JPH0619957U - 水平連続鋳造設備用モールド - Google Patents

水平連続鋳造設備用モールド

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JPH0619957U
JPH0619957U JP2226092U JP2226092U JPH0619957U JP H0619957 U JPH0619957 U JP H0619957U JP 2226092 U JP2226092 U JP 2226092U JP 2226092 U JP2226092 U JP 2226092U JP H0619957 U JPH0619957 U JP H0619957U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 真円度の高い鋳片を連続鋳造でき且つモール
ドの内周側のスリーブの摩耗を抑制出来る水平連続鋳造
設備用モールドを提供する。 【構成】 タンディッシュ10に第1モールドユニット
21と第2モールドユニット22とを密閉接続し、第
1、第2モールド25、35の外周側に冷却水通路3
0、42を夫々形成し、第2モールド35をモールド本
体36とその内周側のグラファイト製スリーブ37で構
成し、第2モールド35の外周部には、円周略8又は1
0等分位置に強冷却部と弱冷却部とを交互に配置した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、水平連続鋳造設備用モールドに関し、特にタンディッシュから鋳片 を水平に引き抜きながら連続鋳造する為のモールドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、溶融金属を収納したタンディッシュから鋳片を水平にを引き抜きながら 、しかも冷却水で冷却しながら連続鋳造する設備用モールドに関して種々提案さ れている。 例えば、本願出願人は実公平2−4747号公報に記載のように、所定長さを 有し且つ内周面が真円状のモールドを、ブレークリングを介してタンディッシュ に密閉接続した鋳造設備用モールドにおいて、このモールドの内周面の冷却効果 をその周方向に変化させて、鋳片や冷却水の温度分布にバラツキが生じても真円 度の高い鋳片を連続鋳造する為に、モールドの外周部に、円周略6等分割した位 置に3個所の強冷却と3個所の弱冷却とを交互に設けた連続鋳造設備用モールド を提案した。
【0003】 更に、例えば、特公昭61−32104号公報には、タンディッシュに密閉接 続した第1モールドとこの第1モールドに連接されカーボングラファイト製のス リーブを内嵌した第2モールドとを設ける一方、このスリーブの内面をテーパー 状に形成し、連続鋳造における鋳片の鋳造方向への引き抜きを容易にし且つクラ ックの発生を防止するようにした連続鋳造設備用モールドが記載されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本願出願人が提案した実公平2−4747号公報に記載の連続鋳造設備用モー ルドにおいては、モールドの外周部に、3個所の強冷却と3個所の弱冷却とを交 互に設けたので、鋳片の断面は円形に近づいて真円度の改善が観られたものの、 略3角形状であり、鋳片の真円度を大幅に向上させることができなかった。
【0005】 前記特公昭61−32104号公報に記載の連続鋳造設備用モールドにおいて は、鋳造過程における鋳片に作用する重力などにより、鋳片のスリーブに接触す る接触部が特定の部分となり、スリーブの摩耗が特定部分に集中することから、 スリーブを頻繁に研磨したり或いは交換するので、スリーブの保守に多大の時間 と費用を費やすという問題がある。 