JPH0617562B2 - マルタイの自動制御装置 - Google Patents

マルタイの自動制御装置

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JPH0617562B2
JPH0617562B2 JP63249645A JP24964588A JPH0617562B2 JP H0617562 B2 JPH0617562 B2 JP H0617562B2 JP 63249645 A JP63249645 A JP 63249645A JP 24964588 A JP24964588 A JP 24964588A JP H0617562 B2 JPH0617562 B2 JP H0617562B2
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ballast
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勉 二宮
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、レールの上下左右の狂いを修正するマルタイ
にあって、レールクランプ装置・タンピングユニット・
バラストスイーパー等を自動的に制御するようにした装
置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来にあって、レールの上下左右の狂いを修正するマル
タイは、例えば第10図に示す通りである。同図に示す如
く、従来のマルタイ1は、前部側運転室2と後部側運転
室3との間に、レールクランプ装置4とタンピングユニ
ット5とを有しており、後部運転室3の後部側にバラス
トスイーパー6が取り付けられている。レールクランプ
装置4は、左右に開閉する二個一対の転動輪を用いたク
ランプ7が前後左右に合計4組配置されており、第11図
に示すように、レール8の頭部のアゴの部分を挟持した
後、クランプ7を上昇させることによりレール8を枕木
9ごと持ち上げることができるようになっている。また
タンピングユニット5は、前記レールクランプ装置4に
より、持ち上げられた枕木9とバラストとの間に形成さ
れた空間へレール8の上下左右の狂い量の分だけバラス
トを補充してつき固めるようになっている。更に、バラ
ストスイーパー6は、上述の如くして狂い量が修正され
た後のバラスト全体の表面の凹凸を均らすようになって
いる。
而して、このようなマルタイ1にあって、前述した作業
はバラストの上に枕木9を置いてレール8を敷設した領
域の全域を行うのが良い。然しながら、レール8の継目
部分や踏切等にあっては、前述した作業を行うと、信号
設備等を切断したりするので列連運転に悪影響を与える
こととなる。そのため、従来にあっては、前述したレー
ル8の狂い量を修正する作業を行わない方が良い領域ま
たは行えない領域に、マルタイ1のレールクランプ装置
4やタンピングユニット5並びにバラストスイーパー6
が達すると、それぞれの装置のクランプの開閉やタンピ
ングユニット5及びバラストスイーパー6の昇降等を地
上操作員10が操作するか或いは地上操作員10が後部運転
室3の後部操作員11に指示して夫々を個別的に制御して
いた。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、前述の如くして、地上操作員10が操作したり
或いは地上操作員10が後部運転室3の後部操作員11へ指
示を与えて、各装置4,5,6の所定の動作をコントロ
ールする従来技術の場合は次のような欠点があった。す
なわち、左右のレール8,8のうち、地上操作員10が位
置している側のレール8については、その継目等を地上
操作員10が確認して適格な指示を与えることが可能であ
る。ところが、地上操作員10の位置と反対側にあるレー
ル8については、目視による確実な確認を行うことがで
きない。そのため、各装置4,5,6の動作制御タイミ
ングが遅れて信号設備を切断し、列車運転に多大な悪影
響を与えたり、逆に動作制御タイミングが早まって作業
