JPH06153290A - スピーカ装置 - Google Patents

スピーカ装置

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Publication number
JPH06153290A
JPH06153290A JP29412492A JP29412492A JPH06153290A JP H06153290 A JPH06153290 A JP H06153290A JP 29412492 A JP29412492 A JP 29412492A JP 29412492 A JP29412492 A JP 29412492A JP H06153290 A JPH06153290 A JP H06153290A
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surround
reproducing
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speaker unit
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Application number
JP29412492A
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English (en)
Inventor
Sueaki Fukuhara
末明 福原
Megumi Kageyama
惠 蔭山
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 聴取者の前方に配置するだけで定位感もな
く、広がり感豊かなサラウンド再生が実現できかつ、明
瞭なメイン信号の再生できるスピーカ装置の提供を目的
とする。 【構成】 本発明のスピーカ装置は、メイン信号再生用
の第1のスピーカユニットと、サラウンド信号再生用の
性能の等しい第2,第3のスピーカユニットがキャビネ
ットに一体的に取り付けられ、前記第2,第3のスピー
カユニットは電気的に逆極性となるように接続されてい
る。また第2,第3のスピーカユニットは各スピーカユ
ニットの背面同士が概ね向き合うようにして概ね面対称
である位置に取り付けられかつ、第2,第3のスピーカ
ユニットの主軸角を2等分する前記対称面の1方向が概
ね聴取者の方向になるように設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家庭用システムコン
ポ、AVシステム等に組み合わせてサラウンド音場の再
生が行えるスピーカ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の音響再生装置は、特殊な信号処理
によってコンサートホールや教会などの音を家庭にいな
がら楽しめるようになってきた。また、ビデオ映像技術
の向上により家庭でも大画面を用いた映画の上映を行う
ことが可能になってきたことに伴い、家庭用映像再生装
置と組み合わせて迫力ある映画音声再生が可能になって
きている。
【0003】上記の音響再生装置のサラウンド信号は、
本来間接音成分や残響音成分である。従って、サラウン
ド信号の再生においては、より広い空間にサラウンド音
が放射されかつ、聴取者に対し、定位感を与えないよう
なサラウンド再生ができるスピーカ装置の配置、再生音
波の放射方法であることが良好なサラウンド効果を上げ
る点で望ましい。
【0004】この音響再生装置に用いられる従来の第1
の実施例のスピーカ装置は、図12に示すように聴取者
Tの前方に設置される2本(あるいは3本)のスピーカ
装置51と、聴取者Tの側方または後方に設置される2
本のスピーカ装置52とから構成されている。以上のよ
うに構成された装置において、メイン信号はスピーカ装
置51によって再生され、サラウンド信号はスピーカ装
置52によって再生される。これら4本(あるいは5
本)のスピーカ装置によって、広い音場が形成されると
いうものである。
【0005】しかし、第1の従来の実施例においては、
