JPH0618673B2

JPH0618673B2 - エキスパンデツド・メタルの製造方法

Info

Publication number: JPH0618673B2
Application number: JP27874285A
Authority: JP
Inventors: 充彦城
Original assignee: SHOWA HOORU KK
Current assignee: SHOWA HOORU KK
Priority date: 1985-12-10
Filing date: 1985-12-10
Publication date: 1994-03-16
Anticipated expiration: 2009-03-16
Also published as: JPS62137128A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野この発明は、間仕切、フェンス、門扉、格子等の用いら
れるエキスパンデッド・メタルの製造方法に関する。

この明細書において、上下、左右とは第１図および第２
図に向っていうものとする。

従来技術とその問題点従来、エキスパンデッド・メタルは、板状金属素材に多
数の縦スロットを千鳥配置状に形成し、この素材を左右
方向に引張り拡げることにより製造していた。しかしな
がら、従来の製造方法では引張り拡げる幅を大きくする
ことはできず、広幅のエキスパンデッド・メタルを製造
することはできなかった。

この発明の目的は、従来の方法に比べて左右方向に引張
り拡げる幅を大きくすることができ、従来のものよりも
広幅のエキスパンデッド・メタルを製造することのでき
る方法を提供することにある。

なお、以下の説明において、「アルミニウム」という語
には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金も含むも
のとする。

問題点を解決するための手段この発明によるエキスパンデッド・メタルの製造方法
は、左右両側縁に補強部を有する板状金属素材に、上下
方向に所定間隔をおいた複数の縦スロットからなるスロ
ット列を、３列を１組として左右方向に所定間隔おきに
複数組形成し、各組の左右両側のスロット列の縦スロッ
トと、中央スロット列の縦スロットとを上下方向に食い
違い状に配置し、各組の左右両側スロット列の各縦スロ
ットの長さの中間部どうしの間に横スロットを形成して
縦スロットどうしを連結し、最後に板状金属素材を左右
方向に引張り拡げることを特徴とするものである。

上記において、板状金属素材としては、アルミニウム、
鉄、銅、鉄合金、銅合金などからつくられたものが用い
られる。

実施例以下、この発明の実施例を、図面を参照しながら説明す
る。

第４図には、この発明の方法により製造されたアルミニ
ウム製エキスパンデッド・メタルが示されている。

エキスパンデッド・メタル(1)は、左右方向に所定間隔
をおいて配置されかつ上下方向に伸びる横断面縦長方形
の複数の中空状補強部(2)と、隣り合う補強部(2)間に上
下方向に所定間隔をおいて設けられた複数の６角形状網
目(3)とよりなる。左右両側縁の補強部(2)には、後の枠
組加工のさい等に用いられるビス・ホール（図示略）等
が形成されている。６角形状網目(3)は、補強部(2)と一
体的に設けられた互いに平行な左右の縦直線部(4)、(4)
と、両縦直線部(4)、(4)の上端から互いに相手側の方に
向って伸びた左右一対の上部傾斜直線部(5),(5)と、左
右両縦直線部(4),(4)の下端から互いに相手側に向って
下方に伸びた左右一対の下部傾斜直線部(6),(6)とより
なる。

