JPH06161195A - 電子写真記録装置 - Google Patents

電子写真記録装置

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JPH06161195A
JPH06161195A JP4311621A JP31162192A JPH06161195A JP H06161195 A JPH06161195 A JP H06161195A JP 4311621 A JP4311621 A JP 4311621A JP 31162192 A JP31162192 A JP 31162192A JP H06161195 A JPH06161195 A JP H06161195A
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JP
Japan
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exposure amount
image
photoconductor
exposure
electrophotographic recording
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4311621A
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English (en)
Inventor
Mamoru Okano
守 岡野
Nobuyoshi Hoshi
信義 保志
Shinya Kobayashi
信也 小林
Teruaki Mitsuya
輝章 三矢
Shigetaka Fujiwara
重隆 藤原
Kazuto Masuda
和人 増田
Yasuo Kikuchi
康夫 菊池
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Koki Holdings Co Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Koki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】面画像の濃度と線画像の線幅をユーザの好みに
応じて独立に設定できるようにして、ユーザの好みに応
じた画像を得る電子写真記録装置を提供する。 【構成】入力画像データに基づき、印写画像が面画像と
線画像とのどちらであるかを認識する認識手段と、あら
かじめ設定された露光量に基づいて露光量を調節する手
段と、ユーザの好みに応じて面画像の濃度と線画像の線
幅を独立に設定するための露光量や装置の設定条件を設
けた。 【効果】現像バイアスと感光体への露光量を独立に調節
する手段を設けたので、多くのユーザが満足するような
高品位な画像を得られるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真法によって画像
を記録する電子写真記録装置に係り、特に電子写真記録
装置内の露光量制御装置及び露光量制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来望まれる印写画像の濃さは、電子写
真記録装置のユーザによって異なるため、ユーザが自分
の好みに応じて画像濃度を変化させる手段が必要とな
る。その一つとして露光量を調整する方法が有る。しか
し、露光量を調整する方法では画像を濃く印写しようと
すると、文字や罫線、あるいはハッチング画像を形成す
る線(ライン)画像部分ではトナーが多く付着するため
に、線が太く印写されてしまい、所定の解像度が得られ
ないという問題があった。所定の解像度を得るために、
特公昭62−26621 号等では、画像情報に基づいて変調さ
れた光を露光手段によって感光体ドラムに照射する際
に、印写画像が線画像であることを認識して露光量を低
下させる方法が知られている。感光体ドラムに照射する
露光量を低下させることによってトナー付着量を少なく
し、線の太りを抑制する。この方法では所定の解像度が
得られ、線幅が一定となり、面画像の濃度も一定とな
る。ところが、電子写真記録装置のユーザによって好ま
れる線幅や面画像の濃度は多様である。ユーザによって
は画像全体の濃度が小さいものを好んだり、所定の解像
度を得た上に濃い濃度の面画像を好んだりする。ユーザ
の好みはまちまちであるため、従来技術ではユーザの好
みに応じた画像を提供できなかった。
【0003】また、電子写真記録装置によって画像を印
写する場合、装置の使用環境や現像剤の帯電状態が変化
すると、面画像(ソリッド領域)の画像濃度と線画像の
線幅は変化することが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた特性によ