少なくともメイン信号再生用に2台と、サラウンド信号
再生用に2台の合計4台のスピーカ装置を部屋に設置す
ることが必要であり、かつサラウンド信号再生用のスピ
ーカ装置は聴取者の横方向または後方に設置する必要が
ある。従って、良好なサラウンド効果を得ようとすると
前記スピーカ装置を設置するだけの十分に余裕のある広
い部屋が必要であるという問題を有している。また、サ
ラウンド信号再生用のスピーカ装置にスピーカケーブル
を接続するために長い配線を室内に引き回すことにな
り、工事が必要であるばかりでなく、サラウンド信号再
生用のスピーカの音質を大きく損なわないように線径の
太いスピーカケーブルを使用しなくてはならないという
問題を有している。
【0006】上記の問題は、サラウンド再生方法の普及
の一つの大きなネックとなっているが、その問題が解決
できるものとして、以下の第2,第3及び第4の実施例
が提案または実施されている。
【0007】まず第2の実施例として、簡易的にサラウ
ンド音場を得るため、実開昭62−3190号公報に
は、聴取者の前方に設置されるスピーカ装置のいくつか
のスピーカユニットの前面に反射板を設けたスピーカ装
置が提案されている。これは、スピーカユニットの前面
に設けられた反射板により音波が反射し、その音波が壁
などに到達して反射するため広がりのある音場が得られ
るというものである。
【0008】また従来の第3の実施例として、実開昭6
1−191694号公報には、聴取者の前方に設置する
スピーカ装置のキャビネットの後部にスピーカユニット
を取り付けてスピーカ装置後面に音波を放射して壁に反
射させて拡散音場を得ようとするスピーカ装置が提案さ
れている。
【0009】更に従来の第4の実施例として図13に示
すような、単に聴取者の前方に設置するスピーカ装置6
1Lの前面部にサラウンド信号再生用のスピーカユニッ
ト2’を取り付けただけのスピーカ装置が登場してい
る。同図のスピーカ装置をLch、同図と左右対称なス
ピーカ装置をRchとして聴取者の前方に設置するもの
である。これは、メイン信号再生用スピーカユニット1
W,1Tの主軸角に対し、サラウンド信号再生用スピー
カユニット2’の主軸角が外側に向いているように設定
されているスピーカ装置であり、スピーカユニット2’
から放射された音波の一部が側壁に反射するため広がっ
た音場が得られるというものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし第2の従来の実
施例において、スピーカユニットの前面に設けられた反
射板によってスピーカユニットからの全ての放射音波が
反射されるわけではなく、一部の音波は反射板から回り
込んで聴取者方向にも到達する。その結果、サラウンド
音が聴取者の前方に定位しやすく、広がり感が損なわれ
るという問題がある。また、反射板のないスピーカユニ
ットから放射されるメイン信号と、反射板のあるスピー
カユニットから放射されて回り込んで聴取者に到達する
サラウンド信号とが互いに干渉し合うため、メイン信号
の明瞭性も損なわれるという問題も有している。更に、
反射板とスピーカユニット間で特定の周波数の共振が発
生し、音質を損なうという問題もある。
【0011】第3の従来の実施例においても、特定の周
波数の共振はないものの、第2の従来の実施例と同様な
問題があり、第2の従来の実施例よりキャビネット後面
のスピーカユニットから放射される音波の虚音像が壁面
により明確に形成されるため、サラウンド信号が定位し
やすく、広がり感も大きく損なわれるという問題があ
る。
【0012】第4の従来の実施例はサラウンド信号を再
生するスピーカユニット2’が前面を向いているため、
ほとんどのサラウンド信号の直接音が聴取者に到達し、
サラウンド音の音像定位はより明確になる。従って、広
がり感は上記のいずれの従来の実施例より少なくなるこ
とは明かである。また、メイン信号とサラウンド信号の
干渉度合いも高くなるため、メイン信号の明瞭性が著し
く損なわれる結果になっていた。
【0013】本発明は上記従来の問題点に鑑み、聴取者
の後方または側方にサラウンド信号再生用スピーカ装置
