JPH06167825A - 電子写真法 - Google Patents

電子写真法

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JPH06167825A
JPH06167825A JP4319924A JP31992492A JPH06167825A JP H06167825 A JPH06167825 A JP H06167825A JP 4319924 A JP4319924 A JP 4319924A JP 31992492 A JP31992492 A JP 31992492A JP H06167825 A JPH06167825 A JP H06167825A
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JP
Japan
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toner
cleaning
adhesive force
range
resin
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Pending
Application number
JP4319924A
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English (en)
Inventor
Keiichi Tanida
啓一 谷田
Kazuhiko Yamamura
和彦 山村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mita Industrial Co Ltd filed Critical Mita Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】ゴムブレードによるクリーニングを用いる電子
写真法であり、トナーとして電荷量の絶対値が1.0乃至
15.0fCであるトナーを使用すると共に、電子写真感
光体及びトナーとして、遠心分離法による粒子付着力測
定で、平均付着力が5.0×10-9乃至1.0×10-7Nの
範囲にあり、且つ付着力が1.0×10-9Nよりも小さい
トナーの個数%が1.0以下及び付着力が1.0×10-7
よりも大きいトナーの個数%が1.0以下となる組み合わ
せを用いることを特徴とする。 【効果】真円度が0.85以上の球形トナーであって
も、ゴムブレードによるクリーニング性を顕著に向上さ
せることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写、ファックス、プ
リンター等の各種電子写真法の改善に関するもので、よ
り詳細には、クリーニング作業を有効に行うことが可能
であり、品質の高い複写画像を得ることができる電子写
真法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法では、感光体表面に静電潜像
を形成し、静電潜像をトナーを用いて現像し、形成され
るトナー像を紙等に転写し、転写されたトナー像を定着
するシステムが一般に採用されているが、トナー転写後
の感光体表面には未転写のトナーが必ず残留するため、
この残留トナーをプロセス反復に先立って、クリーニン
グにより除去することが必要となる。
【0003】感光体のクリーニングには、ファブラシ、
磁気ブラシを使用する方法や、ゴムブレードを使用する
方法等各種の方法が使用されているが、クリーニング機
構のコストや操作の簡便さの点でゴムブレードによる方
法が優れている。
【0004】特開平1−99060号公報には、天然色
カラー現像を用いた場合に、クリーニングブレードが反
転したり、ブレードのエッジ部分が摩擦のために引きち
ぎられて欠けたり現像を生じるのを防止するため、ゴム
ブレードによるクリーニング手段及びガラス転移点60
℃以下の結着樹脂を有する乾式非磁性トナーと樹脂コー
ト磁性体を用いる現像手段を有するプロセススピード8
0mm/秒以上の電子写真プロセスに、表面平均面粗さ
が0.3から5.0の範囲にある電子写真感光体を用いるこ
とが堤写されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記先行技術におい
