JPH0614578Y2 - 壁面取り付け用収納家具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は最近広く普及している間仕切り家具（ハッチ
ユニット）を中間に配して、Ｌ形タイプのシステムキッ
チンとリビング家具が連続して配置するような厨房家具
に関するものである。

［従来の技術］及び［考案が解決しようとする課題］ 都会などでは、キッチンからリビングに至るまでのスペ
ースが限られていることから、画一化された壁によって
空間を仕切ることなく、収納家具の配置によって空間を
仕切り、スペースの有効活用を図るようにキッチン・ダ
イニング・リビングを包括したオープンスペースの間取
りが多くなってきている。

この考案にみられる厨房家具は、まさにこのようなもの
で、オープンスペースに間仕切り家具を配して、キッチ
ンとダイニング、あるいはキッチン・ダイニングとリビ
ングを設けるようにしたものであり、間仕切り家具のカ
ウンターには小水槽及びカランを設けるようにしてあ
る。

これは、朝の忙しい時間帯にメインのキッチンまで動く
ことを要しないで、カウンター周辺で簡単な朝食を取る
ことができるとか、来客時におけるお茶等の接待におい
ては、ほとんどカウンター周辺だけで事足りるように配
慮された厨房家具のレイアウトである。

このような使用状態を想定した場合には、カウンター周
辺にコーヒーメーカーや電気ポットなどの小型家電機器
や、鍋、皿、茶碗、ナイフ、フォーク、箸などの食卓用
品などを収納（配置）させておくことが好ましいが、一
般的に、カウンターに近いキッチン側には、冷蔵庫や加
熱機器が配置されることによって収納スペースがなかっ
たり、あるいは、収納庫が配置されていても鍋・フライ
パン・大皿・缶詰等のキッチン用具や食料品だけでその
収納スペースを使いきってしまうことが多かった。

一方、公知のスライドレールにより引き出し自在とする
ラック体と扉からなるスライドキャビネットを厨房家具
に配置してラック体を収納部とすると、収納物全体とし
て比較的重量があっても簡単に引き出せることから一般
的に用いられているが、従来からあるものは、キッチン
側のシンクキャビネットの天板上に引き出すもの等であ
って、天板上に置かれたコップや皿などにぶつかってそ
れらを落下させる危険があった。

［課題を解決するための手段］ この考案は従来食卓テーブルやカウンターに放置されが
ちであった魔法瓶やコーヒーメーカーなどを収納できる
スライドキャビネットを配置できるようにしたものであ
る。

このような目的を達成するためにこの考案の要旨とする
のは、キッチンとダイニング、あるいはキッチン・ダイ
ニングとリビングに跨って配置される収納家具及びこの
収納家具から連設する間仕切り家具を備えるようにした
厨房家具において、間仕切り家具のカウンターに小水槽
およびカランを設けるようにし、収納家具のキッチン側
あるいはダイニング側にカウンターに隣接並行するスラ
イドキャビネットを設けるようにしたことを特徴とする
ものである。

［実施例］ 以下図面に示す実施例を即してこの考案の内容を説明す
る。

１はキッチンルームＫ、ダイニングルームＤに跨って配
置される収納棚で、この収納棚１から部屋の中央に向っ
て間仕切り家具２を配置するもので収納棚１と間仕切り
家具２は一体に組み立てられるものである。

この間仕切り家具２はカウンター２１により上下に二分
され下方にはベースキャビネット２２を上部には開口
（ハッチ）２３を設けるようにしこの開口２３の側部お
よび上部に収納棚２４を設けるようにしてある。

図示の間仕切り家具２は上部に開口２３を設けるように
してなるものであるが、カウンター２１とベースキャビ
ネット２２のみで構成してもよい。

収納棚１のカウンター２１に臨む箇所にはビルトイン機
器としての電子レンジ１１を設けるようにしてある。

この電子レンジ１１の隣でダイニングルームＤ側にスラ
イドキャビネット３を引き出し自在に設けるようにして
なる。このスライドキャビネット３は正面板を兼ねる扉
３１に二段のラック体３２を固定してなるもので、収納
棚１内の公知のスライドレールにより出し入れ自在とな
るものである。

このラック体３２はダイニングルームＤ側で間仕切り家
具２のカウンター２１に近い位置に引き出し可能にして
なるもので、図示のように、ラック体３２に魔法瓶やコ
ーヒーメーカーなどを乗せて収納しておくものとする。
キッチンルームＫとダイニングルームＤの双方から出し
入れが可能となると共に、カウンター２１の上でカウン
ター２１と同方向に抜き出されるので誤ってぶつかる可
能性は低くなるのである。

また、間仕切り家具２のカウンター２１に小水槽４およ
びカラン５を設けるようにする。図示しないが、メイン
の大きな水槽はキッチンの収納家具に配置される。そこ
で、ダイニングルームＤやダイニングルームＤに連続す
るリビングルームでの飲食に伴なう簡単な水仕事（ふき
んのすすぎ、コップの洗浄、水汲み）はこの小水槽４を
用いれば足りるのである。

図示の例ではダイニングルームＤ側にスライドキャビネ
ット３を設けるようにしたが、キッチンルームＫ側に設
けるようにしてもよい。

［考案の効果］ 以上述べたようなこの考案は、壁面に取り付けた収納家
具のダイニングルーム側に間仕切り家具のカウンター上
でカウンターと互い違いに並行するスライドキャビネッ
トを設けるようにしてなるもので、比較的背の高く、ダ
イニングルームとキッチンの双方で用いるコーヒーメー
カーや魔法瓶を収納するのに好適であり、そこで、特に
システムキッチンとして構成した場合に間仕切り家具の
カウンターや厨房家具の天板にこれらが放置されるとい
ったこともなくなるのである。

また、カウンターと並行するので引き出した場合に邪魔
になったり、ぶつかる危険が少なくなるのである。収納
物をカウンター上に直ちに乗せることができ使い勝手が
良好となるのである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案に係る家具の使用状態の斜視図である。 １……収納棚、１１……電子レンジ ２……間仕切り家具 ２１……カウンター、２２……ベースキャビネット ２３……開口 ３……スライドキャビネット ３１……扉、３２……ラック体 ４……小水槽、５……カラン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】キッチンとダイニング、あるいはキッチン
   ・ダイニングとリビングに跨って配置される収納家具及
   びこの収納家具から連設する間仕切り家具を備えるよう
   にした厨房家具において、間仕切り家具のカウンターに
   小水槽およびカランを設けるようにし、収納家具のキッ
   チン側あるいはダイニング側にカウンターに隣接並行す
   るスライドキャビネットを設けるようにしたことを特徴
   とする壁面取り付け用収納家具。