JPH06189265A - 映像信号記録装置、映像信号再生装置、映像信号記録再生装置 - Google Patents

映像信号記録装置、映像信号再生装置、映像信号記録再生装置

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JPH06189265A
JPH06189265A JP4356110A JP35611092A JPH06189265A JP H06189265 A JPH06189265 A JP H06189265A JP 4356110 A JP4356110 A JP 4356110A JP 35611092 A JP35611092 A JP 35611092A JP H06189265 A JPH06189265 A JP H06189265A
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JP
Japan
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signal
video signal
recording
definition
broadcasting system
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Application number
JP4356110A
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English (en)
Inventor
Kaoru Kobayashi
薫 小林
Takeshi Suzuki
鈴木  剛
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハイビジョン信号あるいは2プログラムNT
SC信号を現行テレビジョン放送方式に準拠した映像信
号記録再生装置にて記録再生する。 【構成】 ハイビジョン信号あるいは2プログラムNT
SC信号を2×NTSC信号に変換して記録し、また、
これを逆変換してハイビジョン信号あるいは2プログラ
ムNTSC信号を再生する映像信号記録再生装置A,
B。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、NTSC放送
方式(走査線数525本、アスペクト比4:3、インタ
ーレス比2:1、フィールド周波数59.94Hzを有
するテレビジョン放送方式)等の従来放送方式の映像信
号とハイビジョン放送方式(Hi−Vision方式。
走査線数1125本、アスペクト比16:9、インター
レス比2:1、フィールド周波数60Hzを有するテレ
ビジョン放送方式)等の高精細映像信号の何れかを選択
して記録再生する映像信号記録再生装置であって、例え
ばハイビジョン放送方式の映像信号を、NTSC放送方
式の映像信号とフィールド周波数が同じでかつ走査線数
がNTSC放送方式の整数倍の映像信号に変換し、これ
を記録再生する映像信号記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、NTSC放送方式等の従来放送方
式より高精細なハイビジョン放送方式等の高精細映像信
号を記録再生する記録再生方法としては、次の1〜3の
方法があった。
【0003】1.ハイビジョン等の高精細映像信号をダ
イレクトに記録再生する記録再生方法としては、いわゆ
るUNIHI,MUSE−VTR等の専用記録再生装置
を用いるものがある。
【0004】2.ハイビジョン等の高精細映像信号を従
来放送方式の映像信号に変換し、これを従来放送方式の
VTRで記録再生する記録再生方法があり、高精細映像
信号→従来放送方式映像信号の下位変換を行うコンバー
タとしては、ハイビジョン−NTSCコンバータ、MU
SE−NTSCコンバータ等がある。
【0005】3.EDTV IIのような従来放送方式の
映像信号を高精細化した高精細映像信号は従来放送方式
の放送用VTRで記録再生可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した1.の記録再
生方法は、ハイビジョン放送方式等の高精細映像信号の
記録再生を専用の記録再生装置を用いて行うものである
から、この記録再生装置を用いて従来放送方式の映像信
号を記録再生できないという不都合があった。
【0007】また、上記した2.の記録再生方法は、ハ
イビジョン放送方式等の高精細映像信号を従来放送方式
の映像信号に変換し、これをNTSC放送方式等の従来
放送方式のVTRで記録再生するものであるから、下位
変換により得られた変換映像信号は、特に、アスペクト
比の変換(16:9→4:3)、走査線数の減少(11
25本→525本)により、元の高精細な映像を記録再
生できないという不都合があった。
【0008】さらに、上記した3.においては、EDT
V IIのような従来放送方式映像信号を改良した高精細
映像信号は、高精細な解像度では家庭用のVTRにて記
録再生できない(従来通りの解像度では記録再生可能)
という不都合があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明は下記する構成の映像信号記録装置、映
像信号再生装置、映像信号記録再生装置を提供する。
【0010】従来放送方式映像信号より情報量が多い高
精細映像信号を、従来放送方式映像信号の走査線数の整
数倍に変換して得た変換映像信号として記録する映像信
号記録装置であって、高精細映像信号のサンプリング周
波数を、高精細映像信号及び従来放送方式映像信号の各
水平同期信号周波数の公倍数としたことを特徴とする映
像信号記録装置。
【0011】従来放送方式映像信号より情報量が多い高
精細映像信号を従来放送方式映像信号の走査線数の整数
倍に変換して得た変換映像信号を、逆変換することによ
って高精細映像信号を再生する映像信号再生装置であっ
て、変換映像信号のサンプリング周波数を、高精細映像
信号及び従来放送方式映像信号の各水平同期信号周波数
の公倍数としたことを特徴とする映像信号再生装置。
【0012】従来放送方式映像信号より情報量が多い高
精細映像信号を従来放送方式映像信号の走査線数の整数
倍に変換して得た変換映像信号として記録し、また、記
録された変換映像信号を逆変換することによって高精細
映像信号を再生する映像信号記録再生装置であって、高
精細映像信号及び変換映像信号の各サンプリング周波数
を、高精細映像信号及び従来放送方式映像信号の各水平
同期信号周波数の公倍数としたことを特徴とする映像信
号記録再生装置。
【0013】少なくとも2系統の従来放送方式映像信号
を、この従来放送方式映像信号の走査線数の整数倍に変
換して得た1の連続変換映像信号として記録する映像信
号記録装置であって、変換に用いられるサンプリング周
波数を、従来放送方式映像信号の水平同期信号周波数の
整数倍としたことを特徴とする映像信号記録装置。
【0014】少なくとも2系統の従来放送方式映像信号
をこの従来放送方式映像信号の走査線数の整数倍に変換
して得た1の変換映像信号を、逆変換することによって
少なくとも2系統の従来放送方式映像信号を再生する映
像信号再生装置であって、逆変換に用いられるサンプリ
ング周波数を、従来放送方式映像信号の水平同期信号周
波数の公倍数としたことを特徴とする映像信号再生装
置。
【0015】少なくとも2系統の従来放送方式映像信号
をこの従来放送方式映像信号の走査線数の整数倍に変換
して得た1の変換映像信号として記録し、また、記録さ
れた1の変換映像信号を逆変換することによって少なく
とも2系統の従来放送方式映像信号を再生する映像信号
記録再生装置であって、変換及び逆変換に用いられる各
サンプリング周波数を、従来放送方式映像信号の水平同
期信号周波数の公倍数としたことを特徴とする映像信号
記録再生装置。
【0016】従来放送方式映像信号より情報量が多い高
精細映像信号を従来放送方式映像信号の走査線数の整数
倍に変換して得た変換映像信号として記録し、また、記
録された変換映像信号を逆変換することによって高精細
映像信号を再生する映像信号記録再生装置であって、従
来放送方式映像信号及び高精細映像信号の各フィールド
周波数が相違するとき、変換及び逆変換に用いられる各
サンプリング周波数を、従来放送方式映像信号及び高精
細映像信号の各フィールド周波数が同一であるとして求
めた従来放送方式映像信号の水平同期信号周波数と高精
細映像信号の水平同期信号周波数との公倍数としたこと
を特徴とする映像信号記録再生装置。
【0017】
【実施例】本発明は、大略、例えば、従来放送方式映像
信号と高精細映像信号のいずれの信号も記録再生可能な
映像信号記録装置、映像信号再生装置、映像信号記録再
生装置を提供するものである。
【0018】以下、本発明になる映像信号記録装置、映
像信号再生装置、映像信号記録再生装置を図1〜図8に
沿って説明する。図1は本発明になる映像信号記録再生
装置の一実施例ブロック構成図、図2は図1に示したフ
レーム同期回路15のブロック構成図、図3は本発明に
なる映像信号記録装置の第1実施例ブロック構成図、図
4は本発明になる映像信号再生装置の一実施例ブロック
構成図、図5はHレートのタイミングチャート、図6は
Vレートのタイミングチャート、図7は本発明になる映
像信号記録装置の第2実施例ブロック構成図、図8はT
CIエンコード・タイミングチャートである。 [実施例−1]まず、従来放送方式映像信号より情報量
が多い高精細映像信号を従来放送方式映像信号の走査線
数の整数倍に変換して得た変換映像信号として記録し、
また、記録された変換映像信号を逆変換することによっ
て高精細映像信号を再生する映像信号記録再生装置であ
って、高精細映像信号及び変換映像信号の各サンプリン
グ周波数を、高精細映像信号及び従来放送方式映像信号
の各水平同期信号周波数の公倍数としたことを特徴とす
る映像信号記録再生装置について説明する。
【0019】その具体例として、高精細映像信号を従来
放送方式映像信号の走査線数に対して2倍の走査線数の
変換映像信号に変換してこれを記録再生する場合につい
て説明する。
【0020】ここでは、高精細映像信号としてハイビジ
ョン放送方式の映像信号(以後「ハイビジョン信号」と
呼ぶ)、従来放送方式映像信号としてNTSC放送方式
の映像信号(以後「NTSC信号」と呼ぶ)を用いて説
明を行う。
【0021】また、ハイビジョン信号及びNTSC信号
の各フィールド周波数を共に60Hz(NTSC信号の
フィールド周波数は59.94Hz)、また、NTSC
信号の水平同期信号周波数を15.75kHzとする。
【0022】さて、ハイビジョン信号をNTSC信号の
走査線数の2倍の映像信号(以後「2×NTSC信号」
と呼ぶ)の変換映像信号に変換し、これを記録再生する
場合について説明する。
【0023】この2×NTSC信号のフィールド周波数
は60Hz(NTSC信号のフィールド周波数と同
一)、その走査線数は525本/フィールド(NTSC
信号の走査線数(262.5本/フィールド)の2
倍)、水平同期信号周波数は31.5kHz(NTSC
信号の水平同期信号周波数15.75kHzの2倍)で
ある。
【0024】ところで、ハイビジョン信号のフレーム走
査線数は1125本であり、この数はNTSC信号のフ
レーム走査線数525本の2倍の1050本より75本
多い。
【0025】このため、ハイビジョン信号を上記したよ
うに2×NTSC信号に変換すると、ハイビジョン信号
の上記75本の走査線が2×NTSC信号にうまく変換
できなくなる。
【0026】しかしながら、ハイビジョン信号の有効走
査線数は1035本(MUSE(Multiple Sub-Nyquist
Samping Encoding )方式の映像信号(以後「MUSE
信号」と呼ぶ)の有効走査線数は1032本)であり、
この値は2×NTSC信号の走査線数1050本より1
5本(MUSE信号は18本)少ない。
【0027】従って、有効走査線数1035本のハイビ
ジョン信号を走査線数1050本の2×NTSC信号に
変換しても、この2×NTSC信号はハイビジョン信号
の映像部分を欠落なく全て収めることができる。因み
に、ハイビジョン信号のフレーム走査線数1125本は
有効走査線数1035本と垂直ブランキング部分の走査
線90本とから成る。
【0028】ところで、ハイビジョン信号の1水平走査
期間は29.63μs、その有効映像期間は25.86
μs(MUSE信号の有効映像期間は25.19μs)
である。一方、2×NTSC信号の1水平走査期間は3
1.75μs、その有効映像期間は26.30μsであ
り、夫々の期間は、NTSC信号の半分の値である。
【0029】従って、2×NTSC信号の1水平走査期
間及び有効映像期間の各値はハイビジョン信号のそれに
かなり近い値である。
【0030】しかし、ハイビジョン信号の1水平走査期
間に対する有効映像期間の割合は、87.28%(2
5.86μs/29.63μs)、2×NTSC信号の
1水平走査期間に対する有効映像期間の割合は、82.
