JPH0619091A - 改良された多層性カラー写真要素 - Google Patents

改良された多層性カラー写真要素

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JPH0619091A
JPH0619091A JP8864193A JP8864193A JPH0619091A JP H0619091 A JPH0619091 A JP H0619091A JP 8864193 A JP8864193 A JP 8864193A JP 8864193 A JP8864193 A JP 8864193A JP H0619091 A JPH0619091 A JP H0619091A
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layer
coupler
dye
forming
green
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JP8864193A
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John Brian Rieger
ブライアン リーガー ジョン
James Anthony Friday
アンソニー フライデイ ジェイムス
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Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、スピード及びカブリレベルが改良
された写真感光材料に関する。 【構成】 面上に写真ハロゲン化銀乳剤層を塗布した支
持体を含んで成る、カブリのレベルが低減される改良さ
れた多層性カラー写真要素であって、層が少なくとも1
つの緑感性ハロゲン化銀乳剤層の単位及び上記緑感性層
に隣接したイエローフィルター層を包含し、緑感性層が
ピラゾロトリアゾール色素生成性カプラーを含んでなる
要素を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、活性マゼンタ色素生成
性カプラーを有する少なくとも1つの緑感性ハロゲン化
銀乳剤層及び青色光を濾光するための色素を含有する隣
接したイエローフィルター層を担持する支持体を含んで
成る、スピード及びカブリレベルが改良された写真感光
材料に関する。
【0002】
【従来の技術】写真カプラーを含有する複数の層を含ん
で成るカラー写真感光材料は周知である。典型的な写真
感光材料は、米国特許第4,145,219号、同第
4,724,198号、同第4,184,876号、同
第4,186,016号及び同第4,724,198号
明細書に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の写真感光材料
は、露光相反性、スピード、保留される銀、色再現及び
中性灰色スケール、肌色調子再現並びに画像構成もしく
は粒状度に関する課題を示している。
【0004】
【課題を解決するための手段】これらの課題を改良する
ための多様な方法が写真技術分野で認められてきた。す
なわち、例えば、粒状度は改良できるが、しかし別の性
質、例えば、スピードを犠牲にすることが多い。あるい
は肌色調子色再現は改良できるが、しかし中性灰色スケ
ールが悪影響を受ける。更に、活性カプラー、例えば或
る種のマゼンタ色素生成性カプラーが、隣接する中間層
に微細銀を含有する写真要素に用いられる場合には、受
け入れられない高レベルのカブリを生成する望ましくな
い物理的現像を経験することになる。この課題に対する
従来の解決方法は、わずかな活性カプラー、例えば、マ
ゼンタ色素生成性カプラーの使用を包含したが、しかし
ながらこれはより低感度のフィルムスピードを与える。
従って、重大な悪影響を及ぼすことなくこれらの性質を
改良できる写真感光材料についての多大な要求が存在す
る。
【0005】例えば、マゼンタ画像色素生成性カプラー
と称される活性カプラーは、等モル付着量で同一フォー
マットで塗布され、実質的に同様に露光されそして処理
される場合に、等露光量でより少ない活性カプラーより
も高いガンマ及び高い濃度を提供するカプラー類を包含
する。
【0006】
【具体的な態様】高いカブリに関して、本発明は、面上
に写真ハロゲン化銀乳剤層を塗布された支持体を含んで
成る、カブリのレベルが低減された改良された多層性カ
ラー写真要素であって、層が少なくとも1つの緑感性ハ
ロゲン化銀乳剤層及び上記緑感性層に隣接したイエロー
フィルター層の単位を包含し、緑感性層が、ピラゾロト
リアゾール色素生成性カプラー〔カプラーは、次式
【0007】
【化4】
【0008】(上式中、Rは、炭素原子数1〜6個の有
機基であり、かつRは、メチル、エチル、メトキシ、ア
セトアミド及びフェニルより選ばれ、COGは、カプリ
ング脱離基であり、R1 ,R2 ,R3 は、水素、アルキ
ル、フェニル、窒素及び酸素より選ばれ、かつ上式中1
つ以下のR1 ,R2 ,R3 が水素である)で示される〕
並びに色素を含んで成るイエローフィルター層、を含ん
で成る要素を提供することによりこの課題を解決する。
【0009】更に、R2 はメチル及び非置換フェニル基
より選択可能であり、そしてR3 は三置換窒素基及び二
置換酸素であってもよい。更に、少なくとも1つの
1 ,R 2 ,R3 は1つのカルボン酸及びスルファミド
基を含有する可溶化バラスト基を含有してもよい。
【0010】このようなピラゾロン色素生成性カプラー
は、例えば、次式で示される。
【0011】
【化5】
【0012】更に、多層カラー写真要素は、面上に写真
ハロゲン化銀乳剤層を塗布した支持体を含んで成り、こ
れらの層は、第三緑感性層より感光性である第二もしく
は中間緑感性層より感光性である第一緑感性層を有する
少なくとも3つの緑感性ハロゲン化銀乳剤層の単位を含
み、緑感性層は隣接しておりそして単位はマスキングカ
プラーを含有する。第一緑感性層は、少なくとも1つの
マゼンタ画像色素生成性カプラー(A)、タイムド(tim
ed) 現像抑制剤放出型カプラー及び好ましくは非タイム
ド現像抑制剤放出型カプラーを含んで成る。第二層は、
少なくとも1つの第一マゼンタ画像色素生成性カプラ
ー、(A)、好ましくは少なくとも1つの第二マゼンタ
画像色素生成性カプラー、現像抑制剤放出型カプラー及
び好ましくはシアン色素生成性カプラーを含んで成る。
第三層は、少なくとも1つのマゼンタ画像色素生成性カ
プラー、またそれは漂白促進剤放出性カプラーである、
を含んで成る。更に、第三層は現像抑制剤放出型カプラ
ーを含有する。
【0013】本発明に従う典型的な写真要素は、典型的
には以下の層をその順序で含んで成る。
【0014】
【表1】
【0015】オーバーコート層は、UV吸収剤類、マッ
ト剤類及び界面活性剤類などを包含するオーバーコート
