JPH06147122A - 油だめ圧力制御のための方法と装置 - Google Patents
油だめ圧力制御のための方法と装置Info
- Publication number
- JPH06147122A JPH06147122A JP5054462A JP5446293A JPH06147122A JP H06147122 A JPH06147122 A JP H06147122A JP 5054462 A JP5054462 A JP 5054462A JP 5446293 A JP5446293 A JP 5446293A JP H06147122 A JPH06147122 A JP H06147122A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- sump
- oil sump
- suction plenum
- pressure
- Prior art date
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B39/00—Component parts, details, or accessories, of pumps or pumping systems specially adapted for elastic fluids, not otherwise provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B37/00
- F04B39/06—Cooling; Heating; Prevention of freezing
- F04B39/068—Cooling; Heating; Prevention of freezing prevention of freezing
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B39/00—Component parts, details, or accessories, of pumps or pumping systems specially adapted for elastic fluids, not otherwise provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B37/00
- F04B39/02—Lubrication
- F04B39/0207—Lubrication with lubrication control systems
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Compressor (AREA)
- Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 フラッデッドスタート状態において油圧反応
を向上させ、圧縮機油だめのオイル外で冷媒が“沸騰”
する割合を制御し、潤滑システムにおける油圧を維持
し、フラッデッドスタートの間、圧縮機オイルポンプの
蒸気閉塞を防止する。 【構成】 油だめ14と吸引プリナム20とを規定する
ケーシング12と、油だめ内に配置されたオイルと、油
だめと吸引プリナムとの間の制限された流体交流通路で
あって、起動時において、油だめと吸引プリナムとの間
の流体交流を供給し、油だめと吸引プリナムとの間の圧
力均衡を所定の割合で発生させ、油だめ内の冷媒を所定
の割合で沸騰させる流体交流通路と、油だめと吸引プリ
ナム間の圧力差を制御するリリーフ弁組立て体40とを
有することを特徴とする油だめ圧力制御装置。
を向上させ、圧縮機油だめのオイル外で冷媒が“沸騰”
する割合を制御し、潤滑システムにおける油圧を維持
し、フラッデッドスタートの間、圧縮機オイルポンプの
蒸気閉塞を防止する。 【構成】 油だめ14と吸引プリナム20とを規定する
ケーシング12と、油だめ内に配置されたオイルと、油
だめと吸引プリナムとの間の制限された流体交流通路で
あって、起動時において、油だめと吸引プリナムとの間
の流体交流を供給し、油だめと吸引プリナムとの間の圧
力均衡を所定の割合で発生させ、油だめ内の冷媒を所定
の割合で沸騰させる流体交流通路と、油だめと吸引プリ
ナム間の圧力差を制御するリリーフ弁組立て体40とを
