JPH06138525A - カメラ・システムならびにアダプタが装着自在なカメラおよびその制御方法 - Google Patents

カメラ・システムならびにアダプタが装着自在なカメラおよびその制御方法

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JPH06138525A
JPH06138525A JP4310813A JP31081392A JPH06138525A JP H06138525 A JPH06138525 A JP H06138525A JP 4310813 A JP4310813 A JP 4310813A JP 31081392 A JP31081392 A JP 31081392A JP H06138525 A JPH06138525 A JP H06138525A
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strobe
adapter
camera
light
emission
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昌永 山本
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実 荒井
Yoshiharu Gotanda
芳治 五反田
Hiroshi Shimatani
浩 島谷
Izumi Miyake
泉 三宅
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  • Stroboscope Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カメラからのストロボ光とストロボ・アダプ
タからのストロボ光とが重畳されるときに,露出オーバ
となることを防ぐ。 【構成】 カメラに内蔵されるストロボを用いて撮影が
行なわれるときには,被写体までの距離にもとづいてガ
イド・ナンバGNo.が決定される。カメラにストロボ・
アダプタが取り付けられ,かつストロボ・アダプタのス
トロボ・スイッチがオンとなっていると(ステップ151
,161 ),カメラのストロボからの光とストロボ・ア
ダプタのストロボからの光とが重畳されるために生じる
露出オーバを防ぐように,カメラのストロボが減光する
ようにガイド・ナンバGNo.が補正される(ステップ15
4 )。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明は,ストロボ撮影機能をもつカメ
ラおよびその制御方法ならびにカメラとカメラに着脱自
在なストロボ・アダプタとからなるカメラ・システムに
関する。
【0002】
【背景技術】被写体が暗いときにはストロボ撮影が行な
われる。カメラに設けられているストロボ装置は一般的
に被写体が存在することが多い2m程度の位置を照射す
るように設定されている。このため至近距離撮影を行な
う場合に,カメラに設けられているストロボ装置を用い
て撮影を行なうと至近距離に存在する被写体が適正な光
量で照射されず露光不足となることがある。したがって
アダプタ・ストロボとして着脱自在なストロボ装置をカ
メラに取付け,露光不足を防ぐようにするものもある。
【0003】しかしながら,ストロボ装置をカメラに取
付け至近距離のストロボ撮影を行なった場合には,アダ
プタに設けられたストロボ装置によるストロボ光とカメ
ラに設けられているストロボ装置のストロボ光の一部が
被写体に照射される。このため露光オーバとなり適正な
撮影ができないことがある。
【0004】
【発明の開示】この発明は,ストロボ装置を備えたアダ
プタをカメラに取付けて撮影をした場合に露光オーバと
なることを防ぐようにすることを目的とする。
【0005】この発明のカメラ・システムは,ストロボ
発光条件下においてシャッタ・レリーズ・ボタンの押下
に応答してストロボ発光するカメラ・ストロボを有する
カメラ,およびストロボ発光設定下においてカメラのシ
ャッタ・レリーズ・ボタンの押下に応答してストロボ発
光するアダプタ・ストロボを有するストロボ・アダプタ
から構成される。
【0006】上記カメラは,カメラに上記ストロボ・ア
ダプタが装着されているかどうかを検知するストロボ・
アダプタ装着検知手段,上記アダプタ・ストロボがスト
ロボ発光設定下にあるかどうかを検知するストロボ発光
設定状況検知手段,ならびに上記ストロボ・アダプタ装
着検知手段による上記ストロボ・アダプタの装着の検知
および上記ストロボ発光設定状況検知手段による上記ア
ダプタ・ストロボのストロボ発光の設定の検知に応答し
て,ストロボ発光条件下において,上記カメラ・ストロ
ボの発光光量を,上記ストロボ・アダプタの未装着また
は上記アダプタ・ストロボのストロボ発光設定の未設定
のときに比べて減光するように上記カメラ・ストロボを
制御するストロボ制御手段を備えている。
【0007】この発明によると,カメラにストロボ・ア
ダプタが装着されているかどうか,アダプタ・ストロボ
がストロボ発光下に設定されているかどうかが検知され
る。カメラにストロボ・アダプタが装着されており,か
つアダプタ・ストロボがストロボ発光下に設定されてい
ると,カメラにストロボ・アダプタが装着されていない
ときまたはアダプタ・ストロボのストロボ発光設定がさ
れていないときに比べてカメラ・ストロボの発光光量が
減光される。
【0008】カメラ・ストロボのほかにアダプタ・スト
ロボが発光するときには,アダプタ・ストロボが発光し
ないときに比べてカメラ・ストロボの発光光量が減光さ
れる。したがってカメラ・ストロボのストロボ光とアダ
プタ・ストロボのストロボ光とが被写体を照らしても露