を設置しなくても、聴取者の前方に設置するだけで、定
位感のない良好なサラウンド効果を上げることができか
つ、メイン信号再生音の明瞭性も確保できるスピーカ装
置の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のスピーカ装置は、メイン信号再生用の第1の
スピーカユニットと、サラウンド信号再生用の性能の等
しい第2、第3のスピーカユニットがキャビネットに一
体的に取り付けられ、前記第2、第3のスピーカユニッ
トは電気的に逆極性となるように接続されている。また
第2、第3のスピーカユニットは各スピーカユニットの
背面同士が概ね向き合うようにして概ね面対称である位
置に取り付けられかつ、第2,第3のスピーカユニット
の主軸角を2等分する前記対称面の1方向が概ね聴取者
の方向になるように設定されている。
【0015】また、上記のように構成されたスピーカ装
置の、サラウンド信号を再生する第2,第3のスピーカ
ユニットの内、少なくともキャビネットの前面に近いス
ピーカユニットの前面主軸方向が、メイン信号再生用の
第1のスピーカユニットの前面主軸方向に対して、概5
゜〜概85゜の範囲で上向きに設定されている。
【0016】また、メイン信号を再生する第1のスピー
カユニットの取り付けられるキャビネットと、サラウン
ド信号を再生する第2,第3のスピーカユニットの取り
付けられるキャビネットとが別々に組み立てられている
上記のスピーカ装置において、前記キャビネット同士が
水平面内で回転可能であるような締結装置で取り付ける
構成としている。
【0017】また、上記のスピーカ装置のサラウンド信
号を再生する第2、第3のスピーカユニットの内、少な
くとも一方のスピーカユニットの上向き角度を、前記二
つのスピーカユニットの面対称である関係が大きく崩れ
ない範囲で、調整できるように構成されている。
【0018】
【作用】本発明は上記した構成により、メイン信号の再
生を行う第1のスピーカユニットと、サラウンド信号再
生用の第2,第3のスピーカユニットをキャビネットに
一体的に構成しているため、聴取者の前方に本発明のス
ピーカ装置を設置するだけでサラウンド再生が可能であ
り、サラウンド信号再生専用のスピーカ装置を別に設置
する必要がない。
【0019】また、背面同士が概ね向き合うようにキャ
ビネットの概ね面対称である位置に取り付けられたサラ
ウンド信号再生用の第2,第3のスピーカユニットは電
気的に逆接続されているため、第2,第3のスピーカユ
ニットの主軸角を2等分する対称面では二つのスピーカ
ユニットからの直接放射音が互いに打ち消し合い、音圧
が著しく減少する、いわゆるダイポール指向特性を示す
ようになる。従って、前記対称面の一方向が概ね聴取者
方向を向くようにスピーカ装置を配置することにより、
スピーカユニットからの直接音は聴取者に認識されず
に、聴取者は放射された音波の壁や天井に反射した音を
聞くことになる。その結果、サラウンド音は定位せずか
つ、音場が大きく広がるため効果的なサラウンド再生が
実現できる。更に、ダイポール指向特性を示すことによ
って、第2,第3のスピーカユニットから放射されたサ
ラウンド信号と、第1のスピーカユニットから放射され
たメイン信号は聴取者方向ではほとんど干渉しないた
め、メイン信号の明瞭性は通常のスピーカ装置と同様に
優れている。
【0020】また、サラウンド信号再生用の第2,第3
のスピーカユニットの内、少なくとも第2のスピーカユ
ニットの前面主軸角を、メイン信号再生用の第1のスピ
ーカユニットの前面主軸角に対して概5゜〜概85゜上
向きに設定することにより、第1のスピーカユニットの
天井への放射音が増えて天井からのサラウンド信号の反
射音が増えることになる。その結果、音響再生空間の上
方向への広がりが豊かになり、より効果的なサラウンド
再生が実現できる。
【0021】また、メイン信号を再生する第1のスピー
カユニットの取り付けられるキャビネットと、サラウン
ド信号を再生する第2,第3のスピーカユニットの取り
付けられるキャビネットとを別々に組み立てて、前記の
キャビネット同士が水平面内で回転可能な締結装置で取
