JPH062101B2 - おかゆ炊飯ジャー - Google Patents

おかゆ炊飯ジャー

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JPH062101B2
JPH062101B2 JP1255001A JP25500189A JPH062101B2 JP H062101 B2 JPH062101 B2 JP H062101B2 JP 1255001 A JP1255001 A JP 1255001A JP 25500189 A JP25500189 A JP 25500189A JP H062101 B2 JPH062101 B2 JP H062101B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、炊飯ジャーに関し、特に、おかゆ炊飯を簡単
な炊飯制御で安定しておいしいおかゆの炊飯を行うこと
が可能なおかゆ炊飯ジャーに関するものである。
〔従来の技術〕 現在、市場に出回っている炊飯ジャーは、電気炊飯器と
保温ジャーを組み合せたものである。このような炊飯ジ
ャーには、内鍋の底部に加熱ヒータが設けられており、
この加熱ヒータに加熱電力を供給して炊飯を行う。ま
た、保温のために内鍋に蓋部または内鍋の側部に保温ヒ
ータが設けられており、炊飯の後に該保温ヒータにより
保温が行われる。これは、炊飯した御飯が常に温かい状
態で食べられるようにするものである。
また、おいしい御飯を炊くことを目的にして、温度セン
サとマイクロコンピュータを搭載したコントローラによ
り、炊飯鍋の温度を測定し、温度または温度上昇度のデ
ータをマイクロコンピュータに入力し、炊飯容量を判定
して、炊飯容量に応じた適切な電力制御を行うようにし
たマイクロコンピュータ制御の自動炊飯器が開発されて
いる。マイクロコンピュータ制御により炊飯を行う自動
炊飯器は、マイクロコンピュータのプログラム制御によ
り順次に、吸水工程,炊飯容量判定工程,炊き上
げ工程,沸騰維持工程,第1むらし工程,追い炊
き工程,第2むらし工程,保温工程等の炊飯工程制
御を行い、最適な状態で炊飯を行い、炊飯制御を行った
後は、保温制御状態となる。このようにマイクロコンピ
ュータ制御炊飯器では、プログラム制御により炊飯工程
の制御を細かく制御できるので、複数種類の炊飯制御パ
ターンのプログラムを備えることにより、多機能炊飯,
早炊き炊飯,タイマ予約炊飯,食べ頃通報,洗ってすぐ
炊飯等の各種の便利な機能が備えられる。また、マイク
ロコンピュータ制御の自動炊飯器と保温ジャーと組み合
せた炊飯ジャーが開発されている。
このマイクロコンピュータ制御の炊飯ジャーは、プログ
ラム制御により複雑な炊飯制御が行えるため、各種の便
利な機能が備えられ、多機能を有する炊飯ジャーとなっ
ている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、通常、炊飯器(炊飯ジャー)の使用者
が、日常的に使用するのは、通常の炊飯(白米の炊飯)
のみであり、また、老人や病人などのために、おかゆ炊
飯の機能が付加されていれば、十分であることが多い。
また、おかゆ炊飯の場合は、炊飯を行う米の量も少な
く、0.5合,1.0合などであり、炊飯容量判定(合
数判定)を行っても、正確に判定することが困難であ
る。
そのため、炊飯容量が小さい場合は、ふきあがりやふき
こぼれが生じ、また、炊飯容量が大きい場合には、炊き
不足が生じるため、適切な米のα化条件を得ること困難
であり、おいしいおかゆが炊けないという問題があっ
た。
本発明の目的は、炊飯容量判定を行うことなく、おかゆ
炊飯を簡単な炊飯制御で安定して行うことが可能な炊飯
ジャーを提供することにある。
本発明の他の目的は、炊飯容量に関係なくα化の適切な
条件でおかゆを炊き上げることが可能な炊飯ジャーを提
