JPH0622296U - バルクコンテナ - Google Patents

バルクコンテナ

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JPH0622296U
JPH0622296U JP6539192U JP6539192U JPH0622296U JP H0622296 U JPH0622296 U JP H0622296U JP 6539192 U JP6539192 U JP 6539192U JP 6539192 U JP6539192 U JP 6539192U JP H0622296 U JPH0622296 U JP H0622296U
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貴男 竜野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1に、排出にダンプ機構等の大掛かりな専
用設備を要せず、第2に、内部の清掃や消毒等も容易で
衛生的であり、第3に、排出は加圧空気を利用して容易
に行え、排出時間もかからず排出場所も限定されず、第
4に、屋外等での使用や倉庫代わりの保管用としての使
用も支障なく行え、又、その移動やトラック等による輸
送も容易である、バルクコンテナを提案する。 【構成】 このバルクコンテナ1は、金属製の縦型より
なり、上から順にマンホール5,鏡板2,胴板3,ホッ
パー部4,流出部6,排出管8等を備えてなる。そし
て、小麦粉等の穀物や粒状食品その他の粉粒体が、マン
ホール5を介し、内部にばら状の散積状態で積み込まれ
る。又、粉粒体の排出は、外部側の空気供給手段よりの
加圧空気をエアー配管9に導入し、この加圧空気を利用
し、粉粒体を流動化しつつ下方へと押下して、排出管8
中を流すことにより、行われる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はバルクコンテナに関する。すなわち、小麦粉等の穀物や粒状食品その 他の粉粒体が、内部にばら状の散積状態で積み込まれる、バルクコンテナに関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
小麦粉等の粉粒体を内部に積み込む容器としては、従来まず、金属製で横型の タンクコンテナが使用されていた。すなわち、このタンクコンテナは、金属製よ りなり横に鏡板,胴板等を一体的に連接して形成され、内部に小麦粉等の粉粒体 を積み込むようになっており、その排出は、ダンプ式のトラックその他のダンプ 機構を用いて後方に傾倒してから、付設された排出部を介し行われていた。又、 このようなタンクコンテナによらず、従来、布製で縦型のコンテナも使用されて いた。すなわち、この布製のコンテナは、特殊な布製袋状のキャンバス容器より なり、フレーム枠により縦に保持され、内部に小麦粉等の粉粒体を積み込むよう になっており、その排出は、下部に設けられた排出部を介し行われていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、このような従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。まず第 1に、上述した従来の金属製で横型のタンクコンテナにあっては、粉粒体の排出 に際し後方に傾倒させることを要し、そのためには、ダンプ式のトラックその他 のダンプ機構等、大掛かりな特別の専用設備を必要とする、という難点があった 。第2に、上述した従来の布製で縦型のコンテナは、内部の清掃および消毒等が 容易でなく、衛生上問題があり、特に、小麦粉等の穀物や粒状食品を積み込む場 合、これらは大変な作業となっていた。第3に、布製のコンテナにあっては、粉 粒体の排出が重力吐出方式に限定されるので、排出時間が非常にかかると共に、 排出場所が直下のみに限定されるという難点があった。第4に、更にこの布製の コンテナは、積み込まれた湿気に弱い粉粒体、特に小麦粉等の穀物の湿気対策が 十分でなく、屋外等での使用や倉庫代わりの保管用としての使用に適さず、又、 移動や輸送も困難であるという問題があった。
