JPH06142436A - 吸湿材およびその製造方法 - Google Patents

吸湿材およびその製造方法

Info

Publication number
JPH06142436A
JPH06142436A JP4160240A JP16024092A JPH06142436A JP H06142436 A JPH06142436 A JP H06142436A JP 4160240 A JP4160240 A JP 4160240A JP 16024092 A JP16024092 A JP 16024092A JP H06142436 A JPH06142436 A JP H06142436A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag
sealed
inner container
hygroscopic
porous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4160240A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Nagai
博 永井
Takeshi Isogai
剛 磯貝
Etsuko Fukushima
会津子 福島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HATSUTORITAKESHI KK
RAIFU KK
ST Chemical Co Ltd
Original Assignee
HATSUTORITAKESHI KK
RAIFU KK
ST Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HATSUTORITAKESHI KK, RAIFU KK, ST Chemical Co Ltd filed Critical HATSUTORITAKESHI KK
Priority to JP4160240A priority Critical patent/JPH06142436A/ja
Publication of JPH06142436A publication Critical patent/JPH06142436A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drying Of Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用時に転倒しても外容器の中の水分が零
れ、家具、押入れ、収納庫等の内部を濡らすことがな
く、また円形だけでなく種々の形状がとれる設計の自由
度の大きい吸湿材およびその製造方法を提供する。 【構成】 吸湿材1は、空気中の水分を吸収して潮解す
る吸湿剤を内部に収納する中容器2と、この中容器2を
保持する上面開口の外容器3より構成する。吸湿材1の
中容器2を環状の保持枠部材4の上面を微多孔性フィル
ムにて密封し、下面を吸湿剤8を収納する多孔性の袋9
とその外部にあって該吸湿剤の潮解により発生した水分
を収納する密封性の袋10の二重袋にて密封する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家具、押入れ、収納庫
等の内部に配置して内部の湿気を取り去り、内部の収納
物品の湿気の影響を低減せしめる吸湿材に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来この種の吸湿材は、バスケット型の
中容器に空気中の湿気を吸収して潮解する吸湿剤を収納
しその上面を微多孔性フィルムで密封した中容器と、そ
れを潮解により発生した水分を収納する水分収納容器を
兼ねた外容器の上に載置して収納したものが使用されて
いた。そして、吸湿剤の湿気を吸収する能力がなくなっ
た場合には、外容器の中の水分を捨て去り、新たな吸湿
剤が収納された中容器を外容器の上に載置して取換え使
用するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の吸湿
材にあっては、取換え使用のために、外容器の上に単に
載置されているだけであるので、転倒した場合に、外容
器の中の水分が零れ、逆に、家具、押入れ、収納庫等の
