JPH0620240U - 容器搬送用箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ＰＥＴボトル等の首付の容器を例えば３×４
の配列態様で箱体に収容する際、容器の首部周囲の空間
を有効に利用してコップ等を収容することを目的とす
る。 【構成】 箱本体１に３×４の配列態様でボトル２を収
容した状態において、ボトル２の首部周囲に対応して２
×３の配置態様で上敷き３にカップ部４を形成し、この
カップ部にコップ等を収容する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、清涼飲料水用のペット（ＰＥＴ）ボトル、清酒用瓶、焼酎用あるい はワイン用のボトル等の首付の容器を複数本収容する容器搬送用箱に係り、詳し くは収容する複数の容器の上部空間を有効に利用し、複数のコップ、皿、小鉢等 の別品を収納できる容器搬送用箱に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の容器収納用箱としては、本出願人の提案である実開昭６２−１ ７４０３７号がある。これは、例えば２（列）×６の状態で収納した容器の上部 と、箱内壁面との間の隙間に矩形の枠部材を配置し、この枠部材に皿等の別品を 複数差し込み、輸送中等に破損するのを防止すると共に、所定数の皿等を容易に 収容することができるようにしたものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来例では別品の収納は箱の内壁面に沿って収納されるため、別品の 大きさや個数に制限があり、また手作業により別品を差し込むという面倒な作業 を強いられていた。

【０００４】 本考案は、このような従来の問題を解決し、比較的大きな小鉢等の別品を簡単 に複数個収容できる容器収納用箱を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の目的を実現する容器搬送用箱の具体的構成は、ｍ×ｎ（ｍ≧２、ｎ≧ ２）個の配列態様で口部が胴部よりも小径の容器を収容する容器搬送用箱本体と 、該容器搬送用箱本体の上部に配置される上敷きとを有し、該上敷きは該容器搬 送用箱本体に収容される容器の口部の周囲空間に対応して、小皿，コップ，小鉢 等の該容器とは別の物品を収容するための収納部を複数形成したことを特徴とす る。

【０００６】

【作用】

上記した構成の容器搬送用箱は、上敷きに形成されるカップ形状等の収納部は 容器搬送用箱本体に収容される容器の首部の間に位置するため、該箱本体を大き くすることなく容器の首部周囲の空間を有効に利用することができ、上敷きの収 納部に予めコップ等を収容しておけば、容器の箱詰め作業後に上敷きを載置する だけで所定数のコップ等を箱詰めできる。

【０００７】

【実施例】

図１は本考案の第１実施例を示す斜視図である。

【０００８】 １は矩形の箱本体で、内部に３×４個の配列の態様で首付のボトル２を収容す るもので、ボトル２を収容した状態ではボトル２の周囲に空間が形成される。３ は箱本体１の上部に配置される上敷きで、隣接する４個のボトル２の間に形成さ れる空間に対応して凹形状のカップ部４が形成される。本実施例では、３×４個 のボトル用であるため、２×３個のカップ部４を形成している。

【０００９】 上敷き３のカップ部４には小鉢、皿あるいはコップ等の別品が収容され、これ ら別品を予めカップ部４に収容したものを多数用意し、箱本体１にボトル２を収 容後、箱本体１に載置することにより、流れ作業で所定個数の別品を箱詰めする ことができる。

【００１０】 上敷き３は、再生古紙、ポリプロピレン、あるいはボール紙等をプレス成形す ることによりカップ部４が一体的に形成され、各カップ毎に例えば１個のコップ が収容される。また、カップ部４を段付の形状にすると、カップ部の下部にはコ ップを収容すると共に、段部に小鉢等を配置し、１つのカップ部に２個の別品を 収容することも可能である。

【００１１】 以上のように本実施例ではボトルの首部の周囲の空間を利用しているため、従 来よりも比較的大きなコップ等を複数収容できる他、ボトルの箱詰め時には予め 別品が所定個収容されている上敷き３を載置するだけで済み、作業性が大幅に向 上することになる。

【００１２】 なお、上敷き３のカップ部４に別品を収容した後、上敷き３の上表面を薄いシ ート部材を溶着する等して蓋をするようにしてもよい。

【００１３】 また、ボトルの配列は２×４、２×３、４×５、４×６のような組合せであっ てもよく、その際上敷き３に形成されるカップ部４は、ボトルの配列をｍ×ｎと すると、（ｍ−１）×（ｎ−１）の配列となる。

