JPH06153715A - 植物育成地の地下流水地盤の構造 - Google Patents

植物育成地の地下流水地盤の構造

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JPH06153715A
JPH06153715A JP24407192A JP24407192A JPH06153715A JP H06153715 A JPH06153715 A JP H06153715A JP 24407192 A JP24407192 A JP 24407192A JP 24407192 A JP24407192 A JP 24407192A JP H06153715 A JPH06153715 A JP H06153715A
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JP
Japan
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water
layer
pipe
water supply
drain pipe
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Application number
JP24407192A
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English (en)
Inventor
Yukitoshi Maeda
征利 前田
Atsushi Matsushita
厚 松下
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Maeda Kosen Co Ltd
Original Assignee
Maeda Kosen Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 根の強固な植物を育成するとともに、冬期間
の根の凍結を防止する。 【構成】 砂あるいは土粒からなり表面に芝草を植える
表層10と、その下に捲縮剛毛糸製のマットを用いて形
成した導水層部30およびその下に透水性の布帛31を
介在させて玉砂利を充填した貯水層部40とでなり側部
遮水材02と底部遮水材03とによる箱型に囲まれた流
水層20と、側部遮水材02の下部に貫設した排水管5
2に連結されるサイホン、排水管52から分岐し排水弁
55を有する分岐排水管54、貯水層部40に位置し排
水管52に接続するネット状パイプ51を備えてなる排
水手段50と、表層10を貫通し導水層部30に接続す
る埋設給水管65、給水弁62および水肥混合器63を
備え埋設給水管65の連結部66で着脱可能に連結する
給水管61とでなる給水手段60とにより地下流水地盤
01を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、植物の育成に効果的な
地下流水地盤の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、植物育成地においては、肥料を施
した土壌表面に植物を植えるだけであって、地下流水地
盤などを造成する構想はいまだ提案されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、植物の育成に
際しては、今まで適切な施肥を行なうことは勿論である
が、それ以上に特別な具体的手段を講ずることはなく、
単にその植物それ自体の素質に任せて育成するに過ぎな
かった。
【0004】本発明は、このような従来の事情を背景に
なされたもので、根の強固な植物を育成するとともに、
冬期間の根の凍結を防止する地下流水地盤の構造を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、植物を植え付
ける表層と、該表層の少なくとも一部に食い込んだ側部
遮水材と全底面に敷設された底部遮水材とで囲まれた箱
型の区域を形成して設けた流水層と、該流水層の滞留水
を排除する排水手段と、流水層へ水を供給する給水手段
とを備えて造成してなることを特徴とする植物育成地の
地下流水地盤の構造を提供するものである。
【0006】また、本発明は、流水層が、表層の下に捲
縮剛毛糸製のマットを用いて設けた導水層部と、その下
に透水性の布帛を介して設けた玉砂利充填の貯水層部と
で造成されてなる植物育成地の地下流水地盤の構造を提
供するものである。
【0007】また、本発明は、排水手段が、側部遮水材
の下部に貫設した排水管に連結されるサイホンと、排水
弁をを備え前記排水管から分岐する分岐排水管と、前記
貯水層部に位置し前記排水管に連結されるネット状パイ
プとを設けて構成された植物育成地の地下流水地盤の構
造を提供するものである。
【0008】また、本発明は、給水手段が、表層を貫通
し導水層部に接続する埋設給水管と、給水弁および水肥
混合器を備え、前記埋設給水管の連結部により着脱可能
に連結する給水管とを設けて構成された植物育成地の地
下流水地盤の構造を提供するものである。
【0009】
【作用】本発明により造成される地下流水地盤では、雨
水は表層を染み通って、また給水管からの給水は直接
に、それぞれ導水層部へ浸入し、さらに透水性の布帛を
通過して貯水層部に入って溜まる。貯水層部の滞留水の
水位が次第に上昇して排水手段のサイホンが作動する水
