JPH06177377A - 絶縁ゲート電界効果トランジスタ - Google Patents

絶縁ゲート電界効果トランジスタ

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JPH06177377A
JPH06177377A JP13492093A JP13492093A JPH06177377A JP H06177377 A JPH06177377 A JP H06177377A JP 13492093 A JP13492093 A JP 13492093A JP 13492093 A JP13492093 A JP 13492093A JP H06177377 A JPH06177377 A JP H06177377A
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gate
ldd
drain
junction
trench
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JP13492093A
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M Moslehi Mehrdad
エム.モスレヒ メールダッド
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Texas Instruments Inc
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  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 小さい突き抜け漏れ電流(パンチスルー・リ
ーク)を有する絶縁ゲート電界効果トランジスタ装置。 【構成】 基板材料中の窪んだデバイスチャネル領域に
隣接するトレンチゲートこれに隣接し、前記基板材料内
にある少なくとも1つの低濃度にドープされた接合を含
み、窪んだゲートトレンチ領域の下側に、ゲート誘電層
によって前記窪んだゲート領域から分離された窪んだチ
ャネル領域を形成すること、及びゲートトレンチ領域に
隣接して本質的に垂直な低濃度にドープされた接合を形
成するの工程を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は微小電子デバイスに関す
るものであり、更に詳細には、CMOS及びBiCMO
S技術への応用のための低濃度にドープされたドレイン
(LDD)接合及び側壁を備える、高性能な、突き抜け
現象に耐性のある絶縁ゲート電界効果トランジスタ(I
GFET)デバイスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】マイクロエレクトロニクス産業の常に変
わらないテーマの1つは、より小さいデバイスと小さい
部品寸法を達成して実装密度を増大させ、回路性能を向
上させることである。しかしながら、技術がVLSI技
術を通り過ぎて未来のULSI技術へと進展するにつ
れ、更に小型化を進め、実装密度を増大させた集積回路
構造を提供することは益々難しくなっている。特に、各
々の部品をスケールダウン、すなわち縮小することはデ
バイス製造工程に、より多くの複雑さを持ち込むことに
なる。相補型の金属−酸化物−半導体(CMOS)トラ
ンジスタ寸法の縮小はトランジスタのチャネル長を短く
し、それはドレイン接合領域近傍に存在する高い電界に
よるデバイス信頼性の問題を生み出す。この強い電界
は、半導体基板中で生成されゲート誘電体及び/または
側壁スペーサ領域中へ注入されるホットキャリアによる
デバイス寿命短縮化の加速の原因となる。
【0003】この問題に対する可能な解答の中には、供
給電源の電圧を下げること及び/または低濃度にドープ
されたドレイン(LDD)接合を採用することが含まれ
る。これらはドレイン接合領域近傍のチャネル中の電界
のピークを低減化することによってデバイスの信頼性を
向上させる。しかし、そこにはIGFETの信頼性と性
能パラメータとのトレードオフが存在する。デバイス信
頼性を改善させるために採られた処置が相互コンダクタ
ンスの低下の原因ともなるのである。CMOSデバイス
に要求される別の1つの重要な事項は、サブスレッシュ
ホールドの勾配等の因子によって決定される小さいサブ
スレッシュホールド漏れ電流である。このように、ドレ
イン誘起による障壁低下(DIBL)及び突き抜け(パ
ンチスルー)漏れ電流を低下させることが本質的に重要
である。言い替えれば浅いソース/ドレイン及び/また
はLDD接合深さが要求されるということである。
【0004】突き抜け漏れ電流はトランジスタのドレイ
ン端子へ供給された電圧からの電界が、付随するソース
/ドレイン空乏領域の境界を越えて広がる時に発生す
る。もし仮にトランジスタのチャネルが無限に長いもの
であれば、ゲート電圧によってチャネル中の電界と電流
とが完全に制御できるであろう。しかし、ドレイン及び
ソース接合が互いに接近するにつれて、ドレインからの
電界がデバイスのチャネルにも影響を及ぼすようにな
る。例えば、小型の埋め込みチャネルPMOSデバイス
は、表面チャネル型のデバイスと比べてDIBL及び突
き抜け漏れ電流に対して耐性が大きいであろう。
【0005】デバイス寿命及び突き抜け漏れ電流の問題
を改善するために、デバイスの設計者は浅く低濃度にド
ープされたドレイン(LDD)接合領域を採用して、そ