光オーバとなることを防止できる。
【0009】またこの発明は上記カメラ・システムを構
成するカメラおよびそのようなカメラの制御方法も提供
している。
【0010】
【実施例の説明】図1はカメラとこれに装着されたスト
ロボ・アダプタとの外観を示すものである。図2から図
4はストロボ・アダプタを示すもので,図2は平面図,
図3は正面図,図4は側面図である。
【0011】カメラ1はいかなる種類のもの,たとえば
フィルムを光化学的に感光して被写体像をフィルムに固
定する通常のカメラ,固体電子撮像素子(たとえばCC
D)を用い,この固体電子撮像素子から出力される被写
体像を表わす映像信号を磁気的または電子的に固定する
(フロッピィ・ディスクに記録するまたはメモリに記憶
する)スチル・ビデオ・カメラであってもよい。この実
施例では被写体像を表わす映像信号をディジタル画像デ
ータに変換しかつデータ圧縮したのちに半導体メモリ
(内蔵メモリまたは着脱自在なカード状メモリ)に記憶
するディジタル・スチル・カメラが示されている。
【0012】主に図1を参照して,カメラ1はシャッタ
・レリーズ・ボタン11を備えている。シャッタ・レリー
ズ・ボタン11は2段ストローク・タイプのもので,2つ
のスイッチSW1,SW2を有している。ボタン11の第
1段階の押下でスイッチSW1がオンとなり,スイッチ
SW1のオン信号に応答して後に詳述する撮影の準備の
ための各種動作が開始される。ボタン11がさらに押さ
れ,第2段階に達するとスイッチSW2がオンとなり,
スイッチSW2のオン信号に応答して撮影動作が開始さ
れる。
【0013】カメラ1にはまた,テレ,ワイド設定ボタ
ン12A,12B,ストロボ強制撮影設定ボタン,時刻設定
ボタン,再生モード設定ボタン,圧縮率設定ボタン等を
含む設定部13,設定部13の各種ボタンを用いて設定され
た状態を表示する表示部14が設けられている。
【0014】カメラ1はその前面に撮像レンズ系17,フ
ァインダ18(図2参照)および測距窓15を備えている。
測距窓15内には測距用の光を発光する発光ダイオード
(LED),その被写体からの反射光を受光する受光素
子(LEDと受光素子で測距センサを構成する)等が設
けられている。カメラ10は測距センサによって得られた
距離情報にしたがって自動合焦制御動作を行うことがで
きる。
【0015】カメラ1はさらにストロボ回路とその発光
部16を有している。ストロボ・アダプタのストロボ回路
に対して,カメラのストロボ回路をとくに内蔵ストロボ
回路(図5ならびに図7参照)ということにする。スト
ロボ発光部16は起伏自在であり,使用しないときには撮
像レンズ17およびファインダ18を覆うように倒れ,その
カバーとなる。
【0016】主に図2から図4を参照して,ストロボ・
アダプタ30は平面からみてL字形に構成された第1の部
分30Aと第2の部分30Bとを有している。これらの部分
30Aと30Bは折曲自在に連結されており,第2の部分30
Bを第1の部分30Aに沿わせるように折りたたむことが
できる。
【0017】ストロボ・アダプタ30には取付用ねじ23が
設けられている。このねじ23のつまみ23Aを回すことに
より,ねじ23の先端部がカメラ10の側面に形成されため
ねじ19にねじ嵌められ,アダプタ30がカメラ10に取付け
固定される。
【0018】ストロボ・アダプタ30の第1の部分30Aに
はまた,X接点21を構成する突起21Bおよびグランド接
点(以下,G接点という)22を構成する突起22Bが設け
られている。これらの突起21Bおよび22Bは進退自在で
あり,常時はばねにより外方に向って付勢されている。
これらの突起21B,22Bに対応してカメラ10の側面には
凹部または穴21A,22Aが形成されている。アダプタ30
がカメラ10に取付けられると,突起21Bが穴21Aに入
り,突起22Bが穴22Aに入る。突起21B,22Bはともに
導電性材料により形成され,穴21A,22Aの内面にも導
電性材料が設けられているので,突起21Bと穴21Aとの
接触によりX接点21の電気的接続が,突起22Bと穴22A
との接触によりG接点22の電気的接続がそれぞれ達成さ
れる。
【0019】ストロボ・アダプタ30は,この実施例で
は,ストロボ発光の機能とともに至近距離撮影(接写)
のためのレンズ機能をもっている。したがって,このア
ダプタ30をレンズ・アダプタということもできる。上述
したようにアダプタ30が装着されていない状態では,カ
メラ10は測距センサから得られる距離情報に基づいて合
焦制御を行う。ところが,50cm程度以下の至近距離撮影
では測距センサの光軸と,撮像レンズ系17(およびファ
インダ18)の光軸とのパララックスが大きくなり,測距
センサの距離情報が被写体までの距離を正しく表わして
いるとは限らなくなる。
【0020】そこで,アダプタ30には距離設定スイッチ
32が設けられている。この設定スイッチ32を用いて,こ
の実施例では至近距離の範囲内に次の2段階の距離が設
定される。 比較的近距離(たとえば25〜35cm) スイッチSWA 比較的遠距離(たとえば35〜45cm) スイツチSWB スイッチ32はユーザによって操作され,比較的近距離が
設定されたときにスイッチ(または接点)SWAがオン
となり,比較的遠距離が設定されたときにスイッチ(ま
たは接点)SWBがオンとなる。
【0021】この距離設定スイッチ32によって設定され
た距離に応じてストロボ・アダプタ30におけるストロボ
発光量およびストロボ光の照射方向が調整される。ま
た,距離設定スイッチ32によって設定された距離情報は
後述するようにX接点を通してカメラ10に伝達され,カ
メラ10はこの距離情報に基づいて合焦制御を行う。もっ
とも測距センサによって得られた距離データにもとづい