【0004】 本考案は、このような実情に鑑み、上記従来例の問題点を解決すべくなされた ものであって、金属製の縦型よりなり、上から順にマンホール,鏡板,胴板,ホ ッパー部,流出部,排出管等を備え、エアー配管よりの加圧空気を利用して、粉 粒体を排出するようにしたことにより、第1に、排出にダンプ機構等の専用設備 を要せず、第2に、清掃や消毒も容易であり、第3に、排出は加圧空気を利用し て容易に行え、第4に、屋外等や保管用としても使用でき、移動や輸送も容易な 、バルクコンテナを提案することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成する本考案の技術的手段は、次のとおりである。すなわち、こ のバルクコンテナは、小麦粉等の穀物や粒状食品その他の粉粒体が、内部にばら 状の散積状態で積み込まれ、移動可能であり、金属製よりなると共に円筒形の箱 状をなし、上から順に鏡板,胴板,ホッパー部が一体的に連接された縦型よりな る。そして、該鏡板の頂部に設けられた積込用のマンホールと、該ホッパー部の 底部中央に設けられ排出弁を備えた流出部と、一端が該流出部に連結されると共 に、他端が外部側のサイロその他の受入管に接続可能な排出管と、分岐された各 一端が該鏡板,流出部,排出管等に開口すると共に、他端が外部側の空気供給手 段から加圧空気の供給管に接続可能なエアー配管と、を有してなる。
【0006】
【作用】
本考案は、このような手段よりなるので、次のごとく作用する。このバルクコ ンテナは、金属製の縦型よりなり、上から順にマンホール,鏡板,胴板,ホッパ ー部,流出部,排出管等を備えてなる。そして、小麦粉等の穀物や粒状食品その 他の粉粒体が、マンホールを介し、内部にばら状の散積状態で積み込まれる。又 、積み込まれた粉粒体の排出は、エアー配管からの加圧空気を利用し、粉粒体を 流動化しつつ下方へと押下して流すことにより行われる。そこでこのバルクコン テナは、第1に、縦型よりなり粉粒体の排出に際し後方への傾倒を要しないので 、ダンプ機構等の専用設備を必要としない。第2に、金属製よりなるので、内部 の清掃および消毒等も容易である。第3に、粉粒体の排出は、加圧空気を利用し て容易に行われ、排出時間がかかったり排出場所が限定されることもない。第4 に、金属製よりなるので、小麦粉等の粉粒体の湿気対策も十分で、屋外等での使 用や保管用としての使用も可能であり、移動や輸送も容易である。
【0007】
【実施例】
以下本考案を、図面に示すその実施例に基づいて、詳細に説明する。図1,図 2,図3は、本考案の実施例を示し、図1はその正面図、図2は側面図、図3は 平面図である。なお図4は搬出ポンプ装置の概略正断面図である。
【0008】 このバルクコンテナ1は、小麦粉,米等の穀物や各種の粒状食品その他の粉粒 体が、内部にばら状の散積状態で積み込まれ、縦,横,高さが各々2mから3m 程度の比較的小型のものよりなり、移動可能である。積み込まれる粉粒体として は、上述以外にも、カーボン,セメント,砂,その他の化成品,薬品,等々が考 えられる。そして、このバルクコンテナ1は、アルミ,ステンレス,その他の金 属製よりなると共に円筒形の箱状をなし、上から順に鏡板2,胴板3,ホッパー 部4等が、一体的に連接された縦型よりなる。すなわち、わん曲した鏡板2,円 筒形の胴板3,半漏斗状のホッパー部4が、順に一体的に溶接されている。そし て、鏡板2の頂部には開口と蓋からなる積込用のマンホール5が設けられ、又、 ホッパー部4の底部中央には流出部6が設けられており、流出部6は半漏斗状を なし、上部がフランジ等により取り外し可能にホッパー部4に連結され、下部に 排出弁7を備えている。8は排出管であり、この排出管8は、一端が、流出部6 の排出弁7下に取り外し可能に連結されると共に、下方にて水平に配され、他端 が、外部側のサイロその他に付設されたパイプやホース等の受入管(図示せず) に、接続可能となっている。
