JPH0616104U - キャスター装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車輪４が外方から見え難く外観意匠を向上す
ることができるキャスター装置を提供する。 【構成】 上端中央部に連結具１を有する略逆わん形の
キャスターカバー２と、キャスターカバー２内に連結具
１の中心軸線３からずらし且つキャスターカバー２の下
端から僅かに突出させて回動自在に軸支される車輪４と
を備え、車輪４の側面５に放射状にフレーム６を形成す
るとともに、フレーム６間に挿入可能なストッパー７を
キャスターカバー２に設けてあり、車輪４がキャスター
カバー２内に連結具１の中心軸線３からずらし且つキャ
スターカバー２の下端から僅かに突出させて回動自在に
軸支されるため、車輪４が外方から見え難くなる。又、
キャスターカバー２が略逆わん形であるため、車輪４の
位置に関係なく外見上同じ状態にあるように見える。
又、車輪４の側面５に放射状にフレーム６を形成するた
め、車輪４がフレーム６により補強される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、キャビネット、テーブル等に用いられるキャスター装置に関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

図９に示すように、上部に連結具１を有する支持体８と、支持体８に連結具１ の中心軸線３からずらして回動自在に軸支される車輪４と、支持体８に設けられ るストッパー７とからなるキャスター装置が知られている。

【０００３】 このキャスター装置としては、キャビネット、テーブル等の下端に連結具１に より支持体８及び車輪４を取り付け、キャビネット、テーブル等を任意の位置に 移動し、ストッパー７を作用させて車輪４の動きを拘束し、キャビネット、テー ブル等を動かないようにすることができるものである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来の技術においては、車輪４が大きく露出して外方から 見え易いとともに、キャビネット、テーブル等を任意の位置に移動した際、様々 な方向に向いている車輪４及び支持体８が見え外観意匠を著しく損なうものであ る。

【０００５】 そこで本考案は、上記従来の技術における問題を解決するために考案されたも のであり、すなわちその課題は、車輪４が外方から見え難く外観意匠を向上する ことができるキャスター装置を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案のキャスター装置においては、上端中央部に連結具１を有する略逆わん 形のキャスターカバー２と、キャスターカバー２内に連結具１の中心軸線３から ずらし且つキャスターカバー２の下端から僅かに突出させて回動自在に軸支され る車輪４とを備え、車輪４の側面５に放射状にフレーム６を形成するとともに、 フレーム６間に挿入可能にしてなるストッパー７をキャスターカバー２に設けて なることを特徴とするものである。

【０００７】

【作用】

本考案のキャスター装置においては、車輪４がキャスターカバー２内に連結具 １の中心軸線３からずらし且つキャスターカバー２の下端から僅かに突出させて 回動自在に軸支されるため、車輪４が外方から見え難くなるものである。又、キ ャスターカバー２が略逆わん形であるため、車輪４の位置に関係なく外見上同じ 状態にあるように見えるものである。又、車輪４の側面５に放射状にフレーム６ を形成するため、車輪４がフレーム６により補強されるものである。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案を、図面に示した実施例に基づいて詳細に説明する。

【０００９】 図１、図２のキャスター装置は、本考案の一実施例で、上端中央部に連結具１ を有する略逆わん形のキャスターカバー２と、キャスターカバー２内に連結具１ の中心軸線３からずらし且つキャスターカバー２の下端から僅かに突出させて回 動自在に軸支される車輪４とを備え、車輪４の側面５に放射状にフレーム６を形 成するとともに、フレーム６間に挿入可能にしてなるストッパー７をキャスター カバー２に設けてなるものである。

【００１０】 キャスターカバー２は、上方に凸状の球面部９と偏平な下面１０とからなり、 樹脂で一体的に成形してなるものである。球面部９の上端中央部には、連結具１ が嵌合される嵌合孔１１を形成してなるものである。又、偏平な下面１０には、 中心軸線３からずらして支持される車輪４を取り付ける取付け孔１２を形成して なるものである。

【００１１】 連結具１は、キャスターカバー２の上端中央部の嵌合孔１１に設けてなるもの であり、内部にベアリングを有する支持部１３と支持部１３に回動自在に設けら れる軸部１４とからなり、軸部１４の上端部にはネジ部１５を形成してなるもの である。

【００１２】 車輪４は、キャスターカバー２の下面１０の取付け孔１２に一部キャスターカ バー２から突出するよう回動自在に軸支してなるものであり、中心軸線３が車輪 ４の回転面と略一致するよう車軸１６の両端を支持してなるものである。又、両 側面５には放射状にフレーム６を形成してなるものである。

【００１３】 ストッパー７は、キャスターカバー２の下端縁に回動自在に設けられるリング １７と、リング１７の内周面に突設され且つ車輪４のフレーム６間に挿入可能に してなるピン１８とからなるものであり、リング１７を回動させて車輪４のフレ ーム６間にピン１８を挿入して車輪４の動きを拘束することができるものである 。

【００１４】 このキャスター装置においては、キャスターカバー２により車輪４及びストッ パー７が殆ど隠れるため、外観意匠を向上することができるものである。又、フ レーム６が両側面５に形成されているため、ストッパー７を左右何れの方向に回 転させても良いものである。

【００１５】 なお、本考案のキャスター装置においては、図３、図４に示す実施例の如きで あっても良いものである。すなわち、この実施例のキャスター装置は、上端中央 部に連結具１を有する略逆わん形のキャスターカバー２と、キャスターカバー２ 内に連結具１の中心軸線３からずらし且つキャスターカバー２の下端から僅かに 突出させて回動自在に軸支される車輪４とを備え、車輪４の側面５に放射状にフ レーム６を形成するとともに、フレーム６間に挿入可能にしてなるストッパー７ をキャスターカバー２に設けてなるものである。

