JPH061631Y2 - 建設工事用の杭位置標示具

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【考案の詳細な説明】産業上の利用分野この考案は、地中に打ち込む既製杭の打ち込み位置を確
実に標示するための建設工事用の杭位置標示具に関す
る。

従来の技術従来、この種の標示具としては、適当なものがなく現場
にて適寸に切断した鉄筋の頭部に番線等による目印を巻
着してなる形態のものがある。

考案が解決しようとする問題点しかし、上記のような形態では、切断した鉄筋の端面が
平面的に形成されるため、地中への打ち込み時に該端面
に面圧を受け、思うように地中に打ち込めない。

また、番線等による目印を上記鉄筋の頭部に、単に巻着
して取付けているため、トラックあるいは重機等の走行
時に外れ易く、既製杭の打込み位置が分からなくなる
等、実用上極めて不合理である。

この考案は、従来の問題点に鑑みなされたもので、その
目的は地中への打ち込み作業が容易で、しかも杭位置標
示用の目印を強固に取付けできる等、種々の優れた効果
を有し建設工事用の杭位置標示具を提供することにあ
る。

問題点を解決するための手段その手段として、下端を尖端状に形成した棒状杭の頭部
に、杭位置を標示する目印を取付けるべく取付部を設け
てなることを特徴とする。

作用例えば、予め番線等による目印を頭部に固着した杭位置
標示具を、杭打ち込み位置に、その上方よりハンマー等
にて叩打ちして地中内に立設することにより、迅速で、
確実な標示ができ、前記従来品の問題点を解消されるも
のである。

実施例以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。

第１図はこの考案の一実施例による杭位置標示具の斜視
図である。

１は下端を尖端状に形成した異形鉄筋による棒状杭２の
頭部を偏平状に潰して、杭位置を標示する目印を取付け
るべく透孔による取付部３を設けてなる杭位置標示具で
ある。

上記のように構成したこの考案による一実施例による杭
位置表記具１の使用例について下記に述べる。

第２図に示すように、例えば、杭径等を記入する標示板
ｂを設けた目印Ａにおけるナイロンロープａの他端を、
透孔による取付部３に挿入してその端部を溶解して係止
部を形設した杭位置標示具１を、杭打ち込み位置に、そ
の上方よりハンマー等にて叩打して地中Ｂ内に立設す
る。

なお、上記実施例における取付部は目印を強固に取付け
られる形態なら、上記形態に限定しない。

考案の効果以上、詳細に説明したように、この考案の杭位置標示具
によれば、地中への打ち込み作業が容易で、しかも杭位
置標示用の目印を強固に取付けることができ、確実に杭
打ち込み位置を標示できる等、実用上極めて有効な建設
工事用の杭位置標示具を得ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例による杭位置標示具の斜視
図、第２図は同上の使用状態を示す正面図である。１−−−杭位置標示具２−−−棒状杭３−−−取付部

【実用新案登録請求の範囲】