【0009】 次に、9はこのようなバルクコンテナ1に付設されたエアー配管であり、この エアー配管9は、分岐された各一端10が、鏡板2,流出部6,排出管8等にそ れぞれ開口すると共に、他端11が、外部側の空気供給手段から加圧空気の供給 管(図示せず)に、アタッチメントを介し接続可能となっている。外部側の供給 管としては、パイプやホース等が用いられ、勿論このエアー配管9には、要所に 開閉弁,安全弁等が配されており、更に、流出部6へと分岐された一端10は、 流出部6に内装された多孔板(図示せず)を介し、流出部6内に加圧空気を送出 するようになっている。さて、このようなバルクコンテナ1は、フレーム枠12 にて保持されており、フレーム枠12は、内側に略正四角体状の収納空間を形成 すべく縦横に組み付けられ、更に上下面を除く各面には補強用に中央横および斜 めにクロスして組み付けられている。そしてバルクコンテナ1は、このような各 フレーム枠12にて形成された骨組内の空間に収納され、フレーム枠12間に掛 け渡された取付固定具13により、フレーム枠12内に保持されている。なお図 1中、14は点検用の梯子、15は短筒状のフォーク挿入部、16は鏡板2上に 形成された点検用のステップである。
【0010】 本考案は、以上説明したように構成されている。そこで以下のようになる。こ のバルクコンテナ1は、アルミ等の金属製の縦型よりなり、上から順にマンホー ル5,鏡板2,胴板3,ホッパー部4,流出部6,排出管8等を備えた、比較的 小型のものよりなる。そして、小麦粉等の穀物や粒状食品その他の粉粒体が、外 部からマンホール5を介し、内部にばら状の散積状態で積み込まれる。なお、こ のバルクコンテナ1への積み込み形態としては、例えば、このように比較的小型 のバルクコンテナ1を多数準備し、各々に種類や品質の異なった粉粒体を積み込 むようにすることが考えられる。
【0011】 さて、このように積み込まれた粉粒体の排出に際しては、まず、排出管8の他 端を外部側の受入管(図示せず)に接続すると共に、エアー配管9の他端11を 外部側の加圧空気の供給管(図示せず)に接続してから、流出部6の排出弁7を 開とする。すると、外部の空気供給手段(図示せず)からの加圧空気が、供給管 そしてエアー配管9を介しその分岐した各一端10から、上部の鏡板2,下部の 流出部6,排出管8等に、それぞれ同時に流入する。そこで内部の粉粒体は、加 圧空気にて流動化しつつ下方へと押下され、排出管8中を加圧空気と共に流れ、 受入管を介し外部側のサイロ(図示せず)その他へと排出される。さてそこで、 このバルクコンテナ1にあっては、次の第1,第2,第3,第4,第5のように なる。
【0012】 第1に、このバルクコンテナ1は縦型よりなるので、前述したこの種従来例の 横型のタンクコンテナのように、積み込まれた粉粒体の排出に際し、後方に傾倒 することを要しない。従って排出のために、ダンプ式のトラックその他のダンプ 機構等の専用設備を必要としない。第2に、このバルクコンテナ1は金属製より なるので、前述したこの種従来例の布製のコンテナに比し、内部の清掃および消 毒等も容易である。
【0013】 第3に、このバルクコンテナ1では、積み込まれた粉粒体の排出は、エアー配 管9よりの加圧空気を利用し、粉粒体を流動化し押下して流すことにより、容易 に行われる。そして、この種従来例の重力吐出方式のみの場合のように、排出時 間がかかることも、又、排出場所が直下等に限定されることもない。なお、エア ー配管9に加圧空気を供給する外部側の空気供給手段は、サイロその他に付設さ れている既設のもの、いわゆる工場エアー源等をそのまま利用可能である。第4 に、このバルクコンテナ1は金属製よりなるので、湿気に弱い粉粒体、特に小麦 粉等の穀物の湿気対策も十分であり、屋外等での使用や、倉庫代わりの保管用と しての使用も可能である。又、その移動やトラック等による輸送も容易である。
【0014】 第5に、特に図示実施例のバルクコンテナ1は、前述したフレーム枠12にて 保持されているので、移動や輸送が非常に容易であると共に、上下多段積みも可 能であるという利点がある。すなわちこのフレーム枠12は、内側にバルクコン テナ1の収納空間を形成すべく、縦横に組み付けられた骨組状をなし、上下面に おいてフレーム枠12は、例えば正方形をなしている。そして、付設されたフォ ーク挿入部15を利用することにより、このようなフレーム枠12に保持された バルクコンテナ1は、容易に移動され、トラック等の荷台に積み込まれて輸送さ れると共に、上下多段に積み重ねることも容易に可能である。
