JPH06178336A - 保守情報処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】組合せ形投写形表示装置の保守性を向上させる
ことにある。 【構成】ｎ×ｍ面マルチビジョン１にホストコンピュー
タ８としてのパーソナルコンピュータを接続し、投写ユ
ニットの輝度を検知し演算し輝度と寿命を対話形言語で
ディスプレイ１０に表示し、交換用投写ユニットをｎ×
ｍ面マルチビジョン１内に備えた。 【効果】ｎ×ｍ面マルチビジョンの輝度低下と寿命がユ
ーザーにわかり、交換用の投写ユニットを備え付けてい
るので、連続稼動でき格段に稼動率、保守性能を向上さ
せる効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、大形の投写形表示装
置、または投写形表示装置を組み合わせてなる組合せ型
投写形表示装置を、ホストコンピューターとして用いら
れるパーソナルコンピュータに接続して構成される保守
情報処理装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の組合せ型投写形表示装置は、略４
０インチ程度の単位画面を有する投写形表示装置を組合
せ、組合せ数により、数倍、または数十倍して構成する
一体の大画面を再生、分割表示する特徴がある。

【０００３】しかし、その反面各々の投写射形表示装置
の投写ユニットにより映像を投写しているので、投写ユ
ニツトの投写面に塗布してある塗料は長時間使用によ
り、熱等の影響で各々の投写形表示装置ごとに変色して
しまうので、時間とともに『輝度』が低下して、長期間
稼働すると著しく画面が暗くなるのと、各々の単位画面
の『輝度』のバラツキにより画面が見にくくなる欠点が
あった。

【０００４】そこで『輝度』のバラツキについては輝度
信号のレベルを検出して、一定になるように補正を行な
っているものがある。

【０００５】この種の装置として例えば「特開 平２−
２５３７７０号画像補正回路」が挙げられる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は各々の
単位画面の輝度のバラツキは抑えることが出来る、しか
し輝度の低下による投写ユニットの交換の時期がわから
ないので、そのまま長時間使用し、重要な映像による判
定を見のがしてしまうという欠点と、装置の寿命が明ら
かでないと全体システムのシステムダウンにつながるお
それがある。

【０００７】そこで本発明の目的は上記従来技術の欠点
をなくし輝度低下の実態と予想を数値的にホストコンピ
ューターの制御によりユーザーにしらせ、適切な時期に
投写ユニットの交換ができるようにし、投写形表示装置
の見やすさと保守性を大幅に向上させることにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、投写形表示装置または投写ユニツトの内部にセンサ
ーを設け定期的にホストコンピューターの命令、または
操作卓、リモートコントローラーの操作により現時点の
輝度の値、輝度が使用不可能まで低下する時間を、ホス
トコンピュータに接続されディスプレイに表示するよう
にしている。

【０００９】さらに本発明では輝度を制御するために投
写ユニツトの投入電流の制御を行なえるようにしてい、
投写ユニットの交換品を装置内に据え付けるようにして
いる。

【００１０】

【作用】投写ユニットの輝度と寿命がわかるので、交換
の時期がわかり、交換用の投写ユニットが備え付けてあ
るので、完全に画面の輝度が低下し見にくくなる前に計
画的に投写ユニットの交換ができ、連続的に投写形表示
装置を稼働できる。

【００１１】さらに輝度の値を制御できるので、輝度の
値を据付け環境に応じ下げることにより、長時間使用で
きる。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の一実施例としての保守情報処
理装置について図により下記の順に説明する。

【００１３】（１）保守情報処理装置の構成、（２）保
守情報処理装置のハードウエアとその機能、（３）説明
に使用する記号の定義、（４）保守情報処理装置の性能
を表すグラフ、（５）保守情報処理装置の機能とデータ
を記憶するデータの記憶形式、（６）保守情報処理装置
の動作、図１は本発明の一実施例としての保守情報処理
装置の構成を示すブロック図で、図２は図１のブロック
図の構成の機械的な実施態様を示す略図で、図３は保守
情報処理装置のハードウエアとパアーソナルコンピュー
ターの接続と機能を示す略図で、図４は保守情報処理装
置の投写ユニットの機能、動作、の説明に使用する記号
の定義で、図５は投写ユニットの稼働時間に対する輝度
の値を示すグラフで、図６は投写ユニットの性能データ
を記憶する記憶装置のデータ形式を示す説明図で、図７
は本発明の一実施例の保守情報表示装置の動作手順を示
すフローチャートである。

