JPH06189332A - ホワイトバランス補正装置 - Google Patents

ホワイトバランス補正装置

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JPH06189332A
JPH06189332A JP4340491A JP34049192A JPH06189332A JP H06189332 A JPH06189332 A JP H06189332A JP 4340491 A JP4340491 A JP 4340491A JP 34049192 A JP34049192 A JP 34049192A JP H06189332 A JPH06189332 A JP H06189332A
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signal
luminance signal
white balance
luminance
characteristic
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JP4340491A
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Inventor
Yasushi Naito
康 内藤
Toshimitsu Watanabe
敏光 渡邊
Eiji Takagi
栄治 高木
Takeshi Mochizuki
剛 望月
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/64Circuits for processing colour signals
    • H04N9/73Colour balance circuits, e.g. white balance circuits or colour temperature control

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 特定の螢光体に輝度飽和が生じても、低輝度
から高輝度までホワイトバランスを保ち、かつ輝度の階
調特性を保持することができるようにする。 【構成】 入力端子20から入力される輝度信号(−
Y)が小振幅の範囲では、利得G1が抵抗29と抵抗3
3の抵抗比で決定される。また、輝度信号(−Y)が中
振幅の範囲では、トランジスタ39がオンし、このとき
の利得G2は、抵抗29と、抵抗33,35の並列抵抗
の抵抗比となる。さらに、輝度信号(−Y)が大振幅の
範囲では、トランジスタ38,39がオンし、このとき
の利得G2は、抵抗29と、抵抗33,34,35の並
列抵抗の抵抗比となる。これにより、輝度信号(−Y)
の振幅に対する投射管23のカソード電圧特性は、3つ
の直線からなる折線で表わされ、この折線が投射管23
の理想的な輝度特性に近似するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブラウン管を用いて構
成されたカラー画像表示装置に係り、特に、画面におけ
る白色の再現(ホワイトバランス)を実現するホワイト
バランス補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー受像機の画面に白黒画像を再現し
たときには、画面の明るい部分から暗い部分まで、色々
な明るさのところで無彩色表示がなされなければならな
いが、このような画面になるように受像管の電極電圧や
ドライブ電圧を調整することをホワイトバランス補正と
いい、これがうまく行われないと、カラー画像を表示し
ようとしても、正しい色再現ができない。
【0003】かかるホワイトバランス補正を実現するホ
ワイトバランス補正装置としては、既に色々なものが知
られているが、以下、特公昭60−2251号公報に記
載のものをその一例とし、図5によって説明する。
【0004】同図において、入力端子101から輝度信
号Yが入力され、エミッタフォロワを構成するトランジ
スタ102と抵抗105,109,113を介してトラ
ンジスタ104,108,112のエミッタ端子に供給
される。また、入力端子103,107,111から夫
々色差信号(R−Y),(G−Y),(B−Y)が入力
され、夫々トランジスタ104,108,112のベー
ス端子に供給される。これらトランジスタでは、色差信
号毎に輝度信号との差がとられ、これら差信号が増幅さ
れて、夫々のコレクタ端子に原色信号R,G,Bが得ら
れる。かかる回路は一般に出力回路と呼ばれている。な
お、抵抗106、110、114は負荷抵抗である。
【0005】トランジスタ112のコレクタ端子に発生