内部を濡らすこととなる欠点があった。これを解決する
ために、外容器と中容器とを螺着したものがあるが、こ
れでは容器形状が円形に限定されてしまい容器設計の自
由度が制限されるばかりでなく、一般にこの種の吸湿材
は家具、押入れ、収納庫等の角部に置かれるために、効
率良く配置することができない。
【0004】そこで、本発明は使用時に転倒しても外容
器の中の水分が零れ、家具、押入れ、収納庫等の内部を
濡らすことがなく、また円形だけでなく種々の形状がと
れる設計の自由度の大きい吸湿材を提供することを目的
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の点に鑑
み、空気中の湿気を吸収して潮解する吸湿剤を内部に収
納する中容器と前記中容器を載置して収納する上面開口
の外容器より構成される吸湿材において、前記中容器を
環状の保持枠部材の上面を微多孔性フィルムにて密封し
下面を吸湿剤を収納する多孔性の袋とその外部にあって
前記吸湿剤の潮解により発生した水分を収納する密封性
の袋との二重袋にて密封した吸湿材としたものであり、
【0006】また、空気中の湿気を吸収して潮解する吸
湿剤を内部に収納する中容器と前記中容器を保持する上
面開口の外容器より構成される吸湿材であって前記中容
器を環状の保持枠部材の上面を微多孔性フィルムにて密
封し下面を吸湿剤を収納する多孔性の袋とその外部にあ
って前記吸湿剤の潮解により発生した水分を収納する密
封性の袋との二重袋にて密封した吸湿材の製造方法にお
いて、前記中容器を一端開口の円筒状の袋の他端を密封
状とし袋の密封端部側に0.1〜2.0mmの径の孔を
穿つ穿孔工程、開口端部が密封端部の下方に位置するま
で袋の開口端部を折り返して広げ折り返した端部と環状
の保持枠部材とを固着する固着工程、開口端部を溶着し
て多孔性の袋と密封性の袋の二重袋を形成するシール工
程、保持枠部材の上面より多孔性の袋の中に吸湿剤を入
れて保持枠部材の上面を微多孔性フィルムにて密封する
微多孔性フィルム密封工程より製造される吸湿材の製造
方法、
【0007】あるいは、環状の保持枠部材の上面を微多
孔性フィルムで密封し下面を内部に空気中の湿気を吸収
して潮解する吸湿剤を収納する多孔性の袋とその外部に
あって前記潮解により発生した水分を収納する密封性の
袋の二重袋にて密封した中容器と、前記中容器を保持す
る上面開口の外容器より構成される吸湿材の製造方法で
あって、前記中容器を保持枠部材に0.1〜2.0mm
の径の孔を複数個備える多孔性の袋を固着しその外側に
前記多孔性の袋より大きな密封性の袋を固着して二重袋
を形成し、次いで保持枠部材の上面より多孔性の袋の中
に吸湿剤を入れて保持枠部材の上面を微多孔性フィルム
にて密封して製造される吸湿材の製造方法としたもので
ある。
【0008】
【作用】本発明の吸湿材は、中容器の環状の保持枠部材
の上面を微多孔性フィルムで密封し下面を多孔性の袋と
密封性の袋の二重袋にて密封したので、吸湿剤が潮解し
た際に発生した水分を密封性の袋に閉じ込めて、保持枠
部材の上面からも下面からも漏れ出すことがなく、従っ
て外容器自体が転倒しても内部の水分が外部に漏れて、
周囲の家具や衣類など収納部材の環境をだいなしにする
ことがない。また従来のようなバスケット型の中容器で
なく、フィルムより構成された袋状であるので、原材料
の使用量を低減することができ、もってコストならびに
プラスチックの自然環境への影響への低減化をはかるこ
とができるとともに、使用後の廃棄の際に折り畳むこと
ができるので全体にかさばらず取扱い上の利便性が高
い。
【0009】特に、密封性の袋や微多孔性フィルムの上
面に水蒸気バリヤ性の高い樹脂を配することにより、未
使用時に吸湿することを防止することができるので、詰
め換え使用に供する中容器の包装を省略することができ
る。
【0010】また、本発明の製造方法にあっては、中容
器を一端開口の円筒状の袋の他端を密封状とし袋の密封
端部側に0.1〜2.0mmの径の孔を穿つ穿孔工程、
開口端部が密封端部の下方に位置するまで袋の開口端部
を折り返して広げ折り返した端部と環状の保持枠部材と
を固着する固着工程、開口端部を溶着して多孔性の袋と
密封性の袋の二重袋を形成するシール工程、保持枠部材
の上面より多孔性の袋の中に吸湿剤を入れて保持枠部材
の上面を微多孔性フィルムにて密封する微多孔性フィル
