JPH06219691A - ジャッキ - Google Patents

ジャッキ

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JPH06219691A
JPH06219691A JP27323491A JP27323491A JPH06219691A JP H06219691 A JPH06219691 A JP H06219691A JP 27323491 A JP27323491 A JP 27323491A JP 27323491 A JP27323491 A JP 27323491A JP H06219691 A JPH06219691 A JP H06219691A
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JP
Japan
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jack
hydraulic
screw
jack body
length
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JP27323491A
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Nobuo Oi
井 信 男 大
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ジャッキを特定の構成とし、構造簡単でコス
トが安く、しかも支保工のプレロードを容易かつ確実に
支持するプレロード用ジャッキとして好適で、その他一
般のジャッキとして使用して迅速かつ簡易に作業するこ
とが出来るジャッキを提供する。 【構成】 おねじの螺進によって長さ調整できるねじ式
ジャッキ体10と、油圧の加減圧によって長さ調整でき
る油圧式ジャッキ体20とを軸方向に連設してジャッキ
を形成し、ねじ式ジャッキ体の長さを調整してから切梁
間の隙間に介在し、油圧式ジャッキ体を加圧して伸長さ
せ、切梁に初期荷重を作用させ、支保工にプレロードを
加え、支保工の移動を阻止するプレロード工法を行うこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジャッキに関し、特に
掘削地盤の土圧を受圧する横矢板と親杭とからなる山止
壁、及び同壁に加わる背面土圧を支持する腹起と切梁と
からなる支保工を備えてなる土木建築山止架構におい
て、該支保工を構成する切梁間に介在されて、プレロー
ドを支持するプレロード用ジャッキとして使用して好適
なジャッキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、地下室や地下街等を構築する
場合の施工法上の一手段として、掘削地盤の崩壊を防ぐ
山止工事が行なわれるが、近年の建築の高層化、大規模
化に伴い、地下階も深く多層化される傾向となってお
り、これに伴って山止工事に用いられる山止架構の規模
も大型化されている。 この山止架構には、大別してコ
ンクリ―ト山止架構と矢板山止架構とがあり、前者が割
高なコストとなるため、後者が経済的理由により広く行
なわれ、特にそのうち現位置土砂混合工法(S.M.
W.工法)の親杭横矢板架構が多くの現場で採用されて
いる。
【0003】このS.M.W.工法の親杭横矢板架構
は、掘削時の周囲地盤の土圧を支持する山止壁と、該山
止壁を支える支保工とから構成される。 上記山止壁
は、親杭と横矢板とからなり、掘削地盤の土圧を受圧
し、該山止壁が支保工の腹起によって支えられる。 ま
た、上記支保工は、腹起と切梁とからなり、山止壁に加
わる背面土圧を支持する。
【0004】この際、工事の進行に伴い、作用する周囲
地盤の土圧によって、山止壁の移動が生ずるが、これを
上記支保工で支持することによって阻止する。
【0005】この為、支保工を構成する切梁間にジャッ
キを介在し、支保工の長さの調整を行い、山止壁の移動
を阻止する。
【0006】ところで、上記切梁間に介在されるジャッ
キとしては、従前おねじとめねじとが螺合され、両者の
螺進によって長さが伸縮するねじ式ジャッキ(いわゆる
キリンジャッキ)が使用された。 しかしながら、この
ねじ式ジャッキは、支保工の組立時の切梁の長さの調整
に関しては、構造が簡易である為、便利であるが、一旦
工事が進行して周囲地盤の土圧が作用するようになる
と、山止壁に加わる背面土圧の大きさがねじ式ジャッキ
の使用圧力(50t)より遥かに大となる為、その長さ
調整が殆ど出来なくなり、単なるつっかい棒の役しかし
得ないという問題点があった。
【0007】一方、上記切梁自身には、弾性圧縮歪み、
