JPH06192120A - 腎臓の組織・細胞の損傷・破壊の予防・治療剤 - Google Patents

腎臓の組織・細胞の損傷・破壊の予防・治療剤

Info

Publication number
JPH06192120A
JPH06192120A JP4361875A JP36187592A JPH06192120A JP H06192120 A JPH06192120 A JP H06192120A JP 4361875 A JP4361875 A JP 4361875A JP 36187592 A JP36187592 A JP 36187592A JP H06192120 A JPH06192120 A JP H06192120A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ester
damage
renal
fts
kidney
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4361875A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Awaya
昭 粟屋
Akira Kobayashi
昶 小林
Tsutomu Kamiyama
勉 上山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority to JP4361875A priority Critical patent/JPH06192120A/ja
Publication of JPH06192120A publication Critical patent/JPH06192120A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】外来異物即ち各種薬剤、輸液の生体投与、細菌
・ウイルスの感染、放射線照射等により外来的に惹起さ
れる腎臓の障害を防護するための予防・治療剤を提供す
る。 【構成】下記のアミノ酸配列 pGlu−Ala−Lys−Ser−Gln−Gly−
Gly−Ser−Asn を有するノナぺプチド又は、そのC末端のアスパラギン
のカルボキシル基におけるエステル、アミド又はそれら
各化合物の薬学的に許容し得る塩又はそれら各化合物と
金属との結合物を有効成分として含有する腎臓の組織・
細胞の損傷・破壊および腎臓機能の低下を防護する予防
・治療剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人間用又は動物用の新
規な医薬に関するものであり、さらに詳しく言えば、外
来異物・薬物による腎臓の組織・細胞の損傷・破壊を防
護し、それによる傷害あるいは腎機能の低下を予防・治
療する薬剤、および腎臓移植手術の際の移植腎の摘出お
よび保存中に生じる腎臓の組織・細胞の傷害、腎機能の
低下を防護する薬剤、そして移植後の腎臓の生着を向上
させる薬剤に関する
【0002】
【背景技術】腎臓は動物生体の尿の排出器官として重要
な役割を果たしており、外来異物による腎臓の組織・細
胞の損傷・破壊および腎臓機能の低下は重大・危急であ
る。外来異物の代表例である薬物、たとえば抗菌・抗ウ
イルス剤、抗生物質、抗癌剤、免疫抑制剤等の化学療法
剤、各種の血圧調節薬、心臓病薬、利尿剤、胃腸薬、肝
臓病薬、脳・精神・神経用薬、解熱・鎮痛・抗炎症剤、
抗リウマチ薬、造影剤ほか薬物療法、また中心静脈栄養
(IVH、TPN)療法、さらに、放射線照射あるいは
細菌・ウイルスの感染等による腎臓の組織・細胞の損傷
・破壊や腎臓の機能低下から腎臓を防護し、傷害を予防
・治療するための新たな医薬・動物薬の開発が望まれて
きている。
【0003】しかしながらそのような目的に適した薬剤
はほとんど見出し得ないと言ってよい。薬物投与により
惹起される腎臓の組織・細胞の損傷・破壊および腎臓機
能の低下等の副作用、また腎毒性を防護し得る予防・治
療剤の開発は、薬物療法においてヒトあるいは動物に使
用し得る薬剤の投与量を増量することを可能とし、各種
の感染症、癌、免疫疾患、代謝病、各種の循環器疾患、
消化器疾患、炎症疾患、脳・精神神経疾患ほか各種疾患
の薬物療法の治療効果を、また造影剤による診断効果等
を更に高めることを可能にするので、極めて重要なこと
である。さらに近時、腎臓移植がさかんに行われてきて
いるが、移植腎の損傷を抑え、予後良好な移植の成功率
を高めるための薬物療法の改善・向上が待たれている。
【0004】
【発明の開示】本発明者らは、生体に本来存在する生体
防御能を増強するような物質による薬剤を開発すること
を目的として、安全性の高い天然由来の各種ペプチド類
につき、外来異物による腎臓の組織・細胞の損傷・破壊
および腎臓機能の低下等を防護するための予防・治療剤
また腎毒性を阻止・軽減する薬剤として有用な物質を鋭
意探索した結果、血清胸腺因子(Facteur th
ymique serique、以下FTSと略記す
る)として知られるノナペプチドおよびその誘導体又は
それらの塩類又はそれら各化合物と金属との結合物が、
シスプラチン等白金化合物系抗癌剤、アドリアマイシ
