JPH06164511A - 光空間伝送装置 - Google Patents

光空間伝送装置

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JPH06164511A
JPH06164511A JP4325002A JP32500292A JPH06164511A JP H06164511 A JPH06164511 A JP H06164511A JP 4325002 A JP4325002 A JP 4325002A JP 32500292 A JP32500292 A JP 32500292A JP H06164511 A JPH06164511 A JP H06164511A
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JP
Japan
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transmission
light beam
casing
optical
optical system
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JP4325002A
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English (en)
Inventor
Koji Suzuki
浩次 鈴木
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH06164511A publication Critical patent/JPH06164511A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、特に空間を伝播する光ビームを媒介
して所望の情報を伝送する光空間伝送装置に関し、直射
日光下等で使用した場合でも、装置内部の温度上昇を低
減して安定に情報信号を送受し得るようにする。 【構成】本発明は、第1の匡体11から所定間隔だけ離
間して、第1の匡体11の少なくとも両側部及び上部を
覆う第2の匡体Cを配置し、またこの第2の匡体Cを前
面及び又は背面に延長する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1及び図2) 作用(図1及び図2) 実施例 (1)全体構成(図1) (2)熱対策機構(図1及び図2) (3)実施例の効果 (4)他の実施例 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は光空間伝送装置に関し、
特に空間を伝播する光ビームを媒介して所望の情報を伝
送する場合に適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、この種の光空間伝送装置において
は、伝送対象に送出する送信光ビームの一部を折り返し
て伝送対象の風景と共に観測することにより、送信光ビ
ームの射出方向を簡易に調整し得るようになされたもの
が提案されている(特願平 2-20916号、特願昭 63-1381
20号)。
【0004】このような光空間伝送装置は、この種の調
整機構を使用して送信光ビームが正しく伝送対象を照射
するように送信光ビームの射出方向を大まかに調整した
後、スキヤンモードに設定することにより、自動的に送
信光ビームの射出方向を調整し得るようになされてい
る。すなわちこのように送信光ビームの一部を折り返し
て伝送対象の風景と共に撮像すれば、伝送対象の風景の
中に明るい輝点として送信光ビームの照射位置を確認す
ることができ、これにより送信光ビームの射出方向を大
まかに調整することができる。
【0005】これにより光空間伝送装置においては、ユ
ーザの操作に応動してスキヤンモードに切り換わり、こ
の大まかな調整位置を基準にして送信光ビームの射出方
向を順次可変する。これに対して伝送対象においては、
スキヤンモードに設定された光空間伝送装置に対してコ
ーナーキユーブプリズムを配置するようになされ、これ
により送信光ビームが伝送対象に照射されると戻り光が
得られるようになされ、光空間伝送装置においては、こ
の戻り光の有無を検出することにより伝送対象を補足す
る。
【0006】これにより光空間伝送装置においては、こ
の戻り光が得られるとスキヤンモードを中止することに
より、所望の伝送対象に向けて送信光ビームの照射位置
を簡易に調整し得るようになされている。
