JPH06137980A - 圧力検出センサー - Google Patents

圧力検出センサー

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Publication number
JPH06137980A
JPH06137980A JP4312797A JP31279792A JPH06137980A JP H06137980 A JPH06137980 A JP H06137980A JP 4312797 A JP4312797 A JP 4312797A JP 31279792 A JP31279792 A JP 31279792A JP H06137980 A JPH06137980 A JP H06137980A
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JP
Japan
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plate
electrode
pressure
direction electrode
detection sensor
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Application number
JP4312797A
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English (en)
Inventor
Hirokazu Minami
南  宏和
Yasuo Okuda
泰雄 奥田
Sumio Kawamura
純夫 川村
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Original Assignee
Individual
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 対象物の表面における流体の圧力分布の測定
が、構成簡単、かつ、コンパクトな装置でできるように
し、かつ、上記測定の作業が容易にできるようにし、更
に、薄い対象物の表面につき測定する場合にも、精度の
良い測定結果が得られるようにする。 【構成】 圧力検出センサー1は厚さ方向で弾性変形可
能で導電性のある板状体2を備えている。この板状体2
の一方の外面6に多数の第1電極11を配設し、同上板
状体2の他方の外面8に上記第1電極11に対応する第
2電極12を配設する。上記板状体2の両外面のうちい
ずれか一方の外面6側を測定対象物の表面に貼り付け可
能にし、同上板状体2の他方の外面8側を流体から圧力
を受ける受圧面19とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、風を受ける建築物の
表面のように、物体表面が流体から圧力を受けるとき、
その圧力分布がどのようなものであるかを測定するため
に用いられる圧力検出センサーに関する。
【0002】
【従来の技術】建築物の表面に加わる風の圧力分布がど
のようなものであるかを知ることは、建築物を合理的に
設計する上で重要であり、このような圧力分布を検出す
る圧力検出装置には、従来、次のようなものがある。こ
れによれば、対象物の表面において、圧力を測定しよう
とする多数の各測定点にそれぞれ圧力測定用の孔が形成
され、これら各孔にチューブの一端が嵌入されている。
また、これらチューブの各他端にはそれぞれマノメータ
や、ロードセル型の圧力変換器などの圧力測定器が取り
付けられている。そして、上記表面が風から圧力を受け
るとき、各圧力測定器の数値をそれぞれ目視や電子的に
読み取ることで、上記表面における圧力分布が測定され
るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来構
成では、測定点毎に圧力測定器を設けることが要求され
るが、上記測定点は多数であるため、上記圧力測定器が
多数必要となって、圧力検出装置の構成が極めて複雑、
かつ、大形になるという問題がある。また、上記したよ
うに圧力測定器は多数であるため、これらの取り扱いや
管理が煩雑であり、つまり、上記測定の作業が極めて煩