て合焦制御を行なうようにしてもよい。
【0022】アダプタ30の第1の部分30Aにはさらに,
ストロボ発光を行なわせるかどうかを設定するストロボ
・スイッチ31,およびストロボ充電が完了したときに点
灯する充電完了表示灯33が設けられている。もっとも,
カメラに装着されたときには常にストロボ発光するアダ
プタの場合などにはストロボ・スイッチ31は必ずしも必
要ではない。
【0023】アダプタ30の第2の部分30Bには,アダプ
タ・ストロボの発光部36,レンズ37を内蔵した撮影用窓
37Aおよびファインダ38が設けられている。ストロボ・
アダプタ30がカメラ10に装着されたときに,カメラ10の
レンズ17の光軸とアダプタ30のレンズ37の光軸が,カメ
ラ10のファインダ18の光軸とアダプタ30のファインダ38
の光軸がそれぞれ一致する。
【0024】以下に詳述するように,X接点21およびG
接点22を通して次のような情報が伝達される。 カメラ10からアダプタ30へ: ストロボ発光信号XON アダプタ30からカメラ10へ: アダプタの装着の有無 ストロボ・スイッチ31のオン,オフ状態 距離設定スイッチ32で設定された距離情報 充電完了の有無
【0025】図5はカメラの電気的構成を示すブロック
図である。図6はカメラの内蔵ストロボの電気的構成を
示している。
【0026】撮像光学系には,絞り2,撮像レンズ17,
および固体電子撮像素子(イメージ・センサ)としての
CCD3が含まれる。必要ならば機械的シャッタが設け
られるが,一般的にはシャッタ機能はCCD3の制御に
よって実現される電子シャッタによって達成される。撮
像レンズ17は被写体像をCCD3に結像させるもので,
CPU40によって制御される撮像レンズ駆動装置25によ
って移動され合焦位置に位置決めされる。
【0027】シャッタ・レリーズ・ボタン11,テレ,ワ
イド設定ボタン12A,12B,および設定部13の各設定を
示す信号はそれぞれCPU40に入力する。
【0028】ディジタル・スチル・カメラには予備測光
のために測光センサ26が設けられており,測光データは
CPU40に与えられる。CPU40は測光センサ26から得
られる測光データに基づいて,絞り値およびシャッタ速
度の少なくとも一方を制御することにより,CCD3へ
の露光量がほぼ妥当な範囲内に入るようにする。
【0029】このような予備測光に基づく概略的な露光
量調整ののちに,予備撮影が行なわれる。この予備撮影
によってCCD3から得られる映像信号を利用して測光
値の算出と精密な露光制御が行なわれることになる。こ
れらの高精度の露光制御については後に詳述する。
【0030】ディジタル・スチル・カメラには上述の発
光ダイオードと受光素子とから構成される測距センサ27
が設けられており,被写体までの距離を表わす測距デー
タはCPU40に与えられる。CPU40はまた測距センサ
27からの測距データにもとづいて撮像レンズ駆動装置25
を介して撮像レンズ17を合焦位置に位置決めする。CP
U40はさらに被写体までの距離および絞り値にもとづい
て内蔵ストロボ50の発光量を定める。
【0031】ストロボ・アダプタ30のストロボ発光部36
が発光するときとストロボ発光部36が発光しないときと
では被写体までの距離が同じであっても,内蔵ストロボ
50の発光量は異なる。カメラ1にストロボ・アダプタ30
が取付けられており,かつストロボ・スイッチ31によっ
てストロボ発光部36の発光が設定されているときの内蔵
ストロボ50の発光量は,カメラ1にストロボ・アダプタ
30が取付けられていず,またはストロボ・スイッチ31に
よってストロボ36の発光が設定されていないときのスト
ロボ50の発光量に比べて減少するようにCPU40によっ
て制御される。
【0032】内蔵ストロボ50の発光制御のためにアンド
・ゲート43およびトランジスタTR1が接続されてい
る。CPU40から内蔵ストロボ50の発光制御信号Xon
発光準備完了信号XENが出力されアンド・ゲート43に与
えられる。発光準備完了信号XENが出力されているとき
に発光制御信号Xonが出力されると,アンド・ゲート43
の出力がHレベルとなりトランジスタTR1が導通状態
となり発光制御信号が内蔵ストロボ50に与えられる。内
蔵ストロボ50が動作するのはその充電回路の充電が完了
していることが必要であるのはいうまでもない。
【0033】図6を参照してカメラ1のストロボ装置
は,発光部(放電管)16と,発光部16に与える電荷を充
電するための充電回路60と,ストロボ発光光量を制御す
るための発光光量制御回路51と,発光部16の発光を停止
するための停止回路66とを備えている。
【0034】電源61の電圧は昇圧回路62によって昇圧さ
れ,主コンデンサ63に充電される。主コンデンサ63の充
電電圧は適当な減圧回路または電圧検知回路を経てCP
U40のA/Dポートに与えられることにより検出され
る。これによりCPU40は主コンデンサ63への充電完了
を知ることができる。
【0035】CPU40は主コンデンサ63の充電電圧を検
出することができるので,発光部16の発光前の主コンデ
ンサ63の充電電圧と発光部16の発光後の主コンデンサ63
の充電電圧とをそれぞれ検出し,これらの電圧差より発
光部16の発光光量を算出することもできる。
【0036】ストロボ発光はトリガ回路64にストロボ制
御信号が与えられることにより行なわれる。トリガ回路
64にCPU40からのストロボ発光指令Xオンが与えられ
ることによりトリガ回路64が駆動し,主コンデンサ63に
蓄えられた電荷が発光部16を通して放電し,ストロボ発
光が始まる。
【0037】ストロボ発光光量は被写体までの距離に応
じて定められる。被写体までの距離に応じて定められる