【0007】さらに伝送対象との間で通信を開始する
と、光空間伝送装置においては、伝送対象から到来する
受信光ビームを位置検出素子で受光することにより、こ
の受信光ビームの入射方向を検出する。さらに光空間伝
送装置においては、この検出結果に基づいて受信光ビー
ムの入射方向に送信光ビームの射出方向を補正し、これ
により受信光ビーム基準にして伝送対象との間で全体と
してサーボループを形成する。
【0008】これによりこの種の光空間伝送装置におい
ては、通信開始後、設置構造が振動したり揺れた場合、
さらには空気が揺らぐ場合でも、送信光ビームを確実に
伝送対象に照射し得るようになされ、通信回線を確実に
確保し得るようになされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種の光空
間伝送装置においては、簡易に設置し得ることにより、
種々の箇所に携帯して例えば直射日光下で使用される場
合も考えられる。この場合従来の光空間伝送装置におい
ては、装置内部の温度上昇を避け得ず、このため安定に
情報信号を送受し得なくなる問題があつた。
【0010】すなわち光空間伝送装置においては、レー
ザダイオードから射出された送信光ビームを所定の光学
系を介して伝送対象に送出することにより、装置の内部
温度が上昇するとこの光学系の保持機構が熱膨張し、レ
ーザダイオード、受光素子に対するレンズ等の保持位置
が変化する。これにより伝送対象に送出する送信光ビー
ムにおいては、装置の内部温度が上昇すると伝送対象側
でビーム径が変化するようになる。
【0011】この場合ビーム径が大きくなると、送信光
ビームのパワー密度が低下することにより、伝送対象に
おいては受光する光量が不足して受光結果のS/N比が
劣化し、これにより伝送品質が劣化し、甚だしい場合は
情報信号を復調し得なくなる。これとは逆にビーム径が
小さくなると、伝送対象においては、受光素子の入射光
量が飽和し、この場合も情報信号の復調が困難になる。
【0012】同様に受信光ビームにおいては、装置の内
部温度が上昇すると位置検出素子に対する集光位置等が
変化し、また位置検出素子の入射光量も変化する。この
場合光空間伝送装置においては、正しく受信光ビームの
入射方向を検出し得なくなり、送信光ビームを正しく伝
送対象に照射し得なくなる。
【0013】さらに装置内部に配置されたレーザダイオ
ード等の半導体素子においては、この温度上昇により消
費電力が増大し、その分光空間伝送装置においては、さ
らに装置内部の温度が上昇することになり、結局この種
の半導体素子が劣化し、また寿命が短くなる問題もあ
る。
【0014】特にこの種の光空間伝送装置においては、
匡体内部に収納した回路部品からの発熱を匡体を介して
外部に放熱するようになされており、このように直射日
光による温度上昇においては、この放熱に供する匡体の
温度が著しく上昇することにより、この種の放熱をも阻
害する。
【0015】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、直射日光下等で使用した場合でも、装置内部の温度
上昇を低減して安定に情報信号を送受することができる
光空間伝送装置を提案しようとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、所定の情報信号で変調した送信光
ビームL1を射出する光源36と、光源36から射出さ
れた送信光ビームL1を伝送対象に送出する送出光学系
52、54とを有する光空間伝送装置10、又は伝送対
象から到来する受信光ビームL2を受光する受光光学系
52、54と、受光光学系52、54を介して受信光ビ
ームL2を受光する受光素子44とを有する光空間伝送
装置10において、光源36及び送出光学系52、54
を収納して前面から送信光ビームL1を射出し、又は受
光光学系52、54及び受光素子44を収納して前面か
ら受光光学系52、54に受信光ビームを入射する第1
の匡体11と、第1の匡体11の外側に、第1の匡体1
1から所定間隔だけ離間して配置され、第1の匡体11
の前面以外の少なくとも両側部及び上部を覆う第2の匡
体Cとを備えるようにする。
【0017】さらに本発明において、第2の匡体Cは、
送信光ビームL1の射出方向又は受信光ビームL2の入
射方向に、上部を滑らかに形成する。
【0018】さらに本発明において、第2の匡体Cは、
第1の匡体11の前面側から送信光ビームL1の射出方
向又は受信光ビームL2の入射方向に、少なくとも両側
部及び上部を延長する。
