JPH06191872A - 光ファイバテープ心線用着色素線の製造方法 - Google Patents

光ファイバテープ心線用着色素線の製造方法

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JPH06191872A
JPH06191872A JP4347339A JP34733992A JPH06191872A JP H06191872 A JPH06191872 A JP H06191872A JP 4347339 A JP4347339 A JP 4347339A JP 34733992 A JP34733992 A JP 34733992A JP H06191872 A JPH06191872 A JP H06191872A
Authority
JP
Japan
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layer
wire
optical fiber
colored
cured
Prior art date
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Pending
Application number
JP4347339A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunaga Kobayashi
和永 小林
Katsuyoshi Ishida
克義 石田
Shinji Araki
真治 荒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 最外層に着色層8を有する光ファイバテープ
心線用着色素線10を製造するに際し、前記着色層8の
内側に隣接する被覆層6を形成した後、この被覆層6が
未硬化あるいは部分硬化の状態で、着色層8となるべき
樹脂組成物を塗布し、その後前記被覆層6と着色層8と
を同時に硬化せしめるようにした。 【効果】 着色素線10を光ファイバテープ心線13と
して使用した場合の単心分離性が向上する。すなわち、
単心分離時に、着色層8とその内側に隣接する被覆層6
との間で剥離が生じることがなくなり、単心分離後も、
各着色素線10は良好な着色状態を維持することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、単心分離型光ファイバ
テープ心線において用いられる着色素線の製造方法に係
り、特に単心分離性の向上を図った光ファイバテープ心
線用着色素線の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】このような光ファイバテープ心線用着色
素線を製造するに際しては、従来一般に、まず光ファイ
バ裸線の外周面上にプライマリ層、セカンダリ層を形成
して原色の素線を作製した後、その外周面上に、着色顔
料を含有する樹脂組成物を塗布、硬化させて着色層を形
成するという方法が採用されている。なお、得られた着
色素線を光ファイバテープ心線として利用する場合に
は、各着色素線の単心分離性を良くするために、前記着
色層をなすべき樹脂組成物中に、シリコーン系あるいは
フッ素系などの適当な剥離剤を含有させておくことが一
般的に行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記着色素
線を光ファイバテープ心線として利用するに当たって
は、着色素線を複数本並設するとともに、各着色素線の
周囲をテープ形成用樹脂(UV硬化型樹脂など)で覆っ
てテープ化する。
【0004】ところが、この光ファイバテープ心線の単
心分離を試みた場合、着色層とテープ形成用樹脂との間
で剥離が生じず、着色層とその内側に隣接するセカンダ
リ層との間で剥がれてしまうことが多々あった。これ
は、着色層に含まれる離型成分(シリコーン系、フッ素
系等)が、外側のテープ形成用樹脂にばかりか、内側の
セカンダリ層にまで作用してしまうためである。この場
合には、前記着色素線は、着色層が剥がれ落ちて原色と
なってしまうために、各素線間における識別が不可能と
