JPH06157708A - ポリウレタン系エラストマー用組成物 - Google Patents

ポリウレタン系エラストマー用組成物

Info

Publication number
JPH06157708A
JPH06157708A JP4220690A JP22069092A JPH06157708A JP H06157708 A JPH06157708 A JP H06157708A JP 4220690 A JP4220690 A JP 4220690A JP 22069092 A JP22069092 A JP 22069092A JP H06157708 A JPH06157708 A JP H06157708A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyol
polyisocyanate
polyols
hdi
curing agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4220690A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3312393B2 (ja
Inventor
Kiyobumi Murayama
清文 村山
Tomoyuki Yamagata
知之 山縣
Kazuo Narahara
一雄 楢原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Polyurethane Industry Co Ltd filed Critical Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
Priority to JP22069092A priority Critical patent/JP3312393B2/ja
Publication of JPH06157708A publication Critical patent/JPH06157708A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3312393B2 publication Critical patent/JP3312393B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/70Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the isocyanates or isothiocyanates used
    • C08G18/72Polyisocyanates or polyisothiocyanates
    • C08G18/77Polyisocyanates or polyisothiocyanates having heteroatoms in addition to the isocyanate or isothiocyanate nitrogen and oxygen or sulfur
    • C08G18/78Nitrogen
    • C08G18/79Nitrogen characterised by the polyisocyanates used, these having groups formed by oligomerisation of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/791Nitrogen characterised by the polyisocyanates used, these having groups formed by oligomerisation of isocyanates or isothiocyanates containing isocyanurate groups

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • External Artificial Organs (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリウレタンエラストマー用組成物に関する
ものであり、耐熱性等において優れた物性を有し、透析
型人工臓器装置に使用したとき、溶出物が少ない等優れ
た性能を示す。 【構成】 HDIのNCO基の一部をポリオール付加体
とした後イソシアヌレート変性体としたものとNCO末
端プレポーマをポリイソシアネート成分とし、硬化剤と
してアミン系ポリオール及び/又はアミン系以外のポリ
オール成分からなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリウレタン系エラス
トマー用組成物に関する。更に詳しくは、ポリウレタン
系シール剤及び結束剤等に使用されるポリウレタン系エ
ラストマー用組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタンは、工業的には有機ポリイ
ソシアネートとポリエステル構造のポリオール、または
ポリエーテル構造のポリオールとを反応させて得られる
主鎖の繰返し単位に──NHCOO──を有する高分子
化合物であって、原料の組合せによってポリウレタンフ
ォーム、ポリウレタンゴム、接着剤、繊維、塗料等幅広
い用途がある。