を必要とする部分で所定の作業が行えなくなったり、更
にはタンピングユニット5の爪を枕木9上へ落下させて
枕木9を損壊させたりする欠点があった。
また地上操作員10が必須であるため、隣接する線路の列
車の進来等により接触事故を起こすことがあり、極めて
危険であった。しかも、地上作業員10は各装置4乃至6
による砂塵等の舞い上がる環境下に絶えず置かれてお
り、健康上好ましいものではなかった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は従来の前記課題に鑑みてこれを改良除去したも
のであって、線路上の障害物等を自動的に検知してマル
タイの線路作業を自動制御することのできる装置を提供
せんとするものである。
而して、前記課題を解決するために本発明が採用した手
段は、レールクランプ装置でレールを両側からクランプ
して持ち上げると共に、タンピングユニットでバラスト
を突き固めてレールの上下左右に狂いの生じている分だ
け枕木下面とバラストとの間へバラストを詰め込んでバ
ラスト全体を整正し、これによりレールの上下左右の狂
いを修正し、更には飛散したバラストをレール側へ掻き
集めて均すバラストスイーパー等を備えたマルタイにあ
って、マルタイ本体に測定車輪の所定の回転数及び回転
角度を検出して走行距離を測定する距離測定機構部を取
り付けると共に、レールの底部等に設けた特定の作業内
容を指示するバーコードの内容を解読し且つレール継目
や踏切等を検知するセンサー部をマルタイ本体の左右側
に夫々取り付け、前記距離測定機構部の信号と前記セン
サー部との信号とにより、レールクランプ装置のクラン
プの開動作及び閉動作と、タンピングユニットの上昇動
作及び下降動作と、バラストスイーパーの上昇動作及び
下降動作等を個別的又は連続して全体的に制御する制御
機構部をマルタイ本体の運転室等に設けている。
〔作 用〕
レールの底部等には、マルタイの作業が不可能又は不要
な領域の始端及び終端等を指示するバーコードが付され
ている。センサー部は、色センサー等により前記バーコ
ードを検知し、その内部を解読すると共に、レール継目
や踏切等を検知する。そして、これらの検知された位置
からマルタイ本体が進んだ距離を、測定車輪の回転数及
び回転角度を検出して走行距離を距離測定機構部で測定
する。予め、センサー部の位置と、レールクランプ装置
・タンピングユニット・バラストスイーパー等との位置
関係は周知である。従って、センサー部からの信号と、
距離測定機構部からの信号とにより、バーコードの内部
及びレール状況に応じてレールクランプ装置・タンピン
グユニット・バラストスイーパー等の各機器にタイミン
グを見計らって指示を与えることができ、各機器を自動
制御することが可能である。
〔実施例〕
以下に、本発明の構成を図面に示す実施例に基づいて説
明すると次の通りである。なお、従来の場合と同一符号
は同一部材である。
第1図は、本発明の一実施例に係るマルタイ21の全体を
示す側面図である。同図に示す如く、この実施例のマル
タイ21の前端側にはレール8上を転動する測定車輪22が
取り付けられている。この測定車輪22は、第2図に示す
ように、転動面22aに例えば5cm間隔を以て並列に磁性
鉄片23,23が埋設されている。そして、この磁性鉄片2
3,23に対向して転動面22aから所定距離だけ離れた位置
に、近接スイッチ24,24が配設されている。この近接ス
イッチ24,24は、測定車輪22がレール8上を転動して回
動することにより、磁性鉄片23,23が近づくとその磁性
を感知して1パルスを発生するようになっている。従っ
て、前記近接スイッチ24,24の発生パルス数をカウント
することにより、測定車輪22の回転数及び回転角度を検
知することが可能であり、マルタイ21の進んだ距離を測
定することが可能である。
またこの実施例にあっては、マルタイ21の前部側下面寄
りにセンサーボックス25が取り付けられている。このセ
ンサーボックス25は、第3図に示すように、マルタイ21
の左右両側に二組配置されている。それぞれのセンサー