ストロボ発光量となるように,CPU40によって発光光
量データが作成される。発光光量制御回路51には,D/
A変換器52Aを含む電子ボリュウム回路(EVR)52が
含まれており,CPU40から出力される発光光量データ
がEVR52に与えられ電圧に変換されて出力される。ま
た停止回路60に停止信号を与えるための差動増幅回路57
が含まれている。
【0038】さらに発光光量制御回路51には基準電源53
およびコンデンサ55が含まれている。コンデンサ55には
EVR52の出力電圧が抵抗54を介して与えられる。コン
デンサ55の電荷を放電するためのスイッチ56も設けられ
ている。差動増幅回路57の負入力端子には基準電源回路
53から出力される基準電圧が与えられ,差動増幅回路57
の正入力端子にはコンデンサ55の端子電圧が与えられ
る。
【0039】スイッチ56は通常オンとされており,CP
U40のストロボ発光制御信号が与えられることによりオ
フとなる。スイッチ56がオフとなることにより,EVR
52から出力される電圧にもとづいてコンデンサ55への充
電が開始される。
【0040】EVR52から電圧が出力され,スイッチ56
がオンとなるとコンデンサ55に所定の電荷が蓄積され
る。コンデンサ55の端子電圧が基準電源53から出力され
る基準電圧と等しくなると差動増幅回路57から停止信号
が出力され停止回路66に与えられ発光部16の発光が停止
する。
【0041】CCD3では,基板抜きパルス,Aフィー
ルド垂直転送パルス,Bフィールド垂直転送パルスおよ
び水平転送パルスによって,インターレース撮影が行な
われ,AフィールドとBフィールドの映像信号(GRG
Bの色順次信号)が1フィールド期間ごとに交互に生成
されて,順次読み出される。CCD3の駆動(撮像およ
び映像信号の読出し)は,少なくとも撮影時と,それに
先だつ精密な測光処理および測距処理のために行なわれ
る。
【0042】CCD3から出力される被写体像を表わす
AフィールドおよびBフィールドの映像信号は,相関二
重サンプリング回路(CDS)4を通して色分離回路5
に与えられ,3原色,G(緑),R(赤)およびB
(青)の色信号に分離される。
【0043】この色信号G,R,Bは可変利得増幅回路
(以下,GCAという)6に与えられる。図1にはGC
A6として1個のブロックが示されているが,実際には
GCAはR,G,Bのそれぞれの信号について設けられ
る。このGCA6において,CCD3に設けられた色フ
ィルタにおける光透過率のフィルタの色間のばらつきの
補正(以下,色フィルタばらつき補正という)およびホ
ワイト・バランス調整が行なわれた後,ガンマ補正回路
7に与えられる。
【0044】GCA6の出力色信号R,G,Bは,ガン
マ補正回路7で階調補正が行なわれて,クランプおよび
リサンプリング回路8に入力する。
【0045】クランプおよびリサンプリング回路8は,
3つの色信号R,G,Bをクランプし,かつリサンプリ
ングによってCCD3における色フィルタ配置に一致し
たGRGB…の色順次信号に再変換する。この色順次信
号はゲイン・コントロールおよびブランキング回路9に
入力する。ゲイン・コントロールおよびブランキング回
路9は,色順次信号を記録のために適当なレベルに増幅
するとともにこれにブランキング信号を加える。ゲイン
・コントロールおよびブランキング回路9の出力信号は
A/D変換器10に与えられることによりディジタル変換
される。
【0046】本撮影に先だち上述したように精密な測光
処理(露光制御)が行なわれる。測光処理は予備撮影に
よってCCD3から得られる映像信号の低周波成分を利
用して行なわれる。
【0047】測光処理のために,CCD3の撮影領域内
に設けられた測光領域(後述する)内の画像を表わす映
像信号の低周波成分を取出すために,YL 合成回路81,
ゲート回路82,積分回路83,増幅回路84およびA/D変
換器85が設けられている。A/D変換器85の出力データ
がCPU40に与えられる。
【0048】測光処理,それに基づく露光制御(絞りや
シャッタの制御),および合焦制御(撮像レンズ17の位
置決め)の後に本撮影が行なわれる。本撮影によりCC
D3から得られる映像信号が上述した回路4,5,6,
7,8および9を経てA/D変換器10に入力し,このA
/D変換器10でディジタル画像データに変換され,画像
データ処理回路(図示略)でY/C分離,データ圧縮等
の加工が加えられたのち,メモリ・カード等の記録媒体
に記録されることになる。
【0049】本撮影に先だつ測光処理(およびそれに基
づく露光制御)について説明する。
【0050】測光処理は上述のようにYL 合成回路81,
ゲート回路82,積分回路83および増幅回路84を用いて行
なわれる。YL 合成回路81にはGCA6の出力色信号
R,G,Bが与えられている。
【0051】CPU40はゲート回路82を制御するウイン
ドウ信号WIND1および積分回路83をリセットするリ
セット信号HLRST1を出力する。これらの信号WI
NDおよびHLRSTのタイミングについては後述す
る。
【0052】GCA6から出力される色信号R,Gおよ
びBはYL 合成回路81で加算され,相対的に低周波の輝
度信号YL (以下単に輝度信号YL という)が生成され
る。この輝度信号YL は,所要の水平走査期間において
ウインドウ信号WIND1が与えられている期間ゲート
回路82を通過する。積分回路83はリセット信号HLRS
T1が与えられたときにリセットされ,その後ゲート回
路82から入力する輝度信号YL を積分する。積分回路83
の積分信号は増幅回路84で増幅されたのちA/D変換器
85に入力し,このA/D変換器85によって測光用ディジ
タル積分データに変換される。この測光用ディジタル積
