JPH0619692Y2 - 建築用複合材 - Google Patents
建築用複合材Info
- Publication number
- JPH0619692Y2 JPH0619692Y2 JP1988006369U JP636988U JPH0619692Y2 JP H0619692 Y2 JPH0619692 Y2 JP H0619692Y2 JP 1988006369 U JP1988006369 U JP 1988006369U JP 636988 U JP636988 U JP 636988U JP H0619692 Y2 JPH0619692 Y2 JP H0619692Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core material
- cellular concrete
- lightweight cellular
- building
- composite material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、建築用複合材に係り、建築用パネル、柱、カ
ーテンウォール等の建築材に利用できる。
ーテンウォール等の建築材に利用できる。
近年、断熱、防音効果が高く、軽量化も可能なことか
ら、軽量気泡コンクリートを建築用パネル、柱、カーテ
ンウォール等の建築材に用いられている。この軽量気泡
コンクリートを用いた建築材において、コンクリート部
材の重量を変えずに部材強度や表面硬度を向上させるに
は、表層の比重を上げ、この増量分だけ内層の比重を下
げる方法が取られていた。
ら、軽量気泡コンクリートを建築用パネル、柱、カーテ
ンウォール等の建築材に用いられている。この軽量気泡
コンクリートを用いた建築材において、コンクリート部
材の重量を変えずに部材強度や表面硬度を向上させるに
は、表層の比重を上げ、この増量分だけ内層の比重を下
げる方法が取られていた。
しかし、この表層の比重を上げ内層の比重を下げる方法
では、スラリー打設時等において複雑な生産工程とな
り、生産性が悪くかつ費用もかかるものであった。
では、スラリー打設時等において複雑な生産工程とな
り、生産性が悪くかつ費用もかかるものであった。
そこで、軽量気泡コンクリートより比重の低い発泡ウレ
タン、発泡スチレン等の樹脂で心材を形成し、この心材
の表面を軽量気泡コンクリートで被覆した2層構造の複
合材とすることで、軽量化を図り、かつ、部材強度等の
低下を防ぐものが考えられる。
タン、発泡スチレン等の樹脂で心材を形成し、この心材
の表面を軽量気泡コンクリートで被覆した2層構造の複
合材とすることで、軽量化を図り、かつ、部材強度等の
低下を防ぐものが考えられる。
ところで、軽量気泡コンクリートは比重が0.5程度と低
いものであるが、コンクリート系の部材では比重が1以
下の場合、そのまま硬化させるとクラックが入るという
問題点がある。このため、軽量気泡コンクリートを使用
する場合には、一般にオートクレーブ養生(高温高圧蒸
気養生)を行ってクラックを発生させることなく硬化さ
せる必要がある。この際、前述の軽量気泡コンクリート
と樹脂との2層構造の複合材を、通常温度180℃、圧
力10Kg/cm2という高温高圧の飽和水蒸気で満たされた
圧力釜(オートクレーブ)内で養生しようとすると、発
泡ウレタン等の樹脂の変形変質、表層スラリーの水分変
化および軽量気泡コンクリートと樹脂との接触面の剥離
等が起きるという問題があった。
いものであるが、コンクリート系の部材では比重が1以
下の場合、そのまま硬化させるとクラックが入るという
問題点がある。このため、軽量気泡コンクリートを使用
する場合には、一般にオートクレーブ養生(高温高圧蒸
気養生)を行ってクラックを発生させることなく硬化さ
せる必要がある。この際、前述の軽量気泡コンクリート
と樹脂との2層構造の複合材を、通常温度180℃、圧
力10Kg/cm2という高温高圧の飽和水蒸気で満たされた
圧力釜(オートクレーブ)内で養生しようとすると、発
泡ウレタン等の樹脂の変形変質、表層スラリーの水分変
化および軽量気泡コンクリートと樹脂との接触面の剥離
等が起きるという問題があった。
本考案の目的は、軽量かつ強度、硬度の高い建築用複合
材を提供することにある。