層に関して写真技術分野で既知である成分を含んで成る
ことができる。また、同様の材料を含有するUV層が使
用できる。この層及びハレーション防止層に有用なUV
吸収性色素類は、次式で示される。
【0016】
【化6】
【0017】この層は、例えば、また要素の写真感度を
調整することを助けることができる色素類を含有でき
る。このような色素はグリーンフィルター色素でありう
る。適するグリーンフィルター色素は次式で示される。
【0018】
【化7】
【0019】適するレッドフィルター色素は次式で示さ
れる。
【0020】
【化8】
【0021】使用可能である別の色素類は、本明細書に
論及されるタイプの流出性色素類及び写真処理工程中に
脱色されるフィルター色素類を包含する。
【0022】画像色素生成性カプラー類 記載される青感性、緑感性及び赤感性層中の画像色素生
成性カプラー類は、イエロー、マゼンタ及びシアン色素
画像を形成するためのこのような層について写真技術分
野で既知であるいずれかの画像色素生成性カプラー類で
あることができる。このようなカプラーは、当該技術分
野で既知でありかつ記載されるようなカプラー部分(C
OUP)を含んで成ることができる。画像色素生成性カ
プラーの組み合わせは、記載される写真ハロゲン化銀乳
剤層に有用でありうる。
【0023】イエロー色素生成性カプラーであるカプラ
ー類は、典型的にはアシルアセトアミド類、例えば、ベ
ンゾイルアセトアニリド類及びピバリルアセトアニリド
類である。このようなカプラーは、米国特許第2,87
5,057号、同第2,407,210号、同第3,2
65,506号、同第2,298,443号、同第3,
048,194号、同第4,022,620号、同第
4,443,536号及び同第3,447,928号明
細書並びに「Farbkuppler: Eine Literatuerbersich
t」、Agfa Mitteilungen 出版、Band III、 112〜126
ページ(1961)のような代表的な特許及び刊行物に記載さ
れている。
【0024】シアン画像色素生成性カプラー(C)であ
るカプラー類は、典型的にはフェノール類もしくはナフ
トール類、例えば、酸化的カプリングの際にシアン色素
類を生成するような写真技術文献に記載されるようなも
のである。
【0025】シアン色素類を生成するこのようなカプラ
ー(C)の具体例は、典型的には、米国特許第2,77
2,162号、同第3,772,002号、同第4,5
26,864号、同第4,500,635号、同第4,
254,212号、同第4,296,200号、同第
4,457,559号、同第2,895,826号、同
第3,002,936号、同第3,002,836号、
同第3,034,892号、同第2,474,293
号、同第2,423,730号、同第2,367,53
1号、同第3,041,236号、同第4,443,5
36号、同第4,124,396号、同第4,775,
616号、同第3,779,763号及び同第4,33
3,999号明細書並びに「Farbkuppler: Eine Litera
tuerbersicht」、Agfa Mitteilungen 出版、Band III、
156〜175 ページ(1961)のような代表的な特許及び刊行
物に記載されているフェノール類及びナフトール類であ
る。
【0026】マゼンタ色素類を生成するカプラー(A)
の具体例は、典型的にはピラゾロン類、ピラゾロトリア
ゾール類及びベンズイミダゾール類であり、このような
カプラーは、米国特許第2,600,788号、同第
2,369,489号、同第2,343,703号、同
第2,311,082号、同第3,824,250号、
同第3,615,502号、同第4,076,533
号、同第3,152,896号、同第3,519,42
9号、同第3,062,653号、同第2,908,5
73号、同第4,540,654号、同第4,443,
536号、同第3,935,015号、同第3,45
1,820号、同第4,080,211号、同第4,2
15,195号、同第4,518,687号、及び同第
4,612,278号明細書並びにヨーロッパ特許第2
84,239号、同第284,240号、同第240,
852号及び同第177,765号明細書並びに「Farb
kuppler:Eine Literatuerbersicht」、Agfa Mitteilung
en 出版、Band III、 126〜156ページ(1961)のような代
表的な特許及び刊行物に記載されている。
【0027】写真要素は、発色現像液で要素を現像する
ことにより露光されたカラー写真要素に現像された画像
を形成するように処理可能である。
【0028】高感度イエロー 写真要素中、高青感性層もしくは高感度イエロー層は、
タイムド現像抑制剤放出型カプラー(DIR)を含有す
る。高感度イエロー層はカプラー欠乏層である。好まし
くは層が画像色素生成性カプラーを含まない。本明細書
で用いられるカプラー欠乏とは、最大露光量で生成され
るすべての酸化された現像主薬と理論的に反応できる量
よりも少ない色素生成性カプラーが存在する層の状態を
意味する。画像色素生成性カプラー以外のカプラーがこ
の層に存在でき、このようなカプラーには、例えば、上
記タイムド現像カプラー類もしくは非タイムドDIRカ
プラー類及び色補正性カプラー類が挙げられる。これら
の別のカプラー類は、典型的には写真技術分野で既知の
濃度で使用され、そして典型的にはイエロー記録の総濃
度の約3%を越えないイエロー色素を生成できる。
【0029】高感度イエロー層に用いられる適当なタイ
ムドDIRカプラー類は、置換基
【0030】
【化9】
【0031】(上式中、Xは、炭素原子数1〜3個のア
ルキレンであり、そしてRは、炭素原子数1〜4個のア
ルキルであり、かつX及びRの炭素原子数の和は5以下
である)を含んで成るメルカプトテトラゾール現像抑制
剤を放出できるDIRカプラー(E)を含んで成る。典
型的にはDIRカプラーがピバリルアセトアニリドカプ
ラー、例えば米国特許第4,782,012号明細書に
記載されるものであり、その記載内容は引用することに
より本明細書に組み入れられる。
【0032】タイムドDIRカプラーは、タイムド現像
抑制剤を放出するであろう写真技術分野で有用ないずれ
かのタイムドDIRカプラーでありうる。すなわち、現
像抑制剤基の放出の時間的調節が可能である少なくとも
1つのタイミング(timing)基(T)を含有する現像抑制
剤放出型カプラーが、写真技術分野で既知である少なく
とも1つのタイミング基を含有するいずれかの現像抑制
剤放出型カプラーでありうる。少なくとも1つのタイミ
ング基を含有する現像抑制剤放出型カプラーは、次式に
より表される。
【0033】
【化10】
【0034】上式中、COUPは、記載されたようにカ
プラー部分、典型的にはシアン、マゼンタもしくはイエ
ロー色素生成性カプラー部分であり、T及びT1 は、別
