JPH06155310A - 不織布研磨材 - Google Patents
不織布研磨材Info
- Publication number
- JPH06155310A JPH06155310A JP31865392A JP31865392A JPH06155310A JP H06155310 A JPH06155310 A JP H06155310A JP 31865392 A JP31865392 A JP 31865392A JP 31865392 A JP31865392 A JP 31865392A JP H06155310 A JPH06155310 A JP H06155310A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polishing
- base material
- fiber
- nonwoven cloth
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B24—GRINDING; POLISHING
- B24D—TOOLS FOR GRINDING, BUFFING OR SHARPENING
- B24D11/00—Constructional features of flexible abrasive materials; Special features in the manufacture of such materials
- B24D11/02—Backings, e.g. foils, webs, mesh fabrics
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 特に合成樹脂材料や金属材料の乾式研磨時に
おける静電気の発生を抑制することができる不織布研磨
材を提供する。 【構成】 銀めっきナイロン繊維（２）を含有するナイ
ロン繊維（１）からなる繊維基材を１次結合剤で仮止め
した後、フェノール樹脂（３）にシリコンカーバイド研
磨砥粒（４）を混入した２次結合剤を含浸，乾燥し、不
織布研磨材（５）を構成する。
おける静電気の発生を抑制することができる不織布研磨
材を提供する。 【構成】 銀めっきナイロン繊維（２）を含有するナイ
ロン繊維（１）からなる繊維基材を１次結合剤で仮止め
した後、フェノール樹脂（３）にシリコンカーバイド研
磨砥粒（４）を混入した２次結合剤を含浸，乾燥し、不
織布研磨材（５）を構成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、金属材料、合成樹脂材
料、木材、石材等の研削、研磨に用いられる不織布研磨
材に関する。
料、木材、石材等の研削、研磨に用いられる不織布研磨
材に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から、不織布研磨材としては、主と
して合成繊維を素材とした嵩高不織布基材に、研磨砥粒
を含有した熱硬化性樹脂結合剤を含浸し、研磨砥粒を基
材に固着して構成したものが知られており、湿式研磨、
乾式研磨を問わず、金属材料、合成樹脂材料、木材、石
材等の研削、研磨に広く使用されている。
して合成繊維を素材とした嵩高不織布基材に、研磨砥粒
を含有した熱硬化性樹脂結合剤を含浸し、研磨砥粒を基
材に固着して構成したものが知られており、湿式研磨、
乾式研磨を問わず、金属材料、合成樹脂材料、木材、石
材等の研削、研磨に広く使用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の不織布
研磨材は、不織布基材を構成する繊維並びに砥粒結合剤
が合成樹脂より成るため、例えばワーク材として合成樹
脂材料を乾式研磨した場合に摩擦による静電気が発生
し、この静電気力によってワーク材表面へ研磨粉が付着
するという問題があった。このため、研磨後、ワーク材
表面から研磨粉を除去しなければならず、また研磨時に
おいては研磨粉がワーク材と不織布研磨材との間に入り
込み、ワーク材を傷付けるという問題があった。また、
金属材料を乾式研磨した場合にも同様に静電気が発生
し、この場合、静電気のコロナ放電によって研磨粉へ着
火するという恐れがあった。また、作業者へ放電すると
いう危険性もあった。
研磨材は、不織布基材を構成する繊維並びに砥粒結合剤
が合成樹脂より成るため、例えばワーク材として合成樹
脂材料を乾式研磨した場合に摩擦による静電気が発生
し、この静電気力によってワーク材表面へ研磨粉が付着