本考案の目的は、真円度の高い鋳片を得ることができ、しかもスリーブの摩耗 を抑制できるような水平連続鋳造設備用モールドを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る水平連続鋳造設備用モールドは、タンディッシュに、内周面が 真円状のモールドをブレークリングを介して密閉接続してなる水平連続鋳造設備 用モールドにおいて、モールドは、銅又は銅合金製の円筒体からなりブレークリ ングに密閉接続される第1モールドと、銅又は銅合金製の円筒体の内周側にグラ ファイト製のスリーブを内嵌してなり第1モールドに接続される第2モールドと からなり、第1及び第2モールドの外周部にはこれらを冷却する為の冷却水通路 が形成され、第2モールドの外周部には、円周略8又は10等分割した位置に強 冷却部と弱冷却部とを交互に配置したものである。
【0007】 請求項2に係る水平連続鋳造設備用モールドは、請求項1に係る水平連続鋳造 設備用モールドにおいて、前記グラファイト製のスリーブがその軸心方向に複数 分割されたものである。
【0008】 請求項3に係る水平連続鋳造設備用モールドは、タンディッシュに、内周面が 真円状のモールドをブレークリングを介して密閉接続してなる水平連続鋳造設備 用モールドにおいて、モールドは、銅又は銅合金製の円筒体に構成されるととも に、モールドの外周部にはモールドを冷却する為の冷却水通路が形成され、モー ルドの鋳造方向下流側部分の外周部には、円周略8又は10等分割した位置に強 冷却部と弱冷却部とを交互に配置したものである。
【0009】
【作用】
請求項1に係る水平連続鋳造設備用モールドにおいては、ブレークリングを介 してタンディッシュに密閉接続された内周面が真円状の第1モールドとこの第1 モールドに接続された内周面が真円状の第2モールドとは、その外周部にこれら を冷却する為の冷却水通路が形成されているので、タンディッシュから引き抜か れる鋳片は、先ず銅又は銅合金製で真円状の円筒体からなる第1モールドにより 1次冷却(予備冷却)され、その後銅又は銅合金製の円筒体の内周側にグラファ イト製のスリーブを内嵌した第2モールドで2次冷却され、その凝固シェルが次 第に拡大されて、連続鋳造される。このとき、第2モールドの内周側に内嵌した グラファイト製のスリーブにより、鋳片の滑り抵抗が小さいので、鋳片を2次冷 却しながら第2モールド内を滑らかに移動させることができる。
【0010】 ところで、第2モールドの外周部には、円周略8又は10等分割した位置に4 個所又は5個所の強冷却部と4個所又は5個所の弱冷却部とが交互に配置されて いるので、これら両冷却部の周方向における分布が従来に比べて短いピッチであ り、第2モールドの周方向の冷却効率が短いピッチで異なる。その結果、鋳片や 冷却水の温度分布にバラツキが生じても、冷却分布が短いピッチで設けられてい るので、第2モールドに接触する鋳片の接触位置が周方向に効果的に移動して、 鋳片を局部的に冷却することがなく、クラックなどの発生を防止でき且つ真円度 をより向上させた鋳片を連続鋳造することができる。従って、鋳片のスリーブへ の接触が均一化され、スリーブの磨耗が低減する。
【0011】 請求項2に係る水平連続鋳造設備用モールドにおいては、請求項1と略同様に 作用する上、前記グラファイト製のスリーブはその軸心方向に複数分割されてい るので、スリーブが摩耗した場合でも、分割スリーブ単位で研磨或いは交換でき 、スリーブの保守を簡単化且つ経済的に行なうことができる。
【0012】 請求項3に係る水平連続鋳造設備用モールドにおいては、ブレークリングを介 してタンディッシュに密閉接続された内周面が真円状のモールドの外周部には、 このモールドを冷却する為の冷却水通路が形成されているので、タンディッシュ から引き抜かれる鋳片は、モールドにより冷却され、その凝固シェルが次第に拡 大されて、連続鋳造される。 ところで、モールドの鋳造方向下流側部分の外周部には、円周略8又は10等 分割した位置に4個所又は5個所の強冷却部と4個所又は5個所の弱冷却部とが 交互に配置されているので、前記請求項1と略同様に作用する。
【0013】
【考案の効果】
