JPH06160930A - 第2次高調波発生素子および第2次高調波発生装置ならびにそれらの製造方法 - Google Patents

第2次高調波発生素子および第2次高調波発生装置ならびにそれらの製造方法

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JPH06160930A
JPH06160930A JP34391892A JP34391892A JPH06160930A JP H06160930 A JPH06160930 A JP H06160930A JP 34391892 A JP34391892 A JP 34391892A JP 34391892 A JP34391892 A JP 34391892A JP H06160930 A JPH06160930 A JP H06160930A
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JP
Japan
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waveguide
harmonic
semiconductor laser
fundamental wave
dielectric
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Application number
JP34391892A
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English (en)
Inventor
Kaoru Matsuda
薫 松田
Kazuhisa Yamamoto
和久 山本
Makoto Kato
誠 加藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低雑音で安定なSHG光源を得る。 【構成】 導波路型のSHG素子の遠端からの反射戻り
光を、遠端斜めカット、遠端側に基本波の吸収層をつけ
る、遠端側の導波路の形状を基本波が放射モードとなる
ような形状にする、もしくはこれらの合成で阻止し、近
端からの反射戻り光を、近端の光軸をLDの光軸から傾
ける、もしくは近端斜めカットにより、阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光記録、光計測等の光源
として用いる第2次高調波発生素子および第2次高調波
発生装置およびそれらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、導波路型の第2次高調波発生素子
においては導波路内を導波する 基本波とその基本波に
よって生じる第2次高調波波への変換効率を高めるため
の工夫が数多くなされてきた。しかし基本波として半導
体レーザからの出射光を用いたとき、半導体レーザから
の出射光が第2次高調波発生素子である導波路の入出射
端面で反射して半導体レーザへ戻り、その反射戻り光が
誘引となって半導体レーザの雑音が著しく増加するとい
う事実があるが、これに対する工夫は殆どなされていな
い。従来の第2次高調波発生装置に関しても、導波路型
の第2次高調波発生素子の入出射面からの反射光が半導
体レーザへ戻らないような工夫がなされたものはほとん
どなく、従来の第2次高調波発生素子および第2次高調
波発生装置の製造方法に関しても導波路型の第2次高調
波発生素子の入出射面からの反射光が半導体レーザへ戻
らないような工夫をこらした製造方法が殆どなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の第2
次高調波発生素子もしくは第2次高調波発生装置では第
2次高調波が出力するというだけで、反射戻り光誘起雑
音のため基本波の雑音が大きく、モードホッピング等の
現象が生じ、従って第2次高調波の雑音レベルは高く、
第2次高調波の出力さえも不安定なものもあった。
【0004】本発明の目的は非線形材料よりなる導波路
型の第2次高調波発生素子の入出射端面での基本波の反
射光が基本波の光源である半導体レーザへ戻ることを防
ぎ、半導体レーザの出射光の反射戻り光誘起やモードホ
ッピングを低減し、その結果として出力がきわめて安定
で、低雑音な第2次高調波の発生が得られる第2次高調
波発生素子、第2次高調発生装置を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は以下の様な構成をしている。
【0006】導波路型の第2次高調波発生素子の入射端
からの反射戻り光を防ぐために、(1)第2次高調波発
生素子である導波路と基本波の発振源である半導体レー
ザを、導波路に対して入射端面が垂直である導波路の光
軸を、半導体レーザの光軸に対して傾けて、導波路に対
して基本波が斜めに入射するように配置した装置、
(2)第2次高調波発生素子である導波路と基本波の発
振源である半導体レーザを、導波路に対して入射端面が
垂直にならないよう斜めにカットし、導波路と半導体レ
ーザの光軸は平行になるように配置した装置、導波路型
の第2次高調波発生素子の出射端からの反射戻り光を防
ぐために、(3)第2次高調波発生素子である導波路と
基本波の発振源である半導体レーザを、導波路に対して
出射端面が垂直である導波路の光軸を、半導体レーザの
光軸に対して傾けて配置した装置、(4)第2次高調波
発生素子である導波路と基本波の発振源である半導体レ
ーザを、導波路に対して出射端面が垂直にならないよう
