JPH0614948B2 - 体液吸収性物品 - Google Patents

体液吸収性物品

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JPH0614948B2
JPH0614948B2 JP60284552A JP28455285A JPH0614948B2 JP H0614948 B2 JPH0614948 B2 JP H0614948B2 JP 60284552 A JP60284552 A JP 60284552A JP 28455285 A JP28455285 A JP 28455285A JP H0614948 B2 JPH0614948 B2 JP H0614948B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は生理用ナプキンや使い捨てオムツ等の体液吸収
性物品に関する。詳しくは、防漏シートとして、体液不
透過性でかつ蒸気透過性を有するシートを用いてなる体
液吸収性物品に関する。
〔従来の技術及び問題点〕
従来、生理用ナプキンや使い捨てオムツ等の体液吸収性
物品は、表面シート、吸収層及び防漏シートを重ね合わ
せて、或いは防漏シートと吸収層を表面シートにより被
覆して構成されている。当該防漏シートとしては、従来
その機能として経血や尿、便等の体液が漏れ出すのを防
止するために、ポリエチレン等の合成樹脂フィルムや、
紙又は不織布等の基台にポリエチレン等の合成樹脂フィ
ルムをラミネートした所謂ポリラミ防水紙が用いられて
いた。このような防漏シートは殆ど蒸気透過性を有さな
いために、体液吸収性物品に一旦体液が吸収されると、
その後は体液量が増加することはあっても蒸散に依って
減少することは殆どない。従って、体液が蒸散するとす
れば、吸収性物品の使用面からのみであり、使用者は陰
部や臀部近傍の湿度が増加し、「むれ」或いは不快感を
感じることが多く、吸収性物品使用中の「むれ」が原因
となって、「かぶれ」や「炎症」等の疾患を起こすこと
もあった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、これら従来の体液吸収性物品の欠点を排
除し、更に使用者に有益な吸収性物品を提供すべく鋭意
研究の結果、本発明に到達した。
即ち、本発明は、体液透過性の表面シート、体液不透過
性の防漏シート及び両シートの間に配置された吸収層を
有する体液吸収性物品において、防漏シートが、シート
状親水性繊維基台の少なくとも片面が疎水性高分子によ
り被覆された、耐水圧(JIS L-1092)が50cm以上かつ透湿
度(JIS Z-0208)が600g/m2・24hr以上の複合体であり、
疎水性高分子がシート状親水性繊維基台中に浸透してい
ることを特徴とする体液吸収性物品を提供するものであ
る。
以下、本発明の実施態様を図面を用いて説明する。
第1図は本発明の体液吸収性物品の一例を示す生理用ナ
プキンの斜視図、第2図は本発明の体液吸収性物品の別
の例を示す使い捨てオムツの斜視図である。また、第3
図は第1図のA−A′線断面図、第4図は第2図のA−
A′線断面図である。本発明の体液吸収性物品1は、簡
単には表面シート3、吸収層8及び防漏シート2から構
成されているが、本発明は防漏シート2が特徴あるもの
である。即ち、本発明の防漏シートは、シート状親水性
繊維基台の少なくとも片面に疎水性高分子のエマルジョ
ンを塗工し、疎水性高分子がシート状親水性繊維基台中
に、浸透した状態で該高分子エマルジョンを乾燥せしめ
てシート状親水性繊維基台と疎水性高分子を複合化させ
ることによって製造された透湿膜である。
透湿膜の製造方法としては、湿式製膜法が公知である。
即ち、疎水性ポリマー溶液を疎水性ポリマーに対しては
非溶媒であり、疎水性ポリマー溶液の溶媒とは自由に混
和し得る液体で処理し、ポリマーを凝固させることによ
り膜に微細な孔を形成する技術である。しかしこの方法
で均一な孔を形成することは極めて困難である。
一方、疎水性ポリマー溶液に予め低分子物質や無機塩等
を添加し、製膜後、ポリマーには非溶媒でこれら添加物
を溶出できる溶媒にて溶出し、透湿膜を製造する技術が
公知である(特開昭48−19704号公報等)。この
技術では透湿性を付与するには添加物を増加させる必要
があり、従つて防水性が低下する欠点がある。更にこれ
ら低分子物質や無機塩を均一に混合製膜すれば、これら
の物質を完全に溶出させるのは極めて困難となり、均質