クリープ歪み、ジョイント部の馴染み等によって縮みが
発生する他、上記山止壁には緩みが生ずる等、支保工に
回避し得ない移動が生ずる為、予めこれらの変位を吸収
して支保工の移動を防止する必要があるという問題点が
あった。
【0008】この為、これら従前の問題点の対策とし
て、上記ねじ式ジャッキの使用圧力より遥かに大であり
(300t)、油圧の加減圧によって長さを伸縮するこ
とができる油圧式ジャッキが、上記支保工の支持に使用
されるようになった。 この際、該油圧式ジャッキを切
梁間に介在すると共に、予め油圧式ジャッキによって切
梁に圧力を作用させることにより、支保工の移動を阻止
するプレロード工法が行われるようになった。
【0009】しかしながら、該プレロード工法に使用さ
れる油圧式ジャッキにあっては、使用圧力が大であるこ
とから施工が簡易となる利点を有する一方、製品価格が
高い他、使用オイルの使用量も大である等ランニングコ
ストも高く、設定時の長さの微調整も煩雑であり、また
施工に時間が掛かる等の問題点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑み、本発明の主な目的は、これらねじ式ジャ
ッキの長所と油圧式ジャッキの長所とを兼ね備えたジャ
ッキとすることによって、構造が簡単で、しかも容易か
つ確実に土木建築山止架構を行なうことが出来ると共
に、製品コストとランニングコストとを大幅に安くする
ことができるジャッキを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、おねじとめねじとが螺合され、おねじの螺
進によって長さが伸縮するねじ式ジャッキ体と、油圧の
加減圧によって長さが伸縮する油圧式ジャッキ体とが、
軸方向に連設されていることを特徴とするジャッキを提
供することにより達成される。
【0012】
【作用】このように、本発明によれば、ねじ式ジャッキ
体と油圧式ジャッキ体とが軸方向に連設されているジャ
ッキとしたので、山止壁と支保工とからなる土木建築山
止架構に用いた場合には、支保工を構成する切梁間に介
在することにより、プレロード工法を容易かつ確実に施
工できるようになる。
【0013】すなわち、支保工を構成する切梁間に本発
明のジャッキを介在すると共に、予め油圧式ジャッキ体
に油圧を作用させ切梁に圧力を作用させて、プレロード
工法を行うことによって、切梁自身に生ずる弾性圧縮歪
み、クリープ歪み、ジョイント部の馴染み等による縮み
や、山止壁に生ずる緩みを吸収する。
【0014】この際、まず、ねじ式ジャッキ体を切梁間
の隙間の幅に近い長さにする。 次に、該ねじ式ジャッ
キを切梁間に介在すると共に、おねじを螺進させて切梁
に圧力を作用させる。 つづいて、油圧式ジャッキ体の
油圧を加圧して、油圧式ジャッキ体の長さを伸長させ、
切梁に初期荷重を作用させることによって、支保工にプ
レロードを加え、支保工の移動を阻止するプレロード工
法を行う。
【0015】これによって、山止壁に加わる背面土圧を
支持すると共に、これら切梁や山止壁に生ずる変位を阻
止して、支保工に生ずる移動を回避することができるよ
うになる。
【0016】また、山止壁を構成する親杭と横矢板、及
び支保工を構成する腹起と切梁とが、夫々に密着する
為、山止壁と支保工とに夫々寸法誤差があっても、該誤
差を吸収して土木建築山止架構を行うことができるよう
になる。
【0017】従って、このジャッキによって、山止壁に
作用する背面土圧を支保工により確実に支持することが
可能となり、地盤沈下や土砂崩壊等の事故を未然に防止
することができるようになる。
【0018】
【実施例】以下に添付の図面を参照して、本発明を特定
の実施例について詳述する。
【0019】図1及び図2は、本発明の第一実施例を示
し、ジャッキ1は、おねじとめねじとが螺合され、おね
じの螺進によって長さが伸縮するねじ式ジャッキ体10
と油圧の加減圧によって長さが伸縮する油圧式ジャッキ
体20とからなり、該ねじ式ジャッキ体10と油圧式ジ
ャッキ体20とが軸方向に連設されている。
【0020】該ねじ式ジャッキ体10は、おねじを有す
るおねじ体30と、該おねじに螺合するめねじを有する
と共に、該おねじ体に相対向して螺合結合されるめねじ
体40とからなる。
【0021】また、該おねじ体30は、充実円筒状の基
部31に放射状に4個の把手32が突設されたハンドル
33と、該基部31の両側に連設された軸35、35と
からなり、該軸35の外周にはおねじ34が螺設されて
いる。
【0022】さらに、上記めねじ体40は、内径部にめ
ねじ41が螺設された筒体42と、該筒体42の端面に
結合された矩形板状のエンドプレート43と該エンドプ
レート43と筒体42とに連結された台形板状の4個の