個にタイミング基、典型的には米国特許第4,248,
962号及び同第4,409,232号明細書に記載さ
れるタイミング基であり(その記載内容は引用すること
により本明細書に組み入れられる)、nは、0もしくは
1であり、そしてQ1 は、写真技術分野で既知である放
出可能な現像抑制剤基である。Q1 は、記載されるよう
なINH基より選択できる。
【0035】このタイプの好ましいカプラーは米国特許
第4,248,962号明細書に記載されている。この
タイプの好ましいタイムドDIRカプラー類は、次式の
ものである。
【0036】
【化11】
【0037】
【化12】
【0038】より適するタイムドDIRカプラー類は次
式で示される。
【0039】
【化13】
【0040】
【化14】
【0041】高感度イエロー層由来の色彩は、主とし
て、高感度イエロー層中で生成される酸化された現像液
が隣接する低感度イエロー層に移動しそして反応してイ
エロー色素を生成することにより生じる。
【0042】記載されるような現像抑制剤放出型カプラ
ーである別のカプラー類は、例えば、米国特許第4,2
48,962号、同第3,227,554号、同第3,
384,657号、同第3,615,506号、同第
3,617,291号及び同第3,733,201号明
細書並びにイギリス特許第1,450,479号明細書
に記載されるものを包含する。好ましい現像抑制剤類
は、複素環化合物類、例えば、メルカプトテトラゾール
類、メルカプトトリアゾール類、メルカプトオキサジア
ゾール類、セレノテトラゾール類、メルカプトベンゾチ
アゾール類、セレノベンゾチアゾール類、メルカプトベ
ンズオキサゾール類、セレノベンズオキサゾール類、メ
ルカプトベンズイミダゾール類、セレノベンズイミダゾ
ール類、ベンゾトリアゾール類、ベンゾジアゾール類及
び1,2,4−トリアゾール類、テトラゾール類並びに
イミダゾール類である。
【0043】低感度イエロー層 写真要素中、低青感性層もしくは低感度イエロー層はイ
エロー画像色素生成性カプラーを含有する。このような
イエロー画像色素生成性カプラーは、写真技術分野で有
用ないずれかのイエロー色素生成性カプラーでありう
る。
【0044】イエロー画像色素生成性カプラーであるカ
プラー類は、典型的にはアシルアセトアミド類、例え
ば、ベンゾイルアセトアニリド類及びピバリルアセトア
ニリド類、例えば、酸化的カプリングの際にイエロー色
素類を生成すると写真技術文献に記載されているもので
ある。
【0045】典型的には、低感度イエロー層中のイエロ
ー色素生成性カプラーは、ヒダントインカプリング脱離
基を含有するピバリルアセトアニリドカプラーである。
このようなカプラーは、次式により具体的に表される。
【0046】
【化15】
【0047】上式中、R2 は、塩素、臭素もしくはアル
コキシであり、R3 は、バラスト基、例えばスルホンア
ミドもしくはカルボキシアミド バラスト基であり、そ
してZは、カプリング脱離基、好ましくは米国特許第
4,022,620号明細書に記載されるようなヒダン
トインカプリング脱離基である(その記載内容は引用す
ることにより本明細書に組み入れられる)。
【0048】低感度イエローもしくは低青感性層に適す
るイエロー色素生成性カプラー類は、次式のものであ
る。
【0049】
【化16】
【0050】
【化17】 低感度イエロー層に好ましいイエロー色素生成性カプラ
ーは次式で示される。
【0051】
【化18】
【0052】また、高感度イエロー層に関して記載され
たタイムドもしくは非タイムドDIRカプラー類を低感
度イエロー層に用いてもよい。
【0053】中間層 写真要素中、イエローフィルター層は低感度イエロー及
び高感度マゼンタの間に提供される。この層はCarey Le
a 銀(CLS)、漂白促進性銀塩類、写真技術分野で既
知であるいずれかの酸化された現像主薬スカベンジャー
(捕捉剤)、例えば米国特許第4,923,787号明
細書に記載されるもの、及び画像鮮鋭度を改良できる色
素もしくは要素の写真感度を調整する色素を含んで成る
ことができる。好ましい酸化された現像主薬スカベンジ
ャーは次式のものである。
【0054】
【化19】
【0055】本発明に有用な別の酸化された現像主薬ス
カベンジャーは次式のものを包含する。
【0056】
【化20】
【0057】微細銀、例えばCarey Lea 銀がイエローフ
ィルター層に用いられる場合には、次いで好ましくは中
間層が、イエローフィルター、及び漂白促進剤放出性カ
プラー(BARC)を含有する写真要素中のいずれか別
の層の間に提供される。好ましくはイエローフィルター
中に漂白促進性銀塩(BASS)が用いられる場合、次
いで中間層を提供してBASS含有層をフィルムの残り
のものから隔離することが好ましい。この中間層は上記
酸化された現像主薬スカベンジャーを含有してもよい。
更に、中間層はイエローフィルター層と連続的であって
もよくかつイエローフィルター層の両側に配置されても
よい。代表的な漂白促進性銀塩類は、米国特許第4,8
65,965号、同第4,923,784号及び同第
4,163,669号明細書に開示されている。漂白促
進性銀塩類はメルカプトプロプリオン酸の塩を含んで成
ることができる。
【0058】BARC及びBASS化合物は組み合わせ
て要素に用いてもよい。中間層に用いられる別の代表的
な漂白促進性銀塩類は以下のように示される構造のもの
である。
【0059】
【化21】
【0060】イエローフィルター層に微細銀を用いる代
わりに、フィルター色素類を用いてもよい。フィルター
色素類を用いる場合には、次いでイエローフィルター層
と連続的なもしくは隣接する中間層を削除してもよい。
上記酸化された現像主薬スカベンジャーを、フィルター
色素と共にイエローフィルター層に用いてもよい。フィ
ルター色素類、例えば、本発明に有用な流出性もしくは
脱色性色素類の具体例は、米国特許第4,923,78
8号明細書に記載されている(それは引用することによ
り本明細書に組み入れられる)。このようなフィルター
色素は、次式で示される。
【0061】
【化22】
【0062】上式中、Rは、置換もしくは無置換のアル
キルもしくはアリールであり、Xは、電子求引性基であ
り、R′は、置換もしくは無置換のアリール又は置換も
しくは無置換の芳香族複素環核であり、そしてL,L′
及びL″は、各々独立して置換もしくは無置換のメチン
基である。
【0063】好ましいアルキル基は、直鎖アルキル類、
例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチ
ル、デシル及びドデシルなど、有枝鎖アルキル基類、例
えば、イソプロピル、イソブチル及びt−ブチルなどを
包含する炭素原子数1〜20個のアルキルを包含する。
これらのアルキル基は、数多くの既知置換基、例えば、
スルホ、スルファト、スルホンアミド、アミド、アミ
ノ、カルボキシル、ハロゲン、アルコキシ、ヒドロキシ
