JPH06165783A - 光診断装置 - Google Patents

光診断装置

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Publication number
JPH06165783A
JPH06165783A JP4319849A JP31984992A JPH06165783A JP H06165783 A JPH06165783 A JP H06165783A JP 4319849 A JP4319849 A JP 4319849A JP 31984992 A JP31984992 A JP 31984992A JP H06165783 A JPH06165783 A JP H06165783A
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JP
Japan
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light
tissue
optical fiber
optical
interference
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Application number
JP4319849A
Other languages
English (en)
Inventor
Mamoru Kaneko
守 金子
Akihiro Taguchi
晶弘 田口
Shuichi Takayama
修一 高山
Kuniaki Kami
邦彰 上
Tsuguo Okazaki
次生 岡▲崎▼
Tetsumaru Kubota
哲丸 窪田
Koji Yasunaga
浩二 安永
Atsushi Osawa
篤 大澤
Ichiji Ohashi
一司 大橋
Yoshinao Ooaki
義直 大明
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生体組織における正常組織と病変組織の境界
を検知し、安全に手術を行うことのできる光診断装置を
提供すること。 【構成】 頭部22内部に挿入され、回転される刃で腫
瘍等の病変組織14を切除して吸引排出する吸引プロー
ブ13内に、低干渉性の光を導光する光ファイバ11a
の先端側を挿通し、光発生部5のSLD6a,6bで発
生した低干渉性の光をこの光ファイバ11aの先端面か
ら出射すると共に、病変組織14側からの反射光を導光
し、干渉光検出部31で光路長を変えた参照光と干渉さ
せることにより深さ方向での反射光を検出し、2つの波
長で得られた反射光の比の信号から病変組織14の存在
範囲を判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低干渉性光を用いて病
変組織に対する診断を行う光診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、頭蓋骨内部等の生体組織を診断す
る場合、CT画像で座標決めした血腫、腫瘍に小さな穿
孔から処置具を刺入し、盲目的に血腫の除去、腫瘍の生
検・切除を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、盲目的
であるため、周囲の正常組織を誤って損傷させてしまう
という危険があった。また、特開平1ー146545号
公報には硬性内視鏡の観察のもとで、血腫の除去等を行
う装置が開示されているが、表面部分の観察ではどの程
度の深さまで、切除すべき病変組織が存在するか判断す
ることができないので、やはり周囲の正常組織を誤って
損傷させてしまう危険性がある。このため、生体組織に
おける正常組織と病変組織の深さ方向の境界を生検によ
ることなく検知でき、安全に手術を行うことのできる診
断手段が望まれる状況にあった。
【0004】本発明は、上述した点にかんがみてなされ
たもので、生体組織における正常組織と病変組織の境界
を検知し、安全に手術を行うことのできる光診断装置を
提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】生体内部に挿入
する処置具と、前記処置具に沿って配置され、処置具の
先端側の位置から測定光を出射すると共に、反射光を導
光する導光手段と、前記導光手段で導光した反射光を参