り、従来技術では、たとえ感光体に照射する露光量を面
画像や線画像等の画像の種類に応じて変化させても、装
置の使用環境や現像剤の帯電状態が変化することによっ
て画像は変化するという問題があった。そこで、本発明
の目的は、装置や現像剤の使用環境や状態に応じて露光
量を変化させ、一定の画質を得る電子写真記録装置を提
供することにある。また、従来技術では、あらかじめ設
定された露光量値を変化させることができないために、
ユーザの好みに応じた画質を得ることができなかった。
そこで、本発明の他の目的は、露光量やバイアス電圧等
の装置設定条件を変化させることにより、ユーザが好み
に応じて面画像の濃度と線画像の線幅を独立に設定でき
るようにして、多様なユーザの好みを満足させ、かつ良
好な画像を得る電子写真記録装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は電子写真記録装置内の露光手段を次のよう
にしたものである。入力画像データに基づき、印写画像
が面画像と線画像とのどちらであるかを認識する認識手
段と、現像剤特性や現像条件によってあらかじめ設定さ
れた適切な露光量を記憶する手段を有し、この値に基づ
いて露光量を調節する手段を設けたものである。
【0006】また、ユーザの好みに応じて面画像の濃度
と線画像の線幅を独立に設定できるように、露光量や装
置の設定条件を設けたものである。
【0007】
【作用】大型計算機やOA機器などのホスト装置からの
画像データは、電子写真記録装置が印写する順に従っ
て、メモリに送られる。画像データに基づいて画像のド
ット配列が決定されて印写される。パターン認識装置は
メモリに記憶されたデータやドット配列等が示す印写画
像が面画像と線画像のどちらであるかを認識し、認識結
果をデータベースに送る。データベースには、あらかじ
め実験や解析によって求められた面画像,線画像に対す
る適切な露光量が格納されている。上記認識結果をデー
タベースと照合して露光量を決定して露光することによ
り、一定の画質を得る。
【0008】また、ユーザの好みに応じて面画像の濃度
と線画像の線幅を独立に設定できるように、露光量を調
節する手段を設け、メモリに格納された露光量を変化さ
せることが可能となっている。その露光量を得るために
必要な電流を電流変換器から発光装置に送り、発光装置
を駆動する。感光体上に形成される静電潜像を制御し
て、ユーザが望む画像が得られるようになる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図13を用い
て説明する。
【0010】実施例1 図1(a)は本発明による露光量を制御する露光手段の
一実施例の構成である。1はホスト装置、2は画像デー
タ、3はメモリ、4はパターン認識装置、5はデータベ
ース、6は電流変換器、7は発光装置、8はバイアス電
圧設定装置である。大型計算機やOA機器などのホスト
装置1から電子写真記録装置に送られる画像データ2
は、画像を適当な方法で標本化して量子化された画素デ
ータとなっている。最終的に電子写真記録装置内の発光
装置7から発せられる光量を決定するためには、まず、
個々の画素がどのような画像の一部かを認識する必要が
ある。パターン認識装置4はメモリ3に格納された画像
データ2を参照し、認識対象画素とその周辺の画像デー
タ2から、認識対象画素がどのような画像の一部かを認
識する。参照する画像データ2の数が多いほど正確にか
つ多様な認識ができる。図8は面画像を認識する方法の
例を示す。黒枠で示した認識対象画素とその周辺画素、
合計25個の画像データ2を参照し、この25個の画像
データ2がすべて「1」、つまり「印写ドット」の場
合、認識対象画素は面画像の一部と認識される。面画像
の一部と認識されない場合は、線画像の一部と認識され
る。
【0011】図2は、計算機等からの画像データを電子
写真法によって記録する電子写真装置の構成を示す断面
側面図である。20は感光体ドラム、21は帯電器、2
2は露光手段、23は現像装置、24は転写器、25記
録紙、26は搬送手段、27は定着装置、28はイレー
サランプ、29はクリーナである。この電子写真記録装
置には、回転可能に支持された感光体ドラム20の周囲
に帯電器21,露光手段22,現像装置23,転写器2
4,イレーサランプ28,クリーナ29が設置されてい
る。時計回りに回転する感光体ドラム20の表面は、帯
電器21によって一様に帯電され、画像情報に基づいて
変調された光が露光手段22によって感光体ドラム20
に照射され、照射位置の電荷が除かれることにより、感
光体ドラム20表面には静電潜像が形成される。静電潜
像を乗せた感光体ドラム20が現像装置23の位置に進
行すると、現像装置23内に収容されているトナーが静
電潜像に付着することによって、静電潜像は現像されト