及びフェニルなどのいずれかで置換されうる。これらの
置換基は、アルキル基上のどこへでも事実上配置可能で
ある。可能な置換基は、例示されたものに限られる訳で
はなく、当業者は式に従って有用な化合物類を提供する
であろう数多くの置換アルキル基より容易に選択でき
る。
【0064】Rについての好ましいアリール基は、置換
されていてもよい炭素原子数6〜10個のアリール(例
えば、フェニル、ナフチル)を包含する。アリール基に
有用な置換基は、いずれかの数多くのアリール基につい
て既知である置換基、例えば、スルホ、スルファト、ス
ルホンアミド(例えば、ブタンスルホンアミド)、アミ
ド、アミノ、カルボキシル、ハロゲン、アルコキシ、ヒ
ドロキシ、アシル、フェニル及びアルキルなどを包含す
る。
【0065】フィルター色素類は、微細銀と組み合わせ
て用いてもよい。パーマネントイエローフィルター色素
類がCLSもしくは流出性フィルター色素類の代わりに
使用できることは理解されるであろう。このようなパー
マネント色素類は、例えば、次式で示される。
【0066】
【化23】
【0067】本発明に有用な微晶質色素は次式で示され
る。
【0068】
【化24】
【0069】高感度マゼンタ層 最高緑感性層もしくは高感度マゼンタ層は、マゼンタ画
像色素生成性カプラー(A)、タイムド現像抑制剤放出
型カプラー(DIR)、好ましくは非タイムドDIRカ
プラー及び好ましくはマスキングカプラーを含んで成
る。
【0070】マゼンタ画像色素生成性カプラー(A)は
写真技術分野で有用であるいずれかの画像形成性カプラ
ー色素でありうる。典型的なマゼンタ画像色素生成性カ
プラーはピラゾロトリアゾールである。マゼンタ色素類
を生成するのに適するカプラー類は次式のものを包含す
る。
【0071】
【化25】
【0072】
【化26】
【0073】
【化27】
【0074】
【化28】
【0075】好ましいマゼンタ画像色素生成性カプラー
は次式で示される。
【0076】
【化29】
【0077】適するタイムドDIRカプラー類は、高感
度イエロー層に関して記載されたメルカプトテトラゾー
ル現像抑制剤を放出できるDIRカプラー(E)を含ん
で成る。
【0078】マスキングカプラーは、写真要素での使用
に適するいずれかのマスキングカプラーでありうる。好
ましくはマスキングカプラーが次式で示される。
【0079】
【化30】
【0080】マスキングカプラーは3種のマゼンタイメ
ージング層のいずれかに配置できる。高感度マゼンタ層
に用いられる非タイムドDIRカプラー(B)は、写真
技術分野で既知であるいずれかの非タイムドDIRカプ
ラーでありうる。このような非タイムドDIRカプラー
類の具体例は米国特許第3,227,554号明細書に
開示されている(それは引用することにより本明細書に
組み入れられる)。好ましい非タイムドDIRカプラー
類(B)は次式で示される。
【0081】
【化31】
【0082】中感度マゼンタ層 中感度マゼンタもしくは中間緑感性層は、少なくとも1
つの第一マゼンタ画像色素生成性カプラー、及び好まし
くは少なくとも1つの第二マゼンタ画像色素生成性カプ
ラー、好ましくは非タイムドDIRカプラー及び好まし
くはシアン色素画像生成性カプラー(C)を含んで成
る。
【0083】高感度マゼンタ画像色素生成性カプラー
は、高感度マゼンタ層で論及されたカプラー(A)であ
りうる。第二マゼンタ画像色素生成性カプラーは、写真
技術分野で有用ないずれかの画像形成性カプラー色素で
あることができ、かつ高感度マゼンタ層で論及されたマ
ゼンタ画像色素生成性カプラー(A)を包含できる。
【0084】典型的なマゼンタ画像色素生成性カプラー
はピラゾロトリアゾールである。好ましい第二画像色素
生成性カプラーはカプラー(34)である。カプラー
(14)は別の好ましい第二マゼンタ画像色素生成性カ
プラーである。
【0085】中感度マゼンタ層に有用な適する非タイム
ドDIRカプラー類は、高感度マゼンタ層について記載
されたものであり、そして、例えば好ましいカプラー
(B)でありうる。
【0086】記載されたシアン画像色素生成性カプラー
(C)は、本明細書で色補正性カプラーと称されるマゼ
ンタ記録におけるその用途を有する写真技術分野で既知
であるいずれかのシアン画像色素生成性カプラーであり
うる。シアン画像色素生成性カプラーは、典型的には本
明細書に先に記載されたような代表的な特許及び刊行物
に記載されるフェノールもしくはナフトールカプラーで
ある。中感度マゼンタ層に好ましいシアン画像色素生成
性カプラー類(C)は次式で示される。
【0087】
【化32】
【0088】
【化33】
【0089】またカプラー(21)を中感度マゼンタ層
に用いてもよい。
【0090】低感度マゼンタ層 低感度マゼンタ層は、好ましくは漂白促進剤放出性カプ
ラー(BARC)である少なくとも1つのマゼンタ画像
色素生成性カプラーを含有する。また低感度マゼンタ層
は現像抑制剤放出型カプラー(DIR)、好ましくは非
タイムドDIRを含有する。
【0091】漂白促進剤放出性カプラーは、写真技術分
野で既知であるいずれかの漂白促進剤放出性カプラーで
ありうる。またこのようなカプラーの組み合わせが有用
である。漂白促進剤放出性カプラーは次式により表され
うる。
【0092】
【化34】
【0093】上式中、COUPは、記載されたようにカ
プラー部分、典型的にはシアン、マゼンタもしくはイエ
ロー色素生成性カプラー部分であり、T2 は、写真技術
分野で既知であるタイミング基、典型的には米国特許第
4,248,962号及び同第4,409,323号明
細書に記載されるタイミング基であり(その記載内容は
引用することにより本明細書に組み入れられる)、m
は、0もしくは1であり、R3 は、アルキレン基、詳細
には炭素原子1〜8個を含有する有枝鎖もしくは直鎖ア
ルキレン基であり、そしてR4 は、水溶性基、好ましく
は、カルボキシ基である。
【0094】典型的な漂白促進剤放出性カプラーは、例
えば、ヨーロッパ特許第193,389号明細書に記載
されている(その記載内容は引用することにより本明細
書に組み入れられる)。適する漂白促進剤放出性カプラ
ーは、次式で示される。
【0095】
【化35】
【0096】好ましい漂白促進剤放出性カプラーは次式
で示される。
【0097】
【化36】
【0098】漂白促進性カプラー類の組み合せを用いて
もよく、漂白促進性カプラーはマゼンタイメージング層
を包含する別のイメージング層に使用できる。低感度マ
ゼンタ層用のDIRカプラーは、高感度マゼンタもしく
は中感度マゼンタ層に用いられるカプラー(B)と同様
のカプラーでありうる。
【0099】高感度及び中感度又は中感度及び低感度マ
ゼンタ層間に中間層を加えてもよい。シアン色素生成性
カプラー(C)を、低感度マゼンタ層並びに中感度マゼ
ンタ層に用いてもよい。
【0100】中間層 低感度マゼンタ及び高感度シアン層間の中間層は、酸化