照光と干渉させて、生体内部からの反射光を検出する干
渉光検出手段と、前記干渉光検出手段の出力信号から生
体内部組織の情報を表示する表示手段と、を設けること
により、前記表示手段に表示された反射光強度の波形情
報等から腫瘍部分と正常組織との境界を判断できる。従
って、誤って正常組織を切除等で損傷したり、腫瘍を残
したままで手術を終了してしまう等を防止でき、安全な
手術を可能にする。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図4は本発明の第1実施例に係り、図
1は第1実施例の光診断装置により病変組織の範囲を調
べている様子を示し、図2は患者に吸引プローブを設置
した状態を示し、図3は吸引プローブの構成を示し、図
4は波長に対する減光度の特性を示す。
【0007】この第1実施例の光診断装置1は2つの波
長の光を発生し、測定光と参照光とを干渉させた信号と
して検出する光干渉部2と、この光干渉部2から出力さ
れる信号に対して信号処理を行い、病変組織と正常組織
との境界を調べる信号処理を行う検出部3と、検出部3
から出力される信号を表示する表示装置4とから構成さ
れる。
【0008】光干渉部2内に設けた光発生部5は、互い
に異なる波長λ1、λ2の低干渉性の光をそれぞれ発生
するSLD6a,6bを有する。SLD6a,6bの光
はされぞれレンズ7a,7b、ダイクロイックミラー
8、偏光子9、レンズ10を介してシングルモード光フ
ァイバ11aの一方の端面に導光され、例えば頭蓋骨1
2内部に挿入される処置具としての吸引プローブ13内
を挿通された他方の端面(先端面と記す)から血腫等の
病変組織14側に出射される。この吸引プローブ13は
血腫等の病変組織14部分を切除し、吸引して排除する
処置を行う。
【0009】この光ファイバ11aは途中のカップラ1
5で他方のシングルモード光ファイバ11bと光学的に
結合されている。従って、このカップラ15部分で2つ
に分岐されて伝送される。この光ファイバ11aの(カ
ップラ15より)先端側は、PZT16等の圧電素子に
巻回されている。
【0010】このPZT16は発振器17aから駆動信
号が印加され、光ファイバ11aを振動させることによ
り伝送される光を変調する変調器17を形成する。この
駆動信号の周波数は例えば5〜20KHzである。従っ
て、光ファイバ11aの先端面から変調された光が、病
変組織14側に出射される。
【0011】上記吸引プローブ13は図2に示すように
定位脳手術装置21によって患者の頭部22に位置決め
される。この吸引プローブ13は例えば図3に示すよう
に頭蓋骨12に開けられた小孔からその内部の正常組織
24を経て病変組織14に差し込まれる外套管25内に
挿通されている。
【0012】この吸引プローブ13には先端の一部或い
は全長に渡り、螺旋状の刃13aが形成されており、吸
引プローブ13を回転させることにより、病変組織14
を連続的に切除できる。切除された組織は、図1に示す
ように吸引ポンプ27の吸引動作により、吸引プローブ
13の後端に接続された吸引チューブ28を経て排出ビ
ン29に吸引収納される。
【0013】つまり、吸引プローブ13を回転させるこ
とにより、病変組織14を連続的に切除・排出できるよ
うになっている。さらにこの吸引プローブ13内には光
ファイバ11aの先端側が挿通され、図3に示すように
この光ファイバ11aの先端面は吸引プローブ13の先
端(の刃先)に位置し、刃先(つまり、吸引プローブ1
3の先端)で切除される組織が病変組織14内にあるか
否かを検出できるようにしている。
【0014】病変組織14側で反射された光は光ファイ
バ11aの先端面に入射される。この光はカップラ15
でほぼ半分が光ファイバ11bに移り、その後端面側に
配置した干渉光検出部31に導かれる。また、この光フ
ァイバ11bの先端面に配置したミラー32で反射され
た光(SLD6a,6b側からの光がカップラ15で光
ファイバ11b側に分岐された参照光)も伝送し、干渉
光検出部31に導く。
【0015】つまり、干渉光検出部31側に導かれる光
は病変組織14側で反射した測定光と、ミラー32で反
射された参照光とが混ざったものとなる。
【0016】なお、光ファイバ11bの先端部とカップ
ラ15との間には補償リング33が設けてあり、測定光
を導光する光ファイバ11aの光路長と、参照光を導光