ム密封工程により上記した吸湿材を製造するもの、ある
いは中容器を保持枠部材に0.1〜2.0mmの径の孔
を複数個備える多孔性の袋を固着しその外側に前記多孔
性の袋より大きな密封性の袋を固着して二重袋を形成
し、次いで保持枠部材の上面より多孔性の袋の中に吸湿
剤を入れて保持枠部材の上面を微多孔性フィルムにて密
封するものであるから、本発明の吸湿材を極めて容易に
しかも簡単に製造することができるものである。
【0011】なお、本発明の外容器とは、従来のように
潮解により発生した水分を収納する水分収納容器を兼ね
る必要のないものであるので、機能として中容器を支持
する機能を有すればよく、例えばプラスチックや紙等に
より製造された収納容器やプラスチックや金属その他の
材料により製造された支持部材など中容器を収納したり
保持したりあるいは吊り架けたりする部材をいうものと
する。
【0012】
【実施例】本発明の吸湿材の一実施例を図面に基づき説
明する。吸湿材1は、中容器2と、この中容器2を載置
して収納する上面開口の外容器3より構成される。中容
器2は、環状の保持枠部材4とその上面を密封する微多
孔性フィルム5、さらにその上面を密封する水蒸気バリ
ヤ性のプラスチックを主体とする水蒸気バリヤフィルム
6および保持枠部材4の下面を覆う二重袋部7を有す
る。二重袋部7は、内部に空気中の湿気を吸収して潮解
する吸湿剤8を収納する多孔性の袋9と、その多孔性の
袋9の外部にあって吸湿剤8の潮解により発生した水分
を収納する密封性の袋10より構成される。多孔性の袋
9は、0.1〜2.0mmの径の孔を有し、密封性の袋
10は水蒸気バリヤ性のプラスチックにて構成されてい
る。多孔性の袋9に形成された孔は、内部に収納される
吸湿剤8の粒径より小さいことが必要であり、吸湿剤8
の粒径に応じて0.1〜2.0mmの範囲内の孔を使用
することができる。
【0013】微多孔性フィルム5は、高密度ポリエチレ
ン、中低密度ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリ
オレフィン樹脂やポリアミド樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂
などを物理的あるいは化学的に処理して0.1〜10μ
mの微小な孔を形成したものをいう。微多孔性フィルム
4は、0.1〜10μmの微小な孔を有するので、空気
は通過しても、水分は通過することができず、吸湿剤8
が空気中の湿気を吸収して水分を発生させると、その水
分はもはや微多孔性フィルム5を通過することができ
ず、中容器2内に密封されるのである。
【0014】上記した水蒸気バリヤ性のプラスチックと
は、透湿度(JIS−Z−0208)が50g/m2
24hr以下の樹脂からなるプラスチックであり、例え
ば高密度、中密度あるいは低密度のポリエチレン、酢酸
ビニル、アクリル酸エステル、あるいはブテン、ヘキセ
ン、4−メチル−1ペンテンなどのα−オレフィン類を
共重合したポリエチレン、アイオノマー樹脂、ポリプロ
ピレンホモポリマー、エチレンをグラフト共重合したポ
リプロピレン、あるいはエチレン、ブテン、ヘキセン、
4−メチル−1ペンテンなどのα−オレフィン類を共重
合したポリプロピレン、ポリ−1−ブテン、ポリ4−メ
チル−1−ペンテンなどの一般にポリオレフィン樹脂と
呼ばれるものあるいはポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリエ
ステル樹脂及びそれらの変性物若しくは混合物からなる
ものである。水蒸気バリヤフィルム6及び二重袋部7
は、上記した水蒸気バリヤ性のプラスチックの層と他の
プラスチックとの積層構造のものが好ましい。特に、二
重袋部7は、内部に収納される吸湿剤8が鋭利な角部を
有する形状であるために、耐突き刺し強度の高いポリア
ミド樹脂やポリエステル樹脂等との積層構造とすること
により、ピンホールの発生を防止することができる。ま
た、水蒸気バリヤフィルム6の密封側の面には、易開封
性機能を有するもの、例えば高密度ポリエチレンとポリ
プロピレンのような異種のポリオレフィン樹脂をブレン
ドして樹脂自体の相溶性を若干低下させたものを使用し
た積層構造とすることにより、シール界面の剥がれ性を
良くすることができ、使用時に容易に剥がれ商品価値の