供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本
明細書の記述及び添付図面によって明らかになるであろ
う。
〔課題を解決するための手段〕
前記の目的を達成するため、本発明においては、炊き上
げ工程及び沸騰維持工程を含む炊飯工程制御を順次行う
おかゆ炊飯ジャーにおいて、前記炊き上げ工程の終了後
の沸騰近傍温度を検知したとき、第1の所定時間の間加
熱電力を低下させ、その第1の所定時間後の炊飯温度が
沸騰温度になっていない時は沸騰温度になるように加熱
し、沸騰温度に達した時点から第2の所定時間前記沸騰
温度を維持するおかゆ炊飯制御手段を備えたことを特徴
とする。
〔作用〕
前記手段によれば、炊き上げ工程の終了後の沸騰近傍温
度を検知した時、第1の所定時間の間加熱電力を低下さ
せるので、ふきあがりやふきこぼれがなく、また、前記
第1の所定時間後の炊飯温度が沸騰温度になっていない
時は沸騰温度になるように加熱するので、炊き不足がな
くなり、沸騰温度に達した時点から第2の所定時間炊飯
容量に関係なく前記沸騰温度を維持するので、炊き上げ
工程にあって炊飯容量の判定手段を設けることなく炊飯
温度を沸騰温度にまで上昇させ、その後は炊飯容量の大
小にかかわらず適切な米のα化条件でおかゆを炊き上げ
ることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を、図面を用いて説明する。
第1図は、本発明の一実施例にかかるおかゆ炊飯付炊飯
ジャーの一部切欠断面図である。第1図において、1は
炊飯ジャー本体、2は炊飯ジャー本体1の蓋部、3は炊
飯ジャー本体1の本体部である。本体部3には、内鍋
4,内鍋を収納する内鍋収納容器5,内鍋底部の炊飯ヒ
ータ6,内鍋の底部に接して設けられる温度センサ7,
内鍋収納容器の側部に設けられる側部保温ヒータ9,マ
イクロコンピュータ等を組み込んだ制御ユニット10等が
内部に設けられている。また、蓋部2には、蓋部保温ヒ
ータ8が設けられている。11は機能表示選択操作ユニッ
トである。機能表示選択操作ユニット11は炊飯ジャー本
体1の上部位置に配設されており、この機能表示選択操
作ユニット11には、複数個の操作キースイッチ,各種の
状態を表示する発光ダイオード,時刻を表示する7セグ
メントの文字表示器が設けられている。操作キースイッ
チとしては、時キースイッチ,分キースイッチ,予約キ
ースイッチ,メニューキースイッチ,開始キースイッ
チ,取消キースイッチの各キースイッチが設けられてい
る。
第2図は、機能表示選択操作ユニットのパネル面を示す
正面図である。第2図において、12は文字表示器であ
り、例えば、各表示桁の文字を7セグメントで表示する
4桁の数字表示液晶モジュールである。この文字表示器
12には、時刻が表示されると共に、予約炊飯等を行う場
合の予約時間が表示される。13aは時間桁を操作する時
キースイッチ、13bは分桁を操作する分キースイッチ、1
3cは予約を指示する予約キースイッチ、13dは炊飯メニ
ューを指示するメニューキースイッチ、13eは炊飯動作
スタートまたは予約炊飯動作スタートを指示する開始キ
ースイッチ、13fは各操作の取消を指示する取消キース
イッチである。また、14は動作モードを表示する状態表
示部である。この状態表示部14には、炊飯保温ジャーの
各種の状態を表示する複数個の発光ダイオードが設けら
れている。ここでは、表示すべき状態として、予約モー
ドの区別,炊飯制御の炊飯メニュー種別,および保温モ
ードの区別の各状態を表示するために、それぞれ「予約
1」,「予約2」,「白米」,「おかゆ」,および「保
温」と表記した発光ダイオードを点灯して、各種の状態
を表示するようになっている。この実施例の炊飯ジャー
では、第2図のパネル面から明らかなように、炊飯のメ
ニューを「白米」と「おかゆ」のみとし、炊飯制御プロ
グラムを簡易なものとし、製品のコストアップとならな
