JPH06133967A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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Publication number
JPH06133967A
JPH06133967A JP29174392A JP29174392A JPH06133967A JP H06133967 A JPH06133967 A JP H06133967A JP 29174392 A JP29174392 A JP 29174392A JP 29174392 A JP29174392 A JP 29174392A JP H06133967 A JPH06133967 A JP H06133967A
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JP
Japan
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contrast
ultrasonic
gain
signal processing
signal
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Withdrawn
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JP29174392A
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Inventor
Hiroshi Iwazawa
宏 岩澤
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コントラスト調整等の出力画像の画質調整を
容易に行う。 【構成】 超音波観測装置22には、被検部位に対して
超音波信号を送受波する超音波内視鏡21、及び表示装
置31、入力装置35が接続され、超音波観測装置22
内の受信信号処理回路30で受信信号に対する信号処理
が行われて超音波断層像が表示装置31に表示される。
超音波観測装置22には制御回路32が設けられ、入力
装置35からの指示によって受信信号処理回路30にお
いて出力画像のコントラスト調整,ゲイン調整等が行わ
れる。制御回路32はゲイン制御部33とコントラスト
制御部34とを有しており、コントラスト調整に連動し
てゲインが変化するように制御が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生体組織へ超音波パル
スを送波する一方、生体組織中から反射してきたエコー
信号を受波し、これを基に生体断層像を得る医用の超音
波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波診断装置は、超音波振動子を内蔵
したプローブを備えており、この超音波振動子を励振し
て生体組織中に超音波パルスを送波し、生体組織中で反
射されて戻ってくるエコー信号を再び前記プローブで受
波して電気的な信号に変換するようにしている。こうし
て得た受信信号に所定の信号処理を行い、TVモニタ等
の表示装置に出力して、生体の断層像を得るようにして
いる。
【0003】エコー信号の受波時に行う信号処理として
は、対数圧縮、増幅、検波、ゲイン調整、コントラスト
調整、AGC( Auto Gain Control)、STC(Sensit
iveTime Control)等がある。
【0004】ここで、図10を基に一般的な超音波診断
装置の受信信号処理回路に設けられるゲイン・コントラ
スト調整手段の構成について説明する。ただし、ここで
は説明を簡単にするため、前述した信号処理のうち高周
波増幅器,AGC,STC等の構成は省略している。
【0005】超音波振動子で受波されて電気信号に変換
された受信信号9は、対数増幅器1で対数圧縮され、検
波手段2で包絡線検波された後、加算手段3でゲインを
調整するためのゲイン制御電圧(直流電圧)10を加算
されるようになっている。なお、一般には、検波と加算
は同時に行われる場合が多いが、ここでは説明の都合上
分けて表現している。