【0003】例えば、電気用シール剤及び中空繊維分離
膜を用いた医療用、工業用流体分離装置の中空繊維結束
剤においては、主剤(ポリイソシアネート)として、ト
リレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタン
ジイソシアネート(MDI)のような芳香族イソシアネ
ート、もしくは、ヘキサメチレンジイソシアネート(H
DI)、水添MDI、イソホロンジイソシアネート(I
PDI)等の非芳香族イソシアネートを、ヒマシ油、ア
ルコール変性ヒマシ油等のヒマシ油系ポリオール、ある
いは、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコ
ール等のポリエーテルポリオールと反応させたプレポリ
マーが使用され、硬化剤(活性水素含有化合物)とし
て、ヒマシ油、アルコール変性ヒマシ油等のヒマシ油系
ポリオール、あるいはポリプロピレングリコール、ポリ
エチレングリコール等が使用されている。
【0004】これらシール剤及び結束剤においては、低
温で硬化の早い低粘度システムも研究されており、作業
性、成形性での問題は少なくなりつつある。しかし物性
面では弾性、強度等が低く、耐久性の点で劣ることか
ら、用途が限定されている。
【0005】一方、製紙・製鉄・印刷等の工業用ロー
ル、紙送りロール、クリーニングブレード等のOA機器
部品用の2液性ポリウレタンにおいては、前記芳香族あ
るいは非芳香族イソシアネートとポリエチレンアジペー
ト、ポリブチレンアジペート等のポリエステルポリオー
ル、又は、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポ
リプロピレングリコール等のポリエーテルポリオールを
反応させたプレポリマーが使用され、硬化剤(活性水素
含有化合物)として、4,4′−メチンビス(2−クロ
ロアニリン)、4,4′−メチレンジアニリン等の芳香
族アミン、又は、1,4−ブタンジオール、トリメチロ
ールプロパン等の脂肪族グリコールと反応硬化させるこ
とにより、高弾性、高物性樹脂が得られることから広く
産業分野で利用されている。
【0006】しかしながら、これらのシステムは、低温
での反応性が低く、高物性を得るには100℃以上の加
熱硬化が必要とされる。さらに、ポリイソシアネートと
ポリオールによるプレポリマーは粘度が高く、微細な箇
所への注型が困難である。
【0007】さらに、低温にて硬化性を速める手段とし
て、Sn、Pb、Zn、Cd等の重金属触媒、あるい
は、トリエチレンジアミン、トリエチルアミン等のアミ
ン触媒の添加も行われるが、失活により反応性が不安定
となる可能性があるとともに、医療用途においては、体
液中に溶出し生体に悪影響を及ぼす恐れがある等の問題
点がある。更に従来の樹脂は、硬度が高すぎて、脆い等
の欠点がありその改善が要望されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のポリ
ウレタンン系シール剤及び結束剤の欠点、すなわち高弾
性・高物性で反応性が速く生産性の良好なものを得るに
は、樹脂の粘度が高めになること、加熱硬化が必要とな
ること、逆に低温で硬化が速いものは、低物性で用途が
限定され、さらには、溶出物が多くなり生体適合性がな
いこと、樹脂の硬度が高すぎて脆いこと等を改良するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、従来の欠
点を改良するため鋭意研究検討を重ねた結果、HDIの
NCO基の一部をウレタン化した後イソシアヌレート化
せしめた変性体(A)とNCO基末端プレポリマー
(B)を併用することにより改善できることを見出し本
発明に至った。
【0010】即ち、本発明は、ポリイソシアネートと硬
化剤とからなるポリウレタン系エラストマー用組成物に
おいて、該ポリイソシアネートが、ヘキサメチレンジイ
ソシアネートのNCO基の一部をポリオール付加体とし
た後イソシアヌレート化せしめた変性体(A)及びNC
O基末端プレポリマー(B)からなり、該硬化剤とし
て、アミン系ポリオール(C)及び/又はアミン系以外
のポリオール(D)からなることを特徴とするポリウレ
タン系エラストマー用組成物に関するものである。
【0011】本発明に使用することのできるポリイソシ
アネートは、HDIの全NCO基の一部(15重量%以
下)をポリオール付加体とした後、イソシアヌレート化
せしめた変性体(A)であり、ポリオール付加体を得る
ための、ポリオールとしては、分子量3000以下の2
〜3官能ポリオールが適している。ジオールとしてはエ
チレングリコール、ジエチレングリコール、1,3−ブ
タンジオール(1,3BD)、1,4−ブタンジオー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサングリコール
(1,6HD)等の2価アルコールやポリエステルポリ
オールまたは、ポリエーテルポリオール等が挙げられ
る。トリオールとしては、グリセリン、トリメチロール
エタン、トリメチロールプロパン等の3価アルコールや
ポリエステルポリオール又はポリエーテルポリオール等
が挙げられる。ポリオールは、これらのブレンド系でも
使用可能である。このウレタン化率は、全イソシアネー
トに対して15%重量以下が望ましい。15重量%以上
になると、その後生成するイソシアヌレート化結合の特