斜めにカットし、導波路と半導体レーザの光軸は平行に
なるように配置した装置、(5)導波路の出射端側に基
本波を吸収する吸収領域を形成した第2次高調波発生素
子、(6)導波路の出射端側に基本波が導波モードとな
りえない領域を形成した第2高調波発生素子、および、
これら(1)(2)(3)(4)(5)(6)の組合せ
より構成される。好ましくは導波路型の第2次高調波発
生素子として、LiTaO3の分極反転プロトン交換導波路を
用いるとよい。
【0007】
【作用】上記構成により、基本波の発生源として半導体
レーザを用い導波路型の第2次高調波発生素子を用いた
場合に、基本波を第2次高調波発生素子に入射する際に
入射端が半導体レーザの光軸に対して傾いているために
入射端での基本波の反射光はほとんど半導体レーザに戻
ることがなく、第2次高調波発生素子中を導波して第2
次高調波を発生したあと、第2次高調波発生素子の出射
端で第2次高調波は導波するが基本波は吸収され大幅に
減衰されて出射する、もしくは放射モードとなることに
よって基本波は大幅に減衰されて出射する、もしくは出
射端面が半導体レーザの光軸に対して傾いている、もし
くはこれらを組合せることによって出射端からの反射光
はほとんど半導体レーザに戻ることなく第2次高調波が
安定に低雑音で出射する。基本波の発生源である半導体
レーザへの反射戻り光がきわめて抑制されているため、
反射戻り光誘起雑音やモードホッピングが生じず低雑音
であり、低雑音の基本波から発生した第2次高調波も低
雑音できわめて安定に動作する。
【0008】
【実施例】本発明の第1から第9の実施例において、分
極反転層を有する誘電体導波路を下記のようにして作製
した。LiTaO3基板上に通常のフォトプロセスとドライエ
ッチングを用いてTaを周期状にパターンニングした後、
Taパターンが形成されたLiTaO3基板上に260℃、30
分間のプロトン交換を行い、Taで覆われていない部分に
プロトン交換層を形成し、550℃で1分間熱処理を行
い分極反転層を形成した。そして、HF:HFN3
1:1の溶液で2分間ウエットエッチングによりTaを除
去し、分極反転層中にピロリン酸によりプロトン交換を
行い導波層を形成した。得られた分極反転層を有する誘
電体導波路1は、プロトン交換による幅4μm、深さ2
μm、導波路長10mmの導波層2を有し、分極反転層
は周期3.6μm、幅2.1μm、深さ1.6μmで周
期的に形成された。このように形成した誘電体導波路1
を用いて本発明の実施例を説明する。
【0009】本発明の第1の実施例を示す。本発明の第
1の実施例の構成を上から見た図を図1に示す。波長8
60nm帯の半導体レーザ3を第2次高調波発生のため
の基本波の光源として用い、半導体レーザ3からの出射
光はNAが0.5のAV用のレンズ4を用いて集光さ
れ、一旦平行光にされて、2分の波長板5を透過されて
位相を90deg 変換されTMモードとして、NAが0.
5のAV用のレンズ4を用いて誘電体導波路1に結合さ
れた。上述のようにして作製された誘電体導波路1は光
軸6に対して水平に5deg 傾けて配置した。本誘電体導
波路1はNAが大きく、導波路を5deg 傾けても結合効
率はほとんど変化しなかった。
【0010】誘電体導波路1の導波層2に結合された基
本波のようすを光線光学で近似し、図2に示す。導波路
の近端面7から入射された入射光8は導波層2中で全反
射を繰り返しながら伝搬し、導波路の遠端面9において
反射される。このとき、入射光8は導波路の遠端面9の
法線に対して角度を有しているため、反射光10は、反
射の法則により反射され、入射光8と同じ軌跡を通るこ
となく全反射を繰り返しながら、導波路の近端面7に到
達し、入射光8の軌跡とはまったく異なる方向へ出射さ
れる。このようにして、反射光10は第1図に示した半
導体レーザ3への反射戻り光となることなかった。従っ
て、本発明の第1の実施例の第2次高調波発生装置の半
導体レーザ3は発振波長が860.3nmと一定でモー
ドホッピングがなく、20℃一定に半導体レーザ3の温
度制御を行うことによって、第2次高調波発生素子であ
る誘電体導波路への入力光パワーが135mWのとき、
第2次高調波であるブルー光の出力光パワーが21mW
が連続出力として得られた。
【0011】本発明の第2の実施例の構成を横から見た
図を図3に示す。波長860nm帯の半導体レーザ3を
第2次高調波発生のための基本波の光源として用い、半
導体レーザ3からの出射光はNAが0.5のAV用のレ
ンズ4を用いて集光され、一旦平行光にされて、2分の
波長板5を透過されて位相を90deg 変換されTMモー
ドとして、NAが0.5のAV用のレンズ4を用いて誘
電体導波路1に結合された。上述のようにして作製され
た誘電体導波路1は光軸6に対して垂直に、導波路の遠
端面が光軸より下方となるように8deg 傾けて配置し
た。本誘電体導波路1に関しては導波層2への光の閉じ
込めが、導波層2と上部のみ空気クラッド、両側部およ
び下部がLiTaO3との屈折率差によって行われているた
め、上部方向の屈折率差が最も大きく、光の閉じ込め効
果も最も大きい。従って、本実施例の方向に傾けること
によって、他の方向より大きく傾けても結合効率は同等
であった。本第2の実施例により半導体レーザ3は発振
波長が860.4nmと一定でモードホッピングがな
く、22℃一定に半導体レーザ3の温度制御を行うこと
によって、第2次高調波発生素子である誘電体導波路へ
の入力光パワーが135mWのとき、第2次高調波であ