【0006】前記対数圧縮によって、受信信号9を増幅
して対数をとったことになり、受信信号9の電圧をA、
ゲイン制御電圧10をlnBとおくと、加算結果12は
lnA+lnB=ln(AB)となる。このゲイン制御
電圧10を所望の値に設定することにより、受信信号9
に対するゲインが調整される。
【0007】加算結果12は減衰器4で減衰され、DS
C(Digital Scan Converter)5に入力される。このD
SC5では、減衰器4の出力が表示装置6に適した形式
の画像信号に変換され、表示装置6に超音波断層像が表
示される。ここで、減衰器4による減衰比の変化はコン
トラストの変化として最終的に表示装置6に現れる。
【0008】前記ゲイン調整及びコントラスト調整は、
制御回路7によって制御されるようになっており、制御
回路7よりゲイン制御電圧10及びコントラスト制御信
号11が加算手段3,減衰器4へそれぞれ出力される。
このゲイン制御電圧10の大きさ、及び減衰器4の減衰
比は、操作者により入力装置8を介して任意に設定可能
となっている。
【0009】次に、実際のゲイン及びコントラストの調
整手順を図11ないし図14を参照しながら説明する。
図11は受信信号処理回路における入出力信号レベルの
関係を示したものであり、図11において、横軸は受信
信号9の大きさ[dBm]であり、縦軸はDSC5の入
力部での信号電圧[V]である。また、Vmax とVmin
はそれぞれDSC5の有効入力電圧範囲の上限と下限で
あり、この範囲外の信号は階調性を持った画像として表
示装置6に表示される出力画像には現れない。即ち、表
示装置6の出力画像において、Vmax 以上の大きさの信
号は画像上では輝度が飽和し、Vmin 以下の大きさの信
号は表示されない。
【0010】例えば、受信信号処理回路が図11の
(1)に示すような入出力特性を示している場合、もっ
とコントラストを上げるためには、図10の入力装置8
等を操作して、制御回路7からコントラスト制御信号1
1を出力させて減衰器4の減衰比が小さくなるようにす
る必要がある。その結果、図11の(2)に示すよう
に、受信信号処理回路の入出力特性直線の傾斜が大きく
なり、出力画像に現れる受信信号のダイナミックレンジ
が狭くなったとする。このときの実際の時間軸上での信
号波形の変化を図12に示す。例えば、コントラスト調
整操作前の信号波形が図12の(a)に示す形であった
とすると、上記の操作により図12の(b)に示すよう
な波形になる。即ち、受信信号の減衰を少なくしたため
に図11のXで示すピークの部分が飽和し、出力画像上
ではコントラストが高くなった上にゲインまで高くなっ
たように見える。
【0011】そこで、次に入力装置8等を操作して、制
御回路7からのゲイン制御電圧10を小さくして受信信
号処理回路におけるゲインが下がるようにし、図11の
(3)に示す最適な信号レベルに調整する。ここで、ゲ
インを下げると図11において(2)の直線が平行移動
することは、前述した図10のゲイン・コントラスト調
整回路の説明から容易に理解できる。従って、時間軸上
での波形も図12の(c)に示すように飽和の無い波形
になる。
【0012】また、受信信号処理回路における入出力信
号レベルの他の例を図13に示す。例えば、図13の
(4)に示すように信号レベルは最適であるがダイナミ
ックレンジが狭く、出力画像上ではコントラスト高くて
情報量の少ない画像になる場合、図10の入力装置8等
を操作して、制御回路7からコントラスト制御信号11
を出力させて減衰器4の減衰比が大きくなるようにし、
受信信号処理回路の入出力特性直線の傾斜を小さくする
必要がある。
【0013】その結果、図13の(5)に示すようにな
るが、Yの範囲の信号は入力されないためピークレベル
が下がりこのままではゲインが不足する。このときの実
際の時間軸上での波形の変化は、例えばコントラスト調
整操作前の信号波形が図14の(a)に示す形であった
とすると、上記の操作により図14の(b)に示すよう
な波形となる。そこで、入力装置8等を操作して、制御
回路7からのゲイン制御電圧10を大きくして受信信号
処理回路におけるゲインが上がるようにし、図13の
(6)に示すように最適な信号レベルに調整する。する
