JPH0618860A - 液晶素子 - Google Patents
液晶素子Info
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- JPH0618860A JPH0618860A JP4174497A JP17449792A JPH0618860A JP H0618860 A JPH0618860 A JP H0618860A JP 4174497 A JP4174497 A JP 4174497A JP 17449792 A JP17449792 A JP 17449792A JP H0618860 A JPH0618860 A JP H0618860A
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Abstract
る。 【構成】 少なくとも一方が透明な一対の基板の内側面
にそれぞれ透明導電膜を設けるとともに、この透明導電
膜間に液晶物質を多数の空隙中に保持した媒体を介在さ
せた液晶素子であり、前記媒体に顔料を分散させた液晶
素子である。
Description
れた液晶素子に関し、さらに詳しくは光透過率制御性能
に優れた液晶素子に関する。
いとのニーズが、ガラスを用いる多くの分野で高まって
いる。特に、建築あるいは自動車などの用途において
は、省エネルギーの観点から、窓に調光機能を持たせて
窓からの太陽光エネルギーの流入を防ぎ、室内の空調負
荷を軽減することや、プライバシー保護の観点から窓の
透視性を調節することが望まれている。
をガラス面内で局所的に選択変化させ、表示素子として
応用する上からも、調光機能を有するガラスは大きな関
心を集めている。
とも現在窓ガラスとして用いられている透明ガラスと、
太陽光エネルギーの吸収を目的とした熱線吸収ガラスと
の光学特性値を選択できることが必要と考えられ、この
調光範囲は、太陽光エネルギーの透過率変化幅(以下、
「△T」という)で15%以上であることが好ましい。
O3、MoO3、NiOxなどの電気化学的発色材料を用
いたエレクトロクロミック素子(以下、「EC素子」と
いう)が注目され、多方面で精力的な研究が続けられて
きた。最近では、眼鏡や自動車用ミラーなど小型のガラ
ス製品として実用化されるまでに至っている。
るため、大面積化した場合に応答速度が著しく低下する
ほか、長時間にわたる通電中に生じる構成材料の電気化
学的変化などによる劣化が避けられず、実用上充分な耐
久性を有する大面積の素子は実現されていない。
に代わるものとして、電圧駆動型の液晶調光素子が注目
されるようになった。耐久性に優れ、かつ大面積化の容
易な調光機能を持つ液晶素子として、ポリマー中にネマ
ティック液晶を分散してなる液晶素子(例えば特開昭5
8−501631号公報)が知られている。この液晶素
子では、液晶分子の配向制御により透過光の散乱度合い
を変化させて透視性を調節することができる。
作する。すなわち、透過型液晶素子の場合、透明導電膜
間に電圧を印加していない状態では、液晶分子がカプセ
ルの壁に沿って配向するため、液晶素子面に入射した光
は直進できずにカプセルの表面や内部で散乱する。その
結果、上記液晶素子は乳白色を呈した曇りガラス状とな
り、反対側の像はほとんど見えない。
では、液晶分子の誘電異方性が正の場合、液晶の分子長
軸が外部電界により電界方向と平行となるため、カプセ
ル内の液晶分子は透明導電膜面に対して垂直方向に整列
する。このとき、液晶の常光あるいは異常光屈折率(通
常は常光屈折率)とポリマーの屈折率とを一致するよう
に選択することにより、液晶素子面に入射した光は散乱
することなく直進するため、液晶素子は透明な状態とな
る。
を任意に制御することにより、充分に散乱して不透明な
状態と、充分に透明な状態との間で、透過率を無段階に
変化させることができる。
は入射した光の散乱度合いが印加電圧により調節される
ため、電圧無印加時には乳白色を呈する。したがって、
液晶素子を例えば建築物や自動車の窓として用いた場合
には、その意匠性が著しく損なわれる場合もあった。
れるようになった。また、表示素子として応用する上か
らも、着色された透過光及び/または反射光を出力する
液晶素子は大きな関心を集めている。
例えば特開平3−66162号公報には、液晶物質中に
多色性染料を添加し、電圧無印加時の入射光の吸収を増