な透湿膜が得難い欠点がある。
従来、透湿膜を製造するには上記のような欠点があり、
厳密な製造条件と複雑な工程が必要であり、生産性も劣
っていたので、体液吸収性物品の防漏シートとして使用
するには甚だ不十分なものであった。
本発明の防漏シートは、シート状親水性繊維基台の少な
くとも片面に疎水性高分子のエマルジョンを塗工し、乾
燥することにより、疎水性高分子がシート状親水性繊維
基台中に浸透し親水性繊維基台の繊維間空隙が疎水性高
分子薄膜にて被覆された構造の透湿膜である。これは従
来技術と異なり塗工乾燥という簡単な工程で製造され、
生産性に優れ、体液吸収性物品としても十分使用できる
ものである。
本発明の防漏シートは親水性繊維基台と疎水性高分子と
の複合体である透湿膜であり、両者の性質が透湿膜の性
能に大きな影響を及ぼすことは当然である。
本発明に於いて、親水性繊維基台としては、木材パル
プ、レーヨン、木綿などのセルロース繊維のような吸水
性繊維の集合体を用いるのが好ましい。具体的には紙や
不織布、ガーゼが適当であり、防水性を考慮してサイズ
処理された紙等でも良い。
本発明において、疎水性高分子としては、種々のものが
使用可能であり、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、
(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸2−エ
チルヘキシル等の(メタ)アクリル酸エステルや複数の
(メタ)アクリル酸エステルを主成分としたアクリルエ
マルジョンや、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、カル
ボキシル変性SBR、ニトリル・ブタジエンコム(NBR)、ブ
タジエンゴム(BR)等の合成ゴムラテックス、ポリウレタ
ンを水に分散したポリウレタンエマルジョン、塩化ビニ
リデンラテックス等の合成樹脂エマルジョン等が挙げら
れる。これらのエマルジョンは、単独でも、或いは複数
のエマルジョンを混合しても使用可能である。これらの
うちで本発明の体液吸収性物品の防漏シートにとって特
に好ましい疎水性高分子はアクリルエマルジョン、合成
ゴムラテックスである。
エマルジョンの濃度は、塗工に支障がない範囲であれば
特に制限されるものではないが、5重量%より小さい場
合は、乾燥に必要な時間が長くなるので、7重量%以上
が適当である。
上記の疎水性高分子エマルジョンをシート状親水性繊維
基台に塗工する方法としては、グラビア印刷、スクリー
ン印刷等の印刷方式や、キスコーター、ロールコーター
等の塗工方式、スプレー噴霧方式等の公知の方法が可能
である。又、これらの方法を組み合わせて用いることも
可能である。即ち、高分子エマルジョンを均質に塗工で
きる方式であればいずれの方法でも良い。
高分子エマルジョンの塗工量は、希望する透湿性、防漏
性の性能によって、任意に調整可能であり、塗工量が多
ければ防漏性が高く、又、少なければ透湿性が高くな
る。体液吸収性物品の防漏シートに使用可能な塗工量は
一般に1〜50g/m2である。
疎水性高分子エマルジョンが塗工された複合体を乾燥す
る方法としては、周知の方法、例えば熱風、赤外線、電
磁放射線、スチーム等を用いる方法が挙げられる。乾燥
温度は、エマルジョンの最低造膜温度より高い温度であ
れば特に限定されない。
以上述べたように、本発明の防漏シートは、シート丈状
親水性繊維基台の少なくとも片面が疎水性高分子により
被覆された複合体であり、疎水性高分子がシート状親水
性繊維基台中に浸透している構造を有しており、この構
造によって体液吸収性物品に必要な透湿度と耐水圧を発
現させたものである。
生理用ナプキンや使い捨てオムツ等の体液吸収性物品の
防漏性は、防漏シートの耐水圧(後述するJIS試験方
法)が50cm以上であれば満足される(長時間着用の場
合、耐水圧100cm以上の方が好ましい)。又、透湿度
(後述するJIS試験方法)の値は600g/m2・24hr以上
であれば「むれ」や「かぶれ」に対する防止効果が発現
される。
本発明の防漏シートは上記の内容を満たすように条件が
選ばれて製造され(詳細は実施例を参照)、体液不透過
性、蒸気透過性を有する。
本発明に用いられる表面シート3は、一般に生理用ナプ
キンや使い捨てオムツ等の体液吸収性物品に用いられる
ものであれば特に制限はないが、十分な体液透過性を有
するものが望ましい。例えば、パルプ、レーヨン、ポリ