るブルー光の出力光パワーが21mWが連続出力として
得られた。
【0012】本発明の第3の実施例の構成を横から見た
図を図4に示す。波長860nm帯の半導体レーザ3を
第2次高調波発生のための基本波の光源として用い、半
導体レーザ3からの出射光はNAが0.5のAV用のレ
ンズ4を用いて集光され、一旦平行光にされて、2分の
波長板5を透過されて位相を90deg 変換されTMモー
ドとして、NAが0.5のAV用のレンズ4を用いて誘
電体導波路1に、導波層2と光軸6が平行になるように
結合された。第2次高調波発生素子としての誘電体導波
路1は上述の作製過程の後、誘電体導波路の近端面7お
よび遠端面9を導波層2に対して約6deg の角度に研磨
を行った。研磨に際しては導波層2の保護と両端面の面
だれを防ぐために誘電体導波路1に基板を重ねて、ダイ
ヤモンド研磨液により研磨した。本第3の実施例の構成
をもちいても、導波層2内を伝搬する基本波が導波路の
遠端面9で反射する様子は第1の実施例で第2図を用い
て説明したように反射の法則に従って反射し、反射光1
0は入射光8と異なった軌跡を通って、導波路の近端面
7から半導体レーザ3とは異なった方向に出射され反射
戻り光とはならない。従って本第3の実施例により、半
導体レーザ3を20℃一定に温度制御を行い、第2次高
調波発生素子である誘電体導波路への入力光パワーが1
35mWのとき、第2次高調波であるブルー光の出力光
パワーが22mWの連続出力光として得られた。
【0013】本発明の第4の実施例として、誘電体導波
路1の側面図を図5に示す。第4の実施例は構成として
は第3の実施例の構成と同様であり、誘電体導波路1の
入出射端面である導波路の近端面7および導波路の遠端
面9の研磨角度が異なっている。第3の実施例で示した
ように導波路の近端面7および導波路の遠端面9の研磨
角度が等しいのではなく、研磨方向も角度も反射光が半
導体レーザに戻らなければ、いずれの角度であってもよ
い。図5に示した誘電体導波路1を用いても、安定した
連続の第2次高調波出力が得られた。
【0014】本発明の第5の実施例の第2次高調波発生
装置の構成を上から見た図を図6に示す。発振波長86
0nm帯の半導体レーザ3をシリコンブロック11上に
マウントし、シリコンブロック11をシリコンでできた
サブマウント12上にマウントした。半導体レーザの誘
電体導波路側端面13よりサブマウントの誘電体導波路
端面14のほうが約10μm突き出でるような形状に顕
微鏡で観察しながらマウントした。半導体レーザ3から
の出射光は誘電体導波路1にとってTMモードとなって
おり、近視野像は上下方向が短軸、左右方向が長軸の楕
円形であり、導波層2に直接結合が可能な形状であっ
た。誘電体導波路1を上下、左右、前後の3方向に調節
しながら、半導体レーザ3からの出射光が導波層2に最
大の効率で結合される位置を探した。そして、そのまま
誘電体導波路1をサブマウント12に近づけ、サブマウ
ントの誘電体導波路側端面14と誘電体導波路1を接触
させた。このとき、導波層2は、サブマウントより十分
上部にあるため、サブマウントの誘電体導波路側端面1
4と接することはない。次に半導体レーザの縦モードを
観察しながら、サブマウント12との接点を支点とし
て、誘電体導波路1を光軸に対して傾けた。誘電体導波
路1を傾けながら、誘電体導波路1の位置を微動し、半
導体レーザ3からの出射光の結合効率を最大に保った。
本実施例の場合は、導波路の近端面7の法線を光軸から
6deg だけ傾けたとき、反射戻り光によるものと思われ
るモードホッピングがなくなり、半導体レーザ3の発振
波長が変動しなくたったので、誘電体導波路1の位置を
ここで固定した。そして、半導体レーザ3の温度を18
℃一定となるように制御を行い、第2次高調波であるブ
ルー光の連続出射を実現した。このとき、基本波の入力
光パワーが137mW、第2次高調波の出力光パワーが
20mwであった。
【0015】本発明の第6の実施例の第2次高調波発生
装置の構成を上から見た図を図7に示す。発振波長86
0nm帯の半導体レーザ3をシリコンブロック11上に
マウントし、シリコンブロック11をシリコンでできた
サブマウント12上にマウントした。半導体レーザの誘
電体導波路側端面13に対しサブマウントの誘電体導波
路端面14が約5deg 傾け、かつ約10μm付き出した
形状でマウントした。半導体レーザ3からの出射光は誘
電体導波路1にとってTMモードとなっており、近視野
像は上下方向が短軸、左右方向が長軸の楕円形であり、
導波層2に直接結合が可能な形状であった。誘電体導波
路1をサブマウント12に近づけ、サブマウントの誘電
体導波路側端面14に沿って誘電体導波路1を接触させ
上下、左右、に調節しながら、半導体レーザ3からの出
射光が導波層2に最大の効率で結合される位置を探し
て、そのまま誘電体導波路1を固定した。このとき、導
波層2は、サブマウントより十分上部にあるため、サブ
マウントの誘電体導波路側端面14と接することはな
い。そして、半導体レーザ3の温度を20℃一定となる
ように制御を行ったところ、半導体レーザ3の発振波長
は変化せず安定で、第2次高調波であるブルー光の連続
出射を実現した。このとき、基本波の入力光パワーが1
38mW、第2次高調波の出力光パワーが20mwであ
った。本実施例によって半導体レーザ3と第2次高調波
発生素子である誘電体導波路1の直接結合が容易となっ
た。
【0016】本発明の第7の実施例の構成を横から見た
図を図8に示す。波長860nm帯の半導体レーザ3を