分データがCPU40に与えられ,露光制御が行なわれ
る。
【0053】図7はカメラ1とストロボ・アダプタ30と
の間の情報の伝達に適した電気的構成の一例を示してい
る。図7においては情報の伝達に必要な回路のみが示さ
れており,図5に示すような撮影に必要な一般的な回路
は省略されている。
【0054】カメラ1のCPU40は,この実施例では,
A/D変換部を内蔵し,後述する抵抗分圧回路の分圧電
圧(入力電圧)VinがA/D変換部によってディジタル
・データに変換されてCPU40に取込まれる。CPU40
は入力電圧Vinのディジタル・データに基づいてストロ
ボ・アダプタ30の状態(装着の有無を含む)を判定し,
この判定結果に基づいて撮影のための各種の制御を行
う。A/D変換回路をCPU40の外側に接続してもよい
のはいうまでもない。CPU40には時計46から1秒ごと
にクロック信号が入力する。
【0055】抵抗分圧回路はカメラ側の抵抗回路とアダ
プタ側の抵抗回路とから構成される。カメラ側の抵抗回
路とアダプタ側の抵抗回路とは,アダプタ30がカメラ1
に装着されたときにX接点(突起21Bおよび穴21A)な
らびにG接点(突起22Bおよび穴22A)によって相互に
接続される。
【0056】カメラ側において,抵抗分圧回路に所定の
標準電圧Vo (たとえば5V)を印加するために,安定
化電源回路41が設けられている。この安定化電源回路41
の出力は,シャッタ・レリーズ・ボタン11の第1段階の
スイッチSW1(またはこのスイッチSW1に連動する
接点もしくはスイッチSW1と同じ動作を行うように制
御される半導体スイッチング素子),および第1の抵抗
R1と第2の抵抗R2との直列接続回路を介してグラン
ドに接続されている。抵抗R1とR2との接続点(これ
を以下,入力点という)がCPU40のA/D変換部の入
力に接続されている。この入力点は第3の抵抗R3を介
してX接点21に接続されている。
【0057】入力点とグランドとの間にはさらにスイッ
チング素子FET1が接続されている。このFET1
は,AND回路43の出力によってオンとなるように制御
される。
【0058】アダプタ30において,アダプタ側抵抗回路
は第4の抵抗R4,距離設定情報発生用抵抗回路73およ
びストロボ・オン/オフ情報発生用抵抗回路71を含み,
これらの抵抗R4および回路73,71が直列に接続されて
いる。抵抗R4はX接点に,回路71はグランドにそれぞ
れ接続されている。抵抗R4の両端とグランドとの間に
は電圧安定化用コンデンサC1および保護用ツェナーダ
イオードZDがそれぞれ接続されている。
【0059】抵抗回路73は,第5の抵抗R5と第6の抵
抗R6とが並列に接続されてなり,これらの抵抗R5,
R6が距離設定スイッチ32によって切換えられる。比較
的近距離が設定されたときにはスイッチ(接点)SWA
がオンとなり,抵抗R5が抵抗回路に接続される。比較
的遠距離が設定されたときにはスイッチ(接点)SWB
がオンとなり,抵抗R6が抵抗回路に接続される。これ
らのスイッチSWA,SWBは距離設定スイッチ32のつ
まみのスライドに連動する接点でもよいし,半導体スイ
ッチング素子で実現することもできる。
【0060】回路71にはさらに充電完了情報発生用抵抗
回路72が含まれている。ストロボ・スイッチ31に連動す
る,またはストロボ・スイッチ31によって制御される切
換スイッチ31B(SWSという)が設けられており,こ
のスイッチSWSは,ストロボ・スイッチ31がオフのと
きに回路73をグランドに直接に接続し,ストロボ・スイ
ッチ31がオンのときに,回路73とグランドとの間に,第
7の抵抗R7と第8の抵抗R8の直列回路を接続する。
回路72は第8の抵抗R8とこれを短絡するスイッチング
・トランジスタTR2とから構成されている。トランジ
スタTR2は通常はオフであり,ストロボ・アダプタ回
路70からHレベルの充電完了信号が入力したときにオン
となる。スイッチSWSをトランジスタで構成し,オン
となったときに抵抗R7とR8を短絡するように接続し
てもよい。
【0061】ストロボ・アダプタ30はさらにバッテリィ
77(出力電圧はたとえば3V)を備えている。ストロボ
・スイッチ31がオンとなったときに,これに連動するス
イッチ31A(または接点もしくは半導体スイッチング素
子)(これもSWSと表現する)がオンとなり,レギュ
レータ76にバッテリィ77の電圧が与えられる。レギュレ
ータ76の出力電圧はアダプタ・ストロボ回路70に印加さ
れ,この回路70に含まれている充電回路への充電が開始
される。充電が完了すると上述したように充電完了信号
が出力され,トランジスタTR2がオンとなる。
【0062】ストロボ起動回路74はコンパレータ75を含
んでいる。レギュレータ76の出力電圧は抵抗回路により
分圧され,この分圧回路E1がコンパレータ75の負入力
端子に与えられている。レギュレータ76の出力電圧はま
た他の抵抗回路により分圧され,この分圧電圧E2がコ
ンパレータ75の正入力端子に与えられている。E1>E
2に設定されているので,通常はコンパレータ75の出力
(起動回路74の出力)はLレベルである。また,電圧E
1が現われる分圧点と抵抗R4との間にダイオードD1
が,抵抗R4から上記分圧点へ電流が流入するのを阻止
する方向に接続されている。ストロボ・スイッチ31がオ
ンである場合には,ダイオードD1のカソード側の電位
(抵抗分圧回路の分圧電位)の方が電圧E1よりも高い
(たとえばE1=2Vである)。しかしながら,ダイオ
ードD1の存在により,抵抗分圧回路からコンパレータ
75の負入力端子に電流が流入することはない。
【0063】後に示すように,カメラ1のCPU40から
発光信号XONが与えられると,FET1がオンとなるの