する光ファイバ11bの光路長とをほぼ等しくなるよう
に補償している。
【0017】光ファイバ11bの後端面から干渉光検出
部31側に出射された光はレンズ34で平行光束にさ
れ、検光子35により、偏光子9で偏光された光成分が
抽出され、さらにハーフミラー36で透過光と反射光と
に分岐される。
【0018】透過光はミラー40で反射され、さらにハ
ーフミラー36で反射された光は、波長に応じて透過光
と反射光に分岐させるダイクロイックミラー37を経た
後、それぞれレンズ38a,38bを経て光検出器とし
てのフォトダイオード(PDと略記)39a,39bで
それぞれ受光される。
【0019】上記ハーフミラー36で反射された光は、
ミラー41で反射され、さらにハーフミラー36を透過
した光はダイクロイックミラー37に入射され、波長に
応じて透過光又は反射光に分岐され、レンズ38a又は
38bを経てPD39a又は39bで受光される。
【0020】上記ミラー41はX−ステージ42に取り
付けられ、このX−ステージ42はモータ43が回転さ
れることにより光路長を変化させる方向Xに移動され
る。このモータ43の回転はコンピュータ44によって
制御される。参照光側の光路長を変化させることによ
り、この光路長と殆ど等しい測定光とが干渉し、PD3
9a又は39bで受光される。
【0021】つまり、光路長を変化させることにより、
病変組織14の深さ方向の位置で反射された測定光(反
射光)が参照光と干渉することになり、この干渉光を検
出することにより、病変組織14の深さ方向の各位置で
の反射光を検出できる。この干渉光検出に用いる光は低
干渉性、つまり短い干渉範囲であるので、深さ方向に高
い分解能で検出できることになる。
【0022】なお、ハーフミラー36とミラー40との
距離と、ハーフミラー36とミラー41との距離とは少
なくとも低干渉性光の干渉範囲(干渉距離)以上ずれる
ように設定してあり、ハーフミラー36を透過した測定
光成分と反射した測定光成分自身で干渉が起こらないよ
うにしてある。
【0023】上記PD39a,39bで光電変換された
信号はプリアンプ45a,45bでそれぞれ増幅された
後、2チャンネルのロックインアンプ46の信号入力端
に印加される。このロックインアンプ46の参照信号入
力端には発振器17aの駆動信号又はこれと同一位相の
信号が参照信号として入力され、プリアンプ45a,4
5bを経た信号における参照信号と同一位相の信号成分
が例えばヘテロダイン検波された周波数等で増幅され、
さらに復調される。
【0024】ロックインアンプ46で復調された2チャ
ンネルの信号はログアンプ47に入力され、2つの信号
の比の信号にされて増幅され、A/Dコンバータ48で
デジタル信号に変換されてコンピュータ44に入力され
る。このコンピュータ44はモータ43の回転を制御し
て深さ方向に対する信号を得る。適宜深さまでの2つの
波長λ1、λ2により得られる信号強度の比の信号を縦
軸に、深さを横軸にして表示装置4に表示する。
【0025】図4は波長に対する組織の吸収係数の特性
を示す。波長λ1として例えば650nm、波長λ2と
して例えば800nmとすると、波長λ2では酸素を持
つヘモグロビン(HbO2)と持たないヘモグロビン
(HbR)のいずれでも殆ど同じ特性を示すが、波長λ
1では酸素を持つヘモグロビン(HbO2)の吸収係数
は小さく、一方酸素を持たないヘモグロビン(HbR)
の吸収係数は大きい。従って、これらの光を用いた場合
に得られる信号の比S1/S2を取ることにより、比の
信号が大きい所では正常組織と判断でき、逆に小さいと
ころでは血腫等の病変組織と判断できる。
【0026】従って、術者はこの表示装置4に表示され
る信号のレベルから吸引プローブ13の前側の組織がど
の程度の距離まで血腫等の病変組織部分であるかを容易
に判断でき、この判断に応じて吸引排除をさらにどの程
度続行して良いか否かを確実に判断できる。
【0027】従って、誤って正常組織を切除などして損
傷させてしまうことを確実に防止することも可能にな
る。また、各深さで生検等を詳しく行うことなく、病変
組織と正常組織との深さ方向における境界を知ることが
可能になるので、短時間に診断或いは治療することが可
能になる。このため、患者にとっては生検等による処置
時間が必要最小限で済むことにより、手術後に短期間で
