JPH0616716U - クランクシャフト - Google Patents

クランクシャフト

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JPH0616716U
JPH0616716U JP5541592U JP5541592U JPH0616716U JP H0616716 U JPH0616716 U JP H0616716U JP 5541592 U JP5541592 U JP 5541592U JP 5541592 U JP5541592 U JP 5541592U JP H0616716 U JPH0616716 U JP H0616716U
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counterweights
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thickness
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JP5541592U
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明 下西
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 4気筒エンジンのクランクシャフトにおいて
第3ジャーナル部の油膜確保が容易でクランクシャフト
の軽量化を図る。 【構成】 各気筒に対応するピン2(#1〜#4)の両
側に設けられる第1〜第8カウンタウエイト5(#1〜
#8)のうち、第4と第5のカウンタウエイト5(#
4、#5)の厚さTを他のカウンタウエイト5の厚さt
より厚くし、これらのカウンタウエイト5(#4、#
5)による一次モーメントを大きくとって同一位相にあ
る第2と第3のピン2(#2、#3)による偏心荷重を
効果的に打ち消し、第3のジャーナル部3(#3)の油
膜確保を容易にする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は自動車用エンジンなどにおけるクランクシャフトに関し、特に4気筒 エンジンにおけるクランクシャフトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
4気筒エンジンのクランクシャフト11は、図2に示すように、第1〜第4の 各気筒に対応する第1〜第4のピン12(#1〜#4)と、軸心方向両端部とピ ン12、12間に設けられた第1〜第5のジャーナル部13(#1〜#5)と、 各ピン12の両端とジャーナル部13を接続する第1〜第8のウェブ14(#1 〜#8)と、各ウェブ14の反対側に延出された第1〜第8のカウンタウエイト 15(#1〜#8)にて構成されている。尚、第2と第3の気筒に対応するピン 12(#2、#3)は同一位相とされ、第1と第4の気筒に対応するピン12( #1、#4)はそれらと180°の位相とされている。
【0003】 各カウンタウエイト15(#1〜#8)は、加工コストを不要としてコスト低 下を図るためその外面が非加工とされ、かつクランクシャフト11の寸法誤差が あっても加工時及び作動時に加工具やコンロッド等と干渉しない所定のクリアラ ンスを確保できるように設定された同一の厚さtとされている。また、軸の釣り 合い条件より、一般に第1と第4と第5と第8のカウンタウエイト15(#1、 #4、#5、#8)は同じ形状とされ、第2と第3と第6と第7のカウンタウエ イト15(#2、#3、#6、#7)も同じ形状とされている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、ジャーナル部13の油膜確保の面からは、第2と第3の気筒に対応 するピン12(#2、#3)による偏心荷重を受ける第3のジャーナル部13( #3)が最も厳しい。従って、この偏心荷重を打ち消すために第4と第5のカウ ンタウエイト15(#4、#5)を極力大きくするのが好ましいが、半径方向に 大きくするのは自ずから限界があり、また周方向には大きくしてもピン12とジ ャーナル部13の軸心を結ぶ方向の回転半径が小さくなるため一定以上大きくす ると効果が急減し、結局偏心荷重を十分に打ち消すことができず、第3のジャー ナル部13(#3)における油膜を確保するためにクランクシャフト径が大きく なり、軽量化ができないという問題があった。
【0005】 本考案は、このような従来の問題点に鑑み、4気筒エンジンのクランクシャフ トにおいて第3のジャーナル部の油膜確保が容易でクランクシャフトの軽量化を 図ることができるクランクシャフトを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、4つの気筒に対応する各ピンの両側に設けられるカウンタウエイト をクランクシャフトの一端側から他端に向けて第1〜第8カウンタウエイトとし て、第4と第5のカウンタウエイトの厚さを他のカウンタウエイトの厚さより厚 くしたことを特徴とする。
【0007】
【作用】
本考案によれば、第2と第3のピンの偏心荷重を受ける中央の第3のジャーナ ル部の両側の第4と第5のカウンタウエイトの厚さを厚くしたことにより、これ らのカウンタウエイトによる一次モーメントを大きくとることができ、第2と第 3のピンによる偏心荷重を効果的に打ち消すことができ、その結果第3のジャー ナル部の油膜確保が容易となってクランクシャフトの軽量化が可能となる。また 、第4と第5のカウンタウエイトの厚さだけを厚くしたので、軸の釣り合いをと ると第1〜第4(同様に第5〜第8)のカウンタウエイトの形状・厚さがすべて 異なり、その結果クランクシャフトが不等剛性となり、騒音低減にも効果を発揮 する。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図1を参照して説明する。
【0009】 図1において、1は4気筒エンジンのクランクシャフトである。このクランク シャフト1は、第1〜第4の各気筒に対応する第1〜第4のピン2(#1〜#4 )を有しており、第2と第3の気筒に対応する第2と第3のピン2(#2、#3 )は同じ位相に配置され、第1と第4の気筒に対応する第1と第4のピン2(# 1、#4)はそれらに対して180°の位相に配置されている。クランクシャフ ト1の両端部と各ピン2、2間に第1〜第5のジャーナル部3(#1〜#5)が 設けられている。各ピン2(#1〜#4)の両端は第1〜第8のウェブ4(#1 〜#8)にてジャーナル部3に接続されている。各ウェブ4(#1〜#8)の反 対側には第1〜第8のカウンタウエイト5(#1〜#8)が延出されている。
【0010】 第4と第5のカウンタウエイト5(#4、#5)の厚さTは、その他の第1〜 第3及び第6〜第8のカウンタウエイト5(#1〜#3、#6〜#8)の厚さt よりも厚く設定されている。そして、各カウンタウエイト5の外面は加工コスト を低下するため非加工とされ、かつ第4と第5のカウンタウエイト5(#4、# 5)の対向側面6は非加工面のままでクランクシャフト1の軸心方向と垂直な加 工面の加工時における基準面としている。
【0011】 また、軸の釣り合い条件より、カウンタウエイト5(#1〜#8)の一次モー メントが、#1+#2=#3+#4で、#1=#8、#2=#7、#3=#6、 #4=#5という条件を満たすように各カウンタウエイト5の形状が設定されて いる。
【0012】 以上の構成によると、第3のジャーナル部3(#3)の両側の第4と第5のカ ウンタウエイト5(#4、#5)の厚さTを他のカウンタウエイト5の厚さtよ りも厚くしたことにより、これらのカウンタウエイト5(#4、#5)による一 次モーメントを大きくとることができ、従って同一位相にある第2と第3のピン 2(#2、#3)による偏心荷重を効果的に打ち消すことができ、その結果第3 のジャーナル部3(#3)の油膜確保が容易となってクランクシャフト1の軽量 化が可能となる。しかも、これら第4と第5のカウンタウエイト5(#4、#5 )の厚さTを厚くしても、それらの対向側面6を加工基準面とすることにより、 クランクシャフト1に許容範囲の寸法誤差があっても加工時や作動時に加工具や コンロッドと干渉するようなことはなく、一方他のカウンタウエイト5(#1〜 #3、#6〜#8)の厚さtは、寸法誤差がありかつ基準面からの距離が大きく ても干渉しないようなクリアランスを確保した厚さに設定されているため、干渉 するようなことはない。
【0013】 また、上記のように各カウンタウエイト5(#1〜#8)の厚さ及び形状を設 定すると、第4と第5のバランスウエイト5(#4、#5)だけその厚さを厚く したことにより、第1〜第4のカウンタウエイト5(#1〜#4)、同様に第5 〜第8のカウンタウエイト(#5〜#8)の形状・厚さがすべて異なり、その結 果クランクシヤフト1が不等剛性となり、騒音低減にも効果を発揮する。
【0014】
【考案の効果】
本考案のクランクシャフトによれば、以上のように第3のジャーナル部の両側 の第4と第5のカウンタウエイトの厚さを厚くしたことにより、これらのカウン タウエイトによる一次モーメントを大きくとることができ、同一位相にある第2 と第3のピンにより第3のジャーナル部に作用する偏心荷重を効果的に打ち消す ことができ、その結果第3のジャーナル部の油膜確保が容易となってクランクシ ャフトの軽量化が可能となり、また第4と第5のカウンタウエイトの厚さだけを 厚くしたので、軸の釣り合いをとるとクランクシヤフトが不等剛性となり、騒音 低減にも効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のクランクシャフトの正面図
である。
【図2】従来例のクランクシャフトの正面図である。
【符号の説明】
1 クランクシャフト 2 ピン 3 ジャーナル部 5 カウンタウエイト