徴を十分発揮することができない。このようなHDIの
全NCO基の15重量%以下をポリオール付加体とした
後にイソシアヌレート化せしめる方法は、特開昭57−
47321号公報に記載されている。イソシアヌレート
化反応は、触媒として、カルボン酸の金属塩が用いら
れ、助触媒として、フェノール性ドロキシ化合物、第3
級アミン類等が挙げられる。
【0012】また、本発明に使用することのできるNC
O基末端プレポリマーとは、NCO基と活性水素基とを
反応させて得られるもので、プレポリマーを得るための
NCO基を有する化合物としては、芳香族ジイソシアネ
ートとして例えば、MDI、TDI、ナフチレン−1,
5−ジイソシアネート、1,3−及び1,4−フェニレ
ンジイソシアネート、トリフェニルメタン−4,4′,
4″−トリイソシアネート、ポリフェニレンポリメチレ
ンポリイソシアネート等、脂肪族又は脂環式ジイソシア
ネートとして例えばHDI、1,12−ドデカンジイソ
シアネート、シクロブタン−1,3−ジイソシアネー
ト、シクロヘキサン−1,3−及び−1,4−ジイソシ
アネート、IPDI、2,4−及び2,6−ヘキサヒド
ロトルイレンジイソシアネート、ヘキサヒドロ−1,3
−及び−1,4−フェニルジイソシアネート、ペルヒド
ロ−2,4′及び4,4′−ジフェニルメタンジイソシ
アネート等がありポリイソシアネート化合物としては、
例えば4,4′,4″−トリフェニルメタントリイソシ
アネート、ジフェニル−4,6,4′,トリイソシアネ
ート2,4,4′ジフェニルエーテルトリイソシアネー
ト、ポリフェニレンポリメチレンポリイソシアネート
等、あるいはこれらイソシアネートの一部をビウレッ
ト、アロファネート、カルボジイミド、オキサゾリド
ン、アミド、イミド等に変性したものがある。
【0013】プレポリマーを得るための活性水素基を有
する化合物としては、低分子ポリオール、ポリエーテル
系ポリオール、ポリエステル系ポリオール、ヒマシ油系
ポリオール等が挙げられる。これらは単独、又は2種以
上の混合物として使用することができる。低分子ポリオ
ールとしては、2価のもの例えば、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、
ネオペンチルグリコール、水添ビスフェノールA等、3
価以上のもの(3〜8価のもの)例えばグリセリン、ト
リメチロールプロパン、ヘキサントリオール、ペンタエ
リスリトール、ソルビトール、シュークローズ等が挙げ
られる。低分子ポリオールの当量は30〜200のもの
が使用される。
【0014】ポリエーテルポリオールとしては、上記低
分子ポリオールのアルキレンオキサイド(炭素数2〜4
のアルキレンオキシド例えば、エチレンオキシド、プロ
ピレンオキシド、ブチレンオキシド)付加物及びアルキ
レンオキシドの開環重合物が挙げられ、具体的にはポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリ
テトラメチレンエーテルグリコールが含まれる。ポリエ
ーテルポリオールの当量は200〜1500のものが使
用される。
【0015】ポリエステル系ポリオールとしては、ポリ
エステルポリオール、ポリカプロラクトンポリオール及
びポリエーテルエステルポリオール等がある。ポリエス
テルポリオールは、カルボン酸(脂肪族飽和又は不飽和
カルボン酸例えば、アジピン酸、アゼライン酸、ドデカ
ン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、二量化リノ
ール酸及び/又は芳香族ポリカルボン酸例えばフタル
酸、イソフタル酸)とポリオール(上記低分子ポリオー
ル及び/又はポリエーテルポリオール)との縮合重合に
より得ることができる。
【0016】ポリカプロラクトンポリオールは、グリコ
ール類やトリオール類の重合開始剤に、ε−カプロラク
トン、α−メチル−ε−カプロラクトン、ε−メチル−
ε−カプロラクトン等を有機金属化合物、金属キレート
化合物、脂肪酸金属アシル化物等の存在下で付加重合に
より得られる。ポリエーテルエステルポリオールは、末
端にカルボキシル基及び/又はOH基を有するポリエス
テルにアルキレンオキシギ例えば、エチレンオキシド、
プロピレンオキシド等を付加反応させて得られる。ポリ
エステル系ポリオールの当量は200〜1500であ
る。
【0017】ヒマシ油系ポリオールとしては、ヒマシ油
及びヒマシ油あるいはヒマシ油脂肪酸と前記低分子ポリ
オール、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオ
ールとのエステル交換、あるいは、エステル化ポリオー
ルが挙げられる。ヒマシ油系ポリオールの当量は200
〜1500のものが使用される。
【0018】これらのポリオールのうち好ましいもの
は、低分子ポリオールとしては、1,4−ブタンジオー
ル、ジエチレングリコール、ポリエーテル系ポリオール
としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール、アミノアルコール系ポリオールとしては、テ
トラキスヒドロキシエチルエチレンジアミン、テトラキ
スヒドロキシプロピルエチレンジアミン及びヒマシ油系
ポリオール等である。
【0019】本発明のNCO基末端プレポリマーを得る
ためのNCO基/活性水素基の当量比は7.0〜18.