請求項1に係る水平連続鋳造設備用モールドによれば、〔作用〕の項で説明し たように、モールドを第1モールドと第2モールドとで構成し、これら第1及び 第2モールドを冷却する冷却水通路を形成する一方、第2モールドの外周部の冷 却分布を短いピッチとなるように構成して、第2モールドによる冷却条件を鋳片 の真円度を向上するのに最適な条件として設定したので、クラックなどの発生を 防止でき且つ真円度をより向上させた鋳片を連続鋳造することができる。更に、 鋳片のスリーブへの接触が均一化するので、スリーブの摩耗を低減することがで きる。
【0014】 請求項2に係る水平連続鋳造設備用モールドによれば、〔作用〕の項で説明し たように、請求項1と同様の効果が得られる上、スリーブの保守を簡単化且つ経 済的に行なうことができる。
【0015】 請求項3に係る水平連続鋳造設備用モールドによれば、〔作用〕の項で説明し たように、モールドを冷却する冷却水通路を形成する一方、モールドによる冷却 条件を鋳片の真円度を向上するのに最適な条件として設定したので、真円度をよ り向上させた鋳片を連続鋳造することができる。
【0016】
【実施例】
以下、本考案の実施例について、図面に基いて説明する。 本実施例は、タンディッシュに収納された溶鋼から円形の鋳片を連続鋳造する 水平連続鋳造設備用モールドに本考案を適用した場合のものである。 図1に示すように、タンディッシュ10は、鉄皮11の内周に耐火物12が内 張りされたものであり、このタンディッシュ10の下部には、タンディッシュノ ズル13が形成されている。このタンディッシュノズル13は、鋳造方向Aにお いて順次配設されたフロントノズル14と供給ノズル15とブレークリング16 とからなっている。
【0017】 前記タンディッシュ10に、ブレークリング16を介して密閉接続して設けら れたモールド装置20について、図1・図2に基いて説明する。 モールド装置20は、ブレークリング16に密閉接続された長さ約200mm の円筒状の第1モールドユニット21とこの第1モールドユニット21に連接さ れた長さ約500〜1000mmの円筒状の第2モールドユニット22とからな っている。
【0018】 前記第1モールドユニット21は、銅又は銅合金製で真円状の円筒体からなり 、ブレークリング16に密閉接続された第1モールド25と、円筒状のジャケッ ト筒26と、円筒状のモールドフレーム27とが半径拡大方向にこの順序で同軸 状に配設されたものであり、第1モールドユニット21の下流端は遮蔽板28で 遮蔽されている。前記ジャケット筒26は、その長さ方向の略途中部において仕 切り板29でモールドフレーム27に取付けられ、この仕切り板29により、第 1モールド25とジャケット筒26との間には、第1モールド25を冷却する為 の冷却水通路30が形成されるとともに、この冷却水通路30に冷却水を注入す る為の注水口31がモールドフレーム27に設けられている。
【0019】 前記第2モールドユニット22は、遮蔽板28を介して第1モールド25に接 続された第2モールド35と、円筒状のジャケット筒38と、円筒状のモールド フレーム39とが半径拡大方向にこの順序で同軸状に配設されたものである。更 に、第2モールド35は、銅又は銅合金製の円筒体であるモールド本体36と、 このモールド本体36の内周側に焼嵌により内嵌されたカーボングラファイト製 で円筒状のスリーブ37とからなっており、スリーブ37の内周面と第1モール ド25の内周面とが同一面に形成されている。また、第2モールドユニット22 の上流端と下流端とは遮蔽板40で夫々遮蔽されている。
【0020】 前記ジャケット筒38は、その長さ方向の略途中部において仕切り板41でモ ールドフレーム39に取付けられ、この仕切り板41により、第2モールド35 とジャケット筒38との間には、第2モールド35を冷却する為の冷却水通路4 2が形成されるとともに、冷却水通路42を経た冷却水を外部に排水する為の排 水口43がモールドフレーム39に設けられている。 従って、注水口31から注入された冷却水は冷却水通路30、両遮蔽板28・ 40に形成された挿通孔28a・40a、冷却水通路42を順次経由して排出口 43から排出され、第1モールド25と第2モールド35とを常に冷却するよう に構成されている。