で,X接点の電位はグランド・レベルに近くなる。この
ため,ダイオードD1のアノード側の電位(E1)の方
がそのカソード側よりも高くなり,ダイオードD1が導
通し,コンパレータ75の負入力端子の入力電圧は低下す
る。これによってコンパレータ75の出力がHレベルに反
転する。このコンパレータ75のHレベルの出力は発光起
動信号としてストロボ回路70に与えられ,ストロボ回路
70によって発光部36がストロボ発光することになる。
【0064】カメラ1からアダプタ30への発光信号XON
の伝達,およびアダプタ30からカメラ1への各種情報の
伝達について図8を参照して説明する。
【0065】図7において,具体的な電圧,抵抗の値の
一例は次の通りである。 安定化電源回路41の出力電圧Vo =5V E1=2V R1=51kΩ R2=200 kΩ R3=1kΩ R4=1kΩ R5=10kΩ R6=33kΩ R7=39kΩ R8=68kΩ
【0066】アダプタ30の状態は分圧抵抗回路を介して
A/D変換部の入力電圧Vinの値として反映される。入
力電圧Vinをチェックすることによりアダプタ30の状態
の判定が可能である。A/D変換部のA/D変換誤差,
抵抗のばらつき,電圧の変動等を考慮して,図8に示す
ように,状態判定のためのゾーンが設定される。抵抗分
圧回路にはカメラ1の安定化電源回路41の出力標準電圧
をVo が印加されているので,アダプタ30のバッテリィ
77の出力変動,出力電圧低下に関係なく,電源回路41の
出力電圧Vo が安定しさえすれば,常に正確な状態判定
が可能である。
【0067】ゾーンA(Vin=3.8 V以上) アダプタがカメラに装着されていないと判定される。
【0068】入力電圧Vinは次式で与えられる。
【0069】
【数1】
【0070】ゾーンB(2.83〜3.30V) ストロボ・スイッチ31(SWS)がオンでかつストロボ
充電中(充電未完了)状態と判定される(距離設定スイ
ッチ32(SWA,SWB)の状態は不問)。
【0071】この場合には,分圧抵抗回路は,抵抗R
1,R2,R3,R4,R5またはR6,R7,R8に
より構成され,入力電圧Vinは次式で与えられる。
【0072】
【数2】
【0073】ゾーンC(2.43〜2.72V) ストロボ・スイッチ31(SWS)がオン,距離設定スイ
ッチ32によって比較的遠距離が設定され(SWBオ
ン),ストロボ充電完了と判定される。
【0074】分圧抵抗回路は,抵抗R1,R2,R3,
R4,R6,R7により構成され,入力電圧Vinは次式
で表わされる。
【0075】
【数3】
【0076】ゾーンD(2.05〜2.36V) ストロボ・スイッチ31(SWS)がオン,距離設定スイ
ッチ32によって比較的近距離が設定され(SWAオ
ン),ストロボ充電完了と判定される。
【0077】分圧抵抗回路は,抵抗R1,R2,R3,
R4,R5,R7により構成され,入力電圧Vinは次式
で表わされる。
【0078】
【数4】
【0079】ゾーンE(1.7 〜2.0 V) ストロボ・スイッチ31(SWS)がオフ,距離設定スイ
ッチ32によって比較的遠距離が設定されている(SWB
オン)と判定される。
【0080】分圧抵抗回路は,抵抗R1,R2,R3,
R4,R6により構成され,入力電圧Vinは次式で与え
られる。
【0081】
【数5】
【0082】ゾーンF(0.8 〜1.0 V) ストロボ・スイッチ31(SWS)がオフ,距離設定スイ
ッチ32によって比較的近距離が設定されている(SWA
オン)と判定される。
【0083】分圧抵抗回路は,抵抗R1,R2,R3,
R4,R5により構成され,入力電圧Vinは次式で与え
られる。
【0084】
【数6】
【0085】ゾーンG(0.8 V以下) カメラ1のCPU40が発光信号XONを出力したときに,
FET1がオンとなるので,入力電圧Vinはグランド・
レベルに近い電圧となる。
【0086】FET1がオンとなることにより,アダプ
タ側においてダイオードD1が導通し,コンパレータ75
の出力信号がHレベル(起動信号)となり,ストロボ回
路70が起動されてストロボ発光が行なわれるのは上述し
た通りである。
【0087】図9および図10はシャッタ・レリーズ・ボ
タン11の押下から撮影終了までのCPU40による処理手
順を示している。図11は被写体までの距離,絞り値およ
びガイド・ナンバの関係を示しており,(A) はストロボ
・アダプタ30のカメラ1への装着の有無にかかわらず表
わされる関係であり,(B) はカメラ1にストロボ・アダ
プタ30が装着されており,かつストロボ・スイッチ31が
オンされている状態の関係をそれぞれ示している。
【0088】シャッタ・レリーズ・ボタン11の第1段階
のスイッチSW1がオンとなると(ステップ91),測距
センサ27による被写体までの距離の測定(ステップ92)
および被写体輝度値のための予備撮影(ステップ93)が
行なわれる。被写体までの測距結果にもとづいて撮像レ
ンズ3の合焦制御が行なわれる(ステップ94)。
【0089】また内蔵ストロボ50が発光されるかどうか
が検知される(ステップ95)。この検知は設定部13によ
りストロボ強制発光が設定されているかどうか,ストロ
ボ強制発光が設定されていないときは予備撮影から得ら
れる被写体輝度値が暗いため内蔵ストロボ50が自動発光
(いわゆるオート・ストロボ)されるかどうかによって
行なわれる。
【0090】内蔵ストロボ50の発光部16が発光するとき
には,図11(A) を参照して,予備撮影から得られる被写
体輝度値にもとづいて絞り2の制御および発光部16によ
る発光のためのガイド・ナンバの決定が行なわれる(ス
テップ96)。ガイド・ナンバGNo.は後述するように,