高いものが得られる。
【0015】吸湿剤8は、塩化カルシウム、塩化マグネ
シウム、塩化リチウムなどの潮解性の物質であり、特に
塩化カルシウムが吸湿能力、価格、無毒性などの点で好
適である。また、吸湿剤8は、上記した潮解性の物質の
ほかに他の吸湿性の物質、例えば一般に高吸水性ポリマ
ーと呼ばれている親水基を有する三次元網状構造の高分
子や合成無安定形シリカ、硅酸カルシウム、パーライ
ト、無水石膏、ゼオライト、シリカゲル、生石灰等を併
用してもよい。
【0016】吸湿材1は、その使用時にあっては、水蒸
気バリヤフィルム6を除去し、微多孔性フィルム5を露
出してから、外容器3の上に載置して使用する。空気中
の湿気は微多孔性フィルムを通過して中容器の中に入
り、内部の吸湿剤8と接触する。空気中の湿気は吸湿剤
8を潮解し、湿気を水として析出させる。この析出した
水は、多孔性の袋9の0.1〜2.0mmの径の孔を通
過して落下し、密封性の袋10に溜まる。密封性の袋1
0の内部の容量は、吸湿剤8の分量との関係で、少なく
とも多孔性の袋9内の吸湿剤により析出してくる量より
大きくする。吸湿剤8を使用しきると、密封性の袋10
の内部には、いっぱいの水が溜まるので、そのまま取り
出して捨て去る。外容器3は、新たな中容器2を載置し
て使用することにより、何度でも使用することができ
る。
【0017】なお、上記実施例では、外容器3は上面開
口の形状を有し、中容器を載置して収納する容器を示し
たが、本発明はこれらに特定されるものではなく、中容
器を保持する支持部材や上方より吊り架けることのでき
る吊り部材など、中容器を保持することができるものが
利用できる。
【0018】次に、本発明の吸湿材の製造方法の一実施
例を図面に基づき説明する。図2に示すように、プラス
チックを原材料とする袋11の一端12を開口とし、他
端13を密封状とする。この袋の密封端部13側に孔1
4を穿つ。孔14の径は、0.1〜2.0mmであり、
この部分を水が通過し、しかも内部に収納する吸湿剤8
の粒径の最小のものより若干小さめのものを使用する。
この孔の数は、多すぎると水の通過は良好であるが、内
部に吸湿剤8を収納した状態で運搬されるときに、この
吸湿剤の自重により破れるし、逆に少なすぎると、水分
の通過が十分でなく、これらを考慮すると、1あたり1
〜20個が好ましい。この穿孔工程は、刃による打抜き
や、加熱刃あるいはレーザーさらには電気的エネルギー
により穿孔することができる。袋11は、水蒸気バリヤ
性の樹脂の層を有する積層構成とする。特に、低密度ポ
リエチレンとナイロン樹脂との積層構成のものが耐ピン
ホール性と熱溶着性を兼ね備える点で好適である。
【0019】次いで、図3に示す円筒部16を備える治
具15の内部に上記袋10の密封端部13を挿入する。
この時、先の穿孔工程で形成した有孔部分が治具15の
内部に隠れるように治具15の円筒部分を構成する。次
いで、袋の開口端部12を折り返して広げ、治具の円筒
部16の開口側端部17が隠れ、しかも折り返した袋1
1の側面に、治具の開口側端部17が当接するようにす
る。そして、射出成形等により形成された保持枠部材4
の枠下面4aに、上記治具15に装着された袋11を当
接させる。保持枠部材4の上面に超音波ホーン18を当
接させ、超音波ホーン18と治具の開口側端部17との
間に、保持枠部材4と袋の側面が挟圧される。この状態
で、超音波ホーンに超音波を印加して、固着し多孔性の
袋9を形成する。この超音波は、使用する袋と枠部材の
材質にもよるが、一般に5〜50KHzの周波数のもの
が好適である。
【0020】次に、袋部の開口端部12を熱溶着により
シールして密封して、密封性の袋10を形成する。さら
に、保持枠部材4の上面より多孔性の袋9の中に吸湿剤
8を入れて保持枠部材4の上面を微多孔性フィルム5に
て密封して、中容器2を製造する。射出成形等により成
形された外容器3の上に中容器2を載置して、吸湿材1
が完成する。なお、上記実施例では保持枠部材4の枠下
面4aと袋の側面とを固着したが、保持枠部材4の外側
部4bに袋の側面を溶着してもよい。この場合、図5に
示すように内部に固定治具19を入れ、両側より半体状
の加熱部材20にて挟圧して溶着する。
【0021】上記実施例によれば、保持枠部材4と二重