第2次高調波発生のための基本波の光源として用い、半
導体レーザ3からの出射光はNAが0.5のAV用のレ
ンズ4を用いて集光され、一旦平行光にされて、2分の
波長板5を透過されて位相を90deg 変換されTMモー
ドとして、NAが0.5のAV用のレンズ4を用いて誘
電体導波路1に結合された。誘電体導波路1の導波路の
近端面7は光軸に対して約5deg に研磨され、ここから
の半導体レーザ3への反射戻り光を抑制している。導波
路の遠端面9側から約1mmにわたって品番がHOYA B-4
60のブルーフィルターをクラッド層として貼付けて基本
波の吸収体15とした。本ブルーフィルターは波長86
0nm帯は吸収するが、波長430nm帯の透過率は約
85%である。本実施例では入力光パワーが138mW
の基本波を入射し、出力光パワーが13mwの第2次高
調波の連続出力を得た。
【0017】本発明の第8の実施例として、直接結合を
行った場合に導波路の遠端面9からの基本波の反射戻り
光を、基本波を減衰させることによって阻止した例を図
9に示す。半導体レーザ3と誘電体導波路1は、半導体
レーザ1を間接的にマウントし、半導体レーザの誘電体
導波路側端面13より約10μm突きでたサブマウント
12と誘電体導波路1を接触させることによって直接結
合を行った。誘電体導波路1の導波路の近端面は光軸に
対して垂直方向に約6deg に研磨した。導波路の遠端面
9側から約1mmにわたって品番がHOYA B-460のブルー
フィルターをクラッド層として貼付けて基本波の吸収体
15とした。本ブルーフィルターは波長860nm帯は
吸収するが、波長430nm帯の透過率は約85%であ
る。本実施例では入力光パワーが138mWの基本波を
入射し、出力光パワーが14mwの第2次高調波の連続
出力を得た。
【0018】本発明の第9の実施例として、導波路の遠
端面9からの反射戻り光を、導波路の遠端面9をTMモ
ードに対してブリュースター角にカットすることにより
阻止した例を図10に示す。TMモードに対してブリュ
ースター角にカットすることにより、TMモードに対す
る反射率が0となる。本実施例の構成を横から見た図を
図10に示す。波長860nm帯の半導体レーザ3を第
2次高調波発生のための基本波の光源として用い、半導
体レーザ3からの出射光はNAが0.5のAV用のレン
ズ4を用いて集光され、一旦平行光にされて、2分の波
長板5を透過されて位相を90deg 変換されTMモード
として、NAが0.5のAV用のレンズ4を用いて誘電
体導波路1に結合された。このとき導波層2は光軸6に
対して平行であった。誘電体導波路1の導波路の近端面
7は光軸6に対して傾けて研磨した。導波路の遠端面9
は導波層2に対して鉛直方向にその法線方向が24.7
4deg となるようにカットした。入力光パワーが140
mWの基本波を入射し、出力光パワーが16mwの第2
次高調波の連続出力を得た。本実施例ではレンズ系を用
いて半導体レーザ3からの出射光を誘電体導波路1に結
合したが、直接結合において導波路の遠端面9をブリュ
ースター角にしてもよい。
【0019】本発明の発明の第10の実施例の第2次高
調波発生素子を示す。本発明の第1の実施例の構成図を
図11に示す。本発明の実施において、分極反転層を有
する誘電体導波路24を下記のようにして作製した。Li
TaO3基板21上に通常のフォトプロセスとドライエッチ
ングを用いてTaを周期状にパターンニングした後、Taパ
ターンが形成されたLiTaO3基板21上に260℃、30
分間のプロトン交換を行い、Taで覆われていない部分に
プロトン交換層を形成し、550℃で1分間熱処理を行
い分極反転層22を形成した。そして、HF:HFN3
=1:1の溶液で2分間ウエットエッチングによりTaを
除去し、分極反転層中にピロリン酸によりプロトン交換
を行い導波層2を形成した。得られた分極反転層を有す
る誘電体導波路24は、プロトン交換による幅4μm、
深さ2μm、導波路長10mmの導波層2を有し、分極
反転層2は周期3.6μm、幅2.1μm、深さ1.6
μmで周期的に形成した。LiTaO3基板上21に形成した
分極反転層を有する誘電体導波路22の出射端25側に
同一基板上にひき続いて一体化して基本波が導波しない
導波路26を形成した。この基本波が導波しない導波路
26の作製は導波層2作製時に同時に形成した。ピロリ
ン酸によりプロトン交換を行い導波層2を形成する際に
導波層2として部分的にプロトン交換された部分を形成
するために導波層2の幅に対応したマスク7を用いる
が、そのマスク27の形状を図12に示すように途中か
ら基本波が導波しない程度の幅にして、プロトン交換を
行い基本波は導波しないが第2次高調波は導波する領域
を形成した。本実施例では基本波が導波しない導波路2
6の導波層の幅は0.8μmとした。この基本波が導波
しない導波路26の領域は分極反転層ではない。
【0020】本発明の第10の実施例の第2次高調波発
生素子に半導体レーザからの波長860nmの出射光を
基本波として入射した。半導体レーザとの光学的な結合
に際しては本第1の実施例の第2次高調波発生素子の光
軸を半導体レーザの光軸から傾けて、本第2次高調波発
生素子の入射端からの反射光が半導体レーザに戻らない
ようにした。入射パワー35mWで第2次高調波出力パ
ワーは2mWであったが、基本波の出射パワーは測定限
界以下と小さかった。このときの半導体レーザの相対雑
音強度(RIN)は−143dB/Hzと良好であっ
た。これより、第2次高調波発生素子に入射された基本