【0019】さらに本発明において、第1の匡体11
は、後面に所定の表示手段74を配置し、第2の匡体C
は、第2の匡体Cの後面側から、送信光ビームL1の射
出方向と逆方向に又は受信光ビームL2の入射方向と逆
方向に、少なくとも両側部及び上部を延長し、該延長し
た内側壁面を反射防止処理する。
【0020】さらに本発明において、第2の匡体Cは、
外側壁面を、太陽光を反射する反射表面処理する。
【0021】さらに本発明において、第1の匡体11
は、外側壁面に放熱手段を形成する。
【0022】
【作用】第1の匡体11の外側に、第1の匡体11から
所定間隔だけ離間して、第1の匡体11の前面以外の少
なくとも両側部及び上部を覆う第2の匡体Cを配置すれ
ば、第2の匡体Cから第1の匡体11への熱伝導を低減
し得、また第1の匡体11への直射日光の照射を防止す
ることができる。
【0023】このとき、送信光ビームL1の射出方向又
は受信光ビームL2の入射方向に、第2の匡体Cの上部
を直線的に形成して、空気溜まりの発生を未然に防止す
ることができる。
【0024】さらに第1の匡体11の前面側から送信光
ビームL1の射出方向又は受信光ビームL2の入射方向
に、第2の匡体Cの両側部及び上部を延長して、併せて
第1の匡体11の前面への雨水の侵入を低減することが
できる。
【0025】また第2の匡体Cの後面側から、送信光ビ
ームL1の射出方向と逆方向に又は受信光ビームL2の
入射方向と逆方向に、第2の匡体Cの両側部及び上部を
延長して内側壁面を反射防止処理することにより、併せ
て表示手段74の視認性を向上することができる。
【0026】これに加えて第2の匡体Cの外側壁面を太
陽光を反射する反射表面処理し、また第1の匡体11の
外側壁面に放熱手段を形成することにより、さらに一段
と匡体11の内部温度を低減することができる。
【0027】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0028】(1)全体構成 図1において、10は全体として光空間伝送装置を示
し、全体を匡体11に収納し、前面に配置したガラス板
12を介して送信光ビームL1を射出すると共に受信光
ビームL2を受光する。
【0029】ここでガラス板12は、下方向に傾いて配
置され、これにより光空間伝送装置10においては、ガ
ラス板12の前面に付着する塵、埃、水滴等の付着量を
低減し得るようになされ、これにより所望の伝送対象と
の間で安定に通信し得るようになされている。
【0030】さらに光空間伝送装置10においては、匡
体11及びガラス板12で全体を封止し、光学系への
埃、塵等の進入を未然に防止し得るようになされ、これ
により伝送対象との間で安定に通信し得るようになされ
ている。光空間伝送装置10においては、この匡体11
内部に光学ブロツク13、伝送光学系14を収納し、光
学ブロツク13においては、伝送光学系14に保持さ
れ、伝送光学系14においては、射出方向可変機構16
に保持されるようになされている。
【0031】これにより光空間伝送装置10において
は、射出方向可変機構16を可動して伝送光学系14及
び光学ブロツク13全体の向きを可変し、所望の方向に
送信光ビームL1を射出し得るようになされている。
【0032】ここで射出方向可変機構16においては、
ベース18を介して匡体11に保持され、このベース1
8に円筒形状の外側フレーム20を保持する。この外側
フレーム20は、伝送光学系14の上下に別れて、垂直
方向に延長する2つのヨーイング軸22で円筒形状の内
側フレーム24を軸支し、この内側フレーム24は、伝
送光学系14の左右に別れて、水平方向に延長する2つ
のピツチング軸26で伝送光学系14を軸支するように
なされている。これにより射出方向可変機構16におい
ては、伝送光学系14及び光学ブロツク13を支持する
ジンバル機構を形成するようになされている。
【0033】さらに射出方向可変機構16においては、
外側フレーム20及び内側フレーム24間に電磁駆動の
アクチユエータを有し、このアクチユエータを駆動する
ことにより、送信光ビームL1の射出方向を左右に可変
し得るようになされている。射出方向可変機構16にお
いては、同様に内側フレーム24及び伝送光学系14間
に電磁駆動のアクチユエータを有し、このアクチユエー
タを駆動することにより、送信光ビームL1の射出方向
を上下に可変し得るようになされている。
【0034】これにより光空間伝送装置10において
は、いわゆるジンバル機構を適用して伝送光学系14の
向きを光学ブロツク13を共に可動し得るようになさ