いようにしている。
第3図は、マイクロコンピュータを用いた制御ユニット
の要部の構成を示すブロック図である。第3図におい
て、6は炊飯ヒータ、7は温度センサ、8は蓋部保温ヒ
ータ、9は側部保温ヒータ、10は制御ユニット、11は機
能表示選択操作ユニットである。機能表示選択操作ユニ
ット11には、前述したように、7セグメントの文字表示
器12,操作キースイッチ13(13a〜13f),状態表示用発光
ダイオード(14)が設けられている。また、15は商用交流
電源、16は温度ヒューズである。制御ユニット10には、
炊飯モード時と保温モード時とを切替えるリレー17,炊
飯ヒータ6の通電制御を行うトライアック18,保温ヒー
タ(蓋部保温ヒータ8および側部保温ヒータ9)の通電
制御を行うトライアック19,マイクロコンピュータ20,
時計機構21,ブザー22等が備えられている。温度センサ
7はサーミスタ等で構成されたものであり、温度を検出
して温度に対応する電気信号を出力する。温度の電気信
号はマイクロコンピュータ20のアナログ/ディジタル変
換ポートに入力される。マイクロコンピュータ20は、内
部に処理装置CPU,メモリRAM,プログラムメモリ
ROM,アナログ/ディジタル変換機能を有する入力ポ
ート,キースイッチ入力を受付ける複数の入力ポート,
制御出力信号および表示制御信号を出す出力ポート等を
内蔵するものであり、プログラムメモリに格納されてい
るプログラムに従い、入力ポートからの入力に対応して
所定の出力信号を出力ポートから出力する。すなわち、
マイクロコンピュータ20は、温度センサ7,時計機構2
1,操作キースイッチ13からの入力を受け、内蔵する処
理プログラムに従い、一連の処理を行い、ヒータの通電
制御を行うトライアック等への制御信号を送出すると共
に、動作モード等の状態を表示するために、状態表示部
14の発光ダイオードへの点灯制御信号を送出する。ま
た、時計機構21からの時刻信号はマイクロコンピュータ
20に入力され、文字表示器12で時刻表示がされると共
に、タイマ予約炊飯を行う場合の予約時間を判定するた
めの信号として、マイクロコンピュータ20に入力され用
いられる。
第4図は、マイクロコンピュータの全体の制御の流れの
概略を示すフローチャートである。第4図を参照して説
明する。
電源がオンとされると、ステップ31において、炊飯制
御前処理を行う。この炊飯制御前処理ではマイクロコン
ピュータの各種の内部レジスタ,タイマ等をリセットす
る初期化処理を行い、炊飯メニュー設定,炊飯予約時間
設定等の炊飯動作指示データの設定処理が行われ、続い
て、開始キースイッチがオンとされると、または、予約
炊飯の場合には予約時間となると、ステップ32からの
処理を行う。ステップ32においては、炊飯制御を行う
ために、リレーをオンとし、炊飯ヒータ回路をオンとす
る。次に、ステップ33の炊飯工程制御を行う。これに
より、米を炊き上げる炊飯動作が行われる。炊飯動作が
終了すると、次に、ステップ34でリレーをオフとし
て、炊飯ヒータ回路をオフとして、保温制御モードとし
て、炊き上った御飯を保温するための保温制御を行う。
保温制御モードでは、ステップ35からの処理を行う。
この保温制御モードにおいては、ステップ35で通常炊
飯の保温制御を行い、次のステップ36において、温度
異常であるか否かを判定する。温度異常であれば、ステ
ップ37において、異常報知,異常表示等のエラー処理
を行い、全体の処理を終了する。また、ステップ36に
おいて、温度異常でなければ、ステップ35に戻って、
通常炊飯の保温制御を繰り返し行う。
次に、このように構成されたマイクロコンピュータ制御
による炊飯制御の動作を説明する。
内鍋4に所望量の米と、それに見合った水を入れ、開始
キースイッチをオンすると、制御ユニット10のマイクロ
コンピュータ20は、その中のプログラムメモリROMに