波は分極反転層を有する誘電体導波路24において第2
次高調波を発生した後、基本波が導波しない導波路26
において放射モードとなり放射し、第2次高調波発生素
子の出射端面での反射光が半導体レーザに戻っていない
ことがわかった。本例では、出射端に反射防止を施して
いないが、より戻り光量を少なくするために、反射防止
膜を合わせて行ってもよい。
【0021】本発明の第11の実施例の第2次高調波発
生素子の構成を図13に示す。本実施例は誘電体非線形
材料よりなる導波路の縦方向の光の閉じ込めを装荷層2
9を用いて行った場合の実施例である。基板10上に導
波層2を堆積し、通常の半導体プロセスを用いて装荷層
2を形成するが、そのときにこの誘電体非線形材料より
なる導波路の出射端31側に装荷層29の幅の細い部分
を形成した。本実施例では基本波が導波し第2次高調波
を発生し第2次高調波も導波する第2次高調波発生導波
路部32の装荷層29幅を4μm、基本波が導波しない
導波路26部の装荷層29幅を0.8μmとした。半導
体レーザの出射光を基本波として入射したところ、第2
次高調波は出射したが、基本波の出射は検出できなかっ
た。基本波が導波しない導波路26部において基本波が
放射モードとなり放射したものと思われる。このときの
半導体レーザのRINは−138dB/Hzと良好であ
った。
【0022】本発明の第12の実施例の第2次高調波発
生素子の構成を図14に示す。本実施例は誘電体非線形
材料よりなる導波路の縦方向の光の閉じ込めを導波層2
をリッジ型にエッチングすることによって行った。リッ
ジ型へのエッチング加工は通常の半導体プロセスを用い
て行った。そのときにこの誘電体非線形材料よりなる導
波路の出射端31側にリッジ部33の幅の細い部分を形
成した。本実施例では基本波が導波し第2次高調波を発
生し第2次高調波も導波する第2次高調波発生導波路部
32のリッジ部33の幅を3μm、基本波が導波しない
導波路26部のリッジ部33の幅を0.7μmとした。
半導体レーザの出射光を基本波として入射したところ、
第2次高調波は出射したが、基本波の出射は検出できな
かった。基本波が導波しない導波路26部において基本
波が放射モードとなり放射したものと思われる。このと
きの半導体レーザのRINは−140dB/Hzと良好
であった。
【0023】次に本発明の第13の実施例の第2次高調
波発生装置について説明する。図15には第2次高調波
発生素子としてLiTaO3のx板を用いた基板上に形成され
た本発明の第1の実施例の第2次高調波発生素子を用
い、半導体レーザ3と直接結合を行った場合の構成を示
す。図15は上から見た構成図である。本発明の第1の
実施例の第2次高調波発生素子においては、誘電体非線
形材料の材料よりなる第2次高調波発生素子31として
は分極反転層を有する誘電体導波路24と基本波が導波
しない導波路26から構成され、基本波が導波しない導
波路26が導波路の出射端側に入射した基本波は導波す
ることができないが発生した第2次高調波は導波する領
域に対応している。半導体レーザ3と誘電体非線形材料
の材料よりなる第2次高調波発生素子31の直接結合に
際しては、図6に示すように半導体レーザ3の光軸に対
して約6度第2次高調波発生素子31を傾けた。また第
2次高調波発生素子31の入出射射端面には反射率が
0.2%以下の反射防止膜33を施した。本発明の第4
の実施例の第2次高調波発生装置の半導体レーザ3に駆
動電流を100mA流したとき第2次高調波として波長
430nmの出射光が3mW安定に出力し、この出射光
のRINは周波数10MHzで測定して−143dB/
Hzと良好であった。
【0024】本発明の第14の実施例の第2次高調波発
生装置の構成図を図17に示す。図17はは第2次高調
波発生素子としてLiTaO3のZ板を用いた基板上に形成さ
れた本発明の第1の実施例の第2次高調波発生素子を用
い、半導体レーザ3とレンズ4と2分の波長板5を用い
て行った場合の構成を示す。レンズ4はコリメートレン
ズとしてNA=0.55のもの、対物レンズとしてはN
A=0.6のものを用いた。2分の波長板5は半導体レ
ーザ3からの出射光の偏光方向を90deg 回転するため
に用いた。図7は上から見た構成図である。本発明の第
1の実施例の第2次高調波発生素子においては、誘電体
非線形材料の材料よりなる第2次高調波発生素子31と
しては分極反転層を有する誘電体導波路24と基本波が
導波しない導波路26から構成され、基本波が導波しな
い導波路26が導波路の出射端側に入射した基本波は導
波することができないが発生した第2次高調波は導波す
る領域に対応している。半導体レーザ3と誘電体非線形
材料の材料よりなる第2次高調波発生素子31の結合に
際しては、本発明の第5の実施例と同様に半導体レーザ
3の光軸に対して約6度第2次高調波発生素子31を傾
けた。また第2次高調波発生素子31の入出射射端面に
は反射率が0.2%以下の反射防止膜33を施した。本
発明の第4の実施例の第2次高調波発生装置の半導体レ
ーザ3に駆動電流を100mA流したとき第2次高調波
として波長430nmの出射光が2.6mW安定に出力
し、この出射光のRINは周波数10MHzで測定して
−142dB/Hzと良好であった。
【0025】本発明の第2次高調波発生装置について第
13,第14の実施例として本発明の第10の実施例で
示した第2次高調波発生素子を用いたものばかり示した
が、本発明の第11、第12の実施例で示した第2次高
調波発生素子を用いたものであっても、そのほかの第2
次高調波発生素子を用いたものであっても本発明の特許
請求の範囲に記載されている内容を満たしていればよ
い。
【0026】本発明の第15の実施例の第2次高調波発
生素子の製造方法について説明する。図18に本第15
の実施例の製造方法で作製した第2次高調波発生素子の
構造図を示す。まず、導波路に導波された基本波と前記
導波路内で発生した第2次高調波の位相整合をとるため
に誘電体非線形材料に分極反転層を形成する工程を説明
する。LiTaO3基板21上に通常のフォトプロセスとドラ
イエッチングを用いてTaを周期状にパターンニングした
後、Taパターンが形成されたLiTaO3基板1上に260
℃、30分間のプロトン交換を行い、Taで覆われていな
い部分にプロトン交換層を形成し、550℃で1分間熱
処理を行い分極反転層22を形成した。HF:HFN3
=1:1の溶液で2分間ウエットエッチングにより基板
上に残っているTaを除去した。次に前記分極反転層を形
成した基板に3次元的に光が導波する導波層を形成する
工程について説明する。分極反転層中にピロリン酸によ
りプロトン交換を行い導波層2を形成した。得られた分
極反転層を有する誘電体導波路24は、プロトン交換に
よる幅4μm、深さ2μm、導波路長10mmの導波層
2を有し、分極反転層2は周期3.6μm、幅2.1μ
m、深さ1.6μmで周期的に形成した。その後、前記
導波路の出射端側に基本波は吸収して第2次高調波は透
過する光学フィルターをターゲットにしてスパッタを行
い前記光学フィルター材料よりなる薄膜を基本波を吸収
するための吸収層を形成する工程を行ったが、これにつ
いて詳しく説明する。
【0027】図19にこの行程のフローチャートを示
す。前行程までに(a)に示すように、分極反転層22
とこの図では見えないが中央部に導波層2を形成した第
2次高調波発生素子が得られている。次に(b)に示す
ように通常のフォトリソグラフィーの技術を用いて吸収
層36のパターンに対応するレジスト37のパターンニ
ングを行った。その後、(c)に示すように品番がHOYA
B-460のブルーフィルター38をターゲットとして通常
のRFスパッタを行い、第2次高調波発生素子にブルー
フィルター38の堆積を約5000Aの厚さに行った。
基板である第2次高調波発生素子の温度は170℃で行
った。最後に(d)に示すようにレジスト37を除去す
ることによって、吸収層36を形成した。本実施例では
ターゲットとしてHOYA B-460を用いたが、他のブルーフ
ィルター例えば、東芝B−48SやV−42などでもよ
い。本実施例の製造方法で作製した第2次高調波発生素
子に半導体レーザを光学的に結合して半導体レーザから
の出射光を基本波として入射した。第2次高調波発生素
子の出射端からは基本波の出射は見られず、第2次高調
波のみが安定に出射した。この第2次高調波のRINは
測定周波数10MHzで−139dB/Hzと良好だっ
た。
【0028】本発明の第16の実施例の第2次高調波発
生装置の製造方法について説明する。本発明の第16の
実施例の第2次高調波発生装置の構成図を図20に示
す。本発明の第15の実施例で述べた第2次高調波発生
素子の製造方法の行程にひき続き、前記工程により得ら
れた第2次高調波発生素子と前記第2次高調波発生素子
に入射するための基本波を発生する半導体レーザを光学
的に結合する工程として半導体レーザの直接結合をおこ
なった。第2次高調波発生素子の入出射端面には反射防
止膜33を施し、半導体レーザ3の光軸に対して8deg
傾け最大結合がとれる位置で固定した。本発明の第7の
実施例の第2次高調波発生装置の半導体レーザ3に駆動
電流を100mA流したとき第2次高調波として波長4
30nmの出射光が2.5mW安定に出力し、この出射
光のRINは周波数10MHzで測定して−140dB
/Hzと良好であった。
【0029】本発明の実施例をいくつか示してきたが、
本発明は請求項記載の事柄をみたしていればよい。ま
た、本発明は反射戻り光を阻止するためものであり、そ
の方法を述べているが、より効果的に反射戻り光を阻止
するために本発明のうちの2つ以上の発明を組み合わせ
てもよい。
【0030】
【発明の効果】本構成により基本波の発生源である半導
体レーザへの反射戻り光がきわめて抑制され、反射戻り
光誘起雑音やモードホッピングが生じず低雑音の基本波
の発振が実現でき、低雑音の基本波から発生した第2次
高調波も低雑音できわめて安定に動作した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を上から見た図
【図2】本発明の第1の実施例の効果を示すための、導
波層内の基本波の入射光および反射光の様子を光線近似
した図
【図3】本発明の第2の実施例の構成を横から見た図
【図4】本発明の第3の実施例の構成を横から見た図
【図5】本発明の第4の実施例の誘電体導波路を横から
見た図
【図6】本発明の第5の実施例の構成を上から見た図
【図7】本発明の第6の実施例の構成を上から見た図
【図8】本発明の第7の実施例の構成を横から見た図
【図9】本発明の第8の実施例の構成を横から見た図
【図10】本発明の第9の実施例の構成を横から見た図
【図11】本発明の第10の実施例の第2次高調波発生
素子の構成図
【図12】本発明の第10の実施例の第2次高調波発生
素子の製造法を説明するための図
【図13】本発明の第11の実施例の第2次高調波発生
素子の構成図
【図14】本発明の第12の実施例の第2次高調波発生
素子の構成図
