JPH06193803A - 流動層ボイラにおける層内管の支持構造 - Google Patents

流動層ボイラにおける層内管の支持構造

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JPH06193803A
JPH06193803A JP34568192A JP34568192A JPH06193803A JP H06193803 A JPH06193803 A JP H06193803A JP 34568192 A JP34568192 A JP 34568192A JP 34568192 A JP34568192 A JP 34568192A JP H06193803 A JPH06193803 A JP H06193803A
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pipe
horizontal
boiler
fluidized bed
layer
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JP34568192A
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Katsumi Kikuchi
勝実 菊地
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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  • Fluidized-Bed Combustion And Resonant Combustion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 層内管の熱膨張に対応することができ、かつ
地震等の場合に層内管に水平力が作用しても、層内管同
士、及び層内管とボイラ本体とが衝突するおそれのない
流動層ボイラにおける層内管の支持構造を提供する。 【構成】 内部に流動層を有し、圧力容器4内に格納さ
れたボイラ本体1と、ボイラ本体内に上方から吊り下げ
られた複数の支持管18と、支持管に取り付けられた複
数の層内管20とを備え、層内管は、上下方向に間隔を
隔てた複数の水平管が両端で互い違いに連結された構成
であり、かつ支持管とほぼ同一の鉛直面内に配置され、
更に、層内管の水平管のボイラ本体に隣接する側の端部
と、ボイラ本体とが、両端に水平ピン24を有する水平
な連結部材25を介して連結される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は流動層ボイラにおける層
内管の支持構造に係わり、更に詳しくは、六角形加圧流
動層ボイラにおける層内管の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】加圧下で石炭を流動燃焼させる加圧流動
層ボイラ(Pressurised Fluidized Bed Combuster)は、
ガスタービンと組み合わせたコンバインドサイクルによ
り40%以上の熱効率を有し、炉内脱硫率が高く、NO
x の発生量が少ない、等の特徴を有することから、従来
の微粉焚ボイラに代わる新型ボイラとして現在開発が進
められている。かかる加圧流動層ボイラは、例えば図9
に示すように、ボイラ本体1、サイクロン2、ベッド材
貯蔵容器3、等が圧力容器4内に格納された構成のもの
であり、外部から供給さた石炭Cをボイラ本体1内で燃
焼させ、その排ガスはサイクロン2に送られ、サイクロ
ン2で灰が除去された排ガスが外部のガスタービン(図
示せず)に供給され仕事(例えば発電機の駆動)をする
ようになっている。また、ボイラ本体1内には、石炭
灰、砂等のベッド材が下方から供給される空気Aにより
流動した流動層Bが形成されており、この流動層B内に
は、水蒸気を発生させるための蒸発器5、過熱器6、及
び再熱器7が挿入されている。流動層B内で石炭の燃焼
により発生した熱により、蒸発器5内で水が蒸発して水
蒸気となり、過熱器6内で水蒸気が更に加熱されて過熱
蒸気となり、この過熱蒸気は外部に設けられた蒸気ター
ビン(図示せず)で膨張し仕事をする。更に、蒸気ター
ビンで温度が下がった蒸気は、再熱器7で再度加熱され
て過熱蒸気となり、外部の蒸気タービンで再び仕事をす
るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる加圧流動層ボイ
ラにおいて、石炭の燃焼により流動層Bの内部は、例え
ば800℃以上の高温となり、ボイラ本体1と、蒸発器
5、過熱器6、及び再熱器7等の流動層内に配置された
伝熱管(以下、層内管という)とがそれぞれ熱膨張す
る。従って、熱応力の発生を防ぐためには層内管をボイ
ラ本体に直接固定することはできず、従来は、ボイラ本
体の上方から支持管(図示せず)を吊るし、この支持管
にそれぞれの層内管を取り付けていた。しかし、かかる
層内管の支持構造では、例えば地震等の場合に層内管に
水平力が作用すると、層内管が流動層内で水平に大きく
移動し、ボイラ本体の壁に衝突し、ボイラ本体や層内管
を損傷させるおそれがあった。更に、近年、かかる加圧
流動層ボイラの大容量化が要望されているが、大容量の
加圧流動層ボイラでは、多数の層内管を密に流動層内に
配置する必要があり、従来の層内管の支持構造では、地
震等による水平力により、層内管が互いに衝突して層内
管を損傷させるおそれがあった。
【0004】本発明は、上述した問題点を解決するため
に創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、
層内管の熱膨張に対応することができ、かつ地震等の場
合に層内管に水平力が作用しても、層内管同士、及び層
内管とボイラ本体とが衝突するおそれのない流動層ボイ
ラにおける層内管の支持構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、内部に
流動層を有し、圧力容器内に格納されたボイラ本体と、
前記ボイラ本体内に上方から吊り下げられた複数の支持
管と、前記支持管に取り付けられた複数の層内管と、を
備える流動層ボイラにおいて、前記層内管は、上下方向
に間隔を隔てた複数の水平管が両端部で互い違いに連結
された構成であり、かつ前記支持管とほぼ同一の鉛直面
内に配置され、更に、層内管の水平管のボイラ本体に隣
接する側の端部と、ボイラ本体とが、両端部に水平ピン
を有する水平な連結部材を介して連結される、ことを特
徴とする流動層ボイラにおける層内管の支持構造が提供
される。本発明の好ましい実施例によれば、前記複数の
層内管は、ほぼ同一の前記鉛直面内に、ほぼ同一の高さ
に、間隔を隔てて複数配置され、該複数の層内管の隣接
する水平管の端部が、両端部に水平ピンを有する水平な
連結部材を介して連結される。
【0006】更に、本発明によれば、内部に流動層を有
し、圧力容器内に格納されたボイラ本体と、前記ボイラ
本体内に上方から吊り下げられた複数の支持管と、前記
支持管に取り付けられた複数の層内管と、を備える流動
層ボイラにおいて、前記層内管は、上下方向に間隔を隔
てた複数の水平管が両端部で互い違いに連結された構成
であり、かつ前記支持管とほぼ同一の鉛直面内に配置さ
れ、更に、前記複数の層内管は、ほぼ同一の間隔を隔て
た複数の鉛直面内に、ほぼ同一の高さに、配置され、隣
接する鉛直面内の隣接する層内管の水平管が互いに連結
金物で連結され、更に、ボイラ本体に隣接する前記連結
金物と、ボイラ本体とが、両端部に水平ピンを有する水
平な連結部材を介して連結される、ことを特徴とする流
動層ボイラにおける層内管の支持構造が提供される。本
発明の好ましい実施例によれば、前記ボイラ本体は、鉛
直な水管と該水管を連結するフィンとからなる炉壁と、
該炉壁を間隔を隔てて囲むバックステーと、からなり、
前記ボイラ本体に隣接する前記連結金物は、前記水平な
連結部材を介して炉壁に連結され、更に、前記連結部材
が連結された炉壁の部分は、両端部に水平ピンを有する
別の水平な連結部材を介してバックステーに連結され
る。
【0007】
【作用】上記本発明の構成によれば、層内管が取り付け
られた支持管が上方から吊り下げられ、更に、ボイラ本
体に隣接する層内管の端部が、両端部に水平ピンを有す
る水平な連結部材を介してボイラ本体に連結されるの
で、層内管が熱膨張して僅かに上下しても、層内管は支
持管を介して吊り下げられたまま、層内管の軸線方向に
水平に僅かに移動するのみで、層内管は自由に熱膨張で
き、層内管に無理な熱応力が発生することがない。ま
た、地震等の場合に層内管の軸線方向に水平力が作用し