ボックス25,25には、第4図に示すように、三個の色セ
ンサーと該三個の色センサーの間に配設された二個の距
離センサーとが取り付けられている。説明の都合上、進
行方向に向かって左側に位置するセンサーボックス25内
の色センサーには符号1A,1B,1Cを附し、同距離センサ
ーには符号1D,1Eを附して説明する。また進行方向に向
かって右側に位置するセンサーボックス25内の色センサ
ーには符号2A,2B,2Cを附し、同距離センサーには符号
2D,2Eを附して説明する。前記左右のセンサーボックス
25,25の距離センサーは、いずれも色センサーの間に配
置されている。各色センサー1A乃至1Cと、2A乃至2Cと
は、左右のレール8,8の底部に附された特定色のバー
コードを感知すると、所定以上の電圧を生ずるようにな
っている。色センサー1A,2Aはレールに付された基準と
なる色を識別するセンサーであり、色センサー1B,2Bは
クランプ装置4に対する開閉動作信号を読み取るセンサ
ーであり、色センサー1C,2Cはタンピングユニット装置
5及びバラストスイーパー6に対する動作信号を読み取
るセンサーである。一方、距離センサー1D及び2Dは、レ
ール8,8の継目を検知するためのものであり、予め設
定された照斜角度及び電圧により継目板56,56(第7図
参照)を検知するようになっている。また距離センサー
1E及び2Eは、踏切59(第8図参照)を検知するためのも
のであり、予め設定された照斜角度及び電圧により、踏
切59を検知するようになっている。尚、前記色センサー
1A,1B,1Cの相互の間隔と、2A,2B,2Cの相互の間隔と
はそれぞれ20cmに設定されている。そして、これらの各
センサー1A乃至1Eと、2A乃至2Eの出力信号は、第9図の
ブロック図で示す、制御機構部38へ入力され、後述する
所定の信号処理が行われるようになっている。
而して、この実施例のマルタイ21にあっては、第3図に
示すように、レールクランプ装置4とタンピングユニッ
ト5の位置に対応するマルタイ本体の左右側面部分に
は、これらの各機器の動作を監視するカメラ30,30及び
31,31がそれぞれ2台ずつ取り付けられている。またマ
ルタイ本体の後端側には、バラストスイーパー6の動作
を監視するためのカメラ32が取り付けられている。これ
らのカメラ30乃至32で捉えられた映像は、後部運転室3
に設置された専用のモニター33,34,35に映し出される
ようになっている。なお、第3図において、36はレール
クランプ装置4,タンピングユニット5,バラストスイ
ーパー6を手動操作するためのコントロールボックス、
37は前述したセンサーボックス25,25の各センサー1A乃
至1C及び2A乃至2Cを制御するためのコントロールボック
スである。
ところで、この実施例ではマルタイ21の進行方向に向か
って左側に位置するレール8の底部8aには、第4図に示
すように、レールクランプ装置4のクランプ7に開動作
を指示する内容のバーコード26,26と、タンピングユニ
ット5を上昇した位置に保持させること及びバラストス
イーパー6を上昇位置に保持させることを指示する内容
のバーコード27,27とが附されている。またマルタイ21
の進行方向に向かって右側に位置するレール8の底部8b
には、レールクランプ装置4のクランプ7に閉動作を指
示する内容のバーコード28,28と、タンピングユニット
5の下降停止命令を解除すること及びバラストスイーパ
ー6を下降させることを指示する内容のバーコード29,
29が附されている。
次に、上述の如く構成されたマルタイ21の自動制御装置
の動作態様について説明する。
先ず、マルタイ21が作業現場に到着し、所定のマルタイ
作業を開始したと仮定する。マルタイ作業は、前述した
如く、レールクランプ装置4のクランプ7でレール8,
8の頭部のアゴの部分を挟持する。そして、レール8,
8を枕木9ごと持ち上げた状態で、タンピングユニット
5を下降させて枕木9の下面のバラストを補充してつき
固め、レール8,8の狂い量を補正するようにしてい
る。またマルタイ21の後端側にあっては、バラストスイ