大させる方法について開示されている。しかしながら、
この方法による液晶素子にあっては、ネマティック液晶
と共に使用されている溶液状態の多色性染料が本質的に
光や熱に対して劣化するため、長時間にわたり太陽光に
曝される建築物あるいは自動車などの屋外用途には使用
することができなかった。さらに、多色性染料は高価な
ため、これを使用して製造された液晶素子はコスト高と
ならざるを得なかった。
えば特開昭59−226322号公報にはポリマー中に
染料を添加する技術について開示されている。しかしな
がら、前記公報に開示された技術においては、実用上大
きな欠点があった。すなわち、前記公報によれば、添加
される染料はポリマーあるいはポリマーの前駆体と相溶
しなければならず、このため実用上使用できる染料の種
類に制限があった。また、染料は前述のように本質的に
光や熱により変色や分解し易いため、やはり長時間にわ
たり太陽光に曝される建築物などの屋外用途には使用す
ることができなかった。
ためになされたもので、耐久性に優れ、大面積化が容易
で、着色された透過光及び/または反射光を出力する液
晶素子を提供することを目的とする。
くとも一方が透明な基板間の内側面にそれぞれ透明導電
膜を設けるとともに、液晶物質を多数の空隙中に保持し
てなる媒体を前記基板間に介在させた液晶素子におい
て、前記媒体に顔料を分散させたことを特徴とする液晶
素子である。
子から出力する透過光及び/または反射光を着色するも
のであれば、無機材料及び有機材料の種類を問わず使用
することができ、染料のように媒体に溶解させる必要が
ないので、固体及び液体といった顔料の状態を問わず使
用することができる。例えば、グンジョウ、カドミウム
エロー、ベンガラ、クロムエロー、鉛白、チタン白、カ
ーボンブラック等の天然または合成無機顔料、あるいは
アゾ系、トリフェニルメタン系、キノリン系、アントラ
キノン系、フタロシアニン系などの有機顔料を用いるこ
とができる。
液晶物質の空隙(以下「カプセル」という)に影響を及
ぼさないものであれば、その大きさ及び形状に特に制限
はないが、中でも真球換算直径で1μm以下のものが好
ましく、特に0.4μm以下であれば、透明導電膜間に
電圧を印加した状態で、顔料による入射光の散乱がほと
んど発生しないため、さらに好ましい。
されるものではないが、中でも0.01〜10wt%の
範囲が好ましく、所望する透過光及び/または反射光の
着色度合いにより選定される。
要に応じて界面活性剤などの分散安定剤を用いてもよ
い。
間へ電圧印加しない状態における可視光線の直進透過率
(以下、「T(s)」という)が30%以上で、しかも
透過光の散乱度合いが最も低くなるように前記透明導電
膜間に印加する電圧を調節した状態における可視光線の
直進透過率(以下、「T(t)」という)がT(s)+
20%以上となるような構成とすることもできる。
り低いと透視性が損なわれ易く、対象物の視認性が低下
する。一方、透過光の散乱度合いが最も低い状態、即ち
最も透視性を高めた時のT(t)は、少なくともT
(s)よりも20%以上高くすることが好ましく、T
(t)をT(s)より20%以上高くしなければ、透視
性の差が低いため調光体としての機能は乏しい。
る方法として、以下の各方法を挙げることができる。す
なわち、(A)液晶素子を構成する多数のカプセルを有
する媒体と液晶物質の総体積に占める液晶物質の体積割
合(以下、「液晶比率」という)を減少させる、(B)
液晶物質の複屈折性(以下、「△n」という)を小さく
する、(C)液晶物質の充填される空隙直径(以下、
「カプセル径」という)を大きくする)、(D)透明導
電膜間の距離(以下、単に「厚み」と略すことがある)
を短くする、の4点である。
せるに伴いT(s)が高くなる。しかしながら、それに
伴って駆動電圧も上昇し、液晶比率が0.3より小さく
なるとほとんど透視性の変化が観察されない状態とな
り、T(t)がT(s)より20%以上高くなる液晶素
子を得ることはできない。従って、液晶比率を減少さ
せ、さらに他の(B)〜(D)の方法も併せて、T
(s)を高くすることが好ましい。
プセル径を大きくすることによってもT(s)は高くな
る。本発明においては、△nは0.01〜0.2の範囲
で用いられることが好ましく、またカプセル径は1〜1
0μmの範囲とすることが好ましい。
高くする効果的な方法であり、液晶材料の使用量を減少