治癒できることになるし、短時間で手術が済むので、そ
の苦痛は大幅に軽減されるものとなる。
【0028】一方、術者にとっても、生検等による処置
時間が必要最小限で済むことにより、短時間で手術を終
了できるし、実際に処置しなければならない内容を減ら
すことができるので、手術の負担を大幅に軽減できるも
のとなる。
【0029】図5は第1実施例の変形例における切除鉗
子51部分を示す。この変形例は上記吸引プローブ13
の代わりに切除鉗子51を用いて生体組織における病変
組織を切除する処置を行う。
【0030】この切除鉗子51はシース等を介して生体
内部等に挿入できる挿入部52と、この挿入部52の先
端部には鋭い刃が形成された切除機能を有する1対のカ
ップ53と、挿入部52の後端に形成され、把持してカ
ップ53を開閉する操作を行う操作部54とを有する。
【0031】さらにこの切除鉗子51は挿入部52及び
操作部54内に光ファイバ11aが挿通され、この光フ
ァイバ11aの先端はカップ53の基端付近に位置して
いる。この光ファイバ11aの後端側は図1に示すよう
にPZT16に巻回されてカップラ15で他方の光ファ
イバ11bと結合される。
【0032】その他の構成は第1実施例と同様である。
この変形例においても、切除鉗子51で実際に切除する
前に表示装置に表示される信号波形レベルからカップ1
5の直前ないしその前方にある組織が正常組織か病変組
織か及びどの程度の深さまで病変組織が存在するか等を
簡単に知ることができる。
【0033】図6は本発明の第2実施例の主要部の構成
を示す。この第2実施例は1つの波長で深さ方向の情報
を得るようにしたものである。従って、光発生部5は1
つの波長の光を発生するSLD6aを有し、このSLD
6aの光はレンズ7a、10を経て光ファイバ11aの
後端面に入射され、カップラ15、変調器17を経て例
えば吸引プローブ側の先端面に導光される。
【0034】病変組織側で反射された光はこの光ファイ
バ11aの先端面に入射され、カップラ15で他方の光
ファイバ11bに移った光はその後端面に配置したPD
38aで受光される。このPD38aには光ファイバ1
1bの先端面にレンズ34を介して対向配置したミラー
41で反射された参照光も入射される。
【0035】このミラー41はX−ステージ42に登載
され、コントローラ56で回転が制御されるステッピン
グモータ43によって光路長を変える方向Xに移動され
る。PD38aで光電変換された信号はプリアンプ45
aで増幅された後、ロックインアンプ46に入力され、
復調・増幅が行われる。
【0036】このロックインアンプ46の出力はA/D
コンバータ48でデジタル信号に変換された後、コンピ
ュータ44に入力される。コンピュータ44はコントロ
ーラ51を介してミラー41を光路長を変化させる制御
を行い、各深さにおける反射強度データを求める。そし
て表示装置4により深さに対する反射強度を表示させ
る。
【0037】この表示装置4により表示される波形にお
いて、SLD6aの波長λ1を図4の例えば650nm
に設定したものを用いると、深さに対して急に小さくな
る部分は血腫等の病変組織と判断することができる。
【0038】図7は本発明の第3実施例の主要部を示
す。この第3実施例は内視鏡を用いて病変組織等の障害
組織を除去する脳手術装置59を示す。この脳手術装置
59は頭部60に光学視管63等を固定する定位脳手術
装置61と、この定位脳手術装置61により挿入方向が
決定され、病変組織等の障害組織に挿入されるシース6
2と、このシース62に着脱自在に挿入される光学視管
63と、この光学視管63の処置具チャンネル内に進退
自在に挿通される処置具としての超音波吸引装置65
と、この超音波吸引装置65と光学視管63とを着脱自
在に連結するアダプタ64と、定位脳手術装置61に連
結され、シース62、光学視管63、アダプタ64、超
音波吸引装置65を一体的に支持する固定装置66とを
有する。
【0039】上記超音波吸引装置65は図示しない振動
子による超音波振動をプローブを介してその先端に伝達
し、その先端を血腫等の病変組織に当てて破砕し、プロ
ーブ内腔を通してポンプ90で吸引し、血腫等を除去す
るものである。このプローブ内腔には第1実施例と同様
に光ファイバ11aの先端側が挿通されている。この光
ファイバ11aの後端側の構成は例えば図1に示すもの
と同じである。
