JPH06133894A - 波形衛生用ロール紙及びその製造方法 - Google Patents

波形衛生用ロール紙及びその製造方法

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JPH06133894A
JPH06133894A JP4329843A JP32984392A JPH06133894A JP H06133894 A JPH06133894 A JP H06133894A JP 4329843 A JP4329843 A JP 4329843A JP 32984392 A JP32984392 A JP 32984392A JP H06133894 A JPH06133894 A JP H06133894A
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corrugated
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corrugation
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Shigeru Ochiai
茂 落合
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2301/00Handling processes for sheets or webs
    • B65H2301/50Auxiliary process performed during handling process
    • B65H2301/51Modifying a characteristic of handled material
    • B65H2301/513Modifying electric properties
    • B65H2301/5133Removing electrostatic charge

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  • Sanitary Thin Papers (AREA)
  • Winding Of Webs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の衛生用紙製品と同じ用途に使え、製品
の原材料が少なく済み、卓上で使用しても美感を損ねな
い、波形衛生用ロール紙を提供する。 【構成】 両縁を波形(1)にした衛生用紙(2)を、
波形の並ぶ方向に巻き取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テッシュペーパー,ト
イレットペーパー,京花紙,ペーパータオル,ペーパー
ナプキン,などの代替品である波形衛生用ロール紙及び
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、小型の巻き取りの形で使用さ
れる紙製品は多量にあるが、最も多量に製造されるトイ
レットペーパーについて述べる。他に同様な製品及び製
法はあるが、その巻き取りメカニズムは原理的に似通っ
ているので説明は省く。先ず、トイレットペーパーの典
型的な自動巻取装置3を図2に示す。ここで巻き直され
た工場幅の丸太のように細いウエブを,丸鋸,帯鋸,な
どで所定の小幅に縦断して製品とする。もう一つの方法
は、工場幅のウエブをスリッターで所定の小幅に縦断し
た後に、小ロールに巻き変えていく方法である。これら
は、縦断の際、丸鋸,帯鋸,スリッター,などを用いて
いる。また、縦断する際のトイレットペーパーの紙幅に
ついてJIS規格につぎのような記述がある。114m
mはトイレットペーパーを日本で生産するため最初に導
入された加工機の規格寸法が41/2インチであったた
め、この紙幅が定着し、現在最も普及している寸法であ
る。しかしながら、この寸法については合理的な根拠が
乏しいように思われるので、今後、消費者の意識調査の
動向を踏まえ、規格の改正を検討することとする。
【0003】多量使用される折り畳んだ形となった紙製
品があるが、主に、テッシュペーパー,ペーパータオ
ル,パーパーナプキン,などである。これらの製法は、
一枚又は二枚のウエブを図3に示す回転ナイフ4により
