JPH0618408B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、所定の付加情報を受信画に表示することので
きるファクシミリ装置に関する。

〔従来技術〕

ファクシミリ装置は、送信画像を受信記録するのが本来
の機能であるが、装置に備えられているプリンタ部分を
活用し付加的な情報を記録することも一般に行われてい
る。ここで付加的な情報（以下付加情報という。）と
は、例えば次のようなものがある。

（ｉ）発信元を表わした情報、 発信元の電話番号、会社等の名称等。

（ii）受信側を表わした情報、 受信側の電話番号、受信年月日や時刻、 受信装置の名称等。

（iii）送信原稿に関する情報、 送信原稿のページ、原稿の秘密性の有無、 緊急性の有無等。

ところで送信画像と付加情報を１枚の記録紙に記録する
には、例えば第１図に示したように、副走査方向に長さ
Ｌ_１の画像部分１１と同一方向に長さＬ_２の付加情報部
分１２とを同一の記録紙に納めることが必要となる。付
加情報部分１２を納める位置は、ホワイトラインスキャ
ップ等の画像処理との関係から、記録紙の右端あるいは
左端部分は好ましくなく、先端部分あるいは後端部分が
適当となる。

第２図および第３図は従来のファクシミリ装置におい
て、付加情報部分が記録紙の先端部分に配置される場合
をそれぞれ表わしたものである。このうち第２図の方
は、画像部分１１と付加情報部分１２を重複しないよう
に記録したもので、副走査方向の記録紙の長さはＬ_１＋
Ｌ_２となる。従って等倍の画像を作成する際、送信原稿
と受信紙のサイズが一致しないことになり、Ａ４判等の
所定のサイズに裁断された記録紙を用いることができな
くなる。また送信側から付加情報を伝送する場合には、
増加した長さＬ_２に相当する分だけ電送時間が長くなる
という欠点もある。

これに対して第３図に示した方では、記録紙の先端部分
で画像部分１１と付加情報部分１２を重複させている。
従って副走査方向の記録紙の長さＬ_１のままとなり、長
尺の記録紙のみならず所定のサイズに裁断された記録紙
も使用することができる。しかしながら付加情報部分１
２によって画像部分１１の一部が置換されたので、この
部分の画情報が欠落してしまう。

このような問題を解決するため、送信原稿と付加情報の
論理をとって合成する方式が提案されている（特開昭５
４−１２６１８号公報）。この方式では、送信側で、あ
るいは交換機の側で送信原稿と付加情報を合成する。こ
の際にこれらのイメージ情報の論理がとられて合成が行
われるので、記録側で両者を共に判別することが可能で
ある。しかしながら、この方式では受信側で更に付加情
報を付加すると、３種類の情報が混在する場合が生じ、
この場合には新たに追加した付加情報だけでなく、送信
側から送られてきた付加情報および送信原稿の画情報の
一部が判読不可能となるという問題があった。

〔発明の目的〕

そこで本発明の目的は、付加情報を合成した画情報が送
信されてきた場合であっても、受信側で支障なく更に付
加情報を付加して記録を行うことのできるファクシミリ
装置を提供することにある。

〔発明の構成〕

本発明では、（ｉ）送信側から送られてきた画情報中に
付加的なイメージ情報として送信側の付加情報が合成さ
れているとき、送信側から送られてきた制御情報を解読
し、送信側の付加情報が送信画像の先端部分に合成され
ているか後端部分に合成されているかの判別を行う判別
手段と、（ii）この判別手段が送信画像の先端部分に合
成されていると判別したときには送信画像の後端部分
に、また後端部分に合成されていると判別したときには
送信画像の先端部分にそれぞれ受信側の付加情報を合成
する画情報合成手段とをファクシミリ装置に具備させ
る。

そして、送信側から送られてきた制御情報を解読した結
果、すでに付加情報を合成している領域が送信画像の先
端部分に合成されている場合には後端部分に、また反対
に送信画像の後端部分に合成されている場合には先端部
分にそれぞれ受信側の付加情報を合成することにして、
前記した目的を達成する。

〔実施例〕

以下実施例につき本発明を詳細に説明する。

第４図は受信側のファクシミリ装置を示したものであ
る。この実施例では、回線２７を送られてきた画情報
が、受信制御装置３１の制御の下に受信装置３２に入力
されることになる。この画情報は図示しない送信側で原
稿に完全に対応させた画情報であってもよいし、付加情
報と合成された合成画情報であってもよい。

さて受信制御装置３１は記録に先立って送信側のファク
シミリ装置から送られてきた制御情報を解読し、付加情
報が送信画像の先端部分に合成されるときは受信側の付
加情報を送信画像の後端部分に合成させるように制御す
る。またこの逆の場合には、送信画像の先端部分に合成
させるように制御する。もちろんプリンタ３３の記録の
際の主走査方向を複数に分割し、送信側と受信側の各付
加情報の記録位置を予め取り極めておけば、このような
制御は不要である。

この実施例のファクシミリ装置では、送信画像の先端部
分に受信側で付加情報を合成するものとする。このよう
な場合、受信制御装置３１は受信装置３２が第１ライン
目の画情報を受信するのに同期させてイメージジェネレ
ータ３４を制御し、第１ライン目のイメージ情報の出力
を開始させる。イメージジェネレータ３４は、コード入
力された付加情報を基にして文字発生器が１ライン分ず
つのイメージデータを発生させるためのものである。

受信装置３２から出力される画情報は、受信画情報バッ
ファ３５に１ラインずつ蓄えられる。イメージジェネレ
ータ３４から出力されるイメージ情報は、付加情報バッ
ファ３６に同じく１ラインずつ蓄えられる。排他的論理
和回路３７は両バッファ３５、３６からビットシリアル
な１ライン分の情報を読み出し、ビット対応した状態で
排他的論理和をとる。このようにして得られた合成画情
報は受信制御装置３１を経由してプリンタ３３に供給さ
れる。プリンタ３３はラインプリンタで、合成された画
像を１ラインずつ記録することになる。

なおこの実施例のファクシミリ装置では、排他的論理和
回路の代わりに論理和回路を使用することが可能であ
る。また受信画情報バッファ３５の出力を受信制御装置
に直接入力させるためのスイッチ回路を設けることも自
由である。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば原稿に対応した画情
報と付加情報を合成したので、情報の欠落がなく、しか
も付加情報の記録のために記録紙を余計に使用する必要
がない。

【図面の簡単な説明】 第１図は１枚の受信紙に記録されるべき画像部分と付加
情報部分を表わした説明図、第２図および第３図は従来
におけるファクシミリ装置の記録方式をそれぞれ説明す
るための説明図、第４図は本発明の一実施例におけるフ
ァクシミリ装置の要部を示すブロック図である。 ３１……受信制御装置、３２……受信装置、 ３７……排他的論理和回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】送信側から送られてきた画情報中に付加的
   なイメージ情報として送信側の付加情報が合成されてい
   るとき、送信側から送られてきた制御情報を解読し、前
   記送信側の付加情報が送信画像の先端部分に合成されて
   いるか後端部分に合成されているかの判別を行う判別手
   段と、 この判別手段が送信画像の先端部分に合成されていると
   判別したときには送信画像の後端部分に、また後端部分
   に合成されていると判別したときには送信画像の先端部
   分にそれぞれ受信側の付加情報を合成する画情報合成手
   段 とを具備することを特徴とするファクシミリ装置。