83%(26.30μs/31.75μs)であり、そ
の差は4.45%である。
【0031】従って、ハイビジョン信号を2×NTSC
信号に変換する際、ハイビジョン信号を4.45%時間
軸圧縮(87.28%→82.83%に圧縮)する必要
があり、また、2×NTSC信号をハイビジョン信号に
逆変換する際、2×NTSC信号を4.45%時間軸伸
張(82.83%→87.28%に伸張)する必要があ
る。
【0032】この時間軸圧縮を行うには、デジタル化さ
れたハイビジョン信号をハイビジョン信号の水平同期信
号周波数の整数倍に応じた書き込みクロックでメモリに
書き込み、そして、このメモリから読み出す際の読み出
しクロックの周波数を書き込みクロックの周波数より大
とすれば良い。また、時間軸伸張を行うには、デジタル
化された2×NTSC信号を2×NTSC信号の水平同
期信号周波数の整数倍に応じた書き込みクロックでメモ
リに書き込み、そして、このメモリから読み出す際の読
み出しクロックの周波数を書き込みクロックの周波数よ
り小とすれば良い。
【0033】ここで用いられる書き込み及び読み出しク
ロックの周波数である各サンプリング周波数は、2×N
TSC信号の水平同期信号周波数の整数倍の周波数に同
期していると、図示せぬTVモニタ表示画面上でサンプ
リング点が縦に並ぶ状態を作ることができ、後述する水
平ブランキング期間のすげ替えや、走査線間の演算等で
便利である。
【0034】ところで、ハイビジョン信号の水平ブラン
キング期間は3.77μs、2×NTSC信号の水平ブ
ランキング期間は5.45μsであり、2×NTSC信
号の水平ブランキング期間はハイビジョン信号のそれと
異なる値である。
【0035】従って、ハイビジョン信号を2×NTSC
信号に変換する際、ハイビジョン信号の水平ブランキン
グ期間を2×NTSC信号の水平ブランキング期間にす
げ替える(3.77μs→5.45μsに置換する)必
要がある。また、2×NTSC信号をハイビジョン信号
に逆変換する際、2×NTSC信号の水平ブランキング
期間をハイビジョン信号の水平ブランキング期間に置換
し直す(5.45μs→3.77μsに置換する)必要
がある。
【0036】さて、上記した時間軸圧縮伸張及び水平ブ
ランキング期間のすげ替えの点を主に考慮して、ハイビ
ジョン信号を2×NTSC信号に変換して記録し、ま
た、再生される2×NTSC信号を逆変換してハイビジ
ョン信号を再生する映像信号記録再生装置について説明
する。
【0037】映像信号記録再生装置Aは、図1に示すよ
うに、記録系A1及び再生系A2から構成される。
【0038】上記した記録系A1は、入力端子1,3
3、同期信号分離回路2、第1のクロック発生器3、端
子4a,4b,可動接点4cを備えたスイッチ4、A/
D変換器5、(フレーム)メモリ6、書き込み制御回路
7、第2のクロック発生器8、端子9a,9b,可動接
点9cを備えたスイッチ9、読み出し制御回路10、信
号処理回路11、D/A変換器12、記録信号処理回路
13、記録アンプ14、フレーム同期回路15から構成
される。
【0039】フレーム同期回路15は、図2に示すよう
に、A/D変換器34、(フレーム)メモリ35、同期
信号分離回路36、クロック発生器37、書き込み制御
回路38から構成される。31は一対の回転ヘッド、3
2は磁気テープである。
【0040】再生系A2は、プリアンプ16、再生信号
処理回路17、同期信号分離回路18、第3のクロック
発生器19、A/D変換器20、書き込み制御回路2
1、第1の出力回路22、第2の出力回路23、出力端
子24,39から構成される。
【0041】第1及び第2の出力回路22,23は、同
一構成であり、メモリ25、端子26a,26b,可動
接点26cを備えたスイッチ26、読み出し制御回路2
7、第4のクロック発生器28、信号処理回路29、D
/A変換器30から夫々構成される。
【0042】まず、ハイビジョン信号を記録する記録動
作について説明する。このとき、スイッチ4の可動接点
4cは端子4a側へ、スイッチ9の可動接点9cは端子
9b側へ夫々切り換えられる。
【0043】入力端子1より入力されたハイビジョン信
号はA/D変換器5及び同期信号分離回路2に夫々供給
される。A/D変換器5に供給された一方のハイビジョ
ン信号はここで後述するクロックCLK1のタイミング
でA/D変換され、デジタル化されたハイビジョン信号
としてメモリ6に出力される。
【0044】同期信号分離回路2に供給された他方のハ
イビジョン信号はここでその水平同期信号及び垂直同期
信号が分離出力される。分離された水平同期信号は第1
のクロック発生器3に供給される。第1のクロック発生
器3は供給された33.75kHzの水平同期信号のm
倍の周波数に位相ロックした(m×33.75kHz:
mは整数)クロックCLK1を生成し、このクロックC
LK1をA/D変換器5、メモリ6、書き込み制御回路
7に夫々出力する。
【0045】また、第1のクロック発生器3は15.7
5kHzのNTSC信号の水平同期信号と同一周波数の
クロックCLK2をスイッチ4の端子4aに出力する。
【0046】書き込み制御回路7はクロックCLK1及
び同期信号分離回路2からの水平及び垂直同期信号が供
給される。そして、これに基づいて、書き込み制御回路
7はメモリ6に対して、A/D変換器5から出力される
デジタル化されたハイビジョン信号をメモリ6に書き込
む際、その水平及び垂直ブランキング期間に相当する期
間の書き込み動作を停止する旨の書き込み制御信号を出
力する。
【0047】これによって、メモリ6にはデジタル化さ
れたハイビジョン信号の映像部分に相当する期間のデー
タだけ書き込まれるから、メモリ容量を必要最小限に節
約できる。
【0048】こうして、ハイビジョン信号の映像部分に
相当する期間のデータが書き込まれたメモリ6からこの
映像部分に相当するデータを読み出すのは、次のように
して行われる。
【0049】第1のクロック発生器3から出力する上記
したクロックCLK2は、スイッチ4の端子4a,可動
接点4cを介して、第2のクロック発生器8に供給され
る。
【0050】第2のクロック発生器8は供給されたクロ
ックCLK2の2n倍の周波数に位相ロックした(n×
31.5kHz(2×15.75kHz):nは整数)
クロックCLK3を生成し、このクロックCLK3をメ
モリ6、読み出し制御回路10、信号処理回路11、D
/A変換器12に夫々出力する。
【0051】前述したように、デジタル化されたハイビ
ジョン信号の水平及び垂直ブランキング期間に相当する
期間のメモリ6に対するデータの書き込みは行われてい
ないから、読み出し制御回路10はメモリ6に対して、
この水平及び垂直ブランキング期間に相当する期間の読
み出し動作を停止する旨の読み出し停止制御信号を出力
する。
【0052】これによって、メモリ6から読み出された
ハイビジョン信号の映像部分に相当するデータは、スイ
ッチ9の端子9a,可動接点9cを介して、信号処理回
路11に供給される。
【0053】信号処理回路11はここに供給されたハイ
ビジョン信号の映像部分に相当するデータに、ハイビジ
ョン信号の水平及び垂直ブランキング期間に相当するデ
ータの代わりの2×NTSC信号の水平及び垂直ブラン
キング期間に相当するデータを付加する。こうして、信
号処理回路11からデジタル化された変換映像信号をD
/A変換器12に出力する。
【0054】このデジタル化された変換映像信号はD/
A変換器12でD/A変換され、アナログ化された変換
映像信号として記録信号処理回路13に出力される。
【0055】記録信号処理回路13は供給されたこのア
ナログ化された変換映像信号に、プリエンファシス、F
M変調等、必要な記録処理を施した後、この記録処理後
の変換映像信号を記録アンプ14に出力する。
【0056】この記録処理後の変換映像信号は記録アン
プ14で所定量増幅された後、周知のヘリカルスキャン
型VTRに用いられる一対の回転ヘッド31を介して、
酸化鉄テープ、あるいはメタルテープ等の磁気テープ3
2上に、図示せぬ音声信号記録系から出力される周知の
FM変調音声信号(あるいはPCM変調音声信号)と共
に、順次、交互に連続して記録される。
【0057】この音声信号記録系は2チャンネル音声信
号(例えば、L,R両チャンネル・ステレオ音声、多重
音声等)をFM変調(あるいはPCM変調)等の周知の
音声信号記録処理を行う。
【0058】上記した変換映像信号は、記録信号処理回
路13においてプリエンファシス、FM変調等、必要な
記録処理を施された後、記録アンプ14を介して回転ヘ
ッド31にて磁気テープ32上に記録されることについ
てのべたが、このような記録方法以外の方法としては、
次のようなものがある。
【0059】即ち、上記したアナログ化された変換映像
信号は記録信号処理回路13に供給され、ここで、この
変換映像信号から分離された色信号CW ,CN を時間軸
圧縮して輝度信号の水平ブランキング期間に挿入する方
式の周知のTCI信号(TCI;Time Compressed Inte
gration 。時間軸圧縮多重信号)に変換される。
【0060】1水平走査期間における時間軸圧縮された
色信号と輝度信号との割合は、1:4である。また、色
信号CW は色差信号(B−Y),色信号CN は色差信号
(R−Y)から構成される。
【0061】このように構成されたTCI信号は、高域
信号成分を増強するプリエンファシス処理、プリエンフ
ァシス処理された後FM変調される等記録に必要な信号
処理が行われた後、FM変調TCI信号とされ記録アン
プ14で増幅され、周知のヘリカルスキャン型VTRに
用いられる回転ヘッドと同一構成(例えば直径62m
m)であって、回転数も同一(例えば1800rpm)
である一対の回転ヘッド31を介して、酸化鉄テープ、
あるいは、メタルテープ等の磁気テープ32上に図示せ
ぬ音声信号記録系から出力された周知のFM変調音声信
号(あるいはPCM変調音声信号)と共に、順次、交互
に連続して記録される。
【0062】この回転ヘッド31は、約180度の角度
範囲をもって対向して回転ドラムの外周面に設けられて
いる一対の記録再生兼用ヘッドが少なくとも3組備えて
成るものである。その内の2組はFM変調TCI信号用
の記録再生兼用ヘッド、残りの1組はFM変調音声信号