雑になっている。更に、測定対象物が膜体であって、こ
の膜体の一方の表面が風による動圧を受け、この風が上
記膜体の外側方を通り抜けることによって、同上膜体の
他方の表面に負圧が生じる場合に、上記従来構成の圧力
検出装置で、上記他方の表面における負圧の分布を測定
しようとすると、次のような問題がある。即ち、上記し
た負圧の分布を測定しようとして、上記膜体に多数の孔
を形成し、これら各孔に上記従来構成のようにチューブ
の一端を嵌入させると、このチューブの他端側が上記膜
体の一方の表面から突出することとなる。すると、これ
らチューブの他端側によって、膜体の一方の表面におけ
る圧力分布が影響を受け、これに基づいて上記した他方
の表面の圧力分布が影響を受けることとなり、よって、
この他方の表面につき、精度の良い測定結果が得られな
くなるという問題がある。
【0004】
【発明の目的】この発明は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、対象物の表面における流体の圧力分
布の測定が、構成簡単、かつ、コンパクトな装置ででき
るようにし、かつ、上記測定の作業が容易にできるよう
にし、更に、薄い対象物の表面につき測定する場合に
も、精度の良い測定結果が得られるようにすることを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の第1発明の特徴とするところは、厚さ方向で弾性変形
可能で導電性のある板状体を備え、この板状体の一方の
外面に多数の第1電極を配設し、同上板状体の他方の外
面に上記第1電極に対応する第2電極を配設し、上記板
状体の両外面のうちいずれか一方の外面側を測定対象物
の表面に貼り付け可能にし、同上板状体の他方の外面側
を流体から圧力を受ける受圧面とした点にある。
【0006】また、第2の発明の特徴とするところは、
厚さ方向で弾性変形可能で導電性のある板状体を備え、
この板状体の一方の外面に互いに平行に直線的に延びる
複数のX方向電極棒を取り付け、同上板状体の他方の外
面に、この板状体の厚さ方向でみて、上記X方向電極棒
に交差し、かつ、互いに平行に直線的に延びる複数の可
撓性Y方向電極棒を取り付け、同上板状体の厚さ方向で
みて、上記X方向電極棒とY方向電極棒とが交差する部
分の同上X方向電極棒を第1電極とし、Y方向電極棒を
第2電極とし、上記板状体の一方の外面側を測定対象物
の表面に貼り付け可能にし、同上板状体の他方の外面側
を流体から圧力を受ける受圧面とした点にある。
【0007】
【作 用】上記構成による作用は次の如くである。圧力
検出センサー1が、厚さ方向で弾性変形可能で導電性の
ある板状体2を備え、この板状体2の一方の外面6に多
数の第1電極11を配設し、同上板状体2の他方の外面
8に上記第1電極11に対応する第2電極12を配設
し、上記板状体2の両外面のうちいずれか一方の外面6
側を測定対象物17の表面17aに貼り付け可能にし、
同上板状体2の他方の外面8側を流体から圧力18を受
ける受圧面19としてある。
【0008】上記構成の圧力検出センサー1を用いて、
測定対象物17の表面17aの圧力分布を測定しようと
するときには、まず、図3から図5で示すように上記板
状体2の一方の外面6側を上記対象物17の表面17a
に貼り付ける。同上板状体2の他方の外面8側が、流体
たる風から正の(もしくは、負の)圧力18を受ける
と、上記板状体2の各部において互いに対応する一対の
第1電極11と第2電極12の間の寸法lが、この部分
に与えられる流体からの圧力18でそれぞれ弾性的に減
少し(もしくは、増加し)、その減少分だけ(もしく
は、増加分だけ)、これら第1電極11と第2電極12
の間の電気的な初期抵抗(R0 )が、抵抗(△R)だけ
減少する(もしくは、増加する)。
【0009】そこで、上記各第1電極11と第2電極1
2とに接続される電気、電子的な切替処理部21によ
り、順次、一対の第1電極11と第2電極12との間に
電圧を与えて、それぞれ減少した(もしくは、増加し
た)抵抗(△R)を板状体2の各部において短時間に測
定し、これを圧力18に変換する。このようにすれば、
上記対象物17の表面17aにおける圧力分布が、短時
