JPH06188787A - 適応自動等化器 - Google Patents

適応自動等化器

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JPH06188787A
JPH06188787A JP4337587A JP33758792A JPH06188787A JP H06188787 A JPH06188787 A JP H06188787A JP 4337587 A JP4337587 A JP 4337587A JP 33758792 A JP33758792 A JP 33758792A JP H06188787 A JPH06188787 A JP H06188787A
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JP
Japan
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correction
training signal
data
filter
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Application number
JP4337587A
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English (en)
Inventor
Tsuyoshi Takahashi
強 高橋
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Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE69330738T priority patent/DE69330738T2/de
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  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】周波数オフセットを補正してビット誤り率の劣
化を防止した適応自動等化器を提供する。 【構成】入力信号をバッファメモリ11に格納し、所定
範囲内の複数の周波数の信号を搬送波としてメモリ11
から読み出したトレーニング信号で順次変調器12で変
調し、変調出力をフィルタ部14を介して出力し、該出
力からトレーニング信号発生部17の出力トレーニング
信号を減算した減算出力を等化誤差演算・メモリ23に
おいて搬送波周波数毎に加算し加算出力中の最小値を検
索し、初期値推定部25にて前記最小値に対応する搬送
波周波数に基づいて初期値を推定し、推定初期値を初期
値として周波数オフセット推定部26において等化誤差
データに基づく位相角の単位ベクトルを得て、単位ベク
トルによってフィルタ部14の出力を補正するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタルセルラ電信端
末等に利用する適応自動等化器に関し、さらに詳細に
は、周波数オフセットによる特性劣化を補償する周波数
オフセット補償機能を有する適応自動等化器に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルセルラ電信端末と基地局との間
における通信の品質はデジタルセルラ電信端末と基地局
との間の伝送路の状態に大きく依存する。適応自動等化
器は、この伝送路の特性(伝達関数H(z))の逆特性
H′(z)(=1/H(z))を推定し、絶えず変化す
る伝送路特性の逆特性をその変化に追従して推定、すな
わち適応して、推定した逆特性を用いて伝送路による影
響を補償(等化)するものである。
【0003】図3において、符号1は適応自動等化器に
入力されるデジタル形式の入力信号であり、入力信号1
は一定長のトレーニング信号2とデータ3とから構成さ
れる。このような入力信号1を処理する従来の適応自動
等化器の構成例を図4に示す。
【0004】図4に示される適応自動等化器に、図3に
示される信号が入力された場合の動作を簡単に説明す
る。
【0005】先ず、適応自動等化器に対してある初期値
が設定された後、トレーニング信号2が入力される。こ
のトレーニング信号2が入力されている期間、つまりフ
ィルタ部4のリファレンスタップ上にトレーニング信号
2が存在する期間はスイッチ6が端子61側に接続さ
れ、トレーニング信号2が等化誤差データ検出のための
リファレンス信号となって、トレーニング信号発生部9
から出力されるトレーニング信号2と減算部7で減算し
て等化誤差データを検出する。係数更新部8は得られた
等化誤差データを最小とするようにフィルタ部4のフィ
ルタ係数を更新していく。適応自動等化器はこのトレー
ニング期間内でフィルタ係数を十分収束させ、引き続き
入力されるデータ3の等化動作に移行する。
【0006】次に、データ3が入力される。この期間内
ではスイッチ6は端子62に接続され、フィルタ部4か
らの出力信号が判定部において判定され、判定されたフ
ィルタ出力信号が等化誤差データ検出のためのリファレ
ンス信号として用いられる。トレーニング期間における
動作と同様に、係数更新部8は等化誤差を最小とするよ
うにフィルタ係数を更新していく。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の適応自
動等化器の前段の無線部における周波数変換用発振器の
発振周波数が所望の周波数と異なる場合、受信信号の位
相、すなわちデータ中における各シンボルの位相はその
周波数ずれ分に相当する角速度で回転することになり、
周波数オフセットを有することになる。しかるに比較的
大きい周波数オフセットを有する信号が入力される場
合、従来の適応自動等化器はこの位相回転成分を補償す
ることができず、これが原因となってビット誤り率が劣
化するという問題点があった。
【0008】本発明は、等化誤差データから周波数オフ
セット成分を抽出し、抽出された推定周波数オフセット