【0021】 ここで、前記タンディッシュ10から引き抜かれる鋳片45は、冷却水により これら第1モールド25と第2モールド35とで順次冷却されるときに、特に第 2モールド35による2次冷却でその凝固シェル44aの増大に伴って収縮しな がら鋳片45が鋳造される。しかし、この鋳片45が収縮しても常に鋳片45の 冷却が可能なように、第1モールド25と第2モールド35は、その上流端の直 径より下流端の直径を微妙に小さくしたテーパー状に形成されている。
【0022】 前記ジャケット筒38には、図2に示すように、冷却水通路42を部分的に拡 大する為に、円周を8等分した約45°の開角を有する凹部38aが約45°間 隔毎にその全長に亙って形成されている。従って、この凹部38aに対応する冷 却水通路42は、他の肉厚の部分の冷却水通路42より拡大されて冷却水の通水 速度が大きくなって冷却効果が大きくなるので、第2モールド35の外周部には 、これら凹部38aを介して4つの強冷却部S1〜S4と、これら凹部38aに 対応しない4つの弱冷却部W1〜W4とがその周方向に交互に設けられている。 前記グラファイトスリープ37の厚さtは、これが薄すぎると強度不足により 鋳造中に割れやすくなり、また厚すぎると冷却効果が低下するため5〜15mm 程度である。そして、冷却面の分割を8等分にするか10等分にするかは、経験 に基いて、分割周長さ(図2における点P1〜P2間の円弧長さ)Gと、グラフ ァイトスリープ37の厚さtとの関係が、G/t=4〜10の関係を満たすよう に選択される。
【0023】 次に、モールド装置20で真円状の鋳片45を鋳造するときの作用について、 図1・図2に基いて説明する。 前記タンディッシュ10内の溶鋼44は、タンディッシュノズル13を経て先 ず第1モールド25に供給されて1次冷却される。その後、続いて第2モールド 35内を鋳造方向Aに徐々に移動しながら2次冷却されるので、その凝固シェル 44aが次第に拡大されて、円形の鋳片45が鋳造される。ここで、この第2モ ールド35の内周側に内嵌したスリーブ37により、鋳片45の滑り抵抗が小さ いので、鋳片45を冷却しながら第2モールド35内を滑らかに鋳造方向Aに移 動させることができる。
【0024】 このとき、前述したように、第2モールド35の外周部には、4つの強冷却部 S1〜S4と4つの弱冷却部W1〜W4とがその周方向に交互に設けられ、しか もこれら両冷却部S1〜S4・W1〜W4の周方向における分布が従来に比べて 短いピッチになっているので、第2モールド35の周方向の冷却効率が短いピッ チで異なる。更に、第2モールド35は、冷却による鋳片45の収縮を鑑みてテ ーパー状に形成されている。その結果、第2モールド35の外周部の冷却分布を 短いピッチとなるように構成して、第2モールド35による冷却条件を鋳片45 の真円度を向上するのに最適な条件として設定したので、鋳片45や冷却水の温 度分布にバラツキが生じても、第2モールド35に接触する鋳片45の接触位置 が周方向に効果的に移動して、鋳片45を局部的に冷却されることがなく、しか も第2モールド35の上流端から下流端に亙って鋳片45に対する冷却分布が略 同様に保持され、クラックなどの発生を防止でき且つ真円度をより向上させた鋳 棒45を連続鋳造することができる。従って、鋳片45のスリーブ37への接触 が均一化されるので、スリーブ37の摩耗を低減させることができる。