用(あるいはPCM変調音声信号用)の記録再生兼用ヘ
ッドである。
【0063】また、必要に応じて、標準記録再生モード
(テープ速度33.35mm/s)に対応する長時間モ
ード(テープ速度11.12mm/s)用の1組あいる
は2組の一対のFM変調TCI信号用の記録再生兼用ヘ
ッド、一対の特殊再生用ヘッド、一対の消去用ヘッド
(いわゆるフライングイレースヘッド)等も同時に搭載
可能なことは勿論である。
【0064】上記した2組のFM変調TCI信号用の記
録再生兼用ヘッドは、各一方のヘッドで1フィールド期
間分の一方のFM変調TCI信号(時間軸圧縮された色
信号Cw と輝度信号とを周波数多重してなるTCI信号
をFM変調したFM変調TCI信号)と、同じ1フィー
ルド期間分の他方のFM変調TCI信号(時間軸圧縮さ
れた色信号CN と輝度信号とを周波数多重してなるTC
I信号をFM変調したFM変調TCI信号)との同時記
録再生が行われる。
【0065】これ続いて、各他方のヘッドで上記した1
フィールド期間に続く1フィールド期間分の上記一方の
FM変調TCI信号と、同じ1フィールド期間分の上記
他方のFM変調TCI信号との同時記録再生が行われ
る。
【0066】また、上記した回転ヘッド31によるFM
変調音声信号(あるいはPCM変調音声信号)の記録再
生は、上記した2組のFM変調TCI信号用の記録再生
兼用ヘッドによる同時記録再生に先行して行われる(最
大1フィールド期間先行)。
【0067】こうした3組の回転ヘッド31による記録
順序は、まず、先行するFM変調音声信号(あるいはP
CM変調音声信号)用ヘッドにより音声信号トラックが
磁気テープ32の走行方向に対して磁気テープ32上に
斜めに形成される。
【0068】これに続いて、後行する2組のFM変調T
CI信号用ヘッドにより、上記した音声信号トラックを
挟むように2本のTCI信号トラックが磁気テープ32
の走行方向に対して磁気テープ32上に斜めに形成され
る。こうした記録順序がフィールド期間毎に順次繰り返
される。
【0069】また、上記した3組の回転ヘッド31によ
る再生順序は、まず、先行するFM変調音声信号(ある
いはPCM変調音声信号)用ヘッドにより磁気テープ3
2上に形成され音声信号トラックを走査再生し、これに
続いて、後行する2組のFM変調TCI信号用ヘッドに
より、上記した音声信号トラックを挟むように形成され
た2本のTCI信号トラックを同時に走査再生する。こ
うした再生順序がフィールド期間毎に順次繰り返され
る。
【0070】上記したFM変調TCI信号の2組の各一
対の記録再生兼用ヘッドは、上記したように回転ドラム
の外周面に設けられており、FM変調TCI信号の第1
組の一対の記録再生兼用ヘッドの一方のヘッド(あるい
は他方のヘッド)とFM変調TCI信号の第2の組の一
対の記録再生兼用ヘッドの一方のヘッド(あるいは他方
のヘッド)との走査開始位置が揃うよう(同時記録再生
開始可能となるよう)、これら各一方のヘッド(あるい
は各他方のヘッド)は回転ドラムの回転方向の同一位置
であって、かつ、回転ドラムの高さ位置が異なるように
回転ドラムの外周面に設けられる。
【0071】また、上記した一対の音声信号の記録再生
兼用ヘッドは、上記した第1組のFM変調TCI信号記
録再生兼用ヘッドの一方のヘッド(あるいは他方のヘッ
ド)と第2組のFM変調TCI信号記録再生兼用ヘッド
の一方のヘッド(あるいは他方のヘッド)との間に、2
組のFM変調TCI信号記録再生兼用ヘッドとの走査開
始位置より先行する位置に設けられている。この理由は
従来のVTRとの互換性を保持するためである。
【0072】これにより、回転ドラムの外周面には、一
番下に第1組のFM変調TCI信号記録再生兼用ヘッド
の一方のヘッド、一番上に第2組のFM変調TCI信号
記録再生兼用ヘッドの一方のヘッド、そして、この両ヘ
ッド間に音声信号記録再生兼用ヘッドの一方のヘッドが
夫々設けられており、そして、これらのヘッドとほぼ1
80度の角度範囲をもって対向した回転ドラムの外周面
には、一番下に第1組のFM変調TCI信号記録再生兼
用ヘッドの他方のヘッド、一番上に第2組のFM変調T
CI信号記録再生兼用ヘッドの他方のヘッド、そして、
この両ヘッド間に音声信号記録再生兼用ヘッドの他方の
ヘッドが夫々設けられている。
【0073】上記した記録信号処理回路13で行われる
記録信号処理は信号処理回路11で行うこともできる。
この場合、記録信号処理回路13は必要ない。
【0074】ここで、上記したクロックCLK1〜クロ
ックCLK3のサンプリング周波数の関係を整理する。
【0075】まず、ハイビジョン信号及び2×NTSC
信号の水平同期信号周波数の比率は、15:14であ
る。即ち、Fh:2×Fn=33.75kHz:31.
5kHz=15:14である。但し、Fhはハイビジョ
ン信号の水平同期信号周波数 FnはNTSC信号の水平同期信号周波数 この関係から、(m×Fh)倍の周波数に位相ロックし
ているクロックCLK1の、この「m」を「14a(a
は整数)」とし、(14a×Fh)倍の周波数のクロッ
クCLK1を「15a」で分周すれば、Fn、即ちクロ
ックCLK2を得ることができることが分かる。
【0076】これにより、第1のクロック発生器3は同
期信号分離回路2から供給されるFhを14a倍してク
ロックCLK1を生成し、得られたクロックCLK1を
15a分周してCLK2を生成する。
【0077】次に、ハイビジョン信号の有効走査期間の
割合AHは、(1920/2200)(MUSE信号の
場合、その有効走査期間の割合AHmは(1870/2
200))である。
【0078】また、NTSC信号の有効走査期間の割合
ANは規格により相違する。RS−170A規格の場
合、その有効走査期間の割合ANrは約((754±
3)/910)、また、SMPTE244Mディジタル
コンポジットインターフェース規格の場合、その有効走
査期間の割合ANpは(768/910)である。
【0079】以上の関係から、ハイビジョン信号を2×
NTSC信号に変換する際、水平同期信号期間と水平有
効期間が、ハイビジョン信号と2×NTSC信号とで異
なることを考慮すると、 Fw/Fr=(n/m)×(AN/AH) とすることにより、ハイビジョン信号の有効画素を2×
NTSC信号の有効期間に無駄なく変換できる。但し、
Fwは書き込みクロック周波数,CLK1=(m×F
h)倍の周波数 Frは読み出しクロック周波数,CLK3=(n×2×
Fn)倍の周波数 mは整数で,14の倍数、nは整数で,15の倍数。
【0080】また、上記したハイビジョン信号及び2×
NTSC信号の水平同期信号周波数の比率、上記したハ
イビジョン信号及びNTSC信号の有効走査期間の割合
に関する上記各規格から、Fw及びFrのクロック周波
数比率の最大と最小の関係を得ることができる。即ち、 (15/14)×(751/910)×(2200/1
920)≦Fw/Fr≦(15/14)×(768/9
10)×(2200/1870) ここで、Frに、NTSC信号で良く用いられている、
910×Fn(Fnは水平同期信号周波数15.75k
Hz)の2倍を選ぶと、これに応じたFwは、 (15/14)×(2200/1920)×751×2
×Fn≦Fw Fw≦(15/14)×(2200/1870)×76
8×2×Fn 29.04 MHz=約861×Fh≦Fw Fw≦903×Fh=約30.49MHz となる。
【0081】さらに、Fwは、mが14a倍、であるか
ら、Fw=868×Fh または、=882×Fh ま
たは、=896×Fh等が選ばれる。
【0082】このとき、Frは、Fr=930×2×F
n または、=945×2×Fn または、=960×
2×Fn等が選ばれる。
【0083】次に、2×NTSC信号として記録された
ハイビジョン信号を再生する再生動作について説明す
る。このとき、スイッチ26の可動接点26cは端子2
6a側へ切り換えられる。
【0084】回転ヘッド31で再生された信号はプリア
ンプ16で増幅され、再生信号処理回路17でFM復
調、ディエンファシス等の処理が行われ、同期分離回路
18に供給される。
【0085】ここまでの処理は、例えば、次のように行
っても良い。回転ヘッド31は磁気テープ32上に形成
された前述の一方及び他方のFM変調TCI信号トラッ
ク、FM変調音声信号トラック(あるいはPCM変調音
声信号トラック)を夫々走査することによって、各信号
トラックから夫々再生信号を得る。
【0086】FM変調音声信号トラック(あるいはPC
M変調音声信号トラック)から再生された再生信号は図
示せぬ音声信号再生系に供給され、ここで、FM復調あ
るいはPCM復調等の周知の音声信号再生処理が行われ
た後、2チャンネルの音声信号(例えば、L,R2ステ
レオ音声、多重音声等)として再生される。
【0087】FM変調TCI信号トラックから再生され
た信号はプリアンプ16に供給され、ここで増幅された
後、再生信号処理回路17に出力される。
【0088】再生信号処理回路17は、上記した再生処
理後、TCI信号を記録時に行われた色信号の時間軸圧
縮及び時分割された色信号と輝度信号との周波数多重処
理と相補的な再生処理、即ち、周波数多重を外した後、
時間軸圧縮された色信号Cw,CN を時間軸伸張して得
た色差信号(B−Y),(R−Y)と輝度信号とを複合
し、これにより得た複合映像信号、即ち、2×NTSC
信号を同期信号分離回路18及びA/D変換器20に夫
々供給する。
【0089】再生信号処理回路17からA/D変換器2
0に供給された一方の2×NTSC信号は、ここで後述
するクロックCLK4のタイミングでA/D変換され、
デジタル化された2×NTSC信号としてメモリ25に
出力される。
【0090】同期分離回路18に供給された他方の2×
NTSC信号はここでその水平同期信号及び垂直同期信
号が分離出力される。分離された水平同期信号は第3の
クロック発生器19に供給される。
【0091】第3のクロック発生器19は供給された3
1.5kHzの2×NTSC信号の水平同期信号のq倍
の周波数に位相ロックした(q×31.5kHz:qは
整数)クロックCLK4を生成し、このクロックCLK
4をA/D変換器20、書き込み制御回路21、メモリ
25に夫々出力する。
【0092】また、第3のクロック発生器19は33.
