JPH06207558A - エンジン用ファンの作動安定化装置 - Google Patents
エンジン用ファンの作動安定化装置Info
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- JPH06207558A JPH06207558A JP5002918A JP291893A JPH06207558A JP H06207558 A JPH06207558 A JP H06207558A JP 5002918 A JP5002918 A JP 5002918A JP 291893 A JP291893 A JP 291893A JP H06207558 A JPH06207558 A JP H06207558A
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- 238000010992 reflux Methods 0.000 abstract 3
- 238000005457 optimization Methods 0.000 abstract 2
- 230000002265 prevention Effects 0.000 abstract 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 4
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 3
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 2
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 2
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
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- 239000003381 stabilizer Substances 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D29/00—Details, component parts, or accessories
- F04D29/66—Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing
- F04D29/68—Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing by influencing boundary layers
- F04D29/681—Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing by influencing boundary layers especially adapted for elastic fluid pumps
- F04D29/685—Inducing localised fluid recirculation in the stator-rotor interface
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D29/00—Details, component parts, or accessories
- F04D29/40—Casings; Connections of working fluid
- F04D29/52—Casings; Connections of working fluid for axial pumps
- F04D29/522—Casings; Connections of working fluid for axial pumps especially adapted for elastic fluid pumps
- F04D29/526—Details of the casing section radially opposing blade tips
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 エンジン用ファンの後面部において背圧が局
部的に高まることを防止し、これによりエンジン用ファ
ンによる圧縮機への空気の送り出しを円滑に行うことが
可能な作動安定化装置の提供を目的とする。 【構成】 空気の流路12を形成するエンジン本体2
に、エンジン用ファン3から送り出された後面側の空気
を、エンジン用ファン3の前方側に戻すための空気還流