有することを特徴とする油だめ圧力制御装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下方型半密閉圧縮機に
関し、特に下方型半密閉圧縮器の油だめ圧力制御手段に
関する。
関し、特に下方型半密閉圧縮器の油だめ圧力制御手段に
関する。
【0002】
【従来の技術】圧縮機停止時、油だめまたはクランク室
において冷媒の蓄積及び吸収が起こり、これにより潤滑
油を希釈し冷媒とオイルが混じり合う結果となる。シス
テム内の熱勾配及びオイルの含ハロゲン炭素化合物の親
和性により、システム内が最も低い温度点となる傾向に
あるので、冷媒は圧縮機内に凝縮及び蓄積する。正常な
運転状態で継続的に運転している間は、多少のオイルは
冷媒とともに循環し、圧縮機の油だめに戻る。下方型密
閉圧縮機の場合、ケーシングは通常均衡圧力を有する
が、運転停止後の均衡圧力は運転中の吸引圧力より大き
い。吸引プリナムに直結する油だめの場合、両者の均衡
圧力は一致するため、液状冷媒は油だめに移動し、油だ
めの冷媒によりフラッデッドスタート(Flooded
start)状態となる。特に起動時、吸引プリナム
及びオイルにかかるガス状冷媒の圧力は吸引圧力に向か
って降下する。
において冷媒の蓄積及び吸収が起こり、これにより潤滑
油を希釈し冷媒とオイルが混じり合う結果となる。シス
テム内の熱勾配及びオイルの含ハロゲン炭素化合物の親
和性により、システム内が最も低い温度点となる傾向に
あるので、冷媒は圧縮機内に凝縮及び蓄積する。正常な
運転状態で継続的に運転している間は、多少のオイルは
冷媒とともに循環し、圧縮機の油だめに戻る。下方型密
閉圧縮機の場合、ケーシングは通常均衡圧力を有する
が、運転停止後の均衡圧力は運転中の吸引圧力より大き
い。吸引プリナムに直結する油だめの場合、両者の均衡
圧力は一致するため、液状冷媒は油だめに移動し、油だ
めの冷媒によりフラッデッドスタート(Flooded
start)状態となる。特に起動時、吸引プリナム
及びオイルにかかるガス状冷媒の圧力は吸引圧力に向か
って降下する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、吸引プ
リナム及び油だめ内の圧力が減少するため、オイル中の
液状冷媒は沸騰し始め、泡が発生する。油だめにおける
圧力が減少し続け、冷媒がオイルに溶解する間、泡は発
生する。結果的に、オイルポンプは液状オイルよりむし
ろ多くの泡を吸引してガス状冷媒を潤滑システムへ運ん
でしまう。ガスの汲み入れはシステムの油圧向上を妨
げ、ガス状冷媒は潤滑工程を妨げる。
リナム及び油だめ内の圧力が減少するため、オイル中の
液状冷媒は沸騰し始め、泡が発生する。油だめにおける
圧力が減少し続け、冷媒がオイルに溶解する間、泡は発
生する。結果的に、オイルポンプは液状オイルよりむし
ろ多くの泡を吸引してガス状冷媒を潤滑システムへ運ん
でしまう。ガスの汲み入れはシステムの油圧向上を妨
げ、ガス状冷媒は潤滑工程を妨げる。
【0004】本発明の課題は、フラッデッドスタート状
態における油圧反応を向上させることである。
態における油圧反応を向上させることである。
【0005】本発明の別の課題は、フラッデッドスター
ト状態において圧縮機油だめのオイル外で冷媒が“沸
騰”する割合を制御することである。
ト状態において圧縮機油だめのオイル外で冷媒が“沸
騰”する割合を制御することである。
【0006】本発明の更なる課題は、潤滑システムにお
ける油圧を維持することである。
ける油圧を維持することである。
【0007】また、本発明の更なる課題は、フラッデッ
ドスタートの間、圧縮機オイルポンプの蒸気閉塞を防止
することである。
ドスタートの間、圧縮機オイルポンプの蒸気閉塞を防止
することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、油だめ
と吸引プリナムとを規定するケーシング手段と、油だめ
内に配置されたオイルと、油だめと吸引プリナムとの間
の制限された流体交流通路であって、起動時において、
油だめと吸引プリナムとの間の流体交流を供給し、油だ
めと吸引プリナムとの間の圧力均衡を所定の割合で発生
させ、油だめ内の冷媒を所定の割合で沸騰させる流体交
流通路と、油だめと吸引プリナム間の圧力差を制御する
リリーフ手段とを有することを特徴とする油だめ圧力制
御装置が得られる。
と吸引プリナムとを規定するケーシング手段と、油だめ
内に配置されたオイルと、油だめと吸引プリナムとの間