0である。反応は、通常行われているウレタン化反応に
より実施できる。
【0020】本発明におけるHDIからの変性体(A)
とNCO基末端プレポリマー(B)は、5:95〜9
5:5(重量比)の範囲内で使用することができる。
【0021】本発明に使用することのできる硬化剤は、
アミン系ポリオール(C)及び/又はアミン系以外のポ
リオール(D)である。アミン系ポリオール(C)とし
ては、2個以上の活性水素原子を有するアミノ化合物の
オキシアルキル化誘導体が使用できる。具体例としては
アミノ系アルコールとしてN,N,N′,N′−テトラ
キス[2−ヒドロキシプロピル]エチレンジアミン、
N,N,N′,N′−テトラキス[2−ヒドロキシエチ
ル]エチレンジアミン等のエチレンジアミンの如きアミ
ノ化合物へのプロピレンオキサイド(PO)もしくはエ
チレンオキサイド付加物、又は、モノ−,ジ−,トリ−
エタノールアミン等が挙げられる。アミン系ポリオール
は、N,N,N′,N′−テトラキス[2−ヒドロキシ
プロピル]エチレンジアミン等のエチレンジアミンにプ
ロピレンオキサイド,エチレンオキサイドを付加したも
のが良好である。
【0022】硬化剤としてのアミン系ポリオール以外の
ポリオール(D)としては、低分子ポリオール及びポリ
エーテルポリオール、ヒマシ油系ポリオール、ポリエス
テル系ポリオール等が挙げられる。これらは、イソシア
ネート基末端プレポリマーを得るために使用した活性水
素基を有する化合物を使用することができる。
【0023】このような硬化剤としてのアミン系ポリオ
ール(C)とアミン系以外のポリオール(D)は好まし
くは10:90〜100:0(重量比)の範囲である。
この場合アミン系ポリオールが10重量%以下になる
と、硬化時間が長くなり作業性、生産性を考慮すると好
ましくない。これら硬化剤には、結束剤、シール剤の要
求特性に応じて他のポリオールと適量混合して用いるこ
とができる。
【0024】本発明のポリイソシアネートと硬化剤との
反応は、イソシアネート基/活性水素基の当量比0.8
〜1.6であり、好ましくは、0.9〜1.2の範囲で
ある。0.8〜1.6の範囲をはずれると、硬化しなか
ったり、樹脂の物性が発現しなかったりする。
【0025】本発明のポリウレタン系エラストマーは、
特に、ポリイソシアネート、硬化剤(活性水素含有化合
物)が低温液状・低粘度であり、金属、あるいは、アミ
ン系の触媒を使うこと無く、良好な硬化性を示すことか
ら、加熱装置を必要とせずに、室温操作、室温硬化にて
高弾性・高物性のポリウレタンが利用できる。さらに、
未反応物となる金属、あるいは、アミン系の触媒を含ま
ないということは、水あるいは体液への溶出がなく、低
温液状・低粘度であることは作業性の点で有用である。
特に耐熱性、引張強さ、引裂強さ等において優れた性能
を示し、透析型人工腎臓装置において溶出物の測定をす
ると溶出物の吸光度は低く優れた性能を示す。
【0026】本発明のポリウレタン系エラストマーは、
その属性としての各種物性、例えば硬さ、引張強さ、伸
び、引裂強さ等に優れているので、その属性を利用して
各種産業用シール材、例えば電気用、自動車用、建築
用、土木用シール材或いは各種緩衝材として又製紙・製
鉄・印刷等の工業用ロール、紙送りロール・クリーニン
グブレード等のOA機器部品に利用出来る。
【0027】本発明のポリウレタン系エラストマーは上
述した優れた物性の他に、未反応物となる金属あるいは
アミン系触媒を含んでいない。従って、中空繊維分離膜
を用いた、医療用、工業用流体分離装置の中空繊維結束
材として有利である。これらの医療用、工業用流体分離
装置としては、血漿分離器、人工肺、人工腎臓、人工肝
臓、家庭用・工業用水処理装置等が挙げられる。
【0028】
【実施例】以下に、実施例及び比較例を掲げ本発明をさ
らに具体的に説明する。ただし、本発明は、これらに限
定されるものではない。実施例及び比較例における
「部」及び「%」は、特に言及しない限り全て「重量
部」、「重量%」である。
【0029】HDIの変性体(A)の製造A−1の製造 温度計、攪拌機、窒素シール菅を備えた500mlセパラ
ブルフラスコにHDI300部、ポリオールとして1,
3−BD2.4部を入れ、フラスコ中の空気を窒素で置
換し、攪拌しながら反応温度80℃に加温し、同温度で
2時間反応しNCO含量を測定したところ48.8%で
あった。次に触媒としてカプリン酸カリウム0.06
部、助触媒としてフェノール0.3部を加え、60℃で
4.5時間イソシアヌレート化反応を行なった。この反
応液に停止剤としてリン酸を0.042部加え、反応温
度で1時間攪拌後、分子蒸留装置により遊離HDIを除