路11を設け、この空気還流路11に、エンジン用ファ
ン3によって生じた旋回成分を小さくするための案内翼
18、及び空気の供給量を調整するためのバルブ機構1
4を設け、このバルブ機構14により、バルブ15を矢
印(イ)−(ロ)方向に進退させることによって、エン
ジン用ファン3の後面側で乱れた空気流を、空気流の乱
れに対応して、エンジン用ファン3の前方に戻すことを
可能とする。
部的に高まることを防止し、これによりエンジン用ファ
ンによる圧縮機への空気の送り出しを円滑に行うことが
可能な作動安定化装置の提供を目的とする。 【構成】 空気の流路12を形成するエンジン本体2
に、エンジン用ファン3から送り出された後面側の空気
を、エンジン用ファン3の前方側に戻すための空気還流
路11を設け、この空気還流路11に、エンジン用ファ
ン3によって生じた旋回成分を小さくするための案内翼
18、及び空気の供給量を調整するためのバルブ機構1
4を設け、このバルブ機構14により、バルブ15を矢
印(イ)−(ロ)方向に進退させることによって、エン
ジン用ファン3の後面側で乱れた空気流を、空気流の乱
れに対応して、エンジン用ファン3の前方に戻すことを
可能とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、航空機に使用されるジ
ェットエンジンにおいて、エンジン用ファンの作動を安
定化させる作動安定化装置に関するものである。
ェットエンジンにおいて、エンジン用ファンの作動を安
定化させる作動安定化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、航空機に使用されるジェットエ
ンジンにおいては、空気取入口と圧縮機との間に位置す
るエンジン用ファンにより、前方の空気を空気取入口に
取り込み、更に取り込んだ空気を、エンジン本体内の流
路を通じて後方の圧縮機に送り出すようにしている。
ンジンにおいては、空気取入口と圧縮機との間に位置す
るエンジン用ファンにより、前方の空気を空気取入口に
取り込み、更に取り込んだ空気を、エンジン本体内の流
路を通じて後方の圧縮機に送り出すようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記ジェッ
トエンジンにおいては、エンジン用ファンが回転した場
合に、空気取入口から取り込まれた空気が圧縮機側に高
速で送り込まれるようになっているが、このときエンジ
ン用ファンの後方側である後面部であり、かつエンジン
本体の壁部付近では、エンジンの動作条件によっては、
エンジン用ファンの背圧が一時的に高まるために、エン
ジン用ファンの回転が不安定となるという問題が生じて
いた。
トエンジンにおいては、エンジン用ファンが回転した場
合に、空気取入口から取り込まれた空気が圧縮機側に高
速で送り込まれるようになっているが、このときエンジ
ン用ファンの後方側である後面部であり、かつエンジン
本体の壁部付近では、エンジンの動作条件によっては、
エンジン用ファンの背圧が一時的に高まるために、エン
ジン用ファンの回転が不安定となるという問題が生じて
いた。
【0004】この発明は、上記の事情に鑑みてなされた
ものであって、エンジン用ファンの後面部における空気
圧力を下げ、これによりエンジン用ファンによる圧縮機
への空気の送り出しを円滑に行うことが可能な作動安定
化装置の提供を目的とする。
ものであって、エンジン用ファンの後面部における空気
圧力を下げ、これによりエンジン用ファンによる圧縮機
への空気の送り出しを円滑に行うことが可能な作動安定
化装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明では、空気取入口と圧縮機との間に設けら
れて、前方側の空気を空気取入口から取り込み、取り込
んだ空気をエンジン本体内の流路を通じて後方側の圧縮
機に送り出すエンジン用ファンを有し、更に、空気の流
路を形成するエンジン本体に、エンジン用ファンから送
り出された後方側の空気の一部を、該エンジン用ファン
の前方側に戻すための空気還流路を設け、更にこの空気
還流路に空気の供給量を調整するためのバルブ機構を設
けるようにしている。
に第1の発明では、空気取入口と圧縮機との間に設けら
れて、前方側の空気を空気取入口から取り込み、取り込
んだ空気をエンジン本体内の流路を通じて後方側の圧縮
機に送り出すエンジン用ファンを有し、更に、空気の流
路を形成するエンジン本体に、エンジン用ファンから送
り出された後方側の空気の一部を、該エンジン用ファン
の前方側に戻すための空気還流路を設け、更にこの空気
還流路に空気の供給量を調整するためのバルブ機構を設