間で測定される。
【0010】そして、上記したように圧力検出センサー
1を用いれば、対象物17の表面17aにおける測定点
が多数あるとしても、これら測定点の数に比べて切替処
理部21は単一で済むなど、少なくて足りる。また、上
記したように各測定点の数に比べて切替処理部21の数
は少ないため、これらの取り扱いや管理は容易である。
【0011】なお、上記板状体2の互いの反対面に多数
のX方向電極棒7とY方向電極棒9とを交差状に配設
し、これらX方向電極棒7とY方向電極棒9との各交差
部における同上X方向電極棒7の部分を第1電極11と
し、Y方向電極棒9の部分を第2電極12としてもよ
い。このようにすれば、一つのX方向電極棒7により複
数の第1電極11が形成されることから、これら各第1
電極11に対する配線は個々にする必要がなく、上記X
方向電極棒7に対してのみすれば足りる。また、これと
同じように、一つのY方向電極棒9により複数の第2電
極12が形成されることから、これら各第2電極12に
対する配線は個々にする必要がなく、上記Y方向電極棒
9に対してのみすれば足りる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。図1から図4において、符号Aは圧力検出装置であ
り、この圧力検出装置Aは圧力検出センサー1を有し、
この圧力検出センサー1は厚さ方向で弾性変形可能で、
かつ、導電性のある板状体2を備えている。上記板状体
2は、図1で示す平面視で、10cm×(10〜30)cm
程度の正方形をなし、その厚さは5〜10mm程度のもの
である。上記板状体2は、ポリエステル、ナイロンなど
の合成繊維や、綿、麻などの天然繊維による無数の短繊
維3を有している。これら短繊維3は不織布の製法によ
り、不規則に絡ませられ、かつ、互いに連結されてお
り、これによって、前記したように板状体2に弾性が与
えられ、かつ、この板状体2は十分の復元性を有してい
る。また、この板状体2は全体として通気性を備えてい
る。
【0013】また、上記短繊維3群内の空間には、無数
の微粒の導電性粒子4が全体的に均等に分散配設され、
これによって、前記したように板状体2に導電性が与え
られている。上記導電性粒子4は、ゴムの強度向上のた
めや、複写機用のトナーとして用いられる導電性カーボ
ン粒子で構成され、この導電性粒子4は短繊維3への良
好な付着性能を有している。なお、上記導電性粒子4と
共に、もしくは導電性粒子4に代えて、極めて細かく、
可撓性のあるアルミ等導電性線材を上記短繊維3群内に
混在させたり、織り込んだりしてもよい。
【0014】上記板状体2の一方の外面6には、互いに
平行に直線的に延びるX方向電極棒7が互いに離れて取
り付けられている。これらX方向電極棒7は、図1、
2、4中X方向で互いに等間隔に複数設けられ、これら
X方向電極棒7が上記したように延びる方向は、上記板
状体2の厚さ方向でみて(図1で示す平面視)、上記X
方向と直交する方向である。
【0015】また、同上板状体2の他方の外面8には、
同上平面視で、上記X方向電極棒7に直交し、かつ、互
いに平行に直線的に延びるY方向電極棒9が互いに離れ
て取り付けられている。これらY方向電極棒9は図中Y
方向で互いに等間隔に複数設けられ、この間隔は上記X
方向電極棒7,7同士の間隔と同じである。なお、上記
板状体2の各外面6,8には気密性を持たせてもよい。
【0016】上記X方向電極棒7とY方向電極棒9は、
いずれもプリント配線に用いられるようなフレキシブル
銅、ハンダ線で形成され、もしくは、導電性の細線を束
ねて形成され、これらの断面はいずれも薄い長方形であ
り、かつ、互いに同形同大をなしている。また、これら
X方向電極棒7とY方向電極棒9はいずれも可撓性をな
し、板状体2の各外面6,8の弾性変形に円滑に追従し
て変形する。
【0017】平面視で、上記X方向電極棒7とY方向電
極棒9が交差する部分における同上X方向電極棒7の部
分が第1電極11で、Y方向電極棒9の部分が第2電極
12とされ、互いに対応する一対の電極11,12の配
設位置は、(X,Y)座標の(Xi,Yi)として特定
される。上記X方向電極棒7とY方向電極棒9におい