ン、5−FU、サイクロホスファミド等の抗癌剤、アミ
ノグリコシド系抗生物質、またその他薬剤や高カロリー
輸液を投与されたマウス、ラット、ハムスター、スナネ
ズミ、モルモット、ウサギ、イヌ、サル、バブーンに惹
起される腎臓の組織・細胞の損傷・破壊および腎臓機能
の低下を防護し、傷害を予防・治療すること、腎毒性を
軽減し、さらにはこれら動物の死亡を阻止することを見
出した。
【0005】また細菌、ウイルスの感染、放射線照射等
によるマウス、ラット、ハムスター、スナネズミ、モル
モット、ネコ、イヌ、ニワトリ、七面鳥等の腎臓の組織
・細胞の損傷・破壊および腎機能の低下を防護し、傷害
を予防・治療することさらにはこれらの原因による動物
の死亡を阻止することを見出した。本発明はかかる知見
に基づいてなされたものであり、外来異物即ち各種薬
剤、輸液の生体投与、細菌・ウイルスの感染、放射線照
射等により外来的に惹起される腎臓の障害を防護するた
めの予防・治療剤を提供するものである。更に本発明は
腎臓移植手術の際の移植腎の摘出および保存中に生じる
腎臓の組織・細胞の傷害、腎機能の低下を防護する薬
剤、そして移植後の腎臓の生着を向上させる薬剤を提供
するものである。
【0006】本発明者らは先にFTSとして知られるノ
ナペプチドが多発性硬化症、ギラン・バレー症候群、炎
症性神経炎、多発性神経炎などや他の免疫性神経疾患、
脱髄疾患などの免疫不全を伴う各種疾患の治療剤とし
て、また老化防止、細胞賦活、老人病予防・治療のため
の薬剤として、さらにまた内因性の腎炎の治療剤として
好適であることを見出し、このような治療剤を提供した
が(特開昭58−52225、特開平1−31632
8、特開平3−178933)、FTSとして知られる
ノナペプチドが、各種の薬剤投与、放射線照射、細菌・
ウイルス感染等外来異物が惹起する腎臓障害に基づく各
種の腎疾患を防護するための予防、治療効果を有すると
いう事実、あるいは腎臓移植手術の際の移植腎の摘出お
よび保存中に生じる組織・細胞の傷害・腎機能の低下を
防護し、さらに移植後の腎臓の生着を向上させうるとい
う事実は、従来技術からは全く予期し得ないことであ
り、本発明者らによって初めて見出されたことである。
かくして本発明は、下記のアミノ酸配列を有するノナペ
プチド pGlu−Ala−Lys−Ser−Gln−Gly−
Gly−Ser−Asn 又は、そのC末端のアスパラギンのカルボキシル基にお
けるエステル、アミド又は、それら各化合物の薬学的に
許容し得る塩又はそれら各化合物と金属との結合物を有
効成分として含有することを特徴とする腎臓の組織・細
胞の損傷・破壊、腎臓機能の低下等の障害の予防・治療
剤、また腎移植の際の腎の損傷を阻止し、腎の生着を高
める薬剤を提供するものである。
【0007】本発明において使用される前記のノナペプ
チドは公知物質であって、通常ペプチド合成に慣用され
ている液相又は固相におけるペプチド合成法により、困
難なく製造することができる(これらの方法について
は、特開昭54−16425号公報、USP4,30
1,065を参照されたい)。あるいはまた、このノナ
ペプチドは、遺伝子工学的、細胞工学的手法によっても
調製することができる。
【0008】本発明において使用される前記のノナペプ
チドのC末端のアスパラギンのカルボキシル基における
エステルは、薬学的に許容し得るカルボン酸のエステル
類であり、その例としては、メチルエステル、エチルエ
ステル、プロピルエステル、イソプロピルエステル、n
−ブチルエステル、イソブチルエステル、tert−ブ
チルエステル、n−ペンチルエステル、イソペンチルエ
ステル、ネオペンチルエステル、tert−ペンチルエ
ステル、n−ヘキシルエステル、sec−ヘキシルエス
テル、ヘプチルエステル、オクチルエステル、sec−
オクチルエステル、tert−オクチルエステル、ノニ
ルエステル、デシルエステル、ウンデシルエステル、ド
デシルエステル、トリデシルエステル、テトラデシルエ
ステル、ヘキサデシルエステル、オクタデシルエステ
ル、ノナデシルエステル、エイコシルエステル、シクロ
ペンチルエステル、シクロヘキシルエステル、シクロヘ
プチルエステル、シクロオクチルエステル、アリルエス
テル、イソプロペニルエステル、ベンジルエステル、o
−、m−、又はp−クロルペンジルエステル、o−、m
−、又はp−フルオルベンジルエステル、o−、m−、
又はp−ブロムベンジルエステル、o−、m−、又はp
−ヨードベンジルエステル、o−、m−、又はp−メチ
ルベンジルエステル、o−、m−、又はp−エチルベン
ジルエステル、o−、m−、又はp−イソプロピルベン
ジルエステル、シンナミルエステル、アミノエチルエス
テル、o−、m−、又はp−アミノベンジルエステル、
o−、m−、又はp−ニトロベンジルエステル、o−、
m−、又はp−メトキシベンジルエステル、o−、m
−、又はp−エトキシベンジルエステル、o−、m−、
又はp−アミノフエネチルエステル、α−フルフリルエ
ステル、α−チエニルメチルエステル、α−ピリジルメ
チルエステル、α−ピリジルエチルエステル、ピペリジ
ノメチルエステル、α−ピペリジルメチルエステル、モ