て、トナーの樹脂ガラス転移点(Tg)を60℃以下と
限定し且つプロセススピードを80mm/秒と限定して
いるのは、低Tgのトナーを高速でブレードクリーニン
グすると、クリーニングブレードの反転やブレードエッ
ジ部のかけ等が発生し易いことによる。
【0006】近年、粉砕分級法による不定形トナーに代
わって、懸濁重合法や分散重合法による球形トナーや、
熱気流、流動造粒法による球形トナーが流動性に優れ、
現像作業性にも優れたトナーとして着目されているが、
球形トナーを用いる場合に解決しなければならない問題
点として、感光体表面に残留するトナーのクリーニング
性の悪さがある。
【0007】即ち、球形トナー、特に真円度の高い球形
トナーは、不定形トナーに比して、ブレードクリーニン
グ性が悪く、トナー構成樹脂としてガラス転移点が60
℃よりも高いものをしようしても、またプロセススピー
ドを80mm/秒よりも低くしても、感光体との付着力
が大きく、クリーニング不良といった問題を生じる。
【0008】この問題を解決するため、球形トナーを用
いるシステムでは、クリーニング行程にブラシを取り付
けたり、或いはクリーニングブレードの線圧を上げるこ
とが行われているが、前者の場合には複写機のコスト高
を招くし、後者の場合には感光体にダメージを与えた
り、ブレードが反転するという問題がある。
【0009】また特開平4−110861号公報には、
適量帯電領域の分布面積が、全帯電量分布面積の70%
以上である静電荷像現像剤を用いて電子写真プロセスを
行う方法が開示されており、特開平4−86747号公
報には、トナー表面積当たりの帯電量が−20乃至1.5
fC/m2 の範囲にあり、且つ帯電量が0.5Q乃至2Q
(Q:平均帯電量)の範囲内にある粒子が、数平均で全
体の70%以上を占めている電子写真用トナーが開示さ
れている。これらの技術は、トナーの帯電量分布を規定
することにより、電子写真プロセスに際してトナー粒子
に作用する力を制御して画質の向上を図ろうとしたもの
であり、極めて意義深いものである。
【0010】然しながら、実際の電子写真プロセスにお
いて、トナー−感光体ドラム間、トナー−紙面間、トナ
ー間に作用する力は、静電気力以外にも、van der Waal
s 力、水分による液架橋力等の力が複雑に絡みあってい
るため、単にトナーの帯電量分布を一定の範囲に調整し
ても、必ずしも良好な画像が得られるというものではな
かった。例えば、真円度の高い球形トナーを用いた場合
には、前述した問題が解決されるには至っていない。
【0011】従って、本発明の目的は、真円度の高い球
形トナーを用いた場合にも、ブレードクリーニングが有
効に行われ、良好な画像を安定して得ることができる電
子写真法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ゴムブ
レードによるクリーニングを用いる電子写真法におい
て、 トナーとして電荷量の絶対値が1.0乃至15.0f
Cであるトナーを使用すると共に、電子写真感光体及び
トナーとして、遠心分離法による粒子付着力測定で、平
均付着力が5.0×10-9乃至1.0×10-7Nの範囲にあ
り、且つ付着力が1.0×10-9Nよりも小さいトナーの
個数%が1.0以下及び付着力が1.0×10-7Nよりも大
きいトナーの個数%が1.0以下となる組み合わせを用い
ることを特徴とする電子写真法が提供される。
【0013】本発明では、ゴムブレードの感光体に対す
る線圧を2.0〜30g/cmの範囲としてクリーニング
を行うことが好ましい。用いるトナーは、3〜25μ
m、特に5〜18μmの範囲内の粒度分布を有するもの
であることが望ましく、さらには、5〜20μmの体積
基準メジアン径を有するものであるのがよい、用いるト
ナーの組成は、特に制限されないが、非磁性トナーであ
るのがよい。
【0014】
【作用】本発明は、用いるトナー粒子の形状が球形、不
定形であるにかかわらず、遠心分離法による粒子付着力
測定で、平均付着力(fad)が一定の範囲にある電子写
真感光体とトナーとの組み合わせを使用すると、ゴムブ
レードによるクリーニング性を顕著に向上させ得るとい
う知見に基づくものである。