させる上でも好ましい方法である。しかしながら、厚み
を薄くするほど透明導電膜表面の微細な突起や媒体中の
異物等による透明導電膜間放電が発生し易くなる。この
ため、好適な値を選択することが必要である。
(A)〜(D)に示した液晶素子を構成する要因との関
係を詳細に調べた結果、次の実験式により表されること
が明かとなった。
折率、Sは総空隙の総表面積、tは厚みを表す。
異常光屈折率を表す。
ここで、液晶が充填されているカプセルは、いくつかが
連結した場合であっても各々独立したカプセルと考える
ことができ、従って前記Dは各々独立したカプセルの体
積を、その体積と同体積を有する真球体に換算した場合
の真球体の直径の平均値を表す。このように、上記
(1)(2)(3)式を用いることにより所望の直進透
過率を示す液晶素子を設計することができる。
びtが、次式の関係になるような構成とすることもでき
る。
の関係を詳細に調べた結果、△Tが次式で表されること
が明かとなった。すなわち、複数のパラメータを好適に
組み合わせることにより、前方に散乱する入射光をより
多く入射側(以下、「後方」と略す)に散乱させること
が可能となり、その結果、電圧無印加時の透過光量が減
少し、光透過率制御性能を著しく高めることができた。
率noとの差、すなわち複屈折率△n(=ne−no)
をより大きくすることにより、平均屈折率naが大きく
なり、△Tが増加する。
る、もしくはtを大きくすることにより△Tが増加す
る。前記Sを多くするには、カプセル径を小さくする、
もしくは液晶比率を高くすれば良い。
式の右辺が15%以上、すなわち(4)式を満たすよう
に液晶素子のパラメータを組み合わせれば良い。
子のパラメータが以下の範囲にあることが好ましい。
きく影響する。カプセル径Dが0.5μm未満になる
と、可視光域における長波長側の透過率が高くなり、電
圧無印加時に視界を遮断する能力が低下する。また、カ
プセル径Dが3μmを越えるとカプセルの総表面積Sが
低下し透過光量が増加する。従って、カプセル径Dは
0.5〜3μmの範囲にあることが好ましい。さらに、
0.8〜2μmの範囲であることが望ましい。
比率が高いほどカプセルの総表面積Sが増加する。従っ
て、後方散乱する光量が増加するため、透過光の制御幅
は大きくなる。しかし、液晶比率が非常に高くなると
(最大で1)、液晶物質を保持する空隙を形成すること
が困難となり、入射光の散乱する度合いが低下するため
透過光の制御幅が減少する。これらのことから、液晶比
率は0.5〜0.9の範囲であることが好ましい。
液晶物質及びカプセル量も減少するため、カプセルの総
表面積Sが減少する。従って、透過光の制御幅が減少す
る。一方、厚みtが大きくなると、透過光の制御幅は増
加するが、それに比例して高い駆動電圧が必要となり消
費電力を増加させるため、厚みtを大きくしすぎるのは
好ましくない。従って、厚みtは10〜40μmの範囲
とするのが好ましい。
に限定されるものではないが、ネマティック液晶、コレ
ステリック液晶及びスメクティック液晶が好ましい。そ
の中でも、ネマティック液晶が特に好ましい。
その媒体の屈折率nbが液晶物質の常光屈折率noもしく
は異常光屈折率neと整合するように選択された材料で
あって、液晶物質を空隙に保持するものであれば、無機
材料及び有機材料の種類を問わず使用することができ
る。その中でも、屈折率の調節や素子の大面積化が容易
な樹脂を使用することが好ましい。例えば、特開昭60
−252687号公報に記載されているラテックスは好
適な材料であり、基板との接着性、光学的均一性及び物
理的耐久性に優れた液晶素子を得ることが可能である。
ためには、界面活性剤を添加することが好ましい。
るためには、架橋剤を添加することが好ましい。この架
橋剤の添加により、媒体と基板表面に形成された透明導
電膜との接着性が良好となり、かつ耐湿性に優れた液晶
素子を得ることができる。
膜基板としては、インジウム錫酸化物(ITO)膜や錫
酸化物(SnO2)膜が表面に形成された一般的なガラ
ス基板のほか、光透過性の他の部材、例えばプラスチッ
ク基板あるいはフレキシブルなプラスチックフィルム等
を適用することができる。
きるが、液晶素子の支持性あるいは耐久性の向上、さら
には意匠性の向上等の観点から、望ましくは液晶素子を
ポリビニルブチラール膜、デュミラン膜(武田薬品