ルホリノエチルエステル、α−モルホリニルメチルエス
テルなどがあげられる。
【0009】また、本発明において使用される前記のノ
ナペプチドのC末端のアスパラギンのカルボキシル基に
おけるアミドは、薬学的に許容し得るカルボン酸のアミ
ド類であり、その例としては、アミド、メチルアミド、
エチルアミド、プロピルアミド、イソプロピルアミド、
n−ブチルアミド、イソブチルアミド、tert−ブチ
ルアミド、n−ペンチルアミド、イソペンチルアミド、
ネオペンチルアミド、tert−ペンチルアミド、n−
ヘキシルアミド、sec−ヘキシルアミド、ヘプチルア
ミド、オクチルアミド、sec−オクチルアミド、te
rt−オクチルアミド、ノニルアミド、デシルアミド、
ウンデシルアミド、ドデシルアミド、トリデシルアミ
ド、テトラデシルアミド、ヘキサデシルアミド、オクタ
デシルアミド、ノナデシルアミド、エイコシルアミド、
シクロペンチルアミド、シクロヘキシルアミド、シクロ
ヘプチルアミド、シクロオクチルアミド、アリルアミ
ド、イソプロペニルアミド、ベンジルアミド、o−、m
−、又はp−クロルベンジルアミド、o−、m−、又は
p−フルオルベンジルアミド、o−、m−、又はp−ブ
ロムベンジルアミド、o−、m−、又はp−ヨードベン
ジルアミド、o−、m−、又はp−メチルベンジルアミ
ド、o−、m−、又はp−エチルベンジルアミド、o
−、m−、又はp−イソプロピルベンジルアミド、シン
ナミルアミド、アミノエチルアミド、o−、m−、又は
p−アミノベンジルアミド、o−、m−、又はp−ニト
ロベンジルアミド、o−、m−、又はp−メトキシベン
ジルアミド、o−、m−、又はp−エトキシベンジルア
ミド、o−、m−、又はp−アミノフエネチルアミド、
α−フルフリルアミド、α−チエニルメチルアミド、α
−ピリジルメチルアミド、α−ピリジルエチルアミド、
ピペリジノメチルアミド、α−ピペリジルメチルアミ
ド、モルホリノエチルアミド、α−モルホリニルメチル
アミド、メトキシカルボニル−(α−メルカプトメチ
ル)メチルアミド、エトキシカルボニル−(α−メルカ
プトメチル)メチルアミドなどがあげられる。
【0010】また、前述の薬学的に許容し得る塩として
は、前記のノナペプチドのアミノ基における酸付加塩お
よびカルボキシル基における塩基塩があげられる。酸付
加塩としては、有機酸又は無機酸との各塩があげられ、
それらの例としては、例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン
酸、トリフルオロ酢酸、酒石酸、フマル酸、りんご酸、
マレイン酸、しゅう酸、ナフトエ酸などのカルボン酸と
の塩、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ナ
フタレンスルホン酸などのスルホン酸との塩、塩酸、硫
酸、硝酸、リン酸などの無機酸との塩、があげられる。
【0011】上記の塩基塩としては、無機塩基との塩す
なわち、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモ
ニウム塩、あるいは有機塩基との塩すなわち、アミンと
の塩があげられ、それらの例としては、リチウム塩、ナ
トリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、アンモニウム
塩、トリエチルアミン塩、エタノールアミン塩、トリス
塩、ジシクロヘキシルアミン塩などがあげられる。
【0012】前記の各化合物と金属との結合物における
金属としては亜鉛、鉄、マグネシウム、コバルト、ニッ
ケル、クロム、金、ゲルマニウム、ガリウム、カリウ
ム、カルシウム、アルミニウム、銅、マンガン、セレン
などの1価、2価、3価、4価の金属が例示される。
【0013】本発明に係わる腎臓の組織・細胞の損傷・
破壊、腎臓機能の低下、腎毒性等の障害の予防・治療剤
は、その剤型に応じて通常、慣用の製剤手段を用いて調
製される。すなわち、上記のノナペプチドならびにその
エステル又はアミド誘導体もしくはそれらの塩類又はそ
れら各化合物と金属との結合物から選ばれた有効成分物
質を、適宜、薬学的に許容し得る担体、賦形剤、希釈剤
などを用いて、適当な剤形に調製する。剤形は外用、経
口投与、非経口投与等々の投与経路に適した種々の剤形
とすることができる。
【0014】本発明に係わる腎臓の組織・細胞の損傷・
破壊、腎臓機能の低下、腎毒性等の障害の予防・治療剤
の効果は下記の如き生物試験により確認されている。即
ち、本発明者らの先の出願(特開平3−178933)
では、内因性、自己免疫性の腎炎が対象疾患であり、自
己免疫疾患、ループス腎炎を自然発症するMRL/1マ
ウス等、免疫性機序の腎炎モデルで試験を行ったが、本
発明に関しては、抗癌剤、抗生物質、抗リウマチ剤、免
疫抑制剤、造影剤など高分子でなく低分子量の各種薬剤
の投与や高カロリー輸液の中心静脈栄養療法、放射線照
射、各種細菌・ウイルスのp感染などの外来異物の体内
への投与、侵入によって生ずる腎臓の組織・細胞の損傷
・破壊および腎臓機能の低下、腎毒性等の障害が対象で
あり、また、本発明においては、腎移植の際の腎臓の損
傷を阻止し、腎臓の生着向上をもその目的とするもので