した原色信号Bは、抵抗119とこれに並列接続された
抵抗121及びツエナーダイオード120で構成される
回路網を介して、カラー受像管125の青(B)電子銃
のカソード電極124に印加され、青電子ビームをこの
原色信号Bで変調する。同様に、トランジスタ108の
コレクタ端子に発生した原色信号Gは、抵抗116,1
18及びツエナーダイオード117からなる回路網を経
て緑電子銃のカソード電極123に印加され、緑電子ビ
ームを原色信号Gで変調する。さらに、トランジスタ1
04のコレクタ端子に発生した原色信号Rは、抵抗11
5を経て赤電子銃のカソード電極112に印加され、赤
電子ビームをこの原色信号Rで変調する。ここで、電子
銃を流れるビーム電流量は、カソード電極に印加される
電圧と第1グリット電極(図示せず)に印加される電圧
との差で決定される。
【0006】いま、赤,緑,青電子銃の第1グリットが
零電位に保たれていると仮定して赤電子銃に着目する
と、トランジスタ104のコレクタ端子の電圧が低下す
ると、カソード電極122の電圧も低下し、赤電子ビー
ムは増加することになるが、抵抗115にビーム電流が
流れるので、抵抗115の両端にはビーム電流量に比例
した電圧が生じる。この電圧はトランジスタ104のコ
レクタ端子に生じる電圧変化を打消す方向に生じるの
で、ビーム電流は流れにくくなる方向になる。つまり、
抵抗115は、負帰還を生ぜしめ、電子銃の非線形特性
を軽減してより線形に近い動作を行なわす効果をもって
いる。電子銃の非線形特性は、一般に、ガンマと呼ばれ
る。即ち、抵抗115はガンマを制御する効果をもち、
抵抗115が大きくなれば、負帰還量が多くなってガン
マは小さくなり、より線形に近づくことになる。
【0007】ツエナーダイオード117、120は或る
閾値電圧(ツエナー電圧)をもっており、その端子間電
圧がそのツエナー電圧以下であればこれらはオフ、その
ツエナー電圧以上になればこれらはオンする。緑電子
銃,青電子銃を流れるビーム電流が少なければ、抵抗1
16、119の両端に生じる電圧はこのツエナー電圧よ
りも低くなり、ツエナーダイオード117,120はオ
フする。このとき、抵抗106,110,114,11
5,116,119の抵抗値を夫々R106,R11
0,R114,R115,R116,R119とする
と、 R106+R115=R110+R116=R114+R119 であれば、赤,緑,青電子銃は等しいガンマで動作し、
ホワイトバランスがとれることになる。
【0008】次に、緑,青電子銃を流れるビーム電流が
増加して、抵抗116、119の端子間電圧が上記のツ
エナー電圧以上になれると、ツエナーダイオード11
7,120はオンし、緑電子銃のカソード回路に挿入さ
れる抵抗の値は抵抗116と抵抗118の並列合成値に
なり、また、青電子銃のカソード回路に挿入される抵抗
の値は抵抗119と抵抗121の並列合成値になる。こ
のとき、抵抗121,118の抵抗値を夫々R121,
R118として、 (R114+R119//R121)<(R110+R1
16//R118)<(R106+R115) (但し、//は並列合成値を示す)を満足するように抵抗
118,121の抵抗値R118,R121を設定する
ことにより、青電子銃のガンマが最も大きく、赤電子銃
のガンマが最も小さく、緑電子銃のガンマは赤と青のほ
ぼ中間の大きさになる。
【0009】このようにすれば、或る閾値を示す点以上
の輝度信号レベルでは青ビームの電流量が最も大きく、
次いで緑ビームの電流量が、さらに赤ビームの電流量と
いう順に小さくなるようにすることができ、カラー受像
管画面上では、ある輝度信号レベル以上では次第に色温
度が高くなってゆくような画像、つまりホワイトバラン
スが再現される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ブラウン管を用いたカ
ラー画像表示装置、特に、赤,緑,青毎に独立した小形
ブラウン管を用い、これらの画像をスクリーン上に拡大
投写して合成する投写形ディスプレイにおいては、画質
の向上を図るために、画像の高輝度化,高解像度化が進
められている。
【0011】しかし、高輝度化のためには、ブラウン管
の電子ビーム電流の増加を、高解像度化のためには、電
子ビームスポット径の小径化を行なうことが必要である
が、これらを行なうと、単位面積当りの螢光体への投入
電力密度が増加し、その結果として、螢光体の輝度飽和
傾向が強くなる。
【0012】ここで、螢光体の輝度飽和とは、電子ビー
ム電流に対する螢光体の発光輝度の増加率が大電流では
飽和することをいう。この螢光体の輝度飽和は、緑色螢
光体に比べ、赤色の螢光体においては若干、青色の螢光
体においては特に著しい。
【0013】ところで、電子銃のドライブ電圧,アノー