て、第1電極11と第2電極12以外の部分は絶縁材1
3でコーティングされている。なお、上記絶縁材13は
設けなくてもよい。
【0018】上記X方向電極棒7とY方向電極棒9を外
方から覆う膜構造である絶縁体15,16が設けられ、
これら各絶縁体15,16は上記X方向電極棒7とY方
向電極棒9の各外面と板状体2の外面とに張り付けら
れ、上記板状体2に対するX方向電極棒7とY方向電極
棒9の取り付け強度を向上させている。上記絶縁体1
5,16は樹脂フィルム、もしくは織布の不織布等で形
成され、気密性を有する可撓性のものである。上記各絶
縁体15,16は上記板状体2の各外面6,8の弾性変
形に円滑に追従して変形する柔軟性を有すると共に、上
記板状体2、X方向電極棒7、およびY方向電極棒9を
保護するための所定の引張強度や耐久性を備えている。
なお、上記絶縁体15,16は多少通気性があってもよ
い。
【0019】上記板状体2の一方の外面6側たる絶縁体
15の外面が対象物17の表面17aに貼り付け可能と
されている。また、同上板状体2の他方の外面8側たる
絶縁体16の外面が流体から圧力18を受ける受圧面1
9とされている。上記の場合、対象物17は、建築物、
船、テントなどの膜構造物、および風洞内の飛行機や自
動車の模型、更には、水流中の船の模型、また、土止め
板や流体貯留タンク等である。また、上記流体とは、空
気の他、CO2 やN2 等のガス、水や油等の液体、土、
砂、タルク、小麦等の粉粒体等である。
【0020】図1中、21は電気、電子的な切替処理部
である。この切替処理部21は上記各X方向電極棒7に
それぞれ第1電線22を介して接続され、また、各Y方
向電極棒9にそれぞれ第2電線23を介して接続されて
いる。
【0021】上記切替処理部21は、X方向電極棒7群
のうちのいずれか1つのX方向電極棒7と、Y方向電極
棒9群のうちのいずれか1つのY方向電極棒9とを択一
的に選択して、これら両者7,9間に電圧を与えること
ができるようになっている。この場合、電極棒7,9の
いずれに電圧を与え、いずれをアースさせるかは自由に
選択できるようになっている。また、上記各選択は手
動、自動のいずれも可能となっている。そして、このよ
うに選択されたX方向電極棒7とY方向電極棒9との間
に電圧が与えられると、これら両者7,9間が交差する
部分における第1電極11と第2電極12間に電圧が与
えられることとなる。
【0022】そして、上記切替処理部21は、板状体2
が風により圧力18を受けたとき、その各部における一
対の第1電極11と第2電極12間の抵抗値の変化を順
次読み取り、これを圧力に変換して記憶し、かつ、表示
部24により、その値を表示する。
【0023】上記構成の圧力検出センサー1を用いて、
測定対象物17の表面17aの圧力分布を測定しようと
するときには、まず、図3から図5で示すように上記板
状体2の一方の外面6側たる絶縁体15の外面を上記対
象物17の表面17aに貼り付ける。
【0024】同上板状体2の他方の外面8側たる絶縁体
16が風により正の(もしくは、負の)圧力18を受け
ると、上記板状体2の各部における一対の第1電極11
と第2電極12の間の寸法lが、この部分に与えられる
圧力18でそれぞれ弾性的に減少する(もしくは、増加
する)。すると、上記寸法lの減少(もしくは、増加)
に伴う板状体2の空隙や体積の減少で(もしくは、増加
で)、既に接触していた導電性粒子4,4同士はその接
触面積を更に増大させ(もしくは、減少させ)、また、
接近していた導電性粒子4,4は新たに接触し(もしく
は、離れ)、このようにして、上記寸法lの減少分だけ
(もしくは、増加分だけ)、上記第1電極11と第2電
極12の間の電気的な初期抵抗(R0 )が、抵抗(△
R)だけ減少する(もしくは、増加する)。
【0025】そこで、上記各第1電極11と第2電極1
2とに接続された電気、電子的な切替処理部21によ
り、順次、一対の第1電極11と第2電極12との間に
電圧を与えて、それぞれ減少(もしくは、増加)した抵
抗(△R)を板状体2の各部において短時間に電気、電
子的に測定して、これを圧力18に変換する。このよう
にすれば、上記対象物17の表面17aにおける圧力分
布が、短時間で測定される。