袋部7とは一度の溶着により固着できるので、作業手順
が省略できるとともにコストの低下をはかることができ
るという利点を有する。
【0022】ところで、上記実施例では袋11を折り曲
げることにより、二重袋部7を形成したが、保持枠部材
4に0.1〜2.0mmの径の孔を複数個備える多孔性
の袋を直接固着し、その外側にこの多孔性の袋より大き
な密封性の袋を固着して二重袋を形成してもよい。この
製造方法によれば、多孔性の袋と密封性の袋との材質を
かえることができるので、好適な材質選定が可能とな
る。
【0023】また、上記実施例では、保持枠部材4と袋
11との固着は、超音波溶着を利用したが、熱板溶着や
高周波溶着あるいは熱風溶着等の溶着方法が利用でき
る。特に、高周波溶着の場合、溶着する保持枠部材と袋
の材質に応じて、誘導加熱と誘電加熱を使い分けて利用
できる。誘電損失係数の大きいポリアミド樹脂やポリ塩
化ビニル、あるいはポリエステル樹脂の場合は、誘電加
熱により直接樹脂自体を内部から加熱することができる
ので、効率良く加熱溶着することができる。また、電磁
誘導を利用する誘導加熱の場合、鉄などの磁性体に高周
波を印加して磁性体を加熱し、この加熱した磁性体を溶
着面に接触または近接させることにより加熱し溶着する
ものであるので、溶着する材質を問わず、広く利用でき
る。このときの高周波としては、50KHz〜3MHz
のものが効率良く加熱できる。
【0024】
【発明の効果】本発明の吸湿材は、中容器の環状の保持
枠部材の上面を微多孔性フィルムで密封し下面を多孔性
の袋と密封性の袋の二重袋にて密封したので、吸湿剤が
潮解した際に発生した水分を密封性の袋に閉じ込めて、
保持枠部材の上面からも下面からも漏れ出すことがな
く、従って、外容器自体が転倒しても、内部の水分が外
部に漏れて周囲の家具や衣類など収納部材の環境をだい
なしにすることがない。また、従来のようなバスケット
型の中容器でなく、フィルムより構成された袋状である
ので、原材料の使用量を低減することができ、もって、
コストならびにプラスチックの自然環境への影響への低
減化をはかることができるとともに、使用後の廃棄の際
に折り畳むことができるので全体にかさばらず取扱い上
の利便性が高い。
【0025】特に、密封性の袋や微多孔性フィルムの上
面に水蒸気バリヤ性の高い樹脂を配することにより、未
使用時に吸湿することを防止することができるので、詰
め換え使用に供する中容器の包装を省略することができ
る。
【0026】また、本発明の製造方法にあっては、中容
器を一端開口の円筒状の袋の他端を密封状とし袋の密封
端部側に0.1〜2.0mmの径の孔を穿つ穿孔工程、
開口端部が密封端部の下方に位置するまで袋の開口端部
を折り返して広げ折り返した端部と環状の保持枠部材と
を固着する固着工程、開口端部を溶着して多孔性の袋と
密封性の袋の二重袋を形成するシール工程、保持枠部材
の上面より多孔性の袋の中に吸湿剤を入れて保持枠部材
の上面を微多孔性フィルムにて密封する微多孔性フィル
ム密封工程により上記した吸湿材を製造するもの、ある
いは中容器を保持枠部材に0.1〜2.0mmの径の孔
を複数個備える多孔性の袋を固着しその外側に前記多孔
性の袋より大きな密封性の袋を固着して二重袋を形成
し、次いで保持枠部材の上面より多孔性の袋の中に吸湿
剤を入れて保持枠部材の上面を微多孔性フィルムにて密
封するものであるから、本発明の吸湿材を極めて容易に
しかも簡単に製造することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸湿材を説明する一部を破断した全体
斜視図である。
【図2】第1実施例の穿孔工程を説明する斜視図であ
る。
【図3】溶着時に使用する治具の斜視図である。
【図4】超音波溶着時の破断側面図である。
【図5】他の実施例を示す破断側面図である。
【符号の説明】
1 吸湿材 2 中容器 3 外容器 4 保持枠部材 5 微多孔性フィルム 6 水蒸気バリヤフィルム 7 二重袋部 8 吸湿剤 9 多孔性の袋 10 密封性の袋 11 袋 12 開口端部 13 密封端部 14 孔 15 治具 16 円筒部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福島 会津子 東京都江戸川区中葛西2−25−2