された現像主薬スカベンジャー又はフィルムの写真スピ
ードもしくは濃度を調整するために添加される色素類を
含有できる。好ましい酸化された現像主薬スカベンジャ
ーはイエローフィルター層について記載されたものであ
る。色素類は、UV層用のものと同様のものであっても
よく、そしてこの層に有用である更なる色素にはカプラ
ー(11)が包含できる。
【0101】高感度シアン層 高感度シアンもしくは最高赤感性層は、シアン画像色素
生成性カプラー(C)、第一非タイムドDIRカプラ
ー、好ましくは第二非タイムドDIRカプラー、マスキ
ングカプラー及びイエロー画像色素生成性補正性カプラ
ーを含有する。
【0102】高感度シアン層に有用なシアン画像色素生
成性カプラー(C)は中感度マゼンタ層に記載されたも
のである。好ましいシアン画像色素生成性カプラーは、
中感度マゼンタ層に好ましいカプラー(C)と同様のカ
プラーである。
【0103】高感度シアン層もしくは最高赤感性層中の
第一及び第二非タイムドDIRカプラー類は、写真技術
分野で既知であるいずれかの現像抑制剤放出型カプラー
でありうる。典型的なDIRカプラー類は、例えば、米
国特許第3,227,554号、同第3,384,65
7号、同第3,615,506号、同第3,617,2
91号及び同第3,733,201号明細書並びにイギ
リス特許第1,450,479号明細書に記載されてい
る。好ましくはこのようなDIRカプラーは、酸化的カ
プリングの際に現像抑制剤基の放出を時期的に調節又は
遅延する基を含有しない。典型的にはDIRカプラーは
次式により表される。
【0104】
【化37】
【0105】上式中、COUPは、カプラー部分であ
り、そしてINHは、カプリング位置でカプラー部分に
結合した放出可能な現像抑制剤基である。カプラー部分
COUPは、酸化的カプリングの際にINH基を放出で
きるいずれかのカプラー部分でありうる。
【0106】カプラー部分(COUP)は、例えば、写
真技術分野で既知であるシアン、マゼンタもしくはイエ
ロー生成性カプラーである。COUPは写真技術分野で
既知であるバラスト基でバラスト化できる。また、CO
UPはモノマーであってもよく、又はそれがダイマー、
オリゴマーもしくはポリマーカプラーの一部であっても
よく、その場合には1つ以上の抑制剤基をDIRカプラ
ー中に含有できる。
【0107】放出可能な現像抑制剤基(INH)は写真
技術分野で既知であるいずれかの現像抑制剤基でありう
る。具体的なINH基は、メルカプトテトラゾール類、
セレノテトラゾール類、メルカプトベンゾチアゾール
類、セレノベンゾチアゾール類、メルカプトベンズイミ
ダゾール類、セレノベンズイミダゾール類、メルカプト
ベンズオキサゾール類、セレノベンズオキサゾール類、
メルカプトオキサジアゾール類、メルカプトチアジアゾ
ール類、ベンゾトリアゾール類及びベンゾジアゾール類
である。好ましい抑制剤基はメルカプトテトラゾール類
及びベンゾトリアゾール類である。特に好ましい抑制剤
基は、例えば、米国特許第4,477,563号及び同
第4,782,012号明細書に記載されている。CO
UP−INHの範囲内である好ましいDIRカプラー類
は、カプラー(37)及び次式のものである。
【0108】
【化38】
【0109】この層に用いてもよいタイムドDIRカプ
ラー類は、カプラー(24)、(27)及び(28)並
びに次式の構造を有する。
【0110】
【化39】
【0111】高感度シアン層に用いてもよい第二非タイ
ムドDIRカプラーは、次式の構造を有する。
【0112】
【化40】
【0113】高感度シアン層に用いてもよい更なる第二
非タイムドDIRカプラーはカプラー(37)の構造を
有する。最高赤感性層中のマスキングカプラーは、典型
的にはシアン色素生成性マスキングカプラー、例えば、
ナフトールシアン色素生成性マスキングカプラーであ
る。写真要素のシアン色素生成性層に好ましいシアン色
素生成性マスキングカプラーは次式のものである。
【0114】
【化41】
【0115】イエロー画像色素生成性カプラーは、色補
正性カプラーと称されることの多いシアン記録において
その用途が存在する写真技術分野で有用ないずれかのこ
のようなカプラーでありうる。イエロー色素生成性カプ
ラー類であるカプラー類は、典型的にはアシルアセトア
ミド類、例えば、記載されるようなベンゾイルアセトア
ニリド類及びピバリルアセトアニリド類である。このよ
うなカプラーは、先に記載されたような代表的な特許類
及び刊行物類に記載されている。
【0116】好ましくはイエロー色素生成性カプラーが
フェノキシカプリング脱離基を含んで成るピバリルアセ
トアニリドである。このようなイエロー色素生成性カプ
ラー類は、低感度イエロー層に用いられるものと同様の
構造を有し、そして好ましいカプラーはカプラー(6)
である。
【0117】低感度シアン層 低感度シアンもしくは低赤感性層は、シアン画像色素生
成性カプラー(C)、タイムドDIRカプラーもしくは
現像抑制剤アンキメリック(anchimeric)放出性カプラー
(DIAR)、非タイムドDIRカプラー、並びにイエ
ロー画像色素生成性補正性カプラーを含有する。
【0118】シアン画像色素生成性カプラーは、高感度
シアン層に用いられるシアン画像色素生成性カプラー
(C)と同様のカプラーでありうる。また、イエロー画
像色素生成性補正性カプラーは、高感度シアン層に用い
られるイエロー画像色素生成性カプラーと同様のカプラ
ーでありうる。
【0119】現像抑制剤基の放出を時期的に調節できる
少なくとも1つのタイミング基(T)を含有する具体的
な現像抑制剤放出型カプラーは、好ましくはカプラー
(5)の構造を有する。非タイムドDIRカプラーは、
高感度シアン層についてと同様のものでありうる。
【0120】中間層 中間層は、低感度シアン層及びハレーション防止層間に
提供される。中間層は酸化された現像主薬スカベンジャ
ーを含有できる。好ましい酸化された現像主薬スカベン
ジャーはイエローフィルター層について記載されたもの
である。この中間層は、漂白促進剤放出性カプラーとハ
レーション防止層中の銀との相互作用により生じるカブ
リの増強に関する課題を解決する。従って、ハレーショ
ン防止層を、色素生成性カプラーを含有する層より隔離
するために、要素中いずれかのBARC含有層及びハレ
ーション防止層の間にこの中間層を提供することは、例
えば、所望のアキュータンスを維持したまま、ハレーシ
ョン防止層に関してカブリもしくはDmin を増強するこ
となく、良好に銀漂白を行うBARCの使用を都合良く
する。
【0121】ハレーション防止層 ハレーション防止層は、極めて微細な灰色もしくは黒色
銀フィラメント又はコロイド銀、例えばCLS、及び好
ましくはUV吸収性色素類、ゼラチン並びにフィルムに
濃度を提供するための着色色素類、例えばカプラー(1
1)を含有できる。
【0122】ハレーション防止層は銀に関して記載され
てきたが、別の材料が銀の代わりに、又は銀と共に使用