75kHzのハイビジョン信号の水平同期信号と同一周
波数であるクロックCLK5をスイッチ26の端子26
aに出力する。
【0093】書き込み制御回路21は、A/D変換器2
0から出力されるデジタル化された2×NTSC信号を
メモリ25に書き込む際、書き込まれるデジタル化され
た2×NTSC信号の水平ブランキング期間に相当する
データだけ書き込まないよう、メモリ25の書き込み動
作を制御する。
【0094】また、書き込み制御回路21は同期信号分
離回路18からも垂直同期信号が供給され、このデジタ
ル化された2×NTSC信号の垂直ブランキング期間に
相当するデータも書き込まないよう、メモリ25の書き
込み動作を制御する。
【0095】これによって、メモリ25にはデジタル化
された2×NTSC信号の映像部分に相当するデータだ
け書き込むことができるから、メモリ容量を必要最小限
に節約できる。このことは記録時と同じである。
【0096】メモリ25からのデジタル化された2×N
TSC信号の読み出しは次のようにして行われる。第3
のクロック発生器19から出力するクロックCLK5
は、スイッチ26の端子26a,可動接点26cを介し
て、第4のクロック発生器28に供給される。
【0097】第4のクロック発生器28は供給された3
3.75kHzのハイビジョン信号の水平同期信号と同
一周波数であるクロックCLK5のr倍の周波数に位相
ロックした(r×33.75kHz:rは整数)クロッ
クCLK6を生成し、このクロックCLK6をメモリ2
5、読み出し制御回路27、信号処理回路29、D/A
変換器30に夫々出力する。
【0098】前述したように、デジタル化された2×N
TSC信号の水平及び垂直ブランキング期間に相当する
データはメモリ25に書き込まれていないから、読み出
し制御回路27はメモリ25に対し、この水平及び垂直
ブランキング期間に相当する読み出し期間、デジタル化
された2×NTSC信号の読み出しを停止する旨の読み
出し停止制御信号を出力する。
【0099】こうして、メモリ25から読み出されたデ
ジタル化されたハイビジョン信号の映像部分に相当する
2×NTSC信号の映像部分のデータは信号処理回路2
9に供給される。
【0100】信号処理回路29はここに供給されたデジ
タル化されたハイビジョン信号の映像部分に相当するデ
ータに、デジタル化されたハイビジョン信号の水平及び
垂直ブランキング期間に相当するデータを付加して得た
デジタル化されたハイビジョン信号をD/A変換器30
に出力する。
【0101】このデジタル化されたハイビジョン信号は
D/A変換器30に供給され、ここでD/A変換されて
アナログ化されたハイビジョン信号として出力端子24
に出力される。
【0102】以上、ハイビジョン信号を2×NTSC信
号に変換してこれを記録し、また、記録された2×NT
SC信号を逆変換してハイビジョン信号を再生すること
について述べた。
【0103】本発明は上記したような2×NTSC信号
を用いてハイビジョン信号を記録再生することだけに限
定されるものではなく、3×NTSC信号、4×NTS
C信号等を用いてハイビジョン信号を記録再生できるも
のであることは勿論である。
【0104】即ち、上述したハイビジョン信号及び2×
NTSC信号の水平同期信号周波数の比率(Fh:2×
Fn=15:14)に準じて、3×NTSC信号使用の
場合、その比率を、(Fh:3×Fn=33.75kH
z:47.25kHz=15:28)とする。
【0105】また、4×NTSC信号使用の場合、その
比率を、(Fh:4×Fn=33.75kHz:63.
0kHz=15:42)とすれば良い。
【0106】また、夫々場合、適宜、クロックCLK
1,CLK3,CLK4,CLK5の各周波数を選定す
れば良い。
【0107】つぎに、少なくとも2系統の従来放送方式
映像信号をこの従来放送方式映像信号の走査線数の整数
倍に変換して得た1の変換映像信号として記録し、ま
た、記録された1の変換映像信号を逆変換することによ
って少なくとも2系統の従来放送方式映像信号を再生す
る映像信号記録再生装置であって、変換及び逆変換に用
いられる各サンプリング周波数を、従来放送方式映像信
号の水平同期信号周波数の公倍数としたことを特徴とす
る映像信号記録再生装置について説明する。
【0108】ここでは、2系統のNTSC信号を2×N
TSC信号の変換映像信号に変換し、これを記録再生す
る場合について説明する。
【0109】さて、NTSC信号を2×NTSC信号に
変換すると同一走査線信号を2本づつ得ることができる
から、従って、この2×NTSC信号を記録するとNT
SC信号を2度記録することができる。そして、再生
時、2度づつ再生されるNTSC信号同士を加算する
と、S/N比が3dB改善されるという長所がある。
【0110】一方、2系統のNTSC信号(例えば、2
つの異なる放送番組の映像)を2×NTSC信号に変換
して記録すると、1台のVTRで同時に2系統の映像を
記録できる。この場合の説明を行う。
【0111】まず、2系統のNTSC信号を記録する記
録動作について説明する。前述した図1を用いて説明す
る。また、2系統のNTSC信号は第1及び第2のNT
SC信号と称して説明する。
【0112】このとき、スイッチ4の可動接点4cは端
子4b側へ切り換えられる。また、スイッチ9の可動接
点9cは端子9a,9b間を1水平走査期間間隔で交互
に切り換えられる。
【0113】入力端子1より入力された第1のNTSC
信号はA/D変換器5及び同期信号分離回路2に夫々供
給される。A/D変換器5に供給された一方の第1のN
TSC信号はここでその水平同期信号周波数に同期した
クロックのタイミングでA/D変換され、デジタル化さ
れた第1のNTSC信号としてメモリ6に出力される。
【0114】同期信号分離回路2に供給された他方の第
1のNTSC信号はここで、その水平同期信号及び垂直
同期信号が分離出力される。分離された水平同期信号は
第1のクロック発生器3及びスイッチ4の端子4bに夫
々に供給される。
【0115】第1のクロック発生器3は供給された第1
のNTSC信号の水平同期信号の周波数に位相ロックし
たクロックを生成し、このクロックをA/D変換器5、
メモリ6、書き込み制御回路7に夫々出力する。
【0116】書き込み制御回路7はこのクロック及び同
期信号分離回路2からの垂直同期信号が供給される。そ
して、これに基づいて、書き込み制御回路7はメモリ6
に対して、A/D変換器5から出力されるデジタル化さ
れた第1のNTSC信号をメモリ6に書き込む。
【0117】メモリ6からのデジタル化されたNTSC
信号の読み出しは次のようにして行われる。
【0118】同期信号分離回路2にて分離された水平同
期信号はスイッチ4の端子4b,可動接点4cを介し
て、第2のクロック発生器8に供給される。
【0119】第2のクロック発生器8は供給された水平
同期信号の2倍の周波数に位相ロックしたクロックCL
K7を生成し、このクロックCLK7をメモリ6、読み
出し制御回路10、信号処理回路11、D/A変換器1
2、フレーム同期回路15に夫々出力する。
【0120】読み出し制御回路10はメモリ6に対し、
ここから読み出される2×NTSCに変換された第1の
NTSC信号が、奇数番目(又は偶数番目)の走査線に
相当する映像信号データと偶数番目(又は奇数番目)に
相当する無信号データとのように交互信号として出力す
るよう、読み出し制御を行う。
【0121】こうして、デジタル化された第1のNTS
C信号はメモリ6からデジタル化された上記した交互信
号としてスイッチ9の端子9aに読み出される。そし
て、1水平走査期間毎にこのデジタル化された第1のN
TSC信号はスイッチ9の端子9a,可動接点9cを介
して信号処理回路11に供給される。
【0122】また、入力端子33より入力された第2の
NTSC信号はフレーム同期回路15内のA/D変換器
34及び同期信号分離回路36に夫々供給される。A/
D変換器34に供給された一方の第2のNTSC信号は
ここでA/D変換され、デジタル化された第2のNTS
C信号としてメモリ35に出力される。
【0123】同期信号分離回路36に供給された他方の
第2のNTSC信号はここでその水平同期信号及び垂直
同期信号が分離出力される。分離された水平同期信号は
クロック発生器37に供給される。
【0124】クロック発生器37は供給された第2のN
TSC信号の水平同期信号周波数に同期して位相ロック
したクロックを生成し、このクロックをA/D変換器3
4、メモリ35、書き込み制御回路38に夫々出力す
る。
【0125】書き込み制御回路38はこのクロック及び
同期信号分離回路36からの垂直同期信号が供給され
る。そして、これに基づいて、書き込み制御回路38は
A/D変換器34から出力されるデジタル化された第2
のNTSC信号をメモリ35に書き込む。
【0126】メモリ35からのデジタル化された第2の
NTSC信号の読み出しは次のようにして行われる。
【0127】このメモリ35は第2のクロック発生器8
から第1のNTSC信号の水平同期信号の2倍の周波数
に位相ロックしたクロックCLK7と、読み出し制御回
路10から読み出し制御信号とが印加される。
【0128】読み出し制御回路10はメモリ35に対
し、ここから読み出される2×NTSCに変換された第
2のNTSC信号が、偶数番目(又は奇数番目)の走査
線に相当する映像信号データと奇数番目(又は偶数番
目)に相当する無信号データとのように交互信号として
出力するよう、読み出し制御を行う。
【0129】こうして、デジタル化された第2のNTS
C信号はメモリ35からデジタル化された上記した交互
信号としてスイッチ9の端子9bに読み出される。そし
て、1水平同期信号期間毎にこの映像部分データ信号は
スイッチ9の端子9b,9cを介して信号処理回路11
に供給される。
【0130】スイッチ9の可動接点9cは1水平走査期
間毎に端子9a,端子9bを交互に切り換えられる。従
って、第1の水平走査期間、スイッチ9は端子9aへ切
り換えられ、デジタル化された第1のNTSC信号の映
像部分データが信号処理回路11に供給される。
【0131】これに続く第2の水平走査期間、スイッチ
9は端子9bへ切り換えられ、デジタル化された第2の
NTSC信号の映像部分データが信号処理回路11に供
給される。
【0132】同様にして、これに続く第3の水平走査期
間、スイッチ9は端子9aへ切り換えられ、デジタル化
された第1のNTSC信号の映像部分データが信号処理
回路11に供給される。
【0133】信号処理回路11は、供給されたデジタル
化された第1及び第2のNTSC信号の間欠して供給さ
れる映像部分データを連続したデジタル化された2×N
TSC信号を、D/A変換器12に出力する。