【0025】 ところで、図3に示すように、前記冷却水通路42Aに接する第2モールド3 5Aのモールド本体36Aの外周面において、周方向に所定幅(例えば、軸心に 対して約45°の開角)を有するクロムメッキなどの被覆層50を所定間隔(例 えば、軸心に対して約45°の開角)隔てた4個所にその全長に亙って形成する ようにしてもよい。従って、第2モールド35Aの外周部には、これら被覆層5 0を介して4つの弱冷却部W1〜W4とこれら被覆層50を形成しない4つの強 冷却部S1〜S4とがその周方向に交互に設けられ、冷却条件を鋳片45の真円 度を向上するのに最適な条件として設定したので、同様にクラックなどの発生を 防止でき且つ真円度をより向上させた鋳片45を連続鋳造することができる。尚 、符号22Aは第2モールドユニット、符号37Aはスリーブ、符号38Aはジ ャケット筒、符号39Aはモールドフレーム、符号43Aは排出口である。
【0026】 また、図4に示すように、第2モールド35Bのモールド本体36Bにおいて 、冷却水通路42Bを部分的に縮小する為に、円周を8等分した約45°の開角 を有する凸部51が約45°隔てて4個所にその全長に亙って形成されている。 従って、この凸部51に対応する冷却水通路42Bは、他の肉厚の部分の冷却水 通路42Bより縮小されて冷却効果が小さくなるので、第2モールド35Bの外 周部には、これら凸部51に対応しない4つの強冷却部S1〜S4と、これら凸 部51に対応する4つの弱冷却部W1〜W4とがその周方向に交互に設けられて いる。従って、前記と同様に冷却条件を鋳片45の真円度を向上するのに最適な 条件として設定したので、同様にクラックなどの発生を防止でき且つ真円度をよ り向上させた鋳片45を連続鋳造することができる。尚、符号22Bは第2モー ルドユニット、符号37Bはスリーブ、符号38Bはジャケット筒、符号39B はモールドフレーム、符号43Bは排出口である。
【0027】 また、図5に示すように、第2モールド35Cのモールド本体36Cの内周部 において、断面略半円形状の5つの溝52からなる1対の溝群と薄肉状の間隙5 3とを、円周略8等分した位置に交互に設けて、第2モールド35Cの外周部に は、これら1対の溝群を介して2つの弱冷却部W1・W2及びこれら1対の間隙 53を介して2つの弱冷却部W3・W4と、これら溝群及び間隙53に対応しな い4つの強冷却部S1〜S4とがその周方向に交互に設けられている。従って、 前記と同様に冷却条件を鋳片45の真円度を向上するのに最適な条件として設定 したので、同様にクラックなどの発生を防止でき且つ真円度をより向上させた鋳 棒45を連続鋳造することができる。尚、符号22Cは第2モールドユニット、 符号37Cはスリーブ、符号38Cはジャケット筒、符号39Cはモールドフレ ーム、符号43Cは排出口である。
【0028】 更に、図6に示すように、前記第2モールド35Dのスリーブ37Dの外周部 において、断面略半円形状の5つの溝54からなる1対の溝群と薄肉状の間隙5 5とを、円周略8等分した位置に交互に設けて、第2モールド35Dの外周部に は、これら1対の溝群を介して2つの弱冷却部W1・W2及びこれら1対の間隙 55を介して2つの弱冷却部W3・W4と、これら溝群及び間隙55に対応しな い4つの強冷却部S1〜S4とがその周方向に交互に設けられている。従って、 前記と同様に冷却条件を鋳片45の真円度を向上するのに最適な条件として設定 したので、同様にクラックなどの発生を防止でき且つ真円度をより向上させた鋳 片45を連続鋳造することができる。尚、符号22Dは第2モールドユニット、 符号36Dはモールド本体、符号38Dはジャケット筒、符号39Dはモールド フレーム、符号43Dは排出口である。
【0029】 また、図7に示すように、前記第2モールド35Eのスリーブ37Eの内部に おいて、断面略半円形状の5つの溝56からなる4つの溝群を、円周略8等分し た位置に交互に設けて、第2モールド35Eの外周部には、これら4つの溝群を 介して4つの弱冷却部W1〜W4と、これら溝群に対応しない4つの強冷却部S 1〜S4とがその周方向に交互に設けられている。従って、前記と同様に冷却条 件を鋳片45の真円度を向上するのに最適な条件として設定したので、同様にク ラックなどの発生を防止でき且つ真円度をより向上させた鋳片45を連続鋳造す ることができる。尚、符号22Eは第2モールドユニット、符号36Eはモール ド本体、符号38Eはジャケット筒、符号39Eはモールドフレーム、符号43 Eは排出口である。