位に達すると、滞留水は一挙に地下流水地盤外へ排除さ
れる。このとき貯水層部内は急激に減圧するため、大気
は表層や導水層部を通って吸入され根に酸素を供給する
こととなるので、根は強固に育成される。また、冬期間
には、給水弁と排水弁とを僅かに開放したままの状態で
前記地盤内に水道水を流過させ、温度低下による氷結を
回避して根の凍結を防止する。なお、水肥混合器を利用
すれば水性肥料の施肥もできる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。なお、本実施例において植物としては、ゴルフ
場のグリーンに用いる芝草の場合を例にとる。本実施例
の地下流水地盤01において、図1に示すように、符号
10は砂あるいは土粒からなり、表面に芝草を植え付け
る約250mm厚さの表層、符号20は該表層10の少
なくとも一部に食い込んだ遮水壁をもって形成した側部
遮水材02と全底面に敷設された止水シートを用いた底
部遮水材03とで囲まれた箱型の区域を形成して設けた
流水層である。なお、砂は、例えば鷹巣産の砂が好適
で、粒径分布が粗目に集中しザクザクする感じがあり、
歩いて踏み固めることができ肥料も配合されている。前
記流水層20は、前記表層10の下面に約50mm厚さ
の捲縮剛毛糸製のマット〔前田工繊(株)製、エンドレ
ンマット(EM−50C)〕を用いて形成した導水層部
30と、その下方全面に敷設した透水性の布帛31とし
ての不織布〔前田工繊(株)製、CF−150G〕を介
して径10mm程度の玉砂利を約150mm厚さに充填
してなる貯水層部40とでなる。排水手段50は、前記
側部遮水材02の下部に貫設した排水管52に連結され
るサイホン53と、その排水管52の途中から分岐し、
排水弁55を備えた分岐排水管54(塩化ビニル樹脂パ
イプ)と、前記貯水層部40内に複数本配置され集合し
て排水管52に連結されるネット状パイプ51〔前田工
繊(株)製、モノドレン(MD Y−3)〕とから構成
されている。給水手段60は、表層10を貫通し導水層
部30に接続する埋設給水管65と、給水弁62および
水肥混合器63を備え、前記埋設給水管65の連結部6
6により着脱可能に連結する給水管61とを設けて構成
したものである。なお、符号67は、給水管61の先端
に外嵌めされる逆漏斗状に形成された不織布製の給水案
内カバーである。
【0011】上記構成となっているので、降雨に際して
雨水は、芝面11から表層10に浸透し、導水層部30
の捲縮剛毛糸製のマットから透水性の布帛31を通過し
て貯水層部40に流入し滞留する。かくて、滞留水05
が増量して水位が上がり、サイホン53の屈曲部に達す
ると、サイホン作用により一挙に滞留水05はネット状
パイプ51、排水管52、サイホン53を経て地下流水
地盤01外へ排水され、貯水層部40に残る滞留水05
は元の最低水位に復帰する。そのため、流水層20内の
気圧が急下降するので大気は表層10に急激に吸入され
るため、空気中の酸素が芝草04の根に供給されること
となる。すなわち、このサイホン作用が繰り返し行なわ
れることにより芝草04の根は強固に育成される。な
お、降雨の無い場合には、朝晩の撒水の他に給水手段6
0を用い流水層20に給水することにより、前記と同様
の作用と効果とが得られる。また、冬期間には、給水弁
62と排水弁55とを僅かに開放したままで地下流水地
盤01内へ12℃程度の水道水を給水し排水し続ける流
水状態を保てば、前記地盤01内の温度低下が防止され
氷結が回避されるため、芝草04の根が凍結することは
ない。また、給水手段60の水肥混合器63に、そのキ
ャップ64をはずして水性肥料を補給すれば、施肥効果
も向上させることができる。なお、グリーンを使用する
場合には、給水管61を連結部66から取り外して除去
し、その連結部66にはカバー(不図示)を施してお
く。
【0012】なお、導水層部30に捲縮剛毛糸製のマッ
トを用いたため、砂との接触面積が大きく、地中ダムと
したときの埋設給水管65との接続が容易である。この
ことにより、透水量が大きくなるので、僅かな傾斜でも
水は排水方向へストレートに流れて肥料の流出が懸念さ
れるが、捲縮剛毛糸製のマットは水の流れに対する抵抗
があり、流速を制して肥料の流失を防止する。
【0013】以上に述べた実施例では、捲縮剛毛糸製の
マットを用いた導水層部30を地下流水地盤01の全面
に敷設したが、他の実施例としては、図2に示すごと
く、表層10B内に、例えば幅1m〜1.5m、長さ7
m、厚さ50mmに形成して設ける捲縮剛毛糸製のマッ
トの導水層ブロック30Bと、貯水層部40に設けるネ
ット状パイプ群51Bとを1ユニットとし、複数のユニ
ットを配設して、これに排水手段50および給水手段6
0を組み付けて地下流水地盤01Bを構成してもよい。
なお、この際、各ユニットの導水層ブロック30Bに
は、埋設給水管65から分岐給水管(不図示)を導き、
一方、各ネット状パイプ群51Bは端末を集合させて排
水管52に連結する。なお、02Bは側部遮水材、03
Bは底部遮水材である。この場合のこれらの遮水材は、
金属、プラスチックシートのほか、粘土などの透水性の
低いものでも充分である。
【0014】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明はこの実施例に必ずしも限定されることはなく、要旨