記憶されている炊飯プログラムの処理ステップに従っ
て、炊飯工程における加熱のための電力制御を開始す
る。このとき、マイクロコンピュータ20は、温度センサ
7からの電圧出力をアナログ/ディジタル変換機能の入
力ポートA/Dからディジタル量に変換して入力し、温
度に変換する処理を行い、入力された温度を判定し、温
度の判定結果から各種の炊飯工程の制御を行うことにな
る。この炊飯工程の概略を説明すると、炊飯の初期にお
いては、加熱電力を小さくして米に吸水させる吸水工程
を行う。次に、加熱電力を大きくして、急激昇温して、
沸騰させる炊き上げ工程を行い、そして、沸騰を持続さ
せる沸騰維持工程を行う。
この沸騰維持工程が続いて、米が十分に水を吸水し内鍋
底部の水分がなくなり、所定の温度、例えば130℃に
達すると、この温度を検知してマイクロコンピュータ20
は加熱用のヒータをオフとして、沸騰維持工程を終了す
る。
次に、所定時間の間、第1むらし工程,第1追い炊き工
程,第2むらし工程,第2追い炊き工程等を行い、炊飯
工程を終了する。そして、最終的に保温工程に至る。
第5図は、マイクロコンピュータの制御により通常炊飯
の工程の制御を行った場合の内鍋の温度変化を示す炊飯
温度カーブの一例を示す図である。第5図において、領
域Iは吸水工程を示し、領域IIは炊飯容量判定工程を含
む炊き上げ工程を示し、領域IIIは沸騰維持工程を示
す。また、領域IVは追い炊き工程を含むむらし工程を示
している。
領域IIの炊き上げ工程は、加熱電力を大きくして、急激
昇温して沸騰させ、沸騰維持工程へと続ける工程であ
る。この工程では、炊飯容量を判定(合数判定)する工
程を含み、この炊飯容量判定工程により、炊飯容量を判
定する。そして、次の沸騰維持工程において、判定した
炊飯容量に応じた適切な加熱電力に制御して、適切に沸
騰を持続させて炊飯を行う。
第6a図は、マイクロコンピュータ制御によるおかゆ炊
飯制御の制御動作の一実施例を示すフローチャートであ
る。また、第6b図は、おかゆ炊飯制御を行った場合の
内鍋の温度変化を示す炊飯温度カーブの一例を示す図で
あり、実線は大容量炊飯時の内鍋の温度変化を示し、破
線は小容量炊飯時の内鍋の温度変化を示している。
第6a図を参照して説明する。炊飯メニューとして、お
かゆ炊飯が指定され、開始キーが押圧されて、おかゆ炊
飯制御が開始されると、まず、ステップ40で吸水工程
の処理を行う。これは、例えばタイマ制御により所定時
間、水を少し温めて米に十分に水を吸水させる工程であ
る。吸水工程の処理が終了すると、次にステップ41
で、炊飯ヒータのフル通電制御を行う。次にステップ4
2で沸騰温度(例えば、100℃)またはその近傍の温
度(例えば、95℃)となったか否かを判定する。
沸騰温度またはその近傍の温度となっていない場合に
は、ステップ41に戻り、炊飯ヒータのフル通電制御を
継続して行う。前記ステップ42でおかゆ炊飯制御での
炊き上げの終了後の沸騰温度またはその近傍の温度とな
ったか否かを判定する。
このように、通常の炊飯制御では行われる合数判定を行
うことなく、炊き上げを行い、炊き上げの終了後の沸騰
温度またはその近傍の温度の判定を行い、沸騰温度また
はその近傍の温度が判定されると、次に、ステップ43
に進み、炊飯ヒータの加熱電力を低下させて加熱する小
電力の加熱制御を行う。ここでは、例えば、炊飯ヒータ
を2/14でオンとし、保温ヒータを12/14でオンとする加
熱を行う。次のステップ44で第1の所定時間(t1秒
の時間)が経過したか否かを判定する。
第1の所定時間(t1秒)が経過していなければ、ステ
ップ43に戻り、加熱電力を低下させた小電力の加熱を
継続して行い、再びステップ44で第1の所定時間(t
1秒)が経過したか否かを判定する。加熱電力を低下さ
せた小電力の加熱を継続し、t1秒の時間が経過したこ
とをステップ44で判定されると、ステップ45におい