のLDD領域に隣接したより高濃度にドープされたドレ
イン領域を備えるチャネルに隣接してそれを配置するこ
とを行う。LDD構造の効果はホットキャリアによって
誘起されるデバイス劣化を減らし、IGFET降伏電圧
を増大させることである。しかし、既存のLDD絶縁ゲ
ート電界効果トランジスタ(IGFET)には重大なデ
バイス上の制約が存在する。例えば、LDD接合深さは
重要な因子であって、それはIGFETのオフ状態の漏
れ電流、または突き抜け漏れ電流に影響する。これらの
漏れ電流を減らすためには非常に浅い(<1000オン
グストローム)LDD接合が要求される。
【0006】既存のLDD IGFETデバイス構造の
1つの制約は非平面的なデバイスゲート構造を採用して
いることである。従来のIGFETの非平面的な構造は
ゲートの積層構造(すなわち、ゲート電極とゲート絶縁
体)の厚さのために生ずる。更に、いくつかのLDD
IGFETデバイスは持ち上がったソース/ドレイン接
合を採用している。持ち上がった構造はサブミクロンデ
バイスの製造を困難なものとする。特に既存のLDD
IGFETにおける持ち上がったソース/ドレイン接合
を採用するためには、そのデバイス構造を形成し、シー
ト抵抗の小さいシリサイド化した接合を許容するため
に、選択的な半導体成長(SSG)等の制御されたプロ
セスが必要とされる。更に、従来のLDD IGFET
は少なくとも望みのゲート長と同程度の微細リソグラフ
ィ分解能を要求する。この要求は、最小ゲート長が利用
可能な微細リソグラフィ及びパターン加工の分解能によ
って制限されることを意味する。更に、スケーリングさ
れた(例えば、サブ0.5ミクロンの)LDD IGF
ETの製造には、LDD接合領域の横方向への拡散に起
因するチャネル突き抜け現象を阻止するための比較的厚
い側壁スペーサを必要とする。
【0007】従って、ソース領域とドレイン領域との間
での突き抜け現象に耐性を有する進歩したLDD IG
FETに対する需要が存在する。
【0008】従来のLDD IGFETの非平面的な構
造的制約を回避できるLDD IGFETを提供する方
法及び構造に対する需要が存在する。
【0009】微細リソグラフィの限界以下のゲート長を
備えるLDD IGFETを作製することを許容するこ
とによって、既存のLDD IGFETデバイスのリソ
グラフィ分解能上の制限を克服するLDD IGFET
を実現する方法及び構造に対する需要が存在する。
【0010】ドレインに起因する障壁低下(DIBL)
及び突き抜け漏れ電流効果を最小化し、選択的な半導体
成長(SSG)プロセスを必要とせずに低シート抵抗の
シリサイド化されたソース/ドレイン接合の形成を許容
するLDD IGFETを実現する方法及び構造に対す
る需要が存在する。
【0011】更に、従来のLDD IGFET構造に制
限されることなく、サブ0.5ミクロンまでのデバイス
の縮小化を許容するLDD IGFETを実現する方法
及び構造に対する需要が存在する。
【0012】
【発明の概要】従って、本発明は従来のLDD IGF
ETデバイス構造及び製造方法に付随する欠点及び制限
を克服または低減化する、突き抜け現象に耐性のあるL
DDIGFETデバイス構造及びそれを形成するための
方法を提供する。
【0013】本発明の1つの態様は、少なくとも1つの
縦型の低濃度にドープされたドレイン(LDD)領域を
有するトランジスタを形成するための方法であって、最
初に基板材料中に能動デバイスの島を形成する工程を含
む方法である。次に、この方法は前記基板材料中の前記
能動デバイス島中に側壁を有する浅いゲートトレンチを
形成する。前記ゲートトレンチ中にまずダミーのゲート
が形成され、それを通してしきい値電圧及び突き抜け現
象調節のためのチャネルイオン打ち込みが行われ、次に
前記ダミーゲートが除去される。次に、前記ゲートトレ
ンチ中へゲート誘電材料が形成される。次に、前記ゲー
ト誘電材料を覆って非晶質シリコンの第1層と二酸化シ
リコンの第2層とが堆積される。次に、前記二酸化シリ
コン層が、それをゲートトレンチまたはトレンチ上の非
晶質シリコンの平坦な表面から除去することなしに側壁
から選択的にエッチされる。次に、本方法は基板中に縦
型の側壁LDD接合を形成することを要求し、残存する
二酸化シリコン層の下側のゲートトレンチ中に存在する
非晶質シリコン層をドーピングすることを要求する。
【0014】側壁の非晶質シリコンの予め定められた部
分を除去することが次の工程である。その後、本方法は
ゲートトレンチ中への窒化物側壁の形成と二酸化シリコ
ン層及び非晶質シリコン層のデバイスからの除去とを要
求する。しかし、この工程で、シリコン窒化物側壁及び
ゲート絶縁材料と共に、二酸化シリコン層と非晶質シリ
コン層はゲートトレンチ中の所定の場所に残される。次
に、本方法は(As及び/またはP及び/またはSbを
ドープした)N+ ソース−ドレイン接合と(Nチャネル
IGFETのための)N+ ゲート電極の形成を要求す
る。最後に、本方法は自己整合されたシリサイド(サリ
サイド)プロセスを用いたシリサイド化されたゲート及
びソース−ドレイン領域の形成を含む。
【0015】本発明の技術的な特長はそれがLDD I
GFET用の窪んだデバイスゲート及び窪んだチャネル
を提供することである。このことによって、短チャネル
効果を回避し、突き抜け漏れ電流を減らし、低シート抵
抗のシリサイド化された接合を形成するために持ち上が