り付けられるように構成することにより、聴取位置が多
少左右方向にずれても第2,第3のスピーカユニットの
主軸角を2等分する対称面の1方向を聴取者方向に設定
することが可能となる。従って、より広い聴取範囲で効
果的なサラウンド再生が可能になり、メイン信号の明瞭
性も損なわれない。
【0022】また、上記のスピーカ装置のサラウンド信
号を再生する第2,第3のスピーカユニットの内、少な
くとも一方のスピーカユニットの上向き角度を、二つの
スピーカユニットの面対称である関係が大きく崩れない
範囲で、調整できるように構成することにより、例えば
天井の高さが低いときは上向き角を小さく、高いときは
角度を大きくするなどの調整が可能になり、聴取者の使
用実態、好みに応じた調整が可能になり、より最適なサ
ラウンド再生の調整が可能になる。
【0023】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
ながら説明する。
【0024】図1,図2は第1の実施例におけるRch
のスピーカ装置を示したものであり、図1は平面図、図
2は斜視図である。両図においてキャビネット4の前板
にメイン信号再生用のスピーカユニット1が、同キャビ
ネットの上部右前コーナをカットした面にサラウンド信
号再生用のスピーカユニット2が右斜め前方を向いて取
り付けられ、同キャビネットの上部左後コーナをカット
した面にスピーカユニット2と性能の等しいサラウンド
信号再生用のスピーカユニット3が左斜め後方を向いて
取り付けられている。スピーカユニット2,3は互いに
面対称関係にあり、スピーカユニットの前面主軸角は本
実施例では180゜に設定されいる。また、本スピーカ
装置を図11のように配置したときに前記主軸角を2等
分する対称面のL方向が聴取者方向を向くように設定さ
れている。更に、図10に示すようにスピーカユニット
2,3は電気的に逆極性となるようにキャビネット内部
で配線されている。
【0025】以上のように構成されたスピーカ装置11
Rを聴取者の右前方に、11Rと左右対称形に構成され
たスピーカ装置11Lを左前方にそれぞれ配置した場合
の動作について、図11を用いて説明する。
【0026】同図において、スピーカ装置11R、11
Lはサラウンド信号再生用スピーカユニット2,3の主
軸角を二等分する対称面のL方向が聴取者T方向を向く
ように配置されている。メイン信号はスピーカユニット
1によってSMR、SMLの様に聴取者T方向へ放射され
る。
【0027】サラウンド信号はスピーカユニット2,3
によってそれぞれのスピーカユニットの前面主軸方向に
良好に放射される。一方聴取者方向では、電気的接続に
よって放射音の位相が反転しているため、各スピーカユ
ニットからの放射音波が打ち消し合って音圧が著しく減
少し、いわゆるダイポール指向特性を示すようになる。
従って、同図に示したSs の様に8の字型の放射パター
ンを示す。
【0028】以上の結果、聴取者はサラウンド信号のス
ピーカユニット2,3からの直接放射音を認識すること
がなく、壁や天井に反射した音を認識するようになる。
従って、サラウンド信号は聴取者に定位することなくか
つ、広がり感豊かなサラウンド再生が実現できる。
【0029】また、聴取者方向ではメイン信号とサラウ
ンド信号がほとんど干渉しないため明瞭なメイン信号の
再生が可能になる。
【0030】次に第2の実施例について図3,図4,図
5を用いて説明する。各図は第2の実施例におけるRc
hのスピーカ装置を示したものであり、図3は平面図、
図4は図3に示したA方向の部分矢視図、図5は斜視図
である。本実施例では、メイン信号再生用スピーカユニ
ットの取り付けられるキャビネット4と、サラウンド信
号再生用スピーカユニットの取り付けられるキャビネッ
ト4’を別々に組み立てて前記二つのキャビネットを一
体的に固定装置で固定している。各図において、キャビ
ネット4の前板にメイン信号再生用のスピーカユニット
1が取り付けられている。また、同キャビネットの上部
に設けられた上部キャビネット4’の、右斜め前上方を
向いている面にサラウンド信号再生用のスピーカユニッ