【0040】血腫等を除去する前に光ファイバ11aの
先端面から病変組織側に出射した光により深さ方向に対
して得られた信号波形を観察して病変組織が存在する範
囲を確認でき、この確認の結果に基づいて血腫等を確実
に除去することができるようにしている。
【0041】定位脳手術装置61は手術台71に固定さ
れた環72を有し、患者の頭部60は環72内に挿入さ
れ、この環72に設けられた例えば4本の頭部固定ビス
73により、定位脳手術装置61に固定される。この環
72の一方の側部には、位置決め装置74を介して腕7
5が連設され、この腕75にシース62を保持するシー
ス保持具76が設けてある。
【0042】そして、脳内の障害部分の位置に合わせ
て、位置決め装置74によりX,Y,Z方向に調整し、
また腕75及びシース保持具76によりα,β方向に調
整することにより、シース62の最適な穿刺位置が設定
されるようになっている。
【0043】上記シース62は中空で細長のシース挿入
部と、このシース挿入部の後端に形成された本体とを備
えている。この本体の後端部には光学視管63またはマ
ンドリンを着脱自在に接続可能な接続部材が設けられて
いる。
【0044】また、本体の側部にはシース挿入部の中空
部に連通するコック付きの送水口78がもうけられてい
る。上記光学視管63は屈曲された接眼部63aを有
し,この接眼部63aの後端にアイピース63bが形成
されている。
【0045】上記シース62は腕75に設けられたシー
ス保持具76により固定される。また、シース62及び
シース保持具76は固定装置76により位置が固定され
る。この固定装置76はシース62、光学視管63、ア
ダプタ64及び超音波吸引装置65を一体的に支持する
支持具77を有し、この支持具77とシース保持具76
とは固定ねじ79で固定される。この支持具77には固
定ねじ79でスライド装置98の下端が固定されてい
る。
【0046】また、マンドリンは目標点にシース62を
挿入した後、抜去される。そして、マンドリンの代わり
に光学視管63、アダプタ64及び超音波吸引装置65
を組み付けた状態で、これらをシース62に挿入し、接
続するようになっている。
【0047】また、シース62の送水口78には図示し
ない送水装置に接続される送水チューブ81が接続さ
れ、光学視管63のライトガイド口金82には図示しな
い光源装置に接続されるライトガイドケーブル83が接
続されるようになっている。
【0048】また、超音波吸引装置65の電気コード8
5は、この超音波吸引装置65を駆動するジェネレータ
86に接続され、排水チューブ87はジェネレータ86
に付属して設けられ、排液を収集する収集ビン88にそ
れぞれ接続されるようになっている。
【0049】上記収集ビン88からはチューブ89が延
設され、このチューブ89はポンプ90を経て図示しな
い排液容器に接続される。
【0050】上記定位脳手術装置61の環72の頂部に
は、固定装置66の固定台93が設けられ、この固定台
93にはスライド台94を介して支持台95が取り付け
られている。この支持台95には回転筒96が回転自在
に取り付けられ、この回転筒96に形成した溝にはアー
ム97が鋏み込まれている。
【0051】この脳手術装置59によれば、第1実施例
と同様に障害組織の範囲を確実に判断でき、従って、短
時間且つ容易に障害組織を確実に除去する手術を行うこ
とができる。
【0052】図8は本発明の第4実施例の光診断装置1
01を示す。この光診断装置101は内視鏡102と、
この内視鏡102に照明光を供給する光源装置103
と、内視鏡102内に挿通される光ファイバ104が接
続され、病変部105の診断を行う情報を得る光干渉診
断装置106と、この光干渉診断装置106により得ら
れる深さ方向の信号を表示する表示装置107とから構
成される。
【0053】上記内視鏡102は細長で可撓性を有する
挿入部108と、この挿入部108の後端に設けられた
太幅の操作部109と、この操作部109の後端に設け
られた接眼部111と、操作部109の側部から外部に
延出されたライトガイドケーブル112とからなる。
【0054】上記操作部109には湾曲操作機構が設け
てあり、湾曲操作ノブ113を操作することにより、挿
入部108の先端部114の後端に形成された湾曲部を
上下、左右の任意の方向に湾曲でき、術者は観察を望む
