JPH06156913A - カードリーダ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カードリーダ１Ａを操作することにより、実
際の目的以外の情報をカードリーダ１Ａの表示部８に表
示するようにする。 【構成】 エレベーターのかご７内に設置されたカード
リーダ１Ａを操作することによって、カードの内容を読
み取り、利用フロアのエレベーターサービスカットの解
除を行い、その利用テナントの扉の状態又は鍵の保管状
態をカードリーダ１Ａの表示部８に表示する。 【効果】 カード操作を行った人の次に行うと思われる
操作を省くことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、ビル内のセキュリテ
ィシステムに利用されるカードリーダ装置に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】近年、ビル内のセキュリティシステムが
重要視されるようになってきている。例えば、夜間、テ
ナントの社員が全て退社した後のフロアへのエレベータ
ーサービスをカットし、所定の資格を持った者が、エレ
ベーター内に設置してあるカードリーダでカードを操作
することによってエレベーターサービスのカットを解除
するシステムが実稼働している。

【０００３】従来のこの種のカードリーダ装置（カード
リーダシステム）の構成について図５及び図６を参照し
ながら説明する。図５は、ビル内のセキュリティシステ
ムと連動して、フロアへのエレベーターサービスカット
及びその解除をするシステムの構成を示すブロック図で
ある。また、図６は、従来のカードリーダ装置における
カードリーダの外観を示す図である。

【０００４】図５において、１は所定の資格を確認する
為のカードリーダであり、エレベータのかご７の１台に
つき１台設置されており、読み取ったデータはセキュリ
ティシステムコントローラ３に伝送される。２はエレベ
ーター制御装置であって、エレベーターサービスの制御
を行っている。４は各フロアのテナントの鍵を管理する
セキュリティキーボックスであって、鍵の保管状態はセ
キュリティシステムコントローラ３に渡される。５はテ
ナント扉６の電気錠であって、その施・解錠の状態は同
様にセキュリティシステムコントローラ３に渡される。

【０００５】図６において、８はカードリーダ１の表示
部、９は表示部８の表示駆動制御、カード読取機構の駆
動制御、読み取ったＩＤ情報等の伝送、セキュリティシ
ステムコントローラ３からの情報の受信などを行うＣＰ
Ｕ等から構成される制御部、１０はカード挿入口であ
る。

【０００６】ここで、エレベーターサービスカットの解
除をするシステムの動作について図７及び図８を参照し
ながら簡単に説明する。図７は、従来のカードリーダ１
の動作を示すフローチャートである。また、図８は、セ
キュリティシステムコントローラ３の動作を示すフロー
チャートである。

【０００７】先ず、図７のステップ７０において、制御
部９は、カードが挿入されたか否かの判別をし、挿入さ
れたことを認識した場合は、ステップ７１において、カ
ード内のＩＤ情報を読み込む。つづいて、ステップ７２
において、読み込んだＩＤ情報をセキュリティシステム
コントローラ３へ送る。

【０００８】次に、動作がセキュリティシステムコント
ローラ３に移る。図８のステップ８０において、セキュ
リティシステムコントローラ３は、カードリーダ１から
のＩＤ情報を受けたか否かを判別し、受けていた場合
は、ステップ８１において、そのＩＤ情報の判別をす
る。

【０００９】そして、正常なＩＤ情報の場合（ＯＫの場
合）は、ステップ８２において、エレベータ制御装置２
へ許可フロアのサービスカット解除要求を出し、ステッ
プ８３において、カードリーダ１へカード正常排出要求
を出す。また、異常なＩＤ情報の場合（ＮＧの場合）
は、ステップ８４において、カードリーダ１へカード異
常排出要求を出す。

