JPH06147776A - 真空炉における通電端子部分の構造 - Google Patents

真空炉における通電端子部分の構造

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JPH06147776A
JPH06147776A JP31949092A JP31949092A JPH06147776A JP H06147776 A JPH06147776 A JP H06147776A JP 31949092 A JP31949092 A JP 31949092A JP 31949092 A JP31949092 A JP 31949092A JP H06147776 A JPH06147776 A JP H06147776A
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JP
Japan
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heat
insulating
wall
terminal
chamber
Prior art date
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Pending
Application number
JP31949092A
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English (en)
Inventor
Koji Matsui
宏司 松井
Hironori Satsuta
博則 颯田
Katsuhiko Gama
勝彦 蒲
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 真空容器の壁部及び断熱壁を貫通する通電端
子において、断熱壁の内側の部分の温度を発熱体の温度
と近くすることができて、その部分に近い被処理材も発
熱体に近い被処理材も共に温度分布を均等化させられる
ようにする。 【構成】 断熱壁において通電端子が貫通する部分の周
囲の部分は、断熱室の内部側の面を窪ませてある為、断
熱室内の空間に対する通電端子の露出面積は大きく多く
の熱量を受ける。従ってそこの温度を発熱体の温度と均
等に高くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は真空炉において、炉内に
備えられている発熱体に対し炉外から電気を供給する為
に設けられている通電端子部分の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図3、4に示される如く、真空容器1f内
に、内部に被処理材の存置空間3fと該空間に置かれる被
処理材6fを加熱する為の発熱体7fとを備えている断熱室
2fが配置され、しかも上記真空容器1fの壁部及び上記断
熱室2fにおける断熱壁2afの一部を貫通する状態に設け
られた通電端子8fは、真空容器1fの外側に位置する部分
9fが冷却されており、上記発熱体7fは上記通電端子8fに
おける上記断熱壁2afの内側に位置する部分に接続して
ある。このような構造では、炉外から炉内の発熱体7fに
電気を伝えてそれを発熱させる場合、発熱体7fの熱が通
電端子8fを通してその炉外の部分に向け伝わってきて
も、その部分9fは冷却されているからそこの温度を低く
保つことができ、近隣の作業者の安全を確保したり、或
いは、上記部分9fが耐熱性の低い材料で形成されている
場合その部分の損傷を防止したりすることのできる効果
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記通電端子8f
は断熱室2fの外部の部分の冷たさが断熱室2fの内部の部
分14bfにまで伝わってきてそこが局所的冷温部となる。
この為、断熱室2f内の存置空間に被処理材6fをいっぱい
に入れると、上記局所的冷温部14bfに近い被処理材6fに
対する加熱が不十分となって温度むらを生ぜしめる問題
点があった。
【0004】本願発明は上記従来技術の問題点(技術的
課題)を解決する為になされたもので、通電端子におけ
る断熱壁の内側の部分の温度を発熱体の温度と均等に近
くすることができて、被処理材を存置空間に充満させた
場合においても被処理材の温度分布を均等化させられる
ようにした真空炉における通電端子部分の構造を提供す
ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本願発明における真空炉における通電端子部分の構
造は、真空容器内には、内部に被処理材の存置空間と該
空間に置かれる被処理材を加熱する為の発熱体とを備え
ている断熱室が配置され、しかも上記真空容器の壁部及
び上記断熱室における断熱壁の一部を貫通する状態に設
けられた通電端子は、断熱壁の外側に位置する一部が冷
却されており、上記発熱体は上記通電端子における上記
断熱壁の内側に位置する部分に接続してある真空炉にお
いて、上記断熱壁における上記通電端子貫通部分の周囲
の部分においては、断熱室内の空間に対する通電端子の
露出面積を増大させる為に、断熱室の内部側の面を窪ま
せたものである。
【0006】
【作用】通電端子における真空容器外部側の部分に与え
られた電気は通電端子を通して発熱体に供給される。通
電端子における真空容器外部側の部分は冷却されてそこ
の温度が低く保たれる。通電端子において断熱室内の空
間に露出する部分は面積が広くなっていて多くの熱量を
受ける為、そこの温度を発熱体の温度と均等に近くする
ことができる。
【0007】
【実施例】以下本願の実施例を示す図面について説明す