ト2が取り付けられ、同キャビネット4’の前記面と対
向する面に、スピーカユニット2と性能の等しいスピー
カユニット3が面対称になるように取り付けられてい
る。本実施例では、スピーカユニット2,3は共にαの
角度を持って上向きに設定されている。また、スピーカ
ユニット2,3の水平方向のスピーカユニットの前面主
軸角は、本実施例では180゜に設定されている。ま
た、本スピーカ装置を図11のように配置したときに前
記主軸角を2等分する対称面のL方向が聴取者方向を向
くように設定されている。更に、第1の実施例同様、図
10に示すようにスピーカユニット2,3は電気的に逆
極性となるようにキャビネット内部で配線されている。
【0031】以上のように構成されたスピーカ装置21
Rを聴取者の右前方に、21Rと左右対称形に構成され
たスピーカ装置21Lを左前方にそれぞれ配置した場合
(図11)の動作は第1の実施例と同様になり、定位感
のないサラウンド再生が実現できかつ、メイン信号の明
瞭性も損なわれない。
【0032】更に第2の実施例ではサラウンド信号を再
生するスピーカユニットの向きを上向きに設定している
ので、天井からの反射音が第1の実施例に比べ増大する
ことになる。その結果、サラウンド音の上方向への広が
りが豊かになり、音に包まれる雰囲気が向上するため、
サラウンド効果が更に向上する。
【0033】次に第3の実施例について図6を用いて説
明する。同図は第3の実施例におけるスピーカ装置31
RをRchとして聴取者の右前方に設置した時の平面図
である。スピーカ装置31Rは第2の実施例のスピーカ
装置のサラウンド信号再生用スピーカユニット2,3の
取り付けられるキャビネット4’が、メイン信号再生用
スピーカユニットの取り付けられるキャビネット4の天
面に、水平方向に回転可能である締結装置で取り付けら
れている。その他の構成は第2の実施例と同様である。
【0034】以上のように構成された本実施例のスピー
カ装置31Rを聴取者の右前方に、31Rと左右対称形
に構成されたスピーカ装置31Lを左前方にそれぞれ配
置した場合(図11)の動作は第2の実施例と同様にな
り、定位感のない、左右、上下方向の広がり感豊かなサ
ラウンド再生が実現できかつ、メイン信号の明瞭性も優
れている。
【0035】更に、第3の実施例では、例えば聴取者T
が図6の右:矢印M方向(左:矢印M’方向)に移動し
たときにキャビネット4’をR(R’)方向に回転させ
ることにより、サラウンド信号再生用スピーカユニット
2,3の主軸角を2等分する方向を聴取者方向とするこ
とが可能になるため、聴取者が左右方向に移動して聴取
した場合でも効果的なサラウンド再生を行うことが可能
になる。
【0036】尚、上記のキャビネット4’の回転をモー
タ駆動などの電動で行うようにすれば、リモートコント
ロールによってサラウンド信号再生用のスピーカユニッ
トの向きを設定することが可能になり、聴取しながら向
きを変更したり、各種サラウンドモードに応じて自動的
に向きが設定するなどのことが可能になる。
【0037】次に第4の実施例について図7,図8を用
いて説明する。両図は第4の実施例におけるRchのス
ピーカ装置を示したものであり、図7は平面図、図8は
図7に示した矢印B方向の矢視図である。両図におい
て、メイン信号再生用のスピーカユニット1はキャビネ
ット4に取り付けられ、キャビネット71に取り付けら
れた性能の等しいサラウンド信号再生用スピーカユニッ
ト2,3がキャビネット4の天面に締結装置72によっ
て概ね面対称である位置に取り付けられている。締結装
置72はスピーカユニット2,3の面対称である関係が
大きく崩れない範囲で、垂直方向に回転可能であるよう
に構成されている。スピーカユニット2,3の前面主軸
角度はやや上向きに設定され、水平面内では180゜の
開き角度になるように設定されている。また、本スピー
カ装置を図11のように配置したときに前記開き角を2
等分する対称面のL方向が概ね聴取者方向を向くように
設定されている。更に、上述の実施例同様、図10に示
すようにスピーカユニット2,3は電気的に逆極性とな
るようにキャビネット内部で配線されている。