ド電流(ビーム電流)を夫々Ed,Ipとするとき,両
者の間には、
【0014】
【数2】
【0015】なる関係があることが知られており、この
γ1がいわゆる電子銃のガンマ特性と称するものであ
る。また、赤,緑,青の蛍光体の発光輝度をBr,B
g,Bbとし、赤,緑,青の電子銃のアノード電流をI
r,Ig,Ibとすると、
【0016】
【数3】
【0017】である。γpは蛍光体のガンマ値であり、
例えば赤の螢光体はγrである。そして、上記(1),
(2)式より、
【0018】
【数4】
【0019】となる。ここで、γ=γ1・γpは、ドラ
イブ電圧Edに対する輝度のガンマ特性を示すものであ
る。
【0020】そこで、電子銃におけるガンマ(γ1)の
値が、例えば、約2.5程度である場合には、赤,緑,
青の各輝度特性Br,Bg,Bbを見ると、緑の螢光体
が最も良い特性(γg≒1.0)であり、低輝度から高
輝度までほぼ一定なガンマ特性(γ1・γg≒2.5)
である。赤の螢光体については、低輝度で一定なガンマ
特性(γ1・γr≒2.5)であるのに対し、高輝度で
は飽和傾向(γ1・γr≒1.8)にある。青の螢光体
については、低輝度でγ1・γb≒1.6、高輝度では
飽和傾向(γ1・γb≒2.3)にある。このため、こ
れら螢光体のガンマ値γr,γg,γbの差異により、
輝度の変化によるホワイトバランスの変化が生じてしま
う。
【0021】ところで、赤,緑,青の3色が一つのブラ
ウン管で映出される通常の直視形テレビジョン受像機の
場合には、その受像管のグリットに加える電圧と光出力
との間には、勿論、直線的な比例関係にはなく、光出力
はグリットに加えた信号電圧の大体2.2乗に比例する
ものとされている。そこで、これを直線的な比例関係に
戻すためには、信号電圧(輝度信号)を、受像管に加え
る前に、出力信号の電圧が入力信号の電圧の約0.45
(2.2の逆数)乗であるような補正回路で補正してか
ら、受像管に加えるようにすればよいわけであるが、現
行のNTSC方式による映像信号では、テレビ局側で予
め映像信号に上記の約0.45乗を施しているので、テ
レビジョン受像機の側で上記のような補正回路を設ける
必要はない。
【0022】そこで、通常の直視形テレビジョン受像機
の場合には、良好な画質が得られることになるが、先に
も述べたように、互いに独立した赤,緑,青の小形ブラ
ウン管を用いる投写形ディスプレイ装置の場合には、直
視形テレビジョン受像機に比較して高い輝度が要求され
るため、直視形テレビジョン受像機においては問題にな
らなかった青,赤色の螢光体の飽和が問題になってく
る。
【0023】つまり、NTSC方式による映像信号で
は、赤,緑,青いずれの信号にも上記の約0.45乗の
ガンマ補正が施されているが、赤,青色の螢光体の飽和
ということが問題になってくると、飽和という問題のな
い緑に比較して、赤,青色の信号については、飽和を補
償するに足るガンマ値にしないと、バランスのとれた良
好な画質は得られないことになる。
【0024】画面の高輝度化に伴なってこのような技術
的事情になってきたのに対し、上記従来技術では、ガン
マ特性を緩和することは可能であるが、ガンマ特性をよ
り大きくすることができないという問題がある。また、
上記従来技術を赤,緑色の駆動回路に適用し、全体とし
て1.8付近のガンマに合わせてホワイトバランスを保
つことが考えられるが、この場合には、輝度信号、つま
り明るさに関しては、本来の階調特性が実現できず、画
質を劣化させるという新たな問題が生ずる。
【0025】本発明の目的は、かかる問題を解消し、ブ
ラウン管の高輝度化,高解像度化に対しても、正確なガ
ンマ補正を可能とし、低輝度から高輝度まで良好なホワ
イトバランスを保って輝度の階調特性を保持することが
できるようにしたホワイトバランス補正装置を提供する
ことにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、ブラウン管のドライブ電圧を、入力輝
度信号に従来のガンマ補正とは逆方向にガンマ補正した
ものとする。
【0027】
【作用】例えば、NTSC方式のテレビジョン受像機の
場合には、一般的に、ビデオ/クロマ信号処理回路から
輝度信号Yと色差信号R−Y,G−Y,B−Yとを出力
し、マトリクス回路でこれら色差信号R−Y,G−Y,
B−Y夫々に輝度信号Yを加算して原色信号R,G,B
を生成し、これによってブラウン管のカソード端子を駆
動するのであるが、本発明では、ブラウン管を駆動する
マトリクス回路に入力する輝度信号Yを従来とは逆方向
にガンマ補正する。即ち、対応する螢光体のガンマ特性
(γp)に応じて、補正回路の輝度入力をEi、輝度出
力をEoとしたとき、この補正回路の特性を