【0030】 更に、図8に示すように、前記図2に示した凹部38aは、第2モールド35 Fの円周を10等分した約36°の開角で約36°隔ててその全長に亙って形成 されている。従って、この凹部38aに対応する冷却水通路42Fは、他の肉厚 の部分の冷却水通路42Fより拡大されて冷却効果が大きくなるので、第2モー ルド35Fの外周部には、これら凹部38aを介して5つの強冷却部S1〜S5 と、これら凹部38aに対応しない5つの弱冷却部W1〜W5とがその周方向に 交互に設けられている。従って、前記と同様に冷却条件を鋳片45の真円度を向 上するのに最適な条件として設定したので、同様にクラックなどの発生を防止で き且つ真円度をより向上させた鋳片45を連続鋳造することができる。尚、前記 モールド装置20において、第1モールドユニット21の長さを拡張して第1モ ールド21を延長し、1次冷却効率を向上するように構成してもよい。尚、符号 22Fは第2モールドユニット、符号36Fはモールド本体、符号37Fはスリ ーブ、符号38Fはジャケット筒、符号39Fはモールドフレームである。
【0031】
【第2実施例】 ところで、図9に示すように、モールド装置20Gの第2モールドユニット2 2Gに設けたスリーブ37Gを鋳造方向Aに4分割して構成する一方、ジャケッ ト筒38Gや第2モールド35Gに、図2〜図8と同様に凹部や凸部或いは溝や 間隙を設けるようにしてもよい。この場合には、前記実施例と同様に、冷却条件 を鋳片45の真円度を向上するのに最適な条件として設定したので、同様にクラ ックなどの発生を防止でき且つ真円度をより向上させた鋳片45を連続鋳造する ことができる。更に、スリーブ37Gが鋳造方向Aに4分割されているので、摩 耗した分割スリーブのみ研磨又は交換するだけでよく、保守コストを低減させる ことができる。尚、スリーブ37Gが鋳造方向に分割されているため、冷却の強 弱部を鋳造方向Aに交互に組み合わせて冷却の均一化を図ることも可能である。 尚、符号21Gは第1モールドユニット、符号36Gはモールド本体、符号39 Gはモールドフレーム、符号40Gは遮蔽板である。
【0032】
【第3実施例】 ところで、図10に示すように、前記ブレークリング16に密閉接続して設け られたモールド装置60を1つのモールドユニットで構成することも可能であり 、このモールド装置60は、前記第1モールドユニット21と略同様の構成なの で、簡単に説明するものとする。 モールド装置60は、銅又は銅合金製で真円状の円筒体からなり、ブレークリ ング16に密閉接続されたモールド61と、円筒状のジャケット筒62と、円筒 状のモールドフレーム63とが半径拡大方向にこの順序で同軸状に配設されたも のである。尚、符号64はモールド装置60の先端を遮蔽する遮蔽板、符号65 は冷却水を注入する注水口、符号66はその冷却水を排出する排出口、符号67 はジャケット筒62に設けられたフランジ、符号68は冷却水通路である。
【0033】 従って、このフランジ67により、モールド61とジャケット筒62との間に は、冷却水通路68が形成され、注水口65から注入された冷却水は冷却水通路 68を経て排出口66から排出され、モールド61を常に冷却するように構成さ れている。
【0034】 前記ジャケット筒62の鋳造方向Aにおける下流側約1/3の部分には、図1 1に示すように、冷却水通路68を部分的に拡大する為に、円周を8等分した約 45°の開角を有する凹部62aが約45°隔てて形成されている。従って、こ の凹部62aに対応する冷却水通路68は、他の肉厚の部分の冷却水通路68よ り拡大されて冷却効果が大きくなるので、モールド61の外周部には、これら凹 部62aを介して4つの強冷却部S1〜S4と、これら凹部62aに対応しない 4つの弱冷却部W1〜W4とがその周方向に交互に設けられている。
