JPH0616121B2 - フレネルレンズおよびその製造方法 - Google Patents
フレネルレンズおよびその製造方法Info
- Publication number
- JPH0616121B2 JPH0616121B2 JP3096485A JP3096485A JPH0616121B2 JP H0616121 B2 JPH0616121 B2 JP H0616121B2 JP 3096485 A JP3096485 A JP 3096485A JP 3096485 A JP3096485 A JP 3096485A JP H0616121 B2 JPH0616121 B2 JP H0616121B2
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- JP
- Japan
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- fresnel lens
- substrate
- refractive index
- ion exchange
- changing portion
- Prior art date
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-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B5/00—Optical elements other than lenses
- G02B5/18—Diffraction gratings
- G02B5/1876—Diffractive Fresnel lenses; Zone plates; Kinoforms
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明ほコヒーレント光を使用する光情報処理分野、あ
るいは光応用計測制御分野に利用できるフレネルレンズ
およびその製造方法に関するものである。
るいは光応用計測制御分野に利用できるフレネルレンズ
およびその製造方法に関するものである。
従来の技術 従来のフレネルレンズとその製造方法を第4図に示す。
第4図(a)のようにガラス基板1上にフォトレジスト2
をスピンコーティングする。次に第4図(b)のようにあ
らかじめ作製されているフレネルレンズパターンを有し
たCr、マスクによりフォトレジスト2上に露光,現像
を行う。上記の方法によって製造されたフレネルレンズ
でスポット径1.5μmを得ていた(例えば、昭和58
年電子通信学会総合全国大会1029)。
第4図(a)のようにガラス基板1上にフォトレジスト2
をスピンコーティングする。次に第4図(b)のようにあ
らかじめ作製されているフレネルレンズパターンを有し
たCr、マスクによりフォトレジスト2上に露光,現像
を行う。上記の方法によって製造されたフレネルレンズ
でスポット径1.5μmを得ていた(例えば、昭和58
年電子通信学会総合全国大会1029)。
発明が解決しようとする問題点 ところで光情報処理、光応用計測制御などの分野ではレ
ンズを偏光板と組み合せて使用することが多く回折,偏
光の両機能を合せ持つ素子が望まれていた。
ンズを偏光板と組み合せて使用することが多く回折,偏
光の両機能を合せ持つ素子が望まれていた。
上記のような従来のフレネルレンズの製造方法では回折
特性が偏光方向依存性を持つフレネルレンズは製造でき
なかった。
特性が偏光方向依存性を持つフレネルレンズは製造でき
なかった。
問題点を解決するための手段 本発明は、ニオブ酸リチウムまたはタンタル酸リチウム
を主成分とする基板と、前記基板表面からの入射光に対
する出射光の回折特性が偏光方向依存性を有するよう
に、前記基板表面にイオン交換により形成した屈折率変
化部とを備えるフレネルレンズとすることにより上記問
題点を解決する。
を主成分とする基板と、前記基板表面からの入射光に対
する出射光の回折特性が偏光方向依存性を有するよう
に、前記基板表面にイオン交換により形成した屈折率変
化部とを備えるフレネルレンズとすることにより上記問
題点を解決する。
また本発明は、ニオブ酸リチウムまたはタンタル酸リチ
ウムを主成分とする基板表面に、マスクパターンを形成
する工程と、前記マスクパターンをマスクとして、前記
基板表面からの入射光に対する出射光の回折特性が偏光
方向依存性を有するように、前記基板表面にイオン交換
法により屈折率変化部を形成する工程とを有するフレネ
ルレンズの製造方法とするとにより上記問題点を解決す
る。
ウムを主成分とする基板表面に、マスクパターンを形成
する工程と、前記マスクパターンをマスクとして、前記
基板表面からの入射光に対する出射光の回折特性が偏光
方向依存性を有するように、前記基板表面にイオン交換
法により屈折率変化部を形成する工程とを有するフレネ
ルレンズの製造方法とするとにより上記問題点を解決す
る。
作用 本発明は基板において異常光に対する屈折率のみが変化
するというイオン交換法を用いてフレネルレンズを製造
するもので、回折特性に偏光方向依存性を持たせること
でこのレンズは回折,偏光の2機能を1部品で実現する
ことができる。
するというイオン交換法を用いてフレネルレンズを製造
するもので、回折特性に偏光方向依存性を持たせること
でこのレンズは回折,偏光の2機能を1部品で実現する
ことができる。
実施例 入射平面波の集束球面波のフレネルレンズ上での位相差
がπの整数倍となる半径がフレネルレンズの境界円の半
径に等しい。よって中心からm番目の境界円の半径をR
mとすれば(1)式が成立する。