【0026】なお、以上は図示の例によるが、次のよう
に構成してもよい。即ち、各第1電極11と第2電極1
2とをそれぞれ電極棒を用いずに互いに独立した電極と
し、これら各第1電極11と第2電極12とにそれぞれ
切替処理部21を接続させてもよく、このようにして、
各一対の第1電極11と第2電極12とを順次切替処理
部21で選択して、この第1電極11と第2電極12と
の間の抵抗を順次測定するようにしてもよい。
【0027】また、各第1電極11を導電性可撓体で一
体成形する一方、各第2電極12を互いに独立した電極
とし、これら各第2電極12をそれぞれ切替処理部21
に接続させてもよく、このようにして、各第2電極12
を、順次、切替処理部21で選択して、この第2電極1
2と第1電極11との間の抵抗を順次測定するようにし
てもよい。
【0028】また、上記圧力検出センサー1が、前記し
たように全体的に可撓性を有している場合には、対象物
17が変形し易いテント等膜構造物であるような場合で
も、これにかかる風からの圧力18を上記圧力検出セン
サー1によって測定することができる。この場合、膜構
造物自体の変形に伴って圧力検出センサー1が変形し、
これに基づき、圧力検出センサー1各部の抵抗値が変化
するときは、これを適宜補正して、正しい圧力を検出す
ればよい。
【0029】更に、X方向電極棒7とY方向電極棒9の
平面視における交差角は、直角以外の例えば、45°で
あってもよく、また、上記対象物17が剛体である場合
には、X方向電極棒7や絶縁体15は剛体であってもよ
い。また、図3中仮想線で示すように隣り合うX方向電
極棒7,7間に可撓性の絶縁膜26を介在させてもよ
く、また、これと共に、もしくは、これに代えて、Y方
向電極棒9,9に上記絶縁膜26を介在させてもよい。
このようにすれば、前記絶縁材13を設けたことと相俟
って、抵抗の測定の精度が向上する。また、互いに対応
する一対の第1電極11と第2電極12のうちいずれか
一方に電圧を与え、他方をアースさせて、これら両者間
の抵抗を測定するとき、上記電圧が、アースされている
他の電極にリークして、測定精度が低下するおそれを生
じる。そこで、上記電圧を与えられた電極の隣の電極
に、上記と同じ電圧を与えたり、位相差を持たせるなど
の従来手段で、上記リークを抑えるようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】この発明によれば、圧力検出センサー
が、厚さ方向で弾性変形可能で導電性のある板状体を備
え、この板状体の一方の外面に多数の第1電極を配設
し、同上板状体の他方の外面に上記第1電極に対応する
第2電極を配設し、上記板状体の両外面のうちいずれか
一方の外面側を測定対象物の表面に貼り付け可能にし、
同上板状体の他方の外面側を流体から圧力を受ける受圧
面としてある。
【0031】このため、上記構成の圧力検出センサーに
より構成される圧力検出装置を用いて、測定対象物の表
面の圧力分布を測定しようとするときには、上記板状体
の一方の外面側を上記対象物の表面に貼り付け、同上板
状体の他方の外面側が流体から圧力を受けるようにすれ
ばよい。このようにすれば、上記板状体の各部における
第1電極と第2電極の間の寸法が、この部分に与えられ
る流体からの圧力でそれぞれ弾性的に増減し、その増減
分だけ、これら第1電極と第2電極の間の電気的な抵抗
が増減する。
【0032】そこで、上記各第1電極と第2電極とに接
続される切替処理部により、順次、一対の第1電極と第
2電極との間に電圧を与えて、それぞれ増減した抵抗を
板状体の各部において測定すれば、上記対象物の表面に
おける圧力分布が、短時間で測定される。
【0033】そして、上記した圧力検出センサーを用い
れば、対象物の表面における測定点が多数あるとして
も、これら測定点の数に比べて切替処理部は単一で済む
など、少なくて足り、よって、従来のように各測定点毎
に圧力測定器を設けないで済む分、上記圧力検出装置を
簡単、かつ、コンパクトにすることができる。また、上
記したように各測定点の数に比べて切替処理部の数は少
なくて足りるため、これらの取り扱いや管理が容易であ
り、よって、上記測定の作業が容易にできることとな