【0015】既に指摘した通り、球形トナー、特に真円
度の高い球形トナーは、不定形トナーに比して、ブレー
ドクリーニング性が悪いという欠点がある。これは、球
形トナーは、不定形トナーに比して、感光体表面との接
触面積が大きいという事実と密接に関連しているものと
思われる。
【0016】本発明者等は、ゴムブレードによるクリー
ニングのしやすさは、遠心分離法による粒子付着力測定
で求めた平均付着力(fad)と密接な関係があり、この
平均付着力が5.0×10-9乃至1.0×10-7N(ニュー
トン)、特に好ましくは1.0×10-8乃至6.0×10-8
Nの範囲にあり、且つ付着力が1.0×10-9Nよりも小
さいトナーの個数%が1.0以下及び付着力が1.0×10
-7Nよりも大きいトナーの個数%が1.0以下となる電子
写真感光体とトナーとの組み合わせでは、クリーニング
不良が有効に解消され、良好な画像を安定に得ることが
可能となることを見いだした。
【0017】即ち、本発明によれば、球形トナーを使用
する場合のクリーニング不良の問題を解消し、クリーニ
ングブラシを用いることなしに、ゴムブレードにより良
好なクリーニングを行うことができる。また、クリーニ
ングに用いる線圧も、2.0乃至30g/cmの比較的小
さい範囲とする事ができ、感光体やゴムブレードの摩耗
を防止して、優れたクリーニング作業性が得られる。
【0018】尚、本明細書において、遠心分離法による
粒子付着力測定で求めた平均付着力(fad)とは、下記
式(1): fad=(π/6)2 ・ρ・Di3・r・(2nπ/60)2 (1) 式中、Di はトナー粒径(m)であり、ρはトナーの密
度(kg/m3 )であり、rは回転半径(m)であり、
遠心力による分離率が50%の時の回転数(rpm)で
ある、 として定義される。
【0019】本発明による遠心分離法による粒子付着力
測定の原理を説明すると、次の通りである。質量miの
粒子(球形とする)[粒径:Di 、密度:ρ]の平面か
らの分離力fi は下記式(2): fi =mi ・α=mi ・r・ω2 =(π/6)2 ・ρ・Di ・r・ω2 (2) 式中、αは加速度、rは回転半径、ωは角速度である、 で表される。
【0020】ここで、粒子の遠心分離力による分離率が
50%の時の遠心力を平均付着力(fad)とすると、分
離力=付着力であるので、下記式(3): fad=mi ・r・ω2 =(π/6)2 ・ρ・Di 3 ・r・ω2 (3) となり、ここで、回転数をnとすると、ω=(2nπ/
60)であるので、前記(1)式が導き出され、粒子が
分離した時点での回転数を求めることにより付着力が求
められる。
【0021】測定に用いた装置の詳細及び測定法の詳細
は、後述する例に記されている。
【0022】トナー粒子の粒径を変化させ、粒径毎の回
転数に対する粒子残留率を求めると、図1に示す曲線が
得られる。図1は、回転数を横軸、残留率を縦軸として
両者の関係をプロットしたものであるが、同じ粒径で
は、回転数を上げると残留率は減少するが、同じ回転数
では、粒径が大きくなるほど残留率が小さくなることを
示している。
【0023】図1からトナー残留率50%における回転
数nが求められ、この回転数nから(1)式により平均
付着力(fad)が求められる。図2は粒子径を横軸と
し、平均付着力(fad)を縦軸として両者の関係をプロ
ットしたものである。
【0024】本発明者による多数の実験によると、上記
測定による平均付着力(fad)と、実際のゴムブレード
クリーニングの際のクリーニング不良とはかなり良い対
応があり、平均付着力(fad)が7.0×10-6Nよりも
高いとクリーニング不良が発生するが、この値を下回る
ようなトナーと電子写真感光体との組み合わせでは、ク
リーニング不良を解消することができる。また1.0×1
-8よりも低いと、感光体上でのトナーの保持が有効に
行われず、現像不良やトナー飛散等のトラブルを生じる
傾向がある。また付着力が1.0×10-9Nよりも小さい
トナーの個数%が1.0以下及び付着力が1.0×10-7
よりも大きいトナーの個数%が1.0以下であることも重
要であり、平均付着力(fad)が前述した範囲内であっ
たとしても、その分布がブロードであると、結果として