ーパー6が回転してタンピング作業後のバラストを均ら
すようにしている。
このようなマルタイ作業中にあって、第4図及び第5図
に示すように、レールクランプ禁止区域にマルタイ21が
達すると、レールクランプ装置4のクランプ7に開動作
を指示するバーコード26,26が進行方向に向かって左側
のレール8の底部8aに現れる。そのため、このバーコー
ド26,26をマルタイ本体の前端側左下面に取り付けられ
たセンサーボックス25内の色センサー1A,1Bが検知す
る。センサー1A,1Bはバーコード26,26を検知すると所
定電圧以上の信号a,bを発生する。そして、この信号
a,bは、第9図のブロック図に示すように、それぞれ
比較器38,39で定電圧と比較され、前記信号a,bが定
電圧以上の場合にのみ比較器38,39は“H”レベル出力
をするようになっている。そして、比較器38及び39の双
方の出力が共に“H”レベルの場合に、AND 回路44はこ
れをクランプ開信号kとして前進・後進切換回路48へ出
力するようになっている。
この前進・後進切換回路48は、マルタイ21が前進作業し
かできないため、前記クランプ開信号kでクランプ装置
4を開動作させるようにし、逆にマルタイ21が後進する
必要が生じた場合は、この信号kをクランプ閉信号と読
み替える必要があるので、その反転切換を行うようにし
ている。これにより、マルタイ21が前進作業を行う場合
又は後進の必要が生じた場合にもこれに対処できるよう
にしている。而して、前記クランプ開信号kはゲート回
路50へ入力される。ゲート回路50は、レール継目及び踏
切が検出されていない場合、すなわち、距離センサー1
D,2D及び1E,2Eの全ての出力が“L”レベルである場
合に限り、前記クランプ開信号kを自己保持回路52へ出
力する。この自己保持回路52は、後述するクランプ閉信
号が入力されない限り、前記クランプ開信号kを保持
するようになっいる。更に、自己保持回路52から出力さ
れるクランプ開信号は、次のOR回路54を介して中央演算
処理装置55のレジスターへ入力される。この演算処理装
置55のレジスターは、測定車輪22の回転数及び回転角度
を検出する近接スイッチ24,24からの1パルスごとにレ
ジスターデータをシフトしていき、データがレジスター
の位置に来た時に、クランプ開信号をクランプ装置4へ
出力し、クランプ7を開動作させている。
そして、第5図の鎖線で示す如く、マルタイ21がクラン
プ7を開動作させた状態で前進し、センサーボックス25
がクランプ作業禁止区域の終了地点に達すると、右側の
レール底部8bへ附されたクランプ閉動作を指示するバー
コード28,28を、マルタイ本体の前端側右下面に取り付
けたセンサーボックス25内の色センサー2A,2Bが検知す
る。このセンサー2A,2Bは、前述したセンサー1A,1Bと
同じように、バーコード28,28を検知すると所定電圧以
上の信号d,eを発生する。この信号d,eは、第9図
のブロック図に示すように、それぞれ比較器41,42で定
電圧と比較され、前記信号d,eが定電圧以上の場合に
のみ比較器41,42は“H”レベル出力をするように設定
されている。そして、比較器41,42の出力が共に“H”
レベルの場合に、AND 回路46はこれを“クランプ閉信号
”として前記前進・後進切換回路48へ出力するように
なっている。この前進・後進切換回路48については、前
述した通りであり、ここでの説明は省略する。
而して、前記クランプ閉信号は、前述したクランプ開
信号kの場合と同じように、ゲート回路50,自己保持回
路52,OR回路54を経て中央演算処理装置55のレジスター
へ入力される。そして、測定車輪22の回転数及び回転角
度を検出する近接スイッチ24,24からの1パルスごとに
レジスターデータをシフトしていき、データがレジスタ
ーの位置に来た時に、クランプ閉信号をクランプ装置4
へ出力し、クランプ7を閉動作させている。
次に、第6図及び第9図を参照してタンピング装置5及
びバラストスイーパー6を自動制御する場合について説
明する。先ず、マルタイ21がタンピング作業禁止区域