けるようにしている。
【0006】第2の発明では、空気取入口と圧縮機との
間に設けられて、前方側の空気を空気取入口から取り込
み、取り込んだ空気をエンジン本体内の流路を通じて後
方側の圧縮機に送り出すエンジン用ファンを有し、空気
の流路を形成するエンジン本体には、前記エンジン用フ
ァンから送り出された後方側の空気に一部を、該エンジ
ン用ファンの前方側に戻すための空気還流路を設け、更
にこの空気還流路に、空気流の旋回成分を小さくする案
内翼、及び空気の供給量を調整するためのバルブ機構を
設けるようにしている。
間に設けられて、前方側の空気を空気取入口から取り込
み、取り込んだ空気をエンジン本体内の流路を通じて後
方側の圧縮機に送り出すエンジン用ファンを有し、空気
の流路を形成するエンジン本体には、前記エンジン用フ
ァンから送り出された後方側の空気に一部を、該エンジ
ン用ファンの前方側に戻すための空気還流路を設け、更
にこの空気還流路に、空気流の旋回成分を小さくする案
内翼、及び空気の供給量を調整するためのバルブ機構を
設けるようにしている。
【0007】
【作用】第1の発明によれば、エンジン用ファンから送
り出された後方側の空気が、空気還流路を通じてエンジ
ン用ファンの前方側に戻され、更にこの空気の供給量
が、空気還流路の途中に設けられたバルブ機構により調
整される。すなわち、この発明では、エンジン本体に設
けられた空気還流路とバルブ機構とによって、エンジン
用ファンの後面側で背圧が高まった空気を、空気の背圧
の高さに応じて、エンジン用ファンの前方に戻すことが
でき、これによりエンジン用ファンによる圧縮機への空
気の送り出しを円滑に行うことができるとともに、前方
に戻した空気流により、エンジン用ファンへの空気の流
入角を最適化して、失速を防止できる効果が得られる。
り出された後方側の空気が、空気還流路を通じてエンジ
ン用ファンの前方側に戻され、更にこの空気の供給量
が、空気還流路の途中に設けられたバルブ機構により調
整される。すなわち、この発明では、エンジン本体に設
けられた空気還流路とバルブ機構とによって、エンジン
用ファンの後面側で背圧が高まった空気を、空気の背圧
の高さに応じて、エンジン用ファンの前方に戻すことが
でき、これによりエンジン用ファンによる圧縮機への空
気の送り出しを円滑に行うことができるとともに、前方
に戻した空気流により、エンジン用ファンへの空気の流
入角を最適化して、失速を防止できる効果が得られる。
【0008】第2の発明によれば、エンジン用ファンか
ら送り出された後方側の空気が、空気還流路、及び空気
流の旋回成分を小さくする案内翼を通じてエンジン用フ
ァンの前方側に戻され、更にこの空気の供給量が、空気
還流路の途中に設けられたバルブ機構により調整され
る。すなわち、この発明では、エンジン本体に設けられ
た空気還流路、案内翼及びバルブ機構によって、エンジ
ン用ファンの後面側で背圧が高まった空気を、空気の背
圧の高さに応じて、エンジン用ファンの前方に戻すこと
ができ、これによりエンジン用ファンによる圧縮機への
空気の送り出しを円滑に行うことができるとともに、前
方に戻した空気流により、エンジン用ファンへの空気の
流入角を最適化して、失速を防止できる効果が得られ
る。
ら送り出された後方側の空気が、空気還流路、及び空気
流の旋回成分を小さくする案内翼を通じてエンジン用フ
ァンの前方側に戻され、更にこの空気の供給量が、空気
還流路の途中に設けられたバルブ機構により調整され
る。すなわち、この発明では、エンジン本体に設けられ
た空気還流路、案内翼及びバルブ機構によって、エンジ
ン用ファンの後面側で背圧が高まった空気を、空気の背
圧の高さに応じて、エンジン用ファンの前方に戻すこと
ができ、これによりエンジン用ファンによる圧縮機への
空気の送り出しを円滑に行うことができるとともに、前
方に戻した空気流により、エンジン用ファンへの空気の
流入角を最適化して、失速を防止できる効果が得られ
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図3に基づ
いて説明する。図1はターボファンエンジン10の全体
図を示すものであって、この図において符号1で示すも
のは、空気を取り込むための空気取入口である。この空
気取入口1は、筒状に形成されたエンジン本体2の前部
に位置するものであって、この空気取入口1には、該空
気取入口1から取り込んだ空気を圧縮するためのエンジ
ン用ファン3が設けられ、更にエンジン用ファン3の後
方側には、該エンジン用ファン3によって送られた空気
を圧縮するための圧縮機4が設けられている。
いて説明する。図1はターボファンエンジン10の全体