て、沸騰温度(例えば、100℃)となっているか否か
の判定を行う。
沸騰温度(例えば、100℃)となっていない場合に
は、ステップ43に戻り、ステップ43からの処理を繰
り返し行って、加熱電力を低下させた小電力の加熱を継
続して行う。その結果、沸騰温度となったことが、ステ
ップ45で判定されると、次にステップ46に進み、ス
テップ46の小電力の加熱制御を行う。
このステップ46の小電力の加熱制御は、ステップ43
と同様な炊飯ヒータの加熱電力を低下させた加熱であ
る。この処理の例では、炊飯ヒータを12/14でオンと
し、保温ヒータを12/14でオンとする加熱制御を行う。
次にステップ47で第2の所定時間(t2秒の時間)が
経過したか否かを判定する。第2の所定時間(t2秒の
時間)が経過するまでは、再びステップ46に戻り、炊
飯ヒータの加熱電力を低下させた小電力の加熱制御を行
い、第2の所定時間(t2秒の時間)が経過するまで加
熱を継続して沸騰温度を維持する。第2の所定時間(t
2秒の時間)が経過すると、このおかゆ炊飯制御の処理
を終了して、次のむらし工程に移行する。
このように、おかゆ炊飯制御においては、炊飯容量の判
定(合数判定)を行うことなく、大容量の炊飯の場合に
も、また、小容量の炊飯を行う場合にも、フル通電制御
で炊き上げ工程を行い、炊き上げ工程を終了した後の沸
騰温度または沸騰近傍温度が検知されて、加熱電力を低
下して、第1の所定の時間(t1秒の時間)の間加熱を
継続し、更に、第1の所定時間(t1秒)の経過の後
に、沸騰温度を検知するまで、加熱電力を低下させた小
電力の加熱を継続する。そして、沸騰温度が検知された
後、更に第2の所定時間(t2秒)の時間が経過するま
で、加熱電力を低下した小電力の加熱を継続して沸騰温
度を維持させ、おかゆ炊飯を行う。
第6b図は、このようなおかゆ炊飯制御を行った場合の
温度変化を示している。第6b図の温度変化曲線には、
大容量炊飯の場合の温度変化曲線を実線で、小容量炊飯
の場合の温度変化曲線を破線で示している。この第6b
図から明らかなように、大容量炊飯の場合および小容量
炊飯の場合のいずれの場合にも、所定時間の沸騰温度を
維持して行うことができ、おかゆ炊き上げ・むらし工程
の炊飯条件が炊飯容量の大小に関係なく一定となる。
すなわち、大容量炊飯の場合には、実線で示すように、
100℃を検知した後、加熱電力を低下して加熱制御す
ると、第1の所定時間(t1秒)の間に一旦100℃以
下となり、再び沸騰温度の100℃となる。そして、沸
騰温度の100℃を検知した後から第2の所定時間(t
2秒)の間、加熱電力を低下した小電力の加熱制御を行
う。これにより、第2の所定時間(t2秒)の間の沸騰
温度を維持した炊飯を行うことができる。
また、小容量炊飯の時には、破線で示すように、沸騰温
度100℃またはその近傍の温度(95℃)を検知した
後、加熱電力を低下して加熱制御するようにしても、温
度変化は100℃を越えてそのままオーバーランする
が、やがて温度は低下する。オーバランが大きいと、第
1の所定時間(t1秒)の間に100℃以下にならない
が、100℃以下の落ち込みも小さいため、次に沸騰温
度100℃を検出した後からは、同じように第2の所定
時間(t2秒の時間)の間、加熱電力を低下した加熱制
御で沸騰温度を維持する。
このように、大容量炊飯の場合および小容量炊飯の場合
のいずれの場合にも、所定時間沸騰温度の維持を行うこ
とができるので、適切な米のα化条件下でおかゆを炊く
ことができる。
次に、本実施例にかかるおかゆ炊飯制御の他の変形例に
ついて説明する。
第7a図は、おかゆ炊飯制御の制御動作の他の実施例を
示すフローチャートである。また、第7b図は、第7a
図のおかゆ炊飯制御を行った場合の内鍋の温度変化を示
す炊飯温度カーブの一例を示す図であり、実線は満量炊
飯(大容量炊飯)時の内鍋の温度変化を示し、破線は小