(株)製)、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリエス
テル樹脂、エポキシ樹脂等のプラスチック接着膜を介し
て、一対のガラス板やプラスチック板等の透明体で挟持
して用いることが好ましい。
ることにより、着色された透過光及び/または反射光を
出力し、耐候性に優れた大面積の液晶素子を得ることが
でき、これを自動車や建築物の窓として用いた場合に
は、その意匠性を向上することができる。
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
り、同図において1は基板、2は透明導電膜、3は液晶
物質、4は顔料、そして5は媒体を示している。
法により作製される。
接混合して、顔料をラテックス中で均一に分散させる。
混合は、ブレンダー、コロイドミルなど種々のミキサー
を用いて行う。その際、顔料を安定させるために界面活
性剤を添加しても良い。さらに、この着色されたラテッ
クスが所定の濃度あるいは着色度合いになるようにラテ
ックスで希釈する。
クスを直接混合して媒体としてのエマルジョンを作製す
る。あるいは、液晶物質と水性相を混合してエマルジョ
ンを作製し、この後前記エマルジョンを前記着色された
ラテックスと混合しても良い。エマルジョンを作製する
際、液晶物質の粒子径を安定させるために界面活性剤を
添加する。また、混合は上記の場合と同様にブレンダ
ー、コロイドミルなど種々のミキサーを用いて行う。次
に、前記エマルジョンに架橋剤を添加してゆっくり攪拌
する。そしてこの後、液晶物質が分散したエマルジョン
をナイフブレードまたは他の手段を用いて、予め透明導
電膜の形成された基板の透明導電膜面上に必要な厚みに
塗布し乾燥させる。さらに、透明導電膜側を内側面とし
てもう一枚の基板と貼合わせることにより液晶素子を得
る。
ために、有機顔料C.I.Pigment ブルー15
(別名:フタロシアニンブルー)をラテックス粒子40
wt%を含むNeorez R−967(ICIレジン
製)に固形分重量比率が1/100になるよう添加し、
ホモジナイザーを用い18000回転/分で20分間攪
拌し均一に着色されたラテックスを得た。その透過光ス
ペクトルを示すグラフを図2に示す。
晶比率が0.62になるように、予め界面活性剤IGE
PAL CO−610(GAF製)を0.5wt%添加
したネマチック液晶E49(BDH製)を添加し、ホモ
ジナイザーを用い7000回転/分で10分間攪拌しエ
マルジョンを得た。次に、ゆっくり混ぜながら架橋剤C
X−100(ICIレジン製)をR−967に対して3
wt%の割合で添加した。
ITO膜が予め形成されたPETフィルムのITO膜面
上に塗布し乾燥させた。乾燥後の厚みは、約30μmで
あった。混合物の乾燥後、ITO膜側が前記乾燥した混
合物に接するように、もう一枚のITO膜付きPETフ
ィルムと貼合わせ、液晶素子を得た。このようにして得
られた液晶素子の透過光スペクトルを示すグラフを図3
に示す。同図において、a(実線)は電圧の印加時、b
(破線)は電圧の無印加時における液晶素子の透過光ス
ペクトルを表している。
加した液晶素子を作製した。
t グリーン36をラテックス粒子40wt%を含むN
eorez R−967(ICIレジン製)に固形分重
量比率が1/100になるよう添加し、ホモジナイザー
を用い18000回転/分で20分間攪拌し均一に着色
されたラテックスを得た。
晶比率が0.62になるように、予め界面活性剤IGE
PAL CO−610(GAF製)を0.5wt%添加
したネマチック液晶ZLI−1840(メルクジャパン
製)に添加し、ホモジナイザーを用い7000回転/分
で10分間攪拌しエマルジョンを得た。次に、ゆっくり
混ぜながら架橋剤CX−100(ICIレジン製)をR
−967に対して3wt%の割合で添加した。
ITO膜が予め形成されたPETフィルムのITO膜面
上に塗布し乾燥させた。乾燥後の厚みは、約20μmで
あった。混合物の乾燥後、ITO膜側が前記乾燥した混
合物に接するように、もう一枚のITO膜付きPETフ
ィルムと貼合わせ、液晶素子を得た。このようにして得
られた液晶素子の透過光スペクトルを示すグラフを図4
に示す。同図において、c(実線)は電圧の印加時、d
(破線)は電圧の無印加時における液晶素子の透過光ス
ペクトルを表している。
の厚みを6.5μmにする以外は、実施例2と同様にし