ストロボ・アダプタ30のストロボ・スイッチ31がストロ
ボ発光するように設定されているときは,ストロボ光が
減光するようにその補正が行なわれる。
【0091】内蔵ストロボ50の発光部16が発光しないと
きには予備撮影から得られる被写体輝度値から絞り値お
よびシャッタ速度がそれぞれ定められる(ステップ9
7)。
【0092】その後,入力電圧Vinが取込まれ,ディジ
タル・データに変換される(ステップ97)。CPU40は
このディジタル・データが上述したA〜Fゾーンのいず
れにあるかを判定する(ステップ103 〜108 )。
【0093】入力電圧VinがAゾーンにある場合には,
アダプタは装着されていないと判定される(ステップ13
1 )。したがって,この場合は必要ならばテレ,ワイド
・ボタン12A,12Bからのスイッチ入力に基づくレンズ
駆動が行なわれ,シャッタ・レリーズ・ボタン11の第2
段階スイッチSW2がオンとなると,CCD3から映像
信号が取込まれる。この映像信号はディジタル画像デー
タに変換され,データ圧縮等の必要なデータ処理が加え
られたのち,メモリに記憶される(ステップ132 )。
【0094】入力電圧VinがBゾーンにある場合には,
アダプタ30が装着され,ストロボ・スイッチ31がオンと
なってはいるが,ストロボ充電中なのでまだ撮影処理に
は移れないと判定される(ステップ141 )。シャッタ・
レリーズ・ボタン11を第2段階まで押下するのが禁止さ
れる(ステップ142 )。これは,ボタン11の第2段階へ
の押下を機械的に阻止する機構としてもよいし,スイッ
チSW2がたとえオンとなってもそれを無視してスイッ
チSW2オン後の処理に進まないようにして実現しても
よい。この後,時計46からクロック信号が入力するのを
待って(ステップ143 ),入力電圧Vinのチェックが再
び行われる(ステップ97)。
【0095】入力電圧VinがCゾーンにある場合には,
アダプタ装着,ストロボ・オン,ストロボ充電完了,設
定距離は比較的遠距離(35〜45cm)と判定される(ステ
ップ151 )。また入力電圧VinがDゾーンにある場合に
は,アダプタ装着,ストロボ・オン,ストロボ充電完
了,設定距離は比較的近距離(25〜35cm)と判定される
(ステップ161 )。
【0096】シャッタ・レリーズ・ボタン11の第2段階
の押下げがあると(ステップ152 でYES ),カメラ1の
内蔵ストロボ50の発光部16の発光があるかどうかが判断
される(ステップ153 )。
【0097】カメラ1の内蔵ストロボ50の発光部16が発
光すると,そのストロボ光のほかにストロボ・アダプタ
30の発光部36によるストロボ光が重畳されることにな
る。このためにステップ96において定めた絞り値および
ガイド・ナンバGNo.によって撮影を行なうと露出オー
バとなる可能性が多い。したがってステップ96において
定められたガイド・ナンバGNo.が補正される(ステッ
プ154 )。この補正は図11(B) に示すようにストロボ・
スイッチ31がオフとなっているときと比べてカメラ1の
発光部16の発光量が少なくなるようにして行なわれる。
これによりカメラ1の発光部16のストロボ光とストロボ
・アダプタ30の発光部36のストロボ光とが重畳されるこ
とによる露出オーバを防ぐことができる。
【0098】ガイド・ナンバGNo.の補正が行なわれる
と,撮影条件の再設定が行われる。すなわちカメラ10に
おいては,至近距離撮影であるから撮像レンズ17がテレ
の範囲内かつアダプタによって設定された撮影距離に適
した位置に位置決めされる。また,アダプタ30において
は,発光部36の向きが設定された撮影距離に適した角度
に設定される。この後,カメラ10のCPU40から発光信
号XONが出力されると,ストロボ回路50が起動回路54に
よって起動され,発光部36が発光する。入力電圧Vin
0.8 V以下となる。カメラ10においては,CCDからの
映像信号の読出し,ディジタル変換,画像データ処理,
メモリへの記憶が行なわれる(ステップ155 )。
【0099】スイッチSW1オンから,Bゾーンにある
と判定され,その後ストロボ充電が完了してDゾーンに
あると判定され,さらにストロボ発光の下での撮影まで
の一連の動作と入力電圧Vinの変化の一例が図8に示さ
れている。
【0100】入力電圧VinがEゾーンにある場合には,
アダプタ装着,ストロボ・スイッチ31がオフ,設定距離
は比較的遠距離と判定される(ステップ171 )。また入
力電圧VinがFゾーンにある場合には,アダプタ装着,
ストロボ・スイッチ31がオフ,設定距離は比較的近距離
と判定される(ステップ181 )。これらの場合にもスイ
ッチSW2がオンとなったのち(ステップ172 ),上記
判定結果に応じた合焦制御および露光条件設定が行われ
る(ステップ173 )。アダプタ30のストロボは発光せ
ず,設定されたガイド・ナンバGNo.にもとづいてカメ
ラ1のストロボが発光する。
【0101】AゾーンからFゾーンのいずれでもなけれ
ば,エラー処理,たとえばエラーの旨の表示等が行われ
る(ステップ109 )。
【0102】上述の実施例においては,カメラ1の内蔵
ストロボ50の発光が行なわれるときは被写体までの距離
に応じて一度ガイド・ナンバGNo.が設定され(ステッ
プ96),カメラ1の内蔵ストロボ50の発光が行なわれ,
かつストロボ・アダプタ30の発光部36の発光が行なわれ
るときには設定されたガイド・ナンバGNo.が補正され
ているが(ステップ154 ),被写体までの距離とストロ
ボ・アダプタ30の装着の有無およびストロボ・スイッチ
31の設定の有無に応じてガイド・ナンバGNo.を一遍に
決定してもよい。
【0103】さらに,距離設定スイッチ32の設定に応じ
