JPH0620874A - 可変静電容量素子 - Google Patents

可変静電容量素子

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JPH0620874A
JPH0620874A JP4176474A JP17647492A JPH0620874A JP H0620874 A JPH0620874 A JP H0620874A JP 4176474 A JP4176474 A JP 4176474A JP 17647492 A JP17647492 A JP 17647492A JP H0620874 A JPH0620874 A JP H0620874A
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JP
Japan
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piezoelectric element
variable capacitance
metal flat
flat plates
present
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Pending
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JP4176474A
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English (en)
Inventor
Shigeru Takeda
茂 武田
Shigeru Sadamura
茂 定村
Yasuhide Murakami
安英 邑上
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 低損失で可変幅の広いかつ温度安定な可変静
電容量素子を得る。 【構成】 2枚の金属平行平板3の間隔を変えることに
より静電容量を変化させる素子であって、前記平板の間
隔を変える手段として圧電素子4を用いるとともに、前
記2枚の金属平板の一方3aは全体の構造体5に固定さ
れ、他方3は前記圧電素子に固定されていることを特徴
とする可変静電容量素子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波帯における電子
機器の小型化・高周波化・低電力化に対応して、これら
に用いられる受動部品である可変静電容量素子の低損失
化・広可変幅化・温度安定化に関する。
【0002】
【従来の技術】集積回路の進歩にともない、高周波帯の
電子機器の小型化・高周波化・低電力化・高性能化が急
速に進んでいる。その中で、可変静電容量素子の高性能
化は他の素子と比較すると遅れていると言える。特に、
10MHzから5GHz帯において、低損失で可変幅の
広い温度安定な可変静電容量素子の開発が強く望まれて
いる。これらの要求に答えるものとして、図8に示すよ
うに、半導体ダイオードのPN接合を用いたバリアブル
キャパシターが広く用いられている。この可変静電容量
素子は小型で安価であることが特徴である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記バリアブ
ルキャパシターは半導体ダイオードに逆方向に電圧を加
えて、キャリアのない空乏層を形成させその厚みを前記
電圧の大きさで制御して実現しているものであり、材料
が半導体であることから、本質的に導体損による高周波
帯の損失が大きい及び温度変化が大きいという欠点があ
った。従って、本発明は、上記従来技術の欠点を改善
し、低損失でかつ変化幅の広い温度安定な可変静電容量
素子を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の可変静電容量素
子は、2枚の金属平板の間隔を変えることにより静電容
量を変化させる素子であって、前記平板の間隔を変える
手段として圧電素子を用いることを特徴としている。
【0005】
【作用】上記構成によれば、基本構成が損失の小さい絶
縁体である空気等を媒体とした平行平板コンデンサーで
あり、きわめて低損失であり、かつ平行平板の間隔を圧
電素子の変位で微妙に変化できることから、低損失でか
つ変化幅の広い可変静電容量素子を実現できる。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を詳
細に説明する。図1は本発明の基本構成を説明する図で
ある。2枚の金属の平行平板3、3aの間隔をd、それ
らの表面積をS、絶縁媒体10の比誘電率をεとする
と、端子2、2a間の静電容量Cは
【数1】C=K1εεoS/d で表せられる。ここで、εoは真空の誘電率、K1は1よ
り小さい比例係数である。一方の金属平板3は圧電素子
4に固定されており、他方の金属平板3aは構造体5に
固定されている。圧電素子4は構造体5に固定され、2
枚の金属平板3、3aの間隔dを形成している。圧電素
子4は外部電圧Vを加えると矢印の方向にΔdだけ伸び
る。このとき、静電容量Cは
【数2】C=K1εεoS/(d−Δd) となる。一般に、変位量Δdは圧電素子4の特性により
Δd=K2Vのように、外部電圧に比例するので、数2
は次のようになる。
【数3】C=K1εεoS/(d−(K2V)-1) このように、外部電圧Vを変化させることにより静電容
量Cを変化させることができる。特に、V=d/K2
近傍では静電容量Cが大きく変化する。図2は本発明の
一つの実施例である。これは、圧電素子として5mm×5
mmの断面積を有する100層の積層を行った積層型圧電
素子4aを用いた場合である。積層型圧電素子4aの端
子11、11aには最大150Vの電圧が加えられる。
これによりΔdの最大値は10μmが得られた。金属平
板3、3aは5.5mm×5mmの断面積を有する銅板を用
いた。構造体5aは積層型圧電素子の圧電材料と同じ材
質であるPZTを用いた。金属平板3aの厚みを研磨に
より微妙に変化させて、2枚の金属平板の間隔dを約2
0μmにセットした。図3は、図2の実施例の測定結果
である。横軸に外部電圧Vを縦軸に端子2、2a間の静
電容量を示す。外部電圧Vを0から150Vに変化させ
ることにより、静電容量Cを10pFから20pFに変
化させることができた。一般に、電子部品は−20〜6
0℃の広い温度範囲で使用される。図2に示す実施例の
構造の可変静電容量素子もこの温度範囲で安定に動作す
