JPH0619612A - ペン入力・メニュー表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ペン入力により計算機に指示を与えるための
メニューを、常に、タブレット上における使用者の見や
すい位置に表示することが可能なペン入力・メニュー表
示装置を提供することを目的とする。 【構成】 動作指示メニューを表示する表示装置３と一
体となったタブレット装置２に、ペン入力装置８のペン
先を接近させ、或いは接触させて動作指示入力を行うペ
ン入力・メニュー表示装置において、前記ペン入力装置
８のタブレット装置２上におけるペン位置を検出するペ
ン位置検出手段４と、前記ペン入力装置８のペンの傾き
方向を検出する傾き方向検出手段５と、前記傾き方向検
出手段５によって検出されたペンの傾き方向と、前記ペ
ン位置検出手段４によって検出されたペン位置とから、
前記表示装置３における動作指示メニューの表示位置を
決定するメニュー表示位置決定手段６と、前記メニュー
表示位置決定手段６によって決定された表示位置に、動
作指示メニューを表示するメニュー表示手段とを備えた
ことを特徴とするペン入力・メニュー表示装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、動作指示メニューを表
示して、ペン入力による計算機への指示を促すペン入力
・メニュー表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、計算機に動作の指示を与える方法
として、キーボードによって指示コマンドを入力する方
法から、マウスとアイコンもしくはメニューによって指
示を与える方法が一般的となり、さらには表示装置と一
体となったタブレット装置及びペン入力装置によって、
表示された動作指示メニューやボタンをポインティング
したり、ペンの動作によって計算機に指示を与えるとい
った方法も台頭してきている。

【０００３】図３は、ペン入力・メニュー表示装置の基
本的な構成を示すブロック図であり、１３は文字や図形
を表示するためのディスプレイ画面を有する文字／図形
表示装置、１４は後述するペン入力装置のペン入力位置
を検出するために設けられた電磁誘導式タブレット装
置、１５は文字／図形表示装置１３の画面に文字や図形
を表示させるための制御を行う画面表示制御装置、１６
は電磁誘導式タブレット装置１４からの入力情報により
ペン入力装置のペン入力位置を検出し、特定するペン位
置検出装置、１７は指示を受けて計算や表示を行うため
の処理を行う計算機、１８はコイルを内蔵したペン入力
装置である。

【０００４】また、図４は図３に示すペン入力・メニュ
ー表示装置の動作例を説明するための模式図であり、１
８はコイルを内蔵したペン入力装置、１９は図３に示す
文字／図形表示装置１３と電磁誘導式タブレット装置１
４が一体となった表示装置、２０は表示装置１９上に静
的に表示されたメニュー／ボタン（ただし、ここでは、
ＹｅｓボタンとＮｏボタンの２つの応答ボタンを例とし
て示す）、２１は同じく表示装置１９上に動的に表示さ
れたメニュー（ただし、ここでは、動作指示内容として
項目１〜４の４項目に分類されたメニューを例として示
す）、２２はかかるメニュー２１内における個々の選択
項目である。

【０００５】このペン入力・メニュー表示装置の動作は
次のとおりである。図４に示す表示装置１９にペン入力
装置１８を近付けると、図３に示すペン位置検出装置１
６がペン入力装置１８のペン入力位置を検出し、計算機
１７にその位置情報を渡す。また、計算機１７に指示を
与えるには、表示装置１９上に予め表示されたメニュー
／ボタン２０の位置にペン入力装置１８を近付けるか、
或いはポップアップメニューが表示される表示装置１９
上の指定の場所にペン入力装置１８を近付けることによ
り、図に示すような動的にメニュー２１が表示されるの
で、そのメニュー２１の内の選択項目２２を選択するこ
とによって行う。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のペ
ン入力・メニュー表示装置においては、ポップアップメ
ニューのように画面に動的に表示されたメニュー２１に
対し、マウスのように画面とは離隔して設けられた指示
装置とは異なり、使用者の手やペン入力装置１８自体に
よって表示されたメニュー２１が隠されてしまうおそれ
がある。このような場合には、使用者の手の位置やペン
入力装置１８の位置を変えてメニュー２１の内容を確認
する必要があり、使用者に対し負担をかけてしまうこと
になる。