【００１４】これらの図において、１はｎ×ｍ面マルチ
ビジョン、２はインターフェース、３はプリメインアン
プ、４はスピーカＬ、５はスピーカＲ、６はビデオテー
プレコーダー、７はレーザーディスクプレイヤー、８は
ホストコンピュータ、９は操作卓、１０はディスプレ
イ、１１は第一の投写ユニット、１２は第ニの投写ユニ
ット、１３はスクリーン、１５はリモートコントローラ
ー、２１は機器収納ラック、３１はブラウン管、３２は
レンズの組、３３はＤＹ、３４は制御基板、３５は電子
銃、３６はセンサーを示す。

【００１５】これらの図に沿って（１）保守情報処理装
置の構成、について説明する。

【００１６】ホストコンピュータ８は操作卓９とディス
プレイ１０と接続されインターフェース２を介してｎ×
ｍ面マルチビジョン１に電気的にケーブルで接続され、
ビデオテープレコーダ６、レーザーディスクプレーヤ７
もインターフェース２を介してｎ×ｍ面マルチビジョン
１に電気的に接続されてなり、スピーカＬ４、スピーカ
５はプリメインアンプ３を介してインターフェース２に
接続されて構成される。

【００１７】次に上記構成でなる（２）保守情報処理装
置のハードウエアとその機能について説明する。

【００１８】投写形表示装置としてはビデオテープレコ
ウダー６、レーザーディスクプレーヤー７の入力をイン
ターフェース２を介してｎ×ｍ面マルチビジョン１に映
像情報を出力し、スピーカＬ，Ｒ４，５にインターフェ
ース２、プリメインアンプ３を介して音声情報を出力す
る。

【００１９】ｎ×ｍ面マルチビジョン１の各々のスクリ
ーン１３に映像を投写する投写ユニットは常に第一の投
写ユニット１１と第二の投写ユニット１２の二台の投写
ユニットが備付けられてい、各々交換可能に配備されて
い、インターフェース２、プリメインアンプ３、ビデオ
テープレコーダ６、レーザーディスクプレーヤー７、ホ
ストコンピュータ８、操作卓９、ディスプレイ１０の各
々の機器は機器収納ラック２１に収納されてなる。

【００２０】一方上記構成でなる保守情報処理装置とし
ては投写ユニット１１の光束が達しスクリーン１３に映
る映像の光束を邪魔しない部分または前記投写ユニット
１１の光束が達する部分に（図示せず）センサー３６を
設け、前記投写ユニット１１より投写されるの輝度を読
み取り、ホストコンピュータ８に伝達し、一時記憶さ
れ、ディスプレイ１０に定期的またはそして操作卓９の
キーボード入力により表示される様に仕組まれてい、さ
らにセンサー３６で読み取った輝度はホストコンピュー
タ８またはｎ×ｍ面マルチビジョン１に具備された演算
装置、記憶装置、制御装置（図示せず）に報告され、各
々の投写ユニット１１の設定値以上になるようぬフィー
ドバック制御がかかるように仕組まれている。