去した。得られた液は、淡黄色透明液体でNCO含量2
1.0%、粘度2200mPa・s/25℃、遊離HD
I含量0.4%であった。この変性体をA−1とする。
【0030】A−2の製造 A−1と同様の装置を用いてHDI 300部、1,3
−BD10.2部、触媒としてプロピオン酸カリウム
0.06部、フェノール0.3部、リン酸0.072部
用いてA−1と同様に反応を行った。HDIにポリオー
ルを反応後はNCO含量は45.3%であった。蒸留後
は、NCO含量19.2%、粘度2800mPa・s/
25℃、遊離HDI含量0.3%であった。この変性体
をA−2とする。
【0031】A−3の製造 A−2と同様の装置を用いてHDI 300部、1,6
−HD3.3部、ウンデシル酸ナトリウム0.03部、
リン酸0.198部を用いてA−1と同様に反応を行っ
た。HDIにポリオールを反応後は、NCO含量48.
6%であった。蒸留後は、NCO含量20.5%、粘度
3000mPa・s/25℃、遊離HDI含量0.4%
であった。この変性体をA−3とする。
【0032】A−3と同様の装置を用いてHDI 30
0部とトリメチロールプロパン80部とを80℃で5時
間反応させてNCO含量19.4%、粘度80,000
mPa・s/25℃のプレポリマーを得た。このプレポ
リマーをA−4とする。
【0033】イソシアネート末端プレポリマー(B)の
製造B−1の製造 変性体の製造(A)と同様の装置を用いてMDI(日本
ポリウレタン工業製、商品名ミリオネートMT)318
部とジエチレングリコール15部とを80℃で4時間反
応させてNCO含量28.%、粘度80mPa・sのプ
レポリマーを得た。このプレポリマをB−1とする。
【0034】B−2の製造 B−1と同様の装置を用いてカルボジイミド変性MDI
(日本ポリウレタン工業製、商品名ミリオネートMT
L)233部とPPG−2000(旭電化工業製ポリエ
ーテル)115部とを80℃で4時間反応させてNCO
含量18.0%、粘度800mPa・s/25℃のプレ
ポリマーを得た。このプレポリマーをB−2とする。
【0035】実施例1〜8、比較例1〜3 表1に示す割合で混合し、ポリイソシアネートを調製し
た。またエラストマー用組成を表1に示す。上記、ポリ
イソシアネートと硬化剤とを樹脂温度25℃にて反応当
量比0.95になるよう配合し、25℃中にて硬化させ
た。ポリイソシアネート硬化剤は速やかに相溶均一化し
てゲル化時間も良好で、円滑な注型及び成型が可能であ
った。製造したポリウレタンの硬さ、引張強さ、伸び及
び引裂強さを表2に示した。耐熱性をみるため硬さは2
5℃と120℃で測定した。
【0036】溶出試験 実施例1〜8及び比較例1〜3の組成物を使用して、グ
リセリンを約70重量%含む中空糸をセットしたモール
ドに注入する。注入後、遠心成型法にて完全に接着成型
を行った。成型した中空接着部を25℃で7日間放置し
完全な硬化を行なう。その後約1cm角に裁断し40gを
試験片とする。試験結果を表2に示す。 試験項目及び方法 透析型人工腎臓装置基準(厚生省薬務局長通知494
号)V−4中空糸接着部分の溶出試験(注−1)に準じ
て吸光測定法により溶出物の測定を行なった。なお、測
定波長は300〜22nmに広げて測定した。 注−1:透析型人工腎臓装置基準V−4内容 中空糸接着部分の溶出試験 中空糸型透析器にあっては、透析器1本分の中空糸接着
部分を切り取り、約1cm角の大きさに細断する。これに
水200mlを加え、40℃で2時間緩やかに振とう、加
温する。冷後上澄液1.0mlをとり、水を加えて正確に
5.0mlとする。この液を試験液とし、水を対照とし
て、層長10mmで波長280〜240mmにおける吸光度
を日局の吸光度測定法により測定するとき、その吸光度
は0.05以下でなければならない。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】実施例9〜16、比較例4、5 実施例1〜8及び比較例4、5と同様に実施した。詳細
は表3、表4に示す。溶出試験も同様に実施した。表4
に示す。
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリイソシアネートと硬化剤とからなるポ
    リウレタン系エラストマー用組成物において、該ポリイ
    ソシアネートがヘキサメチレンジイソシアネートのNC
    O基の一部をポリオール付加体とした後イソシアヌレー
    ト化せしめた変性体(A)及びNCO基末端プレポリマ
    ー(B)からなり、 該硬化剤として、アミン系ポリオール(C)及び/又は