と、実際の時間軸上での波形も図14の(c)に示すよ
うな最適なレベルの波形になる。
【0014】以上のように、コントラストを調整すると
DSC4の入力部でのA/D変換する前の信号のピーク
レベルも大きく変化してしまうので、出力画像において
最適な輝度レベルを得るためにゲインを調整し直す必要
がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
の超音波診断装置では、操作者がコントラストを調整す
るとDSCの入力部でのA/D変換する前の信号のピー
クレベルも大きく変化してしまうため、出力画像におい
て最適な輝度レベルを得るためにはコントラストの調整
に伴ってゲインを調整し直すための操作が必要となる。
従って、コントラスト等の調整に関する操作性が悪く、
容易にコントラスト調整ができないために、速やかな診
断部位の描出を妨げてしまうなどの不具合が生じる。
【0016】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
もので、コントラスト調整等の出力画像の画質調整時
に、関連するゲイン等の再調整をする必要が無く、画質
の調整を容易に行うことが可能な超音波診断装置を提供
することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明による超音波診断
装置は、生体組織へ超音波パルスを送波すると共に、生
体組織中から反射してきたエコー信号を受波し、受波し
たエコー信号を基に生体の断層像を得る装置であって、
前記エコー信号を基に得られる出力画像のコントラスト
を調整するコントラスト調整手段と、前記エコー信号に
対する信号処理を行う受信信号処理手段におけるゲイン
を調整するゲイン調整手段とが連動して動作するように
制御するゲイン・コントラスト制御手段を備えたもので
ある。
【0018】
【作用】ゲイン・コントラスト制御手段によって、コン
トラスト調整手段とゲイン調整手段とが連動して動作す
るように制御し、出力画像のコントラスト調整と受信信
号処理手段におけるゲイン調整とを連動させ、コントラ
スト及びゲインを変化させる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図4は本発明の一実施例に係り、図1
は超音波診断装置の概略構成を示すブロック図、図2は
図1の超音波診断装置におけるゲイン・コントラスト調
整手段の構成を示すブロック図、図3は本実施例のコン
トラスト調整及びゲイン調整における入出力信号特性の
変化を示す特性説明図、図4は本実施例の超音波診断装
置における入出力信号特性に関する作用を説明する説明
図である。
【0020】図1に示すように、本実施例の超音波診断
装置は、超音波信号を送受波する超音波振動子を備えた
超音波内視鏡21に超音波観測装置22が接続されて構
成されている。
【0021】超音波内視鏡21は、体腔内等に挿入する
細長の挿入部23に、この挿入部23の湾曲等の動きを
操作する図示しない操作スイッチなどを備えた太径の操
作部24が連設されて構成されている。前記挿入部23
の先端部には超音波信号を送受波する超音波振動子アレ
イ25が配設されており、この超音波振動子アレイ25
が信号線26を介して超音波観測装置22内の回路に接
続され、生体組織への超音波パルスの送波、及び生体組
織から反射してきたエコー信号の受波を行うようになっ
ている。前記超音波振動子アレイ25は、例えば電子ラ
ジアル走査型の超音波振動子アレイで構成されている。
【0022】超音波観測装置22には、送信回路27及
び受信アンプ28が設けられており、信号線26を介し
て超音波振動子アレイ25に接続されている。すなわ
ち、送信回路27で生成された超音波パルスが超音波振
動子アレイ25より体腔内等に送波されると共に、体腔
内等で反射して戻ってきたエコー信号が超音波振動子ア
レイ25で受波され、受信アンプ28に入力されるよう
になっている。
【0023】受信アンプ28は、受信信号の位相制御を
行う位相整合回路29を介して、受信信号処理回路30
に接続されている。すなわち、受信アンプ28から出力
される受信信号は、位相整合回路29で位相が制御され
てフォーカシングが行われ、受信信号処理回路30に入