別々に切断し折り畳む方法であり、もう一つの方法は、
最終包装に含有される100枚又は200枚という多数
のウエブを連続工程で縦方向に長く折り畳み、これを包
装用の長さに鋸切断する方法である。また、ペーパーナ
プキンの特殊な形で、縁がギザギザになったものがある
が、これも最終包装に含有される多数のウエブをギロチ
ンカッターまたはギザギザの刃をもつ鋏などで切断して
いる。これらは切断の際、回転ナイフ,鋸,ギロチンカ
ッター,鋏,などを用いている。
【0004】トイレットペーパーの少なくとも一方の側
端から中央に向かって切り欠けを設けた事を特徴とする
ものが、例えば、実開平2−11487の公報に開示さ
れている。この公報は、紙の少なくとも一方の側端に凹
部を形成させるという事を教示するが、本発明のよう
に、使用原材料を減らす事はできず、単に切り欠けを設
けて切り易くしているに過ぎない。また、方法について
の具体的な記載がない。
【0005】材料のむだを省いて製造コストの低減を図
るため、連続ウエブを長手中心線に沿って対称に凹凸縁
部が形成されるように切断し、かつ、これら分割ウエブ
を所要長さに切断して構成部材を形成する事が、例え
ば、特開昭62−231659,同昭62−25020
2,同平2−291857,の公報に開示されている。
これらの公報は、凹凸縁部が形成されるようウエブを切
断するという事を教示するが、これらの公報の使用ウエ
ブは幅が狭く、縦中心線に沿って切断して得られた二つ
のウエブは、片縁のみ凹凸を形成させるようにしてい
る。また、それらの使用分野は、着用物品用構成部材に
限定している。
【0006】製品がロール状であれば製造コストが安く
済むので、従来よりロール状のまま卓上で使用すること
が提言されて来たが、ロール紙は既に、1840年頃か
ら150年余りも欧米でトイレットペーパーとして使用
されて来ており、トイレで使用する物という固定概念が
根強く付いてしまって、さらに、その原材料的な形状に
よって、卓上のものとする事が非常に困難であった。
【0007】卓上ペーパーとして発達して来たテッシュ
ペーパーは、素晴らしいデザインの化粧箱に収まり、取
り出し易く、人の皮膚に柔らかで、吸収性及び強度も有
るが、その反面、箱が大きいので邪魔になり、取り出し
易くするために紙の詰め込みに制限があり、折り畳みと
箱詰めに要するコストが高く、その箱の口の部分に透明
ビニールなどが使用されており環境的にも問題があっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来、衛生用紙製品の
工場における歩留まりは98%が限界で、これ以上の歩
留まりの向上は見込めなかった。他に、パルプロスを減
らす技術は乏しく、坪量節約技術の中に乾式抄紙により
20%のラテックス系バインダーを用いて乾式抄紙した
シートをスルードライ処理し、かさを多くする方法など
があったが、根本的にパルプを使用しないような方法は
無く、今後相当期間において木材輸入国であろう我が国
は、世界の森林資源減少傾向に対応して、技術的、日常
的な節約が必要とされ、各省庁、各メーカーとも、莫大
な費用と時間をかけて研究指導してきたが、製品のリサ
イクル、原材料や製造技術の研究ばかりに集中し、使用
状態や使用方法などからの節約研究が、製品それ自体の
消費に拘る事なので取扱い難く、今まで触れられずい
た。
【0009】本発明は、ソフト面の使用状態や使用方法
から考察を進めた結果によるもので、紙の節約技術にお
いて、使用状態さえ聞き出すのが困難だとされてきた衛
生用紙に焦点を絞り、リサイクルが全くされていない現
状を踏まえ、一製品における使用原材料を減らし、製造
コストを下げ、形状から従来のイメージを抜いて卓上で
の使用を可能とするために発明された、波形衛生用ロー
ル紙及びその製造方法を提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の波形衛生用ロール紙においては、両縁を波
形1にした衛生用紙2を、波形の並ぶ方向に巻き取った
ものである。
【0011】トイレで本発明を使用する場合には、衛生
用紙を水に対してほぐれ易い物を用いる事が不可欠であ
る。また、二枚重ね以上にして供するようにしたり、切
り取り用のミシン目Bを入れたり、エンボス加工やクレ
ープ加工を施したり、芯Aが無いようにしたり、香りを