量に基づいて周波数オフセット誤差を含むフィルタ出力
を補正してビット誤り率の劣化を防止した適応自動等化
器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の適応自動等化器
は、トレーニング信号とそれに続くデータとからなる入
力信号を格納する記憶手段と、予想される周波数オフセ
ットを含む所定周波数範囲内の複数の周波数を搬送波と
して記憶手段から読み出したトレーニング信号で順次変
調する変調器と、入力信号が受けた伝送歪を補償するフ
ィルタと、変調器からの出力と記憶手段から読み出した
格納内容との一方を選択してフィルタに導く第1選択手
段と、フィルタからの出力に対して補正データに基づく
補正をする補正手段と、補正手段の出力を入力として入
力のシンボルを推定して出力する判定手段と、トレーニ
ング信号を発生するトレーニング信号発生手段と、判定
手段の出力とトレーニング信号発生器からの出力トレー
ニング信号との一方を選択する第2選択手段と、補正手
段の出力から第2選択手段の出力を減算した減算出力に
対して補正手段による補正の逆補正をする逆補正手段
と、逆補正手段の出力に基づいてフィルタのフィルタ係
数を更新する係数更新手段と、第1選択手段によって変
調器から出力される変調トレーニング信号を選択しかつ
第2選択手段によってトレーニング信号発生器の出力ト
レーニング信号を選択したときにおける逆補正手段の出
力を同一搬送波周波数毎に加算しかつ加算結果の最小値
が対応する搬送波周波数を該搬送波周波数に基づく補正
データに変換して初期値とする初期値推定手段と、初期
値推定手段による推定初期値を初期値とし、第1選択手
段によって記憶手段から読み出された格納内容を選択し
かつ第2選択手段によって判定手段の出力を選択したと
きにおける逆補正手段の出力に基づき補正データを推定
し該推定補正データを補正手段へ補正データとして出力
する周波数オフセット量推定手段とを備えたことを特徴
とする。
【0010】本発明の適応自動等化器は、トレーニング
信号とそれに続くデータとからなる入力信号を格納する
記憶手段と、予想される周波数オフセットを含む所定周
波数範囲内の複数の周波数を搬送波として記憶手段から
読み出したトレーニング信号で順次変調する変調器と、
入力信号が受けた伝送歪を補償するフィルタと、変調器
からの出力と記憶手段から読み出した格納内容との一方
を選択してフィルタに導く第1選択手段と、フィルタか
らの出力に対して補正データに基づく補正をする補正手
段と、補正手段の出力を入力として入力のシンボルを推
定して出力する判定手段と、トレーニング信号を発生す
るトレーニング信号発生手段と、判定手段の出力とトレ
ーニング信号発生器からの出力トレーニング信号との一
方を選択する第2選択手段と、第2選択手段の出力に対
し補正手段による補正の逆補正をし逆補正出力をフィル
タにフィードバックする第1の逆補正手段と、補正手段
の出力から第2選択手段の出力を減算した減算出力に対
して補正手段による補正の逆補正をする第2の逆補正手
段と、第2の逆補正手段の出力に基づいてフィルタのフ
ィルタ係数を更新する係数更新手段と、第1選択手段に
よって変調器から出力される変調トレーニング信号を選
択しかつ第2選択手段によってトレーニング信号発生器
の出力トレーニング信号を選択したときにおける第2の
逆補正手段の出力を同一搬送波周波数毎に加算しかつ加
算結果の最小値が対応する搬送波周波数を該搬送波周波
数に基づく補正データに変換して初期値とする初期値推
定手段と、初期値推定手段による推定初期値を初期値と
し、第1選択手段によって記憶手段から読み出された格
納内容を選択しかつ第2選択手段によって判定手段の出
力を選択したときにおける第2の逆補正手段の出力に基
づき補正データを推定し該推定補正データを補正手段へ
補正データとして出力する周波数オフセット量推定手段
とを備えたことを特徴とする。
【0011】本発明の適応自動等化器において、補正手
段は、フィルタからの出力と周波数オフセット量推定手
段からの出力補正データとを乗算する複素乗算器である
ことを特徴とする。
【0012】本発明の適応自動等化器において、逆補正
手段は、周波数オフセット量推定手段からの出力補正デ
ータを複素共役データに変換する複素共役変換手段と、
複素共役変換手段からの出力データと減算出力とを乗算
する複素乗算器とを備えてなることを特徴とする。
【0013】本発明の適応自動等化器において、第1の
逆補正手段は、周波数オフセット量推定手段からの出力
補正データを複素共役データに変換する複素共役変換手
段と、複素共役変換手段からの出力データと第2選択手
段からの出力とを乗算する第1の複素乗算器とからな
り、第2の逆補正手段は複素共役変換手段からの出力デ
ータと減算出力とを乗算する第2の複素乗算器とを備え
てなることを特徴とする。
【0014】本発明の適応自動等化器において、周波数
オフセット量推定手段は、逆補正手段からの出力を逆補
正手段からの出力に基づく位相量に変換する変換手段
と、変換手段からの出力位相量を所定期間にわたって累
積加算する第1の累積加算手段と、第1の累積加算手段
からの出力位相量を所定期間にわたって累積加算する第
2の累積加算手段と、第2の累積加算手段の出力位相量
に基づく位相角の単位ベクトルに変換して補正データと
するベクトル変換部とを備えてなることを特徴とする。
【0015】本発明の適応自動等化器において、周波数
オフセット量推定手段は、第2の逆補正手段からの出力
を第2の逆補正手段からの出力に基づく位相量に変換す
る変換手段と、変換手段からの出力位相量を所定期間に
わたって累積加算する第1の累積加算手段と、第1の累
積加算手段からの出力位相量を所定期間にわたって累積
加算する第2の累積加算手段と、第2の累積加算手段の
出力位相量に基づく位相角の単位ベクトルに変換して補
正データとするベクトル変換部とを備えてなることを特
徴とする。
【0016】
【作用】本発明の請求項1の適応自動等化器によれば、