【図15】本発明の第13の実施例の第2次高調波発生
装置の構成を上から見た図
【図16】本発明の第13の実施例の第2次高調波発生
装置の構成を横から見た図
【図17】本発明の第14の実施例の第2次高調波発生
装置の構成を上から見た図
【図18】本発明の第15の実施例の第2次高調波発生
素子の製造方法で作製した第2次高調波発生素子の構造
【図19】本発明の第15の実施例の第2次高調波発生
素子の製造方法のうちの光学フィルターをターゲットに
してスパッタを行い前記光学フィルター材料よりなる薄
膜を基本波を吸収するための吸収層を形成する工程を説
明するための工程断面図
【図20】本発明の第16の実施例の第2次高調波発生
装置の製造方法で作製した第2次高調波発生装置の構造

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基本波を発生するための半導体レーザの光
    軸に対して、導波路型の第2次高調波発生素子の入出射
    端面のいずれか一方もしくは両方を傾けたことを特徴と
    する第2次高調波発生装置。
  2. 【請求項2】基本波を半導体レーザ、半導体レーザから
    の出射光を集光するための少なくても1枚のレンズ、レ
    ンズにより集光された半導体レーザからの出射光の偏光
    方向を90deg 回転させるための2分の波長板、分極反
    転層を有し、導波路に対してTMモードを入射すること
    により第2次高調波を発生させるための誘電体導波路よ
    りなり、上記レンズ透過光の光軸は上記半導体レーザか
    らの出射光の光軸と一致し、該光軸に対して上記4分の
    波長板の両端面および上記誘電体導波路の両端面を傾け
    た請求項1記載の第2次高調波発生装置。
  3. 【請求項3】基本波を発生するための半導体レーザ、半
    導体レーザを直接的もしくは間接的にマウントするため
    のサブマウント、分極反転層を有し、第2次高調波を発
    生させるための誘電体導波路よりなり、上記サブマウン
    トの誘電体導波路側の端面が上記半導体レーザの誘電体
    導波路側の端面より10μm以上つき出ており、上記サ
    ブマウントに誘電体導波路が接し、かつ上記半導体レー
    ザの出射光の光軸に対して誘電体導波路の入出射端面を
    傾けた請求項1記載の第2次高調波発生装置。
  4. 【請求項4】基本波を発生するための半導体レーザの光
    軸に対して、導波路に対して垂直な端面を有する導波路
    型の第2次高調波発生素子の光軸を傾けたことを特徴と
    する第2次高調波発生装置。
  5. 【請求項5】基本波を発生するための半導体レーザ、半
    導体レーザからの出射光を集光するための少なくても1
    枚のレンズ、レンズにより集光された半導体レーザから
    の出射光の偏光方向を90deg 回転させるための2分の
    波長板、導波路に対して垂直な端面を有し、分極反転層
    を有し、導波路に対してTMモードを入射することによ
    り第2次高調波を発生させるための誘電体導波路よりな
    り、上記レンズ透過光の光軸は上記半導体レーザからの
    出射光の光軸と一致し、該光軸に対して上記4分の波長
    板の両端面を傾け、上記誘電体導波路の導波層が上記光
    軸に対して傾いていることを特徴とする請求項4記載の
    第2次高調波発生装置。
  6. 【請求項6】半導体レーザ、半導体レーザを直接的もし
    くは間接的にマウントするためのサブマウント、導波路
    に垂直な端面を有し、分極反転層を有し、TMモードを
    入射することにより第2次高調波を発生させるための誘
    電体導波路よりなり、上記サブマウントの誘電体導波路
    側の端面が上記半導体レーザの誘電体導波路側の端面よ
    り10μm以上つき出ており、上記サブマウントに誘電
    体導波路が接し、かつ上記半導体レーザの出射光の光軸
    に対して誘電体導波路の入出射端面を傾けた第2次高調
    波発生装置において、上記サブマウントの誘電体導波路
    側のつき出た部分の端面が上記半導体レーザの出射光の
    光軸に対して傾いており、該つき出た部分の端面の全面
    に誘電体導波路を接することによって、誘電体導波路の
    光軸を半導体レーザの光軸に対して傾けたこと請求項4
    記載の第2次高調波発生装置。
  7. 【請求項7】基本波を発生させるための半導体レーザの
    光軸に対して、導波路型の第2次高調波発生素子の光軸
    は一致させ、第2次高調波発生素子の端面を半導体レー
    ザの光軸に対して傾けた第2次高調波発生素子。
  8. 【請求項8】基本波を発生するための半導体レーザ、半
    導体レーザからの出射光を集光するための少なくても1
    枚のレンズ、レンズにより集光された半導体レーザから
    の出射光の偏光方向を90deg 回転させるための2分の
    波長板、分極反転層を有し、導波路に対してTMモード
    を入射することにより第2次高調波を発生させるための
    誘電体導波路よりなり、上記レンズ透過光の光軸および
    上記誘電体導波路の光軸は上記半導体レーザからの出射
    光の光軸と一致し、該光軸に対して上記2分の波長板の
    両端面および上記誘電体導波路の入出射端面を傾けた請
    求項7記載の第2次高調波発生装置。
  9. 【請求項9】半導体レーザ、出射端面を導波モードに対