付けたり、文字や絵を印刷したり、薬剤や消毒液を染み
込ませたりすれば、なお良い。
【0012】フェイシャルペーパーとして本発明を使用
する場合には、紙を水に対してほぐれ難いものを用いる
ことが不可欠である。また、二枚重ね以上にして供する
ようにしたり、切り取り用のミシン目Bを入れたり、エ
ンボス加工やクレープ加工を施したり、芯Aが無いよう
にしたり、香りを付けたり、文字や絵を印刷したり、薬
剤や消毒液を染み込ませたり、化粧箱9に入れたり、最
後の数巻きの色を変えたり、動物繊維,化学繊維,炭素
繊維,ガラス繊維,セラミック繊維,などにより、引っ
張り強度を高く、伸びを少なく、引き裂き強度を高く、
耐折強度を高くしたりすれば、なお良い。
【0013】手拭きや、台所の油切りとして本発明を使
用する場合には、紙を水や油に対してほぐれ難く、熱に
対して簡単に溶けるような樹脂を入れず、かさ高にする
ことが不可欠である。その他は、フェイシャルペーパー
の条件と同じである。
【0014】波の形状は、主に正弦波曲線になるが、鋭
角でもスプラインでもよく、周期的に同じ形の凹形と凸
形が繰り返されることが不可欠である。また、両縁の波
は、製品の縦方向中心線に対して対称の位置で対称の形
になると良い。波長は、波の高さの1.5〜2.5倍が
良い。また、切り取り用のミシン目Bを設ける位置は、
周期的に波の凹部に設けると良い。
【0015】
【作用】上記のように構成された、波形衛生用ロール紙
を使用すると、汚れを紙に移して処理した場合、その縁
は手に持つためだけに使われて、汚れないまま廃棄され
るが、波形の縁は、従来品よりも縁の部分の面積が初め
から少ないから、むだがより少なくなるよう働く。
【0016】また、多数折り畳んで使用した場合、上下
で重なりあった波形の縁が、お互いの凹部を埋め合うよ
う働いて、元の凹部は残りにくい。トイレで使う場合
に、この働きが無いと、従来品との比較で使用時に不安
感が残る。
【0017】また、食卓などで皿の上に敷いた場合に
は、盛り付けの端より出た部分の波形が、従来直線であ
ったり紙の切断部であったりした粗雑さを一掃し、見映
えを良くする。全周波形の縁にするには、互い違いに敷
けば良い。
【0018】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1において、波形衛生用ロール紙は、両縁を波形1に
した衛生用紙2を、波形の並ぶ方向に巻き取った形とな
っている。ロール紙より解けているのは、形状をあらわ
し易いようにしたためで、製品では巻いている。芯Aに
ついては、本発明の趣旨からすると無い方が良いが、図
4に示す化粧箱9に入れる場合には、芯Aがあると破線
で示すように首を振り、引っ張る方向に対して角度Cを
より広くするように働くため、芯Aが有るものとする方
がより滑らかに引き出せるので、設ける方が良い。
【0019】また、課題を解決するための手段の中で記
した付加要件は、現在の技術段階において存在している
ものの中に有るので、それを本発明に付け加えれば良
い。但し、化粧箱9の構造は、図4に示すように縦形
で、カバー5,蓋6,中心棒7,取付底8,より構成さ
れ、カバー5には絵や文字を付けて製品とすると良い。
【0020】図5に示される実施例では、波形衛生用ロ
ール紙を製造するために、ウエブ10aに、ミシン目開
けローラー11にて、ミシン目Bを設け、波形ロータリ
ーダイシリンダー12にて、ウエブ10aに縦方向へ連
続する波形の切断を施し、偶数本の湾曲バー13a,1
3bを通すことで、隣り合う分割ウエブ10bを横方向
に十分引き離し、巻き取りドラム14a,14bにて、
ライディグロール15の力を借りて巻き取る。この時、
芯無しにする場合には、芯供給キックレバー16より、
金属棒を巻き取りドラム14a,14b間に渡っている
分割ウエブ10b上に落として、ロール23の巻き芯と
して巻き取る。初めは巻き取り張力を弱くして紙を緩く
巻き、後で巻き芯を抜きやすいようにする。芯有りとす
る場合には、同様に芯供給キックレバー16で長い紙芯
を供給し、それをロール23の芯として巻き取る。巻き
取り終わったロール23は、芯供給キックレバー16に
より蹴り出され、横カッター17により、分割ウエブ1
0bより切り離され、スロープ18を転がり落ちる。こ
の時、図6に示すように、スロープ18を反転させると