がπの整数倍となる半径がフレネルレンズの境界円の半
径に等しい。よって中心からm番目の境界円の半径をR
mとすれば(1)式が成立する。
ここでfは焦点距離、kは波数である。(1)式に従って
ガラス上にCrによる白黒フレネルレンズパターンのマ
スクを形成した。これにより製造されるフレネルレンズ
の仕様は波長0.6328μmで素子直径3mm,焦束距
離4.6mm,パターンの最小線幅は6μmである。
ガラス上にCrによる白黒フレネルレンズパターンのマ
スクを形成した。これにより製造されるフレネルレンズ
の仕様は波長0.6328μmで素子直径3mm,焦束距
離4.6mm,パターンの最小線幅は6μmである。
次に上記マスクを用いたフレネルレンズ製造工程を第1
図に示す。まず第1図(a)のようにニオブ酸リチウム5
のX面上にAl膜6を電子ビーム蒸着により形成した。
次に第1図(b)のようにフォトレジスト2を塗布してフ
レネルレンズパターンを用いてレジスト上にパターニン
グを行った。次に第1図(c)のようにリン酸系エッチン
グ液でAl膜6をエッチングする。最後に第1図(d)の
ように安息香酸中(240℃)1.5時間イオン交換を
行った後、Al膜6を除去する。こうしてイオン交換に
よる屈折率変化部8が形成されるイオン交換時間は以下
のように決定した。
図に示す。まず第1図(a)のようにニオブ酸リチウム5
のX面上にAl膜6を電子ビーム蒸着により形成した。
次に第1図(b)のようにフォトレジスト2を塗布してフ
レネルレンズパターンを用いてレジスト上にパターニン
グを行った。次に第1図(c)のようにリン酸系エッチン
グ液でAl膜6をエッチングする。最後に第1図(d)の
ように安息香酸中(240℃)1.5時間イオン交換を
行った後、Al膜6を除去する。こうしてイオン交換に
よる屈折率変化部8が形成されるイオン交換時間は以下
のように決定した。
ニオブ酸リチウム中での端数をk1,同イオン交換による
屈折率変化部3での端数をk2,折率変化部8の厚みをd
とすると位相差φは(2)式で与えられる。
屈折率変化部3での端数をk2,折率変化部8の厚みをd
とすると位相差φは(2)式で与えられる。
ここでΔnは屈折率変化部8とニオブ酸リチウム5との
屈折率差,K0は真空中での波数である。この位相差を
πだけ変化させようとすると(2)式より厚みd=λ/
(2△n)となる。He−Neレーザの波長λを0.6
328μm,屈折率差を0.128とすると厚みdは
2.5μmとなり、それに要するイオン交換時間は第2
図に示すイオン交換時間とイオン交換深さの関係より
1.5時間となる。
屈折率差,K0は真空中での波数である。この位相差を
πだけ変化させようとすると(2)式より厚みd=λ/
(2△n)となる。He−Neレーザの波長λを0.6
328μm,屈折率差を0.128とすると厚みdは
2.5μmとなり、それに要するイオン交換時間は第2
図に示すイオン交換時間とイオン交換深さの関係より
1.5時間となる。
作製されたフレネルレンズ9にHe−Neレーザ光を入
射させ、垂直偏光(異常光方向)と水平偏光(常光方
向)との消光比を測定したところ30dBであった。ま
た焦光面上での光強度分布を測定したところスポットサ
イズは6μmであった。このように本実施例のフレネル
レンズは小型,軽量,製造価格が安いなどの多くの長所
を持つ。
射させ、垂直偏光(異常光方向)と水平偏光(常光方
向)との消光比を測定したところ30dBであった。ま
た焦光面上での光強度分布を測定したところスポットサ
イズは6μmであった。このように本実施例のフレネル
レンズは小型,軽量,製造価格が安いなどの多くの長所
を持つ。
本発明のフレネルレンズの他の実施例を第3図に示す。
第3図(a)のようにイオン交換のマスクとなるニオブ酸
リチウム5上のAl膜6をのこぎり波状に形成しておき
イオン交換法により第2図(b)のようにニオブ酸リチウ
ム5における屈折率変化部8をブレーズ化した。このよ
うにフレネルレンズ9をブレーズ化することによりほぼ
100%の効率で結像を行うことができ消光比は40d
Bであった。なお実施例では基板にLiNbO3を用い
たがLiTaO3を用いても良い。
第3図(a)のようにイオン交換のマスクとなるニオブ酸
リチウム5上のAl膜6をのこぎり波状に形成しておき
イオン交換法により第2図(b)のようにニオブ酸リチウ
ム5における屈折率変化部8をブレーズ化した。このよ
うにフレネルレンズ9をブレーズ化することによりほぼ
100%の効率で結像を行うことができ消光比は40d
Bであった。なお実施例では基板にLiNbO3を用い
たがLiTaO3を用いても良い。
発明の効果 本発明のフレネルレンズおよびその製造方法によれば、
このフレネルレンズは回折特性が偏光方向依存性を有す
るため回折機能および偏光機能の二機能を一素子で構成
することができるコンパクト化が図れる。
このフレネルレンズは回折特性が偏光方向依存性を有す
るため回折機能および偏光機能の二機能を一素子で構成
することができるコンパクト化が図れる。
第1図は本発明の一実施例のフレネルレンズの製造工程
を説明するための図、第2図はイオン交換時間とイオン
交換深さの関係を示す図、第3図は本発明の他の実施例
のフレネルレンズの製造工程を説明するための図、第4
図は従来のフレネルレンズの製造工程を説明するための
図である。 5……ニオブ酸リチウム、8……屈折率変化部、9……
フレネルレンズ。
を説明するための図、第2図はイオン交換時間とイオン
交換深さの関係を示す図、第3図は本発明の他の実施例
のフレネルレンズの製造工程を説明するための図、第4
図は従来のフレネルレンズの製造工程を説明するための