(スイーパー禁止区域)に達すると左側レール底部8a
に、タンピングユニット5及びバラストスイーパー6を
上昇位置に保持させることを指示するバーコード27,27
が現れる。そして、これをセンターボックス25内の色セ
ンサー1A,1Cが検知する。センサー1A,1Cはバーコード
27,27を検知すると所定電圧以上の信号a,cを発生す
る。この信号a及びcは、第9図に示す比較器38,40で
定電圧と比較され、定電圧以上の場合に比較器38,40は
“H”レベル出力する。前述の場合と同様に、比較器3
8,40が共に“H”レベル出力している場合に、AND 回
路45はこれをタンピング及びスイーパー上昇信号mとし
て前進・後進切換回路49へ信号出力している。
前記信号mは、更にゲート回路51及び自己保持回路53を
経て中央演算処理装置55のレジスターへ入力されてい
る。この場合にあって、レジスターはタンピング上昇
と、スイーパー上昇の二つのデータをレジストしてい
る。そして、測定車輪22の回転数及び回転角度を検出す
る近接スイッチ24,24からの1パルスごとにレジスター
データをシフトしていき、データがレジスターの位置に
来た時に、それぞれタンピング装置5を上昇させ下降防
止とし、またバラストスイーパー6を上昇させている。
次に、第6図の鎖線で示す如く、マルタイ21が前進し、
右側のセンサーボックス25がタンピング及びスイーパー
禁止区域終了地点に達すると、右側のレール底部8bへ附
されたタンピング及びスイーパーの下降停止解除を指示
するバーコード29,29を、マルタイ本体の前端側右下面
に取り付けたセンサーボックス25内の色センサー2A,2C
が検知する。このセンサー2A,2Cは、前述したセンサー
1A,1Cと同じように、バーコード29,29を検知すると所
定電圧以上の信号d,fを発生する。この信号d,f
は、第9図のブロック図に示すように、それぞれ比較器
41,43で定電圧と比較され、前記信号d,fが定電圧以
上の場合にのみ比較器41,43は“H”レベル出力をする
ように設定されている。そして、比較器41,43の出力が
共に“H”レベルの場合に、AND 回路47はこれを“タン
ピング及びスイーパーの下降停止解除信号n”として前
記前進・後進切換回路49へ出力するようになっている。
而して、前記タンピング及びスイーパーの下降停止解除
信号nは、前述した上昇信号mの場合と同じように、ゲ
ート回路51,自己保持回路53を経て中央演算処理装置55
のレジスターへ入力される。そして、測定車輪22の回転
数及び回転角度を検出する近接スイッチ24,24からの1
パルスごとにレジスターデータをシフトしていき、デー
タがレジスターの位置に来た時に、それぞれタンピング
ユニット5とスイーパー6へ下降停止を解除する信号を
出力している。従って、タンピングユニット5と、スイ
ーパー6とは下降動作して夫々の作業を自動的に行うこ
とが可能である。
なお、タンピングユニット5とスイーパー6との制御
は、同一のバーコード27,27及び29,29で行ったが、別
々に行うようにすることも可能である。
次に、マルタイ21がレール8,8の継目に到達した場合
を第7図及び第9図を参照して説明する。同図に示す如
く、マルタイ21がレール8,8の継目に到達すると左右
のセンサーボックス25,25の距離センサー1D,2Dのいず
れか一方でも継目板56,56を検知している間中は継目信
号qを出力する。この継目信号qは、前述した通り、OR
回路57を介してゲート回路50,51及びOR回路54へ入力さ
れている。ゲート回路50は、継目信号qが出力されてい
る場合には、前述したクランプ開信号k及びクランプ閉
信号lに拘わらずクランプ開信号が、自己保持回路52に
出力されるようになっている。またゲート回路50は、継
目信号qが出力されていない場合には、前述したクラン
プ開信号k及びクランプ閉信号lが自己保持回路52に出
力されるようになっている。すなわち、クランプ開信号
を優先して自己保持回路52に出力するようになってい
る。さらに、継目部分において、タンピング及びスイー
パー上昇信号m及び下降信号nとして誤作動を起こす虞