の制限された流体交流通路であって、起動時において、
油だめと吸引プリナムとの間の流体交流を供給し、油だ
めと吸引プリナムとの間の圧力均衡を所定の割合で発生
させ、油だめ内の冷媒を所定の割合で沸騰させる流体交
流通路と、油だめと吸引プリナム間の圧力差を制御する
リリーフ手段とを有することを特徴とする油だめ圧力制
御装置が得られる。
【0009】また本発明によれば、リリーフ手段が平常
時はバイアスで閉じた弁手段であり、前記制限された通
路がその内部に配置されることを特徴とする湯だめ圧力
制御装置が得られる。
時はバイアスで閉じた弁手段であり、前記制限された通
路がその内部に配置されることを特徴とする湯だめ圧力
制御装置が得られる。
【0010】即ち、本発明によればフラッデッドスター
トの間、油だめ内の冷媒の沸騰を抑制するよう所定の割
合で圧力均衡が起こるよう基本的に制限された流体の交
流が油だめと吸引プリナム間に供給される。更に油だめ
と吸引プリナム間の最大圧力差を制御するリリーフ弁が
供給される。制限された流体の交流はリリーフ弁に組み
込まれていることが好ましい。
トの間、油だめ内の冷媒の沸騰を抑制するよう所定の割
合で圧力均衡が起こるよう基本的に制限された流体の交
流が油だめと吸引プリナム間に供給される。更に油だめ
と吸引プリナム間の最大圧力差を制御するリリーフ弁が
供給される。制限された流体の交流はリリーフ弁に組み
込まれていることが好ましい。
【0011】
【作用】下方型圧縮機の油だめ及び吸引プリナムは制限
された流体連通を行っており、特に制限されたバイパス
付きのリリーフ弁は油だめと吸引プリナムとの間の流体
連通を制御する。通常制限バイパスを供給するオリフィ
スは油圧を吸引圧力まで下げるのに約2乃至10分を要
する。この比較的長い時間をかけて、ゆっくりと降下す
る圧力によって発生する泡は、オイルの汲み上げを著し
く妨害する程度のものではない。またリリーフ弁は、最
大圧力差及び結果的に発生する負荷を制限し、更にリリ
ーフ弁は、圧力制御オリフィスが塞がった場合圧縮機を
保護する。
された流体連通を行っており、特に制限されたバイパス
付きのリリーフ弁は油だめと吸引プリナムとの間の流体
連通を制御する。通常制限バイパスを供給するオリフィ
スは油圧を吸引圧力まで下げるのに約2乃至10分を要
する。この比較的長い時間をかけて、ゆっくりと降下す
る圧力によって発生する泡は、オイルの汲み上げを著し
く妨害する程度のものではない。またリリーフ弁は、最
大圧力差及び結果的に発生する負荷を制限し、更にリリ
ーフ弁は、圧力制御オリフィスが塞がった場合圧縮機を
保護する。
【0012】
【実施例】図1において、符号10はケーシング12を
設けた下方型半密閉圧縮機を示している。図解されるよ
うに圧縮機10は、頭部を外した状態の4個のシリンダ
を有する往復圧縮機である。
設けた下方型半密閉圧縮機を示している。図解されるよ
うに圧縮機10は、頭部を外した状態の4個のシリンダ
を有する往復圧縮機である。
【0013】図2には、2個のシリンダ及び下方部のシ
リンダから外した吸引弁が示されている。ケーシング1
2は、液状オイル15を内部に有しガス状冷媒を含む油
だめ14と、吸引プリナム20と、吐出プリナム22と
に分割されている。図1及び図2より明白なように、吸
引プリナム20は、ケーシング12内に形成された複数
の室から構成されている。図3に最良に図示されている
ように、油だめ14は、ネジ孔12−2を設けた壁部ま
たは仕切り12−1により吸引プリナム20から分離さ
れている。オリフィス及びリリーフ弁組立て体40は、
ネジ部分40−2を設けたハウジング40−1を有し、
ネジ部分40−2は、ネジ孔12−2に螺合可能に収容
されている。ネジ孔40−3はネジ部分40−2を通っ
て延在し、ナイフ先端シート40−4へ達している。弁
内孔40−5は、ハウジング40−1を通って延在し、
内孔40−3と共働して継続的な流通経路を形成してい
る。平常時閉じた弁部材40−6は、弁内孔40−5内
に位置し、スプリング40−7によりシート40−4上
にバイアス配置されている。スプリング40−7は、ピ
ン40−8により圧縮状態にて内孔40−5内に支持さ
れており、ピン40−8は、ハウジング40−1を通り
内孔40−5を横断して延在している。弁部材40−6
は、制限されたオリフィス40−9を設け、オリフィス
40−9は、弁部材を貫通して延在し継続的な制限流体
