JPH0617064B2 - 開封テープ用基材フィルム - Google Patents

開封テープ用基材フィルム

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JPH0617064B2
JPH0617064B2 JP1984589A JP1984589A JPH0617064B2 JP H0617064 B2 JPH0617064 B2 JP H0617064B2 JP 1984589 A JP1984589 A JP 1984589A JP 1984589 A JP1984589 A JP 1984589A JP H0617064 B2 JPH0617064 B2 JP H0617064B2
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JP
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film
weight
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tape
base film
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JP1984589A
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▲あきら▼ 河野
一彦 木村
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は機械的強度に優れ、熱収縮特性、分繊特性の改
善された、開封テープ用基材フィルムに関する。
〔従来の技術〕
ポリプロピレン(以下PPと略称する)一軸延伸フィル
ムは、光学的特性、耐熱性、耐薬品性、電気的特性に優
れ、且つ延伸方向に対する引張強度、剛性等の機械的強
度に優れていることから、各種の包装用フィルム、及び
段ボール箱等の開封用テープ基材フィルムとして広く使
われている。
しかしながら、ホモポリマーを主成分としたPP−軸延
伸フィルムで、高倍率延伸を図ったものは、剛性は高い
が延伸方向に割れやすく、背面をシリコン塗布する離型
処理、及び、その反対面に粘着剤を塗布する二次加工を
行い幅1〜5mmのテープ状にスリットする際にフィルム
の厚み方向に分繊を起こし、ひどい時には切れることが
ある。
また、プロピレン・エチレン共重合体の一軸延伸フィル
ムは分繊を起こさず、スリットも良好である。しかしな
がら、該フィルムは剛性が劣り、延伸方向の強度も弱
く、また熱収縮が大きく、シリコンを塗布する離型処
理、及びその反対面に粘着剤を塗布する二次加工時の乾
燥において縦方向に収縮を起こす。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、分繊を起こさず延伸方向に機械的強度が強
く、又熱収縮率が低く二次加工適性に優れた開封テープ
用基材フィルムを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結
果、特定のPPに、特定のプロピレン・エチレン共重合
体、及び少量のアタクチックポリプロピレン(以下AP
Pと略称する)を配合した混合物を公知の方法によりフ
ィルム状物とし、該フィルム状物を流れ方向(縦方向)
に一軸延伸することにより剛性、及び強度を保持したま
ま二次加工時の分繊を防止し、熱収縮性を改良された開
封テープ用基材フィルムが得られることを見出し本発明
を完成した。
すなわち、ポリプロピレン80〜20重量部に対しエチレン
含有量が0.1 〜7.0 重量%であるプロピレン・エチレン
共重合体20〜80重量部にアタクチックポリプロピレン0.
1 〜3.0 重量部を配合してなる混合物を用いてフィルム
状物を成形し、次いで該フィルム状物を上記混合物の融
点以下の温度で縦方向に2〜10倍の延伸倍率で延伸して
なることを特徴とする開封テープ用基材フィルムであ
る。
本発明に使用するPPは、プロピレンの単独重合体であ
って、沸騰ヘプタン不溶部で求められるアイソタクチッ
クインデックスが0.960 以上のものであり、好ましく
は、0.970 以上のものである。アイソタクチックインデ
ックスが0.960 未満のものではフィルムの引張強度が弱
くなり好ましくない。またメルトインデックス(以下M
Iと略称する)は延伸フィルム、延伸テープの分野で通
常用いられている範囲のものが使用でき、JIS K-7210に
準拠した方法で温度230℃の荷重2.16kgの条件で測定し
た値が0.2 〜10g/10分の範囲のものであり、より好まし
くは0.5 〜8.0g/10分の範囲のものである。PPの配合
割合は80〜20重量部であり、80重量部を越えると分繊が
起こり20重量部未満では引張強度が低下し、熱収縮率が
悪くなる。
本発明に使用するプロピレン・エチレン共重合体は、プ
ロピレン重合時に少量のエチレンを共重合させたプロピ
レン・エチエン共重合体であって、そのエチレン含有量
が0.1 〜7.0 重量%のものであり、好ましくは0.5 〜5.
0 重量%のものである。MIは主成分のPPと同程度の
0.5 〜8.0g/10分のものが好ましい。プロピレン・エチ
レン共重合体の配合割合は20〜80重量部であり20重量部
未満では分繊が起こり、80重量部を越えると引張強度が
低下し、熱収縮率が悪くなる。
本発明に使用するアタクチックポリプロピレン(以下A
PPと略称する)は、PPの重合工程で副生される非結
晶性のAPPであり分子量は5000〜20000のものであ
る。またこのAPPは溶剤回収装置スチームストリッピ
ングされ更に脱水加工されたものが好ましい。APPの