れがあるので、これを防止するため継目信号qをゲート
回路51へ入力させている。しかも、自己保持回路52を介
して、OR回路54へ入力される信号と直接OR回路54へ入力
される継目信号qとがあり、これらの信号は中央演算処
理装置55のシフトレジスターへ入力される。そのため、
この処理装置55では、測定車輪22の回転数及び回転角度
を検出する近接スイッチ24,24からの1パルスごとにレ
ジスターデータをシフトしていき、データがレジスター
の位置に来た時に、クランプ開信号をレールクランプ装
置4へ出力し、クランプ7を強制的に開動作させてい
る。このように、両方のレール8,8に対応する距離セ
ンサー1D,2Dでレール継目を検知することにより、左右
のレール8,8間においてレール継目の位置がズレてい
る場合であっても、これに影響されることなく、レール
クランプ装置4を正確に開動作させることが可能であ
る。
更に、マルタイ21が第8図に示すように、踏切59に到達
した場合を説明する。この踏切59は距離センサー1E,2E
によって検知され、両センサー1E及び2Eのいずれか一方
でも踏切59を検知しておれば、OR回路58は踏切信号rを
出力するようになっている。この踏切信号rは、ゲート
回路50,51に入力されている。ゲート回路50,51は、踏
切信号rが出力されている場合には、前述したクランプ
開信号k,タンピング及びスイーパー上昇信号m,クラ
ンプ閉信号l,タンピング及びスイーパー下降信号nに
拘わらず、クランプ開信号,タンピング及びスイーパー
上昇信号をそれぞれ自己保持回路52,53へ出力するよう
になっている。踏切信号rが出力されていない場合に
は、前述したクランプ開信号k,タンピング及びスイー
パー上昇信号m,クランプ閉信号l,タンピング及びス
イーパー下降信号nがそのまま自己保持回路52,53へ出
力される。すなわち、クランプ開信号k,タンピング及
びスイーパー上昇信号mが優先して自己保持回路52,53
へ出力されるようになっている。同時に踏切信号rは、
センサーコントロールボックス37に出力され、踏切59で
あることを音声又はランプ等で警報表示する。
しかもクランプについては、OR回路54を介して、又タン
ピング及びスイーパーについては、自己保持回路53を介
して中央演算処理装置55のレジスターへこれを出力する
ようにしている。中央演算処理装置55では、測定車輪22
の回転数及び回転角度を検出する近接スイッチ24,24か
らの1パルスごとにレジスターデータをシフトしてい
き、データが所定のレジスターの位置に来た時に、クラ
ンプ装置4のクランプ7を開動作させると共に、タンピ
ングユニット5を上昇させ、更にはバラストスイーパー
6を上昇させている。
そして、両センサー1E及び2Eの出力が共になくなった場
合(“L”レベルになった場合)に、クランプについて
はOR回路54を介して、又タンピング及びスイーパーにつ
いては自己保持回路53を介してそれぞれ中央演算処理装
置55のレジスターへこれを出力し、前述した近接スイッ
チ24,24からの1パルスごとにレジスターデータをシフ
トしていき、データが所定のレジスターの位置に来た時
に、クランプ装置4のクランプ7を閉動作させ、またタ
ンピングユニット5に下降停止解除信号を出力し、更に
はバラストスイーパー6を下降動作させてスイーパー作
業を行うようにしている。
このように、本実施例のマルタイ21にあっては、近接ス
イッチ24,24からの測定距離信号と、各センサー1A乃至
1E及び2A乃至2Eからの信号とにより、レールクランプ装
置4,タンピングユニット5,バラストスイーパー6を
自動制御しており、確実な動作が得られ、また地上作業
員を省略することが可能である。もちろん、前述した各
機器の動作状況は後部操作員によって、各モニター33乃
至35で確認されつつ行われるものである。
ところで、本発明は前述した実施例に限定されるもので
はなく、適宜の変更が可能である。例えば、バラストス
イーパー6はマルタイ本体とは別体の作業台車に取り付
けられたものであってもよく、また中央演算処理装置の