連通を油だめ14と吸引プリナム20との間に供給して
いる。オリフィス40−9の大きさは、所望の圧力降下
率により決定され、これによりフラッデッドスタートの
間、油だめ14内で冷媒が沸騰する。これらは、交互
に、特殊冷媒と潤滑剤との組合わせ、合成冷媒充填、冷
媒と潤滑剤の親和性及び直面する周囲の状況により影響
を受ける。0.042インチの直径を有するオリフィス
は、冷媒R−12及びR−22と結合して十分に運転す
る。
リンダから外した吸引弁が示されている。ケーシング1
2は、液状オイル15を内部に有しガス状冷媒を含む油
だめ14と、吸引プリナム20と、吐出プリナム22と
に分割されている。図1及び図2より明白なように、吸
引プリナム20は、ケーシング12内に形成された複数
の室から構成されている。図3に最良に図示されている
ように、油だめ14は、ネジ孔12−2を設けた壁部ま
たは仕切り12−1により吸引プリナム20から分離さ
れている。オリフィス及びリリーフ弁組立て体40は、
ネジ部分40−2を設けたハウジング40−1を有し、
ネジ部分40−2は、ネジ孔12−2に螺合可能に収容
されている。ネジ孔40−3はネジ部分40−2を通っ
て延在し、ナイフ先端シート40−4へ達している。弁
内孔40−5は、ハウジング40−1を通って延在し、
内孔40−3と共働して継続的な流通経路を形成してい
る。平常時閉じた弁部材40−6は、弁内孔40−5内
に位置し、スプリング40−7によりシート40−4上
にバイアス配置されている。スプリング40−7は、ピ
ン40−8により圧縮状態にて内孔40−5内に支持さ
れており、ピン40−8は、ハウジング40−1を通り
内孔40−5を横断して延在している。弁部材40−6
は、制限されたオリフィス40−9を設け、オリフィス
40−9は、弁部材を貫通して延在し継続的な制限流体
連通を油だめ14と吸引プリナム20との間に供給して
いる。オリフィス40−9の大きさは、所望の圧力降下
率により決定され、これによりフラッデッドスタートの
間、油だめ14内で冷媒が沸騰する。これらは、交互
に、特殊冷媒と潤滑剤との組合わせ、合成冷媒充填、冷
媒と潤滑剤の親和性及び直面する周囲の状況により影響
を受ける。0.042インチの直径を有するオリフィス
は、冷媒R−12及びR−22と結合して十分に運転す
る。
【0014】運転中、圧縮機10が運転を停止し、冷却
システムが一定になったと仮定すると、油だめ14内部
のガス状冷媒、オイル15、吸引プリナム20及び吐出
プリナム22の圧力は始め等しく、オイル15は、著し
い量の冷媒を含有する。圧縮機10が運転を開始すると
冷媒の蒸気は吸引プリナム20から引き出されて圧縮さ
れ、圧縮された冷媒は冷却システムを通過して吐出プリ
ナム22ヘ運ばれる。吸引プリナム20より冷媒の蒸気
を引き出すことにより、冷媒蒸気が冷却システムより吸
引プリナム20へ吸引される。吸引プリナム20から冷
媒蒸気を引き出すことは、油だめ14に多大な影響を及
ぼす。仮に適度な程度の交流があった場合、油だめ14
は、効果的に吸引プリナム20の一部となる。吸引プリ
ナム20内の場合と異なり、油だめ14より冷媒蒸気を
引き出すことによりオイル15の冷媒を沸騰させてしま
い泡発生の原因となる。しかしながら液状オイルよりむ
しろ冷媒の沸騰により生じた泡がオイルポンプの入り口
30へ汲み入れられてしまうため、前述の泡の発生は大
きな問題となる。結果として、オイルポンプは潤滑剤を
必要とする部分に不十分なオイルと望ましくないガス状
の冷媒を運ぶ。この様な状況下では、オイルポンプが蒸
気閉塞となる可能性が高く、破損や故障を発生させる。
オイルは、リターンチェック弁31及び32を経て油だ
め14に戻る。リターンチェック弁31及び32は、一
般的には鉄製の円盤弁要素であり、通常は開いているが
起動時など逆流方向において小さな圧力差で簡単に閉ま
る。
システムが一定になったと仮定すると、油だめ14内部
のガス状冷媒、オイル15、吸引プリナム20及び吐出
プリナム22の圧力は始め等しく、オイル15は、著し
い量の冷媒を含有する。圧縮機10が運転を開始すると
冷媒の蒸気は吸引プリナム20から引き出されて圧縮さ
れ、圧縮された冷媒は冷却システムを通過して吐出プリ
ナム22ヘ運ばれる。吸引プリナム20より冷媒の蒸気
を引き出すことにより、冷媒蒸気が冷却システムより吸
引プリナム20へ吸引される。吸引プリナム20から冷