【０００７】本発明は、かかる問題を解決するためにな
されたものであり、ペン入力により計算機に指示を与え
るためのメニューを、常に、タブレット上における使用
者の見やすい位置に表示することが可能なペン入力・メ
ニュー表示装置を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、動作指示メニューを表示する表示装置と
一体となったタブレット装置に、ペン入力装置のペン先
を接近させ、或いは接触させて動作指示入力を行うペン
入力・メニュー表示装置において、前記ペン入力装置の
タブレット装置上におけるペン位置を検出するペン位置
検出手段と、前記ペン入力装置のペンの傾き方向を検出
する傾き方向検出手段と、前記傾き方向検出手段によっ
て検出されたペンの傾き方向と、前記ペン位置検出手段
によって検出されたペン位置とから、前記表示装置にお
ける動作指示メニューの表示位置を決定するメニュー表
示位置決定手段と、前記メニュー表示位置決定手段によ
って決定された表示位置に、動作指示メニューを表示す
るメニュー表示手段とを備えたことを特徴としている。

【０００９】

【作用】上記構成によれば、ペン入力・メニュー表示装
置における表示装置に動作指示メニューが表示され、こ
の表示された動作指示メニューのいずれかの位置にペン
入力装置のペン先を接近させるか、或いは接触させるこ
とにより、計算機に対する動作指示の入力が行われる。

【００１０】この場合、ペン位置検出手段が、ペン入力
装置のタブレット装置上におけるペン位置を検出する。
また、傾き方向検出手段が、同じくペン入力装置のペン
の傾き方向を検出する。そして、これらの検出の結果得
られたペン位置の情報と、傾き方向の情報とから、メニ
ュー表示位置決定手段が、表示装置における動作指示メ
ニューの表示位置を決定する。そこで、メニュー表示手
段が、決定された表示位置に動作指示メニューを表示す
る。

【００１１】

【実施例】以下、本発明にかかるペン入力・メニュー表
示装置の一実施例について、図面を参照しながら具体的
に説明する。図１は本発明にかかるペン入力・メニュー
表示装置の構成を示すブロック図である。図１におい
て、１は文字や図形を表示するためのディスプレイ画面
を有する文字／図形表示装置、２は後述するペン入力装
置のペン入力位置を検出するために設けられた電磁誘導
式タブレット装置、３は文字／図形表示装置１の画面に
文字や図形を表示させるための制御を行う画面表示制御
装置、４は電磁誘導式タブレット装置２からの情報によ
りペン入力装置のペン入力位置を検出し、特定するペン
位置検出装置、５はペン入力装置のタブレット面に対す
る傾き方向を検出する傾き方向検出装置、６はペン位置
検出装置４と傾き方向検出装置５からの情報によって計
算機に指示を与えるためのメニューを表示させる位置を
決定し、文字／図形表示装置１上の決定した位置にメニ
ューを表示させるように計算機に指示するメニュー位置
決定／表示指示装置、７は指示を受けて計算や表示を行
うための処理を行う計算機、８はコイルを内蔵したペン
入力装置である。

【００１２】また、図２は、図１に示すペン入力・メニ
ュー表示装置の動作例を説明するための模式図である。
図２において、８はコイルを内蔵したペン入力装置、９
は電磁誘導式タブレット装置と一体となった表示装置、
１０はペン入力装置を近付けることによって動的に表示
されたメニュー、１１はメニュー１０内の選択項目であ
る。そして、図２（ａ）は向かって右方向よりペン入力
装置１０を表示装置９に近付けた場合のメニュー表示１
１を示し、図２（ｂ）は左方向よりペン入力装置１０を
表示装置９に近付けた場合のメニュー表示１１を夫々示
す。

【００１３】以下図１及び図２を用いて、このペン入力
・メニュー表示装置の動作例について説明する。このペ
ン入力・メニュー表示装置では、図２（ａ）で示すよう
に、ペン入力装置１０を向かって右方向に傾けた状態で
表示装置９に近付けると、傾き方向検出装置５がペンの
傾き方向が右方向であることを検出する。なお、ペンの
傾き方向を検出する方法としては、ペン入力装置８に複
数の短絡コイルを内蔵させ、電磁誘導式タブレット装置
２から発生させた高周波をペン入力装置８に受信させ、
再び電磁誘導式タブレット装置２へ送信させた時の信号
の強さを比較することによって傾き方向を検出する方法
や、１つの短絡コイルを内蔵させたペン入力装置８か
ら、上記と同様にして受信した信号の強さを電磁誘導式
タブレット装置２側の各コイルに関して比較して、傾き
方向を検出するといった方法がある。