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4つの気筒に対応する各ピンの両側に設
    けられるカウンタウエイトをクランクシャフトの一端側
    から他端に向けて第1〜第8カウンタウエイトとして、
    第4と第5のカウンタウエイトの厚さを他のカウンタウ
    エイトの厚さより厚くしたことを特徴とするクランクシ
    ャフト。
JP1992055415U 1992-08-07 1992-08-07 クランクシャフト Expired - Fee Related JP2570266Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992055415U JP2570266Y2 (ja) 1992-08-07 1992-08-07 クランクシャフト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992055415U JP2570266Y2 (ja) 1992-08-07 1992-08-07 クランクシャフト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0616716U true JPH0616716U (ja) 1994-03-04
JP2570266Y2 JP2570266Y2 (ja) 1998-05-06

Family

ID=12997943

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992055415U Expired - Fee Related JP2570266Y2 (ja) 1992-08-07 1992-08-07 クランクシャフト

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007071227A (ja) * 2005-09-02 2007-03-22 Toyota Motor Corp 直列4気筒エンジンのクランクシャフト

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5765219U (ja) * 1980-10-07 1982-04-19
JPS57156616U (ja) * 1981-03-30 1982-10-01

Patent Citations (2)

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JPS5765219U (ja) * 1980-10-07 1982-04-19
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JP2007071227A (ja) * 2005-09-02 2007-03-22 Toyota Motor Corp 直列4気筒エンジンのクランクシャフト

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Publication number Publication date
JP2570266Y2 (ja) 1998-05-06

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