図である。 5……ニオブ酸リチウム、8……屈折率変化部、9……
フレネルレンズ。
Claims (5)
- 【請求項1】ニオブ酸リチウムまたはタンタル酸リチウ
ムを主成分とする基板と、 前記基板表面からの入射光に対する出射光の回折特性が
偏光方向依存性を有するように、前記基板表面にイオン
交換により形成した屈折率変化部とを備えることを特徴
とするフレネルレンズ。 - 【請求項2】ニオブ酸リチウムまたはタンタル酸リチウ
ムを主成分とする基板にはX板を用いることを特徴とす
る特許請求の範囲第1項記載のフレネルレンズ。 - 【請求項3】屈折率変化部の厚みdと、入射光の波長λ
と、前記屈折率変化部と基板との屈折率差Δnとの間
に、 d=λ/(2・Δn)の関係があることを特徴とする特
許請求の範囲第1項記載のフレネルレンズ。 - 【請求項4】ニオブ酸リチウムまたはタンタル酸リチウ
ムを主成分とする基板表面に、マスクパターンを形成す
る工程と、 前記マスクパターンをマスクとして、前記基板表面から
の入射光に対する出射光の回折特性が偏光方向依存性を
有するように、前記基板表面にイオン交換法により屈折
率変化部を形成する工程とを有することを特徴とするフ
レネルレンズの製造方法。 - 【請求項5】安息香酸中、160℃〜250℃の温度で
イオン交換法を行うことを特徴とする特許請求の範囲第
4項記載のフレネルレンズの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3096485A JPH0616121B2 (ja) | 1985-02-19 | 1985-02-19 | フレネルレンズおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3096485A JPH0616121B2 (ja) | 1985-02-19 | 1985-02-19 | フレネルレンズおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61189504A JPS61189504A (ja) | 1986-08-23 |
JPH0616121B2 true JPH0616121B2 (ja) | 1994-03-02 |
Family
ID=12318354
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3096485A Expired - Lifetime JPH0616121B2 (ja) | 1985-02-19 | 1985-02-19 | フレネルレンズおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0616121B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0630166B2 (ja) * | 1986-12-12 | 1994-04-20 | 日本電気株式会社 | 光ヘツド装置 |
DE69330357T2 (de) * | 1992-08-07 | 2001-10-31 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Optische Speichervorrichtung |
US5815293A (en) * | 1993-02-01 | 1998-09-29 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Compound objective lens having two focal points |
JP2532818B2 (ja) * | 1993-02-01 | 1996-09-11 | 松下電器産業株式会社 | 対物レンズおよび光ヘッド装置 |
US5754512A (en) * | 1995-05-30 | 1998-05-19 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Correction elements to lower light intensity around an optical axis of an optical head with a plurality of focal points |
DE19619478A1 (de) * | 1996-05-14 | 1997-11-20 | Sick Ag | Optische Anordnung mit diffraktivem optischem Element |
TWI575257B (zh) * | 2012-12-17 | 2017-03-21 | 鴻海精密工業股份有限公司 | 光學耦合透鏡以及光學通訊模組 |
TW201426153A (zh) * | 2012-12-24 | 2014-07-01 | Hon Hai Prec Ind Co Ltd | 光調變器 |
CN107037512B (zh) * | 2017-05-19 | 2023-08-22 | 首都师范大学 | 一种高效率衍射透镜 |
-
1985
- 1985-02-19 JP JP3096485A patent/JPH0616121B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61189504A (ja) | 1986-08-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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