【0015】 ここで、図4に示した搬出ポンプ装置Pについて、説明しておく。この搬出ポ ンプ装置Pは、モータMと、その軸Sに設けられた多数の傾斜片Hと、軸Sの先 端に同軸に延設された螺状部Rと、このような軸Sおよび螺状部Rをそれぞれ収 納する連通した大小2つのボックス体Bと、を備えてなる。そしてこの搬出ポン プ装置Pは、バルクコンテナ1からの粉粒体の排出に際し、外部側のサイロ等に 、エアー配管9に加圧空気を供給する空気供給手段が付設されていない場合に、 装着使用される。すなわち、このように外部側に既設のエアー源がない場合にお いて、バルクコンテナ1から粉粒体を排出する際は、まずホッパー部4下部の開 口を適宜閉鎖した後、流出部6をホッパー部4下から取り外した後、代わりに、 この搬出ポンプ装置Pのボックス体Bの開口した上面を、フランジ等により図示 のごとくホッパー部4の底部中央に取り付けると共に、ボックス体Bの側端の開 口を排出管8の一端に連結する。しかる後、上述による閉鎖を解き、モータMを 駆動することにより、積み込まれていた粉粒体は、回転する軸Sの傾斜片Hそし て螺状部Rにより、巻き込まれつつ流動され、吸い出されるようにして排出管8 および受入管を介し、外部のサイロその他へと排出される。
【0016】
【考案の効果】
本考案に係るバルクコンテナは、以上説明したように、金属製の縦型よりなり 、上から順にマンホール,鏡板,胴板,ホッパー部,流出部,排出管等を備え、 エアー配管よりの加圧空気を利用して粉粒体を排出するようにしたことにより、 次の効果を発揮する。
【0017】 第1に、排出ダンプ機構等の専用設備を要しない。すなわち、積み込まれた粉 粒体の排出に、ダンプ式のトラックその他のダンプ機構等、大掛かりな特別の専 用設備を必要としない。第2に、清掃や消毒等も容易で、衛生的である。特に、 小麦粉等の穀物や粒状食品を積み込む場合、内部の清掃や消毒等は極めて楽であ り、取扱いが非常に容易となる。
【0018】 第3に、排出は加圧空気を利用して容易に行える。そして、排出時間も短時間 で済み、排出場所も特に限定されず、積み込まれた粉粒体は容易に排出される。 第4に、屋外等での使用や倉庫代わりの保管用としての使用も、支障なく行え、 又、その移動やトラック等による輸送も容易に行える。このように、この種従来 例に存した問題点が一挙にすべて一掃される等、本考案の発揮する効果は、顕著 にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るバルクコンテナの実施例を示す、
正面図である。
【図2】同実施例の側面図である。
【図3】同実施例の平面図である。
【図4】搬出ポンプ装置の概略正断面図である。
【符号の説明】
1 バルクコンテナ 2 鏡板 3 胴板 4 ホッパー部 5 マンホール 6 流出部 7 排出弁 8 排出管 9 エアー配管 10 一端 11 他端 12 フレーム枠 13 取付固定具 14 梯子 15 フォーク挿入部 16 ステップ B ボックス体 H 傾斜片 M モータ P 搬出ポンプ装置 R 螺状部 S 軸

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小麦粉等の穀物や粒状食品その他の粉粒
    体が、内部にばら状の散積状態で積み込まれる、移動可
    能なバルクコンテナであって、金属製よりなると共に円
    筒形の箱状をなし、上から順に鏡板,胴板,ホッパー部
    が一体的に連接された縦型よりなり、 該鏡板の頂部に設けられた積込用のマンホールと、該ホ
    ッパー部の底部中央に設けられ排出弁を備えた流出部
    と、一端が該流出部に連結されると共に、他端が外部側
    のサイロその他の受入管に接続可能な排出管と、分岐さ
    れた各一端が該鏡板,流出部,排出管等に開口すると共
    に、他端が外部側の空気供給手段からの加圧空気の供給
    管に接続可能なエアー配管と、を有してなることを特徴
    とするバルクコンテナ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20110043533A (ko) * 2008-05-26 2011-04-27 모레토 에스피에이 호퍼 구조 및 이를 사용하는 합성 입자형 물질의 열처리 유닛

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60179688U (ja) * 1984-05-10 1985-11-29 日本車輌製造株式会社 圧送式粉粒体輸送車のタンク構造

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