あるので、これらに対応する疾患モデルで前記のノナペ
プチドその他の効果を評価した。
【0015】従って、先の出願における評価モデル、評
価方法・パラメーターとは異なるものをここでは試験に
用いている。薬物投与による腎臓の組織・細胞の損傷・
破壊等の予防・治療の試験においては、マウス、ラッ
ト、ハムスター、スナネズミ、モルモット、イヌ、サ
ル、バブーン等哺乳動物を用い、これら動物に対し、シ
スプラチン等白金系錯体抗癌剤、アドリアマイシン、ダ
ウノマイシン、メソトレキセート、ニトロソウレア、シ
クロホスファミド、マイトマイシンC、ビンクリスチ
ン、ストレプトゾトシン、ミスラマイシン等の各種抗癌
剤ゲンタマイシン、トブラマイシン、ジベカシン、シソ
マイシン、ネチルマイシン、ミクロノマイシン、カナマ
イシン、アミカシン、アストロマイシンなどのアミノク
リコシド系抗生物質、バンコマイシン、アンホテリシン
B、またセファロリジン、セファロチン、セファレキシ
ン、セファラジン、セフォキシチンなどのセファロスポ
リン系およびメチシリン、アンピシリン、カルベニシリ
ン、オキサシリンなどのペニシリン系のβ−ラクタム抗
生物質、マクロライド系抗生物質、リファマイシン、ま
たアザチオプリン、シクロスポリンA、FK−506、
ラパマイシン、RS−61443、15−デオキシスパ
ーガリン等の免疫抑制剤、カプトプリル、プロプラノロ
ール、フロセミド、サイアザイド系利尿剤、シメチジ
ン、リチウム製剤、フェニトイン、バルプロ酸、インド
メサシン、フェナセチン、アスピリン、ナプロキセン、
フェノプロフェン、金製剤、D−ペニシラミン、ブシラ
ミン、プロベネシド、ヨード系造影剤等薬剤を非経口あ
るいは経口で所定量を、単回あるいは隔日に投与し、一
定期間経時的に血液検査、尿検査を行い、血清尿素窒素
(BUN)、クレアチニン、Na、K、Cl、尿酸、β
−ミクログロブリン、尿蛋白、尿沈渣、β−N−アセ
チルグルコサミニダーゼなどを測定し、その際、上記の
ノナペプチドの所定量をこれら薬剤の投与に先立って、
あるいは投与直後から、連日あるいは隔日に、所定の期
間、腹腔内注射、皮下注、筋注、静注、経口などの各種
の投与ルートで投与し、対照群とノナペプチド投与群と
の間の血液、尿検査値、体重測定値さらには生存率など
を比較・観察した。
【0016】またX線やγ線などの放射線を照射したマ
ウス等、またマウス白血病ウイルス、サイトメガロウイ
ルス、脳心筋ウイルス、アレナウイルス科のウイルス、
たとえばリンパ球脈絡髄膜炎ウイルス(lymphoc
ytic choriomenigitis viru
s)、トガウイルス、たとえば乳酸デヒドロゲナーゼウ
イルス(lactate dehydrogenase
virus)、豚コレラウイルス(hog chol
era virus)、ウマ伝染性貧血ウイルス(eq
uine infectious anemia vi
rus)、ミンクアリューシャン病ウイルス(Aleu
tian disease of mink viru
s)など、又大腸菌、緑膿菌などを感染させたマウス、
ラット、ハムスター、モルモット、ニワトリ、ネコ、イ
ヌ、ブタ、ウマ、ウシなどを実験動物として用意し、上
記と同様の試験を行った。
【0017】これら試験結果によると、対照群マウス、
ラット、ハムスター、イヌ、ブタなどが、薬剤の投与量
の増加に応じて、腎臓の組織損傷・破壊の程度が増し、
腎臓逸脱酵素の量の増大あるいは減少が、あるいは尿蛋
白量の増大が一定の期間認められ、更には死亡に至るも
のが現れるのに対して、ノナペプチド投与群において
は、腎臓逸脱酵素の量の増大あるいは減少が抑制される
か、正常化すること、さらに死亡を阻止することが認め
られた。一方、各動物の腎臓採取による肉眼的観察、ま
た組織の生化学的検査(各酵素の含量、水含量、シスプ
ラチン投与動物におけるPt滑量などの測定)を行うこ
とによっても、ノナペプチド投与群において各パラメー
ターは、対照群に比べて、正常コントロール動物に近い
か正常化した形状と検査値をとることが示された。
【0018】また、中心静脈栄養で高カロリー輸液等を
動物に投与する際、生じる腎臓障害が、上記ノナペプチ
ドの所定量を種々の投与ルートで投与すると、対照群に
比べて、ノナペプチド投与群では、障害の程度と頻度に
おいて軽減することが明らかにされた。さらに腎臓移植
の時に、拒絶反応を抑えるため、アザチオプリン、シク
ロスポリン、FK−506などの免疫抑制剤が用いられ
るが、これら免疫抑制剤自身による過度の免疫反応や臓
器障害が起きるので、移植に先立って、あるいは移植直
後から、連日あるいは隔日に、所定の期間、上記のノナ
ペプチドの所定量を種々の投与ルートで投与すると、対
照群に比べて、ノナペプチド投与群は腎臓の障害が減
り、腎臓の生着率が高まることが示された。さらに、腎
臓のドナーから腎臓を摘出する際に、摘出前より一定期
間ドナーに上記ノナペプチドを投与し、また摘出した腎
臓をレシピエントに移植するまでの間、上記ノナペプチ
ドを含有する保存中で保存すると、生着率がより高まる
ことが認められた。また腎臓障害動物のいずれにおいて
も、腎臓標本の組織化学的、病理学的検査において、ノ