なる問題があった。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、光ファイバテープ心線からの単心分離
時に、着色層とその内側に隣接する被覆層との間で剥離
が生じることのない光ファイバテープ心線用着色素線の
製造方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、最外層に着色層を有する光ファイバテ
ープ心線用着色素線を製造するに際し、前記着色層の内
側に隣接する被覆層を形成した後、この被覆層が未硬化
あるいは部分硬化の状態で、着色層となるべき樹脂組成
物を塗布し、その後前記被覆層と着色層とを同時に硬化
せしめる方法を採用した。
【0007】
【作用】本発明に係る光ファイバテープ心線用着色素線
の製造方法によれば、着色層の内側に隣接する被覆層が
硬化する前に着色層となるべき樹脂組成物を塗布し、被
覆層と着色層とを同時に硬化させるので、両者の密着性
が向上し、これらの層の間での剥離が生じ難くなる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明を詳しく説明
する。図1は、着色素線の製造方法の一実施例を模式的
に示す図、図2は得られた着色素線の断面構造を示す図
である。これらの図中符号1が、光ファイバ裸線であ
る。
【0009】この光ファイバ裸線1を、図1に示すよう
に、プライマリコーター2に送り、そこで外周面上にウ
レタンアクリレート系のUV硬化型樹脂等を20〜40
μm程度の厚さに塗布する。続いて、この素線をプライ
マリ硬化用UVランプ3に通し、そこでUV線を照射す
ることにより硬化せしめて、プライマリ層4を形成す
る。
【0010】次いで、この素線をセカンダリコーター5
に送り、プライマリ層4の外周面上に、セカンダリ層6
となるべきウレタンアクリレート系のUV硬化型樹脂等
を10〜30μm程度の厚さに塗布する。
【0011】そして、この樹脂が未硬化あるいは部分硬
化のうちに、着色層用コーター7に送り、着色層8を形
成するべき樹脂組成物を厚さ2〜10μm程度となるよ
うに塗布する。この樹脂組成物には、ウレタンアクリレ
ート系のUV硬化型樹脂にシリコーン系、フッ素系等の
剥離剤、および所望の色調に応じた適宜の着色顔料を添
加したものを用いる。ここで、剥離剤の含有量は、前記
UV硬化型樹脂100重量部に対し0.1〜10重量
部、着色顔料の含有量は0.1〜10重量部程度とする
のが好ましい。
【0012】次いで、この素線をUVランプ9に通し、
ここでUV線を照射することで、先に塗布し未硬化状態
にあるセカンダリ層6および着色層8を同時に硬化せし
める。この時、UV照射時間が約0.1〜0.5分となる
ように、UVランプ9中を通過する際の素線の線速を、
100〜500m/分程度に調整する。
【0013】得られた着色素線10は、巻き取り装置1
1で巻き取って回収する。
【0014】このようにして得られた着色素線10は、
前述したように、セカンダリ層6と着色層8とを同時に
硬化したものであるので、セカンダリ層6と着色層8と
の間の密着性に優れている。したがって、図3に示した
ように、この着色素線10、10…を複数本並設し、各
着色素材10、10…の周囲をテープ形成用樹脂12で
覆って光ファイバテープ心線13とした場合に、各着色
素線10の単心分離性が向上する。すなわち、単心分離
時に、着色層8とセカンダリ層6との間で剥離が生じる
ことがなく、着色層8とテープ形成用樹脂12との間で
良好に剥がれるので、各着色素線10は、単心分離後も
良好な着色状態を維持することができ、互いに識別可能
である。
【0015】次に、具体的な実施例を示し、本発明の効
果を明らかにする。
【0016】(実施例)光ファイバ裸線1として、径1
25μmのシングルモードファイバ(MFD=9.5μ
m、λc=1.20μm)を用い、その外周面上にウレ
タンアクリレート系のUV硬化型樹脂を厚さ37.5μ
m塗布し硬化せしめて、プライマリ層4を形成した。さ
らに、その外周面上に、セカンダリ層6を形成するべき
ウレタンアクリレート系のUV硬化型樹脂を厚さ22.