ったソース−ドレイン接合形成のための選択的な半導体
成長(SSG)が不要になる。更に加えて、本デバイス
の平面的な構造は従来のLDD IGFETデバイスと
比べて表面の凹凸(表面トポグラフィ)を少なくする。
更に平面的な構造はデバイス製造及び収率に関して有益
な効果がある。
【0016】本発明の別の技術的な特長はそれが垂直あ
るいは側壁状のLDD接合を形成することである。本発
明のLDD接合は、浅いゲートトレンチ内のゲート電極
の垂直な側壁に隣接して基板の垂直あるいは垂直に近い
側壁に沿って作製される。このことはLDDデバイスが
サブ0.5ミクロンのチャネル長にまで容易にスケール
ダウンできることを保証する。LDD接合が(側壁の位
置にあって)垂直であり、ほとんどがチャネルのレベル
上にあるため、本発明のデバイス構造は優れた突き抜け
耐性を提供し、短チャネル効果を最小化する。これはL
DD接合がデバイスチャネルの下側へ侵入する量が小さ
いことのためである。
【0017】本発明の更に別の技術的特長はLDD I
GFETを形成するプロセス手順がまた(NMOS I
GFET用の)深いN+ または(PMOS IGFET
用の)P+ ソース/ドレイン接合の形成をも許容するこ
とである。従って、本発明は、複雑なSSGに基づく持
ち上がったソース/ドレイン接合を採用する必要無し
に、漏れ電流が小さくシート抵抗の小さい高品質のシリ
サイド化された接合を提供する。
【0018】本発明の更に別の技術的特長は、それが既
知の微細リソグラフィ技術の分解能より短いゲート長を
備えるデバイス製造を許容できる、より小さいデバイス
構造を提供することである。
【0019】本発明の更に別の技術的特長は、それが高
温でのゲートアニールプロセスを必要とせずに多結晶シ
リコン/二酸化シリコン界面近傍への効果的なゲートド
ーピングをもたらすことである。
【0020】本発明の更に別の技術的な特長は、それが
付加的なマスクを必要とせずに、デバイス性能を向上さ
せるためにデバイス当たり1個だけのLDD接合(例え
ばドレイン側のみ)を形成することを許容することであ
る。
【0021】本発明及びそれの利用形態及び特長につい
ては、以下の図面を参照した詳細な説明から最もよく理
解できよう。
【0022】
【実施例】本発明の好適実施例は図面を参照することで
最もよく理解できよう。各図面では対応する部品に同じ
符号を付してある。
【0023】低濃度にドープされたドレイン(LDD)
接合の絶縁ゲート電界効果トランジスタ(IGFET)
は集積回路の設計・製造分野ではよく知られている。例
えば、図1は従来技術によるPウエル(またはP形基
板)12中の NチャネルLDD IGFET10を示
しており、フィールド絶縁領域18及び19間にN+
ース−ドレイン領域14及び16を有し、またそれらの
上に導電性材料の持ち上がったゲート20が位置してい
る。ソース−ドレイン14及び16間のゲート20下の
チャネル長は長さLを有し、そこに沿って電流が流れ
る。持ち上がったゲート20の側壁スペーサ24に沿っ
てLDD接合15が位置する。これらのLDD接合はI
GFETチャネルの一部と重なり得る。
【0024】LDD接合15の目的は、チャネル中の電
界ピークを減らすことによってホットキャリアに起因す
るデバイス劣化を避けることである。ゲートとLDDと
の重なりの程度及びLDD接合深さはどちらもデバイス
の短チャネル効果及び突き抜け漏れ電流の量に影響を及
ぼす。デバイス突き抜け漏れ電流を避けるためには非常
に浅い(例えば<1000オングストローム)LDD接
合が必要とされる。しかし、イオン打ち込みにおけるイ
オンチャネリング効果及び各種の熱処理工程は、実際に
実現できる最小のLDD(そしてN+ )ソース/ドレイ
ン接合深さに制限を設ける。これはまた、突き抜け漏れ
電流及びその他の短チャネル効果によってデバイスのス
ケーリングを制限する。
【0025】図2は突き抜け漏れ電流のサブスレッシュ
ホールド・ドレイン電流に対する効果を示す。図示のよ
うに、突き抜け漏れ電流によってデバイスのターンオフ
特性は理想とはかけ離れたものとなる。すなわち、しき
い値電圧VTH以下で、デバイスは図2の区分36の電流
特性を呈する。ゲート−ソース電圧がVTH以下に低下す
るにつれて、ドレイン電流も理想的には零へ減少すべき
である。しかし実際にはドレイン電流ID は零へ減少せ
ずに、線38で示した経路に沿って推移し、(突き抜け
漏れ電流無しの時)レベル32のような特定のレベルに
到達する。もし本質的に突き抜け漏れ電流が発生すれ
ば、切片32の事実上オフ状態の漏れ電流値に到達する
代わりにドレイン電流は(より大きなサブスレッシュホ
ールド勾配に対応する)破線36で示したラインに沿っ
て推移し、切片34で示したようなより高いレベルに到
達する。ほとんどの応用においてはID 対VGSの曲線の
部分38のサブスレッシュホールド勾配は1桁当たり9
0ミリボルト未満であることが望まれる。もし、本質的
にオフ状態での漏れ電流が生ずると、LDD IGFE
Tはこの要求に応えることができない。
【0026】本質的な突き抜け漏れ電流は集積回路中で
のIGFETの使用を厳しく制限する。指摘したよう
に、LDD IGFET中に存在する突き抜け漏れ電流
の量はLDD接合深さによって影響を受ける。すなわ
ち、LDD接合が深くなればなるほど、突き抜け漏れ電
流は悪化する。一般に、LDD接合深さはゲート長の数
分の1以下であるべきである。例えば、ゲート長が0.