力されるようになっている。この受信信号処理回路30
において各種信号処理が行われ、表示装置31に被検部
位の超音波断層像が表示されるようになっている。
【0024】また、送信する超音波パルスの制御や受信
信号に係る各種信号処理の制御等を行う制御回路32が
設けられており、前記送信回路27及び受信信号処理回
路30が接続され、制御信号が供給されるようになって
いる。制御回路32は、受信信号処理回路30における
ゲイン調整を制御するゲイン制御部33と、受信信号を
基に得られる出力画像のコントラスト調整を制御するコ
ントラスト制御部34とを有している。また、制御回路
32には入力装置35が接続されており、前記ゲイン調
整及びコントラスト調整に関する指示を入力装置35よ
り制御回路32へ入力できるようになっている。
【0025】前記受信信号処理回路30におけるゲイン
・コントラスト調整手段の構成について図2を参照しな
がら説明する。図2は前述の図11に示した従来の装置
に設けられるゲイン・コントラスト調整手段とほぼ同様
の構成となっている。ここでは、対数圧縮,検波,ゲイ
ン調整,コントラスト調整の機能についてのみ示してお
り、高周波増幅,AGC,STC等については省略して
いる。
【0026】受信信号処理回路30は、対数増幅器3
6,検波手段37,加算手段38を有しており、超音波
振動子アレイ25で受波されて電気信号に変換された受
信信号9は、対数増幅器36,検波手段37により対数
圧縮、包絡線検波が行われた後、加算手段38でゲイン
を調整するためのゲイン制御電圧10が加算されるよう
になっている。このゲイン制御電圧10を所望の値に設
定することにより、受信信号9に対するゲインが調整さ
れるようになっている。
【0027】加算手段38の出力側には、減衰器39,
DSC40が接続されており、加算手段38からの加算
結果12は減衰器39で減衰され、DSC40に入力さ
れる。このDSC40において、表示装置31に適した
形式の画像信号に変換され、表示装置31に出力される
ようになっている。ここで、減衰器39による減衰比の
変化はコントラストの変化として最終的に表示装置31
上の出力画像にに現れるようになっている。
【0028】前記ゲインの調整及びコントラストの調整
は、前記制御回路32のゲイン制御部33及びコントラ
スト制御部34によってそれぞれ制御されるようになっ
ており、制御回路32よりゲイン制御電圧10及びコン
トラスト制御信号11が加算手段38,減衰器39へそ
れぞれ出力される。このゲイン制御電圧10の大きさ、
及び減衰器39の減衰比は、操作者により入力装置35
から制御回路32へ指示を送ることにより任意に設定可
能となっている。
【0029】次に、図3及び図4を参照して本実施例の
ゲイン調整及びコントラスト調整に関する作用について
説明する。
【0030】図3はコントラストとゲインの調整範囲に
おける特性変化を示す図である。図3において、g1 −
g1 ′、g2 −g2 ′、g3 −g3 ′、g4 −g4 ′、
g5−g5 ′は、受信信号処理回路30におけるゲイン
を変化させたときのDSC40の有効入力電圧範囲であ
り、5段階の中から選択することができる。ゲインが一
番低い時はg1 −g1 ′となり、一番高いときはg5 −
g5 ′となる。また、CO1 〜CO6 はコントラストの
変化を示すもので、6段階の中から選択することがで
き、出力画像上で一番コントラストが高くなるのはCO
6 であり、低くなるのはCO1 である。
【0031】ここで、前記制御回路32は、ゲイン制御
部33及びコントラスト制御部34によって、コントラ
ストをN段階正方向(または負方向)に変化させると、
これに連動して自動的にゲインをN段階逆方向、すなわ
ち負方向(または正方向)に変化させる機能を有する。
但し、ゲインは前述した5段階の範囲を超えて変化する
ことはなく、もし、コントラストの変化に従って変化し
ようとするときにその範囲を超えてしまう場合は、g1
またはg5 でその変化を停止する。
【0032】例えば、図3の(a)に示すように受信信
号のとり得る大きさの変化幅がaまでであり、コントラ
ストがCO2 となっている場合、この受信信号の大きさ