容量炊飯時の内鍋の温度変化を示している。
第7a図を参照して説明する。おかゆ炊飯制御が開始さ
れると、まず、ステップ50で吸水工程の処理を行う。
吸水工程の処理が終了すると、次に、ステップ51で炊
飯ヒータのフル通電制御を行う。次にステップ52で沸
騰温度の100℃となったか否かを判定する。100℃
となっていない場合には、ステップ51に戻り、炊飯ヒ
ータのフル通電制御を継続して行う。このステップ52
で100℃となったか否かを判定し、沸騰温度の100
℃が判定されると、次に、ステップ53に進み、炊飯ヒ
ータの加熱電力を低下させて小電力の加熱制御を継続す
る。
ここでは、例えば、炊飯ヒータを2/14でオンとし、保温
ヒータを12/14でオンとする加熱を行う。これは、ま
た、炊飯ヒータを4/14でオンとし、保温ヒータを10/14
でオンとする加熱制御を行うようにしてもよい。
そして、次のステップ54において105℃以上となっ
ているか否かを判定する。これは、炊き上げ終了を検出
した後にオーバーランしているか否かを判定するための
ステップである。105℃以上と判定され、炊飯温度が
オーバーランしている場合は、炊飯ヒータの加熱電力を
低下させても、再度100℃への上昇を検出することが
できないため、この場合には、再度100℃への上昇を
検出することなく、100℃に落ちるまでの時間をその
後の沸騰温度の持続時間に積算して、その後の沸騰温度
を維持する。
ステップ54において、105℃以上と判定されなかっ
た場合には、次のステップ55で、再度100℃の判定
を行い、100℃となるまではステップ53に戻り、加
熱電力を低下した小電力の加熱を継続して行う。ステッ
プ55で再度100℃への上昇を検出すると、また、ス
テップ54で105℃以上を判定すると、ステップ56
に進み、ステップ56において、炊飯ヒータを2/14でオ
ンとし、保温ヒータを12/14でオンとする小電力の加熱
を継続して行い、ステップ57で再び100℃となつて
いるか否かの判定を行う。100℃となっていれば、ス
テップ59およびステップ60の処理で、小電力の加熱
制御で第2の所定時間t4秒の時間の沸騰温度の保持を
行う。また、ステップ57において100℃となってい
なければ(オーバーランして未だ100℃となっていな
ければ)、ステップ58に進み、第1の所定時間t3秒
が経過しているか否かの判定を行い、第1の所定時間t
3秒が経過するまでは、ステップ56に戻り、この処理
を繰り返し行う。
これにより、オーバーランして未だ100℃に落ちてい
なければ、このステップ56,57,58の処理を行う
ことにより、第1の所定時間t3秒の時間が経過した否
か、または100℃に落ちたか否かが検出される。第1
の所定時間t3秒の時間が経過した場合、または100
℃に落ちた場合に、ステップ59に進み、ステップ59
およびステップ60の処理で、小電力の加熱制御で第2
の所定時間t4秒の間、小電力の加熱制御を継続して行
って沸騰温度を保持し、次に、むらし工程を移行する。
このようにして、この他の実施例のおかゆ炊飯制御にお
いても、炊飯容量の判定(合数判定)を行うことなく、
大容量の炊飯の場合にも、また、小容量の炊飯を行う場
合にも、フル通電の大電力の加熱制御で炊き上げ工程を
行う。沸騰温度が検知されて、炊き上げ工程を終了した
後は、加熱電力を低下させた小電力制御にする。加熱電
力を低下すると沸騰温度以下に低下するので、再び沸騰
温度を検知するまで、加熱電力を低下した小電力の加熱
制御を継続する。この間、小容量炊飯の場合のようにオ
ーバーランしているか否かの判定を、105℃以上とな
っているか否で判定する。
オーバーランしている場合には、第1の所定時間t3秒
の時間が経過するまで、または100℃に落ちるまで加
熱電力を低下した小電力の加熱制御を継続する。その
後、再度の沸騰温度が検知された後、更に第2の所定時