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気中の水分を吸収して潮解する吸湿剤
    を内部に収納する中容器と該中容器を保持する外容器よ
    り構成される吸湿材において、環状の保持枠部材の上面
    を微多孔性フィルムにて密封し下面を吸湿剤を収納する
    多孔性の袋とその外部にあって該吸湿剤の潮解により発
    生した水分を収納する密封性の袋との二重袋にて密封す
    ることにより該中容器を形成したことを特徴とする吸湿
    材。
  2. 【請求項2】 多孔性の袋の孔の径が、0.1〜2.0
    mmであることを特徴とする請求項1記載の吸湿材。
  3. 【請求項3】 密封性の袋が水蒸気バリヤ性のプラスチ
    ックにて形成されていることを特徴する請求項1または
    請求項2記載の吸湿材。
  4. 【請求項4】 微多孔性フィルムの上面が水蒸気バリヤ
    性のプラスチックのフィルムにて密封されていることを
    特徴する請求項1乃至3のいずれかに記載の吸湿材。
  5. 【請求項5】 微多孔性フィルムの上面が水蒸気バリヤ
    性のプラスチックのフィルムにより易開封性の状態にて
    密封されていることを特徴する請求項4記載の吸湿材。
  6. 【請求項6】 空気中の水分を吸収して潮解する吸湿剤
    を内部に収納する中容器と該中容器を保持する外容器よ
    り構成される吸湿材であって、環状の保持枠部材の上面
    を微多孔性フィルムにて密封し下面を吸湿剤を収納する
    多孔性の袋とその外部にあって該吸湿剤の潮解により発
    生した水分を収納する密封性の袋との二重袋にて密封す
    ることにより該中容器を形成した吸湿材の製造方法にお
    いて、該中容器を一端開口の円筒状の袋の他端を密封状
    とし袋の密封端部側に0.1〜2.0mmの径の孔を穿
    つ穿孔工程、開口端部が密封端部の下方に位置するまで
    袋の開口端部を折り返して広げてゆき折り返した端部と
    環状の保持枠部材とを固着する固着工程、開口端部を溶
    着して多孔性の袋と密封性の袋の二重袋を形成するシー
    ル工程、保持枠部材の上面より多孔性の袋の中に吸湿剤
    を入れて保持枠部材の上面を微多孔性フィルムにて密封
    する微多孔性フィルム密封工程より製造されることを特
    徴とする吸湿材の製造方法。
  7. 【請求項7】 固着工程が5〜50KHzの周波数の超
    音波にて溶着する超音波溶着にて固着することを特徴と
    する請求項6記載の吸湿材の製造方法。
  8. 【請求項8】 固着工程が高周波誘電加熱による高周波
    溶着にて固着することを特徴とする請求項6記載の吸湿
    材の製造方法。
  9. 【請求項9】 固着工程が50KHz〜3MHzの高周
    波による電磁誘導加熱により磁性体を加熱し、その加熱
    された磁性体を近接または接触させることにより加熱し
    て固着することを特徴とする請求項6記載の吸湿材の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 環状の保持枠部材の上面を微多孔性フ
    ィルムで密封し下面を内部に空気中の水分を吸収して潮
    解する吸湿剤を収納する多孔性の袋とその外部にあって
    該潮解により発生した水分を収納する密封性の袋の二重
    袋にて密封した中容器と、該中容器を保持する外容器よ
    り構成される吸湿材の製造方法であって、該中容器を保
    持枠部材に0.1〜2.0mmの径の孔を複数個備える
    多孔性の袋を固着しその外側に該多孔性の袋より大きな
    密封性の袋を固着して二重袋を形成し、次いで保持枠部
    材の上面より多孔性の袋の中に吸湿剤を入れて保持枠部
    材の上面を微多孔性フィルムにて密封して製造されるこ
    とを特徴とする吸湿材の製造方法。