35ミクロンのIGFETは1000オングストローム
よりも浅いLDD接合深さを要求する。
【0027】図3は好適実施例の進歩したLDD IG
FETを示す。本発明の好適実施例は従来のLDD I
GFETデバイスに比べていろいろな特長を有し、優れ
た突き抜け漏れ電流耐性を示すスケーリング可能なサブ
ミクロンLDD IGFETのための新しいデバイス構
造及びそれの製造方法を提供する。例えば、好適実施例
のデバイス及びプロセスの流れは、選択的な半導体成長
(SSG)を用いて持ち上がったソース/ドレイン構造
を作ることを必要とせず、窪んだゲートチャネル構成を
使用している。この結果、本発明は従来のデバイスに存
在するデバイス突き抜け漏れ電流及び短チャネル効果を
低減化し、しかも複雑な持ち上がったソース−ドレイン
技術を必要としない。本発明は窪んだゲートトレンチの
垂直な(または垂直に近い)側壁に沿って作製された縦
型LDD接合を有するデバイスを供給する。この特徴
は、LDDデバイスをサブ0.5ミクロンのチャネル長
にまで容易にスケーリングすることを保証する。LDD
接合が垂直で、本質的にチャネルレベルより上になるの
で、このことは突き抜け漏れ電流抵抗を更に改善し、ま
た従来のデバイスにつきものの短チャネル効果を最小化
する。
【0028】好適実施例が実行するプロセス手順は、N
MOSデバイス用の深いN+ 接合または、それと同様に
PMOSデバイス用の深いP+ 接合を形成する。それら
は小さい漏れ電流しか示さず、従来技術のデバイスのよ
り複雑な持ち上がったソース−ドレイン技術を必要とし
ない。好適実施例が示す別の重要な特長は利用可能な微
細リソグラフィ分解能よりも短いゲート長を有するデバ
イスの作製を許容する、より小さなデバイス構造であ
る。更にまた好適実施例は、ゲート電極とゲート誘電体
との界面付近に効果的なゲートドーピングをもたらし、
それは高温でのアニール処理を不要にするものである。
【0029】更に詳細に図3を参照すると、好適実施例
の完成したLDD IGFETデバイス構造60が示さ
れている。進歩したLDD IGFET60は、例え
ば、能動デバイス島62と、能動デバイス島62からP
チャネルストップ領域68及び70によって分離された
フィールド絶縁領域64及び66とを有するNMOSデ
バイスである。好適実施例はまた、材料のドーピング伝
導形を適当に変更することによってPMOSデバイスに
も適用できる。窒化物側壁72がシリサイドゲート74
を取り囲み、シリサイド化されたソース−ドレイン領域
76及び78から分離している。シリサイド化されたソ
ースードレイン領域76及び78はそれぞれ、フィール
ド絶縁領域64及び66へつながっている。シリサイド
化されたソース−ドレイン領域76及び78の下側には
+ ソース−ドレイン接合領域80及び81がある。能
動デバイス島62中にはLDD接合82がある。LDD
接合82がゲートトレンチ84を取り囲む。ゲートトレ
ンチ84中にはゲート誘電体86が存在する。ゲート誘
電体86はN+ 多結晶シリコンゲート89をチャネル領
域から分離する。以下では、進歩したLDD IGFE
Tの上述の各部品間の関係について述べ、また好適なデ
バイス製造処理の流れについて述べる。
【0030】図4において、本方法の第1段階は、ある
種の窪んだあるいは半分窪んだ分離技術処理によって能
動デバイス島62を定義することである。従来の局部的
なシリコンの酸化技術(LOCOS技術)でもよいが、
フィールド絶縁領域64、66及びチャネルストップ領
域68、70に加えて能動デバイス島62が形成され
る。NMOSデバイスでは能動デバイス島はP形ウエル
あるいはP形基板62を含む。本質的に図4に示したも
ののような能動デバイス島62とフィールド絶縁及びチ
ャネルストップ領域を形成することのできるものであれ
ば、任意の方法が本発明の目的のために利用できる。
【0031】図5はデバイス作製の次の段階を示してお
り、それはゲートトレンチ84の形成である。これは例
えば、一回り大きい寸法のゲートマスクを用いた微細リ
ソグラフィによって行われる。好適実施例では、例え
ば、反応性イオンエッチング(RIE)プロセスを用い
て0.3と1.0ミクロンの間の深さを有する浅いゲー
トトレンチ84を形成している。
【0032】図6はゲート誘電体86の形成後のデバイ
スを示す。しかし好適実施例のプロセスは、最初にダミ
ーのあるいは仮のゲート(図示されていない)を形成す
る。ダミーゲートを備えることによって、IGFETし
きい値電圧調節と突き抜け漏れ電流の防止のためにイオ
ン打ち込みを行うことができる。点線88はイオン打ち
込みによって導入されたチャネルドーパントを示す。次
に、プロセスはダミーゲートを剥離し、それをゲート誘
電体86で置き換える。ゲート誘電体86はサブ0.5
ミクロンのIGFETに対して50と100オングスト
ロームの間の厚さを有するのが望ましい。ダミーゲート
の特長はそれが、RIEによって持ち込まれ、ダミーゲ
ート誘電体が剥離された後にゲートトレンチ84中に現
れてくるすべての損傷を除去できるということである。
更に、ダミーゲートの成長と除去はまたデバイス分離の
製造工程によってもたらされるすべての損傷をも除去で
きる。
【0033】図7は処理の次の段階を示す。この段階は
減圧CVD(LPCVD)によって薄い非晶質のシリコ
ン層90を堆積させることを含み、更に異方性のプラズ
マ増速CVD(PECVD)処理によって二酸化シリコ
ン(SiO2 )層92を堆積させることを含む。好適実
施例の場合、非晶質シリコン層90の厚さは50ないし
500オングストロームであり、酸化物92の厚さは2
50ないし500オングストロームである。
【0034】図8は処理の次の段階を示す。この段階で
は、側壁94の非晶質シリコン層90を除去することな
く、また平坦な表面から酸化物を除去することなしに、
ゲートトレンチ84の側壁94に沿って存在する酸化物
層92部分を、選択的エッチ(湿式HF等)によって除
去または剥離することが要求される。ゲートトレンチ8
4内の平坦な表面96上及びゲートトレンチ84より上