5μm塗布した。このセカンダリ層6が未硬化あるいは
部分硬化のうちに、着色層8を形成するべき樹脂組成物
を、厚さ5μmとなるように塗布した。この樹脂組成物
には、ウレタンアクリレート系のUV硬化型樹脂100
重量部に対しシリコーン系の剥離剤を0.5重量部とチ
タンホワイト(白色顔料)1.0重量部を添加した樹脂
組成物を用いた。その後この素線を、UVランプ9内に
線速200m/分で通過させ、前記セカンダリ層6およ
び着色層8を同時硬化させ、実施例の着色素線10を得
た。
【0017】(比較例)光ファイバ裸線の外周面上に、
プライマリ層およびセカンダリ層を順に塗布硬化せしめ
た後、その素線の外周面上に着色層を塗布硬化させた以
外は、前記実施例と同様にして、比較例の着色素線を作
製した。
【0018】(光ファイバテープ心線作製)実施例およ
び比較例の着色素線10を各4本ずつ並列させ、周囲を
UV硬化型樹脂12で覆って、それぞれ幅1.1mm、
厚さ0.4mmの光ファイバテープ心線13を作製し
た。
【0019】(単心分離試験)実施例および比較例の光
ファイバテープ心線13から、それぞれ着色素線10を
1m単心分離させ、その時の着色素線10の着色層8の
剥がれの有無を調べた。調査回数は、それぞれ50回ず
つとした。その結果、実施例の光ファイバテープ心線1
3においては、着色層8の剥がれが1回も認められなか
った。これに対して、比較例の光ファイバテープ心線で
は、50回のうち7回、着色層の剥がれが認められた。
【0020】(損失特性)実施例および比較例の光ファ
イバテープ心線13のロス増と、低温(−40℃)およ
び高温(+60℃)におけるロス増を測定した。測定時
の波長は、1.3μmおよび1.55μmとした。その結
果、実施例および比較例の光ファイバテープ心線13は
ともに、ロス増、低温および高温時のロス増が、測定波
長1.3μm、1.55μmの両方の場合において、0.
01dB/cm以内と、安定であった。
【0021】これらの結果より、セカンダリ層6と着色
層8を同時に硬化させた実施例の着色素線10におい
て、光ファイバテープ心線13として使用した際の単心
分離性が向上し、単心分離においても着色層8の剥がれ
が生じないことが明らかとなった。
【0022】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、プライマリ層4、セカンダリ層6あるいは
着色層8を形成するべき樹脂組成物や、テープ形成用樹
脂12等の種類、またそれらの硬化方法、硬化条件など
の具体的構成要件は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
で適宜変更可能であることはもちろんである。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る光フ
ァイバテープ心線用着色素線の製造方法によれば、得ら
れた着色素線を光ファイバテープ心線として使用した場
合に、その単心分離性が向上する。すなわち、単心分離
時に、着色層とその内側に隣接する被覆層との間で剥離
が生じることがないので、各着色素線は、単心分離後も
良好な着色状態を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る光ファイバテープ心線用着色素
線の製造方法を示す概念図である。
【図2】 着色素線の構造を示す断面図である。
【図3】 光ファイバテープ心線の構造を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
6…セカンダリ層(被覆層)、8…着色層、10…着色
素線(光ファイバテープ心線用着色素線)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最外層に着色層を有する光ファイバテー
    プ心線用着色素線を製造するに際し、 前記着色層の内側に隣接する被覆層を形成した後、この
    被覆層が未硬化あるいは部分硬化の状態で、着色層とな
    るべき樹脂組成物を塗布し、その後前記被覆層と着色層
    とを同時に硬化せしめることを特徴とする光ファイバテ
    ープ心線用着色素線の製造方法。
JP4347339A 1992-12-25 1992-12-25 光ファイバテープ心線用着色素線の製造方法 Pending JPH06191872A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1048492A (ja) * 1996-07-29 1998-02-20 Sumitomo Electric Ind Ltd リボン型光ファイバの製造方法
JP2004206048A (ja) * 2002-11-06 2004-07-22 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバテープ心線及びその製造方法
US7151879B2 (en) 2002-11-06 2006-12-19 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Optical fiber ribbon that is easily branched into individual optical fibers and optical fiber cable using the same
CN1321927C (zh) * 2005-03-08 2007-06-20 薛秉荣 玻璃纤维纱改性用的浸渍处理剂的制备方法
WO2022264899A1 (ja) * 2021-06-18 2022-12-22 株式会社フジクラ マーク付き光ファイバ素線の製造方法、及び、光ファイバケーブル

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