る。更に、薄い対象物のいずれかの表面における圧力分
布を測定しようとして、その表面に上記圧力検出センサ
ーを取り付けた場合、これは従来のようなチューブに比
べて形状が極めて薄いものであるため、これら圧力検出
センサーの取り付けで、流体からの圧力が変動するとい
うことが抑制される。よって、精度の良い測定結果が得
られることとなる。
【0034】なお、上記板状体の互いの反対面に多数の
X方向電極棒とY方向電極棒とを交差状に配設し、これ
らX方向電極棒とY方向電極棒との各交差部における同
上X方向電極棒の部分を第1電極とし、Y方向電極棒の
部分を第2電極としてもよい。このようにすれば、一つ
のX方向電極棒により複数の第1電極が形成されること
から、これら各第1電極に対する配線は個々にする必要
がなく上記X方向電極棒に対してのみすれば足りる。ま
た、これと同じように、一つのY方向電極棒により複数
の第2電極が形成されることから、これら各第2電極に
対する配線は個々にする必要がなく、上記Y方向電極棒
に対してのみすれば足りる。よって、上記のように構成
した場合には、第1電極と第2電極とに対する配線が少
なくでき、更に構成が簡単になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】圧力検出装置の全体図である。
【図2】圧力検出センサーの斜視図である。
【図3】図1の3‐3線矢視拡大断面図である。
【図4】X方向電極棒とY方向電極棒の詳細斜視図であ
る。
【図5】圧力検出センサーを対象物に取り付けた図であ
る。
【符号の説明】
A 圧力検出装置 1 圧力検出センサー 2 板状体 6 一方の外面 7 X方向電極棒 8 他方の外面 9 Y方向電極棒 11 第1電極 12 第2電極 17 対象物 17a 表面 18 圧力 19 受圧面 21 切替処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥田 泰雄 大阪府大阪市阿倍野区北畠1―21―3 (72)発明者 川村 純夫 大阪府大阪市北区東天満2―1―23

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さ方向で弾性変形可能で導電性のある
    板状体を備え、この板状体の一方の外面に多数の第1電
    極を配設し、同上板状体の他方の外面に上記第1電極に
    対応する第2電極を配設し、上記板状体の両外面のうち
    いずれか一方の外面側を測定対象物の表面に貼り付け可
    能にし、同上板状体の他方の外面側を流体から圧力を受
    ける受圧面とした圧力検出センサー。
  2. 【請求項2】 厚さ方向で弾性変形可能で導電性のある
    板状体を備え、この板状体の一方の外面に互いに平行に
    直線的に延びる複数のX方向電極棒を取り付け、同上板
    状体の他方の外面に、この板状体の厚さ方向でみて、上
    記X方向電極棒に交差し、かつ、互いに平行に直線的に
    延びる複数の可撓性Y方向電極棒を取り付け、同上板状
    体の厚さ方向でみて、上記X方向電極棒とY方向電極棒
    とが交差する部分の同上X方向電極棒を第1電極とし、
    Y方向電極棒を第2電極とし、上記板状体の一方の外面
    側を測定対象物の表面に貼り付け可能にし、同上板状体
    の他方の外面側を流体から圧力を受ける受圧面とした圧
    力検出センサー。
JP4312797A 1992-10-27 1992-10-27 圧力検出センサー Pending JPH06137980A (ja)

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JP4312797A JPH06137980A (ja) 1992-10-27 1992-10-27 圧力検出センサー

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JP4312797A JPH06137980A (ja) 1992-10-27 1992-10-27 圧力検出センサー

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