る。図1および図2において、符号1〜15は真空炉にお
ける周知の構成を示すもので、1は真空容器、2は断熱
室で、例えば黒鉛製の断熱壁2aで形成されて、内部に被
処理材の存置空間3をそなえている。存置空間3には、
例えば載置台4の上に棚5を用いて多数の被処理材6が
存置される。7は断熱壁2aの内面に沿わせて設けた発熱
体、8は真空容器1の壁部及び断熱壁2aの一部を貫通す
る状態に設けた通電端子である。9は端子8における元
部側要素で、導電性の良好な金属材料例えば銅で形成さ
れ、真空容器1の壁部においてその本体に着脱自在なフ
ランジ10にパッキンを介して取付けられている。該要素
9は例えば水冷の冷却構造に形成される。矢印11,12は
通水方向を示す。空冷でも良い。13は要素9に接続した
電力供給用の電源トランスである。14は端子8における
先部側要素で、耐熱性の高い材料例えば黒鉛で形成さ
れ、先端に上記発熱体7が取付けられている。15は断熱
壁2aと先部側要素14とを電気的に絶縁する為に断熱壁2a
に取付けた碍子である。上記通電端子8は高融点の金属
材料例えばモリブデンでもって一材に形成しても良い。
【0008】次に、上記断熱壁2aにおいて上記通電端子
8の貫通部分の周囲の部分16は、真空容器1の壁部側に
膨出させてある。従って、該部分16における存置空間3
の側の面16aは図示の如く窪んでおり、真空容器1の壁
部側の面16bは突出している。上記部分16は断熱壁2aの
厚み内において面16aのみを窪ませてもよい。
【0009】上記構成のものにあっては、トランス13か
ら加熱用の電力が通電端子8に供給されると、それは通
電端子8を通して発熱体7に与えられ、発熱体7が発熱
する。その発熱体7からの輻射熱によって、存置空間3
の被処理材6が加熱される。この場合、通電端子8の元
部側要素9は冷却されてその温度は比較的低く保たれて
いる。又そのような冷却が行われていても、面16aが窪
ませてある為、先部側要素14は断熱室2の内部側の空間
に露出する部分14aが上記の熱を多量に受け、該要素14
の先端部分14b即ち存置空間3に近く位置する部分の温
度は発熱体7の温度と同等に高く保たれる。尚、部分16
における面16bが真空容器の壁部側に突出している為、
通電端子8から真空容器1の壁部へ向けての輻射が少な
い。このことは上記先端部分14bの高温化をより増長す
る。従って、図2の如く被処理材6を上記先端部分14b
に近く位置させても、その被処理材を温度むらを生ずる
こと無く加熱することができる。
【0010】図2に付記されたグラフは上記通電端子8
における先部側要素14の各位置の温度分布を示すもの
で、上記の例においては、先端部分14bの温度が図4の
従来技術のものに比べて極めて高く、炉温に近い温度と
なっている。
【0011】
【発明の効果】以上のように本願発明にあっては、炉外
から供給される電気を炉内の発熱体7に伝えてそれを発
熱させることができるは勿論のこと、上記発熱の場合、
発熱体7の熱が通電端子8を通してその炉外の部分に向
け伝わってきても、その部分は冷却されているからそこ
の温度を低く保つことができ、近隣の作業者の安全を確
保したり、或いは、通電端子8の損傷を防止したりする
ことのできる効果がある。
【0012】しかも上記の場合、上記冷却により、通電
端子8において断熱壁2aの内側に位置する部分が低温化
する可能性があっても、断熱壁2aにおける通電端子貫通
部分の周囲の部分16は断熱室2の内部側の面16aを窪ま
せてあるから、断熱室2内の空間に対する通電端子8の
露出面積を、断熱室2内の空間の容積を実質的に増すこ
と無く増大させることができる特長がある。このこと
は、先ず第一に上記通電端子8は上記露出部分14bに多
くの熱量を受けさせることができて、断熱室2内に位置
する部分の温度を発熱体の温度と均等に近くすることが
でき、その結果、存置空間3に被処理材6をいっぱいに
充満させて一部の被処理材6が通電端子8に近く位置し
ても、被処理材6の温度分布を均等化させ得る有用性が
ある。第二に、上記断熱室2内の空間の容積が実質的に
変わらぬから、上記温度分布の均等化を、加熱に必要な
エネルギー供給の増大無く行い得る効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】真空炉の縦断面図。
【図2】通電端子部分の拡大図。
【図3】従来の真空炉の縦断面図。
【図4】図3の真空炉における通電端子部分の拡大図。
【符号の説明】
1 真空容器 2 断熱壁 3 存置空間 7 発熱体 8 通電端子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器内には、内部に被処理材の存置
    空間と該空間に置かれる被処理材を加熱する為の発熱体
    とを備えている断熱室が配置され、しかも上記真空容器
    の壁部及び上記断熱室における断熱壁の一部を貫通する
    状態に設けられた通電端子は、断熱壁の外側に位置する
    一部が冷却されており、上記発熱体は上記通電端子にお
    ける上記断熱壁の内側に位置する部分に接続してある真
    空炉において、上記断熱壁における上記通電端子貫通部
    分の周囲の部分においては、断熱室内の空間に対する通
    電端子の露出面積を増大させる為に、断熱室の内部側の
    面を窪ませてあることを特徴とする真空炉における通電
    端子部分の構造。
JP31949092A 1992-11-04 1992-11-04 真空炉における通電端子部分の構造 Pending JPH06147776A (ja)

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