【0134】このデジタル化された2×NTSC信号は
D/A変換器12に供給され、ここで、D/A変換され
てアナログ化された2×NTSC信号として出力され
る。
【0135】アナログ化された2×NTSC信号は記録
信号処理回路13に供給され、記録に必要なプリエンフ
ァシスやFM変調などの処理を行われ、記録アンプ14
で増幅され回転ヘッド31を介して、酸化鉄テープ、あ
るいはメタルテープ等の磁気テープ32上に図示せぬ音
声信号記録系から出力された周知のFM変調音声信号
(あるいはPCM変調音声信号)と共に、順次、交互に
連続して記録される。
【0136】この音声信号記録系は2チャンネル音声信
号(例えば、L,R2チャンネルのステレオ音声、多重
音声等)をFM変調(あるいはこれに加えてPCM変
調)等の周知の音声信号記録処理を行う。
【0137】上記した記録処理はこの方法以外にも、前
述したFM変調TCI信号を用いた記録処理が行われる
が、この処理は前述したことと同様であるので、ここで
の説明は省略する。
【0138】以上により、1走査線毎に別のプログラム
信号(第1及び第2のNTSC信号)が入った信号が出
来上る。
【0139】つぎに、2系統のNTSC信号を再生する
再生動作について説明する。このとき、スイッチ26の
可動接点26cは端子26b側へ切り換えられる。
【0140】回転ヘッド31で再生された信号はプリア
ンプ16で増幅され、再生信号処理回路17でFM復
調、ディエンファシス等の処理が行われ、同期分離回路
18に供給され、同期信号が分離される。
【0141】同期分離回路18に供給された一方の2×
NTSC信号はここでその水平同期信号及び垂直同期信
号が分離出力される。分離された水平同期信号は第3の
クロック発生器19及びスイッチ26の端子26bに夫
々供給される。
【0142】第3のクロック発生器19は供給された一
方の2×NTSC信号の水平同期信号のs倍の周波数に
位相ロックした(s×31.5kHz:sは整数)クロ
ックCLK8を生成し、このクロックCLK8をA/D
変換器20、書き込み制御回路21、メモリ25に夫々
出力する。
【0143】再生信号処理回路17から出力される他方
の2×NTSC信号はA/D変換器20に供給され、こ
こでA/D変換され、デジタル化された2×NTSC信
号を出力する。ディジタル化された2×NTSC信号
は、走査線毎に、奇数番目の走査線と偶数番目の走査線
の映像部分データを第1及び第2の出力回路22,23
に振り分け供給される。
【0144】この第1及び第2の出力回路22,23は
同一構成の回路であるので、第2の出力回路23のみ説
明を行い、第1の出力回路22についての説明は省略す
る。
【0145】ここでは図示していないが、A/D変換器
20と第1及び第2の出力回路22,23間には前述し
た2接点切り換えスイッチ9と同一のスイッチが介挿接
続されている。
【0146】即ち、A/D変換器20の出力側にはスイ
ッチの可動接点(端子9cと同様)、第1の出力回路2
2の入力側にはスイッチの一方の固定接点(端子9bと
同様)、第2の出力回路23の入力側にはスイッチの他
方の固定接点(端子9aと同様)が接続される。
【0147】従って、図示せぬこのスイッチは1水平走
査期間毎に切り換わり、奇数番目の走査線のときは第1
の出力回路22の入力側へ、偶数番目の走査線のときは
第2の出力回路23の入力側へと交互に切り換えられ
る。
【0148】第2の出力回路23に振り分けられた偶数
番目の走査線のデジタル化された2×NTSC信号はメ
モリ25に書き込まれる。奇数番目の走査線に応じた期
間データは書き込まれない。
【0149】メモリ25からの読み出しは、スイッチ2
6の端子26b,可動接点26cを介して供給される同
期信号分離回路18からの水平同期信号の周波数のt倍
の周波数に位相ロックした第4のクロック発生回路28
のクロックCLK9(t×15.75kHz:tは整
数)で読み出される。
【0150】書き込み時にブランキング部分を書き込ま
なかったので、読み出し時もブランキングに相当する期
間読み出しを止めるように読み出し制御回路27で制御
する。
【0151】読み出された信号は、信号処理回路29に
より同期信号等を付加された後、D/A変換器30でア
ナログ信号に変換される。アナログ信号に変換された偶
数番目の第2のNTSC信号は出力端子24より出力さ
れる。
【0152】同様な再生走査によって、第1の出力回路
22からアナログ信号に変換された奇数番目の第1のN
TSC信号は出力端子39より出力される。
【0153】以上により、2系統のNTSC信号を2×
NTSC信号の変換映像信号に変換し、これを記録再生
することが可能となる。 [実施例−2]上記した[実施例−1]では、ハイビジ
ョン信号を2×NTSC信号に変換し、あるいは、2系
統のNTSC信号を2×NTSC信号に変換して、複数
の周波数帯域の信号部分に分割せず、そのまま回転ヘッ
ド31で記録再生したものであったから、記録再生され
る2×NTSC信号の周波数帯域はハイビジョン信号の
ものと同じく広い。従って、広帯域の記録系A1及び再
生系A2を必要とする。
【0154】そこで、この2×NTSC信号を複数の周
波数帯域の信号部分に分割し、分割された各信号部分を
夫々対応する複数の回転ヘッドで記録再生することが考
えられる。この方法を上述した[実施例−1]の場合を
用いて説明する。
【0155】[実施例−1]では、ハイビジョン信号を
走査線数1050本の2×NTSC信号に変換したが、
[実施例−2]では、走査線数525本のNTSC信号
2系統に変換するものである。
【0156】具体的な方法を図3,図4を用いて説明す
る。尚、図1と同一構成部分には同一符号を付し説明は
省略する。入力信号がハイビジョン信号の時の説明を行
う。
【0157】映像信号記録再生装置Bは、図3,図4に
夫々示すように、記録系B1及び再生系B2から構成さ
れる。
【0158】上記した記録系B1は、入力端子1、同期
信号分離回路2、第1のクロック発生器3、端子4a,
4b,可動接点を備えたスイッチ4、A/D変換器5、
書き込み制御回路7、第2のクロック発生器8、読み出
し制御回路10、(フレーム)メモリA,B40,4
1、信号処理回路42,43、D/A変換器44,4
5、記録信号処理回路46,47、記録アンプ48,4
9、2組の一対の回転ヘッド50,51から構成され
る。
【0159】ハイビジョン信号を2系統のNTSC信号
に変換する一方の系統は、(フレーム)メモリA40、
信号処理回路42、D/A変換器44、記録信号処理回
路46、記録アンプ48、一対の回転ヘッド50から構
成される。
【0160】また、他方の系統は、(フレーム)メモリ
B41、信号処理回路43、D/A変換器45、記録信
号処理回路47、記録アンプ49、一対の回転ヘッド5
1から構成される。
【0161】さらに、メモリ40,41はメモリ6と、
信号処理回路42,43は信号処理回路11と、D/A
変換器44,45はD/A変換器12と、記録信号処理
回路46,47は記録信号処理回路13と、記録アンプ
48,49は記録アンプ14と夫々同一構成であるか
ら、その説明を省略する。
【0162】入力端子1に印加され、A/D変換器5で
ディジタル化されたハイビジョン信号は、メモリA4
0、メモリB41に供給される。メモリに書き込む際、
メモリの容量を増やさないためブランキング部分を書き
込まず、また、走査線毎に交互にメモリに書き込むとい
う、書き込み制御回路7により制御を行う。
【0163】メモリ40,41からの読み出しは、入力
信号がハイビジョン信号の時、スイッチ4の可動接点4
cは端子4a側に接続され、NTSC信号の水平同期信
号周波数(15.75kHz)に位相ロックした第2の
クロック発生器8のクロック(n×15.75kHz:
nは整数)で読み出す。
【0164】書き込み時にブランキング部分を書き込ま
なかったので、読み出し時もブランキングに相当する期
間読み出しを止めるように、読み出し制御回路10でメ
モリ40,41からの読み出しを制御する。
【0165】読み出された信号は、信号処理回路42,
43により同期信号等を付加された後、D/A変換器4
4,45でアナログ信号に変換される。アナログ信号に
変換された信号は、記録に必要なプリエンファシスやF
M変調などの処理を記録信号処理回路46、47で行わ
れ、記録アンプ48、49で増幅され2組の一対の回転
ヘッド50、51で図示せぬ磁気テープにほぼ同時に記
録される。
【0166】こうして、ハイビジョン信号を2系統のN
TSC信号に変換して記録することができる。
【0167】つぎに、記録された2系統のNTSC信号
からハイビジョン信号を再生する再生処理について、図
4を用いて説明する。
【0168】上記した再生系B2は、プリアンプ52,
53、再生信号処理回路54,55、同期信号分離回路
56,57、クロック発生器58,59、A/D変換器
60,61、書き込み制御回路62,63、(フレー
ム)メモリC,D64,65、スイッチ26,66、読
み出し制御回路27、クロック発生器28、信号処理回
路29、D/A変換器30、出力端子24から構成され
る。前述したものと同一構成部分には同一符号を付し、
その説明を省略する。
【0169】2系統のNTSC信号をハイビジョン信号
に逆変換する一方の系統は、一対の回転ヘッド50、プ
リアンプ52、再生信号処理回路54、同期信号分離回
路56、クロック発生器58、A/D変換器60、書き
込み制御回路62、(フレーム)メモリ64から構成さ
れる。
【0170】また、他方の系統は、一対の回転ヘッド5
1、プリアンプ53、再生信号処理回路55、同期信号
分離回路57、クロック発生器59、A/D変換器6
1、書き込み制御回路63、(フレーム)メモリ65か
ら構成される。
【0171】さらにまた、プリアンプ52,53はプリ
アンプ16と、再生信号処理回路54,55は再生信号
処理回路17と、同期信号分離回路56,57は同期信
号分離回路18と、クロック発生器58,59は第3の
クロック発生器19と、A/D変換器60,61はA/
D変換器20と、書き込み制御回路62,63は書き込
み制御回路21と、メモリ64,65はメモリ25と夫
々同一構成であるるからその説明を省略する。
【0172】2組の一対の回転ヘッド50、51で再生
された信号はプリアンプ52、53で増幅され、再生信
号処理回路54、55でFM復調、ディエンファシス等
の処理が行われ、同期分離回路56、57に供給され、
同期信号が分離される。
【0173】分離された同期信号は、クロック発生回路
58、59に供給され15.75kHzの水平同期信号
の周波数のq倍の周波数に位相ロックした(q×15.