の平坦な表面98上に現れる酸化物層よりも側壁酸化物
層92がずっと緩く除去が容易であるため、この処理が
可能である。この処理の結果、ゲートトレンチ84の上
に平坦な酸化物層92が得られ、またゲートトレンチ8
4の底部96にも平坦な酸化物層が得られる。
【0035】図9は好適実施例において垂直および傾い
たイオン打ち込みを実施することによるN- LDD接合
82の形成結果を示す。これはゲートトレンチ84内の
酸化物層92の下の非晶質シリコン層90をドーピング
し、能動デバイス島62内のトレンチ84周りにN-
縦形LDD接合82を形成する効果を有する。この目的
のために多重イオン打ち込みを行ってもよい。好適実施
例に関しては、イオン打ち込みはリンまたは砒素を用い
ている。ゲートトレンチ84内の酸化物層92のために
イオン打ち込みはゲート誘電体86の下側へは行われな
いことを注意しておく。代わりに、非晶質シリコン層9
0のその部分が、さもなければゲートトレンチ84の下
側の能動デバイス島中へ侵入するはずのイオンを受け止
める。
【0036】好適実施例では、イオン打ち込みはまず非
晶質シリコンをドーピングするために低エネルギーで垂
直方向から行われる。次に、縦型LDD接合になるはず
のN - 領域を形成するために傾いた方向からイオン打ち
込みが行われる。好適実施例ではLDD接合82はゲー
トトレンチ84の底部の下側へ侵入し得ることに注意さ
れたい。LDD接合がゲートトレンチ84の底部の上ま
たは下側へ侵入する程度はイオン打ち込みの傾斜角度と
ゲートトレンチのアスペクト比の関数である。しかし、
酸化物層92がゲートトレンチ84の内部に存在するた
め、N- ドーパントがチャネル中へ侵入して欠陥デバイ
スを作り出すことはない。
【0037】図10は好適実施例が採用することのでき
る付加的工程を示す。好適実施例は別の異方性のPEC
VD酸化物堆積処理とそれに続く選択的エッチを用いて
ゲートトレンチ84の底部に酸化物層102を形成し、
また上部へ酸化物層100を形成することができる。図
9にはゲートトレンチ84の側壁に沿って付加的な酸化
物は示されていないことに注意されたい。これは図8に
関連して実施されたものと類似の側壁酸化物を除去する
ために選択的な湿式剥離の使用を意味する。酸化物層1
02の厚さは好適実施例でのゲートとLDDとの重なり
の程度を決定する。もし、ゲートとLDDとの間に重な
りが不要であれば、この工程は無視することができる。
しかし、いくつかのLDDデバイス設計ではいくらかの
ゲート−LDD間の重なりを必要とする。好適実施例で
は、酸化物層100及び102の典型的な厚さは約15
00オングストロームである。
【0038】図11は好適実施例に関するシリコン窒化
物(Si3 4 )側壁72の形成を示す。形成は非晶質
シリコン層90の側壁部分を除去するための時間を定め
た等方性シリコンエッチを実施することで始められる。
二酸化シリコン層92、100、及び102が覆ってい
る非晶質シリコン層90の部分はこの等方性シリコンエ
ッチによって除去されないことに注意されたい。非晶質
シリコン層90の露出部分を除去するための別の方法
は、熱酸化処理を用いて非晶質シリコン層90を二酸化
シリコンに変換するものである。用いられる方法(すな
わち、露出した非晶質シリコンを除去もしくは非晶質シ
リコンを酸化物に変換)の如何に関わらず、次に行われ
る処理は窒化物を厚さ500ないし1500オングスト
ロームに堆積させて、窒化物側壁72を形成することで
ある。この目的のために窒化物を堆積させる好適な方法
は減圧CVD(LPCVD)処理とそれに引き続くRI
E処理である。このRIE処理によってゲートトレンチ
84の垂直側壁を除いてすべての表面から窒化物が除去
される。すなわち、RIEはゲートトレンチ84及び能
動デバイス島62の平坦な表面から窒化物を除去する。
【0039】処理の次に続く段階は湿式HFエッチや気
相のHFエッチのような等方性の酸化物エッチを用いて
酸化物層92、100、及び102を剥離してしまうこ
とである。次の段階はトレンチを埋めて、デバイス全体
を覆うようにフォトレジスト層をスピン塗布することで
ある。次に、処理はゲートトレンチ中にいくらかのフォ
トレジストを残すために必要な程度だけフォトレジスト
をエッチバックすることを要求する。次の処理は、選択
的シリコンエッチを用いてゲートトレンチ84の上の非
晶質シリコン層90の平坦部分を除去し、ゲートトレン
チ84の上には露出したゲート誘電体86を、そしてゲ
ートトレンチ84の底部には非晶質シリコン層90だけ
を残す。次に、フォトレジストの残りが除去され、ゲー
トトレンチ84内の非晶質シリコン層90のその部分が
露出される。図12は結果の構造を示す。
【0040】処理の次の工程によって図13の完成した
デバイスが得られ、これは図3に既に示したものと同一
である。最終の工程では、N+ 多結晶シリコンゲート8
9の形成を完成させるための選択的なシリコン堆積を実
施することが要求される。代替えの方法はLPCVDに
よる全面被覆の多結晶シリコン同形堆積とそれに引き続
くプラズマエッチバックである。次のプロセスでは、N
+ ゲート電極89に加えてN+ ソース/ドレイン接合領
域80及び81を形成するためのN+ イオン打ち込みを
実施することと、それらのドープされた領域を活性化
し、ドライブインするためのアニール処理が要求され
る。次に処理はソース/ドレイン接合表面から誘電体8
6を剥離する。更に、本方法は自己整合されたシリサイ
ド処理を用いることによってシリサイド化したゲート7
4及びシリサイド化したソース/ドレイン接合領域76
及び78を形成する。
【0041】もし必要であれば、ゲートとLDDとの間
の重なり量は零とすることもできることに注意された
い。これは図10に関連する光学的工程を省くことによ
って行われる。その結果、窒化物スペーサ72が更に下
方へ、ゲート誘電体86近くの地点104にまで広が
る。重なりを持つLDDオプションなしで、図14の最
終的なデバイス構造が得られる。どの場合でも製造工程
は完全に自己整合されており、ゲートとLDDとの重な