添加量は0.1 〜3.0重量部であり、好ましくは0.2 〜2.0
重量部である。0.1 重量部未満であるとPPとプロピ
レン・エチレン共重合体との分散性をそこね物性上のア
ンバランスをきたす。特に、二次加工における分繊に効
果のバラツキが生じる。3.0 重量部を越えると伸びが大
きくなり、引張強度が低下する。
また、本発明で用いられるPP系樹脂混合物には、熱安
定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、アンチブロッキング
剤、滑剤、帯電防止剤、顔料、染料等の添加剤、及びそ
の他公知の各種添加剤を加えてもよい。
本発明の開封テープ用基材フィルムは、PP80〜20重量
部にプロピレン・エチレン共重合体20〜80重量部、AP
Pを0.1 〜3.0 重量部及び必要に応じて上記各種添加材
を配合し、公知のブレンダー等をもちいてドライブレン
ドした後、通常の混練機、例えばバンバリーミキサー、
ミキシングロール、押出機等によって、ペレット化す
る。
このペレットまたはペレット化前のドライブレンド物
を、通常のフィルム又は、シートの成形装置によりシー
ト又はフィルム化することができる。例えば円形ダイに
よるインフレーション成形法、TダイによるTダイ成形
法等により未延伸フィルムを得ることができる。
以下Tダイ成形法について詳細に説明する。
上記したペレット又はドライブレンド物を、Tダイを装
備した押出機で樹脂温190 〜260 ℃6で押出しを行う、
Tダイより吐出されたフィルム状物の冷却は、冷却ロー
ルの温度を30〜90℃の範囲で行うのが行ましい。こうし
てえられた、未延伸フィルムをロール加熱により、面速
の異なる一対のロール間で縦方向に1段、又は2段以上
の多段で延伸倍率2〜10倍、好ましくは4〜7倍の範囲
で延伸する。この時の延伸温度は上記混合物の融点以下
の温度100 〜150 ℃であり、好ましくは120 〜135 ℃で
ある。延伸温度が100 ℃未満であると延伸切れが起こり
やすく、150 ℃を越えるとフィルムがベタツキ延伸ロー
ルに巻きつきやすくなり作業性が悪くなる。延伸倍率が
2倍未満では、引張強度が発現できず、10倍を越えると
延伸切れが多発し経済的でない。延伸して得られたフィ
ルムは熱収縮し易いので、通常延伸温度以上、例えば延
伸温度〜140 ℃の温度で0.1 〜10秒間処理を行い、この
間に10%以下好ましくは3〜7%熱収縮させておくのが
好ましい。
該フィルムの厚さは開封テープの使用対象物により異な
るが、通常30〜150 μmのものが好ましい。
〔実施例〕
以下実施例により本発明をより具体的に説明する。
実施例1〜6及び比較例1〜4 第1表に示す配合割合でPP、プロピレン・エチレン共
重合体及びAPPをブレンダーで混合した後に、Tダイ
を装備した押出機で、樹脂温度230 ℃で金型より吐出さ
せ、90℃の冷却ロール上で冷却、固化させ厚さ0.39mmの
未延伸フィルムを得た。この未延伸フィルムを120 ℃に
加熱したロール上で加熱し、面速の異なる一対のロール
間で6.5 倍に延伸し60μmの縦一軸延伸フィルムを得
た。
この縦一軸延伸フィルムを130 ℃で5秒間熱処理をおこ
なった。
この縦一軸延伸フィルムの両面にコロナ放電処理をほど
こし、二次加工適性を付与し、片面にシリコン処理をお
こない、温度120 ℃の乾燥機で乾燥し、シリコン処理面
の反対面に粘着剤を塗布し、再度乾燥を行い、ロール状
に巻き取った。
ロール状に巻き取られた粘着フィルム、幅5mmにスリッ
トし200 本の開封テープとした。長さ10,000mの開封テ
ープを得るためにスリットを10回くりかえした。
実施例1〜6の開封テープは、テープの厚み方向に起き
る分繊、及びテープの幅方向に起きる割れ等はほとんど
皆無であった。
比較例1及び比較例3の開封テープは時々分繊が起こり
テープが切れ、その都度作業を中断した。
比較例2の開封テープは、粘着剤塗布後の乾燥で熱収縮
を起こし、ロール状に巻き取られた粘着フィルムは、硬
く、またスリット時の巻き剥離も重く作業速度に低速に
せなねばならなかった。
比較例4の開封テープは、スリット時のトラブルは起こ
らなかったが、開封テープとしての使用時に伸びが大き
く使用不可であった。
〔発明の効果〕 本発明によって得られた縦一軸延伸フィルムは、剛性が
改良され、強度も強く、熱収縮が小さく、また二次加工
後のスリット時の分繊、割れが大幅に改良され、作業ト
ラブルがほとんど皆無となり、良好な開封テープ用基材
フィルムである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリプロピレン80〜20重量部に対しエチレ
    ン含有量が0.1 〜7.0 重量%であるプロピレン・エチレ
    ン共重合体20〜80重量部にアタクチックポリプロピレン
    0.1 〜3.0 重量部を配合してなる混合物を用いてフィル
    ム状物を成形し、次いで該フィルム状物を上記混合物の
    融点以下の温度で縦方向に2〜10倍の延伸倍率で延伸し
    てなることを特徴とする開封テープ用基材フィルム。
JP1984589A 1989-01-31 1989-01-31 開封テープ用基材フィルム Expired - Lifetime JPH0617064B2 (ja)

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JP2010076805A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Nec Lighting Ltd 蛍光ランプ梱包体

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