するという問題があった。このため、研磨後、ワーク材
表面から研磨粉を除去しなければならず、また研磨時に
おいては研磨粉がワーク材と不織布研磨材との間に入り
込み、ワーク材を傷付けるという問題があった。また、
金属材料を乾式研磨した場合にも同様に静電気が発生
し、この場合、静電気のコロナ放電によって研磨粉へ着
火するという恐れがあった。また、作業者へ放電すると
いう危険性もあった。
【０００４】本発明の目的は、上記技術的課題を解決す
るためになされたものであり、特に合成樹脂材料や金属
材料の乾式研磨時における静電気の発生を抑制すること
ができる不織布研磨材を提供することである。
るためになされたものであり、特に合成樹脂材料や金属
材料の乾式研磨時における静電気の発生を抑制すること
ができる不織布研磨材を提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、繊維基材に研
磨砥粒を付着した不織布研磨材において、上記繊維基材
が１．０×１０-3〜１．０×１０-2Ω・ｃｍの比抵抗値
を有する金属めっき合成繊維を少なくとも３重量％含有
してなるものである。
磨砥粒を付着した不織布研磨材において、上記繊維基材
が１．０×１０-3〜１．０×１０-2Ω・ｃｍの比抵抗値
を有する金属めっき合成繊維を少なくとも３重量％含有
してなるものである。
【０００６】上記金属めっき合成繊維の比抵抗値が１．
０×１０-3Ω・ｃｍ未満の場合には、静電気除去効果が
認められない。１．０×１０-3〜１．０×１０-2Ω・ｃ
ｍの金属めっき合成繊維を使用することが効果面、コス
ト面からも特に好ましい。
０×１０-3Ω・ｃｍ未満の場合には、静電気除去効果が
認められない。１．０×１０-3〜１．０×１０-2Ω・ｃ
ｍの金属めっき合成繊維を使用することが効果面、コス
ト面からも特に好ましい。
【０００７】繊維基材に対する上記金属めっき合成繊維
の混入量が３重量％未満の場合には、充分な静電気除去
効果が得られず、また、金属めっき合成繊維の混入量が
１０重量％を越える場合には、金属めっきした合成繊維
表面に熱硬化性合成樹脂結合剤によって固着された砥粒
が、研磨時等に金属めっき合成繊維の金属めっき層の剥
離と共に離脱して不織布研磨材の研磨、研削性能が低下
し、またコストも高く付くので好ましくない。
の混入量が３重量％未満の場合には、充分な静電気除去
効果が得られず、また、金属めっき合成繊維の混入量が
１０重量％を越える場合には、金属めっきした合成繊維
表面に熱硬化性合成樹脂結合剤によって固着された砥粒
が、研磨時等に金属めっき合成繊維の金属めっき層の剥
離と共に離脱して不織布研磨材の研磨、研削性能が低下
し、またコストも高く付くので好ましくない。
【０００８】また、繊維基材は、上記金属めっき合成繊
維と他の合成繊維、例えばナイロン、ポリエステル、ポ
リプロピレン、塩化ビニリデン、アクリル繊維との混合
繊維よりなる。
維と他の合成繊維、例えばナイロン、ポリエステル、ポ
リプロピレン、塩化ビニリデン、アクリル繊維との混合
繊維よりなる。
【０００９】なお、金属めっき合成繊維は、アクリル繊
維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、芳香族ポリアミ
ド繊維等から選ばれた合成繊維に無電解めっき法、蒸着
めっき法などによって銀、銅、ニッケルなどの良導電性
を有する金属をめっきしたものである。
維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、芳香族ポリアミ
ド繊維等から選ばれた合成繊維に無電解めっき法、蒸着
めっき法などによって銀、銅、ニッケルなどの良導電性
を有する金属をめっきしたものである。
【００１０】
【作用】本発明に従えば、繊維基材に含有される金属め
っきした合成繊維が、乾式研磨時の静電気の発生を抑制
する。
っきした合成繊維が、乾式研磨時の静電気の発生を抑制
する。
【００１１】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
に説明する。
【００１２】（実施例１）繊度１５ｄ、繊維長３８ｍｍ
のナイロン繊維（１）８５ｇ／ｍ2 と、銀を２０重量％
被覆した繊度５ｄ、繊維長３８ｍｍの銀めっきナイロン
繊維（比抵抗値：１．５×１０-3Ω・ｃｍ）（２）５ｇ
／ｍ2 とからなる目付９０ｇ／ｍ2 の嵩高ランダムウエ
ブの両面に、１次結合剤としてＳＢＲ（スチレン・ブタ