75kHz:qは整数)クロックを発生する。
【0174】クロック発生回路58、59は、同時に3
3.75kHzのハイビジョン信号の水平同期信号周波
数と同じクロックを発生し、スイッチ26に供給する。
発生したクロックはA/D変換器60、61、メモリ6
4、65、書き込み制御回路62、63に供給される。
【0175】再生信号は、同時にA/D変換器60、6
1に供給されディジタル信号に変換される。ディジタル
化された信号は、一旦メモリ64、65に書き込む。メ
モリに書き込む際、メモリの容量を増やさないためにブ
ランキング部分を書き込まないよう書き込み制御回路6
2、63により制御を行う。
【0176】一方、メモリ64,65からの読み出し
は、再生信号がハイビジョン信号の時スイッチ26はク
ロック発生回路59の発生するクロック側bに接続さ
れ、ハイビジョン信号の水平同期信号周波数(33.7
5kHz)の周波数のr倍の周波数に位相ロックしたク
ロック発生回路28のクロック(r×33.75kH
z:rは整数) で読み出される。
【0177】記録時に水平同期信号毎に分割したので、
メモリの読み出しの時に分割した信号を元につなぎ合わ
せる。書き込み時にブランキング部分を書き込まなかっ
たので、読み出し時もブランキングに相当する期間読み
出しを止め、且つメモリ64,65をハイビジョン信号
の水平同期信号期間毎に交互に読み出すよう、読み出し
制御回路27で制御する。
【0178】読み出された信号は、信号処理回路29に
より同期信号等を付加された後、D/A変換器30でア
ナログ信号に変換される。アナログ信号に変換されたハ
イビジョン信号は出力端子24より出力される。
【0179】タイミングチャート図5(Hレート)、図
6(Vレート)を用いて記録時のメモリの制御について
さらに説明する。
【0180】ここで、Hレートのタイミングとは、書き
込み制御回路7によりハイビジョン信号の水平ブランキ
ング期間、メモリ40,41へのハイビジョン信号のデ
ータの書き込みを停止する旨の書き込み制御信に関連す
る各種のタイミング、あるいは、読み出し制御回路10
によりハイビジョン信号の水平ブランキング期間、メモ
リ40,41からのハイビジョン信号のデータの読み出
しを停止する旨の読み出し制御信に関連する各種のタイ
ミングのことである。
【0181】また、Vレートのタイミングとは、書き込
み制御回路7によりハイビジョン信号の垂直ブランキン
グ期間、メモリ40,41へのハイビジョン信号のデー
タの書き込みを停止する旨の書き込み制御信に関連する
各種のタイミング、あるいは、読み出し制御回路10に
よりハイビジョン信号の垂直ブランキング期間、メモリ
40,41からのハイビジョン信号のデータの読み出し
を停止する旨の読み出し制御信に関連する各種のタイミ
ングのことである。
【0182】書き込みのHレートのタイミングは次のよ
うになる。まず、ハイビジョン信号の水平ブランキング
期間をメモリ40,41に書き込まないため、このブラ
ンキング期間はメモリ40,41のライトイネーブルを
ノンアクティブ(L)にする。
【0183】メモリ40,41に走査線毎に有効画素デ
ータを交互に書き込むために、各メモリ40,41のラ
イトイネーブルを走査線毎にオン/オフする(ここで、
サンプリング周波数を868倍のfHとし、有効画素数
を768個とした)。
【0184】ここで、図5(A)に示す「HD入力信
号」はハイビジョン信号、同図(B)に示す「HD H
SYNC」はハイビジョン信号の水平同期信号である。
同図(C)に示す「WRITE E A」は書き込み制
御回路7からメモリA40に出力される書き込み制御信
号で、データを書き込むときは「H」、その書き込みを
停止するときは「L」である。
【0185】同図(D)に示す「WRITE E B」
は書き込み制御回路7からメモリA41に出力される書
き込み制御信号で、データを書き込むときは「H」、そ
の書き込みを停止するときは「L」であり、「HD76
8CLK」はハイビジョン信号データの書き込み有効画
素数を768個としたことを示し、「HD868CL
K」はハイビジョン信号データの1水平走査期間におけ
るサンプリング周波数を868×fH(fH:水平同期
信号周波数)としたことを示す。
【0186】同図(E)に示す「15.75kHz」は
NTSC信号の水平同期信号周波数を示し、同図(F)
に示す「READ E」は読み出し制御回路10からメ
モリA,B40,41に夫々出力される読み出し制御信
号で、データを読み出すときは「H」、その読み出し読
出書き込みを停止するときは「L」であり、「NT76
8CLK」はNTSC信号データの読み出し有効画素数
を768個としたことを示し、「NT910CLK=H
D1860CLK」はNTSC信号データの1水平走査
期間におけるサンプリング周波数を910×fHとした
こと、このNTSC信号のサンプリング周波数を910
×fHはハイビジョン信号のサンプリング周波数を18
60×fHに等しい値であることを示している。
【0187】同図(G)に示す「1/2HDSIG
A」は記録アンプ48の出力信号、同図(H)に示す
「1/2HDSIG B」は記録アンプ49の出力信号
を夫々示している。
【0188】書き込みのVレート(奇数フィールド)の
タイミングは次のようになる。ハイビジョン信号の垂直
ブランキング期間をメモリ40,41に書き込まないた
めに、書き込み制御回路7は、ハイビジョン信号の垂直
同期信号(図6(A)に示す信号,HD DELAYE
D V)iから40ライン(走査線)遅延したハイビジ
ョン信号の水平同期信号(図6(B)に示す信号,HD
HSYNC)jを発生し、有効走査線の41ライン目
(図6(C)に示す信号,HD入力信号ラインアドレ
ス)kでメモリ40,41のラインアドレスをリセット
(図6(D)に示す信号,アドレスリセット)lし、そ
のライトイネーブルをアクティブ(H)(図6(E)に
示す信号,WRITE EN)mにし、メモリ40,4
1に書き込みを開始する。
【0189】さらに、有効走査線kが終了する517ラ
イン目にライトイネーブルmをノンアクティブ(L)に
し、メモリ40,41への書き込みを終了する。
【0190】このように書き込まれたメモリ40,41
からの読み出しのHレートは、メモリ40,41に書き
込んだ各768画素の1ライン分のハイビジョン信号デ
ータを連続して読み出し、水平ブランキング期間に相当
する分の時間、夫々のリードイネーブルをノンアクティ
ブ(L)にする。2個のメモリ40,41から同時に読
み出し、2つのNTSC信号と走査線数が同じ(水平走
査周波数が同じ)信号に変換出力する。
【0191】ここで、図6(F)に示す「NTSC D
ELAYED V)nはNTSC信号の遅延された垂直
同期信号、同図(G)に示す「NTSC HSYNC」
oはNTSC信号の水平同期信号である。
【0192】同図(H)に示す「出力信号A ラインア
ドレス」pは、記録アンプ48の出力信号であり、ハイ
ビジョン信号の奇数フィールド、奇数水平走査期間
(1,3,5,…,479,481,483,485,
…)に応じたNTSC信号が出力されることを示してお
り、また、同図(I)に示す「出力信号B ラインアド
レス」qは、記録アンプ49の出力信号であり、ハイビ
ジョン信号の奇数フィールド、偶数水平走査期間(2,
4,6,…,480,482,484,486,…)に
応じたNTSC信号が出力されることを示している。同
図(J)に示す「アドレスリセット」rはメモリ40,
41のラインアドレスをリセットする信号を夫々示して
いる。
【0193】書き込みのVレート(偶数フィールド)の
タイミングは次のようになる。ハイビジョン信号の垂直
ブランキング期間をメモリ40,41に書き込まないた
めに、書き込み制御回路7は、ハイビジョン信号の垂直
同期信号(図6(K)に示す信号,HD DELAYE
D V)sから602ライン(走査線)遅延したハイビ
ジョン信号の水平同期信号(図6(L)に示す信号,H
D HSYNC)tを発生し、有効走査線の603ライ
ン目(図6(M)に示す信号,HD入力信号アドレス)
uでメモリ40,41のラインアドレスをリセット(図
6(N)に示す信号,アドレスリセット)vし、そのラ
イトイネーブルをアクティブ(H)(図6(O)に示す
信号,WRITE EN)wにし、メモリ40,41に
書き込みを開始する。
【0194】さらに、有効走査線uが終了する1120
ライン目にライトイネーブルmをノンアクティブ(L)
にし、メモリ40,41への書き込みを終了する。
【0195】このように書き込まれたメモリ40,41
からの読み出しのHレートは、メモリ40,41に書き
込んだ各768画素の1ライン分のハイビジョン信号デ
ータを連続して読み出し、水平ブランキング期間に相当
する分の時間、夫々のリードイネーブルをノンアクティ
ブ(L)にする。2個のメモリ40,41から同時に読
み出し、2つのNTSC信号と走査線数が同じ(水平走
査周波数が同じ)信号に変換出力する。
【0196】ここで、図6(P)に示す「NTSC D
ELAYED V)xはNTSC信号の遅延された垂直
同期信号、同図(Q)に示す「NTSC HSYNC」
yはNTSC信号の水平同期信号である。
【0197】同図(R)に示す「出力信号A ラインア
ドレス」zは、記録アンプ48の出力信号であり、ハイ
ビジョン信号の偶数フィールド、奇数水平走査期間
(1,3,5,…,515,517)に応じたNTSC
信号が出力されることを示しており、また、同図(S)
に示す「出力信号B ラインアドレス」aaは、記録ア
ンプ49の出力信号であり、ハイビジョン信号の偶数フ
ィールド、偶数水平走査期間(2,4,6,…,51
6)に応じたNTSC信号が出力されることを示してい
る。同図(T)に示す「アドレスリセット」bbはメモ
リ40,41のラインアドレスをリセットする信号を夫
々示している。
【0198】次に、再生時のメモリの制御について説明
する。
【0199】2個のメモリ64,65への書き込みタイ
ミングは、厳密にはそれぞれの信号の再生のスキュー、
ジッタにより異なるが、H、またはVレートでは同じと
見なせるので省略する。
【0200】書き込みのHレートのタイミングは次のよ
うになる。まず、水平ブランキングをメモリに書き込ま
ないため、ブランキング期間はライトイネーブルをノン
アクティブ(L)にする。
【0201】Vレートのタイミングは、垂直ブランキン
グをメモリに書き込まないために、垂直同期信号から遅
延した信号を発生し、有効走査線の始めにラインアドレ