【００２１】次に（３）説明する記号の定義について図
４に沿って説明する。

【００２２】ｎは投写型表示装置の単品画面の行数。

【００２３】ｍは投写型表示装置の単品画面の列数。

【００２４】ｔは輝度検知間隔。

【００２５】Ｔｉは経過時間。

【００２６】Ｔｅは限界輝度に達するまでの時間。

【００２７】Ｔｅ−ＴｉはＴｉ時間経過後の限界輝度に
達するまでの時間。

【００２８】Ｌｏは初期輝度。

【００２９】ＬｉはＴｉ時間経過後の輝度 Ｌｅは限界輝度を示す。

【００３０】次に（４）現在の輝度情報により輝度より
投写ユニットの寿命の算出について図５のグラフに沿っ
て説明する。

【００３１】本グラフは縦軸に投写ユニットの輝度Ｌｉ
をとり、横軸には経過時間Ｔｉをとり、例えば投写ユニ
ットの寿命を輝度が初期値の半分Ｌｅになったときと定
義すると、現在の輝度より初期値の輝度の半分を引いた
値（Ｌｉ−Ｌｅ）に輝度の低下率（Ｌｏ−Ｌｉ）／Ｔｉ
で割った値を現時点よりの寿命（Ｔｅ−Ｔｉ＝（Ｌｉ−
Ｌｅ）／（Ｌｏ−Ｌｉ）×Ｔｉ）としたり、別途もとめ
た理論計算値、実験値でもよく、本グラフは一次曲線で
示されているが、二次曲線三次曲線でもよいものとし、
また本グラフは実験式でも理論計算により描いたもので
もよく、記憶場所はインターフェース２またはホストコ
ンピューター８の一時記億装置またはフロッピーディス
クに記録されているソフトウエアでもよいものとし、前
記輝度と寿命がホストコンピューター８のディスプレイ
上に表示されたときは同時に現在の輝度の値により例え
ば『輝度異常なし』、『このまま使用すると後３か月で
投写ユニットを交換ください』、という情報が表示され
るように前記インターフェース２またはホストコンピュ
ータ８の一時記憶装置、またはフロッピーディスク記憶
されているものとする。

【００３２】また上記データはｎ×ｍ面マルチビジョ１
の単品の投写ユニットごとに『累積時間』、『経過時間
Ｔｉ』、『輝度Ｌｉ』、を『輝度検知間隔ｔ』ごとに検
知し、例えば図６の形式で前記インターフェース２また
はホストコンピュータ８の一時記憶装置、またはフロッ
ピーディスクに図６のように記憶されているものとす
る。

【００３３】次に上記構成でなる（６）保守情報処理装
置の動作手順について図７のフローチャートに沿って説
明する。

【００３４】前処理としてｎ×ｍマルチビジョン１とイ
ンターフェース２、プリメインアンプ３スピーカＬ，Ｒ
４，５とビデオテープレコーダー６、レーザーディスク
プレーヤー７とホストコンピュータ８、操作卓９、ディ
スプレイ１０を据付け、図１、図２のように接続配備す
る。

【００３５】次に上記ｎ×ｍマルチビジョン１と構成機
器の組に電源を入れ、画像を放映させ起動させる。（ス
テップ１０１） するとインターフェース２、またはホストコンピュータ
８の一時期記憶装置、またはフロッピーディスクに記憶
されている図５，６に示される累積経過時間Ｔｉ、輝度
Ｌｉ、データー等の記憶内容をゼロクリヤーする。（ス
テップ１０２） 次に各々の投写ユニット１１の初期輝度Ｌｏを読み込み
記憶し、（ステップ１０３）輝度検知間隔ｔ時間経過す
ると、（ステップ１０４） 累積時間ＴＴに輝度検知間隔ｔ時間を加え、（ステップ
１０５）輝度検知時間ｔをゼロクリヤーし、再び時間カ
ウントを開始する。（ステップ１０６） この間（ステップ１０４）から（ステップ１０６）は同
時に行なわれ、次に輝度Ｌｉを読み込み（ステップ１０
７）初期輝度Ｌｏの７５％以下に下がっているか比較
し、（ステップ１０８）下がっていなければ結合子２に
戻り、下がっていれば初期輝度Ｌｏの５５％より更に下
がっているか比較し（ステップ１０９）初期輝度Ｌｏの
５５％より下がっていなければ輝度Ｌｉと現時点での寿
命Ｔｅ−Ｔｉの値を演算し（ステップ１１０）、値をデ
ィスプレイ１０またはｎ×ｍマルチビジョン１に表示
し、（ステップ１１４）結合子２に戻り、初期輝度Ｌｏ
の５５％より下がっていれば装置は寿命かどうか判定し
（ステップ１１１）、寿命と判定すれば終了処理をし
（ステップ１１２）、このループを終了する。

【００３６】寿命でなければディスプレイ１０またはｎ
×ｍマルチビジョン１に『輝度が低下しております、サ
ービスマンに投写ユニツトを交換してください』と表示
し、（ステップ１１５） 投写ユニット１１を交換し（ステップ１１６）結合子１
に戻る。

【００３７】上記フローチャートを繰返し保守を続け、
累積経過時間Ｔｉ、輝度Ｌｉを固定的にフロピーディス
クに記録して保守情報として保存できる。

【００３８】また上記図７に示す動作中平行して各々の
投写ユニット１１の検知された輝度は各々の投写ユニッ
ト１１の設定値以上にならないように投入電流を制御し
ていることはもちろんである

【００３９】

【発明の効果】本発明によれば、保守情報処理装置のマ
ルチビジョンの輝度の低下と輝度による寿命が予測で
き、投写ユニットの交換が容易にでき、輝度を設定値以
上に高めないので、保守性能と寿命を格段に向上できる
効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の保守情報表示装置の構成を
示すブロック図である。