【００１４】次に、メニュー位置決定／表示指示装置６
は、傾き方向検出装置５からペン入力装置８の傾き方向
（図２（ａ）の場合は、右方向）の情報を得、またペン
位置検出装置４からペン入力装置８のペン入力位置の情
報を得て、計算機７に対して、その指示メニューを表示
させる位置を決定し（即ち、図２（ａ）の場合は、ペン
の傾き方向とは逆方向である表示装置９の画面左下方位
置となる）、決定した位置にメニュー１０を表示するよ
うに指示を行う。続いて、計算機７はその指示に従い、
画面表示制御装置３を駆動し、文字／図形表示装置１の
画面に指示メニュー１０が表示される。

【００１５】更に、操作者が図２（ａ）で示すように、
ペン入力装置８によって画面に表示されたメニュー１０
内の選択項目１１のいずれかを選択すると、先述したペ
ン位置検出装置４がペン入力装置８の位置を検出し、検
出したペンの位置とメニュー１０内の選択項目１１の表
示位置を照合することにより、計算機７に対し、選択し
たメニュー項目に対応した指示を行う。

【００１６】逆に、図２（ｂ）で示すように、ペン入力
装置８のペンの傾き方向が左方向である場合には、同じ
く傾き検出装置５がこれを検出し、得られた傾き方向の
情報と、ペン位置検出装置４から得られたペン入力位置
の情報とから、メニュー位置決定／表示指示装置６がメ
ニュー１０を表示させる位置を決定し（この場合は、図
２（ｂ）に示すように表示装置９の画面右下方位置とな
る）、決定した位置にメニュー１０を表示するように計
算機７に指示を行う。続いて、計算機７はその指示に従
い、画面表示制御装置３を駆動し、文字／図形表示装置
１の画面にメニュー１０の表示が行われる。

【００１７】なお、上記実施例では、画面表示装置３、
ペン位置検出装置４、傾き方向検出装置５、メニュー位
置決定／表示指示装置６、計算機７を夫々別々の装置と
して説明したが、これらの装置を１つの計算機内で機能
分担させるような構成としてもかまわない。

【００１８】

【発明の効果】以上の本発明によれば、タブレット上に
動的に表示されるポップアップメニューとペン入力装置
を使って計算機に指示を与える場合に、ペン自体やペン
を持つ手によって、表示されたメニューが隠されるとい
った不具合が防止され、常に使用者に対してメニューを
見やすい状態で表示することができる。

【００１９】従って、メニューが表示された後にペンの
入力位置やペンを持つ手の位置を変えるといった使用者
の動作負担をなくすることができ、たいへん使い勝手が
良くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかるペン入力・メニュー表示装置の
構成を示すブロック図である。

【図２】図１に示すペン入力・メニュー表示装置の動作
例を説明するための模式図である。そして、（ａ）はペ
ン入力装置を向かって右方向に傾けた場合のメニュー表
示位置を示し、（ｂ）はペン入力装置を向かって左方向
に傾けた場合のメニュー表示位置を示す。

【図３】ペン入力・メニュー表示装置の基本的な構成を
示すブロック図である。

【図４】図３に示すペン入力・メニュー表示装置の動作
例を説明するための模式図である。

【符号の説明】

１ 文字／図形表示装置 ２ 電磁誘導式タブレット装置 ３ 画面表示制御装置 ４ ペン位置検出装置 ５ 傾き方向検出装置 ６ メニュー位置決定／表示指示装置 ７ 計算機 ８ ペン入力装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 動作指示メニューを表示する表示装置と
   一体となったタブレット装置に、ペン入力装置のペン先
   を接近させ、或いは接触させて動作指示入力を行うペン
   入力・メニュー表示装置において、 前記ペン入力装置のタブレット装置上におけるペン位置
   を検出するペン位置検 出手段と、前記ペン入力装置のペンの傾き方向を検出す
   る傾き方向検出手段と、 前記傾き方向検出手段によって検出されたペンの傾き方
   向と、前記ペン位置検出手段によって検出されたペン位
   置とから、前記表示装置における動作指示メニューの表
   示位置を決定するメニュー表示位置決定手段と、 前記メニュー表示位置決定手段によって決定された表示
   位置に、動作指示メニューを表示するメニュー表示手段
   とを備えたことを特徴とするペン入力・メニュー表示装
   置。