間(t4秒)が経過するまで、加熱電力を低下した小電
力の加熱制御を継続して沸騰温度を保持する。このよう
にして、おかゆ炊飯制御を行う。
第7b図は、このようなおかゆ炊飯制御を行った場合の
温度変化を示している。第7b図には、大容量炊飯の場
合の温度変化曲線を実線で、小容量炊飯の場合の温度変
化曲線を破線で示している。この第7b図から明らかな
ように、大容量炊飯の場合および小容量炊飯の場合のい
ずれの場合にも、第2の所定時間(t4秒)の間沸騰温
度が保持され、炊き上り状態が一定となる。すなわち、
大容量炊飯の時には、実線で示すように、100℃を検
知した後、加熱電力を低下して加熱すると、すぐに一旦
100℃以下となり、再び100℃となる。そして、再
度100℃を検知した後から第2の所定時間(t4秒)
の間、加熱電力を低下した小電力の加熱制御で沸騰温度
を保持する。
また、小容量炊飯の時には、破線で示すように、100
℃を検知した後、加熱電力を低下して小電力の加熱制御
にしても、温度変化は100℃を越えてそのままオーバ
ーランするが、これを105℃を越えたか否かを判定し
て検知する。105℃の検知の後、再度100℃まで落
ちてくるのを検出し、その後に、第2の所定時間(t4
秒)の間、加熱電力を低下した小電力の加熱制御で沸騰
温度を保持する。また、更に、炊飯容量が小容量であ
り、100℃まで落ちない場合に対しては、105℃を
検知した後、第1の所定時間(t3秒)の時間が経過し
たか否かを判定し、t3秒の時間が経過した後、この間
に100℃となると、100℃となった後に、第2の所
定時間(t4秒)の間、加熱電力を低下した小電力加熱
制御で沸騰を継続する(破線の曲線)。このように、大
容量炊飯の場合および小容量炊飯の場合のいずれの場合
にも、所定時間の間沸騰温度が保持され、炊き上り状態
が一定となる。
なお、以上に説明した実施例においては、炊き上げ工程
の終了後の沸騰温度またはその近傍の温度を検出して、
炊飯ヒータの加熱電力を低下させて小電力の加熱制御を
継続し、第1の所定時間の後、再び沸騰温度の100℃
となるまでを検出して、しかる後に、第2の所定時間の
間、炊飯ヒータの加熱電力を低下させて加熱を継続する
ようにして、おかゆ炊飯制御を行っている。
つまり、このおかゆ炊飯制御においては、再度の沸騰温
度の検知の後、第2の所定時間の間、炊飯ヒータの加熱
電力を低下させて小電力の加熱制御を継続することによ
り、炊き上がり状態を一定としている。このため、炊き
上げ工程の終了後、炊飯ヒータの加熱電力を低下させて
小電力の加熱制御を継続し、第1の所定時間の後、再び
沸騰温度の100℃となるまでを検出することに替え
て、炊き上げ工程の終了後、第1の所定時間の間、炊飯
ヒータの加熱電力をオフとするようにしてもよい。すな
わち、炊飯ヒータの加熱電力をオフした後、再び炊飯ヒ
ータの加熱電力を低下させて小電力の加熱制御を継続
し、再度の沸騰温度を検知する。このような炊飯制御を
行うことにより、炊飯容量が小容量であり、炊き上げ工
程の終了後に、炊飯温度のオーバーランが生じても、短
時間の間に確実に100℃まで落ちることになり、オー
バーランが生じる場合の処理が簡易なものとなる。
この場合の炊飯制御のフローチャートを第8図に示す。
この第8図のフローチャートによる制御の動作は、第6
a図のフローチャートの処理と同様であり、処理の概略
を説明すると、この炊飯制御でも、炊飯容量の判定(合
数判定)を行うことなく、大容量の炊飯の場合にも、ま
た、小容量の炊飯を行う場合にも、吸水工程の処理(ス
テップ70)の後、フル通電で炊き上げを行う(ステッ
プ71)。100℃の沸騰温度が検知されて(ステップ
72)、炊き上げを終了した後、加熱電力をオフとし
(ステップ73)、第1の所定時間t5秒が経過した後
(ステップ74)、加熱電力を低下させた加熱を継続し
て(ステップ75)、再び100℃の沸騰温度を検知す