    アミン系以外のポリオール(D)からなることを特徴と
    するポリウレタン系エラストマー用組成物。
JP22069092A 1992-07-28 1992-07-28 ポリウレタン系エラストマー形成性組成物及びこれを用いた中空繊維結束剤 Expired - Fee Related JP3312393B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22069092A JP3312393B2 (ja) 1992-07-28 1992-07-28 ポリウレタン系エラストマー形成性組成物及びこれを用いた中空繊維結束剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22069092A JP3312393B2 (ja) 1992-07-28 1992-07-28 ポリウレタン系エラストマー形成性組成物及びこれを用いた中空繊維結束剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06157708A true JPH06157708A (ja) 1994-06-07
JP3312393B2 JP3312393B2 (ja) 2002-08-05

Family

ID=16754962

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22069092A Expired - Fee Related JP3312393B2 (ja) 1992-07-28 1992-07-28 ポリウレタン系エラストマー形成性組成物及びこれを用いた中空繊維結束剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3312393B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001300265A (ja) * 2000-04-28 2001-10-30 Asahi Kasei Corp 濾過モジュールおよびその製造方法
WO2011061908A1 (ja) * 2009-11-18 2011-05-26 日本ポリウレタン工業株式会社 ポリウレタン樹脂形成性組成物及び鋼矢板用止水材
JP2011121029A (ja) * 2009-12-14 2011-06-23 Nippon Polyurethane Ind Co Ltd 膜シール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物、及び該形成性組成物を用いた中空或いは平膜状繊維分離膜を用いたモジュール用膜シール材
WO2011114849A1 (ja) * 2010-03-18 2011-09-22 日本ポリウレタン工業株式会社 有機ポリイソシアネート組成物及び止水材形成性組成物、並びに、水膨張性止水材
WO2011122180A1 (ja) * 2010-03-31 2011-10-06 日本ポリウレタン工業株式会社 ポリウレタン樹脂形成性組成物及び鋼矢板用水膨張性止水材
JP2015137316A (ja) * 2014-01-23 2015-07-30 東ソー株式会社 ロール弾性部材用ポリウレタンエラストマー形成性組成物、及び該組成物を用いたロール弾性部材
CN110229298A (zh) * 2019-06-03 2019-09-13 万华化学集团股份有限公司 一种聚脲基多元醇及制备方法和聚醚型鞋底原液及制备方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001300265A (ja) * 2000-04-28 2001-10-30 Asahi Kasei Corp 濾過モジュールおよびその製造方法
WO2011061908A1 (ja) * 2009-11-18 2011-05-26 日本ポリウレタン工業株式会社 ポリウレタン樹脂形成性組成物及び鋼矢板用止水材
JP2011121029A (ja) * 2009-12-14 2011-06-23 Nippon Polyurethane Ind Co Ltd 膜シール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物、及び該形成性組成物を用いた中空或いは平膜状繊維分離膜を用いたモジュール用膜シール材
WO2011114849A1 (ja) * 2010-03-18 2011-09-22 日本ポリウレタン工業株式会社 有機ポリイソシアネート組成物及び止水材形成性組成物、並びに、水膨張性止水材