できる。すなわち、ハレーション防止層に微細銀を用い
る代わりに、フィルター色素類、例えば本明細書に論及
されたタイプの流出性色素類もしくは脱色性色素類を用
いてもよい。ハレーション防止層にフィルター色素類が
用いられる場合には、ハレーション防止層に隣接する中
間層を削除してもよい。酸化された現像主薬スカベンジ
ャーは、フィルター色素類が用いられる場合にはハレー
ション防止層より削除してもよい。ハレーション防止層
に用いてもよい色素類の具体例は、先に記載された米国
特許第4,923,788号明細書に記載されている。
【0123】イエローフィルター層に関して記載された
漂白促進性銀塩を、微細銀と共にハレーション防止層に
用いてもよい。漂白促進性銀塩をハレーション防止層に
用いる場合には、カブリもしくはDmin を最低限にする
ために記載されるようにハレーション防止層上に中間層
を使用することは好ましい。
【0124】本発明の乳剤類及び要素類での使用に適す
る材料についての以下の論述では、引用文献はリサーチ
・ディスクロージャー(Research Disclosure),1989年12
月、Item 308119,Kenneth Mason Publications出版、Lt
d.,Dudley Annex,12a NorthStreet,Emsworth,Hampshire
P010 7DQ,ENGLAND、から成る(その記載内容は引用す
ることにより本明細書に組み入れられる)。この刊行物
は、以下本明細書では「リサーチ・ディスクロージャ
ー」の語により同一とみなされる。
【0125】本発明の要素に使用されるハロゲン化銀乳
剤は、ネガ型でありうる。適する乳剤類及びそれらの製
造方法はリサーチ・ディスクロージャー第I及びII節並
びにそこに記載された刊行物に記載されている。乳剤層
及び本発明の要素の別の層に適するベヒクル類は、リサ
ーチ・ディスクロージャー第IX節及びそこに記載された
刊行物に記載されている。
【0126】概して上記カプラー類に加えて、本発明の
要素類は、リサーチ・ディスクロージャー第 VII節、パ
ラグラフD,E,F及びG並びにそこに記載された刊行
物に記載されている更なるカプラー類を包含できる。こ
れらのカプラー類は、リサーチ・ディスクロージャー第
VII節、パラグラフC及びそこに記載された刊行物に記
載されている要素類及び乳剤類に組み入れることができ
る。
【0127】本発明の写真要素類もしくはそれらの個別
の層は、蛍光増白剤類(リサーチ・ディスクロージャー
第V節参照)、カブリ防止剤類及び安定剤類(リサーチ
・ディスクロージャー第VI節参照)、汚染防止剤類及び
画像色素安定剤類(リサーチ・ディスクロージャー第 V
II節、パラグラフI及びJ参照)、光吸収性及び散乱性
材料類(リサーチ・ディスクロージャー第VIII節参照)
、硬膜剤類(リサーチ・ディスクロージャー第IX節参
照)、可塑剤類及び滑剤類(リサーチ・ディスクロージ
ャー第 XII節参照) 、帯電防止剤類(リサーチ・ディス
クロージャー第XIII節参照) 、マット剤類(リサーチ・
ディスクロージャー第 XVI節参照) 、現像改質剤類(リ
サーチ・ディスクロージャー第 XXI節参照) 、界面活性
剤類並びに塗布助剤類を含有できる。
【0128】写真要素類は、リサーチ・ディスクロージ
ャー第XVII節及びそこに記載された引用文献に記載され
ている多様な支持体上に塗布できる。
【0129】写真要素類は、リサーチ・ディスクロージ
ャー第 XVIII節に記載されるように化学輻射線、典型的
には可視スペクトル領域に対して露光して潜像を形成
し、次いでリサーチ・ディスクロージャー第 XIX節に記
載されるように処理して可視色素画像を形成できる。可
視色素画像を形成するための処理方法は、要素を発色現
像主薬と接触せしめて現像可能なハロゲン化銀を還元し
かつ発色現像主薬を酸化する工程を包含する。次いで酸
化された発色現像主薬はカプラーと反応して色素を提供
する。
【0130】ネガ型ハロゲン化銀を用いると、上記処理
工程はネガ画像を与える。現像は、伝統的な銀及びハロ
ゲン化銀を除去するための漂白、定着もしくは漂白定着
工程、洗浄及び乾燥工程と続く。
【0131】
【実施例】例I 3種のカラー写真フィルムを、伝統的な界面活性剤類、
カブリ防止剤類及び指示された材料を用いて以下のよう
に製造した。現像可能な画像を提供した後、次いでコダ
ック(Kodak)C-41 プロセス(British Journal of Photog
raphic,196〜198 ページ(1988)に従って処理すると、優
れた結果、例えば、改良された色彩、鮮鋭さ、粒状度及
び中性スケールが得られた。すべてのハロゲン化銀乳剤
を、銀1モル当り4−ヒドロキシ−6−メチル−1,
3,3a,7−テトラアザインデン1.75gmで安定化
した。すべてのハロゲン化銀乳剤を、適当な赤、緑及び
青分光増感色素で増感した。
【0132】支持体 mg/m2 mg/ft2 層1 ハレーション 215 20 黒色コロイド銀 防止層 91 8.5 UV吸収性色素カプラー(1) 91 8.5 UV吸収性色素カプラー(2) 14.3 13 ブルーフィルター色素(11) 2422 225 ゼラチン
【0133】層2 中間層 54 5.0 D−Ox捕捉性カプラー(3) 861 80.0 ゼラチン
【0134】層3 最低赤感性層 915 85 赤色増感ヨウ臭化銀乳剤 (ヨウ化物4.5%、平均粒子径1.1 ミクロン及び平均粒子厚0.1ミクロン の平板状粒子) 1238 115 赤色増感ヨウ臭化銀乳剤 (ヨウ化物0.5%、平均エッジ長さ 0.21ミクロンの立方粒子) 603 56 シアン色素生成性画像カプラー(4) 36 3.3 シアン色素生成性現像抑制剤放出型 (DIR)カプラー(5) 86 8.0 イエロー色素生成性画像カプラー(6) 3078 286 ゼラチン
【0135】層4 最高赤感性層 1291 120 赤色増感ヨウ臭化銀乳剤 (ヨウ化物3%、平均粒子径0.90ミ クロンの八面体粒子) 54 5.0 シアン色素生成性画像カプラー(4) 32.3 3 シアン色素生成性マスキングカプラー (7) 50 4.6 シアン色素生成性DIRカプラー(9) 11 1.0 イエロー色素生成性画像カプラー(6) 2368 220 ゼラチン 4.3 0.4 シアン色素生成性DIRカプラー(8)
【0136】層5 中間層 129 12 酸化された現像主薬捕捉性カプラー (3) 861 80 ゼラチン 11 1 グリーンフィルター色素(10) 49 4 ブルーフィルター色素(11)
【0137】層6 最低緑感性層 124 15 緑色増感ヨウ臭化銀乳剤 (ヨウ化物3%、平均粒子径0.8ミク ロン及び平均粒子厚0.1ミクロンの平 板状粒子) 592 55.0 緑色増感ヨウ臭化銀乳剤 (ヨウ化物0.5%、平均粒子径0.5 ミクロン及び平均粒子厚0.1ミクロン の平板状粒子) 161 15.0 漂白促進性断片を放出するマゼンタ色素 生成性画像カプラー(12) 12 1.1 マゼンタ色素生成性DIRカプラー (13) 1507 140 ゼラチン