媒蒸気を引き出すことは、油だめ14に多大な影響を及
ぼす。仮に適度な程度の交流があった場合、油だめ14
は、効果的に吸引プリナム20の一部となる。吸引プリ
ナム20内の場合と異なり、油だめ14より冷媒蒸気を
引き出すことによりオイル15の冷媒を沸騰させてしま
い泡発生の原因となる。しかしながら液状オイルよりむ
しろ冷媒の沸騰により生じた泡がオイルポンプの入り口
30へ汲み入れられてしまうため、前述の泡の発生は大
きな問題となる。結果として、オイルポンプは潤滑剤を
必要とする部分に不十分なオイルと望ましくないガス状
の冷媒を運ぶ。この様な状況下では、オイルポンプが蒸
気閉塞となる可能性が高く、破損や故障を発生させる。
オイルは、リターンチェック弁31及び32を経て油だ
め14に戻る。リターンチェック弁31及び32は、一
般的には鉄製の円盤弁要素であり、通常は開いているが
起動時など逆流方向において小さな圧力差で簡単に閉ま
る。
【0015】油だめ14と吸引プリナム20間の交流を
制限することにより、油だめ14内の圧力減少率及びこ
れにより起こる冷媒の沸騰及びオイル15内の泡の発生
率は減少する。泡発生の減少により、泡より多くの液状
オイルがオイルポンプの入り口30に汲み入れられ、結
果的に液状オイルは、起動時の安定処理中、潤滑システ
ムに供給される。安定化した運転状況下では、油だめ1
4及び吸引プリナム20の圧力は等しく、油だめのオイ
ル15は、その潤滑作用の供給において加熱されること
で冷媒のほとんどをオイルより移動する。所望のクラン
ク室内の圧力減少率を得るためには、オリフィス40−
9がオイル15から吸引プリナム20への冷媒の沸騰同
様に加圧された油だめからのガス状の冷媒の通路を確保
できる大きさでなければならない。制限オリフィスは、
制限された流通率を有し、目詰まりした場合、その流通
率はより制限される虞がある。弁40−6は、スプリン
グ40−7のバイアスに対して開かれ、油だめ14と吸
引プリナム20間のいかなる過度の圧力差をリリーフす
る。過度の圧力差は、吸引プリナムの比較的速やかな降
下と連結して、オリフィス40−9を通って圧力の均衡
化における固有の遅れにより発生し得る。また油だめ1
4内及びオイル15の始めの状況、周囲の温度、及び/
またはオリフィス40−9の閉塞によっても発生する可
能性がある。油だめ14と吸引プリナム20間の過度の
圧力差に反応して弁40−6は、スプリング40−7の
バイアスに対して開く。弁40−6は、この圧力差がス
プリングのバイアスを是正する間のみ開いた状態を続け
るので、弁40−6が開いて油だめ14の圧力をリリー
フしても油だめ14が所望の圧力差まで加圧が継続され
る。この結果、弁40−6をリリーフ弁として機能させ
る状況における泡の発生は比較的深刻ではなく、潤滑シ
ステムの蒸気閉塞を発生させる程ではない。油だめ14
の圧力が吸引プリナム20の圧力まで降下した場合、弁
31及び32が開きオイルを油だめ14へ戻す。
制限することにより、油だめ14内の圧力減少率及びこ
れにより起こる冷媒の沸騰及びオイル15内の泡の発生
率は減少する。泡発生の減少により、泡より多くの液状
オイルがオイルポンプの入り口30に汲み入れられ、結
果的に液状オイルは、起動時の安定処理中、潤滑システ
ムに供給される。安定化した運転状況下では、油だめ1
4及び吸引プリナム20の圧力は等しく、油だめのオイ
ル15は、その潤滑作用の供給において加熱されること
で冷媒のほとんどをオイルより移動する。所望のクラン
ク室内の圧力減少率を得るためには、オリフィス40−
9がオイル15から吸引プリナム20への冷媒の沸騰同
様に加圧された油だめからのガス状の冷媒の通路を確保
できる大きさでなければならない。制限オリフィスは、
制限された流通率を有し、目詰まりした場合、その流通
率はより制限される虞がある。弁40−6は、スプリン
グ40−7のバイアスに対して開かれ、油だめ14と吸
引プリナム20間のいかなる過度の圧力差をリリーフす
る。過度の圧力差は、吸引プリナムの比較的速やかな降
下と連結して、オリフィス40−9を通って圧力の均衡
化における固有の遅れにより発生し得る。また油だめ1
4内及びオイル15の始めの状況、周囲の温度、及び/
またはオリフィス40−9の閉塞によっても発生する可
能性がある。油だめ14と吸引プリナム20間の過度の
圧力差に反応して弁40−6は、スプリング40−7の