【0038】以上のように構成された本実施例のスピー
カ装置41Rを聴取者の右前方に、41Rと左右対称形
に構成されたスピーカ装置41Lを左前方にそれぞれ配
置した場合(図11)の動作は第2の実施例と同様にな
り、定位感のない、左右、上下方向の広がり感豊かなサ
ラウンド再生が実現できかつ、メイン信号の明瞭性も優
れている。
【0039】更に、第4の実施例ではサラウンド信号再
生用のスピーカユニットの上向き角度を調整できるよう
に構成しているため、例えば図9に示すように聴取する
部屋91の天井の高さが91aのように高い場合は上向
き角を大きくする方向(R1方向)に、91bのように
低い場合は上向き角を小さくする方向(R1’方向)に
回転させることなどによって、聴取位置におけるサラウ
ンド効果を最大にすることが可能になる。また、前記の
上向き角度の変更をモータ駆動などの電動で行えるよう
にすれば、リモートコントロールできることは言うまで
もない。
【0040】以上の実施例の説明で、メイン信号再生用
スピーカユニット及びサラウンド信号再生用スピーカユ
ニットは個数を全て1個とし、全帯域再生スピーカを用
いたとして説明してきたが、再生帯域を複数に分けて再
生するいわゆるマルチウェイ再生でも本発明は有効であ
ることはいうまでもない。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明は、メイン信号再生
用の第1のスピーカユニットと、サラウンド信号再生用
の性能の等しい第2,第3のスピーカユニットをキャビ
ネットに一体的に取り付け、前記第2,第3のスピーカ
ユニットは電気的に逆極性となるように接続し、更に第
2,第3のスピーカユニットは各スピーカユニットの背
面同士が概ね向き合うようにして概ね面対称である位置
に取り付けられかつ、第2,第3のスピーカユニットの
主軸角を2等分する前記対称面の1方向が概ね聴取者の
方向になるように設定されているスピーカ装置を聴取者
の前方に配置するだけで、広がり感豊かなサラウンド再
生が可能であり、サラウンド信号再生専用のスピーカ装
置を別に設置する必要がない。また、サラウンド信号と
メイン信号とがほとんど干渉しないため、メイン信号の
明瞭性も損なわれることはない。
【0042】また、サラウンド信号を再生する第2,第
3のスピーカユニットの内、少なくともキャビネットの
前面に近い第2のスピーカユニットの前面主軸方向がメ
イン信号再生用の第1のスピーカユニットの前面主軸方
向に対して、概5゜〜概85゜の範囲で上向きに設定する
ことにより、天井からのサラウンド信号の反射音が増え
てサラウンド音の上方向への広がりが豊かになり、より
効果的なサラウンド再生が実現できる。
【0043】また、メイン信号を再生する第1のスピー
カユニットの取り付けられているキャビネットと、サラ
ウンド信号を再生する第2,第3のスピーカユニットの
取り付けられているキャビネットが別々に組み立てられ
ている上記のスピーカ装置において、前記二つのキャビ
ネットが水平面内で回転可能な締結装置で取り付けられ
ていることによって、聴取位置が多少左右方向にずれて
も第2,第3のスピーカユニットの主軸角を2等分する
対称面の一方向を聴取者方向に設定することができ、よ
り広い聴取範囲で効果的なサラウンド再生が可能とな
る。
【0044】また、サラウンド信号を再生する第2,第
3のスピーカユニットの内、少なくとも一方のスピーカ
ユニットの上向き角度を、二つのスピーカユニットの面
対称である関係を大きく崩さない範囲で調整できるよう
に構成することによって、例えば天井の高さが低いとき
は上向き角を小さく、高いときは角度を大きくするなど
の調整が可能になり、聴取者の使用実態、好みに応じた
調整が可能になり、より最適なサラウンド再生の調整が
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるスピーカ装置の
平面図
【図2】本発明の第1の実施例におけるスピーカ装置の
斜視図
【図3】本発明の第2の実施例におけるスピーカ装置の
平面図
【図4】本発明の第2の実施例におけるスピーカ装置の
部分矢視図