観察部位を観察するのに適した方向に先端部114の観
察窓を向けることができる。
【0055】挿入部108、操作部109及びライトガ
イドケーブル112内にはライトガイド115(図9参
照)が挿通され、その手元側端部のコネクタ116を光
源装置103に着脱自在で装着できる。この装着状態で
は、光源装置103内部のランプの照明光がライトガイ
ド115の端部に供給され、この照明光は伝送され、挿
入部108の先端部114の照明窓にに固定された他方
の端面から前方に出射される。
【0056】ライトガイド115は挿入部108内の例
えば先端側では図9に示すように2本に分かれている。
このライトガイド115の先端面から出射された照明光
により、照明された病変部105等の観察部位は照明窓
に隣接する観察窓に取り付けた対物レンズ121によっ
てその光学像がその焦点面に結ばれる。
【0057】この焦点面の位置には像伝送の機能を有す
るイメージガイド122の一方の端面が配置され、この
イメージガイド122によって接眼部111側の端面に
光学像が伝送される。
【0058】接眼部111の接眼窓内側にはイメージガ
イド122の端面に対向して図示しない接眼レンズが取
り付けてあり、術者は接眼窓に目を近づけることによ
り、接眼レンズを介して伝送された光学像を拡大観察す
ることができる。
【0059】この内視鏡102のチャンネル123には
チャンネル挿入口124から挿入され、低干渉性の光を
その偏波面を保存して伝送する光ファイバ104が挿通
されている。この光ファイバ104は図10に示すよう
に体腔内に挿入可能なように光ファイバ自身が熱収縮チ
ューブ104aで被われ、少なくとも先端側が接着剤で
固定されている。また、先端には石英ガラスまたはセル
フォックレンズ104bが配置され、接着剤で熱収縮チ
ューブ104aの内壁に固定されている。そして外径が
一定の値になるようにしている。
【0060】この光ファイバ104はその後端のコネク
タ125を光干渉診断装置106のコネクタ受けに着脱
自在で装着することができ、装着することにより光ファ
イバ104は光干渉診断装置106内の光ファイバ11
aの先端面に接続される。
【0061】光干渉診断装置106の構成は図6に示す
構成とほぼ同じである。つまり、図6において、光発生
部5にはレンズ7a,10の間に偏光子131が配置さ
れ、偏光した光を光ファイバ11aの端面に導光する。
【0062】また、光ファイバ11bの後端面から出射
される光における測定光と参照光との干渉光を検出する
検出部は光ファイバ11bの後端面に対向するレンズ1
32a,132bの間に検光子133を配置して、偏光
子131で偏光した方向の光成分をPD38aで検出さ
れるようにマイケルソン干渉計を形成している。その他
の構成は図6と同じである。
【0063】次に第4実施例による使用例を説明する。
図8に示すように内視鏡102のチャンネル挿入口12
4から光ファイバ104を挿入し、挿入部108を患者
135の口腔から食道を経て胃136内部の癌等の病変
部105を観察できる状態にする。
【0064】この場合、光ファイバ104の先端面を病
変部105に突きあてる。SLD6aは波長が700〜
1200nmの近赤外光で、可干渉距離が10〜200
0μmのものであるとする。
【0065】そして、図9に示すように設定して干渉強
度を測定することで、ミラー41の設定位置に応じて病
変部105内部の反射光強度が求められる。ミラー41
の設定位置を変え、この反射光強度を深さ方向の分布と
して求めることで、例えば病変部105が図11(a)
に示すように胃壁にできた腫瘍であると、これに対して
得られる信号波形は図11(b)に示すようになる。
【0066】図11(b)に示すように各層間の境界よ
り強い反射光が得られるので、これを測定することで、
腫瘍の浸潤が分かる。内視鏡102により、病変部10
5の表面状態観察からその病変組織であることを診断す
ることができる。
【0067】しかし、その病変組織がその深さ方向に対
してどの程度まで存在するかをその表面状態の観察から
判断することは、実際上は不可能に近い。つまり、内視
鏡102による表面状態観察から得られる情報では判断
できない場合でも、光ファイバ104により導光した光
を用いて表面内部の情報を得ることにより、内部の状態
に対する情報が得られるので、より的確な診断を下すこ
とができる。