て作製した。
ガ試験機製)を用いて直進透過率を測定した。直進透過
率を測定するに際し、液晶素子を積分球の開口部から光
源のある方向へ35mm離れた位置に設置した。そし
て、電圧の印加されていない状態での直進透過率T
(s)を測定した。その結果を表1に示す。
の液晶素子は、透過光の散乱度合いを最も高めた状態に
おいて、液晶素子を通して目視で対象物を視認できた。
すなわち、T(s)≧30%では、透視性は損なわれな
かった。
nt レッド122をラテックス粒子40wt%を含む
Neorez R−967(ICIレジン製)に固形分
重量比率が2/100になるよう添加し、ホモジナイザ
ーを用い18000回転/分で20分間攪拌し均一に着
色されたラテックスを得た。
晶比率が0.62になるように、予め界面活性剤IGE
PAL CO−610(GAF製)を0.5wt%添加
したネマチック液晶ZLI−3219(メルクジャパン
製)に添加し、ホモジナイザーを用い7000回転/分
で10分間攪拌しエマルジョンを得た。次に、ゆっくり
混ぜながら架橋剤CX−100(ICIレジン製)をR
−967に対して3wt%の割合で添加した。
ITO膜が予め形成されたPETフィルムのITO膜面
上に塗布し乾燥させた。乾燥後の厚みは、約24μmで
あった。混合物の乾燥後、ITO膜側が前記乾燥した混
合物に接するように、もう一枚のITO膜付きPETフ
ィルムと貼合わせ、液晶素子を得た。
について、表2に示されるパラメータを用いて、上記
(1)式の左辺、すなわち|na−nb|×S×tを計算
した。その結果は、7.2であった。
R 3106に従って電圧を印加していない状態(閉状
態)及び液晶素子の対向するITO膜間に電圧を印加し
た状態(開状態)の太陽光透過率をそれぞれ測定し、そ
の測定値から計算により△Tを得た。その結果を表3に
示す。なお、前記△Tは上記のとおり太陽光エネルギー
の透過率変化幅であり、さらに詳しくは開状態での太陽
光透過率と閉状態での太陽光透過率との差を表す。
の|na−nb|とSとtの積が4.2以上であり、カプ
セル径が0.5〜3μmの範囲、もしくは液晶比率が
0.5〜0.9の範囲、もしくは厚みが10〜40μm
の範囲である上記実施例4においては、△Tが15%以
上の調光性能を持った液晶素子が得られることがわかっ
た。また、充分に透視性を調節することができた。
多数のカプセル中に保持させた媒体に分散させることに
より、着色された透過光及び/または反射光を出力し、
耐候性に優れた大面積の液晶素子を得ることができ、こ
れを例えば自動車や建築物の窓として用いた場合には、
その意匠性を向上することができる。
なるように構成した場合には、印加される電圧に対して
透過光の散乱度合いを調節することができ、電気的故障
や停電等による電圧無印加時に液晶素子が不透明状態と
なることによる安全上あるいは快適性などの問題を解消
することができる。
を、上記(4)式を満たすように好適に組み合わせて構
成した場合には、△Tが15%以上の調光性能を持った
液晶素子が得られ、光透過率制御性能に優れた液晶素子
を得ることができる。
面図
クスの透過光スペクトルを示すグラフ
子の透過光スペクトルを示すグラフ
子の透過光スペクトルを示すグラフ
折率、Sは総空隙の総表面積、tは厚みを表す。
常光屈折率を表す。
びtが、次式の関係になるような構成とすることもでき
る。
の関係を詳細に調べた結果、△Tが次式で表されること
が明かとなった。すなわち、複数のパラメータを好適に
組み合わせることにより、前方に散乱する入射光をより
多く入射側(以下、「後方」という)に散乱させること
が可能となり、その結果、電圧無印加時の透過光量が減
少し、光透過率制御性能を著しく高めることができた。
率noとの差、すなわち複屈折率△n(=ne−no)を
より大きくすることにより、平均屈折率naが大きくな
り、△Tが増加する。
その媒体の屈折率nbが液晶物質の常光屈折率noもしく
は異常光屈折率neと整合するように選択された材料で
あって、液晶物質に空隙を保持するものであれば、無機
材料及び有機材料の種類を問わず使用することができ
る。その中でも、屈折率の調節や素子の大面積化が容易
な樹脂を使用することが好ましい。例えば、特開昭60
−252687号公報に記載されているラテックスは好
適な材料であり、基板との接着性、光学的均一性及び物
理的耐久性に優れた液晶素子を得ることが可能である。