まず、第1選択手段によって変調器の出力が選択され、
第2選択手段によってトレーニング信号発生器の出力ト
レーニング信号が選択される。記憶手段から入力信号中
のトレーニング信号が読み出され、予想される周波数オ
フセットを含む所定周波数範囲内の複数周波数が搬送波
とされて、記憶手段から読み出されたトレーニング信号
で順次変調される。この変調は所定周波数間隔で実行さ
れる。この変調出力は第1選択手段を介してフィルタへ
送出されて伝送歪の補償が行われる。フィルタの出力か
ら第2選択手段を介して出力されたトレーニング信号が
減算され、減算出力は同一の搬送波周波数毎に加算さ
れ、加算出力中の最小値に対応する搬送波周波数に基づ
く補正データに変換されて推定初期値とされる。
【0017】次に、第1選択手段によって記憶手段から
読み出された格納内容が選択され、第2選択手段によっ
て判定手段からの出力が選択される。第1選択手段を介
して出力される記憶手段から読み出された格納内容がフ
ィルタへ送出されて伝送歪の補償が行われる。フィルタ
の出力は周波数オフセット量推定手段から出力される補
正データに基づき補正手段により補正される。この補正
されたフィルタの出力から、第2選択手段を介して出力
された判定手段の出力が減算される。減算出力は逆補正
手段によって、補正手段による補正の逆補正がなされ
て、逆補正された減算出力に基づいてフィルタのフィル
タ係数が更新される。さらに逆補正された減算出力に基
づいて補正データが推定される。この推定において前記
推定初期値を初期値として補正データが推定され、この
推定補正データが補正データとして補正手段へ出力され
フィルタの出力の補正に使用される。しかるに上記推定
初期値を補正データ推定のための初期値としたため、広
範囲の周波数オフセットを補償することができる。
【0018】本発明の請求項2の適応自動等化器によれ
ば、まず、第1選択手段によって変調器の出力が選択さ
れ、第2選択手段によってトレーニング信号発生器の出
力トレーニング信号が選択される。記憶手段から入力信
号中のトレーニング信号が読み出され、予想される周波
数オフセットを含む所定周波数範囲内の複数周波数が搬
送波とされて、記憶手段から読み出されたトレーニング
信号で順次変調される。この変調は所定周波数間隔で実
行される。この変調出力は第1選択手段を介してフィル
タへ送出されて伝送歪の補償が行われる。フィルタの出
力から第2選択手段を介して出力されたトレーニング信
号が減算され、減算出力は同一の搬送波周波数毎に加算
され、加算出力中の最小値に対応する搬送波周波数に基
づく補正データに変換されて推定初期値とされる。
【0019】次に、第1選択手段によって記憶手段から
読み出された格納内容が選択され、第2選択手段によっ
て判定手段からの出力が選択される。第1選択手段を介
して出力される記憶手段から読み出された格納内容がフ
ィルタへ送出されて伝送歪の補償が行われる。フィルタ
の出力は周波数オフセット量推定手段から出力される補
正データに基づき補正手段により補正される。第2選択
手段を介して出力された判定手段の出力は第1の逆補正
手段によって、補正手段による補正の逆補正がなされ
て、逆補正された判定出力がフィルタにフィードバック
される。この結果、マルチパス歪が除去される。
【0020】補正手段により補正されたフィルタの出力
から、第2選択手段を介して出力された判定手段の出力
が減算される。減算出力は第2の逆補正手段によって、
補正手段による補正の逆補正がなされて、逆補正された
減算出力に基づいてフィルタのフィルタ係数が更新され
る。さらに第2の逆補正手段によって逆補正された減算
出力に基づいて補正データが推定される。この推定にお
いて前記推定初期値を初期値として補正データが推定さ
れ、この推定補正データが補正データとして補正手段へ
出力されフィルタの出力の補正に使用される。しかるに
上記推定初期値を補正データ推定のための初期値とした
ため、広範囲の周波数オフセットを補償することができ
る。
【0021】本発明の適応自動等化器において、周波数
オフセット量推定手段は、逆補正手段(第2の逆補正手
段)からの出力を逆補正手段(第2の逆補正手段)から
の出力に基づく位相量に変換する変換手段と、変換手段
からの出力位相量を所定期間にわたって累積加算する第
1の累積加算手段と、第1の累積加算手段からの出力位
相量を所定期間にわたって累積加算する第2の累積加算
手段と、第2の累積加算手段の出力位相量に基づく位相
角の単位ベクトルに変換して補正データとするベクトル
変換部とを備えて構成したときは、変換手段によって逆
補正手段(第2の逆補正手段)からの出力、すなわち逆
補正されて補正されなかった元の状態に戻された減算出
力が該減算出力に基づく位相量に変換され、第1の累積
加算手段によって加算されて、伝送路において受けた歪
分に基づく変動分は累積加算によって平均化されてゼロ
となり、周波数オフセット量に基づく位相量が出力さ
れ、該位相量は第2の累積加算手段によって累積加算さ
れ、第2の累積加算手段からの累積加算出力に対する位
相角の単位ベクトルに変換され、該単位ベクトルに基づ
いてフィルタの出力が補正されるため、周波数オフセッ
トに基づく誤差が補正されることになる。
【0022】
【実施例】以下本発明を実施例によって説明する。
【0023】図1は本発明の一実施例の構成を示すブロ
ック図である。
【0024】本発明の一実施例の適応自動等化器では、
入力されたトレーニング信号およびデータは一旦バッフ
ァメモリ11に格納し、バッファメモリ11からトレー
ニング信号を読み出してデジタル変調器12に供給し
て、意図的に加える周波数オフセット範囲(−foff
+foff )内であって所定周波数Δf間隔の搬送波周波
数でデジタル変調し、変調出力を切替スイッチ回路13
の一方の端子131に供給し、切替スイッチ回路13を
介してフィルタ部14へ供給する。
【0025】バッファメモリ11からのトレーニング信
号の所定回数の読み出しに続いて、データを読み出して
切替スイッチ回路13を介してフィルタ部14へ供給す