ナペプチド投与群については正常化が認められた。
【0019】本発明に係わる薬剤における有効成分物質
の毒性を検討するため、マウスに対し、有効成分物質1
00mg/kgをを連日14日間皮下投与したが外見的
に何ら異常は見られなかった。また、ラットに対し、有
効成分物質30mg/kg連日21日間、皮下投与した
が、外見的にも血清生化学的にも、また病理解剖を行っ
た結果でも、何ら異常は見られなかった。このように、
本発明に係わる薬剤は、きわめて毒性の少ない安全な薬
剤であり、長期間投与することが可能である。
【0020】本発明に係わる薬剤を投与することができ
る対象動物としては、例えばヒト及びウシ、ウマ、ブ
タ、ヒツジ、ヤギ、ウサギ、イヌ、ネコなどの家畜、ラ
イオン、ゾウ、キリン、クマ、ゴリラ、サル、チンパン
ジー、タヌキ、キツネ、イタチ、ミンクなどの動物園等
で飼育されている哺乳類動物、マウス、ラット、ハムス
ター、スナネズミ、モルモットほか各種の実験動物、ニ
ワトリ、七面鳥などの家禽類、ペット用の鳥類、爬虫
類、両棲類、魚類などがあげられる。その投与量はこれ
ら動物の体重1kgあたり通常、0.1μg〜500m
g/日で、これらは、例えば、1日1回〜6回に分割投
与してもよく、また投与対象者の年齢、病状などにより
適宜投与量を増減することができる。
【0021】その投与経路は特に限定されないが、静脈
内、筋肉内、皮内、皮下に注射投与することもできる。
また軟膏剤を調製することにより、眼部、口腔内、鼻腔
内、皮膚などに塗布することができ、坐薬やゼリー剤、
点眼剤、点鼻剤、鼻口腔吸収剤、エアロゾル剤、噴霧
剤、経口剤などとして投与することもできる。有効成分
物質の生体内での急速な分解あるいは不活性化を阻止す
るために、有効成分物質を適当な製剤成分、たとえば、
アルコール性、レシチンなどの油性、脂肪性の生理的に
無害な固体または液体材料あるいはそれらの懸濁物リポ
ソームなどを用いて製剤とし長時間活性が持続する製剤
とすることもできる。
【0022】本発明に係わる薬剤は、他の薬剤、たとえ
ば免疫賦活剤等のbiological respon
semodifierや各種の腎臓病薬、化学療法剤な
どとともに投与することもでき、また、これらを製剤中
に添加し、合剤として臨床効果を高めることができる
【0023】以下に実施例および実験例を記載し、本発
明をより詳細に説明するが、本発明はこれら各例によっ
て限定されるものではない。以下の実施例において、前
記のノナペプチドをFTSと略記する。
【実施例】
【0024】実施例1 注射用バイアル製剤 FTS・CHCOOH・2HO(三井製薬工業社
製)1mgを蒸留水に溶解し、除菌ロ過し、バイアル内
に充てんし、凍結乾燥した。
【0025】実施例2 注射用アンプル製剤 FTS・CHCOOH・2HO(三井製薬工業社
製)5mgを生理食塩水に溶解し、除菌ロ過し、アンプ
ル内に充てんした。
【0026】実施例3 皮下注射用注射剤 FTS・CHCOOH・2HO(三井製薬工業社
製)を単位投与量あたり2mgを2%カルボキシメチル
セルロースPBS(リン酸緩衝生理食塩水)溶液中に懸
濁し、大豆ホスフアチドからなるLipomal(Hu
htamaki Oy/Leuras Pharmac
euticals社製)あるいは静脈用水中油型乳濁液
であるIntralipid(Cutter Labo
ratories社製)と混合した。Lipomalを
用いる場合は、FTS溶液PBS溶液とLipomal
は等量ずつ混ぜ合わせた。Intralipidを用い
る場合は、FTS溶解PBS溶液2.5ml、Twee
n80(Sigma Chemicals社製)0.1
ml及びIntralipid4.6mlを混ぜ合わせ
た。
【0027】実施例4 リポソーム製剤 リポソーム製剤には、電荷の異なる3種類があり、それ
らが、更に構造上から、4種類に分類される。電荷は中
性、陽性、陰性の3種であり、構造的には多重層リポソ
ーム(MLV、multilamellar vesi
cle)、小さな一枚膜リポソーム(SUV、smal
l unilamellar vesicle)、およ
び大きな一枚膜リポソーム(LUV、large un
ilamellar vesicle)、更にLUVに
近似の構造を有しながら数枚膜のもの(REV、rev
erse−phase evaporation ve
sicle)の4種類が知られている。
【0028】FTS封入中性電荷リポソーム ホスフアチジルコリン類、スフインゴミエリン等のリン
脂質、およびコレステロールのクロロホルム溶液をモル
比2:1、4:1、あるいは1:1となるように混合
し、一旦溶媒を減圧留去したものに、脂質量に対し1/
100〜1/1000当量のFTSのPBS(リン酸緩
衝生理食塩水)溶液を添加し、Vortex mixe
rにて十分混和すると、MLVが得られた。更に、リン
脂質の相転移温度(Tc)以上で超音波処理することに
よりSUVが得られた。
【0029】得られたSUVに塩化カルシウム水溶液を
加え、37℃で1時間インキュベートして融合させた
後、EDTAを添加し、37℃で30分間インキュベー