図を示すものであって、この図において符号1で示すも
のは、空気を取り込むための空気取入口である。この空
気取入口1は、筒状に形成されたエンジン本体2の前部
に位置するものであって、この空気取入口1には、該空
気取入口1から取り込んだ空気を圧縮するためのエンジ
ン用ファン3が設けられ、更にエンジン用ファン3の後
方側には、該エンジン用ファン3によって送られた空気
を圧縮するための圧縮機4が設けられている。
【0010】この圧縮機4は動翼と静翼とを有するもの
であって、これら動翼と静翼との間において空気を圧縮
させ、かつこの圧縮空気を更に後方に送るように構成さ
れている。また、この圧縮機4の後方側には、燃料供給
部5Aから供給された燃料を燃焼させる燃焼室5が設け
られ、該燃焼室5の後方側には、該燃焼室5で燃焼され
た燃焼ガスにより、圧縮機4の動翼及びエンジン用ファ
ン3を回転させるタービン6が設けられている。
であって、これら動翼と静翼との間において空気を圧縮
させ、かつこの圧縮空気を更に後方に送るように構成さ
れている。また、この圧縮機4の後方側には、燃料供給
部5Aから供給された燃料を燃焼させる燃焼室5が設け
られ、該燃焼室5の後方側には、該燃焼室5で燃焼され
た燃焼ガスにより、圧縮機4の動翼及びエンジン用ファ
ン3を回転させるタービン6が設けられている。
【0011】そして、以上のように構成されたターボフ
ァンエンジン10では、燃焼室5で燃料を燃焼させるこ
とによりタービン6が回転され、更に、このタービン6
の回転により、エンジン用ファン3と圧縮機4とが回転
駆動され、これにより前方の空気が空気取入口1を通じ
て内部に取り込まれた後、エンジン用ファン3及び圧縮
機4にて圧縮されて後方のジェットノズル7から噴出さ
れ、その結果として、所定の推進力が得られるようにな
っている。
ァンエンジン10では、燃焼室5で燃料を燃焼させるこ
とによりタービン6が回転され、更に、このタービン6
の回転により、エンジン用ファン3と圧縮機4とが回転
駆動され、これにより前方の空気が空気取入口1を通じ
て内部に取り込まれた後、エンジン用ファン3及び圧縮
機4にて圧縮されて後方のジェットノズル7から噴出さ
れ、その結果として、所定の推進力が得られるようにな
っている。
【0012】次に、ターボファンエンジン10に設けら
れた作動安定化装置20について図2を参照して説明す
る。まず、図2において符号11で示すものは、エンジ
ン本体2に設けられて、エンジン用ファン3により送り
出された空気を該エンジン用ファン3の前方側に戻すた
めの空気還流路である。
れた作動安定化装置20について図2を参照して説明す
る。まず、図2において符号11で示すものは、エンジ
ン本体2に設けられて、エンジン用ファン3により送り
出された空気を該エンジン用ファン3の前方側に戻すた
めの空気還流路である。
【0013】空気還流路11は、エンジン用ファン3を
囲むように、かつ全体としてリング状に形成されたもの
であって、該空気還流路11の入口部11Aはエンジン
用ファン3の後面近傍であり、かつエンジン用ファン3
の後面に向くように配置され、一方、該空気還流路11
の出口部11Bはエンジン用ファン3の前面近傍に位置
し、かつエンジン用ファン3の前面に向くように配置さ
れている。すなわち、空気還流路11の入口部11Aと
出口部11Bとは、エンジン用ファン3を挟んで向かい
合うような位置関係に配置されている。また、この空気
還流路11の入口部11A、出口部11Bと、エンジン
本体2の流路12を形成する内壁面13とを接続する箇
所は、エンジン用ファン3付近において新たに空気抵抗
が発生しないように緩やかなカーブR1,R2が形成さ
れている。
囲むように、かつ全体としてリング状に形成されたもの
であって、該空気還流路11の入口部11Aはエンジン
用ファン3の後面近傍であり、かつエンジン用ファン3
の後面に向くように配置され、一方、該空気還流路11
の出口部11Bはエンジン用ファン3の前面近傍に位置
し、かつエンジン用ファン3の前面に向くように配置さ
れている。すなわち、空気還流路11の入口部11Aと
出口部11Bとは、エンジン用ファン3を挟んで向かい
合うような位置関係に配置されている。また、この空気
還流路11の入口部11A、出口部11Bと、エンジン
本体2の流路12を形成する内壁面13とを接続する箇
所は、エンジン用ファン3付近において新たに空気抵抗
が発生しないように緩やかなカーブR1,R2が形成さ
れている。
【0014】また、空気還流路11の途中には、図2及
び図3に示すように、エンジン用ファン3によって生じ
た旋回成分を小さくするための案内翼18、及び該空気