【００１０】最後に、再び動作はカードリーダ１に移
る。図７のステップ７３において、カードの排出要求を
受けたか否かを判別し、受けた場合、ステップ７４にお
いて、正常か異常かを判別する。そして、正常の場合
は、ステップ７５において、表示部８にＯＫのメッセー
ジを表示させ、異常の場合はステップ７６において、表
示部８にＮＧのメッセージを表示させ、ステップ７７に
おいて、カードを排出して一連の処理が終了する。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】従来のようなカードリ
ーダ装置では、カードを操作してもエレベーターのサー
ビスカットが解除できたかどうかの確認ができるだけで
あるので、テナントの社員がフロアに着いた時に、テナ
ント扉６が解錠状態であった場合でも、セキュリティキ
ーボックス４を操作して、鍵の保管状態を確かめなけれ
ばならないという問題点があった。

【００１２】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、余分な作業を省くことができ
るカードリーダ装置を得ることを目的とする。

【００１３】

【課題を解決するための手段】この発明に係るカードリ
ーダ装置は、次に掲げる手段を備え、セキュリティ制御
手段はデータベースに蓄えたＩＤ情報に関連するセキュ
リティ情報をカードリーダに送り、前記カードリーダは
送られてきたセキュリティ情報を表示部に表示するもの
である。 〔１〕 エレベーターのかご内に設置されカードのＩＤ
情報を読み取るカードリーダ。 〔２〕 このカードリーダのＩＤ情報に基づいて所定の
制御要求をエレベーター制御装置に出すセキュリティ制
御手段。

【００１４】

【作用】本発明に係るカードリーダ装置においては、カ
ードを操作することで、エレベーター制御装置によって
エレベーターサービスのカットが解除される。また、セ
キュリティ制御手段であるセキュリティシステムコント
ローラによって、データベースに保持されているセキュ
リティ情報、つまり利用者のテナント扉の状態、あるい
はカギの保管状態などの情報が、カードリーダに伝送さ
れる。そして、カードリーダによって、伝送されたその
情報が表示部に表示されることにより、利用者は、テナ
ント扉が解錠状態のとき、又は鍵が保管の状態のとき
に、セキュリティキーボックスの操作を行う必要がなく
なる。

【００１５】

【実施例】実施例１．以下、この発明の実施例１の構成
について図１及び図２を参照しながら説明する。図１
は、この発明の実施例１を示すブロック図である。ま
た、図２は、この発明の実施例１のカードリーダの外観
を示す図である。なお、各図中、同一符号は同一又は相
当部分を示す。

【００１６】図１において、カードリーダ１Ａは、所定
の資格を確認するとともに、利用者のテナント扉の状態
又は、鍵の保管状態を表示する為のものである。また、
３Ａは、セキュリティシステムコントローラであって、
従来のそれとハードウエア上の構成は同様である。

【００１７】図２において、９Ａは制御部であって、従
来のそれとハードウエア上の構成は同様である。

【００１８】次に、この実施例１のセキュリティシステ
ムと連動してエレベーターサービスカットを解除し、利
用者のテナント扉の状態又は、鍵の保管状態をカードリ
ーダ１Ａの表示部８に表示する動作について説明する。
図３は、この発明の実施例１カードリーダ１Ａの動作を
示すフローチャートである。また、図４は、この発明の
実施例１のセキュリティシステムコントローラ３Ａの動
作を示すフローチャートである。

【００１９】先ず、図３のステップ３０において、カー
ドリーダ１Ａの制御部９Ａは、カードが挿入されたか否
かの判別をする。挿入されたことを認識した場合は、ス
テップ３１において、カード内のＩＤ情報を読み込み、
ステップ３２において、読み込んだＩＤ情報をセキュリ
ティシステムコントローラ３Ａへ送る。

【００２０】次に、動作がセキュリティシステムコント
ローラ３Ａへ移る。図４のステップ４０において、カー
ドリーダ１ＡからのＩＤ情報を受けたかどうかを判別
し、受けていた場合は、そのＩＤ情報の判別をする。そ
して、正常の場合（ＯＫの場合）は、ステップ４２にお
いて、エレベーター制御装置２へ許可フロアのサービス
カット解除要求を出し、ステップ４３において、カード
リーダ１Ａへカード正常排出要求を出し、ステップ４４
において、カードリーダ１Ａへ内部のデータベースに保
持されている利用テナントの扉の状態データを送る。ま
た、異常なＩＤ情報の場合（ＮＧの場合）は、ステップ
４５において、カードリーダ１Ａへカード異常排出要求
を出す。