に合わせて入力装置35を操作し、適切なゲインに調整
したところg4 −g4 ′となったとする。DSC40へ
の入力信号の大きさは直線CO2 に従って変化するた
め、受信信号の大きさがaである場合はこれに対応する
電圧bとしてDSC40に入力される。
【0033】ここで、コントラストを高くするために2
段階上げてCO4 にしたとすると、制御回路32は、ゲ
イン制御部33によって自動的にゲインを2段階下げて
g2−g2 ′とする。この場合、図3の(b)に示すよ
うに、受信信号の大きさaに対応するDSC入力部での
電圧はcとなる。従って、DSC40の有効入力電圧範
囲がg4 −g4 ′のときに入力信号の大きさの最大値b
は有効入力電圧範囲の最大値g4 に近い値であったが、
ゲインが下がって有効入力電圧範囲がg2 −g2 ′とな
っても入力信号の大きさの最大値cは有効入力電圧範囲
の最大値g2 に近い値となり、出力画像上の輝度レベル
はあまり変化しない。
【0034】次に、図3の(b)に示すように、コント
ラストを1段階下げてCO4 からCO3 とした場合、同
様に制御回路32は、ゲイン制御部33によって自動的
にゲインを1段階上げてg3 −g3 ′とする。このと
き、受信信号の大きさaに対応する電圧は、図3の
(c)に示すようにdとなる。
【0035】従って、DSC40の有効入力電圧範囲が
g2 −g2 ′のときに入力信号の大きさの最大値cは有
効入力電圧範囲の最大値g2 に近い値であったが、ゲイ
ンが上がって有効入力電圧範囲がg3 −g3 ′となって
も入力信号の大きさの最大値dは有効入力電圧範囲の最
大値g3 に近い値となり、前記と同様に画像上の輝度レ
ベルはあまり変化しない。
【0036】このように、本実施例ではコントラスト調
整に連動してゲインが自動的に変化する。すなわち、コ
ントラストを高くするとゲインが下がり、逆にコントラ
ストを低くするとゲインが上がるように、コントラスト
調整に対してゲインを連動して変化させている。よっ
て、コントラストの調整を行うと、従来の装置では図4
の(a)に示すような変化を示し、受信信号のピーク部
分が飽和してしまうことがあったが、本実施例では見か
け上図4の(b)に示すような変化を示し、出力画像上
に現れる最大輝度レベルの変化はほとんど生じない。従
って、コントラストを調整したときにゲインまで変化し
てしまうような不自然さを感じることなく、自然な操作
感を得ることができる。
【0037】以上のように、本実施例によれば、コント
ラストを変化させた時に、それに伴って自動的にゲイン
を変化させることにより、コントラストの変化によって
も出力画像上における輝度レベルがあまり変化しないた
め、ゲインを再調整する必要がない。従って、操作者
は、コントラストを調整した時にゲインまで変化してし
まうような不自然な操作感から開放され、迅速に好みの
画質に調整することができる。
【0038】なお、本実施例では増加または減少したコ
ントラストに対して同じ段階だけゲインを単純に下降ま
たは上昇させているが、このときの制御はあらかじめ記
憶しておいたコントラストとゲインの調整範囲における
受信信号処理回路の特性変化データを基に行っても良い
し、コントラスト調整前後に実際の受信信号の減衰器3
9の後段における1フレーム中のピーク値を検出し、コ
ントラスト調整後のピーク値が調整前のピーク値にほぼ
一致するように制御するようにしても良い。
【0039】また、コントラストを調整する手段に連動
してゲイン調整を行うように制御するものに限らず、ゲ
イン調整手段に対してコントラスト調整を連動させるよ
うにしても良いし、ダイナミックレンジを調整する手段
に連動するようにゲイン調整手段を設けるようにしても
良い。
【0040】ところで、超音波内視鏡に設けられる超音
波振動子は、一般の内視鏡の挿入部先端部に着脱自在な
構成として、容易かつ安価に超音波機能を持たせること
ができる。このような挿入部先端部に着脱自在な超音波
振動子の構成例を図5ないし図7を参照して説明する。
【0041】図5に示すように、内視鏡の挿入部先端部
に着脱自在な超音波ヘッド51は、円筒形状の超音波ヘ
ッド本体52を有しており、超音波ヘッド本体52の外
周部に超音波振動子部53が設けられている。超音波振