還流路11により送られる空気の供給量を調整するため
のバルブ機構14が設けられている。このバルブ機構1
4は、空気還流路11の形状に合わせるようにリング状
に形成され、かつエンジン本体2の流路12を囲むよう
に配置されたバルブ15と、このバルブ15を矢印
(イ)ー(ロ)方向に進退自在に駆動する駆動機構16
とから構成されたものである。
び図3に示すように、エンジン用ファン3によって生じ
た旋回成分を小さくするための案内翼18、及び該空気
還流路11により送られる空気の供給量を調整するため
のバルブ機構14が設けられている。このバルブ機構1
4は、空気還流路11の形状に合わせるようにリング状
に形成され、かつエンジン本体2の流路12を囲むよう
に配置されたバルブ15と、このバルブ15を矢印
(イ)ー(ロ)方向に進退自在に駆動する駆動機構16
とから構成されたものである。
【0015】なお、この駆動機構16は、空気還流路1
1の入口部11A付近に設けられた図示しない圧力セン
サに基づき駆動される。すなわち、圧力センサがエンジ
ン用ファン3の背圧の一定値以上の上昇を検知した場合
に駆動機構16によりバルブ15を矢印(イ)方向に駆
動して、空気還流路11の流路面積を増加させ、これに
よりエンジン用ファン3の背圧の上昇を防止し、一方、
圧力センサがエンジン用ファン3の背圧の一定値以上の
降下を検知した場合に駆動機構16によりバルブ15を
矢印(ロ)方向に駆動して、空気還流路11の流路面積
を減少させ、これによりエンジン用ファン3の背圧の降
下を防止する。すなわち、この駆動機構16はエンジン
用ファン3の背圧を一定状態に保持させるような制御を
バルブ15に対して行わせるようにしている。また、こ
の場合、入口部11A付近の圧力センサに限定されず、
ジェット機の加速度を検出する加速度センサ、ジェット
機の傾きを検出する傾き検出センサ、空気取入口1の空
気の乱れを検出する圧力センサ等の検出信号に基づき、
バルブ15の開閉を制御するようにしても良い。
1の入口部11A付近に設けられた図示しない圧力セン
サに基づき駆動される。すなわち、圧力センサがエンジ
ン用ファン3の背圧の一定値以上の上昇を検知した場合
に駆動機構16によりバルブ15を矢印(イ)方向に駆
動して、空気還流路11の流路面積を増加させ、これに
よりエンジン用ファン3の背圧の上昇を防止し、一方、
圧力センサがエンジン用ファン3の背圧の一定値以上の
降下を検知した場合に駆動機構16によりバルブ15を
矢印(ロ)方向に駆動して、空気還流路11の流路面積
を減少させ、これによりエンジン用ファン3の背圧の降
下を防止する。すなわち、この駆動機構16はエンジン
用ファン3の背圧を一定状態に保持させるような制御を
バルブ15に対して行わせるようにしている。また、こ
の場合、入口部11A付近の圧力センサに限定されず、
ジェット機の加速度を検出する加速度センサ、ジェット
機の傾きを検出する傾き検出センサ、空気取入口1の空
気の乱れを検出する圧力センサ等の検出信号に基づき、
バルブ15の開閉を制御するようにしても良い。
【0016】以上説明したように本実施例に示すエンジ
ン用ファンの作動安定化装置20によれば、エンジン用
ファン3から送り出された空気が、空気還流路11及び
案内翼18を通じて該エンジン用ファン3の前方側に戻
され、更にこの空気の供給量が、空気還流路11の途中
に設けられたバルブ15により調整される。すなわち、
本実施例に示す作動安定化装置20によれば、駆動機構
16によりバルブ15を矢印(イ)−(ロ)方向に進退
させることによって、エンジン用ファン3の後面側で背
圧が高くなった空気を、該空気の背圧の高さに応じて、
エンジン用ファン3の前方に戻すことができ、これによ
りエンジン用ファン3による圧縮機4への空気の送り出
しを円滑に行うことができるとともに、前方に戻した空
気流によりファン3への空気の流入角を最適化すること
ができ、ジェット機が失速することを防止できる効果が
得られる。
ン用ファンの作動安定化装置20によれば、エンジン用
ファン3から送り出された空気が、空気還流路11及び
案内翼18を通じて該エンジン用ファン3の前方側に戻
され、更にこの空気の供給量が、空気還流路11の途中
に設けられたバルブ15により調整される。すなわち、
本実施例に示す作動安定化装置20によれば、駆動機構
16によりバルブ15を矢印(イ)−(ロ)方向に進退
させることによって、エンジン用ファン3の後面側で背
圧が高くなった空気を、該空気の背圧の高さに応じて、
エンジン用ファン3の前方に戻すことができ、これによ
りエンジン用ファン3による圧縮機4への空気の送り出