ナー像となる。トナー像が形成された後、感光体ドラム
20はさらに回転し、トナー像は転写器24に対向する
位置で記録紙25上に静電力によって転写される。記録
紙25は搬送手段26によって定着装置27に搬送さ
れ、トナー像は定着装置27で熱によって記録紙25上
に溶着する。この後、記録紙25は搬送手段26によっ
てトレー上(図示せず)に送り出される。一方、記録紙
25上にトナー像が転写された後、感光体ドラム20表
面に残留したトナーはクリーナ28によって除去され
る。その後、感光体ドラム20表面はイレーサランプ2
9が点灯することによって除電される。さらに感光体ド
ラム20が回転し、以上の過程を繰り返す。
【0012】本発明の特徴は上記装置の露光手段22と
現像機23の間に表面電位測定器を設け、感光体の感度
を測定し露光量を制御するようにした点にある。この詳
細に関しては後述する。また、図3に現像機の断面側面
図を示している。
【0013】31は現像剤容器、32は現像剤、33は
ドクタブレード、34は現像ロール、35はバイアス電
源である。現像剤容器31中に収容されている現像剤3
2は現像ロール34が回転することによって搬送され
る。搬送の途中、現像剤32はドクタブレード33によ
って適当な量に規制される。現像剤32中のトナーは現
像剤容器31内で摩擦によって帯電している。バイアス
電源35によって現像ロール34に印加されるバイアス
電圧によって、現像ロール34と感光体ドラム20との
間に電界が形成され、トナーが静電潜像に付着して現像
が行われる。このバイアス電圧の大きさを変化させるこ
とによって、感光体ドラム20へのトナー付着量を変化
させ、画像濃度を変化させることができる。
【0014】また、図2における露光手段22からの露
光量を調整することによっても、ユーザは画像濃度を補
正することができる。
【0015】次に、印写する画像によって、露光量を変
化させる方法の概略を図4によって説明する。図4は画
像の種類を認識して露光量を調整する方法を示す図であ
る。40は画像情報、41は画像認識回路、42は発光
装置、43はミラー、44はミラーモータである。計算
機等からの画像情報40は、画像認識回路41によって
印写する画像が面画像部、線画像部のどちらであるかが
認識される。同じ露光量を感光体に照射した場合、線画
像部は面画像部に比べて感光体表面での電位変化が大き
くなるため、トナーが付着しやすい。したがって、線画
像部に対しては面画像部よりも露光量を減少させるよう
な電気信号を出し、発光装置42を駆動する必要があ
る。光はモータ44によって回転するミラー43を介し
て感光体20上に照射される。このように画像によって
露光量を制御することによって面画像を濃く、所定の解
像度の線画を印写することができる。
【0016】図1(a)のデータベース5には、あらか
じめ実験によって定められた露光量データが格納されて
いる。露光量データの設定方法について以下に述べる。
【0017】線画像を印写する場合、線の細さの限界は
線のかすれが発生しないことである。線画像の一つであ
る文字の場合は、文字として認識できることである。つ
まり、線のかすれが発生せず、文字として認識できる程
度の線幅が必要となる。
【0018】図3は現像機の断面側面図である。
【0019】31は現像剤容器、32は現像剤、33は
ドクタブレード、34は現像ロール、35はバイアス電
源である。現像剤容器31中に収容されている現像剤3
2は現像ロール34が回転することによって搬送され
る。搬送の途中、現像剤32はドクタブレード33によ
って適当な量に規制される。現像剤32中のトナーは現
像剤容器31内で摩擦によって帯電している。バイアス
電源35によって現像ロール34に印加されるバイアス
電圧によって、現像ロール34と感光体ドラム20との
間に電界が形成され、トナーが静電潜像に付着して現像
が行われる。このバイアス電圧の大きさを変化させるこ
とによって、感光体ドラム20へのトナー付着量を変化
させ、画像濃度を変化させることができる。
【0020】図9(a)は露光量データの設定方法を示す
チャートである。感光体表面の温度によって感光体の感
度が異なるので、その影響を考慮する必要がある。図9
(a)の図の3本の曲線は、上から感光体低感度時(5
℃),測定時(室温),感光体高感度時(45℃)のレ
ーザ光量と露光後の感光体表面電位の関係を示してい
る。上記の温度範囲は一例であり、電子写真記録装置の
使用環境を考慮して決定すればよい。
【0021】また、露光量データの設定時には、印写す
る細線の幅がトナーの帯電状態によって変化することを
考慮する必要がある。図9(a)の左側の図の実線は、
同一の装置条件において、印写した細線が最も細くなっ
た場合、図の点線は印写した細線が最も太くなった場合