リブプレート44とからなる支持部45とからなる。
【0023】そして、ねじ式ジャッキ体10は、おねじ
体30の左右のおねじ34に2個のめねじ体40のめね
じ41を相対向して螺合させることによって、おねじ体
30の左右にめねじ体40を螺合配設して形成すること
ができ、上記ハンドル33を回転させておねじ体30を
螺進させることにより、ねじ式ジャッキ体10の長さを
伸縮させることができる。
【0024】一方、前記油圧式ジャッキ体20は、油圧
が作用する油圧体50と、該油圧体50に結合される支
持体60と、油圧体50に螺合される安全ストッパ70
とからなる。
【0025】該油圧体50は、内部にシリンダ孔51が
開設された油圧シリンダ52と、該油圧シリンダ52に
摺動自在に嵌合されたラムピストン53と、シリンダ孔
51の開口端を拡径して形成した拡径孔部51aに螺設
されためねじ51bに外周に螺設されたおねじ54aが
螺合されたラムピストン押え54と、上記油圧シリンダ
52の充実端部に結合された矩形板状のエンドプレート
55とからなり、ラムピストン53の端部の外周に設け
られた凹部53aにオイル漏れを阻止するオイルシール
56が嵌着されると共に、該ラムピストン53と上記シ
リンダ孔51との間にはオイル57が介在されてなり、
該シリンダ孔51と連通する導通路52aが油圧シリン
ダ52に開設され、該導通路52aの端部には連結ナッ
ト58が螺合されている。 また、該連結ナット58に
は、図示しない油圧源に連結された油圧ホース59が連
結され、内部のオイル57に油圧源からの油圧が作用す
る。
【0026】また、上記支持体60は、上記ラムピスト
ン53の端部が縮径形成されてなる結合部53bに結合
孔61が嵌合されて押えボール62とストッパねじ63
を介して結合されるアタッチメント64と、該アタッチ
メント64の充実端部に結合された矩形板状のエンドプ
レート65と、該エンドプレート65とアタッチメント
64とに連結された台形板状の4個のリブプレート66
とからなり、上記結合部53bの外周に放射状に設けら
れた4個の凹部53cに押えボール62を嵌合して、ア
タッチメント64に放射状に設けられた4個のめねじ6
4aにストッパねじ63を螺合させることによって一体
形成されている。
【0027】さらに、安全ストッパ70は、充実円筒状
の筒部71に放射状に4個の把手72が突設されると共
に、該筒部71の内径に螺設されためねじ73とからな
る。
【0028】そして、ラムピストン53の外周に螺設さ
れたおねじ53dにめねじ73を螺合させることによ
り、油圧体50に安全ストッパ70を螺合結合する。
また、ラムピストン53の結合部53bに結合孔61を
嵌合すると共に、凹部53cに押えボール62を嵌合し
て、めねじ64aに螺合されたストッパねじ63を螺進
させて押えボール62を押圧することによってラムピス
トン53とアタッチメント64とを一体に結合すること
によって、油圧体50に支持体60を結合する。
【0029】このようにして、油圧が作用する油圧体5
0と、該油圧体50に結合される支持体60と、油圧体
50に螺合される安全ストッパ70とからなる油圧式ジ
ャッキ体20が一体に形成されている。
【0030】この油圧式ジャッキ体20は、エンドプレ
ート55が前記ねじ式ジャッキ体10のエンドプレート
43と溶接等の接合手段によって接合されることによ
り、前記ねじ式ジャッキ体10と軸方向に連設されるこ
とにより、前記ジャッキ1が形成される。
【0031】このようにして形成されたジャッキ1は、
ねじ式ジャッキ体10のおねじの螺進によって長さを伸
縮させると共に、油圧式ジャッキ体20の油圧の加減圧
によって長さを伸縮させ、切梁Kに初期荷重を作用させ
ることによって、支保工にプレロードを加え、支保工の
移動を阻止するプレロード工法を行うことが出来る。
【0032】このようにして、ジャッキ1にてプレロー
ド工法を行うことによって、親杭と横矢板からなる山止
壁に加わる背面土圧を支持すると共に、これら切梁Kや
腹起に生ずる変位を阻止して、支保工に生ずる移動を回
避する。
【0033】この際、支保工を構成する切梁K、K間に
本発明のジャッキを介在すると共に、予め油圧式ジャッ
キ体に油圧を作用させ切梁Kに圧力を作用させて、プレ
ロード工法を行うことによって、切梁K自身に生ずる弾
性圧縮歪み、クリープ歪み、ジョイント部の馴染み等に
よる縮みや、山止壁に生ずる緩みを吸収する。
【0034】そして、山止壁を構成する親杭と横矢板、
及び支保工を構成する腹起と切梁Kとが、夫々に密着す
る為、山止壁と支保工とに夫々寸法誤差があっても、該
誤差を吸収して土木建築山止架構を行うことができるよ
うになる。
【0035】従って、このジャッキによって、山止壁に