材を提供することにある。
このため本考案は、種々検討した結果、比重が低く、か
つ、耐熱性に優れる泡ガラスにより心材を形成し、この
心材の少なくとも三面を軽量気泡コンクリートで被覆し
て建築用複合材を構成したものである。
つ、耐熱性に優れる泡ガラスにより心材を形成し、この
心材の少なくとも三面を軽量気泡コンクリートで被覆し
て建築用複合材を構成したものである。
このような構成の本考案において、軽量気泡コンクリー
トと泡ガラスとの2層構造の複合材を製造するには、泡
ガラスで構成された心材を予め形成し、この心材の必要
な面に軽量気泡コンクリートを被覆して2層構造とし、
さらに、オートクレーブ養生を行い、建築用複合材とす
る。
トと泡ガラスとの2層構造の複合材を製造するには、泡
ガラスで構成された心材を予め形成し、この心材の必要
な面に軽量気泡コンクリートを被覆して2層構造とし、
さらに、オートクレーブ養生を行い、建築用複合材とす
る。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図には本考案の第1実施例が示されている。泡ガラ
スより構成される心材1は断面長方形に形成され、この
心材1の長手方向の4面には、それぞれ同じ厚さで軽量
気泡コンクリート2が被覆されている。この心材1と軽
量気泡コンクリート2とで、建築用複合材3が構成され
る。
スより構成される心材1は断面長方形に形成され、この
心材1の長手方向の4面には、それぞれ同じ厚さで軽量
気泡コンクリート2が被覆されている。この心材1と軽
量気泡コンクリート2とで、建築用複合材3が構成され
る。
このような構成において、前記建築用複合材3を製造す
るには、第2図に示すように、まず建築用複合材3の幅
で設けられた型4に、スラリー状の軽量気泡コンクリー
ト2を必要な厚さまで流し込む。
るには、第2図に示すように、まず建築用複合材3の幅
で設けられた型4に、スラリー状の軽量気泡コンクリー
ト2を必要な厚さまで流し込む。
一方、心材1は、予め板状に形成された泡ガラスから必
要な大きさに切り取られて形成され、前記型4内の軽量
気泡コンクリート2上の所定位置に置かれる。
要な大きさに切り取られて形成され、前記型4内の軽量
気泡コンクリート2上の所定位置に置かれる。
この後、第3図に示すように、心材1の各面を被覆する
ようスラリー状の軽量気泡コンクリート2を型4に流し
込む。この際、必要に応じて、押さえ棒5を用いたり心
材1の長手方向の両端を型4に固定することにより、心
材1の位置決めをする。軽量気泡コンクリート2が固ま
った後、心材1および軽量気泡コンクリート2より構成
される建築用複合材3を型4から外す。
ようスラリー状の軽量気泡コンクリート2を型4に流し
込む。この際、必要に応じて、押さえ棒5を用いたり心
材1の長手方向の両端を型4に固定することにより、心
材1の位置決めをする。軽量気泡コンクリート2が固ま
った後、心材1および軽量気泡コンクリート2より構成
される建築用複合材3を型4から外す。
この建築用複合材3を、例えば温度180℃、圧力10
Kg/cm2という高温高圧の飽和水蒸気で満たされた圧力釜
内に約6時間置いてオートクレーブ養生を行う。このよ
うにして、本実施例の建築用複合材3が製造され、この
建築用複合材3は壁パネル等の建築材に利用できる。
Kg/cm2という高温高圧の飽和水蒸気で満たされた圧力釜
内に約6時間置いてオートクレーブ養生を行う。このよ
うにして、本実施例の建築用複合材3が製造され、この
建築用複合材3は壁パネル等の建築材に利用できる。
このような本実施例によれば、比重の低い泡ガラスによ
り心材1を構成し、かつ、コンクリートより比重の低い
軽量気泡コンクリート2により心材1を被覆しているの
で、十分な軽量化が図れる。
り心材1を構成し、かつ、コンクリートより比重の低い
軽量気泡コンクリート2により心材1を被覆しているの
で、十分な軽量化が図れる。
また、オートクレーブ養生を行っているので、軽量気泡
コンクリート2にクラックが入ることがなく、強度およ
び硬度の高い複合材3となる。
コンクリート2にクラックが入ることがなく、強度およ
び硬度の高い複合材3となる。
さらに、耐熱性があり、かつ、軽量気泡コンクリート2
との納まりがよい泡ガラスにより心材1を形成している
ので、オートクレーブ養生の際に、変形変質や剥離等が
起こらない。特に、本実施例のように、心材1を泡ガラ
スから切り取って形成した場合、切断面に凹凸ができる
ため、軽量気泡コンクリート2との接着がいわゆるくさ
び効果となってより強固になる。
との納まりがよい泡ガラスにより心材1を形成している
ので、オートクレーブ養生の際に、変形変質や剥離等が
起こらない。特に、本実施例のように、心材1を泡ガラ
スから切り取って形成した場合、切断面に凹凸ができる
ため、軽量気泡コンクリート2との接着がいわゆるくさ
び効果となってより強固になる。
第4図には、本考案の第2実施例が示され、この実施例
は、前記第1実施例と異なり、心材1を断面正方形に形
成し、軽量気泡コンクリート2を被覆した建築用複合材
3も断面正方形となるよう形成したものである。
は、前記第1実施例と異なり、心材1を断面正方形に形
成し、軽量気泡コンクリート2を被覆した建築用複合材
3も断面正方形となるよう形成したものである。
このような構成の本実施例においても、前記第1実施例
と同様の製造法で製造でき、かつ、同様の効果を奏する
ことができる。また、本実施例の建築用複合材3は、柱
等の建築材に利用できる。
と同様の製造法で製造でき、かつ、同様の効果を奏する
ことができる。また、本実施例の建築用複合材3は、柱
等の建築材に利用できる。
第5図には、本考案の第3実施例が示される。この実施
例は、前記両実施例と異なり、心材1の長手方向の3面
を軽量気泡コンクリート2で被覆し、残りの1面は被覆
せず心材1を露出させたままにしたものである。
例は、前記両実施例と異なり、心材1の長手方向の3面
を軽量気泡コンクリート2で被覆し、残りの1面は被覆
せず心材1を露出させたままにしたものである。
このような本実施例において、建築用複合材3を製造す
るには、第6図に示すように、まず型4の所定位置に心
材1を置く。この際、前記実施例と同様に、必要に応じ
て、押さえ棒5を用いたり心材1の両端を型4に固定し
たりして心材1の位置決めを行う。その後、型4内にス
ラリー状の軽量気泡コンクリート2を流し込み、軽量気
泡コンクリート2が固まったのち、心材1および軽量気
泡コンクリート2より構成される建築用複合材3を型4
から外す。
るには、第6図に示すように、まず型4の所定位置に心
材1を置く。この際、前記実施例と同様に、必要に応じ
て、押さえ棒5を用いたり心材1の両端を型4に固定し
たりして心材1の位置決めを行う。その後、型4内にス
ラリー状の軽量気泡コンクリート2を流し込み、軽量気
泡コンクリート2が固まったのち、心材1および軽量気
泡コンクリート2より構成される建築用複合材3を型4
から外す。
このあと前記実施例と同様にオートクレーブ養生を行
う。
う。
このような構成の本実施例によれば、前記両実施例とほ
ぼ同様の効果を奏することができる。また、心材1の1
面は軽量気泡コンクリート2で被覆されていないので、
より軽量とすることできる。
ぼ同様の効果を奏することができる。また、心材1の1
面は軽量気泡コンクリート2で被覆されていないので、
より軽量とすることできる。
この際、部材強度は前記実施例に比べると多少低くなる
が、骨材の投入あるいは鉄筋等を軽量気泡コンクリート
2内に設けて補強することにより、強度を高くできる。
この鉄筋等による補強は、前記各実施例に適用してもよ
い。
が、骨材の投入あるいは鉄筋等を軽量気泡コンクリート
2内に設けて補強することにより、強度を高くできる。
この鉄筋等による補強は、前記各実施例に適用してもよ
い。
本実施例の複合材3は、軽量であるメリットを活かし
て、カーテンウォール等の建築材に用いられる。
て、カーテンウォール等の建築材に用いられる。
なお、本考案は、前記各実施例の形状に限定されるもの
ではなく、要するに心材1の少なくとも3面を軽量気泡
コンクリート2で被覆して、2層構造の建築用複合材3
を形成したものであればよい。
ではなく、要するに心材1の少なくとも3面を軽量気泡
コンクリート2で被覆して、2層構造の建築用複合材3
を形成したものであればよい。
また、心材1の形状も、前記各実施例の形状に限定され
ず、例えば、円柱や三角柱等でもよい。
ず、例えば、円柱や三角柱等でもよい。
さらに、軽量気泡コンクリート2の厚さも、前記各実施