【0068】図12に示すように、内視鏡102のチャ
ンネル123の出口から光ファイバ104の先端を体壁
141等の検査組織に固定できるように、光ファイバ1
04の先端に傘142を設けるようにしても良い。
【0069】この傘142は通常開く状態を保持するよ
うに弾性体で形成され、チャンネル123内に光ファイ
バ104を入れると、傘142は必然的に閉じられて収
納されるようになる。そして、光ファイバ104の先端
がチャンネル123からでると、傘142は開く。
【0070】この傘142の骨部先端を体壁141に押
し付けることにより、骨部先端が当たる部分の体壁14
1の組織を押し込み、振らつかない状態になる。この状
態では光ファイバ104の先端も体壁141の病変部1
05がある部分に押し付けられ、その押し付けられた状
態が維持されるようになる。
【0071】また、図13に示すように内視鏡151の
挿入部152内に少なくとも1つ以上の吸引チャンネル
153を設け、挿入部152の先端面を体壁141に押
し付け、この吸引チャンネル153で吸引動作を行うこ
とにより、先端面が体壁141に密着するように固定し
ても良い。
【0072】図13において、ライトガイド154に隣
接するファイバはイメージガイド155を示し、簡単化
のため対物レンズを省略している。
【0073】この固定状態において、処置具用チャンネ
ル123内を挿通された光ファイバ104の先端を体壁
141の病変部105等に押し付けると、押し付けられ
た密着状態を維持でき、深さ方向に対してブレのない信
号を得ることができる。なお、光路長を変える機構は参
照光側に設けるものに限定されるものでなく、測定光側
に設けても良い。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、生
体内部に挿入する処置具と、前記処置具に沿って配置さ
れ、処置具の先端側の位置から測定光を出射すると共
に、反射光を導光する導光手段と、前記導光手段で導光
した反射光を参照光と干渉させて、生体内部からの反射
光を検出する干渉光検出手段と、前記干渉光検出手段の
出力信号から生体内部組織の情報を表示する表示手段と
を設けることにより、前記表示手段に表示された反射光
強度の波形情報等から腫瘍部分と正常組織との境界を判
断できる。従って、誤って正常組織を切除等で損傷した
り、腫瘍を残したままで手術を終了してしまう等を防止
でき、安全な手術を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施例の光診断装置の構成
図。
【図2】図2は患者に吸引プローブを設置した状態を示
す図。
【図3】図3は吸引プローブの構成図。
【図4】図4は波長に対する減光度の特性を示す特性
図。
【図5】図5は第1実施例の変形例における切除鉗子部
分を示す図。
【図6】図6は本発明の第2実施例の主要部の構成図。
【図7】図7は本発明の第3実施例の主要部の構成図。
【図8】図8は本発明の第4実施例の光診断装置の全体
を示す図。
【図9】図9は内視鏡及び光干渉診断装置の構成を示す
図。
【図10】図10は光ファイバの先端側の構成を示す断
面図。
【図11】図11は反射光から腫瘍が深さ方向に存在す
る範囲を検出できることを示す図。
【図12】図12は光ファイバの先端に傘を設けて病変
部に固定できるようにした様子を示す図。
【図13】図13は吸引により挿入部の先端面を体壁に
固定した様子を示す図。
【符号の説明】
1…光診断装置 2…光干渉部 3…検出部 4…表示装置 5…光発生部 6a,6b…SLD 8…ダイクロイックミラー 9…偏光子 11a,11b…光ファイバ 12…頭蓋骨 13…吸引プローブ 14…病変組織 15…カップラ 17…変調器 21…定位脳手術装置 22…頭部 24…正常組織 25…外套管 27…吸引ポンプ 28…吸引チューブ 31…干渉光検出部 35…検光子 36…ハーブミラー 37…ダイクロイックミラー 39a,39b…PD 40、41…ミラー 43…ステッピングモータ 44…コンピュータ 46…ロックインアンプ 47…ログアンプ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】このロックインアンプ46の出力はA/D
コンバータ48でデジタル信号に変換された後、コンピ
ュータ44に入力される。コンピュータ44はコントロ