レジスターデータはマルタイ21の車輌形式等により自由
に設定変更することが可能である。更に、前述した各バ
ーコードの色あい,大きさ,各バーコード間の間隔並び
に各センサーの種類,各センサー間の間隔等も適宜の変
更が可能である。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明にあっては、測定車輪の回転
数及び回転角度を近接スイッチからのパルス信号により
検知してマルタイの走行距離を測定し、左右のレールに
附されたバーコード並びにレール継目,踏切をセンサー
ボックス内に組み込んだ各センサーで検知して、レール
クランプ装置,タンピングユニット,バラストスイーパ
ーを制御しており、自動制御が可能で地上作業員を省略
することができる。しかも、その場合に、左右のレール
の継目の位置がズレている場合やレールの左右側におけ
る踏切の位置がズレている場合等においても、的確にこ
れを検知してレールクランプ装置やタンピングユニット
等をレール継目や踏切等と干渉させることなく正確に制
御することが可能である。従って、従来のように地上作
業員が列車往来の場合の危険に曝されることがなく、ま
た砂塵等の悪環境下に置かれることもない。更には、地
上作業員を配置する従来の場合は、地上作業員の位置と
反対側に位置するレールの状況等を確実に検知すること
は不可能であったが、本発明ではこれを確実に検知する
ことができる。従って、本発明のマルタイにあっては、
作業の信頼性においても優れているものである。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第9図は本発明の一実施例に係るものであ
り、第1図はマルタイの全体側面図、第2図は測定車輪
と近接スイッチとを示す斜視図、第3図は各機器の設置
位置を示すマルタイの概略平面図、第4図はセンサーの
配置関係を示す概略平面図、第5図はクランプ開閉動作
を指示するバーコードとセンサーとの関係を示す概略平
面図、第6図はタンピングユニットを制御指示するバー
コードとセンサーとの関係を示す概略平面図、第7図は
レール継目とセンサーとの関係を示す概略平面図、第8
図は踏切とセンサーとの関係を示す概略平面図、第9図
は制御機構部のブロック図、第10図は従来のマルタイの
全体側面図、第11図はマルタイのレールクランプ状態を
示す概略正面図である。 4……レールクランプ装置 5……タンピングユニット 6……バラストスイーパー 7……クランプ、8,8……レール 21……マルタイ、22……測定車輪 26乃至29……バーコード

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レールクランプ装置でレールを両側からク
    ランプして持ち上げると共に、タンピングユニットでバ
    ラストを突き固めてレールの上下左右に狂いの生じてい
    る分だけ枕木下面とバラストとの間へバラストを詰め込
    んでバラスト全体を整正し、これによりレールの上下左
    右の狂いを修正し、更には飛散したバラストをレール側
    へ掻き集めて均すバラストスイーパー等を備えたマルタ
    イにあって、マルタイ本体に測定車輪の所定の回転数及
    び回転角度を検出して走行距離を測定する距離測定機構
    部を取り付けると共に、レールの底部等に設けた特定の
    作業内容を指示するバーコードの内容を解読し且つレー
    ル継目や踏切等を検知するセンサー部をマルタイ本体の
    左右側に夫々取り付け、前記距離測定機構部の信号と前
    記センサー部との信号とにより、レールクランプ装置の
    クランプの開動作及び閉動作と、タンピングユニットの
    上昇動作及び下降動作と、バラストスイーパーの上昇動
    作及び下降動作等を個別的又は連続して全体的に制御す
    る制御機構部をマルタイ本体の運転室等に設けたことを
    特徴とするマルタイの自動制御装置。
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