る。
【0026】フィルタ部14は単位遅延演算子141、
142、係数乗算器143、144、145、加算器1
46からなるフォワードフィルタ部140と、単位遅延
演算子147、係数乗算器148からなるフィードバッ
クフィルタ部149とを備えている。
【0027】フィルタ部14の出力、すなわち加算器1
46からの出力は複素乗算器15に供給して後記の周波
数オフセット推定部26にて推定された推定周波数オフ
セットに基づく単位ベクトルと乗算して、フィルタ部1
4からの出力を推定周波数オフセットに基づいて補正す
る。
【0028】複素乗算器15の乗算出力は判定部16へ
送出し、判定部16において位相判定して出力する。一
方、判定部16からの出力は切替スイッチ回路18の一
方の端子182に供給し、トレーニング信号発生部17
から出力されるトレーニング信号は切替スイッチ回路1
8の他方の端子181に供給して、その一方を選択す
る。
【0029】複素乗算器15からの出力と切替スイッチ
回路18からの出力とは複素減算器19に供給して、複
素乗算器15の出力から切替スイッチ回路18の出力を
減算して、等化誤差データを検出する。
【0030】周波数オフセット推定部26にて推定され
た推定周波数オフセットに基づく単位ベクトルは前記の
ように複素乗算器15に供給すると共に、複素共役変換
部22に供給して、複素共役変換部22において単位ベ
クトルの複素共役の単位ベクトルに変換する。
【0031】切替スイッチ回路18からの出力は複素共
役変換部22からの出力と複素乗算器29に供給して乗
算し、複素乗算器15における推定周波数補正の逆補正
を行い、複素乗算器29によって逆補正された等化誤差
データは単位遅延演算子147、すなわちフィルタ部1
4のフィードバックフィルタ部149へ帰還する。
【0032】また、複素共役変換部22からの出力と複
素減算器19からの出力データとは複素乗算器20に供
給して乗算し、複素乗算器15における推定周波数補正
の逆補正を行う。複素乗算器20によって逆補正された
等化誤差データは係数更新部21に供給して、係数更新
部21によってフィルタ部14の係数乗算器143、1
44、145および148の係数、すなわちフィルタ係
数を複素乗算器20からの出力に基づいて更新する。
【0033】さらにまた、複素乗算器20からの出力は
切替スイッチ回路27の一方の端子271に供給し、切
替スイッチ回路27を介して等化誤差演算・メモリ23
に供給して、デジタル変調器12に供給した搬送波周波
数における全シンボルに対する等化誤差データを搬送波
周波数毎に等化誤差演算・メモリ23の演算部において
加算演算し、演算された和をデジタル変調器12に供給
した搬送波周波数に対応して等化誤差演算・メモリ23
のメモリ部に記憶させる。
【0034】等化誤差演算・メモリ23に格納されてい
る等化誤差データの和は初期値推定部25にて読み込ん
で初期値推定部25において等化誤差データの和の最小
値を検出し、検出した最小値に基づく位相角に変換して
初期位相角とする。
【0035】さらに、複素乗算器20の出力は切替スイ
ッチ回路27を介して制御部24に供給すると共に周波
数オフセット推定部26に供給する。制御部24は複素
乗算器20の出力を受けて、複素共役変換部22の出力
により逆補正された等化誤差データの大きさが所定範囲
を超えたとき制御信号を発生し、制御信号により後記の
スイッチ260をオフ状態に制御する。
【0036】周波数オフセット推定部26は、図2に示
す如く、スイッチ260と、スイッチ260を介して入
力される前記の補正された等化誤差データを位相量に変
換する等化誤差−位相変換部261と、等化誤差−位相
変換部261で変換された位相量を累積加算する累積加
算処理部262と、初期値推定部25にて推定された初
期値から累積加算処理部262の出力を累積加算する累
積加算処理部263と、累積加算処理部263の出力に
基づく位相角を有する単位ベクトルに変換して出力単位
ベクトルを複素乗算器15へ送出する位相−ベクトル変
換部264から構成してある。
【0037】切替スイッチ回路13、18および27は
制御回路28の制御のもとに後記する動作モード毎に切
り替え制御する。
【0038】上記のように構成した本一実施例の作用を
説明する。
【0039】表1乃至表4は本一実施例の作用の説明に
供するための表である。
【0040】図3に示されるフォーマットを有する入力
信号1がバッファメモリ11に供給されて、バッファメ
モリ11に一旦格納される。トレーニング信号2を用い
て、フィルタ部15の初期化モードと周波数オフセット
推定モードの各動作が、さらにトレーニング信号2およ
びデータ3を用いて適応自動等化モードの動作が以下の
手順によって行われる。この際、意図的にデジタル変調
器12に加える搬送波周波数範囲は受信系列が受けてい
ると想定される周波数オフセットの範囲(−f off 〜+
off (Hz))であり、周波数Δf(Hz)間隔で変
化させられることは前記のとおりである。
【0041】(a) 先ず、初期化モードが実行され
る。
【0042】ここで初期化モードと周波数オフセット推
定モードとの関係は次の如くである。
【0043】一搬送波周波数についてトレーニング信号
の全シンボルにわたってフィルタ係数の初期化動作を行
い、次いで同一搬送波周波数についてトレーニング信号
の全シンボルにわたって周波数オフセット推定動作を行
い、その後搬送波周波数を周波数Δfだけ変更して同上
のフィルタ係数の初期化動作、周波数オフセット推定動
作を行う。
【0044】表1は初期化モードの作用を説明するため
の表である。
【0045】
【表1】
【0046】(a−0) 初期化モードにおいては、初
期化モードの期間中、周波数オフセット推定部26から
(1+j0)の単位ベクトルが出力され、制御回路28
の制御のもとに切替スイッチ回路13は端子131に、
切替スイッチ回路18は端子181に、切替スイッチ回
路27は開放端子に夫々接続される。また、周波数オフ