ても、この水平力は水平な連結部材を介してボイラ本体
に伝達されるので、層内管はボイラ本体内でほとんど移
動せず、層内管とボイラ本体とが衝突するおそれが全く
ない。特に、複数の層内管を、ほぼ同一の鉛直面内に、
ほぼ同一の高さに、間隔を隔てて複数配置し、複数の層
内管の隣接する水平管の端部を、両端部に水平ピンを有
する水平な連結部材を介して連結すれば、複数の層内管
に作用する層内管の軸線方向の水平力を、水平な連結部
材を介してボイラ本体に無理なく伝達することができ
る。
【0008】また、上記本発明の構成によれば、複数の
層内管が、ほぼ同一の間隔を隔てた複数の鉛直面内に、
ほぼ同一の高さに、配置され、隣接する鉛直面内の隣接
する層内管の水平管が互いに連結金物で連結され、更
に、ボイラ本体に隣接する連結金物と、ボイラ本体と
が、両端部に水平ピンを有する水平な連結部材を介して
連結されるので、地震等の場合に層内管の軸線に直角方
向に水平力が作用しても、この水平力は連結金物を介
し、かつ水平な連結部材を介してボイラ本体に伝達され
るので、層内管はボイラ本体内でほとんど移動せず、層
内管同士、或いは層内管とボイラ本体とが衝突するおそ
れは全くない。また、層内管が熱膨張して僅かに上下し
ても、層内管は支持管を介して吊り下げられたまま、層
内管の軸線に直角方向に僅かに水平に移動するのみで、
層内管は自由に熱膨張でき、層内管に無理な熱応力が発
生することがない。特に、ボイラ本体に隣接する連結金
物を、水平な連結部材を介して炉壁に連結し、更に、こ
の連結部材が連結された炉壁の部分を、両端部に水平ピ
ンを有する別の水平な連結部材を介してバックステーに
連結すれば、層内管に作用する層内管の軸線に直角方向
な水平力を無理なくバックステーに伝達することができ
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を図面を参照
して説明する。図1は、本発明を適用する加圧流動層ボ
イラの全体構成図である。この図において、加圧流動層
ボイラは、図9と同様に、ボイラ本体1、サイクロン
2、ベッド材貯蔵容器3、等が圧力容器4内に格納され
た構成のものであり、外部から供給さた石炭をボイラ本
体1内で燃焼させ、その排ガスが排ガスマニホールド8
を介してサイクロン2に送られ、サイクロン2で灰が除
去された排ガスは外部のガスタービン(図示せず)に供
給され仕事をするようになっている。
【0010】図2は、図1のA−Aにおける水平断面図
である。この図において、ボイラ本体1は、水平断面が
六角形の内部を有し、6つの鉛直な炉壁12a、12b
と、六角形の閉じたバックステー14とからなる。ま
た、六角形の内部は、中心から互いに120°隔てた3
本の仮想一点鎖線で3つの空間に区分される。すなわ
ち、六角形の内部は、隣接する2つの炉壁12a、12
bを平行四辺形の2辺とする水平断面が平行四辺形の3
空間からなる。それぞれの空間には、一方の炉壁12a
に平行で、かつ他方の炉壁12bに一端が隣接し、互い
に鉛直面が平行な第1の層内管群16aと、一方の炉壁
12aに平行で、かつ前記第1の層内管群16aの他端
に一端が隣接し、互いに鉛直面が平行な第2の層内管群
16bとが配置されている。
【0011】図3は、図2における層内管群16a、1
6bを構成する層内管20の側面図である。層内管20
は、ボイラ本体1内に上方から吊り下げられた支持管1
8に取り付けられており、水を蒸発させる蒸発管21、
蒸気を高温に加熱する過熱管22、及び低温の蒸気を再
加熱する再熱管23からなる。蒸発管21、過熱管2
2、及び再熱管23の層内管20は、図示のように上下
方向に間隔を隔てた複数の水平管が両端部で互い違いに
連結された構成であり、全体として支持管18とほぼ同
一の鉛直平面内に構成されている。支持管18は、上部
が山形の矩形ループ部18aと、山形の頂点から上方に
延びる吊下げ部18bと、矩形ループ部18aの下端か
らボイラ本体の下方に延びる水平U字部18cとからな
る。支持管18は、層内管と同様の中空管で構成され、
水平U字部18cから吊下げ部18bまで通して内部を
蒸気が流れるようになっており、過熱管の一部を構成し
ている。吊下げ部18bの上端は、ボイラ本体内の図示
しない固定部分に枢着されており、これにより支持管1
8はボイラ本体内に上方から吊り下げられる。水平U字