付着力が本発明で規定する範囲外であるトナーの個数が
多くなり、本発明の目的を達成することができない。こ
の様な感光体とトナーとの付着力の調整は、感光体の表
面平均粗さ(Rz)粗さを調整することによって行わ
れ、またトナーにおける付着力分布の調整は、図2に基
づいてトナーの粒度分布を調整することによって行われ
る。
【0025】トナーと電子写真感光体表面との接触状態
を説明するための図3において、(A)に示す球形度の
高い球形トナーTと電子写真感光体の平滑表面Pとの組
み合わせでは、(B)に示す不定形トナーTaと電子写
真感光体の平滑表面Pとの組み合わせに比して、両者の
接触面積が大きく、これが平均付着力(fad)が増大す
る原因である。これに対して、(C)に示すとおり、電
子写真感光体の表面を粗面化された表面Pbとすると、
球形トナーTであっても、両者の接触面積が減少し、平
均付着力(fad)を本発明で規定した範囲に制御するこ
とが可能となり、クリーニング不良を解消し得るのであ
る。しかしながら、電子写真感光体表面が、(D)に示
すあまりにも粗い表面Pcとなっている場合には、トナ
ー粒子Tが溝Gの中に入り込み、接触面積が増大して、
平均付着力(fad)が本発明で規定した範囲を越え、ク
リーニング不良を発生するようになる。
【0026】従って本発明においては、電子写真感光体
として表面平均粗さ(Rz)が0.1乃至2μmの範囲に
あるものを使用すると、平均付着力(fad)を本発明で
規定した範囲に制御することが容易であり、また感光体
表面上に形成された粗さ形成用の溝とゴムブレードの走
行方向とのなす角度を10乃至80度の範囲として、ク
リーニングを行うと、球形トナーのクリーニング作業性
が向上する。
【0027】本発明によれば、トナーと電子写真感光体
との平均付着力が5.0×10-9乃至1.0×10-7Nとな
る組み合わせで用いることにより、更に、球形トナーと
しても粒度の均斉なものを使用でき、特に粒径の微細な
もの(粒径5μm以下のもの)が含有されていなくと
も、クリーニング性に悪い影響がなく、微粒子トナー含
有によるトナー飛散やかぶり発生を防止し得ることにな
る。
【0028】
【発明の好適態様】本発明の電子写真法に用いる装置を
示す図4において、駆動回転される金属ドラム1の表面
には、感光体層(光導電体層)2が設けられている。こ
の光導電体層2は、例えばSe、ZnO、CdS、非晶
質シリコン等の無機光導電体或いは機能分離型またはそ
の他のタイプの有機光導電体等から成る。
【0029】このドラムの周囲には、主帯電用コロナチ
ャージャ3;原稿露光用ランプ4、原稿支持透明板5及
び光学系6から成る画像露光機構;現像剤7を有する現
像機構8;トナー転写用コロナチャージャ9;紙分離用
コロナチャージャ10;除電ランプ11;及びブレード
クリーニング機構12がこの順序に設けられている。
【0030】この電子写真法による画像形成は次の通り
行われる。先ず、光導電体層2をコロナチャージャ3で
一定極性の電荷で帯電させる。次いで、ランプ4で複写
すべき原稿13を照明し、光学系6を経て原稿の光線像
で光導電体層2を露光し、原稿画像に対応する静電潜像
を形成させる。この静電潜像を、現像機構8により顕像
化し、トナー像を形成する。転写紙14を、トナー転写
用チャージャ9の位置でドラム表面と接触するように供
給し、転写紙14の背面から静電像と同極性のコロナチ
ャージャを行って、トナー像を転写紙14に転写させ
る。トナー像が転写された転写紙14は、分離用コロナ
チャージャ10の除電によってドラムから静電的に剥離
され、定着域(図示せず)等の処理域に送られる。
【0031】トナー転写後の光導電体層2は除電ランプ
11による全面露光で残留電荷が消去され、次いでブレ
ードクリーニング機構12によって光導電体層2からの
残留トナーの除去が行われる。
【0032】本発明において使用するトナーは、電荷量
の絶対値が1.0乃至15.0fC、特に3.0乃至10.0f
Cの範囲にあることが必要である。即ち、この電荷量
が、1.0fCよりも小さい場合には、感光体表面との付
着力が前述した範囲内に設定されていたとしても、トナ
ーに作用する静電引力が十分でないため、トナー自体を
感光体表面上に付着させることが困難となる。また15.