セット推定部26から(1+j0)の単位ベクトルが出
力されているために周波数オフセット推定による補正は
実質的になされない状態に制御されている。
【0047】(a−1) バッファメモリ11に格納さ
れた入力信号1中のトレーニング信号が読み出され、デ
ジタル変調器12へ入力され、読み出されたトレーニン
グ信号が搬送波周波数fで変調され、変調出力がフィル
タ部14へ入力され、フィルタ部14で符号間干渉が除
かれ、フィルタ処理がなされる。
【0048】(a−2) フィルタ部14からの出力デ
ータは複素乗算器15において単位ベクトル(1+j
0)と乗算され、補正されずそのまま複素減算器19に
送出され、複素減算器19においてバッファメモリ11
から読み出されたトレーニング信号に対応してトレーニ
ング信号発生部17から発生されたトレーニング信号と
フィルタ部14の出力データとの差、すなわち等化誤差
データが演算される。
【0049】(a−3) 複素減算器19において演算
された等化誤差データは係数更新部21に供給され、係
数更新部21の制御のもとに等化誤差データに基づいて
フィルタ部14のフィルタ係数が更新される。この場
合、複素乗算器20によって等化誤差データは逆補正が
されるが、複素共役変換部22は(1−j0)の単位ベ
クトルを出力しているため、等化誤差データはそのまま
出力される。
【0050】(a−4) 搬送波周波数fによるトレー
ニング動作をトレーニング信号の全シンボルにわたって
行う。このトレーニング動作終了によってフィルタ係数
は収束される。
【0051】上記の搬送波周波数fによる初期化モード
に続いて搬送波周波数fにおける周波数オフセット推定
モードが実行される。表2は周波数オフセット推定モー
ドの作用の説明に供する表である。
【0052】
【表2】
【0053】(b−0) 周波数オフセット推定モード
においては、制御回路28の制御のもとに切替スイッチ
回路13は端子131に、切替スイッチ回路18は端子
181に、切替スイッチ回路27は端子271に夫々接
続される。また、周波数オフセット推定部26から(1
+j0)の単位ベクトルが出力されている。このために
周波数オフセット推定による補正は実質的になされない
状態に制御されている。
【0054】周波数オフセット推定モードは初期化モー
ドによって得られたフィルタ係数が初期値として用いら
れる。
【0055】(b−1) バッファメモリ11に格納さ
れた入力信号1中のトレーニング信号が読み出され、デ
ジタル変調器12へ入力され、読み出されたトレーニン
グ信号が搬送波周波数fで変調され、変調出力がフィル
タ部14へ入力される。
【0056】(b−2) フィルタ部14からの出力デ
ータは複素乗算器15において単位ベクトル(1+j
0)と乗算され、補正されずそのまま複素減算器19に
送出され、複素減算器19においてバッファメモリ11
から読み出されたトレーニング信号に対応してトレーニ
ング信号発生部17から発生されたトレーニング信号と
フィルタ部14の出力データとの差、すなわち等化誤差
データが演算される。
【0057】(b−3) 複素減算器19において減算
された等化誤差データは複素乗算器20を介して係数更
新部21に供給され、係数更新部21の制御のもとに等
化誤差データに基づいてフィルタ部14のフィルタ係数
が更新される。
【0058】(b−4) 同時に、等化誤差データは切
替スイッチ回路27を介して等化誤差演算・メモリ23
に供給されて、デジタル変調器12に供給した搬送波周
波数fについて全シンボルに対する等化誤差データの和
が等化誤差演算・メモリ23の演算部において演算さ
れ、演算された和がデジタル変調器12に供給した搬送
波周波数fに対応して等化誤差演算・メモリ23のメモ
リ部に格納される。
【0059】(c−0) 次に、搬送波周波数がΔf増
加させられて搬送波周波数(f+Δf)における(a−
0)〜(a−4)の初期化動作が行われ、引き続いて搬
送波周波数(f+Δf)における(b−0)〜(b−
4)の周波数オフセット推定動作が行われる。
【0060】(c−1) 上記のようにして、搬送波周
波数が−foff から周波数Δf間隔で搬送波周波数が+
off に到るまで行われる。
【0061】上記の動作終了時における等化誤差演算・
メモリ23の記憶内容を模式的に示せば表3の如くであ
る。
【0062】
【表3】
【0063】(c−2) 搬送波周波数+foff までの
動作が終了すれば、初期値推定部25において、等化誤
差演算・メモリ23に格納されている全加算等化誤差デ
ータが読み出されて全加算等化誤差データ中の最小値が
検索され、検索された最小値に対する搬送波周波数に基
づく初期位相角に変換される。
【0064】初期位相角を有する単位ベクトルが補正デ
ータとして複素乗算器15に送出される。ここで、全加
算等化誤差データ中の最小値に基づく初期位相角(−
θ)の単位ベクトルを補正データとして複素乗算器15
へ送出する理由は次の如くである。入力信号が前段にお
いて周波数fのオフセットを受けたとすれば、位相角θ
だけ回転された入力信号となっている。そこで初期位相
角(−θ)の回転を逆に与える周波数−fの搬送波周波
数によって変調したとき、複素乗算器15からの出力と
トレーニング信号発生部17から出力されるトレーニン
グ信号と等しくなって、複素乗算器15の出力において
オフセットがキャンセルされることになるためである。
【0065】したがって、等化誤差データの和が最小値
である周波数−f1 (≒−f)に基づく位相角(−
θ1 )の単位ベクトルを乗算することによって位相角θ
の位相回転されている入力信号を補正することができる
ためである。
【0066】次に、上記の周波数オフセット推定モード
の終了に続いて適応自動等化モードが実行される。表4
は適応自動等化モードの作用の説明に供する表である。
【0067】
【表4】
【0068】(d−0) 適応自動等化モードにおいて
は、制御回路28の制御のもとにトレーニング期間にお
いては切替スイッチ回路18は端子181に接続され、