部18cは、比較的長い水平部分を有し、上下方向に撓
みやすく構成されている。これにより、支持管18は、
上方から吊り下げられた状態で自由に熱膨張することが
できる。再熱管23は、支持管18の鉛直平面内の矩形
ループ部18aの内側にその大部分が設けられ、その下
端23aから上端23bまで蒸気を流し、低温の蒸気を
再加熱できるようになっている。この再熱管23は、図
示しない適当な管用のクランプ金具により支持管18に
取り付けられている。蒸発管21と過熱管22は、それ
ぞれ支持管18の両側(図3で紙面に垂直方向の両側)
に設けられ(図では一方のみを示す)、それぞれの下端
21a、22aから上端21b、22bまで水、蒸気を
それぞれ流し、蒸発、加熱ができるようになっている。
また、蒸発管21と過熱管22も、再熱管23と同様に
適当なクランプ金具により支持管18に取り付けられて
いる。かかる構成により、層内管20の全て(蒸発管2
1、過熱管22、再熱管23)が、支持管18に取り付
けられ、支持管の吊下げ部18bを介して、上方から吊
り下げられている。従って、層内管のうち、例えば蒸発
管21のみをボイラ本体1内で適当な手段により支持す
れば、層内管20の全て(蒸発管21、過熱管22、再
熱管23)を支持することができる。後述する本発明の
説明において、ボイラ本体等に支持する層内管は、特に
特定しない限り、蒸発管であるのがよい。これは、蒸発
管は内部に水が入っている水管であり、また、ボイラ本
体の炉壁も後述するように水管で構成されているので、
蒸発管とボイラ本体とは温度差が比較的少なく、熱膨張
による影響が少ないためである。なお、層内管20(蒸
発管21、過熱管22、再熱管23)のそれぞれの上端
及び下端は図示しない別の配管と連結され、内部を水又
は蒸気が通るようになっていることはいうまでもない。
【0012】図4は、図2における平行四辺形の3空間
のうちの1つのB−Bにおける横断面図である。図の明
瞭化のために蒸発管21のみを層内管20として示して
いる。この図において、2つの層内管20が、ほぼ同一
の鉛直面内で、ほぼ同一の高さに、間隔を隔てて配置さ
れている。
【0013】図5は、図4におけるC部の拡大図であ
る。この図において、層内管20の水平管のボイラ本体
1に隣接する側の端部20aと、ボイラ本体1とが、両
端部に水平ピン24を有する水平な連結部材25を介し
て連結されている。この連結部材25は層内管20の上
下方向に少なくとも2つ設けるのがよい。かかる構成に
より、層内管20が熱膨張して僅かに上下しても、層内
管20は支持管18を介して吊り下げられたまま、層内
管20の軸線方向に水平に僅かに移動するのみで、層内
管20は自由に熱膨張でき、層内管20に無理な熱応力
が発生することがない。また、地震等の場合に層内管2
0の軸線方向に水平力が作用しても、この水平力は水平
な連結部材25を介してボイラ本体1に伝達されるの
で、層内管20はボイラ本体1内でほとんど移動せず、
層内管20とボイラ本体1とが衝突するおそれが全くな
い。
【0014】図6は、図4におけるD部の拡大図であ
る。この図において、2つの層内管20は、ほぼ同一の
鉛直面内に、ほぼ同一の高さに、間隔を隔てて配置さ
れ、2つの層内管20の隣接する水平管の端部20b、
20cが、両端部に水平ピン26を有する水平な連結部
材27を介して連結されている。かかる構成により、2
つの層内管に作用する層内管の軸線方向の水平力を、水
平な連結部材を介してボイラ本体に無理なく伝達するこ
とができる。なお、層内管20の水平管のボイラ本体1
に隣接する側の端部20aは、前述(図5)のようにボ
イラ本体1に連結されているが、別の層内管20の端部
20cの反対側の端部(図示せず)は、図2における別
の室の層内管群に隣接しているだけであり、ボイラ本
体、その他に連結されていない。これにより、2つの層
内管20は、層内管の軸線方向に自由に熱膨張すること
ができる。
【0015】図7は、図2のE部の拡大横断面図であ
る。この図においてボイラ本体に隣接した2本の層内管
20の水平部が、上下の部材30a、30bがボルト等
で挟持されるようになった連結金物30により挟持さ
れ、層内管20の軸線に直角方向の水平力を互いに伝達
できるようになっている。この連結金物30と、ボイラ
本体1の炉壁12aとが、両端部に水平ピン31を有す