    しブリュースター角に形成し、分極反転層を有した誘電
    体導波路よりなる第2次高調波発生素子、および上記半
    導体レーザからの出射光を上記第2次高調波発生素子に
    光学的に結合する手段よりなる請求項7記載の第2次高
    調波発生装置。
  10. 【請求項10】導波路の出射端側に入射した基本波が吸
    収される領域を形成した誘電体非線形材料の導波路より
    なることを特徴とする第2次高調波発生素子。
  11. 【請求項11】基本波が吸収される領域が導波路の出射
    端側に光学フィルターよりなるクラッド層を形成した領
    域である請求項10記載の第2次高調波発生素子。
  12. 【請求項12】導波路に導波された基本波と前記導波路
    内で発生した第2次高調波の位相整合をとるために誘電
    体非線形材料に分極反転層を形成する工程、前記分極反
    転層を形成した基板に3次元的に光が導波する導波層を
    形成する工程、前記導波路の出射端側に基本波は吸収し
    て第2次高調波は透過する光学フィルターをターゲット
    にしてスパッタを行い前記光学フィルター材料よりなる
    薄膜を基本波を吸収するための吸収層を形成する工程を
    有する第2次高調波発生素子の製造方法。
  13. 【請求項13】基本波を発生させるための半導体レー
    ザ、分極反転層を有し第2次高調波を発生させるための
    誘電体導波路、上記誘電体導波路の出射側に形成し基本
    波を吸収するためのクラッド層を有する吸収領域、およ
    び上記半導体レーザからの出射光を光学的に結合する手
    段よりなることを特徴とする第2次高調波発生装置。
  14. 【請求項14】導波路に導波された基本波と前記導波路
    内で発生した第2次高調波の位相整合をとるために誘電
    体非線形材料に分極反転層を形成する工程、前記分極反
    転層を形成した基板に3次元的に光が導波する導波層を
    形成する工程、前記導波路の出射端側に基本波は吸収し
    て第2次高調波は透過する光学フィルターをターゲット
    にしてスパッタを行い前記光学フィルター材料よりなる
    薄膜を基本波を吸収するための吸収層を形成する工程を
    有し、前記工程により得られた第2次高調波発生素子と
    前記第2次高調波発生素子に入射するための基本波を発
    生する半導体レーザを光学的に結合する工程を有する第
    2次高調波発生装置の製造方法。
  15. 【請求項15】導波路の出射端側に入射した基本波は導
    波することができないが、発生した第2次高調波は導波
    する領域を形成した誘電体非線形材料の導波路よりなる
    ことを特徴とする第2次高調波発生素子。
  16. 【請求項16】誘電体非線形材料の導波路がプロトン交
    換による3次元導波層および基本波と発生した第2次高
    調波の位相整合をとるための分極反転層からなり、プロ
    トン交換層の幅を狭くすることにより導波路の出射端側
    に入射した基本波は導波しないが発生した第2次高調波
    は導波する領域を形成した請求項15記載の第2次高調
    波発生素子。
  17. 【請求項17】誘電体非線形材料としてLiTaO3
    用い、導波路がプロトン交換による3次元導波層および
    基本波と発生した第2次高調波の位相整合をとるための
    分極反転層からなり、プロトン交換層の幅を狭くするこ
    とにより導波路の出射端側に入射した基本波は導波しな
    いが発生した第2次高調波は導波する領域を形成した請
    求項15記載の第2次高調波発生素子。
  18. 【請求項18】導波路の出射端側に入射した基本波は導
    波することができないが発生した第2次高調波は導波す
    る領域を形成した誘電体非線形材料の導波路よりなる第
    2次高調波発生素子、と基本波を発振するための半導体
    レーザを備え、前記半導体レーザから出射した基本波を
    前記第2次高調波発生素子に光学的に結合し、第2次高
    調波を出射することを特徴とした第2次高調波発生装
    置。
  19. 【請求項19】第2次高調波発生素子として、誘電体非
    線形材料としてLiTaO3を用い、導波路がプロトン
    交換による3次元導波層および基本波と発生した第2次
    高調波の位相整合をとるための分極反転層からなり、プ
    ロトン交換層の幅を狭くすることにより導波路の出射端
    側に入射した基本波は導波しないが発生した第2次高調
    波は導波する領域を形成した第2次高調波発生素子を用
    いた請求項18記載の第2次高調波発生装置。
  20. 【請求項20】光学的に結合する手段として半導体レー
    ザからの出射光をコリメート光にするためのコリメート
    レンズ、該コリメート光の電界の振幅方向を90度変換
    するための2分の波長板、および該コリメート光を集光
    し第2次高調派発生素子である導波路に入射するための
    対物レンズを用いた請求項18記載の第2次高調波発生
    装置。
  21. 【請求項21】光学的に結合する手段として半導体レー
    ザからの出射光を直接第2次高調派発生素子である導波
    路に入射する手段を用いた請求項18記載の第2次高調
    波発生装置。
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