動子部53は、超音波ヘッド本体52の軸方向に複数配
置されたコンベックス型の超音波振動子アレイで構成さ
れており、図示しないバッキング材,音響整合層,音響
レンズ等を備えている。なお、超音波振動子部53はコ
ンベックス型の振動子アレイに限らず、セクタ走査型、
リニア走査型、ラジアル走査型等の振動子を用いること
もできる。
【0042】超音波振動子部53の側部には、振動子部
53の各振動子に接続している配線の数を減らすための
マルチプレクサ等を含む集積回路54が内設されてお
り、超音波振動子部53及び信号ケーブル55に接続さ
れている。超音波振動子部53の各振動子への配線は、
集積回路54を介して信号ケーブル55の中を通り、信
号ケーブル55の端部に設けられたマイクロコネクタ5
6の電気端子57に接続されている。
【0043】このように構成された超音波ヘッド51
は、図6に示すように内視鏡の挿入部先端部に装着さ
れ、図7に示すように超音波診断装置が構成される。
【0044】超音波ヘッド本体52は、図6の(a)に
示すようにマイクロコネクタ56に防水キャップ66を
かぶせた状態で、内視鏡挿入部58の先端の鉗子口59
よりに信号ケーブル55を挿通し、(b)に示すように
内視鏡挿入部の先端部外周部を覆うように取り付ける。
よって、イメージガイド60及びライトガイド61は先
端より露呈した状態となっているため、照明光を照射し
て被検部位の観察画像を得ることができると共に、超音
波ヘッド51によって超音波を送受波して超音波断層像
も得られるようになっている。
【0045】図7に示すように、超音波ヘッド51を装
着した内視鏡62は、挿入部58の基端部に操作部63
が連設されており、超音波ヘッド51の信号ケーブル5
5は操作部63の鉗子挿入口64より突出し、超音波観
測装置22に接続される。
【0046】この状態で内視鏡挿入部58と一緒に体腔
内に挿入された超音波ヘッド本体52は、超音波観測装
置22によって超音波ビームで体腔内をスキャンするよ
うに制御され、超音波ヘッド本体52で受波した被検部
位のエコー信号を基に超音波観測装置22で信号処理が
行われ、その結果は表示装置31に超音波断層像として
表示される。また、操作部63の端部に設けられた接眼
部65によって被検部位の像を肉眼観察できるようにな
っている。
【0047】このように、超音波ヘッドを内視鏡の挿入
部先端部に着脱自在に設けることにより、超音波機能を
持たない内視鏡でも超音波診断を容易に行うことができ
るようになる。
【0048】また、超音波振動子に音響レンズを着脱自
在に設けることにより、超音波振動子の走査方向と垂直
の方向においても容易に超音波ビームの焦点距離を変更
することができる。このような着脱自在な音響レンズを
備えた超音波振動子の構成例を図8及び図9参照して説
明する。
【0049】図8に示すように、超音波内視鏡の挿入部
71の先端部には、周方向360°スキャンの可能な電
子ラジアル型の超音波振動子72が配設されている。ま
た、挿入部71先端には、鉗子口59,イメージガイド
60,ライトガイド61が設けられており、例えば胃壁
等の消化器内部を観察したり、所定の処置を行ったりで
きるようになっている。また、挿入部71の超音波振動
子72の先端側には、超音波振動子72を覆う音響レン
ズを固定するための固定部材としてネジ部73が挿入部
71の外周に沿って螺刻されている。
【0050】一方、挿入部71の先端部に着脱自在に装
着される音響レンズ74は、円筒形状に構成され、超音
波振動子72を覆うように取り付けられるようになって
いる。音響レンズ74の端部には、前記ネジ部73に螺
合する固定部材として内周に沿ってネジ部75が螺刻さ
れている。この音響レンズ74は、超音波振動子72に
被せてネジ部73と75を螺合することによって、挿入
部71先端部に固定されるようになっている。
【0051】このように超音波振動子72の外側に音響
レンズ74を配設することにより、超音波振動子72は
音響レンズ74を介して、内視鏡の挿入部軸方向のフォ
ーカスを絞った超音波ビームの送受を行うことができ
る。
【0052】図9は焦点距離が近距離タイプ(74
a)、中距離タイプ(74b)、遠距離タイプ(74