スをリセットし、ライトイネーブルをアクティブにしメ
モリに書き込みを開始する。
【0202】さらに、有効走査線が終了すると、ライト
イネーブルをノンアクティブにし書き込みを終了する。
【0203】読み出しのHレートは、メモリに書き込ん
だ768画素の1ライン分のデータを連続して読み出
し、ブランキングに相当する分の時間リードイネーブル
をノンアクティブにする。メモリC、Dから走査線毎に
有効画素データを読み出すために、各メモリのリードイ
ネーブルを走査線毎にオン/オフする(ここで、サンプ
リング周波数を868倍のfHとし、有効画素数を76
8画素とした)。
【0204】以上、ハイビジョン信号をNTSC信号の
2倍の走査線数の信号に変換し、さらにそれを2つに分
割して記録再生する方法について説明した。この分割に
際し、走査線毎に分割したが、画面単位でも画素単位で
も同様に変換し記録することは可能である。 [実施例−3]上記した[実施例−1],[実施例−
2]は、夫々、映像信号をその輝度信号の信号変換のみ
説明したが、色信号についても同様に走査線数の変換を
行うことができる。
【0205】また、色信号の記録方式は、従来より用い
られている低域変換カラー方式、FM/FM多重方式、
TCI(Time Compressed Integration 時間軸圧縮多
重)方式等、何れかの方式を用いて色信号を輝度信号と
多重するか、あるいは、いわゆるMIIフォーマットVT
Rの如く輝度信号トラックとは別に色信号トラックを設
け記録する方法がある。このうち、低域変換カラー方
式、FM/FM多重方式等は、時間軸の変換ができれば
多重するのは容易であるから、ここでは説明を省略す
る。
【0206】TCI方式について説明を加える。TCI
方式は輝度信号と色信号を時分割多重する方法である。
また、色信号の帯域が、輝度信号の帯域に比べ狭いこと
から通常色信号を輝度信号の1/2から1/5に時間圧
縮する。ここでは、1/3に圧縮する場合について説明
する。
【0207】上述した[実施例1]、[実施例2]で
は、ハイビジョン信号をNTSC信号の水平同期信号周
波数の(1以上の)整数倍の周波数の水平同期信号の信
号に変換したが、ここでは、[実施例1]でハイビジョ
ン信号のサンプリング周波数に896×Fhを選択した
ときを例にTCI方式の説明を行う。
【0208】ハイビジョン信号の有効走査期間を、輝度
信号は768サンプルし、色信号は1/3の周波数のク
ロックで256サンプルする。また、色信号の垂直解像
度も輝度信号に比べ狭くて良いので2つの色信号Pr、
Pbを線順次化して記録する。
【0209】具体的方法を図7、図8を用いて説明す
る。図7は本発明になる映像信号記録装置の第2実施例
ブロック構成図、図8はTCIエンコード・タイミング
チャートである。
【0210】映像信号記録再生装置Cは、同図に示すよ
うに、記録系C1を有する。上記した記録系C1は、輝
度信号入力端子1、同期信号分離回路2、第1のクロッ
ク発生器3、端子4a,4b,可動接点4cを備えたス
イッチ4、A/D変換器5、(フレーム)メモリ6、書
き込み制御回路7、第2のクロック発生器8、読み出し
制御回路10、信号処理回路11、図示せぬD/A変換
器12、図示せぬ記録信号処理回路13、図示せぬ記録
アンプ14、色信号Pr入力端子71,色信号Pr入力
端子72、第3のクロック発生器75、A/D変換器7
3,74、端子75a,75b,可動接点75cを備え
たスイッチ75、1/3分周器76,77、メモリ7
8、ラインメモリ79,80、ラインメモリ制御回路8
1から構成される。前述したものと同一構成部分には同
一符号を付し、その説明を省略する。
【0211】上記した図示せぬ記録アンプ14は図示せ
ぬ回転ヘッド31に接続される。
【0212】まず、色信号Pr、Pbを線順次化して得
たTCI信号にも水平同期信号、水平及び垂直ブランキ
ング期間が必要であるので、768と256の和102
4より大きい数で水平同期周波数を倍数にした新たなク
ロックCLK10(例えば1088倍)を第2のクロッ
ク発生器8で発生する。
【0213】[実施例1]同様、第2のクロック発生器
8に、第1のクロック発生器3で発生したNTSC信号
の水平同期周波数と同じ周波数のクロックCLK2を供
給し、前記CLK10を発生する。
【0214】ハイビジョン信号の2つの色差信号Pr、
Pbが入力端子71、72に入力される。入力端子7
1、72に入力された2つの色信号Pr、Pbは、A/
D変換器73、74でディジタル化された後、書き込み
制御回路7からの切り換え制御信号により、1水平走査
期間毎に、スイッチ78の可動接点75cは端子75
a,75bに切り換えられることによって、ここで選択
出力され、線順次多重化され1つの色信号データにな
る。
【0215】そして、この線順次多重化された色信号デ
ータはメモリ78に書き込まれる。ここで、メモリ78
には書き込み制御回路7からの書き込み制御信号及び1
/3分周器76からの書き込みクロックが供給されてい
る。
【0216】こうして、メモリ78から読み出される線
順次多重化された色信号データは、輝度信号と同様に、
2×NTSC信号に時間軸変換されたる。この読み出し
時、メモリ78には読み出し制御回路10からの読み出
し制御信号及び1/3分周器77からの読み出しクロッ
クが供給されている。
【0217】線順次多重化された色信号データをメモリ
するメモリ78に供給されるクロックは、輝度信号デー
タをメモリするメモリ6に供給されるクロックの1/3
の周波数を有する。
【0218】入力端子1に入力されたハイビジョン信号
の輝度信号は、A/D変換器5でディジタル化された
後、書き込み制御回路7によりメモリ6に書き込まれ
る。そして、読み出し制御回路10によりメモリ6から
読み出される。この読み出された輝度信号データは同様
に2×NTSC信号に時間軸変換される。
【0219】メモリ6,78から夫々出力され2×NT
SC信号に夫々時間軸変換された輝度信号及び色信号デ
ータは、ラインメモリ79,80に夫々入力される。
【0220】図8のタイミングチャートに示すように、
そして、ラインメモリ制御回路81によりラインメモリ
79,80から2×NTSC信号に夫々時間軸変換され
たこの輝度信号及び色信号データを時間をずらして書き
込んだ信号を読み出しすことにより、TCI信号の映像
部分がエンコードされる。
【0221】エンコードされたTCI信号の映像部分
は、信号処理回路11により水平及び垂直同期信号やそ
の他のタイミング信号が足され、エンコードが終了す
る。
【0222】信号処理回路11以降は、[実施例1]と
同一構成であるから説明を省略する。
【0223】ここで、図8(A)に示す「CLK1」は
第1のクロック発生器3から出力されるクロックcc、
同図(B)に示す「Y」はラインメモリ79から出力す
る輝度信号データの信号波形dd、同図(C)に示す
「線順次C」はラインメモリ80から出力する線順次多
重化された色信号データの信号波形ee、同図(D)に
示す「LMWR1,2」はラインメモリ79,80にラ
インメモリ制御回路81から出力するデータ書き込み制
御信号ffであり、データ書き込み制御信号ffが
「1」になった時、ラインメモリ79,80のアドレス
がリセットされ、「0」番地からデータが書き込まれ
る。
【0224】同図(E)に示す「LMWE1,2」はラ
インメモリ79,80にラインメモリ制御回路81から
出力するデータイネーブル信号ggであり、この信号g
gが「1」のとき、ラインメモリ79,80に各データ
が書き込まれる状態を維持する。
【0225】次に、記録する入力信号がNTSC信号で
ある場合について説明する。まず、図示していない色信
号デコード回路により、副搬送波色信号は2つの色差信
号(B−Y),(R−Y)にデコードされ、入力端子7
1、72に入力される。
【0226】入力端子71、72に入力された2つの色
差信号は、A/D変換器73、74でディジタル化され
た後、書き込み制御回路7からの切り換え制御信号によ
り、1水平走査期間毎に、スイッチ78の可動接点75
cは端子75a,75bに切り換えられることによっ
て、ここで選択出力され、線順次多重化され1つの色信
号データになる。
【0227】そして、この線順次多重化された色信号デ
ータはメモリ78に書き込まれる。ここで、メモリ78
には書き込み制御回路7からの書き込み制御信号及び1
/3分周器76からの書き込みクロックが供給されてい
る。
【0228】こうして、メモリ78から読み出される線
順次多重化された色信号データは、輝度信号と同様に2
×NTSC信号に時間軸変換される。この読み出し時、
メモリ78には読み出し制御回路10からの読み出し制
御信号及び1/3分周器77からの読み出しクロックが
供給されている。
【0229】線順次多重化された色信号データをメモリ
するメモリ78に供給されるクロックは、輝度信号デー
タをメモリするメモリ6に供給されるクロックの1/3
の周波数を有する。
【0230】一方、入力端子1に入力されるNTSC信
号の輝度信号は、上記したハイビジョン信号の輝度信号
が供給されたときと同様に、同期信号分離回路2により
水平同期信号を分離し、分離された水平同期信号はクロ
ック発生器3と、スイッチ4を介してクロック発生器
8,75に夫々供給される。このとき、スイッチ4の可
動接点は端子4b側に切り換えられている。
【0231】第2のクロック発生回路8は2×NTSC
信号を発生する為のクロックを発生し、第3のクロック
発生回路75は、上記2×NTSC信号の水平同期信号
周波数の(例えば)1088倍のクロックを発生する。
【0232】ここで、図8(F)に示す「LMRR1」
はラインメモリ80にラインメモリ制御回路81から出
力するデータ読み出し制御信号hh、この制御信号hh
が「1」になったとき、ラインメモリ80の「0」番地
から順にデータが読み出される。
【0233】同図(G)に示す「LMRR2」はライン
メモリ79にラインメモリ制御回路81から出力するデ
ータ読み出し制御信号ii、この制御信号iiが「1」
のとき、ラインメモリ79からデータが読み出され、
「0」のとき、データは読み出されない。
【0234】同図(H)に示す「LMRE1」はライン
メモリ80にラインメモリ制御回路81から出力するデ
ータイネーブル信号jj、この信号jjが「1」のと
き、ラインメモリ80からデータが読み出される状態を
維持する。
【0235】同図(I)に示す「LMRE2」はライン
メモリ79にラインメモリ制御回路81から出力するデ