しを円滑に行うことができるとともに、前方に戻した空
気流によりファン3への空気の流入角を最適化すること
ができ、ジェット機が失速することを防止できる効果が
得られる。
【0017】なお、上記実施例では、空気還流路11の
途中にエンジン用ファン3によって生じた旋回成分を小
さくするための案内翼18を設けたが、この案内翼18
を配置するか否かは任意である。
途中にエンジン用ファン3によって生じた旋回成分を小
さくするための案内翼18を設けたが、この案内翼18
を配置するか否かは任意である。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、第1の
発明によれば、エンジン用ファンから送り出された後方
側の空気が、空気還流路を通じてエンジン用ファンの前
方側に戻され、更にこの空気の供給量が、空気還流路の
途中に設けられたバルブ機構により調整される。すなわ
ち、この発明では、エンジン本体に設けられた空気還流
路とバルブ機構とによって、エンジン用ファンの後面側
で背圧が高まった空気を、空気の背圧の高さに応じて、
エンジン用ファンの前方に戻すことができ、これにより
エンジン用ファンによる圧縮機への空気の送り出しを円
滑に行うことができるとともに、前方に戻した空気流に
より、エンジン用ファンへの空気の流入角を最適化し
て、失速を防止できる効果が得られる。
発明によれば、エンジン用ファンから送り出された後方
側の空気が、空気還流路を通じてエンジン用ファンの前
方側に戻され、更にこの空気の供給量が、空気還流路の
途中に設けられたバルブ機構により調整される。すなわ
ち、この発明では、エンジン本体に設けられた空気還流
路とバルブ機構とによって、エンジン用ファンの後面側
で背圧が高まった空気を、空気の背圧の高さに応じて、
エンジン用ファンの前方に戻すことができ、これにより
エンジン用ファンによる圧縮機への空気の送り出しを円
滑に行うことができるとともに、前方に戻した空気流に
より、エンジン用ファンへの空気の流入角を最適化し
て、失速を防止できる効果が得られる。
【0019】第2の発明によれば、エンジン用ファンか
ら送り出された後方側の空気が、空気還流路、及び空気
流の旋回成分を小さくする案内翼を通じてエンジン用フ
ァンの前方側に戻され、更にこの空気の供給量が、空気
還流路の途中に設けられたバルブ機構により調整され
る。すなわち、この発明では、エンジン本体に設けられ
た空気還流路、案内翼及びバルブ機構によって、エンジ
ン用ファンの後面側で背圧が高まった空気を、空気の背
圧の高さに応じて、エンジン用ファンの前方に戻すこと
ができ、これによりエンジン用ファンによる圧縮機への
空気の送り出しを円滑に行うことができるとともに、前
方に戻した空気流により、エンジン用ファンへの空気の
流入角を最適化して、失速を防止できる効果が得られ
る。
ら送り出された後方側の空気が、空気還流路、及び空気
流の旋回成分を小さくする案内翼を通じてエンジン用フ
ァンの前方側に戻され、更にこの空気の供給量が、空気
還流路の途中に設けられたバルブ機構により調整され
る。すなわち、この発明では、エンジン本体に設けられ
た空気還流路、案内翼及びバルブ機構によって、エンジ
ン用ファンの後面側で背圧が高まった空気を、空気の背
圧の高さに応じて、エンジン用ファンの前方に戻すこと
ができ、これによりエンジン用ファンによる圧縮機への
空気の送り出しを円滑に行うことができるとともに、前
方に戻した空気流により、エンジン用ファンへの空気の
流入角を最適化して、失速を防止できる効果が得られ
る。
【図1】ターボファンエンジン10の全体構成を示す断
面図。
面図。
【図2】ターボファンエンジン10の作動安定化装置2
0を示す断面図。
0を示す断面図。
【図3】図2のA−Aに沿う断面図。
1 空気取入口 2 エンジン本体 3 エンジン用ファン 4 圧縮機 10 ターボファンエンジン 11 空気還流路 12 流路 14 バルブ機構 18 案内翼 20 作動安定化装置
Claims (2)
- 【請求項1】 空気取入口と圧縮機との間に設けられ
て、前方側の空気を空気取入口から取り込み、取り込ん
だ空気をエンジン本体内の流路を通じて後方側の圧縮機
に送り出すエンジン用ファンを有し、 空気の流路を形成するエンジン本体には、前記エンジン
用ファンから送り出された後方側の空気に一部を、該エ
ンジン用ファンの前方側に戻すための空気還流路が設け
られ、更にこの空気還流路には空気の供給量を調整する
ためのバルブ機構が設けられていることを特徴とするエ
ンジン用ファンの作動安定化装置。 - 【請求項2】 空気取入口と圧縮機との間に設けられ
て、前方側の空気を空気取入口から取り込み、取り込ん