れ、これにより送信光ビームの射出方向を補正し得るよ
うになされている。
【0035】光学ブロツク13においては、伝送光学系
14を介して伝送対象に送信光ビームL1を射出すると
共に、この伝送光学系14を介して伝送対象から到来す
る受信光ビームを受光する。すなわち光学ブロツク13
においては、所定の情報信号でレーザダイオード36を
駆動し、レーザダイオード36から射出した送信光ビー
ムL1をレンズ38で平行光線に変換した後、プリズム
40に導く。
【0036】ここでプリズム40は、形状の小さな直角
プリズム40A及び40Bの斜面を、形状の大きな直角
プリズム40Cの直交する2つの面にそれぞれ張り合わ
せて形成され、直角プリズム40A及び40Cの接着面
で偏向ビームスプリツタを形成し、この接着面で送信光
ビームL1を伝送光学系14側に反射するようになされ
ている。これに対して受信光ビームL2においては、送
信光ビームL1に対して偏波面が直交するように伝送対
象から送出されて伝送光学系14側から入射し、プリズ
ム40においては、送信光ビームL1の射出面から入射
する受信光ビームL2について、直角プリズム40A及
び40Cの接着面を透過して直角プリズム40B及び4
0Cの接着面に導く。
【0037】ここでプリズム40においては、レンズ4
2を介してこの接着面の透過光を受光素子44に導き、
これにより光空間伝送装置10においては、この受光素
子44の出力信号を復調して伝送対象から送出された情
報信号を受信する。さらにプリズム40においては、レ
ンズ46を介してこの接着面の反射光を位置検出素子4
8に導き、通信開始後においては、この位置検出素子4
8の受光結果に基づいて送信光ビームL1の射出方向を
補正するのに対し、スキヤンモードにおいては、この位
置検出素子48の受光結果に基づいて送信光ビームL1
の照射位置を設定し得るようになされている。
【0038】これにより光空間伝送装置10において
は、プリズム40を用いて送信光ビームL1及び受信光
ビームL2を分離することにより、光学系全体の構成を
簡略化、小型化し得るようになされている。
【0039】さらに光空間伝送装置10においては、レ
ーザダイオード36、レンズ38、42、46、受光素
子44、プリズム40及び位置検出素子48を一体に保
持して光学ブロツク13を形成し、これによりメンテナ
ンス作業等を簡略化し得るようになされている。
【0040】光空間伝送装置10においては、この光学
ブロツク13の前方に、伝送光学系14を配置し、伝送
光学系14においては、鏡筒50で凹レンズ52及び大
口径レンズ54を保持する。これにより伝送光学系14
においては、光学ブロツク13から射出された送信光ビ
ームL1を凹レンズ52で発散光に変換した後、大口径
レンズ54で略平行光線に変換するようになされ、これ
により所定のビーム形状で送信光ビームL1を射出し得
るようになされている。
【0041】同時に伝送光学系14においては、大口径
レンズ54を介して入射する受信光ビームL2をレンズ
52で平行光線に変換して光学ブロツク13に射出し、
これにより伝送対象から到来する受信光ビームL2を受
光し得るようになされている。
【0042】これにより光空間伝送装置10において
は、通信開始後においては、正しく受信光ビームL2の
入射方向を位置検出素子48で検出し得るようになさ
れ、この検出結果に基づいて伝送光学系14の向きを補
正して送信光ビームL1の射出方向を正しく補正し得る
ようになされている。
【0043】さらに光空間伝送装置10においては、ス
キヤンモードにあつては、伝送対象側に送信光ビームL
1を照射した状態で所定範囲で伝送光学系14の向きを
順次可変し、このとき伝送対象側のコーナーキユーブプ
リズムで反射された戻り光を位置検出素子48で検出す
ることにより、送信光ビームL1の照射位置を正しく設
定し得るようになされている。
【0044】これに対応して光空間伝送装置10におい
ては、ガラス板12の内側所定位置にコーナーキユーブ
プリズムを保持するようになされ、これにより伝送対象
から受信光ビームL2が到来したとき、このコーナーキ
ユーブプリズムで戻り光を形成し、伝送対象に反射する
ようになされている。
【0045】これに対して光空間伝送装置10において
は、外側フレーム18の上部に、所定のホルダを介して
で観測光学系66を保持するようになされている。ここ
で観測光学系66は、大口径レンズ54の前面にプリズ
ム68を配置し、このプリズム68で大口径レンズ54