データ等化期間においては切替スイッチ回路18は端子
182に接続され、切替スイッチ回路13は端子132
に、トレーニング期間においては切替スイッチ回路27
は開放端子に、データ等化期間においては切替スイッチ
回路27は端子271に夫々接続される。また、周波数
オフセット推定部26から(1+j0)の単位ベクトル
の出力は停止され周波数オフセット推定による後記の単
位ベクトルが出力される。
【0069】適応自動等化モードにおいては周波数オフ
セット推定モードにて得られた初期位相角を有する単位
ベクトルが初期値として用いられる。
【0070】(d−1) バッファメモリ11に格納さ
れた入力信号1中のトレーニング信号が読み出され、切
替スイッチ回路13を介してフィルタ部14に送出され
フィルタ処理される。フィルタ部14からの出力は複素
乗算器15において補正データとしての初期値の単位ベ
クトルと乗算されて、補正される。
【0071】(d−2) 複素乗算器15からの出力デ
ータは複素減算器19において、バッファメモリ11か
ら読み出されたトレーニング信号に対応してトレーニン
グ信号発生部17から発生されたトレーニング信号との
差、すなわち等化誤差データが演算される。
【0072】(d−3) ここで複素減算器19にて演
算された等化誤差データは位相補正された信号に対する
誤差であるので、複素共役変換部22から出力される複
素共役単位ベクトルと乗算されることにより複素乗算器
20にて、複素乗算器15における位相回転分が逆回転
されて等化誤差データが逆補正され、係数更新部21へ
出力される。
【0073】複素乗算器20からの出力、すなわち逆補
正された等化誤差データを受けた係数更新部21の出力
により、逆補正された等化誤差データに基づいてフィル
タ部14のフィルタ係数が更新される。
【0074】(d−4) 同様にトレーニング信号発生
部17からの出力トレーニング信号は複素乗算器29に
おいて逆補正されて、逆補正されたトレーニング信号発
生部17からの出力トレーニング信号が単位遅延演算子
147に供給されて、フィルタ部14へフィードバック
される。
【0075】(d−5) 次のトレーニング信号が順次
読み出されて、全トレーニング信号の終了まで上記(d
−1)〜(d−4)が実行される。この場合において次
のトレーニング信号の読み出し毎に周波数オフセット推
定部26において初期値としての単位ベクトルの位相角
分ずつ単位ベクトルの位相角が反時計方向に回転させら
れ、この位相角が整数倍された単位ベクトルが補正デー
タとして複素乗算器15に供給されて、フィルタ部14
からの出力データと乗算されて、補正される。
【0076】ここで、周波数オフセット推定部26にお
いて前記したように、変換位相角をシンボルの読み出し
毎に加算するのは、周波数オフセットを受けた入力信号
における位相角の位相回転は入力信号データ毎にθ、2
θ、3θ…の如く位相角θずつ増加するためであり、適
応自動等化モードにおいて、補正データすなわち単位ベ
クトルの位相角(−θ1 )がバッファメモリ11からの
データの読み出し毎に、位相角(−2θ1 )、(−3θ
1 )、(−4θ1 )…のように(−θ1 )ずつ増加させ
られる。
【0077】(d−6) 全トレーニング信号の読み出
し終了に続いて、切替スイッチ回路18は端子182に
接続され、切替スイッチ回路27は端子271に接続さ
れる。切替スイッチ回路27が端子271に接続された
ことによって制御部24が動作し、スイッチ260は制
御部24からの制御信号によってオン状態に制御され、
周波数オフセット推定部26に等化誤差データが入力さ
れる。
【0078】制御部24は等化誤差データの大きさを所
定期間累積し適応自動等化器の動作状況を監視する。累
積誤差がある値よりも小さい場合には適応自動等化器は
正常に動作していると判断し、超えたときには適応自動
等化器が異常動作していると判断してスイッチ260を
オフ状態にさせる。
【0079】(d−7) バッファメモリ11からデー
タが順次読み出され、読み出されたデータと周波数オフ
セット推定部26から出力された単位ベクトルとが複素
乗算器15において乗算され、乗算出力は判定部16に
おいて位相判定されて出力される。複素乗算器15の出
力から判定部16の出力は複素減算器19において減算
され、等化誤差データが演算される。この等化誤差デー
タは複素乗算器20において複素共役変換部22からの
出力により逆補正されて、係数更新部21の制御のもと
にフィルタ部14のフィルタ係数が更新される。
【0080】(d−8) 判定部16の出力は複素乗算
器29において複素共役変換部22からの出力により逆
補正されて、フィルタ部14のフィードバックフィルタ
部149へフィードバックされる。複素乗算器20およ
び29による逆補正は、複素乗算器15により補正され
たデータに基づく等化誤差データおよび判定部16の出
力を補正されない等化誤差データおよび判定部16の出
力に戻すためであることは前記と同様である。
【0081】(d−9) 複素乗算器20によって逆補
正された等化誤差データは制御部24において所定期間
累積加算されて、累積加算値が所定値を超えない場合は
スイッチ260がオン状態に制御される。スイッチ26
0がオン状態に制御されているときは、複素乗算器20
によって逆補正された等化誤差データは等化誤差−位相
変換部261において、逆補正された等化誤差データに
基づく位相量に変換され、変換された位相量は累積加算
処理部262において累積加算される。
【0082】しかるに等化誤差−位相変換部261に供
給される補正された等化誤差データ中には伝送路のノイ
ズやフェージングによる位相、振幅変動分と周波数オフ
セット分とが含まれている。
【0083】そこで、等化誤差−位相量変換部261に
おいて変換された位相量中には前記ノイズやフェージン
グによる位相、振幅変動分に基づく変動および周波数オ
フセット分による変動が含まれることになるが、トレー
ニング信号の等化処理に引き続く累積加算処理部262