について、表2に示されるパラメータを用いて、上記
(1)式の左辺、すなわち|na−nb|×S×tを計算
した。その結果は、7.2であった。
の|na−nb|とSとtの積が4.2以上であり、カプ
セル径が0.5〜3μmの範囲、もしくは液晶比率が
0.5〜0.9の範囲、もしくは厚みが10〜40μm
の範囲である上記実施例4においては、△Tが15%以
上の調光性能を持った液晶素子が得られることがわかっ
た。また、充分に透視性を調節することができた。
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくとも一方が透明な一対の基板間の
内側面にそれぞれ透明導電膜を設けるとともに、液晶物
質を多数の空隙中に保持してなる媒体を前記透明導電膜
間に介在させた液晶素子において、前記媒体に顔料を分
散させることを特徴とする液晶素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4174497A JPH0618860A (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | 液晶素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4174497A JPH0618860A (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | 液晶素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0618860A true JPH0618860A (ja) | 1994-01-28 |
Family
ID=15979530
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4174497A Pending JPH0618860A (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | 液晶素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0618860A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1175639A1 (en) * | 1999-04-06 | 2002-01-30 | Reveo, Inc. | Electro-optical glazing structures having scattering and transparent modes of operation |
WO2004088402A1 (ja) * | 2003-03-31 | 2004-10-14 | Nippon Sheet Glass Company, Limited | 調光体及び合わせガラス |
AU2004216589B2 (en) * | 2004-09-30 | 2011-08-25 | Nippon Sheet Glass Co., Ltd | Light adjuster and laminated glass |
-
1992
- 1992-07-01 JP JP4174497A patent/JPH0618860A/ja active Pending
Cited By (4)
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---|---|---|---|---|
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EP1175639A4 (en) * | 1999-04-06 | 2006-04-19 | Reveo Inc | ELECTRO-OPTICAL GLAZING STRUCTURES HAVING DIFFUSION AND TRANSPARENCY OPERATING MODES |
WO2004088402A1 (ja) * | 2003-03-31 | 2004-10-14 | Nippon Sheet Glass Company, Limited | 調光体及び合わせガラス |
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