る必要がある。温度が変化した場合、2枚の金属平板
3、3aの間隔dが変化する。これは直接静電容量の変
化となって現れる。代表的な圧電材料であるPZTの熱
膨張係数は3×10-6(%/℃)程度であり、圧電素子
4の長さを10mmとすると上記使用温度範囲で3μm近
く長さが変化する。これは、図2の実施例のようにd−
δd=10μmに設定した場合、その約30%に相当す
る。これはそのまま本発明素子の使用温度範囲を狭くす
るように作用し好ましくない。d−δdの温度変化が1
0%以下であれば、外部電圧Vの変化幅を多少拡大して
対応できる。これを実現するためには、構造体5aの熱
膨張係数と積層型圧電素子4aの熱膨張係数をできるだ
け同じにする必要がある。図2の実施例では構造体5a
として積層型圧電素子4aを形成する圧電材料と同じ材
質であるPZTを用いたが、必ずしも同じ材質である必
要はなく、積層型圧電素子4aとの熱膨張係数の差が1
×10-6(%/℃)以下であれば、充分使用に耐え得る
ことが分かった。図4は本発明のもう一つの実施例であ
る。これは、圧電素子4として5mm×20mmの面積を有
するユニモルフ型圧電素子4bを用いた場合である。ユ
ニモルフ型圧電素子4bは、両面に電極7、7'を密着
形成した1枚の圧電体6が金属板8に接着剤等により固
定される構成となっている。金属板8の両端は構造体5
aに半固定されている。電極7と電極7'には最大10
0Vの電圧が加えられる。これによりΔdの最大値は1
0μmが得られた。金属平板3、3aは5.5mm×5mmの
面積を有する銅板を用いた。構造体5aは積層型圧電素
子を用いた図2の実施例と同じ材質であるPZTを用い
た。金属平板3aの厚みを研磨により微妙に変化させ
て、2枚の金属平板の間隔dを約20μmにセットし
た。図5は本発明のさらにもう一つの実施例である。こ
れは、圧電素子として5mm×20mmの面積を有するバイ
モルフ型圧電素子4cを用いた場合である。バイモルフ
型圧電素子4cは、1枚の金属板8を中心に、両面電極
7、7'、7a、7'aを付加した2枚の圧電体6、6a
が接着剤等により固定された構造となっている。金属板
8の両端は構造体5に半固定されている。電極7と電極
7'には最大100Vの電圧が加えられ、電極7aと電
極7'aには最大マイナス100Vの電圧が加えられ
る。これによりΔdの最大値は10μmが得られた。金
属平板3、3aは5.5mm×5mmの面積を有する銅板を
用いた。構造体5aは積層型圧電素子を用いた図2の実
施例と同じ材質であるPZTを用いた。金属平板3aの
厚みを研磨により微妙に変化させて、2枚の金属平板の
間隔dを約20μmにセットした。図6は本発明の他の
実施例の構造を示す図である。2枚の金属平板が変位し
て接近した場合、両方の電極が直接接触しないように、
電極の表面をSiO2等の絶縁膜9、9aでコーティング
した場合を示す。図7は本発明の実施例の他の構造を示
す図である。2枚の金属平板3、3aの間に絶縁液10
aを浸した場合を示す。これにより、20μm程度のき
わめて狭い間隔への水分の付着を抑えることができる。
また、一般に前記絶縁液10aの誘電率は空気に比較し
て大きいので大きな静電容量を実現できるという利点が
ある。媒体が液体であることから信頼性上の問題がある
と考えられるが、真空装置等で使用される蒸気圧の低い
絶縁油であれば、ほとんど特性の経時変化は起こらなか
った。また、2枚の金属平板3、3aの表面を前記絶縁
油10aとの濡れ性が向上するように改質することによ
って、毛細管現象により前記絶縁油10aを狭い領域に
安定に閉じ込めておくことが可能であった。これによ
り、通常の振動試験の結果ほとんど特性劣化などの信頼
性上の問題は起こらなかった。また、前述のいくつかの
実施例においては、圧電素子を1個使用するものしか示
さなかったが、2枚の平板電極3、3aをそれぞれ2個
の圧電素子に固定しても本発明の効果は変わらないこと
は明かである。このことから、複数の圧電素子を用いた
可変静電容量素子も本発明の範囲に入ることは容易に理
解できるであろう。
【0007】
【発明の効果】本発明によれば、従来技術に比較し、低
損失の絶縁体を媒体とする平行平板コンデンサーを基本
構成としていることから、低損失で可変幅の広いかつ温
度安定な可変静電容量素子を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成の説明図である。
【図2】本発明の実施例の構造を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施例の特性図である。
【図4】本発明の実施例の構造を示す断面図である。
【図5】本発明の実施例の構造を示す断面図である。
【図6】本発明の実施例の構造を示す断面図である。
【図7】本発明の実施例の構造を示す断面図である。
【図8】従来技術を示す部品記号図である。
【符号の説明】
2 端子 3 金属平板 4 圧電素子 5 構造体 6 圧電体 7 電極 8 金属板 10 媒体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の金属平板の間隔を変えることによ
    り静電容量を変化させる素子であって、前記平板の間隔
    を変える手段として圧電素子を用いることを特徴とする
    可変静電容量素子。
  2. 【請求項2】 前記2枚の金属平板の一方は全体の構造
    体に固定され、他方は前記圧電素子に固定されているこ
    とを特徴とする請求項1の可変静電容量素子。
  3. 【請求項3】 前記圧電素子の熱膨張係数と前記構造体
    の熱膨張係数の差が1×10-6(%/℃)以下であるこ
    とを特徴とする請求項2の可変静電容量素子。
  4. 【請求項4】 前記圧電素子が積層型圧電素子であるこ
    とを特徴とする請求項1の可変静電容量素子。
  5. 【請求項5】 前記圧電素子がユニモルフ型圧電素子も
    しくはバイモルフ型圧電素子であることを特徴とする請
    求項1の可変静電容量素子。
  6. 【請求項6】 前記2枚の金属平板の対向するそれぞれ
    の表面に絶縁薄膜がコーティングされていることを特徴
    とする請求項1の可変静電容量素子。
  7. 【請求項7】 前記金属平板の間に絶縁液が浸されてい
    ることを特徴とする請求項1の可変静電容量素子。
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