0fCよりも大きい場合には、トナーに作用する静電引
力が大きすぎ、画像のカブリ等を生じる。かかる電荷量
の調整は、トナーの摩擦帯電条件や後述するトナー配合
成分を調整することによって行われる。
【0033】本発明では、トナーとして球形乃至準球形
トナーが使用される。これらの球形トナーは、流動性や
現像作業性、更には電気特性には優れているが、クリー
ニングに劣るのが難点であるが、本発明では、クリーニ
ング性が向上するので、球形トナーの利点を生かすこと
ができる。粒子形状が上記範囲にある限り、このトナー
は、溶融混練・粉砕法で製造された不定形のものを熱気
流中で球状化したものでも、また分散乃至懸濁重合法で
製造された球状のものでもよいが、製造が簡単であるの
で、後者のものが好ましい。また、特に好ましくは、球
形度の高いトナー、例えば真円度が0.85以上のものが
使用される。尚、本明細書において、真円度とは、下記
式(4): 真円度=4πA/(PRM)2 (4) 式中、Aは粒子の透過像を画像解析装置で測定して得ら
れる粒子面積であり、PRMは上記の測定で得られる粒
子周囲長である、 で定義される。
【0034】本発明に用いるトナーは、顕電性、着色性
及び定着性を有するそれ自体公知の組成のトナーであ
り、定着用樹脂媒質中に着色剤及び電荷制御剤或いは更
にそれ自体周知のトナー用配合剤を含有するものであ
る。
【0035】先ず定着用樹脂媒体としては、熱可塑性樹
脂や、未硬化或いは初期縮合物の形の熱硬化性樹脂が何
れも使用され、例えばポリスチレン等のビニル芳香族樹
脂、アクリル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリエ
ステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、石油樹
脂、ポリオレフィン樹脂等が挙げられ、これらの内でも
スチレン系樹脂、アクリル系樹脂或いはスチレン−アク
リル系共重合体樹脂が好適に使用される。
【0036】樹脂中に含有させる着色剤としては、例え
ば次に示す無機または有機の顔料や染料等が単独または
2種以上の組合せで使用されるが、勿論これに限定され
るものではない。ファーネスブラック、チャンネルブラ
ック等のカーボンブラック;四三酸化鉄等の鉄黒;ルチ
ル型またはアナターゼ型等の二酸化チタン;フタロシア
ニンブルー;フタロシアニングリーン;カドミウムイエ
ロー;モリブレンオレンジ;ピラゾロンレッド;ファス
トバイオレットB等。
【0037】電荷制御剤としては、それ自体公知の任意
の電荷制御剤、例えば、ニグロシンベース(CI50415)、オ
イルブラック(CI20150) 、スピロンブラック等の油溶性
染料や、1:1型或いは2:1型金属錯塩染料、ナフテ
ン酸金属塩、脂肪酸や石鹸、樹脂酸石鹸等が使用され
る。
【0038】本発明で用いるトナーは、トナーと感光体
との付着力分布が前述した範囲内となるようにするため
に、粒子径が3乃至25μmの範囲内のものが90個数
%以上となる粒度分布を有するのがよい。即ち、この粒
度分布が上記範囲外であると、上記付着力分布を本発明
で規定する範囲内に調整することが困難となり、例えば
粒度分布が上記範囲よりも小さい側に片寄った場合に
は、クリーニング性が低下する傾向があり、また、粒度
分布が上記範囲よりも大きい側に片寄った場合には、解
像力が低下する傾向がある。更に、粒子径5μm未満の
個数のものが全体の3重量%以下である粒度分布を有す
るのがよく、これにより、微粒子トナーによるトナー飛
散やかぶり発生を防止し得る。
【0039】本発明の好適なトナーは、ラジカル重合開
始剤、ビニル系単量体及び着色剤を少なくとも含有する
トナー形成用組成物を水性媒体中で懸濁重合させて、こ
の懸濁系で直接トナー粒子を生成させることにより得ら
れる。生成するトナー粒子は、ビニル系重合体の定着剤
の他に着色剤等のトナーに必要な成分を含有し、しかも