【００２１】最後に、再び動作はカードリーダ１Ａに移
る。図３のステップ３３において、カードの排出要求を
受けたかどうかを判別し、受けた場合、ステップ３４に
おいて、正常か異常かを判別する。正常の場合は、ステ
ップ３５において、セキュリティシステムコントローラ
３Ａからのテナント扉の状態データが送られてくるのを
待ち、データがきたことを認識したら、ステップ３６に
おいて、表示部８にその状態を表示する。また、異常の
場合は、ステップ３７において、表示部８にＮＧメッセ
ージを表示する。そして、ステップ３８において、カー
ドを排出して、一連の処理を終了する。

【００２２】この実施例１に係るカードリーダ装置は、
カードを操作することで、エレベーターサービスのカッ
トを解除し、かつ、その利用者のテナント扉の状態、あ
るいはカギの保管状態などのカード操作の目的以外の情
報をカードリーダ１Ａの表示部８に表示するようにした
ものである。

【００２３】すなわち、この発明の実施例１は、前述し
たように、カードリーダ１Ａを操作することにより、実
際の目的以外の情報をカードリーダ１Ａの表示部８に表
示するようにすることを目的とする。つまり、エレベー
ターのかご７内に設置されたカードリーダ１Ａを操作す
ることによって、カードの内容を読み取り、利用フロア
のエレベーターサービスカットの解除を行い、かつその
利用テナントの扉の状態又は鍵の保管状態をカードリー
ダ１Ａの表示部８に表示する。その結果、カード操作を
行った人の次に行うと思われる操作を省くことができる
という効果を奏する。

【００２４】

【発明の効果】この発明に係るカードリーダ装置は、以
上説明したとおり、エレベーターのかご内に設置されカ
ードのＩＤ情報を読み取るカードリーダと、このカード
リーダのＩＤ情報に基づいて所定の制御要求をエレベー
ター制御装置に出すセキュリティ制御手段とを備え、前
記セキュリティ制御手段はデータベースに蓄えた前記Ｉ
Ｄ情報に関連するセキュリティ情報を前記カードリーダ
に送り、前記カードリーダは送られてきたセキュリティ
情報を表示部に表示するので、エレベーターサービスの
カットを解除できるとともに、扉が解錠していた場合
に、フロアに設置されているセキュリティボックスを操
作して、鍵の保管状態を確認する必要がなくなるという
効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例１を示すブロック図である。

【図２】この発明の実施例１のカードリーダの正面を示
す図である。

【図３】この発明の実施例１のカードリーダの動作を示
すフローチャートである。

【図４】この発明の実施例１のセキュリティシステムコ
ントローラの動作を示すフローチャートである。

【図５】従来のカードリーダ装置を示すブロック図であ
る。

【図６】従来のカードリーダ装置のカードリーダの正面
を示す図である。

【図７】従来のカードリーダ装置のカードリーダの動作
を示すフローチャートである。

【図８】従来のカードリーダ装置のセキュリティシステ
ムコントローラの動作を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１Ａ カードリーダ ２ エレベーター制御装置 ３Ａ セキュリティシステムコントローラ ４ セキュリティキーボックス ５ 電気錠 ８ 表示部 ９Ａ 制御部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ０６Ｋ 7/00 Ｕ 8623−5Ｌ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 エレベーターのかご内に設置されカード
   のＩＤ情報を読み取るカードリーダ、及びこのカードリ
   ーダのＩＤ情報に基づいて所定の制御要求をエレベータ
   ー制御装置に出すセキュリティ制御手段を備え、前記セ
   キュリティ制御手段はデータベースに蓄えた前記ＩＤ情
   報に関連するセキュリティ情報を前記カードリーダに送
   り、前記カードリーダは送られてきたセキュリティ情報
   を表示部に表示することを特徴とするカードリーダ装
   置。