から射出された送信光ビームL1の一部を分離した後、
大口径レンズ54から射出される送信光ビームL1の光
軸と平行に折り返し、レンズ70を介して固体撮像素子
72に集光する。このとき観測光学系66においては、
併せてガラス板12を介して伝送対象を撮像し得るよう
に形成され、撮像結果をモニタ装置74でモニタするこ
とにより、伝送対象の風景の中に明るい輝点として送信
光ビームL1の照射位置を確認し得るようになされてい
る。
【0046】これにより光空間伝送装置10において
は、設置時、このモニタ装置74をモニタしながら、送
信光ビームL1の照射位置を大まかに調整した後、動作
モードをスキヤンモードに切り換え、伝送対象のコーナ
キユーブプリズムで反射される送信光ビームL1の戻り
光を位置検出素子48で検出して送信光ビームL1の照
射位置を伝送対象に設定し得るようになされている。
【0047】(2)熱対策機構 ここで光空間伝送装置10においては、直射日光下に設
置した場合でも、安定の情報信号を送受し得るようにな
されている。すなわち光空間伝送装置1においては、匡
体11の背面上部に表示装置74を配置し、その下部に
コントロールパネルPを配置する。
【0048】さらに光空間伝送装置10においては、匡
体11を間に挟んでこのコントロールパネルPと対向す
るように、回路基板PCを配置し、この回路基板PCに
電源回路等の発熱部を実装する。この回路基板PCにお
いては、シリコングリスを間に挟んで匡体11の内壁面
に密着するように配置され、匡体11との間の熱伝導率
を向上するようになされている。
【0049】これにより光空間伝送装置10において
は、回路基板PCで発生した熱を匡体11を介して装置
外部に放熱し、装置の内部温度を低減するようになされ
ている。
【0050】これに対して匡体11においては、板上の
金属平板を折り曲げて形成され、さらに外側壁面が黒色
のレザートーンに仕上げられるようになされている。こ
れにより匡体11においては、表面積を増加させると共
に表面の色を黒色に仕上げることにより、放熱効率を向
上するようになされ、これにより匡体11の内部温度の
上昇を低減するようになされている。
【0051】すなわち放熱及び熱伝導により失われる物
体の熱量Qは、物体の表面積S、物体の温度T、外気温
θ、時間t、表面熱伝導放射率hを用いて、次式で表す
ことができる。
【0052】
【数1】
【0053】これにより匡体11の表面積を増加すれ
ば、これにより匡体11の内部温度の上昇を低減し得る
ことがわかる。また表面熱伝導放射率hを大きくすれ
ば、温度上昇を低減し得、この表面熱伝導放射率hにお
いては、物体表面の性質で決まることにより、表面を黒
色に仕上げて黒体放射の状態に近づけ、これにより匡体
11の内部温度の上昇を低減し得ることがわかる。
【0054】さらに光空間伝送装置10においては、こ
の匡体11の上部及び側面部を覆うように、トツプカバ
ーCを配置し、これにより太陽光が直接匡体11を照射
しないようになされている。すなわち図2に示すよう
に、トツプカバーCにおいては、断面コ字状に形成さ
れ、外側壁面に銀色メタリツクの塗装が施されるように
なされている。
【0055】これにより光空間伝送装置10において
は、トツプカバーCで直射日光を遮り、さらに表面で太
陽光を反射してトツプカバーC自体温度が上昇しないよ
うになされ、これにより匡体11の内部温度が上昇しな
いようになされている。
【0056】さらにトツプカバーCにおいては、板状部
材を折り曲げて形成したブラケツトS1〜S6を介して
匡体11に支持されるようになされ、このとき匡体11
の外側壁面から所定距離だけ離間して配置されるように
なされている。これにより光空間伝送装置11において
は、匡体11とトツプカバーCとの間に隙間を形成し、
トツプカバーCが直射日光に晒された場合でも、トツプ
カバーCの熱が匡体11に伝導しないようになされ、こ
れにより匡体11の内部温度が上昇しないようになされ
ている。
【0057】ところで(1)式から、この隙間の温度が
外気温に保持されていれば、光空間伝送装置10におい
ては、匡体11の熱を効率良く放熱することができる。
このためこの実施例においては、トツプカバーCの上部
を平坦に形成することにより、空気溜まりの発生を未然
に防止するようになされ、これによりこの隙間に空気が
スムーズに流出入するようになされている。これに対し
てブラケツトS1〜S6においては、板状部材を折り曲
げて形成することにより、このブラケツトS1〜S6が
この隙間の空気の流れを阻害しないようになされてい
る。
【0058】これにより光空間伝送装置10において
は、トツプカバーCで直射日光を遮光すると共に、この
トツプカバーCで匡体11の放熱が妨げられないように
トツプカバーCの形状及び配置を選定し、これにより直
射日光下に設置した場合でも、内部温度の上昇を低減す
るようになされている。
【0059】さらにトツプカバーCにおいては、ガラス
板12側前面が送信光ビームL1の射出方向に延長し、
これにより斜め前方と斜め側方から降り注ぐ雨滴が直接
ガラス板12に当たらないようになされている。すなわ
ちこの種の光空間伝送装置においては、ガラス板12に
雨滴が付着すると、又雨によりガラス板12が流水に覆
われると、送信光ビームL1を確実に伝送対象に照射す
るのが困難になり、また伝送対象から到来する受信光ビ
ームL2においても、確実に受光するのが困難になる。
また観測光学系66においても、伝送対象を確認し得な
くなる。
【0060】この場合光空間伝送装置10においては、
スキヤンモードにおいては、伝送対象を確実に捕捉し得
ない場合が発生し、通信中においては、伝送品質が劣化
するようになる。これに対してこの実施例のように、ト
ツプカバーCをひさし状に形成して斜め前方と斜め側方
から降り注ぐ雨滴が直接ガラス板12に当たらないよう
にすれば、このような雨中でも確実に伝送対象を捕捉し
得、さらには伝送品質の劣化を未然に防止することがで
きる。
【0061】さらにこのようにトツプカバーCで匡体1
1を覆うようにすれば、その分匡体11の防水機構等を
簡略化することができる。これにより防水処理する際に
必要な匡体11の接続部のパツキングを省略して匡体1
1を組み立て得、匡体11で電磁シールドの効果を得る
こともできる。
【0062】なおこの実施例の場合、斜め前方から約30
度の角度範囲で、雨滴が直接ガラス板12に当たらない
ようにトツプカバーCを延長し、これにより全体形状の
大型化を未然に防止し、実用上充分な範囲で雨滴が直接
ガラス板12に当たらないようになされている。
【0063】これに対して匡体11の背面側において
は、同様にトツプカバーCが延長するように形成され、
これにより表示装置74への外来光の入射を低減し、表
示装置74の視認性を確保するようになされている。さ
らに背面側に延長するトツプカバーCにおいては、内側
壁面に反射防止処理が施され、これによりさらに一段と
外来光の影響を低減するようになされている。
【0064】さらに背面側に延長するトツプカバーCに
おいては、側面下側が切り取られるように形成され、こ
れによりコントロールパネルPの操作性を向上するよう
になされている。
【0065】かくしてこの実施例においては、匡体11
をトツプカバーCで覆うことにより、匡体11の内部温
度の上昇を低減し、併せてこのトツプカバーCを送信光
ビームL1の射出面及び表示装置74のフードとして兼
用するようになされ、これにより簡易な構成で確実に情
報信号を送受し得るようになされている。
【0066】(3)実施例の効果 以上の構成によれば、匡体11との間に隙間を形成し
て、前後に延長するトツプカバーCで匡体11の上面及
び側面を覆うことにより、匡体11の内部温度の上昇を
低減し得、直射日光下等で使用した場合でも安定に情報
信号を送受することができる。さらにトツプカバーCを
前後に延長したことにより、このトツプカバーCを送信
光ビームL1の射出面及び表示装置74のフードとして
兼用することができ、これにより簡易な構成で確実に情
報信号を送受することができる。
【0067】(4)他の実施例 なお上述の実施例においては、トツプカバーCの外側壁
面に銀色メタリツクの塗装を施す場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、要は太陽光を反射する反射
表面処理を施せばよく、ステンレスフレーム塗装等の他
に、メツキ処理するようにしてもよく、さらには白色等
の明色に塗装してもよい。
【0068】さらに上述の実施例においては、匡体11
の外側壁面をレザートーンに仕上げる場合について述べ
たが、本発明はこれ限らず、種々の放熱機構を適用する
ことができ、例えば大きな凹凸を形成してもよく、さら
にはフイン形状に形成してもよい。
【0069】さらに上述の実施例においては、匡体11
の外側壁面を黒色に塗装する場合について述べたが、本
発明はこれ限らず、暗色に塗装してもよい。
【0070】さらに上述の実施例においては、伝送対象
との間で相互に情報信号を送受する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、送信専用、受信専用の光空
間伝送装置に広く適用することができる。
【0071】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、第1の匡
体から所定間隔だけ離間して、第1の匡体の少なくとも
両側部及び上部を覆う第2の匡体を配置することによ
り、第2の匡体から第1の匡体への熱伝導を低減して第
1の匡体11への直射日光の照射を防止することがで
き、直射日光下等で使用した場合でも、装置内部の温度
上昇を低減して安定に情報信号を送受することができる
光空間伝送装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による光空間伝送装置を示す
略線図である。
【図2】その正面図である。
【符号の説明】
10……光空間伝送装置、11……匡体、13……光学
ブロツク、14……伝送光学系、16……射出方向可変
機構、36……レーザダイオード、48……位置検出素
子、66……観測光学系、74……表示装置、C……ト
ツプカバー。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の情報信号で変調した送信光ビームを
    射出する光源と、上記光源から射出された上記送信光ビ
    ームを伝送対象に送出する送出光学系とを有する光空間
    伝送装置、又は上記伝送対象から到来する受信光ビーム
    を受光する受光光学系と、上記受光光学系を介して上記
    受信光ビームを受光する受光素子とを有する光空間伝送
    装置において、 上記光源及び上記送出光学系を収納して前面から上記送
    信光ビームを射出し、又は上記受光光学系及び上記受光
    素子を収納して前面から上記受光光学系に上記受信光ビ
    ームを入射する第1の匡体と、 上記第1の匡体の外側に、上記第1の匡体から所定間隔
    だけ離間して配置され、上記第1の匡体の前面以外の少
    なくとも両側部及び上部を覆う第2の匡体とを具えるこ
    とを特徴とする光空間伝送装置。
  2. 【請求項2】上記第2の匡体は、 上記送信光ビームの射出方向又は上記受信光ビームの入
    射方向に、上部を滑らかに形成したことを特徴とする請
    求項1に記載の光空間伝送装置。
  3. 【請求項3】上記第2の匡体は、上記第1の匡体の上記
    前面側から上記送信光ビームの射出方向又は上記受信光
    ビームの入射方向に、少なくとも両側部及び上部を延長
    したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光
    空間伝送装置。
  4. 【請求項4】上記第1の匡体は、後面に所定の表示手段
    を配置し、 上記第2の匡体は、上記第2の匡体の上記後面側から、
    上記送信光ビームの射出方向と逆方向に又は上記受信光
    ビームの入射方向と逆方向に、少なくとも両側部及び上
    部を延長し、該延長した内側壁面を反射防止処理するこ
    とを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載
    の光空間伝送装置。
  5. 【請求項5】上記第2の匡体は、 外側壁面を、太陽光を反射する反射表面処理したことを
    特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4
    に記載の光空間伝送装置。
  6. 【請求項6】上記第1の匡体は、 外側壁面に放熱手段を形成したことを特徴とする請求項
    1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5に記載
    の光空間伝送装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100349598B1 (ko) * 2000-02-03 2002-08-23 삼성전자 주식회사 실리콘 광벤치를 이용한 스몰 폼 팩터 광송수신 집적 모듈
JP2015087620A (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 池上通信機株式会社 側壁反射低減構造、該構造を有する中空体および該中空体を用いた光伝送環境構築装置

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