作用する背面土圧を支保工により確実に支持することが
可能となり、地盤沈下や土砂崩壊等の事故を未然に防止
することができるようになる。
【0036】次にその用法について説明する。
【0037】本発明によれば、ねじ式ジャッキ体と油圧
式ジャッキ体とが軸方向に連設されているジャッキとし
たので、山止壁と支保工とからなる土木建築山止架構に
用いた場合には、支保工を構成する切梁K、K間に介在
することにより、プレロード工法を容易かつ確実に施工
できるようになる。
【0038】すなわち、まず、ねじ式ジャッキ体10の
把手32を手で回してハンドル33を回転させておねじ
34をめねじ41に対して螺進させることにより、ねじ
式ジャッキ体10の長さを伸縮させ、切梁K間の隙間と
略同一とする。
【0039】次に、エンドプレート43とエンドプレー
ト65とを2つの切梁K、Kの端面に夫々当接して、該
ねじ式ジャッキ体10を該切梁K間に介在すると共に、
おねじ34を螺進させて切梁K、K間の隙間を閉塞する
と共に、該切梁K、K相互に圧力を作用させる。
【0040】つづいて、油圧式ジャッキ体20の油圧を
加圧して、ラムピストン53を油圧シリンダ52から突
出移動させ、該油圧式ジャッキ体20の長さを伸長さ
せ、切梁K、Kに初期荷重を作用させる。 この際、把
手72を回してめねじ73を螺進させ、安全ストッパ7
0を油圧シリンダ52の端面に当接させて、不測の事態
を防止させ、原位置を保持する。
【0041】これによって、切梁Kと腹起とからなる支
保工にプレロードを加え、支保工の移動を阻止するプレ
ロード工法を行う。
【0042】このようにして、ジャッキ1にてプレロー
ド工法を行うことによって、親杭と横矢板からなる山止
壁に加わる背面土圧を支持すると共に、これら切梁Kや
腹起に生ずる変位を阻止して、支保工に生ずる移動を回
避する。
【0043】この際、支保工を構成する切梁K、K間に
本発明のジャッキを介在すると共に、予め油圧式ジャッ
キ体に油圧を作用させ切梁K、Kに圧力を作用させて、
プレロード工法を行うことによって、切梁K自身に生ず
る弾性圧縮歪み、クリープ歪み、ジョイント部の馴染み
等による縮みや、山止壁に生ずる緩みを吸収する。
【0044】そして、山止壁を構成する親杭と横矢板、
及び支保工を構成する腹起と切梁Kとが、夫々に密着す
る為、山止壁と支保工とに夫々寸法誤差があっても、該
誤差を吸収して土木建築山止架構を行うことができるよ
うになる。
【0045】従って、このジャッキによって、山止壁に
作用する背面土圧を支保工により確実に支持することが
可能となり、地盤沈下や土砂崩壊等の事故を未然に防止
することができるようになる。
【0046】尚、本発明にあっては、おねじ体30やめ
ねじ体40の形状は、上記実施例に限定されることな
く、ねじの螺進によりその長さを伸縮できると共に、切
梁K間の隙間を油圧式ジャッキ体20と共に閉塞出来る
ものならば、その形状は問わない。 また、本発明にあ
っては、油圧体50や支持体60や安全ストッパ70の
形状は、上記実施例に限定されることなく、油圧の作用
によりその長さを伸縮できると共に、切梁K間の隙間を
ねじ式ジャッキ体10と共に閉塞出来るものならば、そ
の形状は問わない。
【0047】さらに、エンドプレート43やエンドプレ
ート55やエンドプレート65は、上記矩形板状のもの
に限られることなく、円板状のものとすることができ
る。
【0048】また、ねじ式ジャッキ体10と油圧式ジャ
ッキ体20とを一体結合するためのエンドプレート43
とエンドプレート55との結合は、上記実施例の溶接結
合に限られることなく、ボルト、ナット結合とすること
もできるのは勿論である。
【0049】また、本発明のジャッキ10は、上記した
現位置土砂混合工法(S.M.W.工法)の土木建築用
山止架構に使用するのが最適であるが、これに限られる
ことなく、置換工法やパック工法(P.I.P.W.工
法)その他の土木建築用山止架構に好適に使用すること
ができる。
【0050】さらに、本発明のジャッキ10は、上記し
た土木建築用山止架構に好適に使用する他、これ以外の
一般的土木建築工事に使用されているジャッキの用途に
同要領にて使用できると共に、それら以外の一般的に使
用されているジャッキの用途に同要領にて使用できるの
は勿論である。
【0051】
【発明の効果】このように、本発明によれば、ねじ式ジ
ャッキ体と油圧式ジャッキ体とが軸方向に連設されてい
るジャッキとしたので、山止壁と支保工とからなる土木
建築山止架構に用いた場合には、支保工を構成する切梁
間に介在することにより、プレロード工法を容易かつ確
実に施工できるようになる優れた利点がある。
【0052】すなわち、支保工を構成する切梁間に本発
明のジャッキを介在すると共に、予め油圧式ジャッキ体