だ空気をエンジン本体内の流路を通じて後方側の圧縮機
に送り出すエンジン用ファンを有し、 空気の流路を形成するエンジン本体には、前記エンジン
用ファンから送り出された後方側の空気に一部を、該エ
ンジン用ファンの前方側に戻すための空気還流路が設け
られ、更にこの空気還流路には、空気流の旋回成分を小
さくする案内翼、及び空気の供給量を調整するためのバ
ルブ機構が設けられていることを特徴とするエンジン用
ファンの作動安定化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5002918A JPH06207558A (ja) | 1993-01-11 | 1993-01-11 | エンジン用ファンの作動安定化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5002918A JPH06207558A (ja) | 1993-01-11 | 1993-01-11 | エンジン用ファンの作動安定化装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06207558A true JPH06207558A (ja) | 1994-07-26 |
Family
ID=11542738
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5002918A Withdrawn JPH06207558A (ja) | 1993-01-11 | 1993-01-11 | エンジン用ファンの作動安定化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06207558A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5474417A (en) * | 1994-12-29 | 1995-12-12 | United Technologies Corporation | Cast casing treatment for compressor blades |
US5607284A (en) * | 1994-12-29 | 1997-03-04 | United Technologies Corporation | Baffled passage casing treatment for compressor blades |
EP1832717A1 (de) * | 2006-03-09 | 2007-09-12 | Siemens Aktiengesellschaft | Verfahren zum Beeinflussen der spaltnahen Strömung einer axial durchströmten Strömungsmaschine sowie ringförmiger Strömungskanal für eine in Axialrichtung von einem Hauptstrom durchströmbare Strömungsmaschine |
EP1536147B1 (de) * | 2003-11-26 | 2010-12-08 | Rolls-Royce Deutschland Ltd & Co KG | Strömungsarbeitsmaschine mit Fluidzufuhr zur Grenzschichtbeeinflussung |
KR101467210B1 (ko) * | 2011-12-30 | 2014-12-02 | 두산중공업 주식회사 | 가스터빈용 압축기의 유동 안정화 구조 |
-
1993
- 1993-01-11 JP JP5002918A patent/JPH06207558A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
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---|---|---|---|---|
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KR101467210B1 (ko) * | 2011-12-30 | 2014-12-02 | 두산중공업 주식회사 | 가스터빈용 압축기의 유동 안정화 구조 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
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