【0028】
【数1】
【0029】とするものである。この場合、Xはγ0
γ1・γpであり(例えば、NTSC方式の場合、γ0
2.2)、γ1はブラウン管の電子銃のガンマ値であ
る。このガンマ特性γpは、上記のように、輝度信号の
振幅に応じて変化するものであり、従って、値Xも輝度
信号の振幅に応じて変化する。
【0030】これによると、入力輝度信号Eiは1/
2.2(1/γ0)乗のガンマ補正がなされているか
ら、かかるガンマ補正がなされていない輝度信号の強度
と投射管の螢光体の発光強度との間には、高輝度から低
輝度にわたって、 (1/2.2)×(2.2/γ1・γp)×γ1×γp=1 となり、ガンマ特性の違いによる輝度の変化がなくなっ
て良好なホワイトバランスが得られる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。図1は投写形テレビジョン装置に適用した場合の本
発明によるホワイトバランス補正装置の一実施を示すブ
ッロク図であって、1〜4は入力端子、5は赤出力/逆
ガンマ補正回路、6は緑出力回路、7は青出力/逆ガン
マ補正回路、8〜10は夫々赤,緑,青の投射管、11
〜13は投射レンズ、14は反射鏡、15はスクリーン
である。
【0032】同図において、赤出力/逆ガンマ補正回路
5,緑出力回路6,青出力/逆ガンマ補正回路7には、
夫々入力端子2,3,4から入力される色差信号R−
Y,G−Y,B−Yが供給され、また、これらに同じに
入力端子1から入力される輝度信号Yが供給される。こ
れら赤出力/逆ガンマ補正回路5,緑出力回路6,青出
力/逆ガンマ補正回路7では、供給される色差信号と輝
度信号とが加算されて原色信号R,G,Bが生成され、
夫々投射管8,9,10に供給される。これら投射管
8,9,10は夫々供給される原色信号によって駆動さ
れ、これら原色信号に応じた強度の赤光,緑光,青光を
発生する。
【0033】ここで、緑出力回路6は単に色差信号G−
Yと輝度信号Yとから原色信号Gを生成するが、赤出力
/逆ガンマ補正回路5及び青出力/逆ガンマ補正回路7
は、入力端子1から供給される輝度信号Yを逆ガンマ補
正回路で振幅を補正してγ補正輝度信号Yとし、これと
供給される色差信号とを合成して原色信号R,Bを生成
する。
【0034】赤,緑,青の投射管8〜10の管面から発
した光による赤,緑,青の画像は、夫々投射レンズ11
〜13で拡大された後、反射鏡14で反射され、スクリ
ーン15の上に合成されて拡大投射される。
【0035】図4は入力端子1からの輝度信号Yの振幅
Vyに対するスクリーン15上での赤,緑,青各色毎の
輝度Is特性の一例を対数で表わした図であり、60は
緑色の輝度特性を、61は輝度信号Yを逆ガンマ補正し
ない場合の(即ち、従来の)赤色の輝度特性を、62は
輝度信号Yを逆ガンマ補正しない場合の(即ち、従来
の)青色の輝度特性を、63は輝度信号Yを逆ガンマ補
正した場合の(即ち、この実施例の場合の)赤色の輝度
特性を、64は輝度信号Yを逆ガンマ補正した場合の
(即ち、この実施例の場合の)青色の輝度特性を夫々示
している。
【0036】同図において、赤,緑,青の輝度特性は、
輝度信号Yとして、NTSC方式の輝度信号が入力され
た場合、特性曲線60〜62の傾きが約2.2でともに
等しいこと、即ち、
【0037】
【数5】
【0038】であることが、ホワイトバランス上望まし
い。しかし、実際には、先に説明したように、投射管8
〜10に用いられる螢光体や電子銃等の特性の違いによ
り、特に、赤,青色の輝度特性の特性曲線61,62の
傾きが、螢光体の飽和特性に起因し、特性曲線60に比
べて小さい値となる。
【0039】そこで、この実施例では、図1に示したよ
うに、原色信号R,Bを生成するR出力/逆ガンマ補正
回路5及びB出力/逆ガンマ補正回路7で輝度信号Yの
振幅Vyを逆ガンマ補正して、特性曲線61,62を夫
々特性曲線60と傾きが等しい特性曲線63,64に補
正し、輝度の変化に対するホワイトバランスが常に一定
に保たれるようにする。
【0040】このために、上記のように、投射管8,1
0の電子銃のガンマ特性をγ1、投射管8または10の
螢光体のガンマ特性をγpとし、入力される輝度信号Y
のガンマ特性を1/γ0(NTSC方式の場合、1/
2.2=0.45)とすると、R出力/逆ガンマ補正回
路5,B出力/逆ガンマ補正回路7の入力輝度信号Ei
と出力輝度信号Eo(投射管8,10の駆動輝度信号)
とが、
【0041】
【数1】
【0042】となるように、R出力/逆ガンマ補正回路
5,B出力/逆ガンマ補正回路7のガンマ補正特性を設
定する。但し、X=γ0/γ1・γpであり、ガンマ特性
γpは輝度信号の振幅に応じて異なる。