【0035】 このように構成されたモールド装置60において、タンディッシュノズル13 から供給される溶鋼44は、モールド61内を鋳造方向Aに徐々に移動しながら 冷却されるので、その凝固シェル44aが次第に拡大されて、円形の鋳片45が 形成される。このとき、前述したように、モールド61の外周部には、4つの強 冷却部S1〜S4と4つの弱冷却部W1〜W4とがその周方向に交互に設けられ 、しかもこれら両冷却部S1〜S4・W1〜W4の周方向における分布が従来に 比べて短いピッチになっているので、モールド61の周方向の冷却効率が短いピ ッチで異なる。その結果、前記実施例と同様に、冷却条件を鋳片45の真円度を 向上するのに最適な条件として設定したので、同様にクラックなどの発生を防止 でき且つ真円度をより向上させた鋳片45を連続鋳造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】水平連続鋳造設備用のモールド装置の要部縦断
断面図である。
【図2】図1の2─2線断面図である。
【図3】変形例に係る図2相当図である。
【図4】変形例に係る図2相当図である。
【図5】変形例に係る図2相当図である。
【図6】変形例に係る図2相当図である。
【図7】変形例に係る図2相当図である。
【図8】変形例に係る図2相当図である。
【図9】別実施例に係る図1相当図である。
【図10】他の別実施例に係る図1相当図である。
【図11】図10の11─11線断面図である。
【符号の説明】
10 タンディッシュ 16 ブレークリング 20、20G モールド装置 21、21G 第1モールドユニット 22 第2モールドユニット 25 第1モールド 30 冷却水通路 35 第2モールド 36 モールド本体 37 スリーブ 42、68 冷却水通路 60 モールド装置 61 モールド S1〜S4 強冷却部 W1〜W4 弱冷却部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンディッシュに、内周面が真円状のモ
    ールドをブレークリングを介して密閉接続してなる水平
    連続鋳造設備用モールドにおいて、 前記モールドは、銅又は銅合金製の円筒体からなりブレ
    ークリングに密閉接続される第1モールドと、銅又は銅
    合金製の円筒体の内周側にグラファイト製のスリーブを
    内嵌してなり第1モールドに接続される第2モールドと
    からなり、 前記第1及び第2モールドの外周部にはこれらを冷却す
    る為の冷却水通路が形成され、 前記第2モールドの外周部には、円周略8又は10等分
    割した位置に強冷却部と弱冷却部とを交互に配置したこ
    とを特徴とする水平連続鋳造設備用モールド。
  2. 【請求項2】 前記グラファイト製のスリーブがその軸
    心方向に複数分割されていることを特徴とする請求項1
    に記載の水平連続鋳造設備用モールド。
  3. 【請求項3】 タンディッシュに、内周面が真円状のモ
    ールドをブレークリングを介して密閉接続してなる水平
    連続鋳造設備用モールドにおいて、 前記モールドは、銅又は銅合金製の円筒体に構成される
    とともに、モールドの外周部にはモールドを冷却する為
    の冷却水通路が形成され、 前記モールドの鋳造方向下流側部分の外周部には、円周
    略8又は10等分割した位置に強冷却部と弱冷却部とを
    交互に配置したことを特徴とする水平連続鋳造設備用モ
    ールド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114082911A (zh) * 2021-10-28 2022-02-25 苏州金仓合金新材料有限公司 一种环保无铅加磷合金棒的制备设备及其制备方法

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JPS6420048U (ja) * 1987-07-27 1989-01-31
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