c)の各音響レンズを装着したときの焦点距離の変化を
示したものである。近距離(図9(a)),中距離(図
9(b)),遠距離(図9(c))のそれぞれの場合
で、超音波ビームの焦点距離が変化する。
【0053】このように、音響レンズ74を交換するこ
とによって、内視鏡挿入部軸方向の超音波ビームの焦点
距離を、目的とする臓器または病変部の深さに合わせて
変えることができる。
【0054】なお、本例はラジアル走査型のものに限ら
ず、コンベックス走査型、セクタ走査型、リニア走査型
等の超音波振動子にも応用可能である。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、コ
ントラスト調整等の出力画像の画質調整時に、関連する
ゲイン等の再調整をする必要が無く、画質の調整を容易
に行うことが可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図4は本発明の一実施例に係り、図
1は超音波診断装置の概略構成を示すブロック図
【図2】図1の超音波診断装置におけるゲイン・コント
ラスト調整手段の構成を示すブロック図
【図3】本実施例のコントラスト調整及びゲイン調整に
おける入出力信号特性の変化を示す特性説明図
【図4】本実施例の超音波診断装置における入出力信号
特性に関する作用を説明する作用説明図
【図5】挿入部先端部に着脱自在な超音波振動子の構成
例を示す斜視図
【図6】図5の超音波振動子を内視鏡の挿入部先端部に
装着した状態を示す説明図
【図7】図5の超音波振動子を設けた内視鏡装置の全体
構成を示す構成説明図
【図8】着脱自在な音響レンズを備えた超音波振動子の
構成例を示す斜視図
【図9】図8の超音波振動子に異なる音響レンズを装着
した場合の焦点距離の変化を説明する作用説明図
【図10】超音波診断装置の受信信号処理回路に設けら
れるゲイン・コントラスト調整手段の構成を示すブロッ
ク図
【図11】受信信号処理回路における入出力信号レベル
の関係を示す説明図
【図12】図11上に示したコントラスト調整操作によ
る入出力特性の変化に対する実際の時間軸上での信号波
形の変化を示す波形図
【図13】受信信号処理回路における入出力信号レベル
の他の例を示す説明図
【図14】図13上に示したコントラスト調整操作によ
る入出力特性の変化に対する実際の時間軸上での信号波
形の変化を示す波形図
【符号の説明】
21…超音波内視鏡 22…超音波観測装置 25…超音波振動子アレイ 30…受信信号処理回路 31…表示装置 32…制御回路 33…ゲイン制御部 34…コントラスト制御部 35…入力装置 36…対数増幅器 37…検波手段 38…加算手段 39…減衰器 40…DSC
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】前記対数圧縮によって、受信信号9を増幅
して対数をとったことになり、受信信号9の電圧をA、
ゲイン制御電圧10をlog10とおくと、加算結果1
2はlog10A+log10B=log10(AB)とな
る。このゲイン制御電圧10を所望の値に設定すること
により、受信信号9に対するゲインが調整される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体組織へ超音波パルスを送波すると共
    に、生体組織中から反射してきたエコー信号を受波し、
    受波したエコー信号を基に生体の断層像を得る超音波診
    断装置であって、 前記エコー信号を基に得られる出力画像のコントラスト
    を調整するコントラスト調整手段と、前記エコー信号に
    対する信号処理を行う受信信号処理手段におけるゲイン
    を調整するゲイン調整手段とが連動して動作するように
    制御するゲイン・コントラスト制御手段を備えたことを
    特徴とする超音波診断装置。
JP29174392A 1992-10-29 1992-10-29 超音波診断装置 Withdrawn JPH06133967A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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