次に第１図から第３図を参照しながらエキスパンデッド
・メタル(1)の製造方法について説明する。

まず、上下方向に伸びた互いに平行な複数の角筒状補強
部(12)と、隣り合う角筒状補強部(12)どうしをその厚さ
の中間部で一体的に連結する連結壁部(13)とよりなるア
ルミニウム押出型材製の板状金属素材(11)を用意する。
角筒状補強部(12)は、横断面縦長方形の中空状で、この
角筒状補強部(12)が、素材(11)からエキスパンデッド・
メタル(1)を製造した場合に補強部(2)となる。連結壁部
(13)の上下両面には、それぞれ左右方向に所定間隔をお
きかつ角筒状補強部(12)と平行な上下方向に伸びる２つ
の突条(14)が設けられている。そして、隣り合う角筒状
補強部(12)間の各連結壁部(13)における突条(14)どうし
の間および突条(14)と角筒状補強部(12)との間に、それ
ぞれ上下方向に所定間隔をおいて複数の縦スロット(15)
(16)(17)を形成し、上下方向に伸びる３列のスロット列
をつくる。各連結壁部(13)における左右両側スロット列
の縦スロット(16)(17)と、中央スロット列の縦スロット
(15)とは上下方向に食い違い状としておく。さらに、各
連結壁部(13)における左右両側のスロット列の各縦スロ
ット(16)(17)の長さの中間部どうしの間に横スロット(1
8)を形成して縦スロット(16)と縦スロット(17)とを連結
しておく。

その後、この素材(11)を全長にわたって左右方向に引張
って拡大すれば、各連結壁部(13)の突条(14)(14)と対応
する部分が変形して左右縦直線部(4)、上部傾斜直線部
(5)および下部傾斜直線部(6)となり、中央スロット列の
縦スロット(15)が拡げられて６角形状網目(3)となる。
そして、角筒状補強部(12)が補強部(2)となる。また、
横スロット(18)も上下方向に拡開される。横スロット(1
8)を形成しておかないと、素材(10)を左右方向に引張っ
て拡げたさいに、６角形状網目(3)を形成する上部傾斜
直線部(5)どうしおよび下部傾斜直線部(6)どうしの間の
角度が、横スロット(18)を形成した場合よりも小さくな
り、その結果隣り合う補強部(2)間の間隔が小さくな
る。

上記実施例においては、板状金属素材(11)における組を
なす３つのスロット列の相互間にも角筒状補強部(12)が
設けられてるが、これは必ずしも必要としない。

発明の効果この発明によるエキスパンデッド・メタルの製造方法
は、左右両側縁に補強部を有する板状金属素材に、上下
方向に所定間隔をおいた複数の縦スロットからなるスロ
ット列を、３列を１組として左右方向に所定間隔おきに
複数組形成し、各組の左右両側スロット列の縦スロット
と、中央スロット列の縦スロットとを上下方向に食い違
い状に配置し、各組の左右両側スロット列の各縦スロッ
トの長さの中間部どうしの間に横スロットを形成して縦
スロットどうしを連結し、最後に板状金属素材を左右方
向に引張り拡げることを特徴とするものであるから、従
来のエキスパンデッド・メタルの製造方法に比べて引張
り拡げる幅を大きくすることができ、広幅のエキスパン
デッド・メタルを製造することが可能となる。また、こ
の発明の方法によって製造されたエキスパンデッド・メ
タルにおいては、素材に形成した横スロットの存在によ
り、その形状が従来のものよりも特異なものになる。さ
らに、この発明の方法によって製造されたエキスパンデ
ッド・メタルにおいては、左右両側縁に補強部が存在す
るので、この補強部を利用することにより枠組工程等を
容易に行ない得る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明による方法に使用する板状金属素材の
正面図、第２図は第１図の部分拡大図、第３図は第１図
のIII−III線に沿う拡大断面図、第４図はこの発明の方
法により製造されたエキスパンデッド・メタルの正面図
である。 (11)…板状金属素材、(12)…角筒状補強部、(15)(16)(1
7)…縦スロット、(18)…横スロット。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】左右両側縁に補強部を有する板状金属素材
に、上下方向に所定間隔をおいた複数の縦スロットから
なるスロット列を、３列を１組として左右方向に所定間
隔おきに複数組形成し、各組の左右両側スロット列の縦
スロットと、中央スロット列の縦スロットとを上下方向
に食い違い状に配置し、各組の左右両側スロット列の各
縦スロットの長さの中間部どうしの間に横スロットを形
成して縦スロットどうしを連結し、最後に板状金属素材
を左右方向に引張り拡げることを特徴とするエキスパン
デッド・メタルの製造方法。