【００１４】 図２は本考案の第２実施例を示す。

【００１５】 本実施例は、首付ボトルを収容する箱体用の上敷き５が、例えばコップを横に して収容するタイプで、３×３の配列のボトルに対して４個の別品収容用のカッ プ部６を有し、３×３の配列のボトルの首部が嵌合する穴部７がカップ部６の周 囲に形成されている。

【００１６】 本実施例の上敷き５は、カップ部６を筒状に形成し、これらカップ部６の端部 側からコップを筒部の中に挿入する。カップ部６の別品収納側端部には、ひだ寄 せ状の抜け止め６ａが形成され、挿入した別品がカップ部６内から抜け出ないよ うにしている。

【００１７】 本実施例の上敷き５は、ボトルの配列が３×３の態様に対して用いられるもの であるため、例えばボトルの配列が３×６の場合には上敷き５を２組用意すれば よい。

【００１８】 したがって、別品を収容した状態の上敷き５を、ボトルの箱詰め後に載置すれ ば良いことになる。また、上敷き５の別品収納部であるカップ部６の周囲にミシ ン目等入れて分離容易としておけば、このミシン目に沿って引きちぎることでカ ップ部６は１つの箱となり、コップ等の別品を景品等として用いる場合には体裁 の良いものとなる。

【００１９】 なお、本実施例の上敷き５は、１枚のシート材を重ね合わせて形成したり、あ るいは射出成形等により形成してもよい。

【００２０】 図３は本考案の第３実施例を示す。

【００２１】 本実施例は、上敷き７をハニカム形状の筒体に形成し、中央の正四角形空間部 ８をボトル２の首部に嵌合させるようにしたもので、正四角形空間部８の周囲に 別品を収容する四角形のカップ部９を４個有しており、各カップ部９は底板１０ を有し、収容する別品が抜け落ちないようにしている。

【００２２】 本実施例の上敷きは７は、コートボール紙によりカップ部９を形成し、その四 隅に形成される隅切部同士を接着等により固定し、またミシン目部等の分離容易 な手段にて連接される。個々のカップ部９は、公知のワンタッチ製箱式のもので 、予め各隅部は折り目が入れられて扁平状に折り畳まれ、両端を押すと箱形状に なり、その際底板１０も拡開して有底のカップ部９が形成されるもので、これら ４個のカップ部９からなる上敷き７は扁平状のものをその両端から押したりする ことで一度に４個のカップ部９が形成される。

【００２３】

【考案の効果】

以上述べたように本考案によれば、ＰＥＴボトル等の首付容器の首部周囲の空 間を使用して、コップや小鉢、皿等の容器とは別の物品を多数収容することがで きる。

【００２４】 また、上敷きのカップ部にコップ等を予め収容してこれを多数容易しておけば 、容器の箱詰め作業後に上敷きを載置するだけで済み、箱詰め作業を大幅に向上 することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による容器搬送用箱の第１実施例を示す
図。

【図２】本考案の第２実施例を示す図。

【図３】本考案の第３実施例を示す図。

【符号の説明】

１…箱本体 ２…ボトル ３、５、７…上敷き ４、６、９…カップ部 ８…正四角形空間部 １０…底板

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ｍ×ｎ（ｍ≧２、ｎ≧２）個の配列態様
   で口部が胴部よりも小径の容器を収容する容器搬送用箱
   本体と、該容器搬送用箱本体の上部に配置される上敷き
   とを有し、該上敷きは該容器搬送用箱本体に収容される
   容器の口部の周囲空間に対応して、小皿，コップ，小鉢
   等の該容器とは別の物品を収容するための収納部を複数
   形成したことを特徴とする容器搬送用箱。
2. 【請求項２】 請求項１において、上敷きはシート部材
   に（ｍ−１）×（ｎ−１）個のカップ形状の収納部を上
   部に開口を有して一体に形成されていることを特徴とす
   る容器搬送用箱。
3. 【請求項３】 請求項１において、上敷きはシート部材
   に収納部を水平方向に形成したことを特徴とする容器搬
   送用箱。
4. 【請求項４】 請求項１において、上敷きは容器の口部
   が嵌合する嵌合部の周囲に縦形箱状の収納部を複数形成
   したことを特徴とする容器搬送用箱。
5. 【請求項５】 請求項３又は４において、隣接する収納
   部間はミシン目等の分離容易な連接部を有することを特
   徴とする容器搬送用箱。