トしてCa++を除と、LUVが得られた。REVの調
製法は以下の通りである。すなわち脂質のクロロホルム
溶液から溶媒を減圧留去した後、ジエチルエーテルを適
当量加えて充分に溶解したものに、FTSのPBS溶液
を加え、超音波処理すると均一な単相の溶液となった。
得られた溶液を室温にて減圧濃縮した後、PBS溶液を
加え、Vortex mixerにて充分に混和する
と、 REVが得られた。
【0030】FTS封入陽性電荷リポソーム 脂質の構成成分が異なるだけで、調製方法は上記中性電
荷リポソームの場合と同様である。ホスフアチジルコリ
ン類、スフインゴミエリン等のリン脂質、コレステロー
ル、およびステアリルアミン等の陽性電荷の高級脂肪族
アミンをモル比で7:2:1又は4:1:1で混合し
て、脂質成分とし、同様の方法でFTSを封入した
【0031】FTS封入陰性電荷リポソーム ホスフアチジルコリン類、スフインゴミエリン等のリン
脂質、コレステロールおよびジセチルホスフエート、ス
ルフアチド等の陰性電荷の高級脂肪族エステル等をモル
比で7:2:1又は4:1:1で混合して、脂質成分と
し、同様の方法でFTSを封入した。
【0032】実施例5 軟膏剤 FTS・CHCOOH・2HO(三井製薬工業社
製)2mgを精製水に溶解した。次に白色ワセリン25
g、ステアリルアルコール20g、HCO−604gお
よびモノステアリン酸グリセリン1gをとり、混和して
予め調製したプロピレングリコール12g、パラオキシ
安息香酸メチル0.1g、パラオキシ安息香酸プロピル
0.1gの水溶液(FTS含有)を加えて充分に混和
し、乳液とした後、冷却して固化するまで混和操作を続
けて調製した。
【0033】実施例6 坐剤 FTS・CHCOOH・2HO(三井製薬工業社
製)10mgを予め加温したハードファットに分散し、
全量を2gとした。
【0034】実施例7 経鼻用カプセル剤 FTS0.05mgを無菌条件下で29.95mgのミ
グリオル812中性油(ダイナマイトノーベル社製)に
溶解した。この溶液を常用の単位投与用投与器に充填
し、これを使用前に駆動カプセルに装着した。
【0035】実施例8 点鼻剤 蒸留水に以下の量のリン酸二水素ナトリウム、リン酸水
素二ナトリウム、塩化ナトリウム及びEDTA−ジナト
リウム塩を室温にて溶解した。この溶液にFTSを溶解
し、メンブランフィルターにより濾過した。 FTS・CHCOOH・2HO 0.10mg リン酸一水素ナトリウム・2HO 0.30mg リン酸二水素ナトリウム・12HO 10.10mg 塩化ベンザルコニウム 0.10mg エチレンジアミン四酢酸−ジナトリウム塩(EDTA) 0.50mg 塩化ナトリウム 4.50mg 蒸留水 987.60mg pH値 5.0±0.3
【0036】実施例9 経鼻用スプレー製剤 FTS・CHCOOH・2HO(三井製薬工業社
製)2mgをヒドロキシプロピルセルロース又はヒドロ
キシプロピルメチルセルロースに懸濁し、噴霧製剤機に
てスプレー用剤とした。以下に、本発明の薬剤に関する
薬理実験、毒性実験の例を掲げる。
【実験例】
【0037】実験例1 シスプラチン投与マウスにおけ
る効果 雄性9週令のC3H/HeNマウス(日本SLC)を3
群に分け用意した。第1群のマウス5匹にはシスプラチ
ン(日本化薬)15mg/kg静脈内投与、2日前から
7日間連続、FTS・CHCOOH・2HO(以下
各実験例の記載中、FTS物質と略記する)を生理食塩
水に溶かし1日1回10μgずつ皮下投与した。第2群
のマウス5匹には第1群のFTS物質のかわりに、生理
食塩永を0.1mlずつ皮下投与した。第郡の4匹のマ
ウスには生理食塩水のみを7日間連続皮下投与し、正常
コントロール群とした。
【0038】シスプラチン投与後7日目にエーテル麻酔
下に、マウスの腋下大動静脈を切断し、採血し、常法に
より血清生化学検査を行った。正常コントロール群の尿
素窒素値(BUN)は26.8±2.0mg/dlであ
り、クレアチニン値(CRE)は0.29±0.03m
g/dlであった。シスプラチン+生食投与群の値は、
BUN;102.8±12.8、CRE;0.59±
0.06であった。これに対しシスプラチン+FTS物
質投与群の値は、BUN;64.4±9.8、CRE;
0.40±0.07であった。FTS物質投与群と生食
投与群との間には、BUNについてはp<0.001、
CREについてはp<0.01で有意差があり、FTS
物質投与群は血清生化学値が正常化ないし正常値に接近
することが示され、腎臓組織の破壊・損傷が、FTS物
質投与により阻止されることが明らかにされた。
【0039】実験例2 アドリアマイシン投与マウスに
おける効果 雄性9週令のC3H/HeNマウス(日本SLC)を3
群に分け用意した。第1群のマウス5匹にはアドリアマ
イシン(協和発酵)14mg/kg静脈内投与、2日前
から7日間連続、FTS物質を生理食塩水に溶かし、1
日1回10μgずつ皮下投与した。第2群のマウス5匹
には第1群のFTS物質のかわりに、生理食塩水を0.
1mlずつ皮下投与した。第3群の4匹のマウスには生
理食塩水のみを7日間連続皮下投与し、正常コントロー
ル群とした。その後の他の条件は実験例1とすべて同じ