【0138】層7 中間緑感性層 969 90.0 緑色増感ヨウ臭化銀乳剤 (ヨウ化物3%、平均粒子径0.8ミク ロン及び平均粒子厚0.1ミクロンの平 板状粒子) 75.0 7.0 マゼンタ色素生成性画像カプラー (14) 54.0 5.0 マゼンタ色素生成性画像カプラー (15) 9.0 0.8 マゼンタ色素生成性DIRカプラー (13) 11.0 1.0 シアン色素生成性画像カプラー(4) 1238 115.0 ゼラチン
【0139】層8 最高緑感性層 753.0 70.0 緑色増感ヨウ臭化銀乳剤 (ヨウ化物6%、平均粒子径1.0ミク ロン及び平均粒子厚0.1ミクロンの平 板状粒子) 22.0 2.0 マゼンタ色素生成性画像カプラー (15) 13.0 1.2 マゼンタ色素生成性DIRカプラー (13) 65.0 6.0 マゼンタ色素生成性現像マスキングカプ ラー(16) 26.0 2.4 イエロー色素生成性DIRカプラー (17) 969 90.0 ゼラチン
【0140】層9 中間層 75.0 7.0 D−Ox捕捉性カプラー(3) 194.0 18.0 現像主薬漂白可能なイエローフィルター 色素(18) 861.0 80.0 ゼラチン
【0141】層10 最低青感性層 215.0 20.0 青色増感ヨウ臭化銀乳剤 (ヨウ化物6%、平均粒子径0.65ミ クロンの八面体粒子) 129.0 12.0 青色増感ヨウ臭化銀乳剤 (ヨウ化物5%、平均粒子径0.40ミ クロンの八面体粒子) 258.0 24.0 青色増感ヨウ臭化銀乳剤 (ヨウ化物5%、平均粒子径0.23ミ クロンの八面体粒子) 11.0 97.0 イエロー色素生成性画像カプラー (19) 1420 132.0 ゼラチン
【0142】層11 最高青感性層 377.0 35.0 青色増感ヨウ臭化銀乳剤 (ヨウ化物6%、平均粒子径1.0ミク ロンの八面体粒子) 11.0 1.0 イエロー色素生成性DIRカプラー (17) 1076 100.0 ゼラチン
【0143】層12 第一保護層 215.0 20.0 非増感臭化銀リップマン乳剤 (0.04ミクロン) 108.0 10.0 UV吸収性色素(1) 129.0 12.0 UV吸収性色素(2) 753.0 70.0 トリクレシルホスフェート 1345 125.0 ゼラチン 40 0.4 グリーン吸収性色素(10) 20 0.2 レッド吸収性色素(20)
【0144】層13 第二保護層 44.0 4.1 マットポリビニルトルエンビーズ 883.0 82.0 ゼラチン
【0145】例II 微細銀層、例えば、ハレーション防止層と共に中間層を
用いてカブリ低減の改良を具体的に示すために、3種の
カラー写真フィルムを、伝統的な界面活性剤類、カブリ
防止剤類及び指示された材料を用いて以下のように製造
した。現像可能な画像を提供した後、要素をコダック(K
odak)C-41 プロセス(British Journal of Photographi
c,196〜198 ページ(1988)) に従って処理した。
【0146】支持体 mg/m2 mg/ft2 層1 ハレーション 183 17 黒色コロイド銀 防止層 91 8.5 UV吸収性色素カプラー(1) 2422 225 ゼラチン 140 13 ブルー吸収性色素(11)
【0147】層2 中間層 161 15 D−Ox捕捉性カプラー(3) 861 80.0 ゼラチン
【0148】層3 最低赤感性層 570 53 赤色増感ヨウ臭化銀乳剤 (ヨウ化物4.5%、平均粒子径1.1 ミクロン及び平均粒子厚0.1ミクロン の平板状粒子) 2013 187 赤色増感ヨウ臭化銀乳剤 (ヨウ化物0.5%、平均エッジ長さ 0.21ミクロンの立方粒子) 54 5.0 シアン色素生成性DIRカプラー(8) 430 40 シアン色素生成性画像カプラー(4) 97 9.0 漂白促進性断片を放出するシアン色素生 成性カプラー(21) 2691 250 ゼラチン
【0149】層4 最高赤感性層 1291 120 赤色増感ヨウ臭化銀乳剤 (ヨウ化物3%、平均粒子径0.90ミ クロンの八面体粒子) 38 3.5 シアン色素生成性DIRカプラー(9) 4 0.4 シアン色素生成性DIRカプラー(8) 32 3.0 シアン色素生成性マスキングカプラー (7) 102 9.5 シアン色素生成性画像カプラー(4) 2368 220 ゼラチン
【0150】層5 中間層 43 4 酸化された現像主薬捕捉性カプラー (3) 861 80 ゼラチン グリーンフィルター色素(10) ブルーフィルター色素(11)
【0151】層6 最低緑感性層 926 86 緑色増感ヨウ臭化銀乳剤 (ヨウ化物3%、平均粒子径0.8ミク ロン及び平均粒子厚0.1ミクロンの平 板状粒子) 538 50 緑色増感ヨウ臭化銀乳剤 (ヨウ化物0.5%、平均粒子径0.5 ミクロン及び平均粒子厚0.1ミクロン の平板状粒子) 22 2 マゼンタ色素生成性マスキングカプラー (22) 4.3 0.4 マゼンタ色素生成性DIRカプラー (13) 2422 225 ゼラチン 678 63 マゼンタ色素生成性画像カプラー (14)
【0152】層7 最高緑感性層 1345 125 緑色増感ヨウ臭化銀乳剤 (ヨウ化物6%、平均粒子径1.0ミク ロン及び平均粒子厚0.1ミクロンの平 板状粒子) 113 10.5 マゼンタ色素生成性画像カプラー (15) 4.3 0.4 マゼンタ色素生成性DIRカプラー (13) 43 4.0 マゼンタ色素生成性マスキングカプラー (22) 73 7.0 イエロー色素生成性DIRカプラー (17) 1722 160 ゼラチン
【0153】層8 中間層 75.0 7.0 D−Ox捕捉性カプラー(3) 194.0 18.0 現像主薬漂白可能なイエローフィルター 色素(18) 861.0 80.0 ゼラチン
【0154】層9 最低青感性層 280 26 青色増感ヨウ臭化銀乳剤 (ヨウ化物6%、平均粒子径0.65ミ クロンの八面体粒子) 387 36 青色増感ヨウ臭化銀乳剤 (ヨウ化物5%、平均粒子径0.40ミ クロンの八面体粒子) 1238 115 イエロー色素生成性画像カプラー (19) 1420 132.0 ゼラチン
【0155】層10 最高青感性層 430 40 青色増感ヨウ臭化銀乳剤 (ヨウ化物6%、平均粒子径0.90ミ クロンの八面体粒子) 24 2.2 イエロー色素生成性DIRカプラー (17) 1076 100.0 ゼラチン 54 5 イエロー色素生成性画像カプラー (19)
【0156】層11 第一保護層 215.0 20.0 非増感臭化銀リップマン乳剤 (0.04ミクロン) 108.0 10.0 UV吸収性色素(1) 10.8 10.0 UV吸収性色素(2) 108 100 トリクレシルホスフェート 1345 125.0 ゼラチン