を逸脱しない範囲での設計変更などがあっても本発明に
含まかる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明よれば、植
物を植え付ける表層の下に、捲縮剛毛糸製のマットの導
水層部と透水性の布帛を介在させた玉砂利充填の貯水層
部とからなる流水層を区画して設け、これにサイホン利
用の排水手段と前記流水層に直接送水する給水手段とを
組み付けて植物育成地の地下流水地盤を造成したため、
サイホン作用の排水により表層内に酸素を吸入するの
で、強固な根が育成でき、また、冬期間の地下流水によ
り根の凍結を防止することができる。また、導水層部を
捲縮剛毛糸製のマットで形成したので、施された水性肥
料も保持されて流失が回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の植物育成地の地下流水
地盤の構造を示す糢式縦断面図である。
【図2】本発明に係る他の実施例の植物育成地の地下流
水地盤の構造を示す糢式横断面図である。
【符号の説明】
01 地下流水地盤 01B 地下流水地盤 02 側部遮水材 02B 側部遮水材 03 底部遮水材 03B 底部遮水材 10 表層 10B 表層 20 流水層 30 導水層部 30B 導水層ブロック 31 透水性の布帛 40 貯水層部 50 排水手段 51 ネット状パイプ 51B ネット状パイプ群 52 排水管 53 サイホン 54 分岐排水管 55 排水弁 60 給水手段 61 給水管 62 給水弁 63 水肥混合器 65 埋設給水管 66 連結部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物を植え付ける表層と、該表層の少な
    くとも一部に食い込んだ側部遮水材と全底面に敷設され
    た底部遮水材とで囲まれた箱型の区域を形成して設けた
    流水層と、該流水層の滞留水を排除する排水手段と、流
    水層へ水を供給する給水手段とを備えて造成してなるこ
    とを特徴とする植物育成地の地下流水地盤の構造。
  2. 【請求項2】 流水層は、表層の下に捲縮剛毛糸製のマ
    ットを用いて設けた導水層部と、その下に透水性の布帛
    を介して設けた玉砂利充填の貯水層部とで造成してなる
    請求項1記載の植物育成地の地下流水地盤の構造。
  3. 【請求項3】 排水手段は、側部遮水材の下部に貫設し
    た排水管に連結されるサイホンと、排水弁を備え前記排
    水管から分岐する分岐排水管と、前記貯水層部に位置し
    前記排水管に連結されるネット状パイプとを設けて構成
    した請求項1記載の植物育成地の地下流水地盤の構造。
  4. 【請求項4】 給水手段は、表層を貫通し導水層部に接
    続する埋設給水管と、給水弁および水肥混合器を備え、
    前記埋設給水管の連結部により着脱可能に連結する給水
    管とを設けて構成した請求項1記載の植物育成地の地下
    流水地盤の構造。
JP24407192A 1992-08-21 1992-08-21 植物育成地の地下流水地盤の構造 Pending JPH06153715A (ja)

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JP (1) JPH06153715A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8701345B2 (en) 2003-06-13 2014-04-22 Kawada Construction Co., Ltd. Greening system
DE102014224015B4 (de) 2014-11-25 2019-07-04 Fme Freiberger Metallrecycling Und Entwicklungsdienstleistungen Gmbh Verfahren zur Rückgewinnung Seltener Erden aus Seltene Erden-haltigen Leuchtstoffen
EP4310255A1 (de) * 2022-07-21 2024-01-24 mst-DRÄNBEDARF GmbH Drainagevorrichtung für die landwirtschaftliche flächendrainage

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8701345B2 (en) 2003-06-13 2014-04-22 Kawada Construction Co., Ltd. Greening system
DE102014224015B4 (de) 2014-11-25 2019-07-04 Fme Freiberger Metallrecycling Und Entwicklungsdienstleistungen Gmbh Verfahren zur Rückgewinnung Seltener Erden aus Seltene Erden-haltigen Leuchtstoffen
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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010424