ータイネーブル信号kk、この信号kkが「1」のと
き、ラインメモリ79からデータが読み出される状態を
維持する。
【0236】同図(J)は「CLK10」は第2のクロ
ック発生器8から出力されるクロックll、同図(K)
に示す「TCI映像部」は信号処理回路11に供給され
るTCI信号をアナロク化した状態の信号波形mmであ
る。
【0237】映像信号記録再生装置Cの再生系の構成及
びその動作は、上記した記録系C1の構成及びその動作
と相補的なものであるから、ここでの説明は省略する。
【0238】
【発明の効果】上記したように、本発明になる映像信号
記録装置は、従来放送方式映像信号より情報量が多い高
精細映像信号を、従来放送方式映像信号の走査線数の整
数倍に変換して得た変換映像信号として記録する映像信
号記録装置であって、高精細映像信号のサンプリング周
波数を、高精細映像信号及び従来放送方式映像信号の各
水平同期信号周波数の公倍数としたから、上記した高精
細映像信号を高価な高精細映像信号記録装置を用いるこ
となく、これを従来放送方式映像信号との互換性が可能
なように画質の劣化なく記録することができる。
【0239】また、本発明になる映像信号再生装置は、
従来放送方式映像信号より情報量が多い高精細映像信号
を従来放送方式映像信号の走査線数の整数倍に変換して
得た変換映像信号を、逆変換することによって高精細映
像信号を再生する映像信号再生装置であって、変換映像
信号のサンプリング周波数を、高精細映像信号及び従来
放送方式映像信号の各水平同期信号周波数の公倍数とし
たから、上記した高精細映像信号を高価な高精細映像信
号再生装置を用いることなく、従来放送方式映像信号と
の互換性が可能なように高忠実に高精細映像信号を再生
することができる。
【0240】さらに、本発明になる映像信号記録再生装
置は、従来放送方式映像信号より情報量が多い高精細映
像信号を従来放送方式映像信号の走査線数の整数倍に変
換して得た変換映像信号として記録し、また、記録され
た変換映像信号を逆変換することによって高精細映像信
号を再生する映像信号記録再生装置であって、高精細映
像信号及び変換映像信号の各サンプリング周波数を、高
精細映像信号及び従来放送方式映像信号の各水平同期信
号周波数の公倍数としたから、この高精細映像信号を高
価な高精細映像信号記録再生装置を用いることなく、従
来放送方式映像信号との互換性が可能なように高精細映
像を画質の劣化なく記録し、高忠実に高精細映像を再生
することができる。
【0241】本発明になる映像信号記録装置は、少なく
とも2系統の従来放送方式映像信号を、この従来放送方
式映像信号の走査線数の整数倍に変換して得た1の連続
変換映像信号として記録する映像信号記録装置であっ
て、変換に用いられるサンプリング周波数を、従来放送
方式映像信号の水平同期信号周波数の整数倍としたか
ら、例えば、相異なる2の映像を同一の記録媒体に同時
記録できるので、1の映像しか記録できない従来の映像
信号記録装置の2台分の記録機能を有することができ
る。
【0242】また、本発明になる映像信号再生装置は、
少なくとも2系統の従来放送方式映像信号をこの従来放
送方式映像信号の走査線数の整数倍に変換して得た1の
変換映像信号を、逆変換することによって少なくとも2
系統の従来放送方式映像信号を再生する映像信号再生装
置であって、逆変換に用いられるサンプリング周波数
を、従来放送方式映像信号の水平同期信号周波数の公倍
数としたから、例えば、同一の記録媒体に同時記録され
た相異なる2の映像を同時再生することができるので、
1の映像しか再生できない従来の映像信号再生装置の2
台分の再生機能を有することができる。
【0243】さらに、本発明になる映像信号記録再生装
置は、少なくとも2系統の従来放送方式映像信号をこの
従来放送方式映像信号の走査線数の整数倍に変換して得
た1の変換映像信号として記録し、また、記録された1
の変換映像信号を逆変換することによって少なくとも2
系統の従来放送方式映像信号を再生する映像信号記録再
生装置であって、変換及び逆変換に用いられる各サンプ
リング周波数を、従来放送方式映像信号の水平同期信号
周波数の公倍数としたから、例えば、相異なる2の映像
を同一の記録媒体に同時記録でき、また、こうして同時
記録された記録媒体を再生することによって、相異なる
2の映像を同時再生することができるので、1の映像し
か記録再生できない従来の映像信号記録再生装置の2台
分の再生機能を有することができる。
【0244】さらにまた、本発明になる映像信号記録再
生装置は、従来放送方式映像信号より情報量が多い高精
細映像信号を従来放送方式映像信号の走査線数の整数倍
に変換して得た変換映像信号として記録し、また、記録
された変換映像信号を逆変換することによって高精細映
像信号を再生する映像信号記録再生装置であって、従来
放送方式映像信号及び高精細映像信号の各フィールド周
波数が相違するとき、変換及び逆変換に用いられる各サ
ンプリング周波数を、従来放送方式映像信号及び高精細
映像信号の各フィールド周波数が同一であるとして求め
た従来放送方式映像信号の水平同期信号周波数と高精細
映像信号の水平同期信号周波数との公倍数としたから、
従来放送方式映像信号及び高精細映像信号の各フィール
ド周波数が同一であっても、相違していても、従来放送
方式映像信号及び高精細映像信号の各フィールド周波数
の相違に無関係に、例えば、相異なる2の映像を同一の
記録媒体に同時記録でき、また、こうして同時記録され
た記録媒体を再生することによって、相異なる2の映像
を同時再生することができるので、1の映像しか記録再
生できない従来の映像信号記録再生装置の2台分の再生
機能を得ることが可能になるという、取扱いが極めて良
好な映像信号記録再生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる映像信号記録再生装置の一実施例
ブロック構成図である。
【図2】図1に示したフレーム同期回路15のブロック
構成図である。
【図3】本発明になる映像信号記録装置の第1実施例ブ
ロック構成図である。
【図4】本発明になる映像信号再生装置の一実施例ブロ
ック構成図である。
【図5】Hレートのタイミングチャートである。
【図6】Vレートのタイミングチャートである。
【図7】本発明になる映像信号記録装置の第2実施例ブ
ロック構成図である。
【図8】TCIエンコード・タイミングチャートであ
る。
【符号の説明】
A,B 映像信号記録再生装置 A1,B1,C1 記録系 A2,B2,C2 再生系

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】従来放送方式映像信号より情報量が多い高
    精細映像信号を、従来放送方式映像信号の走査線数の整
    数倍に変換して得た変換映像信号として記録する映像信
    号記録装置であって、 高精細映像信号のサンプリング周波数を、高精細映像信
    号及び従来放送方式映像信号の各水平同期信号周波数の
    公倍数としたことを特徴とする映像信号記録装置。
  2. 【請求項2】従来放送方式映像信号より情報量が多い高
    精細映像信号を従来放送方式映像信号の走査線数の整数
    倍に変換して得た変換映像信号を、逆変換することによ
    って高精細映像信号を再生する映像信号再生装置であっ
    て、 変換映像信号のサンプリング周波数を、高精細映像信号
    及び従来放送方式映像信号の各水平同期信号周波数の公
    倍数としたことを特徴とする映像信号再生装置。
  3. 【請求項3】従来放送方式映像信号より情報量が多い高
    精細映像信号を従来放送方式映像信号の走査線数の整数
    倍に変換して得た変換映像信号として記録し、また、記
    録された変換映像信号を逆変換することによって高精細
    映像信号を再生する映像信号記録再生装置であって、 高精細映像信号及び変換映像信号の各サンプリング周波
    数を、高精細映像信号及び従来放送方式映像信号の各水
    平同期信号周波数の公倍数としたことを特徴とする映像
    信号記録再生装置。
  4. 【請求項4】少なくとも2系統の従来放送方式映像信号
    を、この従来放送方式映像信号の走査線数の整数倍に変
    換して得た1の連続変換映像信号として記録する映像信
    号記録装置であって、 変換に用いられるサンプリング周波数を、従来放送方式
    映像信号の水平同期信号周波数の整数倍としたことを特
    徴とする映像信号記録装置。
  5. 【請求項5】少なくとも2系統の従来放送方式映像信号
    をこの従来放送方式映像信号の走査線数の整数倍に変換
    して得た1の変換映像信号を、逆変換することによって
    少なくとも2系統の従来放送方式映像信号を再生する映
    像信号再生装置であって、 逆変換に用いられるサンプリング周波数を、従来放送方
    式映像信号の水平同期信号周波数の公倍数としたことを
    特徴とする映像信号再生装置。
  6. 【請求項6】少なくとも2系統の従来放送方式映像信号
    をこの従来放送方式映像信号の走査線数の整数倍に変換
    して得た1の変換映像信号として記録し、また、記録さ
    れた1の変換映像信号を逆変換することによって少なく
    とも2系統の従来放送方式映像信号を再生する映像信号
    記録再生装置であって、 変換及び逆変換に用いられる各サンプリング周波数を、
    従来放送方式映像信号の水平同期信号周波数の公倍数と
    したことを特徴とする映像信号記録再生装置。
  7. 【請求項7】従来放送方式映像信号より情報量が多い高
    精細映像信号を従来放送方式映像信号の走査線数の整数
    倍に変換して得た変換映像信号として記録し、また、記
    録された変換映像信号を逆変換することによって高精細
    映像信号を再生する映像信号記録再生装置であって、 従来放送方式映像信号及び高精細映像信号の各フィール
    ド周波数が相違するとき、変換及び逆変換に用いられる
    各サンプリング周波数を、従来放送方式映像信号及び高
    精細映像信号の各フィールド周波数が同一であるとして
    求めた従来放送方式映像信号の水平同期信号周波数と高
    精細映像信号の水平同期信号周波数との公倍数としたこ
    とを特徴とする映像信号記録再生装置。
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