を示す。線画像に対する露光量の下限値は、感光体の感
度が低い場合でも線にかすれが発生しないように設定す
る。その線幅を与える感光体表面電位は、図9(a)に
示すように現像バイアスの大きさによって異なる。ここ
で、ユーザが設定可能な現像バイアス電圧V1〜V3の
範囲は、250〜550Vである。ユーザが好みに応じ
て面画像の濃さを変化させるために現像バイアス電圧を
変化させても、同じ幅の線を得るためには、現像バイア
スが大きいほど露光後の感光体表面電位が大きくなるよ
うに設定する必要がある。そのためには、現像バイアス
が大きいほど感光体に照射する露光量を小さくしなくて
はならない。かすれのない線画像を印写するために必要
な最低の露光量(以下、基準露光量と呼ぶ)は、現像バ
イアス電圧が大きくなるほど小さくなる。線画像に対す
る露光量(以下、露光量Iと呼ぶ)は、基準露光量以上
に設定する。上記現像バイアス電圧と露光量Iの関係を
基にして、ある適当な範囲の現像バイアス電圧に対して
1つの露光量Iを設定し、データベース5に格納する。
【0022】線画像部と同じ露光量を感光体に照射する
と、面画像部の中央部では感光体表面での電位変化が小
さくなるため、線画像部に比べてトナーが付着しにく
い。したがって、面画像に対する露光量(以下、露光量
IIと呼ぶ)は、露光量Iよりも大きく設定する。露光量
IIは、十分な濃さの面画像が得られるように露光量Iに
適当な一定値を加えることによって設定する。
【0023】露光量に応じた電流値を電流変換器6によ
って生成し、発光装置7を駆動させて感光体を露光す
る。この電流変換器6の構成を図10(a)に示す。1
01は線画像用定電流源、102は重畳用定電流源、1
04はバイアス用定電流源、105,106はスイッチ
ング素子である。線画像用定電流源101は複数必要で
あり、おのおの電流値は異なる。線画像用定電流源10
1は、現像バイアスに応じて設定された露光量Iを得る
ための電流源である。スイッチング素子105によっ
て、適切な線画像用定電流源101の1つが選択され
る。この線画像用定電流源101の電流が発光装置7に
送られる。ここで、線画像部を露光するために必要な電
流値をIl とおく。印写画素が面画像部の一部と認識さ
れた場合には、スイッチング素子106がonとなり、
重畳用定電流源102からの電流(電流値Is )も発光
装置7に送られる。また、バイアス用定電流源104か
らの電流(電流値I0 )は、発光装置7での発光を安定
にするため、常に発光装置7に送られている。
【0024】図11は駆動電流Iと発光装置7の出力P
との関係を示している。非画像部では、I=I0でP=
0(≒0)となり、線画像部では、I=IlでP=P1
となり、面画像部では、I=ISでP=P2となり、それ
ぞれの出力Pで露光が行われる。現像バイアスに応じて
設定された露光量Iで露光すると、現像バイアス電圧が
変わった場合でも、線画像は常に一定の線幅で印写する
ことができるという効果がある。
【0025】実施例2 実施例1では、線画像は常に一定の線幅で印写すること
ができるという効果があるが、ユーザの好みに応じた線
画像の線幅が得られないという問題を内在する。多様な
ユーザの好みに応ずるという課題を達成するためには、
電流変換器6内に露光量Iの大きさを変化させる補正装
置を設ける必要がある。図10(b)は、図10(a)
の電流変換器に補正装置を加えた構成を示している。1
03は微調整用定電流源、107は電流調整器である。
微調整用定電流源103は、線画像部の線幅を調節する
ための電流源である。ユーザは、電流調整器107を操
作することによって電流値を変化させることができる。
スイッチング素子105によって選択された線画像用定
電流源101の1つからの電流と電流調整器107によ
る設定された電流の和が発光装置7に送られる。この電
流値の和がIl となり、図11に示すように、線画像部
では、I=IlでP=P1となり、面画像部では、I=I
S でP=P2 となり、それぞれの出力Pで露光が行われ
る。このため、ユーザは感光体上に形成される静電潜像
を制御することができ、ユーザが望む画像が得られるよ
うになる。
【0026】実施例3 実施例2では、線画像部の線幅を調整するために付加さ
せる光強度に上限を設定しなかった。しかし、現像条件
によっては、光強度が過多になると線画像部にトナーが
付着し過ぎてオフセットを発生させることがある。した
がって、線画像部の線幅を調整するために付加させる光
強度に上限を設定する必要がある。この上限の値は、あ
らかじめ実験によって設定できる。ここで、オフセット
について説明する。
【0027】図12は従来の定着装置の断面図である。
121はヒートローラ、122はバックアップローラ、
123はトナーである。定着装置には少なくともヒート
ローラ121とバックアップローラ122が存在する。
定着装置は、転写装置で記録紙25上に転写されたトナ
ー123を熱によって固着させる装置である。単位面積
あたりのトナー123の付着量が多い部分を定着する
際、ヒートローラ121の表面にトナーが付着する場合
がある。この現象をオフセットと呼び、ヒートローラ1
21の表面に付着したトナーをオフセットトナー124
と呼ぶ。オフセットトナー124の一部は、次に搬送さ
れてくる記録紙25上に付着するため、誤印字を発生さ
せるという問題が発生する。
【0028】オフセットを防止するために光強度に上限
を設定する方法を図9(b)を用いて説明する。オフセ
ットは線画像部にトナーが付着し過ぎることによって発
生する。様々な種類の線画像を印写することにより、オ
フセットが発生する印写条件を調べた。A4の記録紙上
のトナー付着量が100mgを超える装置条件においてオ
フセットが発生した。この印写条件において印写した4
80dpi のドット密度での1ドット線の幅が、許される
線幅の上限値となる。したがって、ユーザが線画像部の
線幅を調節するために露光量Iに光量を付加させる場
合、1ドット線の幅が一定の範囲に入るように露光量を
設定する必要がある。図9(b)では、図9(a)での
バイアス電圧がV2の場合における露光量の設定方法を
示している。同じ露光量を感光体に照射した場合、感光
体の感度が低いときに線幅は細くなる。感度が低い状態
に印写される1ドット線にかすれが発生しない露光量が
基準露光量となり、この基準露光量以上に露光量Iを設
定する。また、線画像を印写する露光量の上限は、感度
が高い場合にオフセットが発生しない露光量である(露
光量aとおく)。露光量aと露光量Iの差がユーザが付
加できる露光量の範囲である。同様にして他のバイアス
電圧に対して露光量I及びユーザが付加できる露光量の
範囲を設定する。
【0029】線画像部の線幅を調整するために付加させ
る露光量を設定する方法の一例を図13のようにした。
図13は、図10(b)の電流変換器の一部を改めたも
のである。電流値が異なる微調整用定電流源103を複
数必要する。ユーザによって設定された現像バイアスに
応じて、スイッチング素子105によって微調整用定電
流源103の1つが選択される。図10(b)の場合と
同様に、線画像用定電流源101の電流値と電流調整器
107によってユーザが設定した電流値の和(電流値I
l )が発光装置7に送られる。
【0030】このような構成にすることで、露光量が過
多になることによる線画像部へのトナー付着が過大にな
ることがなく、オフセットを発生させることがない。し
たがって、誤印字が発生しないという効果がある。
【0031】実施例4 装置の使用環境が画像に及ぼす影響を図5〜図7に示
す。
【0032】図5は感光体に照射する露光量と露光後の
感光体表面電位との関係を示す図である。露光量とは、
レーザ出力とレーザ照射時間の積で表わされる。ここで
述べる電子写真記録装置はレーザの走査速度が一定であ
るので、レーザ出力と感光体に照射する露光量は比例す
る。図5によると、感光体に照射する露光量が大きいほ
ど表面電位が低くなることがわかる。また、同一の露光
量を感光体に照射した場合、感度がよい感光体ほど表面
電位が下がる。
【0033】図6は現像バイアス電圧を変化させた場合
における露光後の感光体表面電位と480dpi(dots pe
r inch)のドット密度の1ドット線の線幅との関係を示
している。ここで、V1〜V3は現像バイアス電圧であ
り、V1<V2<V3である。表面電位と線幅の関係
は、感光体の感度が異なる場合でも変化がない。露光後
の感光体表面電位が低いほど現像時にトナーが付着しや
すくなるので、線幅は太くなる。また、現像装置に印加
するバイアス電圧が大きいほど、線幅は太くなる。図5
と図6より露光量が大きいほど、バイアス電圧が大きい
場合ほど、線幅が太くなることがわかる。また、同じ露
光量を感光体に照射した際、感光体の感度がよいほど表
面電位が低くなり、線幅は太くなる。
【0034】図7は露光後の感光体表面電位と面画像の
濃度との関係を示した図である。図6と同様にV1,V
2はバイアス電圧であり、V1<V2である。線画像と
同様に表面電位が低いほど現像時にトナーが感光体に付
着しやすくなるので、高濃度の画像が得られる。
【0035】また、一般にトナーの帯電量が小さいほど
トナーが感光体に付着しやすくなるので、線画像の線幅
は太くなり、面画像は濃くなる。
【0036】上述のように、感光体を長く使うと感度が
低下してくるため、同じ露光量を照射した場合、新品の
感光体に比べて長く使用した感光体の表面電位は高くな
る。したがって、同じ幅の線画像を得るためには、新品
の感光体に対する露光量と長く使用した感光体に対する
露光量は異なるように設定しなくてはならない。感光体