における累積加算により前者の変動は一定期間の累積に
よって平均値は零となり、後者の変動分は、すなわち周
波数オフセットによる変動は一定値を持つ。したがっ
て、累積加算処理部262の出力からは周波数オフセッ
トに基づく位相(回転)量が出力される。 (d−10) 累積加算処理部262の出力は累積加算
処理部263にて累積加算されて、累積加算処理部26
3において、累積加算処理部262で抽出された周波数
オフセットに相当する1シンボル当たりの位相回転量φ
S が累積加算される。累積加算処理部263において累
積加算された位相回転量k・φS (kは1シンボル間隔
の時間)は位相−ベクトル変換部264で位相回転量k
・φS に基づく位相角の単位ベクトルに変換される。位
相−ベクトル変換部264で変換された単位ベクトルは
複素乗算器15に供給されて、フィルタ部14からの出
力の位相を回転させて補正される。
【0084】(d−11) なお、前段の無線部におけ
る周波数変換用発振器の発振周波数が所望の周波数と大
きく異なって、周波数オフセット推定部26の出力によ
り補正できない場合には、制御部24へ入力される等化
誤差データの大きさは所定範囲を超えて、制御信号によ
りスイッチ260がオフ状態に制御されて、周波数オフ
セット推定部26からは前スロットで推定された位相角
を有する単位ベクトルが出力されることになる。
【0085】(d−12) 次いで、バッファメモリ1
1から次のデータが読み出されて(d−1)〜(d−1
1)が実行され、バッファメモリ11から全てのデータ
が読み出されるまで継続されて、等化誤差データを用い
た周波数オフセット量の逐次推定、フィルタ部14のフ
ィルタ係数の更新、フィルタ部14のフィードバックフ
ィルタ部149への入力の逐次補正が行われて自動等化
処理が実行される。なお、上記した一実施例において、
フィルタ部14はフィードバックフィルタ部149を有
する場合を例示したが、フォワードフィルタ部140の
みを備えたフィルタ部であってもよい。この場合は複素
乗算器29を省略すればよい。
【0086】
【発明の効果】以上説明した如く本発明の適応自動等化
器によれば、伝送路中において生ずる歪成分、すなわち
ノイズ成分およびフェージング成分の補償の他に、前段
における無線部の周波数変換部の周波数誤差に起因する
周波数オフセット成分による位相回転も補償されて、周
波数オフセットにより生ずるビット誤り率の劣化が防止
できる効果がある。
【0087】また逆補正した判定出力をフィルタヘフィ
ードバックすることによってマルチパス妨害を除去する
ことができる効果もある。
【0088】また、初期値を予め推定し、推定初期値を
初期値として周波数オフセット量推定手段によって補正
データを得るようにしたため周波数オフセットが大きい
ときにおいても短時間において補正データを得ることが
できる効果がある。
【0089】さらに周波数オフセットの補正において、
伝送路途中における歪成分は所定期間にわたって累積加
算することによって周波数オフセット成分に基づく位相
量を抽出し、抽出位相量に基づく補正をするようにした
ため、周波数オフセット量推定手段の構成が簡単になる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適応自動等化器の一実施例の構成を示
すブロック図である。
【図2】本発明の適応自動等化器の一実施例における周
波数オフセット推定部の構成を示すブロック図である。
【図3】入力信号のフォーマットを示す模式図である。
【図4】従来例の適応自動等化器の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
11…バッファメモリ 12…デジタル変調器 13、18、27…切替スイッチ回路 14…フィルタ部 15、20、29…複素乗算器 16…判定部 17…トレーニング信号発生部 19…複素減算器 21…係数更新部 22…複素共役変換部 23…等化誤差演算・メモリ 24…制御部 25…初期値推定部 26…周波数オフセット推定部 28…制御回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレーニング信号とそれに続くデータとか
    らなる入力信号を格納する記憶手段と、予想される周波
    数オフセットを含む所定周波数範囲内の複数の周波数を
    搬送波として記憶手段から読み出したトレーニング信号
    で順次変調する変調器と、入力信号が受けた伝送歪を補
    償するフィルタと、変調器からの出力と記憶手段から読
    み出した格納内容との一方を選択してフィルタに導く第
    1選択手段と、フィルタからの出力に対して補正データ
    に基づく補正をする補正手段と、補正手段の出力を入力
    として入力のシンボルを推定して出力する判定手段と、
    トレーニング信号を発生するトレーニング信号発生手段
    と、判定手段の出力とトレーニング信号発生器からの出
    力トレーニング信号との一方を選択する第2選択手段
    と、補正手段の出力から第2選択手段の出力を減算した
    減算出力に対して補正手段による補正の逆補正をする逆
    補正手段と、逆補正手段の出力に基づいてフィルタのフ
    ィルタ係数を更新する係数更新手段と、第1選択手段に
    よって変調器から出力される変調トレーニング信号を選
    択しかつ第2選択手段によってトレーニング信号発生器
    の出力トレーニング信号を選択したときにおける逆補正
    手段の出力を同一搬送波周波数毎に加算しかつ加算結果
    の最小値が対応する搬送波周波数を該搬送波周波数に基
    づく補正データに変換して初期値とする初期値推定手段
    と、初期値推定手段による推定初期値を初期値とし、第
    1選択手段によって記憶手段から読み出された格納内容
    を選択しかつ第2選択手段によって判定手段の出力を選
    択したときにおける逆補正手段の出力に基づき補正デー
    タを推定し該推定補正データを補正手段へ補正データと