るまで(ステップ76)、加熱を行う。その後、再度沸
騰温度の100℃が検知された後、更に第2の所定時間
t6秒が経過するまで、加熱電力を低下させた小電力の
加熱制御を継続して沸騰温度を保持し、(ステップ7
6,77)おかゆ炊飯を行う。
以上、本発明を実施例にもとづき具体的に説明したが、
本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その
要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であること
は言うまでもない。
本実施例では、制御手段としてマイクロコンピュータを
用いたが、これと同等の機能を有するもの、例えば、プ
ロセッサを有する制御装置であればどのようなものであ
ってもよい。
〔発明の効果〕
以上、説明したように、本発明の炊飯ジャーによれば、
炊き上げ工程の終了後の沸騰近傍温度を検知した時、第
1の所定時間の間加熱電力を低下させるので、ふきあが
りやふきこぼれがなく、また、前記第1の所定時間後の
炊飯温度が沸騰温度になっていない時は沸騰温度になる
ように加熱するので、炊き不足がなくなり、沸騰温度に
達した時点から第2の所定時間炊飯容量に関係なく前記
沸騰温度を保持するので、炊き上げ工程にあって炊飯容
量の判定手段を設けることなく炊飯温度を沸騰温度にま
で上昇させ、その後は炊飯容量の大小にかかわらずα化
の最適な条件でおかゆを炊き上げることができる。これ
により、おいしいおかゆを確実に炊くことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例にかかる炊飯保温ジャーの
一部切欠断面図、 第2図は、機能表示選択操作ユニットのパネル面を示す
正面図、 第3図は、マイクロコンピュータを用いた制御ユニット
の要部の構成を示すブロック図、 第4図は、マイクロコンピュータの全体の制御の流れの
概略を示すフローチャート、 第5図は、マイクロコンピュータの制御により通常の炊
飯工程の制御を行った場合の内鍋の温度変化を示す炊飯
温度カーブの一例を示す図、 第6a図は、マイクロコンピュータ制御によるおかゆ炊
飯制御の制御動作の一実施例を示すフローチャート、 第6b図は、第6a図のおかゆ炊飯制御を行った場合の
内鍋の温度変化を示す炊飯温度カーブの一例を示す図、 第7a図は、おかゆ炊飯制御の制御動作の他の実施例を
示すフローチャート、 第7b図は、第7a図のおかゆ炊飯制御を行った場合の
内鍋の温度変化を示す炊飯温度カーブの一例を示す図、 第8図は、おかゆ炊飯制御の制御動作の更に他の実施例
を示すフローチャートである。 図中、1…炊飯ジャー器本体、2…蓋部、3…本体部、
4…内鍋、5…内鍋収納容器、6…炊飯ヒータ、7…温
度センサ、8…蓋部保温ヒータ、9…側部保温ヒータ、
10…制御ユニット、11…機能表示選択操作ユニット、12
…文字表示器、13…操作キースイッチ、14…状態表示
部、15…商用交流電源、16…温度ヒューズ、17…リレ
ー、18,19…トライアック、20…マイクロコンピュー
タ、21…時計機構、22…ブザー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炊き上げ工程及び沸騰維持工程を含む炊飯
    工程制御を順次行うおかゆ炊飯ジャーにおいて、前記炊
    き上げ工程の終了後の沸騰近傍温度を検知したとき、第
    1の所定時間の間加熱電力を低下させ、その第1の所定
    時間後の炊飯温度が沸騰温度になっていない時は沸騰温
    度になるように加熱し、沸騰温度に達した時点から第2
    の所定時間前記沸騰温度を維持するおかゆ炊飯制御手段
    を備えたことを特徴とするおかゆ炊飯ジャー。
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