【図２】図１のグロック図の機械的な実施態様を示す略
図である。

【図３】本発明の要部である保守情報処理装置のハード
ウエアとパーソナルコンピュータの接続を示す略図であ
る。

【図４】保守情報処理装置の投写ユニットの機能、動作
の説明に使用する記号の定義を記載した図である。

【図５】投写ユニットの稼働時間の経過に対する輝度の
値を示すグラフである。

【図６】投写ユニットの性能データを記憶する記憶装置
のデータ形式の説明図である。

【図７】本発明の一実施例の保守情報処理装置の動作手
順を示したフローチャートである。

【符号の説明】

１…ｎ×ｍ面マルチビション、 ２…インターフェース、 ３…プリメインアンプ、 ４…スピーカＬ、 ５…スピーカＲ、 ６…ビデオテープレコーダ、 ７…レイザーディスクプレーヤ、 ８…ホストコンピュータ、 ９…操作卓、 １０…ディスプレイ、 １１…第一の投写ユニット、 １２…第二の投写ユニット、 １３…スクリーン、 １５…リモートコントローラー、 ２１…機器収納ラック、 ３１…ブラウン管、 ３２…レンズ組、 ３３…ＤＹ、 ３４…制御基板、 ３５…電子銃、 ３６…センサー。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の投写形表示装置のスクリーン面を合
   わせ左右上下に組み立ててなる組合せ形表示装置の投写
   ユニツトに投入される電流値、投写ユニツトより投写さ
   れる輝度を検知器により検知し、前記電流値、輝度にあ
   らかじめプログラムされた演算をほどこした演算値によ
   り、各々の前記投写形表示装置の投写ユニットに投入さ
   れる電流値、輝度を制限、または前記演算値に応じたあ
   らかじめ設定されている状態情報を、 前記投写形表示装置または接続されているモニターに前
   記投写形表示装置を制御しているホストコンピューター
   の制御により表示してなることを特徴とした投写形表示
   装置。
2. 【請求項２】大形の投写形表示装置または組合せ型投写
   形表示装置のスクリーンの近傍で、スクリーンに映る投
   写ユニットの映像投写にじゃまされない投写光束が達す
   る部分、ミラー等の反射により前記投写ユニットの光束
   が達する部分に光学的センサーを設けて、 前記投写型表示装置または前記組合せ型投写型表示装置
   の電源供給部に稼動時間を計数、累積する累算器を設け
   て、 前記センサーの信号、累積稼動時間を伝送する媒体を、
   操作卓、ディスプレイを具備したパーソナルコンピュー
   タ、またはリモートコントローラーを具備したインター
   フェースに接続し、 前記パーソナルコンピュータ、またはインターフェース
   の記憶部に前記センサーより読み込まれた投写ユニット
   の『初期輝度』と、定められた『検知間隔』ごとの『累
   積稼動時間』と、『各累積稼動時間』ごとの『輝度』を
   記憶する記憶装置と、 前記『累積稼動時間』と、『各累積稼動時間』ごとの
   『輝度』をパラメータとして、ある一定の輝度に達する
   と装置の『寿命値』とし、『寿命値に達する時間』を演
   算する演算回路を具備し、 前記『輝度』と、『寿命値に達するまでの時間』を、操
   作卓またはリモートコントローラーの操作、またはパー
   ソナルコンピュータに具備されたソフトウエアにより前
   記投写形表示装置またはパーソナルコンピュータに接続
   されたディスプレイに、対話形言語形式のプログラムで
   表示されることを特徴とした保守情報処理装置。
3. 【請求項３】請求項１の装置において前記『輝度』、前
   記『寿命値に達するまでの時間』を表示すると同時に
   『輝度が寿命値に達するまでの時間は３００日です』、
   『画面の輝度が落ちていますので、投写ユニツトを交換
   してください』という対話形言語で前記投写形表示装
   置、前記パーソナルコンピュータに接続されているディ
   スプレイ、または投写形表示装置に表示してなることを
   特徴とした保守情報処理装置。
4. 【請求項４】複数の投写形表示装置を上下、左右に組み
   立てて構成される組合せ型投写形表示装置の、スクリー
   ンの組と、第一の投写ユニットの組が、前記組合せ型表
   示装置よりと機械的に独立した構成を持ち、 前記第一の投写ユニットの組の上面またはそして下面
   に、第二の投写ユニツトを配備してなることを特徴とし
   た保守情報表示装置。