ジエンラテックス）を各々１５ｇ／ｍ2 、計３０ｇ／ｍ
2 散布し、加熱乾燥して樹脂の効果を行ない、繊維基材
を形成した。
のナイロン繊維（１）８５ｇ／ｍ2 と、銀を２０重量％
被覆した繊度５ｄ、繊維長３８ｍｍの銀めっきナイロン
繊維（比抵抗値：１．５×１０-3Ω・ｃｍ）（２）５ｇ
／ｍ2 とからなる目付９０ｇ／ｍ2 の嵩高ランダムウエ
ブの両面に、１次結合剤としてＳＢＲ（スチレン・ブタ
ジエンラテックス）を各々１５ｇ／ｍ2 、計３０ｇ／ｍ
2 散布し、加熱乾燥して樹脂の効果を行ない、繊維基材
を形成した。
【００１３】次に、熱硬化性樹脂であるフェノール樹脂
（３）１００重量部に対し、粒度が８００メッシュのシ
リコンカーバイド研磨砥粒（４）を２００重量部含有し
てなる２次結合剤に上記繊維基材を含浸し、乾燥、固着
して上り目付３７０ｇ／ｍ2の実施例１の不織布研磨材
（５）を得た。
（３）１００重量部に対し、粒度が８００メッシュのシ
リコンカーバイド研磨砥粒（４）を２００重量部含有し
てなる２次結合剤に上記繊維基材を含浸し、乾燥、固着
して上り目付３７０ｇ／ｍ2の実施例１の不織布研磨材
（５）を得た。
【００１４】（比較例１）比較のため、繊度１５ｄ、繊
維長３８ｍｍのナイロン繊維からなる、目付９０ｇ／ｍ
2 の嵩高ランダムウエブの両面に、１次結合剤としてＳ
ＢＲを各々１５ｇ／ｍ2 、計３０ｇ／ｍ2 散布し、嵩高
繊維基材を形成した。
維長３８ｍｍのナイロン繊維からなる、目付９０ｇ／ｍ
2 の嵩高ランダムウエブの両面に、１次結合剤としてＳ
ＢＲを各々１５ｇ／ｍ2 、計３０ｇ／ｍ2 散布し、嵩高
繊維基材を形成した。
【００１５】次に実施例１と同様にフェノール樹脂１０
０重量部、粒度８００メッシュのシリコンカーバイド砥
粒２００重量部含有してなる２次結合剤に含浸し、目付
３７０ｇ／ｍ2 の比較例１の不織布研磨材を得た。
０重量部、粒度８００メッシュのシリコンカーバイド砥
粒２００重量部含有してなる２次結合剤に含浸し、目付
３７０ｇ／ｍ2 の比較例１の不織布研磨材を得た。
【００１６】上記実施例１、比較例１で得た不織布研磨
材を用い、ポリエステル樹脂板を下記の条件で研磨を行
なった。 研磨条件 ポリエステル樹脂板：２００ｍ／ｍ（Ｗ）×５００ｍ／
ｍ（Ｌ）×５ｍ／ｍ（Ｔ） 不織布研磨材寸法：１００ｍ／ｍ×１００ｍ／ｍ 研磨圧力 ：０．１ｋｇｆ／ｃｍ2 （１０ｋｇｆ／１０
ｃｍ角） 研磨方法 ：平面研磨 ストローク２００ｍ／ｍ、１０
往復
材を用い、ポリエステル樹脂板を下記の条件で研磨を行
なった。 研磨条件 ポリエステル樹脂板：２００ｍ／ｍ（Ｗ）×５００ｍ／
ｍ（Ｌ）×５ｍ／ｍ（Ｔ） 不織布研磨材寸法：１００ｍ／ｍ×１００ｍ／ｍ 研磨圧力 ：０．１ｋｇｆ／ｃｍ2 （１０ｋｇｆ／１０
ｃｍ角） 研磨方法 ：平面研磨 ストローク２００ｍ／ｍ、１０
往復
【００１７】以上の条件によりポリエステル樹脂板を研
磨し、このとき発生した静電気の帯電量をスターテック
電圧計にてポリエステル樹脂板の任意の５点について測
定した。そのときの結果を表１に示す。
磨し、このとき発生した静電気の帯電量をスターテック
電圧計にてポリエステル樹脂板の任意の５点について測
定した。そのときの結果を表１に示す。
【００１８】
【表１】
【００１９】なお、本実施例においては、ナイロン繊維
を用いたけれども、ポリエステル、ポリプロピレン、塩
化ビニリデン、アクリル繊維をそれぞれ単独、または複
数種混綿して用いても良い。また、合成樹脂結合剤とし
ては、ＳＢＲの他にＮＢＲ、ＰＶＡ樹脂等をそれぞれ単
独または複数種混合して用いても良い。
を用いたけれども、ポリエステル、ポリプロピレン、塩
化ビニリデン、アクリル繊維をそれぞれ単独、または複
数種混綿して用いても良い。また、合成樹脂結合剤とし
ては、ＳＢＲの他にＮＢＲ、ＰＶＡ樹脂等をそれぞれ単
独または複数種混合して用いても良い。
【００２０】
【発明の効果】本発明は上記構成になしたので、金属め
っき合成繊維が乾式研削、研磨作業時の静電気の発生を
抑制し、研磨粉のワーク材への付着、並びに、ワーク材
と不織布研磨材間への入り込みによるワーク材の傷付が
防止されると共に、発生した静電気のコロナ放電による
研磨粉への着火、さらには放電に伴う作業者への電撃シ
ョックなどの障害が防止される等、種々の優れた効果を
有する発明である。
っき合成繊維が乾式研削、研磨作業時の静電気の発生を
抑制し、研磨粉のワーク材への付着、並びに、ワーク材
と不織布研磨材間への入り込みによるワーク材の傷付が