の感度低下の度合いは印写量に依存するため、電子写真
記録装置内に印写量を記録するカウンタを設け、印写量
に応じて線画像部に対する露光量Iの大きさを補正する
必要がある。あらかじめ印写量に応じた感光体の劣化特
性を測定し、5万頁印写ごとの適切な現像バイアスと露
光量Iの大きさの関係を求め、図1のデータベース5に
格納しておくことによって、常に一定の画質が得られる
という効果が得られる。
【0037】実施例5 本実施例は、感光体のロットばらつきに対応する例を述
べる。
【0038】感光体を長く使うと感度が低下したり、感
光体表面が損傷するので、感光体を交換する必要があ
る。しかし、電子写真記録装置内の感光体を交換する前
後で感光体の感度が一致しているとは限らない。ロット
の違いによる感光体の感度ばらつきは、無視できるほど
小さいものではない。感度が異なる別の感光体を用いた
場合でも、感度以外の条件が同じであれば、図6に示し
た感光体の表面電位と線画像の線幅の関係は変化しな
い。感度の異なる感光体において、図5に示すような感
光体に照射する露光強度とその時の感光体の表面電位と
の関係をあらかじめ測定すれば、適切な露光量Iの大き
さを求めることができる。感光体の感度ごとにあらかじ
めバイアス電圧と露光量Iの組合わせをデータベース5
に設定しておき、電子写真記録装置の感光体を交換する
時に、交換者が適切な組合わせで印写できるように切り
替える。これにより、感光体の感度が変わった場合でも
常に一定の画質が得られるという効果が得られる。
【0039】実施例6 実施例4と実施例5では、あらかじめ把握した感光体特
性によってバイアス電圧に連動した露光量を設定し、デ
ータベースに露光量を格納して印写するものであった。
本実施例は、感光体特性や感光体表面の温度を計測し、
その結果に基づいて露光量を決定する方法を述べる。
【0040】感光体の感度は、図5に示したように感光
体表面の温度によって変化する。また、実施例4で述べ
たように、感光体の感度は感光体の使用状態によっても
変化する。あらかじめ把握した感光体の感度特性を基に
露光量を設定しておいた場合、必ずしも予期した面画像
の濃度や線画像の線幅が得られるとは限らない。そこで
図2に示すように、露光手段22と現像装置23の間に
表面電位測定器30を設置し、図5のような感光体感度
特性を測定する機構を設け、かつ、感光体表面の温度を
測定することによって、適切な露光量を計算して感光体
を露光することが必要となる。電子写真記録装置を使用
する前などに、露光量と露光後の感光体表面電位の関
係、及び、感光体表面温度を自動的に測定し、感光体の
感度特性をデータベースに格納する。感光体の表面電位
の測定は、熱電対等を用いて測定できる。感光体の表面
電位を測定し、その結果を基に露光量を制御する装置を
図1(b)のようにした。データベース5には、感光体
の感度特性,バイアス電圧と露光量Iとの組合わせ等の
データが格納されている。データベース5のデータをも
とに、印写時の感光体表面温度を計測結果とユーザが設
定した現像バイアス電圧により、演算装置9によって適
切な露光量が決定される。必要な電流が電流変換器6に
よって生成され、発光装置7より適切な光が感光体に照
射される。これにより、環境が変化した場合でも精度よ
く予期した濃度の面画像や予期した線幅の線画像が得ら
れる 実施例7 本実施例は、多色印刷を行う電子写真記録装置に対応す
る例を述べる。
【0041】多色印刷を行う電子写真記録装置は、互い
に異なる色のトナーを含む現像剤を収容した複数の現像
装置を用いる。フルカラーの印写を行う場合、シアン,
マゼンタ,イエロー,黒の4種類のトナーを必要とす
る。トナーの種類が異なると帯電状態が異なるため、同
一の現像バイアスや露光量であっても、面画像の画像濃
度や線画像の線幅は変化する。各トナーごとの現像バイ
アス電圧と露光量Iの関係をデータベース5に記憶させ
ることによって、多色印刷を行う電子写真記録装置にお
いても常に一定の画質が得られるという効果が得られ
る。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、感光体に照射する露光
量と表面電位の関係、及び、現像バイアスと基準露光量
の組合わせを記憶する装置を備えており、これに基づい
てバイアス電圧を変化させると連動して感光体に照射さ
れる露光量が変化するため、電子写真記録装置の感光体
や現像剤を交換した場合でも、一定の画質が得られると
いう効果がある。
【0043】さらに、面画像の濃度と線画像の線幅を独
立に設定できるように、現像バイアスと感光体への露光
量を調節する手段を設けたので、電子写真記録装置のユ
ーザの好みに応じた印写画像を得られるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するために露光量を制御する露光