【0043】これによると、上記X値のガンマ特性γp
により、投射管8,10の螢光体のガンマ特性γpの輝
度信号の振幅に応じた変化がキヤンセルされ、上記X値
のガンマ特性γ0により、入力輝度信号の1/γ0のガン
マ補正がキャンセルされて、図4の特性曲線63,64
のように、赤,緑,青の各色に対し、同じ勾配の輝度特
性が得られることになる。
【0044】以下、かかる補正特性をもつR出力/逆ガ
ンマ補正回路5,B出力/逆ガンマ補正回路7の具体例
について説明する。
【0045】図2は図1に示したR出力/逆ガンマ補正
回路5及びB出力/逆ガンマ補正回路7の一具体例を示
す回路図であって、20,21は入力端子、22は出力
端子、23は投射管、24〜27は電圧源、28〜35
は抵抗、36〜39はNPN型のトランジスタ、40は
PNP型のトランジスタ、41はコンデンサである。
【0046】同図において、投射管23以外の部分がR
出力/逆ガンマ補正回路5またはB出力/逆ガンマ補正
回路7であり、この投射管23は図1での赤の投射管8
または青の投射管10である。また、入力端子21は図
1の入力端子2または4に接続されて色差信号R−Yま
たはB−Yが入力され、入力端子20からは、負極性の
輝度信号Y(以下、輝度信号(−Y)という)が入力さ
れる。
【0047】この具体例は、図3に示す特性を得るよう
にするものである。ここで、図3は輝度信号(−Y)に
対する出力端子22での電圧振幅特性(即ち、投射管2
3のカソード電圧振幅特性)を示すものであって、破線
で示す特性50が理想的な特性であるのに対し、この具
体例では、これに極めて近似した折線51,52,53
による近似特性を得るようにしたものである。なお、点
54,55は夫々実線51と52,実線52と53の屈
折点である。
【0048】次に、この具体例の動作を説明する。図2
において、入力端子20からの輝度信号(−Y)はトラ
ンジスタ40のベースに加えられる。この輝度信号(−
Y)がトランジスタ38,39をオフ状態にする小振幅
のときの利得G1は、抵抗29,33の抵抗値を夫々R
29,R33とすると、 G1=R29/R33 で決定され、この小振幅の範囲では、投射管23のカソ
ード電圧の変化は、図3の実線51で表わされる。
【0049】輝度信号(−Y)の振幅が大きくなり、ト
ランジスタ39で設定したエミッタ電圧よりもトランジ
スタ40のエミッタ電圧が低下すると、トランジスタ3
9が導通状態となるが、かかる状態からいまだトランジ
スタ38が導通状態とはならない輝度信号(−Y)の中
振幅での利得G2は、抵抗35の抵抗値をR35とする
と、抵抗R33,R35が並列接続となるため、 G2=〔(1/R33)+(1/R35)〕×R29 となり、この中振幅の範囲では、投射管23のカソード
電圧の変化は、図3の実線52で表わされる。図3での
屈折点54はトランジスタ39が導通する振幅電圧の境
界である。
【0050】さらに、輝度信号(−Y)の振幅が増大す
ると、同様にして、任意の設定電圧でトランジスタ38
が導通状態となり、抵抗33,34,35が並列接続さ
れることになる。このように輝度信号(−Y)が大振幅
となるときの利得G3は、抵抗34の抵抗値をR34と
すると、 G3=〔(1/R33)+(1/R34)+(1/R35)〕×R29 となり、この大振幅の範囲では、投射管23のカソード
電圧の変化は、図3の実線53で表わされる。図3での
屈折点55はトランジスタ38が導通する振幅電圧の境
界である。
【0051】このようにして、図3に示す理想的な補正
特性50に近似した補正特性を得ることができる。
【0052】なお、ここでは、3つの直線51,52,
53からなる折線でもって補正曲線50を近似してお
り、図4に示した輝度特性63,64を得るためには、
これで充分であるが、勿論も、図2において、抵抗33
に並列にトランジスタと抵抗とからなる回路を追加する
ことにより、4以上の直線による折線で理想的な補正特
性を近似するようにすることもできる。また、赤,青の
投射管8,10の輝度特性の補正だけでなく、赤,緑,
青のいずれの投射管8,9,10にも必要に応じて適用
でき、全ての投射管8,9,10の輝度特性の補正する
ようにすることもできる。
【0053】また、この実施例は、テレビジョン受像機
に用いることを前提として、最もよく用いられている色
差信号と輝度信号を有する信号処理方式へ適用した例で
あったが、一般のコンピュータ用の端末装置等に用いる
ディスプレイ装置でも、ここでは原色信号のみで信号処
理を行っているが、この様な場合においても、原色信号
にこの実施例での逆ガンマ補正回路を適用することによ
り、全く同様の補正効果を得ることができる。
【0054】以上のように、この実施例においては、