JP4160240A 1992-05-27 1992-05-27 吸湿材およびその製造方法 Pending JPH06142436A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4160240A JPH06142436A (ja) 1992-05-27 1992-05-27 吸湿材およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4160240A JPH06142436A (ja) 1992-05-27 1992-05-27 吸湿材およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06142436A true JPH06142436A (ja) 1994-05-24

Family

ID=15710737

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4160240A Pending JPH06142436A (ja) 1992-05-27 1992-05-27 吸湿材およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06142436A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5676739A (en) * 1994-03-31 1997-10-14 Gustafsson; Bror Moisture-absorbing device
WO2001025707A1 (en) * 1999-10-07 2001-04-12 Auxilium Jersby Ab Moisture absorption apparatus
KR102069365B1 (ko) * 2019-07-09 2020-01-22 우남전력 주식회사 Gis용 흡습제 포장부재

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5676739A (en) * 1994-03-31 1997-10-14 Gustafsson; Bror Moisture-absorbing device
WO2001025707A1 (en) * 1999-10-07 2001-04-12 Auxilium Jersby Ab Moisture absorption apparatus
US6273942B1 (en) * 1999-10-07 2001-08-14 Auxilium Jersby Aktiebolag Moisture absorption apparatus
KR102069365B1 (ko) * 2019-07-09 2020-01-22 우남전력 주식회사 Gis용 흡습제 포장부재

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100372662B1 (ko) 건조제용기
US4783206A (en) Adsorbent cartridge
US5376392A (en) Food packaging bag
US5904028A (en) Fragrance and deodorant materials
US20040267223A1 (en) Shaped absorbent pads
JPH0218854B2 (ja)
JPS58122022A (ja) 有害ガス吸収体及び用具
JPH06142436A (ja) 吸湿材およびその製造方法
GB2161093A (en) Dehumidifier package
JP2006183810A (ja) 真空断熱材の製造方法
JPS61200834A (ja) 乾燥用資材
JPH0717582A (ja) インジケーター付き除湿剤用包装袋
JPH06210123A (ja) 吸湿材およびその製造方法
JP2004359292A (ja) 包装袋
JPH09141091A (ja) 吸水シート
JPH0811947A (ja) 食品包装体
KR890005114Y1 (ko) 흡습제용 포대
JPS60251057A (ja) オ−トクレ−ブ滅菌用包装容器
JPH0212201Y2 (ja)
JPS5931255Y2 (ja) 滅菌袋
JP4026045B2 (ja) 食肉の包装体及びそれを用いた食肉の包装方法、食肉の保存方法
JPH0826349A (ja) 電子レンジ用パウチ
JPH035580Y2 (ja)
JP2004091024A (ja) 包装体
KR890005115Y1 (ko) 흡습제용 포대