手段を説明する図である。
【図2】本発明に用いる電子写真記録装置の概略構成を
示す断面側面図である。
【図3】電子写真記録装置内の現像装置の断面側面図で
ある。
【図4】画像の種類を認識して露光量を調整する方法を
示す図である。
【図5】露光強度と露光後の感光体の表面電位との関係
を示す図である。
【図6】露光後の感光体の表面電位と線幅の関係を示し
た図である。
【図7】露光後の感光体の表面電位と面画像の濃度の関
係を示した図である。
【図8】面画像を認識する例を示した図である。
【図9】感光体に照射する露光量を設定する方法を示し
た図である。
【図10】電流変換器の構成の一例を示す図である。
【図11】発光装置の入力電流と発光出力の関係を示し
た図である。
【図12】定着装置の断面図である。
【図13】電流変換器の構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…ホスト装置、2…画像データ、3…メモリ、4…パ
ターン認識装置、5…データベース、6…電流変換器、
7…発光装置、8…バイアス電圧設定装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/06 101 H04N 1/23 103 Z 9186−5C 1/29 Z 9186−5C (72)発明者 小林 信也 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 三矢 輝章 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 藤原 重隆 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 増田 和人 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 菊池 康夫 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 日 立工機株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体と、前記感光体を露光し静電潜像を
    形成する露光手段と、入力画素データに基づいて画像パ
    ターンを認識する認識手段と、その認識結果に基づいて
    前記露光手段の露光量を変化させる露光量制御手段と、
    前記感光体上に形成された静電潜像を現像する現像装置
    を有する電子写真記録装置において、前記現像装置に印
    加するバイアス電圧を変化させるバイアス電圧制御手段
    を設け、前記バイアス電圧制御手段と、前記露光量制御
    手段が連動して制御するように接続したことを特徴とす
    る電子写真記録装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記露光量制御手段に
    露光量を補正する補正手段を設けたことを特徴とする電
    子写真記録装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記認識手段によって
    入力が素データから面画像部と線画像部を判別し、前記
    判別結果に基づいて、前記露光量制御手段は面画像部に
    照射する露光量を線画像部に照射する露光量よりも大き
    くなるように制御することを特徴とする電子写真記録装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記現像装置に印加す
    るバイアス電圧と前記感光体に照射する露光量の組合わ
    せを記憶する記憶手段を有することを特徴とする電子写
    真記録装置。
  5. 【請求項5】請求項1において、前記現像装置を複数台
    設け、前記現像装置に印加するバイアス電圧と感光体に
    照射する露光量の組合わせを前記現像装置毎に記憶する
    記憶手段を設けたことを特徴とする電子写真記録装置。
  6. 【請求項6】請求項1において、前記露光量制御手段
    は、線画像に対する露光量は線画像にかすれが発生する
    露光量よりも大きく、画像にオフセットが発生する露光
    量よりも小さく制御することを特徴とする電子写真記録
    装置。
  7. 【請求項7】請求項1において、前記感光体の感度特性
    を検出する検出手段を設け、前記バイアス電圧制御手段
    と前記露光量制御手段が制御する制御量を、前記検出器
    の検出値に応じて決定する演算手段を設けたことを特徴
    とする電子写真記録装置。
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