赤,緑,青の発光輝度特性を、赤,青が飽和することに
より他の色より発光輝度が弱くなる場合でも、同一の発
光輝度となるようにガンマ特性の補正ができるので、輝
度信号に対して、常に一定のホワイトバランスを保つこ
とができる。また、特に、図3の特性から明らかなよう
に、入力輝度信号が低レベルにある低輝度では、増幅利
得を相対的に低くして青色の発色を抑える方向に補正し
ているために、目視上のコントラストが向上するという
効果もある。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
輝度信号に対する赤,緑,青の発光輝度の比率を、赤,
青の螢光体が飽和して緑の螢光体よりも発光輝度が低下
するような場合でも、一定に保つ事ができるので、低輝
度から高輝度まで常に一定のホワイトバランスを保つこ
とができる。
【0056】また、ホワイトバランス調整を行なう際
に、従来では、グレースケール等を表示しながら低,
中,高輝度のバランスをとり、低輝度側の調整と高輝度
側の調整を繰り返し行なう必要があり、受像機等の量産
ライン等でのかかる調整の所要時間が多大であったが、
本発明によれば、低,高輝度の調整でもって中輝度のホ
ワイトバランスが得られるようになるため、調整に要す
る時間が短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるホワイトバランス補正装置の一実
施例を示すブロック図である。
【図2】図1における出力回路+逆ガンマ補正回路の一
具体例を示す回路図である。
【図3】図2に示した具体例の入力/出力関係を示す特
性図である。
【図4】輝度信号に対する投射管の輝度変化率を示す特
性図である。
【図5】従来のホワイトバランス補正装置の一例を示す
回路図である。
【符号の説明】
5 R出力回路+逆ガンマ補正回路 6 G出力回路 7 B出力回路+逆ガンマ補正回路 8 R投射管 9 G投射管 10 B投射管 11〜13 投射レンズ 14 反射鏡 15 スクリーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 望月 剛 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所AV機器事業部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色差信号R−Yと輝度信号Yとから原色
    信号Rを生成する第1の手段と、色差信号G−Yと輝度
    信号Yとから原色信号Gを生成する第2の手段と、色差
    信号B−Yと輝度信号Yとから原色信号Bを生成する第
    3の手段とを有し、該原色信号Rで赤(R)のブラウン
    管の、該原色信号Gで緑(G)のブラウン管の、該原色
    信号Bで青(B)のブラウン管の夫々電子銃から放出さ
    れる電子ビームを制御するようにしたホワイトバランス
    補正装置において、 該第1,第2,第3の手段の少なくとも1つが、 入力輝度信号のガンマ特性を1/γ0(但し、γ0=1も
    含む) ブラウン管の電子銃のガンマ特性をγ1 ブラウン管の電子銃の発光体のガンマ特性をγp X=γ0/γ1.γp 入力輝度信号YをEi 出力輝度信号YをEoとして、 【数1】 なる補正特性をもつ補正手段を有し、画面におけるホワ
    イトバランスを実現可能としたことを特徴とするホワイ
    トバランス補正装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記補正手段は、前記第1の手段と前記第3の手段に設
    けられていることを特徴とするホワイトバランス補正装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記補正特性を複数本の直線からなる折線で近似したこ
    とを特徴とするホワイトバランス補正装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記補正手段は、 前記入力輝度信号Yが供給される第1のトランジスタと
    第1の抵抗とからなるエミッタ接地形増幅回路と、 該エミッタ接地形増幅回路の該抵抗と並列接続され、か
    つ互いに並列接続関係にある、抵抗とスイッチ素子とが
    直列に接続された直列回路が1以上ととを備え、該直列
    回路は、前既入力輝度信号の振幅が増大するにつれて、
    1つずつ該スイッチ素子がオンしていき、利得が変化す
    ることを特徴とするホワイトバランス補正装置。
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