る水平な連結部材32を介して連結されている。更に、
連結部材32が連結された炉壁12aの部分は、両端部
に水平ピン33を有する別の水平な連結部材34を介し
てバックステー14に連結されている。かかる構成によ
り、ボイラ本体に隣接した2本の層内管20から炉壁1
2aを介してバックステー14まで層内管の軸線に直角
方向の水平力を伝達することができる。更に、図2に示
すように、図7に示した連結金物30により、隣接する
鉛直面内の隣接する層内管20の水平管が互いに互い違
いに連結されている。かかる構成により、地震等の場合
に層内管20の軸線に直角方向に水平力が作用しても、
この水平力は連結金物30を介し、かつ水平な連結部材
32、34を介してボイラ本体のバックステー14に伝
達されるので、層内管20はボイラ本体内でほとんど移
動せず、層内管同士、或いは層内管とボイラ本体とが衝
突するおそれは全くなくなる。また、層内管20が熱膨
張して僅かに上下しても、層内管20は支持管を介して
吊り下げられたまま、層内管20の軸線に直角方向に僅
かに水平に移動するのみで、層内管20は自由に熱膨張
でき、層内管20に無理な熱応力が発生することがな
い。なお、図7に示すように、バックステー14の断面
は、平板により閉じた矩形に構成され、十分な剛性を有
するように構成されている。
【0016】図8は、図2におけるF部の拡大斜視図で
ある。この図において、ボイラ本体1は、鉛直な水管1
1aとこの水管11aを連結するフィン11bとからな
る炉壁12a、12bと、炉壁を間隔を隔てて囲むバッ
クステー14とからなる。また、炉壁12a、12bと
バックステー14とは、両端部に水平ピン35を有する
上下対の傾斜した連結部材36を介して連結される。こ
の上下対の傾斜連結部材36により三角形状のトラスが
構成され、炉壁12a、12bとバックステー14とが
一体化されている。更に、バックステー14は水平方向
外方に放射状に延びる少なくとも3つの突起部14aを
有し、この突起部14aは、圧力容器4の内面に摺動金
具4aにより半径方向及び上下方向に摺動可能に案内さ
れている。かかる構成により、バックステー14の上下
動及び半径方向移動を許容し、同時にバックステー14
の水平移動と回転を阻止することができる。
【0017】
【発明の効果】上述したように、本発明の構成によれ
ば、層内管は自由に熱膨張でき、層内管に無理な熱応力
が発生することがない。また、地震等の場合に層内管の
軸線方向又は軸線に直角方向に水平力が作用しても、こ
の水平力は水平な連結部材を介してボイラ本体に伝達さ
れるので、層内管はボイラ本体内でほとんど移動せず、
層内管とボイラ本体とが衝突するおそれは全くない。従
って、本発明により、層内管の熱膨張に対応することが
でき、かつ地震等の場合に層内管に水平力が作用して
も、層内管同士、及び層内管とボイラ本体とが衝突する
おそれのない流動層ボイラにおける層内管の支持構造を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する加圧流動層ボイラの全体構成
図である。
【図2】図1のA−Aにおける水平断面図である。
【図3】図2における層内管群16a、16bを構成す
る層内管20の側面図である。
【図4】図2における平行四辺形の3空間のうちの1つ
のB−Bにおける横断面図である。
【図5】図4におけるC部の拡大図である。
【図6】図4におけるD部の拡大図である。
【図7】図2のE部における拡大断面図である。
【図8】図2のF部の拡大斜視図である。
【図9】従来の加圧流動層ボイラの全体構成図である。
【符号の説明】
1 ボイラ本体 2 サイクロン 3 ベッド材貯蔵容器 4 圧力容器 5 蒸発器 6 過熱器 7 再熱器 8 排ガスマニホールド 11a 水管 11b フィン 12a、12b 炉壁 14 バックステー 14a 突起部 16a 第1の層内管群 16b 第2の層内管群 18 支持管 20 層内管 21 蒸発管 22 過熱管 23 再熱管 24、26、31、33、35 水平ピン 25、27、32、34、36 連結部材 30 連結金物 A 空気 B 流動層 C 石炭

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に流動層を有し、圧力容器内に格納