ーラ5を介してミラー41を光路長を変化させる制御
を行い、各深さにおける反射強度データを求める。そし
て表示装置4により深さに対する反射強度を表示させ
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】上記シース62は腕75に設けられたシー
ス保持具76により固定される。また、シース62及び
シース保持具76は固定装置6により位置が固定され
る。この固定装置6はシース62、光学視管63、ア
ダプタ64及び超音波吸引装置65を一体的に支持する
支持具77を有し、この支持具77とシース保持具76
とは固定ねじ79で固定される。この支持具77には固
定ねじ79でスライド装置98の下端が固定されてい
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】挿入部108、操作部109及びライトガ
イドケーブル112内にはライトガイド115(図9参
照)が挿通され、その手元側端部のコネクタ116を光
源装置103に着脱自在で装着できる。この装着状態で
は、光源装置103内部のランプの照明光がライトガイ
ド115の端部に供給され、この照明光は伝送され、挿
入部108の先端部114の照明窓固定された他方の
端面から前方に出射される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上 邦彰 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 岡▲崎▼ 次生 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 窪田 哲丸 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 安永 浩二 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 大澤 篤 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 大橋 一司 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 大明 義直 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体内部に挿入する処置具と、 前記処置具に沿って配置され、処置具の先端側の位置か
    ら測定光を出射すると共に、反射光を導光する導光手段
    と、 前記導光手段で導光した反射光を参照光と干渉させて、
    生体内部からの反射光を検出する干渉光検出手段と、 前記干渉光検出手段の出力信号から生体内部組織の情報
    を表示する表示手段と、を有することを特徴とする光診
    断装置。
JP4319849A 1992-11-30 1992-11-30 光診断装置 Pending JPH06165783A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1156786A (ja) * 1997-08-28 1999-03-02 Olympus Optical Co Ltd 光走査プローブ装置
US5989262A (en) * 1996-04-15 1999-11-23 Josephberg; Robert Gary Sutureless pars plana vitrectomy tool
JP2002526188A (ja) * 1998-09-24 2002-08-20 スーパー ディメンション リミテッド 体内への医療処置中にカテーテルの位置を判定するためのシステム及び方法
JP2006015134A (ja) * 2005-06-20 2006-01-19 Olympus Corp 光走査装置
JP2016501583A (ja) * 2012-11-26 2016-01-21 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 螺旋状生検装置
WO2016060308A1 (ko) * 2014-10-17 2016-04-21 서울대학교병원 바늘 삽입형 중재시술 로봇 장치

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