例のように各面同じ厚さのものに限定されず、互いに違
う厚さでもよい。
例のように各面同じ厚さのものに限定されず、互いに違
う厚さでもよい。
前述のような本考案によれば、建築用複合材において、
軽量にでき、かつ、強度および硬度を高くできるという
効果がある。また、本考案について、IPCをE04C 2/0
4、B32B 13/04、キーワードを「泡ガラス」にしていわ
ゆるパトリス検索を行ったところ、本考案のように泡ガ
ラスより形成された心材とこの心材の少なくとも1面を
被覆する軽量気泡コンクリート部材とで構成される建築
用複合材は見当たらず、当該分野における本考案の斬新
性が明らかとなった。
軽量にでき、かつ、強度および硬度を高くできるという
効果がある。また、本考案について、IPCをE04C 2/0
4、B32B 13/04、キーワードを「泡ガラス」にしていわ
ゆるパトリス検索を行ったところ、本考案のように泡ガ
ラスより形成された心材とこの心材の少なくとも1面を
被覆する軽量気泡コンクリート部材とで構成される建築
用複合材は見当たらず、当該分野における本考案の斬新
性が明らかとなった。
第1図は本考案の第1実施例を示す斜視図、第2図およ
び第3図は第1実施例の製造工程を示す断面図、第4図
は第2実施例を示す斜視図、第5図は第3実施例を示す
斜視図、第6図は第3実施例の製造工程を示す断面図で
ある。 1……心材、2……軽量気泡コンクリート、3……建築
用複合材、4……型、5……押さえ棒。
び第3図は第1実施例の製造工程を示す断面図、第4図
は第2実施例を示す斜視図、第5図は第3実施例を示す
斜視図、第6図は第3実施例の製造工程を示す断面図で
ある。 1……心材、2……軽量気泡コンクリート、3……建築
用複合材、4……型、5……押さえ棒。
Claims (1)
- 【請求項1】泡ガラスより形成される心材と、この心材
の少なくとも三面を被覆する軽量気泡コンクリート部材
とで構成されることを特徴とする建築用複合材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988006369U JPH0619692Y2 (ja) | 1988-01-20 | 1988-01-20 | 建築用複合材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988006369U JPH0619692Y2 (ja) | 1988-01-20 | 1988-01-20 | 建築用複合材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01112211U JPH01112211U (ja) | 1989-07-28 |
JPH0619692Y2 true JPH0619692Y2 (ja) | 1994-05-25 |
Family
ID=31210487
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988006369U Expired - Lifetime JPH0619692Y2 (ja) | 1988-01-20 | 1988-01-20 | 建築用複合材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0619692Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5818927U (ja) * | 1981-07-28 | 1983-02-05 | ナショナル住宅産業株式会社 | コンクリ−ト系パネル |
JPS58181827U (ja) * | 1982-05-31 | 1983-12-05 | 松下電工株式会社 | 不燃性軽量建築用板 |
JPS6289405U (ja) * | 1985-11-27 | 1987-06-08 |
-
1988
- 1988-01-20 JP JP1988006369U patent/JPH0619692Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01112211U (ja) | 1989-07-28 |
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