    されたボイラ本体と、 前記ボイラ本体内に上方から吊り下げられた複数の支持
    管と、 前記支持管に取り付けられた複数の層内管と、を備える
    流動層ボイラにおいて、 前記層内管は、上下方向に間隔を隔てた複数の水平管が
    両端部で互い違いに連結された構成であり、かつ前記支
    持管とほぼ同一の鉛直面内に配置され、 更に、層内管の水平管のボイラ本体に隣接する側の端部
    と、ボイラ本体とが、両端部に水平ピンを有する水平な
    連結部材を介して連結される、ことを特徴とする流動層
    ボイラにおける層内管の支持構造。
  2. 【請求項2】 前記複数の層内管は、ほぼ同一の前記鉛
    直面内に、ほぼ同一の高さに、間隔を隔てて複数配置さ
    れ、該複数の層内管の隣接する水平管の端部が、両端部
    に水平ピンを有する水平な連結部材を介して連結され
    る、ことを特徴とする請求項1に記載の流動層ボイラに
    おける層内管の支持構造。
  3. 【請求項3】 前記ボイラ本体は、鉛直な水管と該水管
    を連結するフィンとからなる炉壁と、該炉壁を間隔を隔
    てて囲むバックステーと、からなり、 前記炉壁とバックステーとは、両端部に水平ピンを有す
    る上下対の傾斜した連結部材を介して連結され、該上下
    対の連結部材により三角形状のトラスが構成され、 更に、前記バックステーは水平方向外方に放射状に延び
    る少なくとも3つの突起部を有し、該突起部は、前記圧
    力容器の内面に半径方向及び上下方向に摺動可能に案内
    されている、ことを特徴とする請求項1に記載の流動層
    ボイラにおける層内管の支持構造。
  4. 【請求項4】 内部に流動層を有し、圧力容器内に格納
    されたボイラ本体と、 前記ボイラ本体内に上方から吊り下げられた複数の支持
    管と、 前記支持管に取り付けられた複数の層内管と、を備える
    流動層ボイラにおいて、 前記層内管は、上下方向に間隔を隔てた複数の水平管が
    両端部で互い違いに連結された構成であり、かつ前記支
    持管とほぼ同一の鉛直面内に配置され、 更に、前記複数の層内管は、ほぼ同一の間隔を隔てた複
    数の鉛直面内に、ほぼ同一の高さに、配置され、 隣接する鉛直面内の隣接する層内管の水平管が互いに連
    結金物で連結され、 更に、ボイラ本体に隣接する前記連結金物と、ボイラ本
    体とが、両端部に水平ピンを有する水平な連結部材を介
    して連結される、ことを特徴とする流動層ボイラにおけ
    る層内管の支持構造。
  5. 【請求項5】 前記ボイラ本体は、鉛直な水管と該水管
    を連結するフィンとからなる炉壁と、該炉壁を間隔を隔
    てて囲むバックステーと、からなり、 前記ボイラ本体に隣接する前記連結金物は、前記水平な
    連結部材を介して炉壁に連結され、更に、前記連結部材
    が連結された炉壁の部分は、両端部に水平ピンを有する
    別の水平な連結部材を介してバックステーに連結され
    る、ことを特徴とする請求項4に記載の流動層ボイラに
    おける層内管の支持構造。
  6. 【請求項6】 前記層内管は、蒸発管、過熱管、及び再
    熱管からなり、蒸発管のみボイラ本体に連結される、こ
    とを特徴とする請求項1又は4に記載の流動層ボイラに
    おける層内管の支持構造。
  7. 【請求項7】 前記ボイラ本体は、水平断面が六角形の
    内部を有し、6つの鉛直な炉壁と、六角形の閉じたバッ
    クステーとからなる、ことを特徴とする請求項1又は4
    に記載の流動層ボイラにおける層内管の支持構造。
  8. 【請求項8】 前記六角形の内部は、隣接する2つの炉
    壁を平行四辺形の2辺とする水平断面が平行四辺形の3
    空間からなり、それぞれの空間には、一方の炉壁に平行
    で、かつ他方の炉壁に一端が隣接する互いに鉛直面が平
    行な第1の層内管群と、一方の炉壁に平行で、かつ前記
    第1の層内管群の他端にその一端が隣接する互いに鉛直
    面が平行な第2の層内管群とが配置される、ことを特徴
    とする請求項7に記載の流動層ボイラにおける層内管の
    支持構造。
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