JPWO2011114849A1 (ja) * 2010-03-18 2013-06-27 日本ポリウレタン工業株式会社 有機ポリイソシアネート組成物及び止水材形成性組成物、並びに、水膨張性止水材
WO2011122180A1 (ja) * 2010-03-31 2011-10-06 日本ポリウレタン工業株式会社 ポリウレタン樹脂形成性組成物及び鋼矢板用水膨張性止水材
JPWO2011122180A1 (ja) * 2010-03-31 2013-07-08 日本ポリウレタン工業株式会社 ポリウレタン樹脂形成性組成物及び鋼矢板用水膨張性止水材
JP2015137316A (ja) * 2014-01-23 2015-07-30 東ソー株式会社 ロール弾性部材用ポリウレタンエラストマー形成性組成物、及び該組成物を用いたロール弾性部材
CN110229298A (zh) * 2019-06-03 2019-09-13 万华化学集团股份有限公司 一种聚脲基多元醇及制备方法和聚醚型鞋底原液及制备方法
CN110229298B (zh) * 2019-06-03 2024-02-27 万华化学集团股份有限公司 一种聚脲基多元醇及制备方法和聚醚型鞋底原液及制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3312393B2 (ja) 2002-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2228015T3 (es) Poliuretano y preparacion que contien poliuretano.
KR101037113B1 (ko) 폴리우레탄 수지 형성성 조성물, 시일재 및 중공사 막 모듈
JP3191610B2 (ja) ポリウレタン樹脂組成物並びに該組成物を用いた接着剤、シール剤及び結束剤
EP3515957B1 (en) Biorenewable high performance polyester polyols
JP4110397B2 (ja) ポリイソシアネート溶液並びにこれを用いた接着剤および塗料
JPS6368625A (ja) アルコキシシラン基を末端に持つ湿分硬化性ポリウレタンの製造方法
US5034435A (en) Aqueously dispersed blends of epoxy resins and blocked urethane prepolymers
JP4136721B2 (ja) ウレタンエラストマー形成性組成物およびシール材
JPS6126612A (ja) 耐加水分解性の良好なポリウレタンの製法
JP5354475B2 (ja) ポリウレタン樹脂形成性組成物、シール材及び中空糸膜モジュール
JP3427277B2 (ja) 一液弾性湿気硬化型液状ポリウレタン系接着剤
WO2006104111A1 (ja) 改質された水性樹脂組成物
JPWO2009013902A1 (ja) ポリウレタン樹脂形成性組成物及びシール材
JPH06157708A (ja) ポリウレタン系エラストマー用組成物
JP3309373B2 (ja) ポリウレタンエラストマー形成性組成物及びこれを用いた中空繊維結束剤
WO2012002370A1 (ja) ポリウレタン樹脂形成性組成物及びシール材
JP3341266B2 (ja) ポリウレタン系エラストマー形成性組成物の製造方法
JP7069541B2 (ja) アロファネート基含有ポリイソシアネート組成物
JP3650989B2 (ja) 注型用ポリウレタン樹脂形成性組成物を用いたシール材
JPH05295065A (ja) ポリウレタンの製法及びポリウレタンシール材並びに結束材
JP3341271B2 (ja) ポリウレタン系エラストマー組成物
JP3341272B2 (ja) 二液型ポリウレタン結束材
JP3002876B2 (ja) 注型ポリウレタン形成用ポリオールおよび組成物
JP2007224078A (ja) 中空糸膜モジュールに用いられるシール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物、及び該組成物を用いた中空糸膜モジュール用シール材
JPS61275324A (ja) 加熱硬化性ポリウレタンの組成物

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080531

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110531

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees