JPH06154244A - 歯列矯正用ブラケツト - Google Patents

歯列矯正用ブラケツト

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JPH06154244A
JPH06154244A JP19875193A JP19875193A JPH06154244A JP H06154244 A JPH06154244 A JP H06154244A JP 19875193 A JP19875193 A JP 19875193A JP 19875193 A JP19875193 A JP 19875193A JP H06154244 A JPH06154244 A JP H06154244A
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    • A61C7/00Orthodontics, i.e. obtaining or maintaining the desired position of teeth, e.g. by straightening, evening, regulating, separating, or by correcting malocclusions
    • A61C7/12Brackets; Arch wires; Combinations thereof; Accessories therefor
    • A61C7/14Brackets; Fixing brackets to teeth
    • A61C7/145Lingual brackets
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C7/00Orthodontics, i.e. obtaining or maintaining the desired position of teeth, e.g. by straightening, evening, regulating, separating, or by correcting malocclusions
    • A61C7/12Brackets; Arch wires; Combinations thereof; Accessories therefor
    • A61C7/28Securing arch wire to bracket
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 脱落に大きな抵抗を示す。 【構成】 アーチワイヤースロットのある本体、及びス
ロットを開閉するために動き得る固定用摺動部材を有す
る自己固定式歯列矯正用ブラケットである。アーチワイ
ヤーの保持が摺動部材により与えられる。摺動部材を開
口位置又は閉鎖位置に保持し、かつ摺動部材がブラケッ
ト本体から外れる余分な摺動運動を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】不整歯の歯列矯正処置は、歯を適
正位置に強制するための機械的な力の適用を含む。最も
普通の形式の処置は歯列矯正用ブラケットの使用を含
み、このブラケットは、歯の唇側の面又は舌側の面に直
接セメント付けされ、或いは歯の周りにセメント又はそ
の他の方法で固定される金属バンドに取り付けるような
形状にされ小さなスロットが設けられた物体である。
【0002】
【従来技術及びその課題】弾性的な湾曲アーチワイヤー
がブラケットのスロット内に据えられ、このアーチワイ
ヤーは設置以前に曲げられ又は捩られて、据えられた弾
性ワイヤーにより生じた復原力が歯を歯列矯正上の適正
な整列状態に移動させようとする。アーチワイヤーの形
状(円形断面及び長方形断面の両者が普通使用される)
及びブラケットスロットの方向に応じて、歯を適宜の希
望方向に動かし、回転させ又は傾けるであろう力を加え
ることができる。
【0003】通常の歯列矯正用ブラケットは結紮用の翼
を有し、アーチワイヤーをブラケット内の据えられた位
置に確実に保つために小さな結紮用ワイヤーがその翼の
周りで結ばれる。結紮又はその他の形式の固定用手段
は、本質的に、活性化されたアーチワイヤーを確実に歯
列弓の周りに適正に位置決めし、かつ食物の咀嚼中、歯
磨き中、又は患者によりワイヤーにその他の力が加えら
れるときに、ワイヤーがブラケットのスロットから外れ
ることを防ぐ。
【0004】歯列矯正医は結紮操作に熟練しているが、
それでもこれら小さなワイヤーの設置は、アーチワイヤ
ーの最初の設置に相当の時間を必要とする。また、通常
は、幾つかの異なった種類のアーチワイヤーの逐次使用
を含んだ歯列矯正処置の1回又はそれ以上の中間段階に
おける結紮の除去及び結紮の置換も必要とし、これが更
に歯列矯正医に対する本質的には非生産的な治療時間を
招き、かつ患者にとっては多分不快を招く。
【0005】ワイヤーが食物の粒子を捕捉するので、結
紮は適正な口腔衛生を行うことをより困難とし、更に結
紮の捩られた端末が、咀嚼中、患者の歯齦又は頬の組織
に刺激を起こす場所に移動することがありうる。破損し
又は外れた結紮は患者が歯列矯正医を緊急に訪れること
を必要とし、更に結紮の破損のため自由になったワイヤ
ーの破片が嚥下され、又は患者の気道内に吸い込まれる
危険が存在する。
【0006】結紮により生ずる問題の多くは、多くの場
合に結紮ワイヤーの必要を無くす自己固定式の歯列矯正
用ブラケットにより克服される。自己固定式デザインへ
の一つの方法は、ブラケットに組み合わせられブラケッ
トスロットを開閉するように動き得る回転可能な固定用
部材の使用を含み、アーチワイヤーは、この固定用部材
が閉鎖位置にあるときはスロット内に留置されて保持さ
れる。この形式のブラケット形状は、米国特許第407
7126号、第4371337号、第4419078号
及び第4559012号に開示される。
【0007】本発明は、ブラケットのアーチワイヤース
ロットを開閉するために咬合部・歯齦部の方向に直線的
に動き得る摺動部材を使用した別形式の自己固定式ブラ
ケットに向けられる。この新しいデザインは、歯に取り
付けられたときに望ましい低い輪郭を有し、かつ開放位
置及び閉鎖位置の両方における戻り止め保持を特徴と
し、かつブラケット本体からの摺動部材の完全脱落に対
する非常に大きな抵抗を持つ。
【0008】この新規なブラケットは、時間のかかるこ
とが多いアーチワイヤーの結紮の必要を全く無くし、か
つ悪性変位した歯のため最初にアーチワイヤーを据える
ことができないような特殊の状況での結紮ができるよう
に、固定ピンのソケットが設けられる。ブラケットは、
食物を捕捉する凹所を最小にするように滑らかな輪郭に
され、かつアーチワイヤーの断面の制限なしにライトワ
イヤー技術及びエッジワイヤー技術の両者に有効であ
る。このブラケットは、所望の力のベクトル(例えば、
回転力、傾斜及び回転)がブラケット内に意図された直
線アーチワイヤー技術にも有効である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はアーチワイヤー
のスロットを有するブラケット本体、及びこの本体と摺
動可能に組み合わせられて、アーチワイヤースロットの
開かれた第1の位置とスロットがその中にアーチワイヤ
ーを保持するように閉じられた第2の位置との間を動き
得る摺動部材を有する2部品式歯列矯正用ブラケット組
立体に関する。戻り止め手段が設けられ、これは本体と
摺動部材との間で共同作用して、開口位置又は閉鎖位置
の各において摺動部材が予定外に動くことに抵抗を与え
る。好ましくは、戻り止め手段は、ブラケット本体に戻
り止めボタンを備え、更に両端にボタンの座を有する摺
動部材の凹んだ通路の中に組み合わせられる。座の間の
高くなった***が摺動部材の不慮の運動に対する所望の
抵抗を与える。
【0010】
【実施例】本発明による自己固定式歯列矯正用ブラケッ
ト10が図1及び2にそれぞれ開口位置及び閉鎖位置に
おいて示される。ブラケットは通常の唇側設置(即ち、
歯の前面に取り付けられ唇又は頬の組織に面する)の状
況で説明されるが、このブラケットは背後の舌に面して
いる歯の面への舌側設置についても設計できることを理
解すべきである。
【0011】ブラケット10は、ブラケット本体11、
及びブラケット本体と組み合わせられ直線状に動き得る
固定用部材又は摺動部材12の2部品式組立体である。
更に図3−5に示されるブラケット本体11は、歯に直
接セメント付けできるように中低の形状にされた歯に面
する背面又はベース13を有し、平面図で見たとき全体
として長方形のブロックである。
【0012】図示のように、ブラケットは下顎弓の下歯
用の形にされ、(切歯に面する)上面14、(歯齦に面
する)下面15、及び本体の両側の側面16と17を持
つ。これらの面は(頬唇に面する)前面18A、B、C
及びDに伸び、これら前面は一般に同一平面にある。本
体ブロックの前方の縁及び隅は、好ましくは組織の刺激
を避けるために緩やかな丸みが付けられる。
【0013】長方形でかつ前方の開かれたアーチワイヤ
ー用スロット20がブラケット本体を通って近心・遠心
の方向に(mesiodistally)形成され、背
面12に方に向かって途中まで伸びスロット底面21に
達する。このスロットは通常のエッジワイヤー形の長方
形断面のアーチワイヤーを受け入れるような寸法にされ
るが、ライトワイヤー予備処置段階でしばしば使用され
る円形断面又はその他のアーチワイヤーも受け入れるで
あろう。
【0014】ブラケット本体の中央前方部分に摺動部材
の凹所23が形成され、これは上面14から下面15に
本体を通って垂直方向又は咬合部・歯齦部の方向に伸び
る。凹所23は前側が開口し、平坦な床24まで背面1
2の方に伸びる。アーチワイヤー用スロット20は凹所
23よりも実質的に深く、従ってアーチワイヤーは、以
下説明されるように、床24とスロットのベース面21
との間の空間内でスロット20に適合できる。
【0015】スロット20及び凹所23は、ブラケット
本体の前面又は外側面を前面18A−Dで終わる4個の
ラグ又は突起に分離する。これらの突起は、スロット及
び凹所により間隔をあけられかつ内向きで咬合部・歯齦
部の方向に伸びている側面26A−Dを持つ。これらの
側面には凹みが形成され、側面26AとBとの直線的に
揃えられた溝27の第1の対、及び側面26CとDの直
線的に揃えられた溝28の第2の対を定める。
【0016】近心・遠心の方向で間隔をあけられた1対
のピンスロット30が、ベース13とスロットベース面
21との間でブラケット本体を咬合部・歯齦部の方向に
通りかつ側面16及び17より僅か内側に間隔をあけて
形成される。ピンスロットは、好ましくは断面が長方形
であり、かつ通常の補助固定ピン(図示せず)のシャン
ク部を受け入れるため、又は初期処置段階においてアー
チワイヤーを座20内に据えることがまだできないとき
に、結紮ワイヤーを受け入れるために設けられる。
【0017】アーチワイヤースロット20の上端とブラ
ケット本体の上面14との間でかつ凹所の床24の中央
部に、高くされた戻り止め突起又はボタン33が置かれ
る。このボタンは、好ましくは頭部の切り取られた半球
又は円錐の形状にされ、かつ好ましくは凹所の床から頬
唇の方に前方に約0.152mm(約0.006インチ)伸
びる。
【0018】ブラケット本体は、好ましくは一体に形成
された構成要素であり、機械加工しうるが鋳造にもまた
適する。本体は、強くて口内での使用に適合した通常の
セラミック、合成物、プラスチック又はステンレス鋼矯
正歯科用材料のいずれかで作ることができる。
【0019】図6−9を参照すれば、摺動部材12は、
前面37、後面38、上端39、斜めにされた下端40
(図9)、及び両側の縁41のある薄い弾性板状の本体
パネル36を持つ。摺動部材の頂部は直角に曲げられ、
パネル36の上方部分に前向きに伸びている棒状の突起
42を形成する。この突起は、摺動部材を動かすときの
掴み点を与える下面リップ43を持つ。突起42はパネ
ルの全幅に伸びる必要はなく、図6に示されたように側
部の縁41の手前で終わることが好ましい。
【0020】摺動部材の本体パネルの後面38の中央に
細長い戻り止めボタン通路45が形成され、1対の間隔
をあけた円形の座46の間を側部の縁41と平行に伸び
る。座は通路の中の高くされ傾斜端部48(図9)を有
する***47により分離される。典型的なデザインにお
いては、摺動部材12は約0.203mm(約0.008
インチ)から約0.254mm(約0.010インチ)の
厚さであり、また座は46は(後面38の面の下方で)
約0.152mm(約0.006インチ)に深さである。
***47により形成された通路45の浅い中央部分は約
0.076mm(0.003インチ)の深さである。
【0021】側部の縁41間の摺動部材の幅は、ブラケ
ット本体の溝27と28との横方向又は近心・遠心の方
向の間隔よりもごく僅か小さいように選定される。この
部材は薄いステンレス鋼又はプラスチックのようなわず
かに曲がることができ又は弾性的な材料で作られる。こ
の部材はブラケット本体に設置されたときに(図8の破
線49で示されるように)運動軸の周りで少し弓状にな
り得ることが重要である。
【0022】ブラケット10の組み立てには、ブラケッ
ト本体内の摺動部材の工場取付けを含むだけである。摺
動部材の下端は、側部の縁41が溝27及び28内にき
ちんと適合するようにして本体内に挿入される。このと
き、部材の中央部は前方に撓み(これは工場の取付け用
ジグにより容易に行われる)、ボタンが通路45内に位
置するように部材を進めるときの傾斜した下端40のボ
タン33上の通過を可能とする。
【0023】摺動部材は、ブラケット本体内に捕捉され
るが開口位置と閉鎖位置との間を動くことができる。開
口位置は図1に示され、摺動部材の下端は、アーチワイ
ヤー52(図2)を容易に受け入れられるように、前方
が開いたアーチワイヤースロットの少し上方に置かれ
る。アーチワイヤーが据えられると、摺動部材は図2に
示された閉鎖位置に下げられ、ここではアーチワイヤー
はアーチワイヤースロット内に捕捉される。この閉鎖位
置において、突起42は突起摺動面26Aと26Cとの
間に滑り適合してブラケットの前部の咬合面のための滑
らかな輪郭を与える。
【0024】ボタン43と通路45との共同作用によ
り、開口位置又は閉鎖位置のいずれにおいても摺動部材
を保持する2位置式の戻り止め手段を提供する。図10
に最も良く示された開口位置においては、ボタン33は
下方の通路の座46に座り、摺動部材をこの位置に保
つ。ブラケット本体からの摺動部材の不慮の外れは、座
46の深くて斜めになっていない下方壁46Aに対する
ボタン下面の突き当たり組み合いにより防止される。
【0025】アーチワイヤーがスロット20内に据えら
れた後に、摺動部材は、指で押すか又は小さなプローブ
により突起42に力を加えることにより閉鎖位置に動か
される。この閉鎖力が通路の***47の下方傾斜面48
を湾曲又はテーパーにされたボタン面の上に上がらせ、
ボタンが上方の座46内に適合しかつ***47が摺動部
材を閉鎖位置に固定するまでボタン頂部の上を滑る。ボ
タンと通路との位置決めは、これを逆にすること(即ち
ブラケット本体に通路を有し、かつ摺動部材にボタンが
ある状態)ができるが、現在のところ、上述の形状が操
作の便のために好ましい。
【0026】アーチワイヤースロットの再開口は、摺動
部材を開口位置に戻すように動かすために、プローブで
リップ43に力を加えるだけである。摺動部材の位置を
動かすに要する開閉力は、患者による望ましくない移
動、又は食物の咀嚼中の望ましくない移動を避けるため
に重要である。正常の咀嚼力が摺動部材を閉鎖位置に向
かって強制するように突起42を咬合側に位置決めする
ことにより、かかる望ましくない移動のいかなる危険も
更に最小にされる。
【0027】好ましくは摺動部材が咬合側で開くブラケ
ットが説明されたが、逆の配置もまた実行可能であり、
この場合は摺動部材は開口位置に向かって歯齦方向に動
く。この逆配置が使用されたならば、突起摺動面26A
とCとの咬合側の端部間の空間は、好ましくは近心・遠
心の方向に伸びている(ブラケット本体と一体に形成さ
れ)棒により閉じられ、摺動部材を開口位置に向かって
強制する可能性のある咀嚼力がかかることを防止する。
【0028】一時的な結紮、口中の弾性体又はバネ、又
はある処置段階に時々必要となる中間アーチの適用に対
して補助固定が必要ならば、通常のT字形頭部の固定ピ
ンを受け入れるために、好ましくは、ブラケットにはピ
ンスロット30が設けられる。しかし、希望するなら
ば、ブラケットの下方の唇舌側の一様な輪郭を得るため
にスロットを無くすことができる。
【0029】ブラケットは、近心・遠心の方向の幅対咬
合部・歯齦部の方向の高さがほぼ1.5:1の高い比率
を有することが好ましく、このブラケットは歯の保持及
びその他の矯正運動について優れた管理を提供する。近
心・遠心の方向の幅は典型的には通常の2重の縁方向ブ
ラケットとほぼ同じであるが、咬合部・歯齦部の方向の
高さは比較的小さく、これにより咬合間隙を増加させう
る、より歯齦側寄りのブラケットの設置ができる。ブラ
ケットベースの厚さ及びアーチワイヤースロットの形状
は、直線アーチワイヤー技術又はより伝統的な湾曲アー
チワイヤー法のいずれにおける使用に対しても調整され
得ることは勿論である。
【0030】ブラケットは現在の好ましい形式について
説明されたが、多くの異なった形状が実行可能であり、
かつこれらは本発明の範囲内にある。例えば、図12に
示されるように、斜めにされた、又は面取りされた側部
の縁41Aのある変更された摺動部材12Aとブラケッ
ト本体11の変更された対向溝27A、28Aとの間に
蟻ほぞ状の摺動配置を設けることができる。この配置は
ブラケット組立体に滑らかな唇側面又は前面を提供す
る。
【0031】摺動部材とブラケット本体の配置のなお別
の設計が図13に示される。この図は、正面部分55を
有する変更された外周包囲摺動部材、及び内側に曲げら
れた端部57で終わる両側の後方に傾斜している面56
を示す。変更されたブラケット本体11Aは対応した形
状の前方部分58を有し、この部分は各側において肩段
部60を形成している内向きに伸びた凹所59を定め
る。摺動部材の端部57は肩段部60の後方で捕捉さ
れ、摺動部材とブラケット本体との所望の摺動組合いを
提供する。傾斜面56の下端はノッチ又はアーチワイヤ
ー62のための隙間を提供するようにスロット61を有
し、正面部分55の上端はアーチワイヤー上で摺動部材
を閉じるために使用されるプローブ(図示せず)を受け
入れる凹所63を持つ。
【0032】ブラケット10に関して既に明らかにされ
た戻り止めシステムは、いま説明された変更版と等しく
有用であるが、その他の限定運動型の2位置式戻り止め
配置も適している。非常に簡単な変更例は、ブラケット
本体の円筒状の穴に押し込み、ねじ、又は接着により固
定された別の円筒状のプラグの前面にボタン33を形成
することである。
【0033】別の代置可能なブラケット本体11が変更
された周囲包囲摺動部材12Cと組み合わせられて図1
4に示される。この摺動部材は後内向きに曲げられた端
部70を有し、この端部はブラケット本体の前端に形成
された後方の肩段部71と摺動組合いする。11Bは本
体11におけると丁度同様にボタン33を有し、かつ摺
動部材12Cの背面に共同作用する戻り止めボタン通路
(図示しないが、図6及び7に示されたものに相当す
る)が設けられる。
【0034】別の変更例が図15及び16に示され、こ
れらの図は内部に弓状の板バネ75が置かれた四角い端
部の通路45Aを有する変更された摺動部材12Cが示
される(図16における縁を参照)。摺動部材が開口位
置と閉鎖位置との間を動かされると、板バネの突出して
いる中央部分76が撓んでブラケット本体のボタン33
の上に乗る。摺動部材が開口位置にあるときは通路45
の底において下面77がボタン33を受けいれてこれと
当たり、摺動部材のブラケット本体からの不慮の分離を
防止する。
【0035】ここに使用された方向に関する専門用語は
唇側のブラケット、特に下方弓の歯用のブラケットに対
するものであり、舌側に設置しようとするブラケットに
対しては説明に適切な調整を行わねばならないことを理
解すべきである。この新規なブラケットは上下弓の前後
の歯の双方に有効であり、かつブラケットの幅・高さ比
及びその他の寸法の双方はブラケットが置かれる口の中
の特定の位置により決定されるであろう。
【0036】本発明の実施態様は次の通りである。
【0037】1.自己固定式の歯列矯正用ブラケット組
立体にして:歯に面するベースを有するブラケット本体
であって、近心・遠心の方向に伸びかつ前方に開口する
アーチワイヤースロットを定めるようにベースから前方
に伸び、かつスロットの前方部分と交差し咬合部・歯齦
部の方向に伸びる凹所を有する本体;アーチワイヤース
ロットが開かれた開口位置とスロット内のアーチワイヤ
ーが摺動部材により捕捉保持される閉鎖位置との間を動
き得るように凹所内に組み合わせられた摺動部材;及び
摺動部材を一方の位置から他方の位置に動かすように大
きな力が加えられるまで摺動部材を開口位置及び閉鎖位
置に保持するように本体と摺動部材との間にあってこれ
らと共同作用する2位置式戻り止め手段であって、本体
凹所からの摺動部材の外れに抵抗するような形状にされ
た戻り止め手段を備えた組立体。
【0038】2.凹所が両側の溝を定め、更に摺動部材
がこの溝内に摺動可能に組み合わせられる側部の縁のあ
る本体パネルを有する実施態様1に定められた組立体。
【0039】3.戻り止め手段は、本体と摺動部材要素
との一方上のボタンであって凹所内に突き出しているボ
タン、及び他方の要素に細長い凹みとして形成された通
路であってその両端にボタンの座を有し更に座の間に高
くされた***を有する通路を備え、摺動部材がボタンと
座の間の高くされた***との強制相対運動ができるよう
に十分な弾性体である実施態様2に定められた組立体。
【0040】4.摺動部材の内面に通路が形成され、ボ
タンが凹所内でブラケット本体から前方に伸びる実施態
様2に定められた組立体。
【0041】5.ボタンの座と***との間の相対摺動運
動に対する抵抗を減らすために高くされた***が斜めに
された端部を有し、更にそれ以上の相対摺動運動に大き
な抵抗を与えるために通路の両端が行き止まりにされた
実施態様2に定められた組立体。
【0042】6.摺動部材に開口力を加えうるように摺
動部材の本体パネルがリップを形成し前方に伸びている
突起を有する実施態様2に定められた組立体。
【0043】7.開口位置に向かう摺動部材の運動が咬
合側への方向である実施態様2に定められた組立体。
【0044】8.歯列矯正用ブラケット組立体にして:
背後の歯に面したベース、及びベースに向かって伸びか
つブラケット本体を近心・遠心の方向に横切る前向きに
開口したアーチワイヤースロットを有するブラケット本
体であって、更にスロットの前方部分と交差して咬合部
・歯齦部の方向に伸びている凹所を定め、この凹所が溝
のある床を両側の遠心側端部と近心側端部とに有し、更
に凹所内に前向きに突き出ている近心・遠心の方向中心
の戻り止めを有すブラケット本体;及び一端において把
持用リップを定めている前方に伸びている突起のある全
体的に平坦な本体パネルとして形成され摺動部材であっ
て、アーチワイヤースロットが開かれた第1の位置と摺
動部材がスロットの上に伸びてこれを閉じる第2の位置
との間を摺動運動するように本体の溝に組み合わせられ
た両側の側部の縁を有する摺動部材を備え、摺動部材は
摺動部材の開口位置と閉鎖位置とにおいて戻り止めボタ
ンを受け入れるように通路の両端に座のある凹んだ戻り
止め通路を定める後面を有し、通路は摺動部材の運動に
抵抗を与えるように座の間に高くされた***を有し、高
くされた***は後面より下方に下げられ、更に両側の斜
めの端部を有する組立体。
【0045】9.補助固定手段を受け入れるために、ブ
ラケット本体は、ベースに隣接しかつアーチワイヤース
ロットの後方で本体を通り咬合部・歯齦部の方向に伸び
ているスロットを定める実施態様8に定められた組立
体。
【0046】10.補助固定手段を受け入れるために、
ブラケット本体は、ベースに隣接しかつアーチワイヤー
スロットの後方で本体を通る1対の近心・遠心の方向で
間隔をあけられかつ咬合部・歯齦部の方向に伸びている
スロットを定める実施態様8に定められた組立体。
【0047】11.ブラケット本体が一体に形成され、
かつ閉鎖位置から開口位置への摺動部材の運動が咬合部
への方向である実施態様8に定められた組立体。
【0048】12.摺動部材は部材が開口位置と閉鎖位