粒子は球形で、メジアン径がトナーに適した3乃至25
μm、特に5乃至20μmの範囲に一様に調節されてい
て、D25/D75で表わす粒径の分散度が1.7 以下、特に
1.5 以下と粒度が単分散乃至それに近い形となってい
る。
【0040】上記トナーは、四三酸化鉄等の磁性体を含
有する一成分系磁性トナーとして、単独で使用すること
もできるが、本発明では、非磁性トナーを使用し、磁性
キャリアーとに組み合わせで二成分現像剤として用いる
のが好ましい。
【0041】本発明では、磁性キャリヤとして四三酸化
鉄、フェライト、鉄粉等のそれ自体公知のものが使用さ
れる。特にフェライト系の磁性キャリヤが好適である。
用いるキャリヤは、無コートキャリヤでもよく、また、
それ自体公知の樹脂、例えば、シリコーン樹脂、アクリ
ル樹脂、エポキシ樹脂、フッ素樹脂等でコートされた樹
脂コートキャリヤであってもよい。
【0042】本発明で使用するキャリアーは、平均粒子
径が30乃至200μm、好ましくは50乃至150μ
mで、粒径50μm以下のものが全体の1重量%以下の
粒度分布を有するものを使用するのが好ましい。磁性キ
ャリヤの密度は、キャリヤ濃度C/Dにも依存するが、
一般に密度ρc が2.0乃至8.0g/cm3 のものが好ま
しく、キャリヤの飽和磁化は30乃至70emu/gの
範囲にあるのが望ましい。磁性キャリヤは、上記条件を
満足するフェライトキャリヤ、特に球状のフェライトキ
ャリヤが好適なものである。その粒度分布は、前述した
条件を満足するものであるが、正規分布或いはこれに近
い分布を有するものが好ましい。
【0043】現像剤中のトナー重量分率T/Dは一般に
2.0乃至10%、特に3.0乃至6.0%の範囲内とするの
がよい。また、現像剤全体としての電気抵抗は、1×1
-7乃至1×1011Ω・cmの範囲にあるのがよい。
【0044】感光体としては、遠心分離法による粒子付
着力測定で、用いる球形トナーとの組み合わせで、平均
付着力(fad)が1.0×10-8乃至7.0×10-6、特に
5.0×10-8乃至5.0×10-7Nとなる感光体であれ
ば、任意の電子写真感光体を使用することができる。、
例えば、セレン感光体、非晶質シリコン感光体、酸化亜
鉛感光体、セレン化カドミウム感光体、硫化カドミウム
感光体、機能分離積層型或いは単一層型の各種有機感光
体等がすべて使用される。
【0045】有機感光体としては、導電性基体上に有機
感光層を設けたもので、有機感光層が樹脂媒質中に分散
された電荷発生剤及び電荷輸送剤から成る単一分散層タ
イプのものや、導電性基体上に電荷発生層および電荷輸
送層をこの順序で設けた積層型の有機感光体等が使用さ
れる。
【0046】電荷発生剤としては、例えば、セレン、セ
レン−テルル、アモルファスシリコン、ピリリウム塩、
アゾ系顔料、ジスアゾ系顔料、アンサンスロン系顔料、
フタロシアニン系顔料、インジコ系顔料、スレン系顔
料、トルイジン系顔料、ピラゾリン系顔料、ペリレン系
顔料、キナクリドン系顔料等が、一種または二種以上の
組み合わせで用いられる。
【0047】電荷輸送剤の内、正孔輸送剤としては、任
意の正孔輸送物質が使用され、例えばオキサジアゾール
系化合物、スチリル化合物、カルバゾール系化合物、有
機ポリシラン化合物、ピラゾリン化合物、ヒドラゾン化
合物、トリフェニルアミン系化合物、インドール系化合
物、オキサゾール系化合物、イソオキサゾール系化合
物、チアゾール系化合物、チアゾアゾール系化合物、イ
ミダゾール系化合物、ピラゾール系化合物、トリアゾー
ル系化合物等の含窒素還式化合物、縮合多還式化合物等
が使用される。一方、電子輸送剤としては、ジフェノキ
ノン誘導体、キノン誘導体等が使用される。
【0048】また、上記の各剤を分散させる樹脂媒質と
しては、種々の樹脂が使用でき、例えば、スチレン系重
合体、アクリル系重合体、スチレン−アクリル系重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、