である。正常コントロール群のBUN値は26.8±
2.0mg/dlであり、CRE値は0.29±0.0
3mg/dlであった。
【0040】アドリアマイシン+生食投与群の値は、B
UN;31.3±9.9、CRE;0.57±0.18
であった。これに対しアドリアマイシン+FTS物質投
与群の値は、BUN;23.8±4.5、CRE;0.
29±0.05であった。FTS物質投与群と生食投与
群との間には、CREについてはp<0.05で有意差
があり、またFTS投与群のBUNは正常群の値に近づ
き、FTS物質投与群は血清生化学値が正常化ないし正
常値に接近することが示され、腎臓組織の破壊・損傷・
損傷が、FTS物質投与により阻止されることが明らか
にされた。
【0041】実験例3 放射線照射マウスにおける効果 実験例1におけるシスプラチンのかわりに、800Rの
X線をマウスに照射した。他の条件は実験例1とすべて
同じである。正常コントロール群の血清BUN値は2
6.8±2.0mg/dlであり、CRE値は0.29
±0.03mg/dlであった。X線+生食投与群の値
は、BUN;18.6±1.0、CRE;0.25±
0.05であった。これに対し,X線+FTS物質投与
群の値は、BUN;28.5±5.3、CRE;0.3
3±0.08であった。FTS物質投与群と生食投与群
との間にはBUNにおいてp<0.05で有意差があ
り、またFTS物質投与群のCREは正常群の値に近く
増加しており、FTS物質投与群は腎臓損傷のパラメー
ターを正常化ないし正常値に接近することが示された。
【0042】実験例4 毒性試験 ddy系5週令雄性マウス1郡5匹に、有効成分物質5
0mg/kg及び100mg/kgをそれぞれ連日14
日間、皮下投与したが、何ら毒性は見られなかった。
【0043】実験例5 毒性試験 5週令のウイスターラット1郡10匹に有効成分物質3
0mg/kgを連日21日間、皮下投与したが、何ら毒
性は見られなかった。以上述べたように、各種の薬物療
法、放射線照射、細菌、ウイルス感染などの外来異物に
基づく腎臓の組織・細胞の損傷・破壊、また腎臓の機能
低下などから肝臓を防護し、傷害を治療するための薬剤
はほとんど見出し得ないと言ってよい。しかるに本発明
に係わる薬剤は、直接的に、あるいは間接的に種々の作
用を通して生体防御系を活性化して、上記のような外来
異物に基づく腎臓の組織・細胞の損傷・破壊、腎臓の機
能低下等に対し優れた予防・治療効果をもたらす点、ま
た腎毒性を阻止・軽減し得る点、あるいは、また腎臓移
植手術の際の心臓生着を高める点で画期的なものであ
る。また、本発明において使用するノナペプチド(FT
S)は動物由来のペプチドであり天然物質であるので、
類似のアミノ酸配列を持つFTS類縁体(アナローグ)
と異なり、生体においても全く無害であり、抗原性、ア
ナフラキシーショックなどの問題も存在しない。従っ
て、本発明に係わる薬剤は、安全かつ有用な人間用、動
物用の医薬として使用することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記のアミノ酸配列 pGlu−Ala−Lys−Ser−Gln−Gly−
    Gly−Ser−Asn を有するノナペプチド又は、そのC末端のアスパラギン
    のカルボキシル基におけるエステル、アミド又はそれら
    各化合物の薬学的に許容し得る塩又はそれら各化合物と
    金属との結合物を有効成分として含有することを特徴と
    する腎臓の組織・細胞の損傷・破壊および腎臓機能の低
    下を防護する予防・治療剤。
JP4361875A 1992-12-24 1992-12-24 腎臓の組織・細胞の損傷・破壊の予防・治療剤 Pending JPH06192120A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4361875A JPH06192120A (ja) 1992-12-24 1992-12-24 腎臓の組織・細胞の損傷・破壊の予防・治療剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4361875A JPH06192120A (ja) 1992-12-24 1992-12-24 腎臓の組織・細胞の損傷・破壊の予防・治療剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06192120A true JPH06192120A (ja) 1994-07-12

Family

ID=18475144

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4361875A Pending JPH06192120A (ja) 1992-12-24 1992-12-24 腎臓の組織・細胞の損傷・破壊の予防・治療剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06192120A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2830451A1 (fr) * 2001-10-09 2003-04-11 Inst Nat Sante Rech Med Utilisation de peptides analogues de la thymuline(pat)pour la fabrication de medicaments contre la douleur