防止されると共に、発生した静電気のコロナ放電による
研磨粉への着火、さらには放電に伴う作業者への電撃シ
ョックなどの障害が防止される等、種々の優れた効果を
有する発明である。
【図１】不織布研磨材の要部の部分拡大図である。
１ ナイロン繊維 ２ 銀めっきナイロン繊維 ３ フェノール樹脂 ４ シリコンカーバイド研磨砥粒 ５ 不織布研磨材
Claims (1)
- 【請求項１】 繊維基材に研磨砥粒を付着した不織布研
磨材において、上記繊維基材が１．０×１０-3〜１．０
×１０-2Ω・ｃｍの比抵抗値を有する金属めっき合成繊
維を少なくとも３重量％含有してなることを特徴とする
不織布研磨材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31865392A JPH06155310A (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 不織布研磨材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31865392A JPH06155310A (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 不織布研磨材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06155310A true JPH06155310A (ja) | 1994-06-03 |
Family
ID=18101538
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31865392A Pending JPH06155310A (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 不織布研磨材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06155310A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003062754A (ja) * | 2001-08-24 | 2003-03-05 | Ricoh Co Ltd | 研磨具及び研磨具の製造方法 |
| WO2003041911A1 (en) * | 2001-11-13 | 2003-05-22 | 3M Innovative Properties Company | Abrasive material |
| KR100582116B1 (ko) * | 2005-01-18 | 2006-05-22 | 권순철 | 연마휠의 제조방법 |
| KR100838028B1 (ko) * | 2001-03-28 | 2008-06-12 | 가부시기가이샤 디스코 | 연마공구와 이것을 사용하는 연마방법 및 장치 |
| JP2016094043A (ja) * | 2014-11-12 | 2016-05-26 | 株式会社スーパースター | 自動車用ホイールの装飾方法 |
-
1992
- 1992-11-27 JP JP31865392A patent/JPH06155310A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100838028B1 (ko) * | 2001-03-28 | 2008-06-12 | 가부시기가이샤 디스코 | 연마공구와 이것을 사용하는 연마방법 및 장치 |
| JP2003062754A (ja) * | 2001-08-24 | 2003-03-05 | Ricoh Co Ltd | 研磨具及び研磨具の製造方法 |
| WO2003041911A1 (en) * | 2001-11-13 | 2003-05-22 | 3M Innovative Properties Company | Abrasive material |
| KR100582116B1 (ko) * | 2005-01-18 | 2006-05-22 | 권순철 | 연마휠의 제조방법 |
| JP2016094043A (ja) * | 2014-11-12 | 2016-05-26 | 株式会社スーパースター | 自動車用ホイールの装飾方法 |
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