JPH0617574Y2 - 筆記具用カートリッジ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、筆記具本体の内部に交換可能に収納され、軸
筒に取付けたペン先を前記筆記具本体の先端より突出さ
せてなす筆記具用カートリッジに関する。

（従来の技術） 従来、筆記具用カートリッジの軸筒とペン先との接続に
は以下のものが知られている。

金属製の軸筒に直接ペン先を取付けるもの 金属製の軸筒に金属製の継手部材を取付け、この継手
部材にペン先を取付けるもの 金属製の軸筒に樹脂製の継手部材を取付け、この継手
部材にペン先を取付けるもの 樹脂製の軸筒に直接ペン先を取付けるもの 樹脂製の軸筒に樹脂製の継手部材を取付け、この継手
部材にペン先を取付けるもの （考案の解決しようとする課題） 及びよりなる筆記具用カートリッジでは、軸筒のペ
ン先接続部分または軸筒及び継手部材の両方に金属を用
いているためコストが高くなる。、及びよりなる
筆記具用カートリッジでは、ペン先を取付ける部分が樹
脂により形成されているため肉厚となり、この部分の外
周が大きくなり、先金を有する筆記具に用いた場合、先
金内にペン先を取付ける部分を収容することが困難なも
のであるなどといった問題点を有していた。このため、
ペン先を取付ける部分の肉厚を薄くすると、継手部へペ
ン先を圧入する際ふくれが生じ、先金先端に設けられた
孔よりペン先が出なくなったり、インキ透過によるイン
キ洩れが発生したり、更には、ペン先の取付け部分の寸
法差を小さくすると、経時的或いはわずかな衝撃でペン
先が抜けるなどといった問題が生じる。

（課題を解決するための手段） 即ち、本考案は、樹脂製の軸筒と、ペン先と、これら軸
筒とペン先とを接続する金属製の継手部材とからなり、
この継手部材を前記軸筒先端に圧入固着して軸筒と前記
ペン先との間に介在させ、軸筒とペン先との間に間隔を
存するようなしたことを特徴とする筆記具用カートリッ
ジを要旨とするものである。

（実施例） 以下、本考案を図面に基づき説明する。

第１図及び第２図は、本考案の筆記具用カートリッジの
一実施例を示すものであり、参照符号１は、樹脂製の軸
筒である。この軸筒１の先端部に、金属製の継手部材２
が圧入され、更に、この継手部材２の先端に、ペン先３
が圧入されている。

第１図には、軸筒１の内部に、インキ吸蔵体４を収容
し、このインキ吸蔵体４からペン先３までインキを誘導
するためのインキ誘導芯５を配置している。また、第２
図には、軸筒１の内部に、ペン先３の後端部より軸筒方
向に、インキが収容されているパイプ６が装着されてい
る。

第１図及び第２図共に、カートリッジの後方にはインキ
溶剤の蒸発を防ぐために、軸筒と一体または別体に尾栓
を挿着するものである。

インキがリフィル内外の圧力差による吹き出すなどの問
題が発生する場合は、空気孔をカートリッジの適宜な位
置に設けてよい。また、実施例１、２は、ボールを有す
るペン先を使用しているが、樹脂製のペン先や繊維収束
体のペン先や金属パイプのペン先、セラッミック製のペ
ン先など適宜使用できるものである。

更に、インキ吸蔵体使用以外のもの、例えば、生インキ
タイプのものにも使用できる。

また、カートリッジを収納する本体の機構としては、カ
ートリッジ固着方式や、ノック及び回転などによるカー
トリッジの繰り出し方式など適宜のものを使用可能であ
る。

（考案の効果） 以上のように、本考案の筆記具用カートリッジは、樹脂
製の軸筒と、ペン先と、これら軸筒とペン先とを接続す
る金属製の継手部材とからなり、この継手部材を前記軸
筒先端に圧入固着して軸筒と前記ペン先との間に介在さ
せ、軸筒とペン先との間に間隔を存するようなしたの
で、低価格で、且つ、ペン先の圧入によるふくれが生じ
ることなく、継手部材とペン先との接合部や継手部材と
軸筒との接合部からインキが洩れることを極力防止する
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の部分縦断面図、 第２図は他の実施例の部分縦断面図。 １……軸筒、２……継手部材、３……ペン先

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】樹脂製の軸筒と、ペン先と、これら軸筒と
   ペン先とを接続する金属製の継手部材とからなり、この
   継手部材を前記軸筒先端に圧入固着して軸筒と前記ペン
   先との間に介在させ、軸筒とペン先との間に間隔を存す
   るようなしたことを特徴とする筆記具用カートリッジ。