EP2227218A2 (en) * 2007-11-30 2010-09-15 Immundiagnostik AG Composition for treatment and prevention of hair loss and premature graying of hair
JP2014235058A (ja) * 2013-05-31 2014-12-15 公益財団法人ヒューマンサイエンス振興財団 薬剤誘発性蛋白尿の予測検査方法及び予測検査用ヒト白血球抗原マーカー

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2830451A1 (fr) * 2001-10-09 2003-04-11 Inst Nat Sante Rech Med Utilisation de peptides analogues de la thymuline(pat)pour la fabrication de medicaments contre la douleur
WO2003030927A3 (fr) * 2001-10-09 2003-10-09 Inst Nat Sante Rech Med Utilisation de peptides analogues de la thymuline (pat) pour la fabrication de medicaments contre la douleur
US7309690B2 (en) 2001-10-09 2007-12-18 Centre National De La Recherche Scientifique Use of thymulin-like peptides for making pain-relieving medicines
EP2227218A2 (en) * 2007-11-30 2010-09-15 Immundiagnostik AG Composition for treatment and prevention of hair loss and premature graying of hair
JP2014235058A (ja) * 2013-05-31 2014-12-15 公益財団法人ヒューマンサイエンス振興財団 薬剤誘発性蛋白尿の予測検査方法及び予測検査用ヒト白血球抗原マーカー

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2205930T3 (es) Uso de acidos bisfosfonatos.
US6350772B1 (en) Treatment of auto-immune diseases by photochemotherapy
JP2021185141A (ja) サルコイドーシスを処置するための1,3−プロパンジスルホン酸またはその薬学的に許容される塩の使用
JPH06192120A (ja) 腎臓の組織・細胞の損傷・破壊の予防・治療剤
JP3784847B2 (ja) 肝・胆管系疾患予防・治療剤
CN113521035B (zh) 化学免疫联合治疗纳米药物的制备方法及应用
JP3751986B2 (ja) 医薬組成物
JP3717955B2 (ja) 医薬組成物
US5288706A (en) Medicament for prevention and remedy of diseases of the pancreas and others
JPH06135849A (ja) 心臓組織・細胞の損傷・破壊に対する予防・治療剤
KR920002700B1 (ko) 방사선 장해 방호제(防護劑)
JP3728515B2 (ja) 医薬組成物
JP2655343B2 (ja) 放射線障害防護剤
JP3737143B2 (ja) 呼吸器疾患予防・治療剤
KR930001304B1 (ko) 혈구 감소 장해의 예방·치료제
JP3159441B2 (ja) 血球減少障害の予防・治療剤
JP2655357B2 (ja) 腎疾患予防・治療剤
CN110913851A (zh) 治疗外伤性脑损伤的组合物和方法
JP2709839B2 (ja) 膵疾患等の予防・治療剤
JP2008013452A (ja) 医薬組成物
US20230190948A1 (en) Peptide-linked drug delivery system
KR920002162B1 (ko) 레오 바이러스(Virus) 감염에 의한 당뇨병의 치료제
JPH01316328A (ja) 老化防止、細胞賦活、老人病予防・治療のための薬剤
CN115737785A (zh) 多肽C16与血管生成素Ang-1的复合制剂及其应用
JP2006500357A (ja) 多発性硬化症を処置するためのトレオスルファンおよびその誘導体の使用