JPH0613847U

JPH0613847U - ガイドワイヤーのプロテクター

Info

Publication number: JPH0613847U
Application number: JP057643U
Authority: JP
Inventors: 戸信之水
Original assignee: Create Medic Co Ltd
Current assignee: Create Medic Co Ltd
Priority date: 1992-07-24
Filing date: 1992-07-24
Publication date: 1994-02-22

Abstract

(57)【要約】【構成】互いに対称な形状の平滑面（２ａ）及び（２
ｂ）をそれぞれ設けた２個の部材（１ａ）と（１ｂ）と
から成り、前記平滑面（２ａ）及び（２ｂ）には互いに
対称な形状の複数の直線及び曲線状の溝（３ａ）及び
（３ｂ）をそれぞれ穿設するとともに、該溝（３ａ）又
は及び（３ｂ）から部材（１ａ）又は及び（１ｂ）外面
に連通する単数又は複数の孔（４）を穿設し、平滑面
（２ａ）及び（２ｂ）を取着できるようにしたガイドワ
イヤーのプロテクター【効果】ガイドワイヤーの多種先端部形状に応じた溝
を穿設したガイドワイヤーのプロテクターで、ガイドワ
イヤーの保管や包装に用ちいることによりガイドワイヤ
ーの先端を常に使用可能な状態に保持できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、カテーテルチューブを人体に挿入する場合、該カテーテルチューブが柔軟な合成樹脂製であるため、その挿入手技を補助するに用いるガイドワイヤーの保管用や包装用のプロテクターに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のガイドワイヤーの保管・包装形態は、該ガイドワイヤーとほぼ同じ長さの合成樹脂製チューブに挿通し、チューブごと巻いてトレイ或いは袋に収納する手段がとられていた。しかしながら、ガイドワイヤーは挿通を容易かつスムースに行い得るよう工夫され、製品化されているので、従来の方法では搬送中にガイドワイヤーの先端がチューブから突出することが避けられず、その状態で搬送や保管が継続されるとガイドワイヤーの先端が折れたり、変形したりし、或いは包装袋を突き破ったりして使用できなくなる欠点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】本考案は、ガイドワイヤーが医療に用い得るよう安全に保管し、搬送し得るようにするため、ガイドワイヤーのプロテクターを提供するにある。

【０００４】

【課題を解決するための技術手段】前記課題を解決するため、本考案においては、それぞれ平滑面を有する２個の部材から成るプロテクターに構成し、該平滑面にガイドワイヤーの先端部の形状が直線状のものでも、曲線状のものでも収容できるよう溝を穿設し、２個の部材を平滑面を当接して嵌合或いは接着できるようにした。