に油圧を作用させ切梁に圧力を作用させて、プレロード
工法を行うことによって、切梁自身に生ずる弾性圧縮歪
み、クリープ歪み、ジョイント部の馴染み等による縮み
や、山止壁に生ずる緩みを吸収することができる為、山
止壁に加わる背面土圧を支持すると共に、これら切梁や
山止壁に生ずる変位を阻止して、支保工に生ずる移動を
回避することができるようになる利点がある。
【0053】また、山止壁を構成する親杭と横矢板、及
び支保工を構成する腹起と切梁とが、夫々に密着する
為、山止壁と支保工とに夫々寸法誤差があっても、該誤
差を吸収して土木建築山止架構を行うことができるよう
になる利点がある。
【0054】従って、このジャッキによって、山止壁に
作用する背面土圧を支保工により確実に支持することが
可能となり、地盤沈下や土砂崩壊等の事故を未然に防止
することができるようになる利点がある。
【0055】さらに、予めねじ式ジャッキ体の長さを調
整して切梁間に介在させ切梁間の隙間を閉塞してから、
油圧式ジャッキ体の油圧を加圧して油圧式ジャッキ体の
長さを伸長させて切梁に初期荷重を作用させる為、プレ
ロード工法を簡易かつ迅速に行うことができる利点があ
る。
【0056】また、予めねじ式ジャッキ体の長さを調整
してから油圧式ジャッキ体の長さを伸長させるから、油
圧式ジャッキ体のストロークが極めて短くなり、オイル
の使用量が短くなる等ランニングコストを大幅に安くす
ることができるという利点がある。
【0057】さらに、ねじ式ジャッキ体の長さを調整し
てから油圧式ジャッキ体の長さを伸長させる為、油圧式
ジャッキ体のストロークが極めて短くなるから、油圧式
ジャッキ体の大きさを従来の半分以下に小さく出来、製
品価格を大幅に安くすることができるという利点があ
る。
【0058】また、近年の油圧式ジャッキ体の普及によ
って不用品や在庫品となっているねじ式ジャッキの再利
用を図ることができる為、廃棄物を減らして資源の有効
利用を図ることができる利点がある。
【0059】さらに、本発明のジャッキは、上記土木建
築用山止架構に好適に使用する他、これ以外の一般的土
木建築工事や、それら以外の一般的に使用されているジ
ャッキの用途に同要領にて使用できる為、汎用的に幅広
く使用できるという極めて大なる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく一実施例のジャッキの要部断面
正面図である。
【図2】同ジャッキが設けられた土木建築山止架構の一
部断面平面図である。
【符号の説明】
1 ジャッキ 10 ねじ式ジャッキ体 20 油圧式ジャッキ体 30 おねじ体 31 基部 32 把手 33 ハンドル 34 おねじ 35 軸 40 めねじ体 41 めねじ 42 筒体 43 エンドプレート 44 リブプレート 45 支持部 50 油圧体 51 シリンダ孔 51a 拡径孔部 51b めねじ 52 油圧シリンダ 52a 導通路 53 ラムピストン 53a 凹部 53b 結合部 53c 凹部 53d おねじ 54 ラムピストン押え 54a おねじ 55 エンドプレート 56 オイルシール 57 オイル 58 連結ナット 59 油圧ホース 60 支持体 61 結合孔 62 押えボール 63 ストッパねじ 64 アタッチメント 64a めねじ 65 エンドプレート 66 リブプレート 70 安全ストッパ 71 筒部 72 把手 73 めねじ K 切梁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】おねじとめねじとが螺合され、おねじの螺
    進によって長さが伸縮するねじ式ジャッキ体と、油圧の
    加減圧によって長さが伸縮する油圧式ジャッキ体とが、
    軸方向に連設されていることを特徴とするジャッキ。
  2. 【請求項2】掘削地盤の土圧を受圧する横矢板と親杭と
    からなる山止壁、及び同壁に加わる背面土圧を支持する
    腹起と切梁とからなる支保工を備えてなる土木建築山止
    架構において、該支保工を構成する切梁間に介在され
    て、プレロードを支持するプレロード用ジャッキである
    ことを特徴とする請求項1記載のジャッキ。
  3. 【請求項3】油圧式ジャッキ体には、油圧の加減圧によ
    って設定した長さを保持する為のストッパを備えている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のジャッ
    キ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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