て合焦制御を行なうようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】ストロボ・アダプタが装着されたカメラを示す
斜視図である。
【図2】ストロボ・アダプタの平面図である。
【図3】ストロボ・アダプタの正面図である。
【図4】ストロボ・アダプタの側面図である。
【図5】カメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図6】カメラ内蔵ストロボの電気的構成を示す。
【図7】カメラとアダプタの電気的構成を示す回路図で
ある。
【図8】アダプタの各種状態を表わす入力電圧の各ゾー
ンを示す。
【図9】カメラのCPUの撮影処理手順を示すフロー・
チャートである。
【図10】カメラのCPUの撮影処理手順を示すフロー
・チャートである。
【図11】ストロボ・スイッチの状態,被写体までの距
離,絞り値およびガイド・ナンバの関係を示す。
【図12】撮影シーケンスにおいて入力電圧が変化する
様子を示すグラフである。
【符号の説明】
1 カメラ 11 シャッタ・レリーズ・ボタン 19 めねじ 21 X接点 21A,22A 穴 21B,22B 突起 22 G接点 23 取付けねじ 23A つまみ 30 ストロボ・アダプタ 31 ストロボ・スイッチ 32 距離設定スイッチ 36 ストロボ発光部 40 CPU 41 安定化電源回路 45 FET(スイッチング素子) 50 アダプタ・ストロボ回路 51 ストロボ・オン/オフ情報発生用抵抗回路 52 充電完了情報発生用抵抗回路 53 距離設定情報発生用抵抗回路 54 ストロボ起動回路 55 コンパレータ TR1,TR2 トランジスタ(スイッチング素子) R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,R8 抵
抗 SW1,SW2 シャッタ・レリーズ・ボタン SWA,SWB 距離設定スイッチ
フロントページの続き (72)発明者 島谷 浩 埼玉県朝霞市泉水三丁目11番46号 富士写 真フイルム株式会社内 (72)発明者 三宅 泉 埼玉県朝霞市泉水三丁目11番46号 富士写 真フイルム株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストロボ発光条件下においてシャッタ・
    レリーズ・ボタンの押下に応答してストロボ発光するカ
    メラ・ストロボを有するカメラ,およびストロボ発光設
    定下においてカメラのシャッタ・レリーズ・ボタンの押
    下に応答してストロボ発光するアダプタ・ストロボを有
    するストロボ・アダプタから構成され,上記カメラが,
    カメラに上記ストロボ・アダプタが装着されているかど
    うかを検知するストロボ・アダプタ装着検知手段,上記
    アダプタ・ストロボがストロボ発光設定下にあるかどう
    かを検知するストロボ発光設定状況検知手段,ならびに
    上記ストロボ・アダプタ装着検知手段による上記ストロ
    ボ・アダプタの装着の検知および上記ストロボ発光設定
    状況検知手段による上記アダプタ・ストロボのストロボ
    発光の設定の検知に応答して,ストロボ発光条件下にお
    いて,上記カメラ・ストロボの発光光量を,上記ストロ
    ボ・アダプタの未装着または上記アダプタ・ストロボの
    ストロボ発光設定の未設定のときに比べて減光するよう
    に上記カメラ・ストロボを制御するストロボ制御手段,
    を備えたカメラ・システム。
  2. 【請求項2】 ストロボ発光条件下においてシャッタ・
    レリーズ・ボタンの押下に応答してストロボ発光するカ
    メラ・ストロボ,ストロボ発光設定下においてカメラの
    シャッタ・レリーズ・ボタンの押下に応答してストロボ
    発光するアダプタ・ストロボを備えたストロボ・アダプ
    タが装着されているかどうかを検知するストロボ・アダ
    プタ装着検知手段,上記アダプタ・ストロボがストロボ
    発光設定下にあるかどうかを検知するストロボ発光状況
    検知手段,ならびに上記ストロボ・アダプタ装着検知手
    段による上記ストロボ・アダプタの装着の検知および上
    記ストロボ発光設定状況検知手段による上記アダプタ・
    ストロボのストロボ発光の設定の検知に応答して,スト
    ロボ発光条件下において上記カメラ・ストロボの発光光
    量を,上記ストロボ・アダプタの未装着または上記アダ
    プタ・ストロボのストロボ発光設定の未設定のときに比
    べて減光するように上記カメラ・ストロボを制御するス
    トロボ制御手段,を備えたカメラ。
  3. 【請求項3】 ストロボ発光条件下においてシャッタ・
    レリーズ・ボタンの押下に応答してストロボ発光するカ
    メラ・ストロボを有するカメラにおいて,ストロボ発光
    設定下においてカメラのシャッタ・レリーズ・ボタンの
    押下に応答してストロボ発光するアダプタ・ストロボを
    備えたストロボ・アダプタが装着されているかどうかを
    検知し,上記アダプタ・ストロボがストロボ発光設定下
    にあるかどうかを検知し,上記ストロボ・アダプタの装
    着の検知および上記アダプタ・ストロボのストロボ発光
    の設定の検知に応答して,ストロボ発光条件下において
    上記カメラ・ストロボの発光光量を,上記ストロボ・ア
    ダプタの未装着または上記アダプタ・ストロボのストロ
    ボ発光設定の未設定のときに比べて減光するように上記
    カメラ・ストロボを制御する,カメラの制御方法。
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