【0157】層12 第二保護層 44.0 4.1 マットポリビニルトルエンビーズ 883.0 82.0 ゼラチン
【0158】例IIの層構成を用いて中間層の利点を具体
的に示すために以下の試験を行った。
【0159】
【表2】
【0160】* 低感度シアン層 ** ハレーション防止層 ***低感度マゼンタ層
【0161】低感度シアン層が漂白促進剤放出性カプラ
ー(BARC)を含有する場合には、ハレーション防止
層(AHU)及び低感度シアン層の間に中間層を加える
と、レッドDmin を著しく低減することが、第I表より
認められる。
【0162】例III 本発明に従って漂白促進性銀塩(BASS)を用いて写
真要素を製造した場合のレッドDmin における改良を具
体的に示すために、例IIに示される層構成を有する写真
要素を製造した。
【0163】
【表3】
【0164】第II表よりわかるように、或る例(5〜
7)では、漂白促進剤放出性カプラーを用いずにかつ微
細銀を含有するハレーション防止層を隔離するための中
間層を用いずに要素を製造した。第II表は、標準化レッ
ドDmin がゼロ(0)であることを示す。
【0165】第二の例(5〜4)では、漂白促進剤放出
性カプラーを低感度シアン(SC)層に用いて要素類を
製造した。しかしながら、ハレーション防止層及び要素
の残りのものの間に中間層を用いなかった。標準化され
たレッドDmin が0.054まで増大することが認めら
れる。
【0166】第三の例(5〜8)では、メルカプトプロ
プリオン酸の銀塩(AgSCH2 CH2 COOH)をハ
レーション防止層に用い、そしてハレーション防止層及
び要素の残りのものの間に中間層を用いなかった。標準
化レッドDmin は0.093まで増大した。
【0167】第四の例(4〜2)では、漂白促進性放出
性カプラーを要素に用いず、かつハレーション防止層及
び要素の残りの層の間に中間層を用いた。標準化レッド
Dmin はゼロ(0)であった。
【0168】最後に、本例(4〜4)では、メルカプト
プロプリオン酸の銀塩をハレーション防止層に用い、か
つハレーション防止層及び要素の残りのものの間に中間
層を配置した。標準化レッドDmin の量は0.009の
レベルまで低減した。
【0169】従って、微細銀を含有するハレーション防
止層に漂白促進性銀塩を用いる場合には、驚くべきこと
にハレーション防止層及び要素の残りのものの間に提供
された中間層がレッドDmin を著しく低減する効果を有
する。
【0170】例IV 微細銀を含有するフィルター層及び漂白促進剤放出性カ
プラーの間に中間層を提供する場合にカブリが低減され
る利点を具体的に示すために本例を作成した。微細銀を
イエローフィルター層に用い、中間層を微細銀層の上下
に提供し、そして漂白促進剤放出性カプラーを低感度イ
エロー高感度マゼンタ及び中感度マゼンタに提供したこ
とを除いて、以下に具体的に示されるように、使用され
た写真要素は実質的に例Iと同様であった。
【0171】
【表4】
【0172】第 III表に提供されたデータは、微細銀層
(CLS層)を、CLS層の下及び/又は上に中間層を
伴って組み入れた結果を示すものである。
【0173】
【表5】
【0174】* 標準化 ** 低感度イエロー *** 高感度マゼンタ ****中感度マゼンタ
【0175】第 III表より、非イメージング層中にコロ
イド銀(CLS)を含有するフィルム要素へのBARC
化合物類の添加が、CLS層に隣接する色素生成性カプ
ラー類を含有する層において相当なDmin 増大をもたら
したことが認められる。色素生成性カプラー類を含有す
る層からCLS層を隔離するために中間層を加えると、
CLS層の存在下BARC化合物類を使用することによ
り生じるDmin を著しく低減した。
【0176】例V 活性マゼンタカプラー、例えばカプラー(15)を用い
て写真要素におけるカブリの低減を具体的に説明するた
めに、例Iの写真要素を用いて以下の塗膜を作成した。
塗膜1は例Iと同様であった。微細銀(CLS)を、色
素カプラー(18)の代わりに塗膜2及び3のイエロー
フィルター層に用いた。更に、カプラー(14)、低活
性カプラーを以下のようにカプラー(15)の代わりに
用いた。
【0177】
【表6】
【0178】第IV表より、塗膜2及び3ではグリーンス
ピード喪失が存在し、そして本発明に従って色素(1
8)及びカプラー(15)を用いるとグリーンスピード
(塗膜1)が増大することが認められる。更に、塗膜2
及び3は本発明の塗膜と比較して増強されたグリーン最
低濃度(カブリ)を有した。
【0179】本発明を特定のそれらの態様を特に引用し
て詳細に記載してきたが、変更及び修正が本発明の精神
及び範囲内で可能であることは理解されるであろう。
【0180】
【発明の効果】本発明の写真要素は、著しくカブリを低
減する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 面上に写真ハロゲン化銀乳剤層を塗布さ
    れた支持体を含んで成る、カブリのレベルが低減された
    改良された多層性カラー写真要素であって、層が少なく
    とも1つの緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び上記緑感性層
    に隣接したイエローフィルター層の単位を包含し、緑感
    性層が (a)ピラゾロトリアゾール色素生成性カプラー〔カプ
    ラーは、次式 【化1】 (上式中、 Rは、炭素原子数1〜6個の有機基であり、かつRは、
    メチル、エチル、メトキシ、アセトアミド及びフェニル
    より選ばれ、 COGは、カプリング脱離基であり、 R1 ,R2 ,R3 は、水素、アルキル、フェニル、窒素
    及び酸素より選ばれ、かつ上式中1つ以下のR1
    2 ,R3 が水素である)より選ばれる構造を有する〕
    並びに (b)色素を含んで成るイエローフィルター層、 を含んで成る要素。
  2. 【請求項2】 面上に写真ハロゲン化銀乳剤層を塗布さ
    れた支持体を含んで成る、カブリのレベルが低減された
    改良された多層性カラー写真要素であって、層が少なく
    とも1つの緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び上記緑感性層
    に隣接したイエローフィルター層の単位を包含し、改良
    が、 (a)上記緑感性層中のマゼンタ色素生成性カプラー
    (カプラーは、次式 【化2】 で示される)、及び (b)次式 【化3】 で示される微晶質色素を含んで成るイエローフィルター
    層、 を含んで成る要素。
JP8864193A 1992-04-16 1993-04-15 改良された多層性カラー写真要素 Pending JPH0619091A (ja)

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