エステル、ポリプロピレン繊維等の単一又は混合物から
なる不織布(乾式、湿式)が適当であり、具体的には、
例えばポリエステル繊維40%、ポリプロピレン繊維20
%、ポリエチレン−ポリプロピレン複合繊維40%からな
る目付20〜40g/m2の乾式ヒートボンド不織布が適当であ
る。
また、本発明に用いられる吸収層8は、第3図及び第4
図に示すように、綿状パルプ5、吸収紙6、高吸収性ポ
リマー7を組み合わせたものが適当であり、吸収速度が
速く、吸収量の多いものが適当である。
〔発明の効果〕
本発明の体液吸収性物品は、上述のように構成され、体
液不透過性で蒸気透過性の防漏シートを用いており、体
液の一部が防漏シートを通って体液吸収性物品の非使用
面側から外部へと蒸散するので、陰部や腎部近傍の湿度
が低下し、使用時にむれたり、不快に感じることが少な
くなるという利点を有する。更に、「むれ」が原因とな
っておこる「かぶれ」や「炎症」も減少すると考えられ
る。又、本発明の透湿性防漏シートは均質な柔軟性を有
しており、体液吸収性物品に使用するものとして優れた
ものである。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、
本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではな
い。
実施例1 表1に示したような親水性基台を用いて、表2に示した
ような種々の透湿膜を製造した。
表1から明らかなように、本発明に用いられる親水性基
台は、元来かなり大きな透湿度を有するものであり、こ
の透湿性を損なわずにいかに耐水圧を向上させるかが、
透湿膜製造の重要なポイントである。
尚、比較品として、従来、生理用ナプキンや使い捨てオ
ムツ等の体液吸収性物品に使用されているポリラミ防水
紙及びポリエチレンシートについても同時に示した。
表2に例示した種々の透湿膜を防漏シートとして使用し
て、第1図及び第2図に示したような体液吸収性物品を
試作し、使用テストを実施した。生理用ナプキンの場
合、成人女性が2〜8時間使用しその際の吸収量は1〜
12gであった。又、使い捨てオムツの場合、1〜2才児
が4〜8時間使用し、その際の吸収容量は50〜300gで
あった。いずれの場合においても、防漏シートから非使
用面への経血や尿の滲み出し、漏れは観察されず、又
「かぶれ」等もなく快適に使用されたことが確認され
た。
これに対し、従来の防漏シート(表2比較品)では防漏
性は十分なものであったが、使い捨てオムツの使用で
「かぶれ」が見られ、「むれ」も指摘された。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の体液吸収性物品の一例を示す生理用ナ
プキンの斜視図、第2図は本発明の体液吸収性物品の別
の例を示す使い捨てオムツの斜視図、第3図は第1図の
A−A′線断面図、第4図は第2図のA−A′線断面図
である。 1……体液吸収性物品 2……防漏シート 3……表面シート 4……レーヨンステープル綿 5……綿状パルプ 6……吸収紙 7……高吸収性ポリマー 8……吸収層 9……ズレ止め材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】体液透過性の表面シート、体液不透過性の
    防漏シート及び両シートの間に配置された吸収層を有す
    る体液吸収性物品において、防漏シートが、シート状親
    水性繊維基台の少なくとも片面が疎水性高分子により被
    覆された、耐水圧(JIS L-1092)が50cm以上かつ透湿度
    (JIS Z-0208)が600g/m2・24hr以上の複合体であり、
    疎水性高分子がシート状親水性繊維基台中に浸透してい
    ることを特徴とする体液吸収性物品。
  2. 【請求項2】疎水性高分子が、アクリルエマルジョン、
    合成ゴムラテックス、ポリウレタンエマルジョン及び塩
    化ビニリデンラテックスからなる群から選ばれたもので
    ある特許請求の範囲第1項記載の体液吸収性物品。
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GB9712249D0 (en) * 1997-06-13 1997-08-13 British United Shoe Machinery Absorbent layer

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