アイオノマー等のオレフィン系重合体、ポリ塩化ビニ
ル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、
アルキッド樹脂、ポリアミド、ポリウレタン、エポキシ
樹脂、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリスルホ
ン、ジアリルフタレート樹脂、シリコーン樹脂、ケトン
樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエーテル樹脂、
フェノール樹脂や、エポキシアクリレート等の光硬化型
樹脂等、各種の重合体が例示できる。これらの結着樹脂
は、一種または二種以上混合して用いることもできる。
【0049】この種の有機感光体において、電荷発生剤
は固形分当たり2.0乃至5.0重量%、特に3.0乃至4.0
重量%の量で感光層中に含有されるのがよく、また電荷
輸送剤は、固形分当たり30乃至80重量%、特に40
乃至60重量%で感光層中に含有させるのがよい。
【0050】本発明では、平均付着力(fad)を本発明
で規定した範囲にするために、電子写真感光体として表
面平均粗さ(Rz)が0.1乃至2μmの範囲にあるも
のを使用することが好ましい。本明細書において、表面
平均粗さ(Rz)とは、JIS B0601で定義され
るものである。この規格によれば、粗さには、最大高さ
粗さ、十点平均粗さ、中心線平均粗さがあるが、本明細
書における粗さは、十点平均粗さで定義されるものを言
う。
【0051】電子写真感光層表面に、この粗面を形成さ
せるには、それ自体公知の任意の方法、例えば、研磨剤
を用いる方法、サンドブラスト方法当の機械的研磨方法
や、有機感光層の乾燥条件を調節して表面を粗面化する
方法、予め形成された粗面を感光層表面に転写する方
法、導電性基体表面に粗面を予め形成させておき、この
粗面を感光層表面に現出させる方法等が、感光層の厚み
や種類によって、適宜使用できる。これらの内でも機械
的研磨による方法が、精度や再現性の点で好ましい。
【0052】また、感光体表面への粗面形成に際して、
感光体表面上に形成された粗さ形成用の溝とゴムブレー
ドの走行方向とのなす角度を10乃至80度の範囲とす
ると、クリーニング性の点で満足すべき結果が得られ
る。
【0053】本発明において、クリーニングに用いるゴ
ムブレードとしては、ウレタンゴム、シリコーンゴム、
フッ素樹脂系ゴム、NBR、SBR等の各種ゴムが使用
され、ブレードとしては、厚みが1乃至3mmのものが
使用される。
【0054】ゴムブレードによるクリーニングは、それ
自体公知の手段で行い得るが、本出願人の提案にかかる
特開昭60−25684号公報に記載されているとお
り、このブレードの根元を支持するホールダーと、この
ホールダーを揺動可能に支持する支点と、このブレード
先端を感光体表面に押圧させる加圧機構とを用いて、こ
の支点及びブレードを、感光体の送り出し側においてブ
レード先端と感光体の接触角(α)よりも先端と支点と
を結ぶ線が感光体との間になす角度(β)が大きくなる
ように配置すると共に、加圧機構及びブレードを、加わ
る応力が大きくなる程ブレード先端が後退し且つブレー
ドの撓みが大きくなるような弾性的係合関係で配置し
て、クリーニングを行うことが好ましい。角度αは一般
に10乃至35度、角度βは一般に25乃至45度の範
囲にあることが好ましい。
【0055】ゴムブレードの感光体に対する線圧は、特
に制限されないが、本発明ではこの線圧を2.0〜30g
/cmの比較的小さい範囲としてクリーニングを行うこ
とができる。
【0056】
【実施例】本発明を次の例で更に具体的に説明する。
【0057】(1)付着力の測定 付着力の測定には下記の装置を使用した。 遠心分離機用ローター:日立工機製アングルロータRR
24A 遠心分離機用アダプタ:日立工機製(特注品)ガラスプ