    して出力する周波数オフセット量推定手段とを備えたこ
    とを特徴とする適応自動等化器。
  2. 【請求項2】トレーニング信号とそれに続くデータとか
    らなる入力信号を格納する記憶手段と、予想される周波
    数オフセットを含む所定周波数範囲内の複数の周波数を
    搬送波として記憶手段から読み出したトレーニング信号
    で順次変調する変調器と、入力信号が受けた伝送歪を補
    償するフィルタと、変調器からの出力と記憶手段から読
    み出した格納内容との一方を選択してフィルタに導く第
    1選択手段と、フィルタからの出力に対して補正データ
    に基づく補正をする補正手段と、補正手段の出力を入力
    として入力のシンボルを推定して出力する判定手段と、
    トレーニング信号を発生するトレーニング信号発生手段
    と、判定手段の出力とトレーニング信号発生器からの出
    力トレーニング信号との一方を選択する第2選択手段
    と、第2選択手段の出力に対し補正手段による補正の逆
    補正をし逆補正出力をフィルタにフィードバックする第
    1の逆補正手段と、補正手段の出力から第2選択手段の
    出力を減算した減算出力に対して補正手段による補正の
    逆補正をする第2の逆補正手段と、第2の逆補正手段の
    出力に基づいてフィルタのフィルタ係数を更新する係数
    更新手段と、第1選択手段によって変調器から出力され
    る変調トレーニング信号を選択しかつ第2選択手段によ
    ってトレーニング信号発生器の出力トレーニング信号を
    選択したときにおける第2の逆補正手段の出力を同一搬
    送波周波数毎に加算しかつ加算結果の最小値が対応する
    搬送波周波数を該搬送波周波数に基づく補正データに変
    換して初期値とする初期値推定手段と、初期値推定手段
    による推定初期値を初期値とし、第1選択手段によって
    記憶手段から読み出された格納内容を選択しかつ第2選
    択手段によって判定手段の出力を選択したときにおける
    第2の逆補正手段の出力に基づき補正データを推定し該
    推定補正データを補正手段へ補正データとして出力する
    周波数オフセット量推定手段とを備えたことを特徴とす
    る適応自動等化器。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の適応自動等化器に
    おいて、補正手段は、フィルタからの出力と周波数オフ
    セット量推定手段からの出力補正データとを乗算する複
    素乗算器であることを特徴とする適応自動等化器。
  4. 【請求項4】請求項1記載の適応自動等化器において、
    逆補正手段は、周波数オフセット量推定手段からの出力
    補正データを複素共役データに変換する複素共役変換手
    段と、複素共役変換手段からの出力データと減算出力と
    を乗算する複素乗算器とを備えてなることを特徴とする
    適応自動等化器。
  5. 【請求項5】請求項2記載の適応自動等化器において、
    第1の逆補正手段は、周波数オフセット量推定手段から
    の出力補正データを複素共役データに変換する複素共役
    変換手段と、複素共役変換手段からの出力データと第2
    選択手段からの出力とを乗算する第1の複素乗算器とか
    らなり、第2の逆補正手段は複素共役変換手段からの出
    力データと減算出力とを乗算する第2の複素乗算器とを
    備えてなることを特徴とする適応自動等化器。
  6. 【請求項6】請求項1記載の適応自動等化器において、
    周波数オフセット量推定手段は、逆補正手段からの出力
    を逆補正手段からの出力に基づく位相量に変換する変換
    手段と、変換手段からの出力位相量を所定期間にわたっ
    て累積加算する第1の累積加算手段と、第1の累積加算
    手段からの出力位相量を所定期間にわたって累積加算す
    る第2の累積加算手段と、第2の累積加算手段の出力位
    相量に基づく位相角の単位ベクトルに変換して補正デー
    タとするベクトル変換部とを備えてなることを特徴とす
    る適応自動等化器。
  7. 【請求項7】請求項2記載の適応自動等化器において、
    周波数オフセット量推定手段は、第2の逆補正手段から
    の出力を第2の逆補正手段からの出力に基づく位相量に
    変換する変換手段と、変換手段からの出力位相量を所定
    期間にわたって累積加算する第1の累積加算手段と、第
    1の累積加算手段からの出力位相量を所定期間にわたっ
    て累積加算する第2の累積加算手段と、第2の累積加算
    手段の出力位相量に基づく位相角の単位ベクトルに変換
    して補正データとするベクトル変換部とを備えてなるこ
    とを特徴とする適応自動等化器。
JP4337587A 1992-12-09 1992-12-17 適応自動等化器 Pending JPH06188787A (ja)

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DE69330738T DE69330738T2 (de) 1992-12-09 1993-12-08 Adaptiver Entzerrer, der Trägerfrequenzverschiebungen kompensieren kann
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2008016902A (ja) * 2006-07-03 2008-01-24 Fujitsu Ten Ltd デジタル放送受信機及びデジタル放送受信方法
JP2017092747A (ja) * 2015-11-12 2017-05-25 通研電気工業株式会社 通信システム

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