置との間を動かされるとき撓みうるように十分に柔軟な
弾性材料で作られる実施態様8に定められた組立体。
【図面の簡単な説明】
【図1】アーチワイヤー保持用摺動部材が開口位置にあ
るときの本発明によるり歯列矯正用ブラケットの斜視図
である。
【図2】図1と同様であるがアーチワイヤーがブラケッ
トに取り付けられ、かつ摺動部材が閉鎖位置にある図面
である。
【図3】ブラケット本体の正面図である。
【図4】図3の線4−4における側方断面図である。
【図5】本体の平面図であり、本体の平面図及び底面図
は対称である。
【図6】摺動部材の正面図である。
【図7】摺動部材の背面図である。
【図8】摺動部材の平面図である。
【図9】図6の線9−9の側面断面図である。
【図10】摺動部材が開口位置にあるときの組み立てら
れたブラケット本体と摺動部材の側方断面図である。
【図11】図10と同様な図面であるが、摺動部材が閉
鎖位置にあるときの図面である。
【図12】本発明による変更されたブラケットの一部断
面にされた平面図である。
【図13】別の変更されたブラケットの上面と正面とを
示す斜視図である。
【図14】更に別の変更されたブラケットの上面と正面
とを示す斜視図である。
【図15】板バネを使用した別の摺動部材の背面図であ
る。
【図16】図15の線16−16における側方断面図で
ある。
【符号の説明】
10 ブラケット 11 ブラケット本体 12 固定部材 14 上面 15 下面 16 側面 17 側面 20 スロット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己固定式の歯列矯正用ブラケット組立
    体にして:歯に面するベースを有するブラケット本体で
    あって、近心・遠心の方向に伸びかつ前方に開口するア
    ーチワイヤースロットを定めるようにベースから前方に
    伸び、かつスロットの前方部分と交差し咬合部・歯齦部
    の方向に伸びる凹所を有する本体;アーチワイヤースロ
    ットが開かれた開口位置とスロット内のアーチワイヤー
    が摺動部材により捕捉保持される閉鎖位置との間を動き
    得るように凹所内に組み合わせられた摺動部材;及び摺
    動部材を一方の位置から他方の位置に動かすように大き
    な力が加えられるまで摺動部材を開口位置及び閉鎖位置
    に保持するように本体と摺動部材との間にあってこれら
    と共同作用する2位置式戻り止め手段であって、本体凹
    所からの摺動部材の外れに抵抗するような形状にされた
    戻り止め手段を備えた組立体。
  2. 【請求項2】 歯列矯正用ブラケット組立体にして:背
    後の歯に面したベース、及びベースに向かって伸びかつ
    ブラケット本体を近心・遠心の方向に横切る前向きに開
    口したアーチワイヤースロットを有するブラケット本体
    であって、更にスロットの前方部分と交差して咬合部・
    歯齦部の方向に伸びている凹所を定め、この凹所が溝の
    ある床を両側の遠心側端部と近心側端部とに有し、更に
    凹所内に前向きに突き出ている近心・遠心の方向中心の
    戻り止めを有すブラケット本体;及び一端において把持
    用リップを定めている前方に伸びている突起のある全体
    的に平坦な本体パネルとして形成され摺動部材であっ
    て、アーチワイヤースロットが開かれた第1の位置と摺
    動部材がスロットの上に伸びてこれを閉じる第2の位置
    との間を摺動運動するように本体の溝に組み合わせられ
    た両側の側部の縁を有する摺動部材を備え、 摺動部材は摺動部材の開口位置と閉鎖位置とにおいて戻
    り止めボタンを受け入れるように通路の両端に座のある
    凹んだ戻り止め通路を定める後面を有し、通路は摺動部
    材の運動に抵抗を与えるように座の間に高くされた***
    を有し、高くされた***は後面より下方に下げられ更に
    両側の斜めの端部を有する組立体。
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