レートをロータに固定する治具 遠心分離機 :日立工機製CR20B2 仕様 最大回転数 20000rpm 最大加速度 40700G(r=91mm) 画像解析装置 :アビオニクス製EXCEL−II ローターの配置は、図5に示すように行った。即ち、ロ
ーター20内にガラスプレート21を、粒子付着面22
が外側となるように、且つ回転軸23と粒子付着面22
との距離rが91mmとなるように配置し、回転数を変
化させ、(1)式から粒子付着力を求めた。
【0058】(トナーの作成)以下の実施例及び比較例
に用いたトナーは、次のように作成した。水400重量
部に懸濁安定剤としてポリビニルアルコール(日本合成
化学社製「ゴーセノールGH−17」)100重量部を
加えた連続相に、下記表1に示す組成の混合物を投入
し、ホモミキサーを用いて造粒し、緩攪拌下、80℃に
て8時間重合反応を行った。
【表1】
【0059】(現像剤の作成)上記で得られたトナー3.
5重量部を、アクリル系重合体で被覆した磁性フェライ
ト粉キャリヤ100重量部と混合攪拌して2成分系現像
剤を作成した。
【0060】実施例1,2,比較例1,2 上記の現像剤を用いて耐刷実験を行った。試験機として
は、三田工業社製の複写機DC−4055を用いた。結
果を表2に示す。
【表2】
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、真円度が0.85以上
の球形トナーであっても、遠心分離法による粒子付着力
測定による平均付着力(fad)が、或る一定の範囲にあ
る電子写真感光体とトナーとの組み合わせを使用するこ
とにより、ゴムブレードによるクリーニング性を顕著に
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トナー粒子の粒径を変化させ、粒径毎の回転数
に対する粒子残留率を求め、回転数を横軸、残留率を縦
軸として両者の関係をプロットしたグラフである。
【図2】粒子径を横軸とし、平均付着力(fad)を縦軸
として両者の関係をプロットしたグラフである。
【図3】トナーと電子写真感光体表面との接触状態を説
明するための説明図であって、(A)は真円度が0.8
5以上の球形トナーと電子写真感光体の平滑表面との組
み合わせ、(B)は不定形トナーと電子写真感光体の平
滑表面との組み合わせ、(C)は粗面化された感光体表
面と球形トナーとの組み合わせ、(D)はあまりにも粗
い表面とトナー粒子との組み合わせを示す。
【図4】本発明の電子写真法に用いる装置を示す概略配
置図である。
【図5】本発明におけるトナーと感光体との付着力を測
定するための装置を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴムブレードによるクリーニングを用い
    る電子写真法において、 トナーとして電荷量の絶対値
    が1.0乃至15.0fCであるトナーを使用すると共に、 電子写真感光体及びトナーとして、遠心分離法による粒
    子付着力測定で、平均付着力が5.0×10-9乃至1.0×
    10-7Nの範囲にあり、且つ付着力が1.0×10-9Nよ
    りも小さいトナーの個数%が1.0以下及び付着力が1.0
    ×10-7Nよりも大きいトナーの個数%が1.0以下とな
    る組み合わせを用いることを特徴とする電子写真法。
  2. 【請求項2】 トナーが3〜25μmの範囲内の粒度分
    布を有するものである請求項1に記載の電子写真法。
  3. 【請求項3】 トナーが5〜20μmの体積基準メジア
    ン径を有するものである請求項1に記載の電子写真法。
  4. 【請求項4】 ゴムブレードの感光体に対する線圧を2.
    0〜30g/cmの範囲としてクリーニングを行う請求
    項1に記載の電子写真法。
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