りオプションのあるなしに関わらず製造可能である。
【0042】従来のLDD IGFETと対照的に、好
適実施例はより深いN+ ソース/ドレイン及びN- LD
D接合の使用に対しずっと寛容である。このことはいく
つかの重要な因子によっている。まず、N+ ソース/ド
レイン接合がチャネル表面よりも上方にある。第2に、
LDD接合がゲート側壁領域中へのイオン打ち込みによ
って形成されており、垂直である。
【0043】図15ないし図18は本発明の別の実施例
を示している。図15を参照すると、別のLDD IG
FETは次のような違いを除けば図3のLDD IGF
ET60のものと同様な部品を有している。ゲートトレ
ンチ84内に埋め込み酸化物部分122が存在する。加
えて、シリサイド化された局部相互接続124及び12
6がシリサイド化されたソースドレイン区分76及び7
8へつながっている。ソース/ドレインパッド誘電体区
分128及び130が局部相互接続124及び126を
+ ソース/ドレイン接合領域80及び81から分離し
ている。図16ないし図18は図15の結果を得るため
に必要な別の製造工程を説明している。
【0044】図16を参照すると、図3ないし図14の
プロセスの流れが修正されて、選択的なシリコン成長
(SSG)を必要とせずに完成するゲートを形成するよ
うになっている。この代替えのプロセスの流れはまた、
フォトレジスト塗布とエッチバックの工程を不要として
いる。図11を参照すると、この代替えのプロセスの流
れは希釈したフッ化水素酸または気相のHFエッチャン
ト中で時間を定めた酸化物エッチを行って、異方性工程
によって、堆積された酸化物の約半分を除去することか
ら始められる。注意すべきことはこのプロセスがいくら
かの酸化物のエッチし過ぎやエッチ不足に関して全く寛
容であることである。更に、湿式または気相エッチによ
って露出している酸化物層を完全に除去するような代替
えのプロセスを用いてもよい。図16は、しかし、部分
的なエッチの使用を示しており、この後に酸化物の一部
92が残存している。
【0045】次に、処理はゲートトレンチ84を埋める
ように、LPCVDによって多結晶シリコン132の表
面と同形の層を全面被覆堆積することを要求する。この
直後に、選択的なプラズマのエッチバック処理を施して
シリコンを除去し、すべての多結晶シリコンの平坦な表
面を清浄化し、ゲートトレンチ84内に多結晶シリコン
134を残すことが行われる。図17はこの結果を示
す。
【0046】この代替えプロセスが、平坦な表面から多
結晶シリコン132を全面的に除去するためのエッチバ
ック工程に関して全く寛容であることを指摘しておく。
加えて、ゲートトレンチ84中に残存する多結晶シリコ
ンの正確な高さというのは厳密である必要がない。平坦
な表面上の酸化物層は、フィールド酸化物64及び能動
デバイス島のソース/ドレイン接合領域からの非晶質シ
リコン層90の除去を防止するものである。
【0047】この代替えプロセスの流れの次の段階はゲ
ート74及びソース/ドレイン領域76及び78へつな
がる局部相互接続領域を定義するための局部相互接続マ
スクと微細リソグラフィの使用である。次の工程は選択
的な(湿式またはドライ)エッチを用いて露出した領域
から酸化物層92をエッチして除去することである。同
じプロセス工程で以て、シリサイド化した局部相互接続
線をフィールド絶縁領域上からのシリサイド化したゲー
トへコンタクトさせる目的で(ゲートトレンチ上の)窒
化物スペーサの選ばれた部分を除去することも可能であ
る。次に、工程は時間を定めた選択的なエッチを用いて
ゲート74の外側の露出した領域から非晶質シリコン層
90を除去することを要求する。最後に、プロセスはN
+ 打ち込みとそれに続くアニール及び酸化物デグレーズ
工程を要求する。次の工程はチタンを堆積させ、自己整
合されたシリサイド化、すなわち”サリサイド化”処理
によってシリサイドを形成することである。
【0048】この代替えのプロセス流れに関する最終的
なデバイス構造が図18に示されている。この代替えの
プロセス過程がTiN局部的相互接続の代わりにシリサ
イド化された局部的相互接続を形成するためにフィール
ド絶縁領域上の非晶質シリコン層90を用いていること
に注目されたい。これは、この代替えの製造プロセスの
流れの一部として付加的なプロセスコストを必要とせず
に、局部的な相互接続特性を改善できるものである。更
に加えて、この代替えのプロセスの流れはシリサイドの
局部的相互接続延長部124及び126によってフィー
ルド絶縁体の上でソース/ドレイン領域76及び78と
ゲート領域74とのコンタクトを許容する。
【0049】要約すると、以上の詳細な説明は、従来の
LDD IGFETデバイスに対して複数の付加的な特
長と優れた突き抜け漏れ電流耐性を有する進歩したLD
DIGFETと、スケーリング可能なサブミクロンのL
DD IGFET製造のためのプロセス流れとについて
述べている。特に、好適実施例は、SSG技術に基づく
持ち上がったソース/ドレイン技術を必要とせずに、P
MOSデバイスに対してはP+ 接合を、またNMOSデ
バイスに対しては深いN+ 接合を形成できる垂直なLD
D接合を提供する窪んだゲート及びチャネル形状を採用
している。更に、好適実施例のデバイス構造及び処理手
順は、従来のLDD IGFETと比べて低減化された
表面の凹凸を有するほとんど平面的な構造を提供し、同
時に、利用可能な微細リソグラフィ分解能よりも小さい
ゲート長を許容し、また高温でのアニールを必要とせず
に多結晶シリコン/酸化物界面付近の効果的なゲートド
ーピングを与える。
【0050】本発明は上述のように特定の実施例に関連
して説明してきたが、この説明は限定的な意図のもので
はない。ここに開示される実施例の各種の修正が本発明
のその他の実施例と共に、以上の説明を参考にすること
によって当業者には明かとなるであろう。従って、本発
明の特許請求の範囲は、そのような修正や実施例が本発
明の範囲に含まれるものとして解釈されなければならな
い。
【0051】以上の説明に関して更に以下の項を開示す
る。 (1)小さい突き抜け漏れ電流を有する絶縁ゲート電界
効果トランジスタ装置であって:基板材料中の窪んだデ
バイスチャネル領域、前記基板領域内に広がり、前記窪
んだチャネル領域に隣接するトレンチゲート領域、前記
トレンチゲート領域に隣接し、前記基板材料内にある少
なくとも1つの低濃度にドープされた接合、を含む装
置。
【0052】(2)第1項記載の装置であって、前記低
濃度にドープされた接合が前記窪んだチャネル領域の上
方にほとんど垂直に配置されている装置。
【0053】(3)第2項記載の装置であって、更に前
記トレンチゲート領域に隣接して高濃度にドープされた
ソース/ドレイン領域を含む装置。
【0054】(4)第3項記載の装置であって、更に前
記高濃度にドープされたソース/ドレイン領域を前記ト
レンチゲート領域から分離するための側壁スペーサ材料
を含む装置。
【0055】(5)第3項記載の装置であって、前記ト
レンチゲート領域が前記高濃度にドープされたソース/
ドレイン領域の下に広がっている装置。
【0056】(6)第3項記載の装置であって、前記ト
レンチゲート領域がN+ にドープされたゲート材料を含
み、前記低濃度にドープされた接合がN- にドープされ
た材料を含み、そして前記高濃度にドープされたソース
−ドレイン領域がN+ にドープされた材料を含んでいる
装置。
【0057】(7)第3項記載の装置であって、前記ト
レンチゲート領域がP+ にドープされたゲート材料を含
み、前記低濃度にドープされた接合がP- にドープされ
た材料を含み、そして前記高濃度にドープされたソース
−ドレイン領域がP+ にドープされた材料を含んでいる
装置。
【0058】(8)第3項記載の装置であって、前記ト
レンチゲート領域がN+ にドープされたゲート材料を含
み、前記低濃度にドープされた接合がP- にドープされ
た材料を含み、そして前記高濃度にドープされたソース
−ドレイン領域がP+ にドープされた材料を含んでいる
装置。
【0059】(9)第2項記載の装置であって前記垂直
で低濃度にドープされた接合が前記基板材料中で前記ト
レンチゲート領域の下側へわずかに広がっている装置。
【0060】(10)第1項記載の装置であって、更に
前記窪んだチャネル領域を前記トレンチゲート領域から
分離するためのゲート誘電材料を含む装置。
【0061】(11)第1項記載の装置であって、更に
分離されたトランジスタを前記基板材料中の他のデバイ
スから分離するためのフィールド絶縁領域を含む装置。
【0062】(12)小さい突き抜け漏れ電流を有する
絶縁ゲート電界効果トランジスタを作製するための方法
であって:基板材料中に窪んだゲートトレンチ領域を形
成すること、前記窪んだゲートトレンチ領域の下側に、
ゲート誘電層によって前記窪んだゲート領域から分離さ
れた窪んだチャネル領域を形成すること、及び前記基板
材料中に前記窪んだゲートトレンチ領域に隣接して本質
的に垂直な低濃度にドープされた接合を形成すること、
の工程を含む方法。
【0063】(13)第12項記載の方法であって、更
に前記窪んだゲートトレンチ領域、前記低濃度にドープ
された接合、及び前記窪んだチャネル領域と関連付ける
ように、前記トランジスタデバイスを前記基板材料中の
フィールド絶縁領域によって取り囲まれた能動デバイス
島領域中に作製する工程を含む方法。
【0064】(14)第12項記載の方法であって、前
記ゲートトレンチ形成工程が前記基板材料中へトレンチ
を形成するための微細リソグラフィとエッチングのプロ
セスを含んでいる方法。
【0065】(15)第12項記載の方法であって、更
にゲート誘電体の形成に先だって、損傷を受けた表面層
を除去するために、前記ゲートトレンチ領域内にダミー
のゲート絶縁体を形成し、除去する工程を含む方法。
【0066】(16)第12項記載の方法であって、更
にイオン打ち込みプロセスを用いて前記低濃度にドープ
された接合を形成する工程を含む方法。
【0067】(17)第16項記載の方法であって、更
にN- の低濃度にドープされた接合に対しては砒素元素
を用いた前記イオン打ち込みを実施し、またP- に対し
てはホウ素元素を用いたイオン打ち込みを実施する工程
を含む方法。
【0068】(18)第12項記載の方法であって、更
に気相でのドーピングプロセスを用いて、前記低濃度に
ドープされた接合を形成する工程を含む方法。
【0069】(19)第12項記載の方法であって、更
に前記基板材料を覆って高濃度にドープされたソース−
ドレイン領域を形成し、また前記ゲートトレンチ領域内
にゲートを形成する工程を含む方法。
【0070】(20)第19項記載の方法であって、前
記高濃度にドープされたソース−ドレイン領域の少なく
とも一部が前記低濃度にドープされた接合領域へつなが
っている方法。
【0071】(21)第19項記載の方法であって、更
に前記ソース−ドレイン領域と低濃度にドープされた接
合とを前記ゲート領域から分離するための誘電体側壁を
形成する工程を含む方法。
【0072】(22)第21項記載の方法であって、前
記誘電体側壁を形成する工程が更にCVD堆積とプラズ
マエッチングプロセスとを用いて前記誘電体側壁を形成
する工程を含んでいる方法。
【0073】(23)窪んだチャネルとゲート側壁に沿
って低濃度にドープされたドレイン接合とを有するトラ
ンジスタを作製する方法であって:基板材料中に、フィ
ールド絶縁領域によって取り囲まれた能動デバイス島を
形成すること、前記能動デバイス島内に側壁を有するゲ
ートトレンチを形成すること、前記トレンチ中にゲート
誘電体を形成すること、前記ゲート誘電体を覆って第1
のシリコン層と第2の誘電体層とを堆積させること、前
記第2の誘電体層及び前記ゲートトレンチの平坦な表面
から前記誘電体層を除去すること無しに、前記側壁から
前記第2の誘電体層を選択的にエッチングすること、前
記基板中に側壁の低濃度にドープされた接合を形成し、
前記ゲートトレンチ中の前記誘電体層の下の前記シリコ
ン層をドーピングすること、前記シリコン層の予め定め
られた部分を除去すること、前記ゲートトレンチ中に誘
電体側壁を形成すること、前記シリコン層を覆う前記第
2の誘電体層を選択的にエッチングして、前記誘電体側