【図5】本発明の第2の実施例におけるスピーカ装置の
斜視図
【図6】本発明の第3の実施例におけるスピーカ装置の
設置例図
【図7】本発明の第4の実施例におけるスピーカ装置の
平面図
【図8】本発明の第4の実施例におけるスピーカ装置の
矢視図
【図9】本発明の第4の実施例におけるスピーカ装置の
設置例図
【図10】本発明のスピーカ装置の内部配線説明図
【図11】本発明のスピーカ装置の設置例図
【図12】従来のサラウンド再生におけるスピーカ装置
の配置例図
【図13】従来のサラウンド再生用スピーカユニットを
組み込んだスピーカ装置の斜視図
【符号の説明】
11R 本発明の第1の実施例におけるRch用スピー
カ装置 1 メイン信号再生用スピーカユニット 2,3 サラウンド信号再生用スピーカユニット 4 キャビネット 21R 本発明の第2の実施例におけるRch用スピー
カ装置 4’ 上部キャビネット α サラウンド信号再生用スピーカユニットの上向き角
度 31R 本発明の第3の実施例におけるRch用スピー
カ装置 R,R’ 上部キャビネットの回転方向 T 聴取者 M,M’ 聴取者の移動方向 41R 本発明の第4の実施例におけるRch用スピー
カ装置 71 スピーカユニット2,3用キャビネット 72 支持装置 R1,R1’ キャビネット71の回転方向 91 聴取する部屋 91a,91b 天井面 92 スピーカスタンド Sa,Sb サラウンド音の音線 Ss 本発明のスピーカ装置のサラウンド信号の放射パ
ターン SMR,SML メイン信号の放射パターン 51 従来のメイン信号再生用スピーカ装置 52 従来のサラウンド信号再生用スピーカ装置 51L,51R メイン信号の音波の放射パターン 52L,52R サラウンド信号の音波の放射パターン 52u スピーカユニット 61L 従来のサラウンド再生用スピーカユニットを組
み込んだスピーカ装置 1w メイン信号再生用ウーハ 1T メイン信号再生用ツイータ 2’ 従来のスピーカ装置61Lにおけるサラウンド信
号再生用スピーカユニット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メイン信号再生用の第1のスピーカユニ
    ットと、サラウンド信号再生用の性能の等しい第2,第
    3のスピーカユニットがキャビネットに一体的に取り付
    けられ、前記第2,第3のスピーカユニットは電気的に
    逆極性となるように接続され、また第2,第3のスピー
    カユニットは各スピーカユニットの背面同士が概ね向き
    合うようにして概ね面対称である位置に取り付けられか
    つ、第2、第3のスピーカユニットの主軸角を2等分す
    る前記対称面の1方向が概ね聴取者の方向になるように
    設定されているスピーカ装置。
  2. 【請求項2】 サラウンド信号を再生する第2,第3の
    スピーカユニットの内、少なくともキャビネットの前面
    に近いスピーカユニットの前面主軸方向がメイン信号再
    生用の第1のスピーカユニットの前面主軸方向に対し
    て、概5゜〜概85゜の範囲で上向きに設定されている
    請求項1に記載のスピーカ装置。
  3. 【請求項3】 メイン信号を再生する第1のスピーカユ
    ニットの取り付けられているキャビネットと、サラウン
    ド信号を再生する第2,第3のスピーカユニットの取り
    付けられているキャビネットが別々に組み立てられた請
    求項1または請求項2に記載のスピーカ装置において、
    前記キャビネット同士が水平面内で回転可能な締結装置
    で取り付けられているスピーカ装置。
  4. 【請求項4】 サラウンド信号を再生する第2,第3の
    スピーカユニットの内、少なくとも一方のスピーカユニ
    ットの上向き角度を、前記二つのスピーカユニットの面
    対称である関係が大きく崩れない範囲で、調整できるよ
    うに構成した、請求項1または請求項2または請求項3
    に記載のスピーカ装置。
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