バイアスに対して開く。弁40−6は、この圧力差がス
プリングのバイアスを是正する間のみ開いた状態を続け
るので、弁40−6が開いて油だめ14の圧力をリリー
フしても油だめ14が所望の圧力差まで加圧が継続され
る。この結果、弁40−6をリリーフ弁として機能させ
る状況における泡の発生は比較的深刻ではなく、潤滑シ
ステムの蒸気閉塞を発生させる程ではない。油だめ14
の圧力が吸引プリナム20の圧力まで降下した場合、弁
31及び32が開きオイルを油だめ14へ戻す。
【0016】以上、本発明の実施例を説明したが、当業
者においては、ある種の修正が考えられることは勿論で
ある。例えば、オリフィスは弁構造より分離して形成す
ることが可能で、弁部材とシートの接触面などの様に他
の場所に配置することもできる。またオリフィスは検出
された圧力を基に調節可能である。従って本発明は添付
の明細書の範囲によってのみ限定される。
者においては、ある種の修正が考えられることは勿論で
ある。例えば、オリフィスは弁構造より分離して形成す
ることが可能で、弁部材とシートの接触面などの様に他
の場所に配置することもできる。またオリフィスは検出
された圧力を基に調節可能である。従って本発明は添付
の明細書の範囲によってのみ限定される。
【0017】
【発明の効果】油だめと吸引プリナムの間に制限された
流体の交流通路を設けることにより圧力均衡を制御し、
フラッデッドスタート状態において油だめ内部で発生す
る冷媒の沸騰を制御し蒸気閉塞の原因となる泡発生を抑
制する。またリリーフ弁を供給することにより油だめと
吸引プリナムの間の最大圧力を制御する。
流体の交流通路を設けることにより圧力均衡を制御し、
フラッデッドスタート状態において油だめ内部で発生す
る冷媒の沸騰を制御し蒸気閉塞の原因となる泡発生を抑
制する。またリリーフ弁を供給することにより油だめと
吸引プリナムの間の最大圧力を制御する。
【図1】頭部及び端部カバーを外した圧縮機ハウジング
の断面図の一部である。
の断面図の一部である。
【図2】図1の線2−2に沿って切断した図である。
【図3】孔とリリーフ弁組立て体を通る断面図である。
10…下方型半密閉圧縮機 12…ケーシング 12−1…仕切り 14…油だめ 15…オイル 20…吸引プリナム 22…吐出プリナム 40…リリーフ弁組立て体 40−1…ハウジング 40−2…ネジ部分 40−3…内孔 40−4…ナイフ先端シート 40−5…弁内孔 40−6…弁部材 40−7…スプリング 40−8…ピン 40−9…制限オリフィス
Claims (2)
- 【請求項1】 半密閉下方型圧縮機に用いる油だめ圧力
制御装置であって、 油だめと吸引プリナムとを規定するケーシング手段と、 前記油だめ内に配置されたオイルと、 前記油だめと前記吸引プリナムとの間の制限された流体
交流通路であって、起動時において、前記油だめと吸引
プリナムとの間の流体交流を供給し、前記油だめと前記
吸引プリナムとの間の圧力均衡を所定の割合で発生さ
せ、前記油だめ内の冷媒を所定の割合で沸騰させる流体
交流通路と、 前記油だめと前記吸引プリナム間の圧力差を制御するリ
リーフ手段とを有することを特徴とする前記油だめ圧力
制御装置。 - 【請求項2】 前記リリーフ手段が平常時はバイアスで
閉じた弁手段であり、 前記制限された通路がその内部に配置されることを特徴
とする請求項1に記載の油だめ圧力制御装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US962,542 | 1992-10-19 | ||
US07/962,542 US5211542A (en) | 1992-10-19 | 1992-10-19 | Method and apparatus for oil sump pressure control |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06147122A true JPH06147122A (ja) | 1994-05-27 |
JPH086691B2 JPH086691B2 (ja) | 1996-01-29 |
Family
ID=25506040
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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