壁と前記ゲート誘電体とを残しながら、前記ゲートトレ
ンチ中の前記シリコン層の少なくとも一部を露出させる
こと、高濃度にドープされたソース/ドレイン接合領域
と導電性トレンチゲート電極とを形成すること、の工程
を含む方法。
【0074】(24)第23項記載の方法であって、更
に自己整合されたシリサイドプロセスを用いて前記ゲー
ト及び高濃度にドープされたソース/ドレイン領域を覆
って複数個の導電性高融点金属シリサイドのストラップ
を形成する工程を含む方法。
【0075】(25)本方法は側壁に低濃度にドープさ
れたドレイン(LDD)接合領域82を有するトランジ
スタ60を作製するものであり、まず能動デバイス島6
2を形成し、次にその中へ側壁94を有するゲートトレ
ンチ84を配置する。本方法はゲートトレンチ84中に
ゲート誘電体86を形成し、そのゲート誘電体を覆って
非晶質シリコン層90と二酸化シリコン層92とを堆積
させる。次に、本方法はゲートトレンチ84及び非晶質
シリコン層90の平坦な表面から二酸化シリコン層92
を除去すること無しに側壁94から二酸化シリコン層9
2を選択的にエッチングする。次に、本方法は能動デバ
イス島62中に少なくとも1つの垂直または側壁状のL
DD接合82を形成し、ゲートトレンチ84中の酸化物
層92部分の下側の非晶質シリコン層90をドープす
る。非晶質シリコン層90の予め定められた部分を除去
した後に、本方法はゲートトレンチ84中にシリコン窒
化物の側壁72を形成する。本方法は次に、ゲートトレ
ンチ84内を除いて、二酸化シリコン層92と非晶質シ
リコン層90を除去する。最後に、本方法はゲート領域
74、シリサイド化されたソース/ドレイン接合80、
81、シリサイドのストラップ74を備えるドープされ
たゲート電極89、そしてデバイスコンタクトを完成さ
せ、突き抜け現象耐性の向上した進歩したLDD IG
FETを提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術のLDD IGFETについてそれの
横型LDD接合を示す側面模式図。
【図2】突き抜け漏れ電流の有害な効果を示すドレイン
電流ID 対ゲート電圧VGSのグラフ図。
【図3】本発明の好適実施例に従って形成されたLDD
IGFETを示す図。
【図4】図3のLDD IGFETを作製するための好
適実施例の方法の段階を順次示す模式図。
【図5】図3のLDD IGFETを作製するための好
適実施例の方法の段階を順次示す模式図。
【図6】図3のLDD IGFETを作製するための好
適実施例の方法の段階を順次示す模式図。
【図7】図3のLDD IGFETを作製するための好
適実施例の方法の段階を順次示す模式図。
【図8】図3のLDD IGFETを作製するための好
適実施例の方法の段階を順次示す模式図。
【図9】図3のLDD IGFETを作製するための好
適実施例の方法の段階を順次示す模式図。
【図10】図3のLDD IGFETを作製するための
好適実施例の方法の段階を順次示す模式図。
【図11】図3のLDD IGFETを作製するための
好適実施例の方法の段階を順次示す模式図。
【図12】図3のLDD IGFETを作製するための
好適実施例の方法の段階を順次示す模式図。
【図13】図3のLDD IGFETを作製するための
好適実施例の方法の段階を順次示す模式図。
【図14】図3のLDD IGFETを作製するための
好適実施例の方法の段階を順次示す模式図。
【図15】本発明の別の好適実施例に従って形成された
LDD IGFETの側面模式図。
【図16】本発明の別の実施例の方法の段階を順次示す
模式図。
【図17】本発明の別の実施例の方法の段階を順次示す
模式図。
【図18】本発明の別の実施例の方法の段階を順次示す
模式図。
【符号の説明】
10 LDD IGFET 12 ウエル 14,16 ソース−ドレイン領域 15 LDD接合 18,19 フィールド絶縁領域 20 ゲート 24 側壁スペーサ 36,38 区分 32,34 切片 60 LDD IGFETデバイス構造 62 能動デバイス島 64,66 フィールド絶縁領域 68,70 チャネルストップ領域 72 窒化物側壁 74 シリサイドゲート 76,78 シリサイド化ソース−ドレイン領域 80,81 ソース−ドレイン接合領域 82 LDD接合 84 ゲートトレンチ 86 ゲート誘電体 88 チャネルドーパント 89 多結晶シリコンゲート 90 非晶質シリコン層 92 二酸化シリコン層 94 側壁 96,98 平坦な表面 100,102 酸化物層 122 埋め込み酸化物部 124,126 局部相互接続 128,130 ソース/ドレイン誘電体区分 132,134 多結晶シリコン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小さい突き抜け漏れ電流(パンチスルー
    ・リーク)を有する絶縁ゲート電界効果トランジスタ装
    置であって:基板材料中の窪んだデバイスチャネル領
    域、 前記基板領域内に広がり、前記窪んだチャネル領域に隣
    接するトレンチゲート領域、 前記トレンチゲート領域に隣接し、前記基板材料内にあ
    る少なくとも1つの低濃度にドープされた接合、 を含む装置。
  2. 【請求項2】 小さい突き抜け漏れ電流を有する絶縁ゲ
    ート電界効果トランジスタを作製するための方法であっ
    て:基板材料中に窪んだゲートトレンチ領域を形成する
    こと、 前記窪んだゲートトレンチ領域の下側に、ゲート誘電層
    によって前記窪んだゲート領域から分離された窪んだチ
    ャネル領域を形成すること、及び前記基板材料中に前記
    窪んだゲートトレンチ領域に隣接して本質的に垂直な低
    濃度にドープされた接合を形成すること、 の工程を含む方法。
JP13492093A 1992-06-05 1993-06-04 絶縁ゲート電界効果トランジスタ Pending JPH06177377A (ja)

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