【００１６】 キャスターカバー２、連結具１、及び車輪４は、上記実施例と同様である。 ストッパー７は、キャスターカバー２の下端縁に回動自在に設けられるリング １７と、リング１７の内方及び外方に突出し且つ車輪４のフレーム６間に挿入可 能にしてなるピン１８とからなるものであり、リング１７を回動させて車輪４の フレーム６間にピン１８を挿入して車輪４の動きを拘束することができるもので ある。ピン１８は、リング１７の内方に突出する挿入部１９と、リング１７の外 方に突出する把手部２０とからなるものであり、リング１７を回動させる際把手 部２０を持って行うことができるものである。

【００１７】 このキャスター装置においては、ストッパー７を把手部２０を持って回動させ ることができるため、車輪４の拘束及び解除操作を容易に行うことができるもの である。

【００１８】 なお、本考案のキャスター装置においては、図５、図６に示す実施例の如きで あっても良いものである。すなわち、この実施例のキャスター装置は、上端中央 部に連結具１を有する略逆わん形のキャスターカバー２と、キャスターカバー２ 内に連結具１の中心軸線３からずらし且つキャスターカバー２の下端から僅かに 突出させて回動自在に軸支される車輪４とを備え、車輪４の側面５に放射状にフ レーム６を形成するとともに、フレーム６間に挿入可能にしてなるストッパー７ をキャスターカバー２に設けてなるものである。

【００１９】 キャスターカバー２及び連結具１は、上記実施例と同様である。 車輪４は、キャスターカバー２の下面１０の取付け孔１２に一部キャスターカ バー２から突出するよう回動自在に軸支してなるものであり、中心軸線３が車輪 ４の回転面と略一致するよう車軸１６の両端を支持してなるものである。又、一 側面５には放射状にフレーム６を形成してなるものである。

【００２０】 ストッパー７は、キャスターカバー２の下面１０にキャスターカバー２の外周 面から車輪４の取付け孔１２に至って穿設される挿入孔２１に進退自在に設けら れるピン１８からなり、ピン１８を取付け孔１２の内方に突出し車輪４のフレー ム６間に挿入して車輪４の動きを拘束することができるものである。

【００２１】 なお、本考案のキャスター装置においては、図７、図８に示す実施例の如きで あっても良いものである。すなわち、この実施例のキャスター装置は、上端中央 部に連結具１を有する略逆わん形のキャスターカバー２と、キャスターカバー２ 内に連結具１の中心軸線３からずらし且つキャスターカバー２の下端から僅かに 突出させて回動自在に軸支される車輪４とを備え、車輪４の側面５に放射状にフ レーム６を形成するとともに、フレーム６間に挿入可能にしてなるストッパー７ をキャスターカバー２に設けてなるものである。

【００２２】 キャスターカバー２は、木製で中実の略逆わん形に形成してなるものであり、 上端中央部に連結具１が嵌合される嵌合孔１１を形成するとともに、下端部に中 心軸線３からずらして支持される車輪４を取り付ける取付け孔１２を形成してな るものである。

【００２３】 連結具１及び車輪４は、上記第一実施例と同様である。 ストッパー７は、車輪４を跨ぐよう二股に形成される挿入片２２と、挿入片２ ２の基端に設けられる略Ｌ字状の操作片２３とからなるものであり、挿入片２２ の基端をキャスターカバー２の下端縁に軸支してなるものである。このストッパ ー７は、操作片２３を押し下げて挿入片２２を車輪４のフレーム６間に挿入して 車輪４の動きを拘束することができるものである。なお、このストッパー７には バネ手段が設けられており、拘束位置及び解除位置に保持することができるもの である。

【００２４】

【考案の効果】

上述の如く、本考案のキャスター装置においては、キャスターカバー２により 車輪４が殆ど隠れるため、車輪４が外方から見えず外観意匠を向上することがで きるものである。しかも、上端中央部に連結具１を有するキャスターカバー２が 略逆わん形であり、車輪４の位置に関係なく外見上全て同じ状態にあるように見 えるため、外観意匠を向上することができるものである。

【００２５】 又、車輪４が側面５に放射状に形成されるフレーム６により補強されるため、 耐荷重が増すものである。しかも、フレーム６間に挿入可能にしてなるストッパ ー７をキャスターカバー２に設けてあるため、フレーム６を利用して車輪４の動 きを拘束することができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例であるキャスター装置を示す
側面図である。

【図２】図１の底面図である。

【図３】本考案の別の実施例であるキャスター装置を示
す側面図である。

【図４】図３の底面図である。

【図５】本考案の別の実施例であるキャスター装置を示
す側面図である。

【図６】図５の底面図である。

【図７】本考案の別の実施例であるキャスター装置を示
す側面図である。

【図８】図７の底面図である。

【図９】本考案の従来例であるキャスター装置を示す側
面図である。

【符号の説明】

１ 連結具 ２ キャスターカバー ３ 中心軸線 ４ 車輪 ５ 側面 ６ フレーム ７ ストッパー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上端中央部に連結具１を有する略逆わん
   形のキャスターカバー２と、キャスターカバー２内に連
   結具１の中心軸線３からずらし且つキャスターカバー２
   の下端から僅かに突出させて回動自在に軸支される車輪
   ４とを備え、車輪４の側面５に放射状にフレーム６を形
   成するとともに、フレーム６間に挿入可能にしてなるス
   トッパー７をキャスターカバー２に設けてなることを特
   徴とするキャスター装置。