【０００５】

【実施例】本考案の実施例を図面により説明する。図１は実施例の概要を示す平面図、図２は側面説明図、図３は従来のガイドワイヤー包装例を示す説明図である。本考案に係るプロテクターは、互いに対称な形状の平滑面（２ａ）及び（２ｂ）をそれぞれ設けた合成樹脂製又は金属製の２個の部材（１ａ）と（１ｂ）とから成り、前記平滑面（２ａ）及び（２ｂ）とを当接させ、整合の上後記の手段によって取着し、これにガイドワイヤーの先端部を収容するように構成してある。そこで、該収容の手段として、前記平滑面に収容可能な溝を穿設するが、治療目的により使用するガイドワイヤーの先端があらかじめ曲線状に形成されているもの（例えば、血管に挿入するものは、分岐する血管を選択して所望の血管内へ進めるために曲線状のものが使用されることがある。）、或いは直線状に形成されているもののいずれのものも収容可能にするため、該溝は（３ａ）、（３ｂ）のように直線状又は及び曲線状（曲線状のものも、ガイドワイヤーの種類により、緩やかに曲げてあるものと小さく曲げてあるものがあるので、いずれのものにも適合可能に）に穿設される。平滑面（２ａ）、（２ｂ）には互いに対称な位置に、一方の平滑面には突起（５ａ）を、他方の平滑面には該突起（５ａ）と嵌合可能な孔（５ｂ）を穿設して、（５ａ）と（５ｂ）とを嵌合するか、適宜の接着剤又は超音波溶着等等を使用して平滑面（２ａ）と（２ｂ）とを取着する。なお、ガイドワイヤーを人体に挿入する場合、導入具を使用することがあるが、該導入具基端部に当接させ、ガイドワイヤーを導入具に挿入し易くするに用いるインサーター（８）をガイドワイヤー先端部に挿着するのが一般であり、従ってガイドワイヤー先端部をインサーター（８）に挿着した状態で本願プロテクター基端部に収納できるよう前記平滑面（２ａ）、（２ｂ）に溝（３ａ）、（３ｂ）と連通するインサーター挿入溝（６ａ）、（６ｂ）を穿設することが好ましい。更に、溝（３ａ）、（３ｂ）から部材（１ａ）又は及び（１ｂ）の外面に連通する孔（４）を単数又は複数穿設することにより、ガイドワイヤー包装用チューブ（７）、前記インサーター（８）にガイドワイヤー（９）を挿着して本願考案に係るプロテクターに装着した状態でヘパリン液等必要な薬液を前記チューブ（７）の基端部から流入させれば、該薬液はガイドワイヤーの先端部を含む全体にゆきわたらせることが容易にできるようになる。なお、部材（１ａ）、（１ｂ）は適宜の厚みを有する板状体に構成するか、その他の形状にするかは、実施に当たり適宜選択してよい。

【０００６】

【考案の効果】本考案に係るガイドワイヤーのプロテクターは、ガイドワイヤーの先端部の形状に着目し、直線状であると曲線状であると、その曲線が大であろうと小であろうとを問わず使用することが可能であり、チューブ（７）或いはインサーター（８）のみを挿着し、トレイ又は包装袋（１０）に収納した場合に生ずるガイドワイヤー（９）の先端部の破損を完全に防ぐことができ、医療上の支障を回避できる上、その構成がシンプルであり、かつ前記のようにガイドワイヤーの種類を問わず使用できるので大量生産になじみ、安価に作成できると同時に、ガイドワイヤー洗浄用ケースを兼ねて利用することも可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の概要を示す平面図

【図２】実施例の側面説明図

【図３】従来の包装例を示す説明図

【符合の説明】

１ａ、１ｂ・・部材２ａ、２ｂ・・平滑面３ａ、３ｂ・・溝４・・孔５ａ・・突起５ｂ・・孔６ａ、６ｂ・・インサーター挿入溝７・・チューブ８・・インサーター９・・ガイドワイヤー１０・・包装袋

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】互いに対称な形状の平滑面（２ａ）及び
（２ｂ）をそれぞれ設けた２個の部材（１ａ）と（１
ｂ）とから成り、前記平滑面（２ａ）又は（２ｂ）のい
ずれかに直線又は曲線状の溝を穿設したことを特徴とす
るガイドワイヤーのプロテクター
【請求項２】互いに対称な形状の平滑面（２ａ）及び
（２ｂ）をそれぞれ設けた２個の部材（１ａ）と（１
ｂ）とから成り、前記平滑面（２ａ）及び（２ｂ）には
互いに対称な形状の複数の直線及び曲線状の溝（３ａ）
及び（３ｂ）をそれぞれ穿設するとともに、該溝（３
ａ）又は及び（３ｂ）から部材（１ａ）又は及び（１
ｂ）外面に連通する単数又は複数の孔（４）を穿設した
ことを特徴とするガイドワイヤーのプロテクター
【請求項３】前記平滑面（２ａ）及び（２ｂ）には、
互いに対称な位置に一方の平滑面には突起（５ａ）を、
他方の平滑面には該突起（５ａ）と嵌合可能な孔（５
ｂ）を設けたことを特徴とする請求項１又は請求項２の
ガイドワイヤーのプロテクター