巻き取り方向に回転するため、製品が綺麗に巻き上が
る。次に溝付きコンベア19と、横振れ防止ブラケット
20により、縦横の振れを修正した後、芯無しなら金属
棒を抜き取り(図示せず)、芯有りであれば円鋸22に
て、紙芯を切断する。その前工程で、ログアキュームレ
ーター21を使って水分を調整しても良い。そうして出
来上がった製品を包装工程へと送る。他に、課題を解決
するための手段の中で記した付加要件の製法は、現在の
技術段階において存在しているものの中にあるので、そ
れをここに付け加えれば良い。
【0021】図7に示される実施例では、湾曲バー13
a,13bを用いないで、分割ウエブ10bを上下方向
に分けてから巻き取っている。この方法は、エアブロー
チューブ24aより、分割ウェブ10b一つ置きに、下
方向Dにエアブローし、下のエアブローチューブ24b
から、その間の分割ウエブ10bを、上方向Eにエアブ
ローして、上下互い違いに分けてから、いくつかの案内
ドラムを経て、十分離した所で巻き取っている(案内ド
ラム,上部巻取装置は図示せず)。その巻き取り方法
は、巻取ドラム14a,14bのように長尺ドラムを用
いても良いし、従来の、一つずつ巻き取る方法でも良
い。長尺ドラムを用いる場合には、芯のむだを出さない
ために、ロール紙23の間隔を狭める必要があるので、
図8の変針ドラム25a,25bを、エアブローチュー
ブ24a,24bと、巻き取りドラム14a,14b間
に用いて、横一方向に寄せると良い。また、図5の湾曲
バー13a,13bが行う、分割ウエブ10bの引き離
しに、変針ドラム25a,25bを使う事もできる。
【0022】図9に示すのは、波形ロータリーダイシリ
ンダー12の拡大断面図であり、図10はその全体斜視
図である。ここに示した波形ロータリーダイシリンダー
12で、本発明に用いる衛生用紙を、切断することがで
きるかという点について記すると、現在の技術段階では
30μ以上の厚さがあれば、容易に切断できる。その方
法は、刃というより、くさびと言った方が良い台形をし
たダイに圧力をかけ、繊維に打ち込み切り裂く。衛生用
紙中で最も薄い京花紙が37μであるから可能である。
京花紙の繊維は、太さ4〜33μの靭皮繊維を原料とし
ているため、ここでは極端な例にあたり、他の衛生用紙
は針葉樹や広葉樹などの茎幹繊維を原料とし、その繊維
の太さも10〜70μあるので、さらに良い結果をもた
らすであろう。また、台形をしたダイの耐久性は、10
0万ショット以上耐えるので、本発明の使用を満たす。
また、切断と同時に、切り取り用のミシン目Bが入るよ
うミシン目用のダイを波形ロータリーシリンダー12に
付けても良い。
【0023】図11に示すのは、長網ヤンキー式抄紙機
の全体図である。このフォードリニアーテーブル26の
ワイヤー27上で湿紙の層ができ、それを乾かして紙を
作り出すのだが、このワイヤー27上に図12,図13
に示すような波形突起物28aを設けておくと、繊維は
その物体を避けて層をつくる。一般に繊維は抄造方向に
並ぶことが知られているが、波形突起物28aがあると
図14に示すように、その縁に沿って繊維が流れるた
め、波形突起物28aの非常に接近した部分では、繊維
Gが波形突起物28aと平行に並ぶ。茎幹繊維の長さは
2mmが最長であるから幅Fを2mm以上にして先端を
鋭角にすれば、波形突起物28aをまたぐ繊維は、非常
に少なくなり、波形の分割がその部分だけできる。この
ようにして抄き上げられた分割ウエブ10bを、既、分
離方法及び巻き取り方法によって製品とする。
【0024】波形突起物28aの取り付け方は、ワイヤ
ー27に接着しても、糸で結び付けても良いが、現在使
われているワイヤーはプラスチック製が多いため、一体
成型が可能であるからそうすると良い。
【0025】図15に示されているように、ワイヤー2
7に波形突起物28aの代わりとして、波形切れ目28
bを設けても目的を達成する事ができる。図16は、図
15のV−V断面図である。
【0026】図17に示すのは、円網ヤンキー抄紙機の
ウエットパートである。円網29を抄槽30の中で回転
させると円網29内外に液面差が生じて、紙料液31は
円網29の中に入ろうとしてワイヤー32上に湿紙の層
を形成する。ワイヤー32に波形切れ目33を設ける
と、その切れ目上には湿紙の層が形成されず、紙層を分
割できる。波形切れ目33の幅Hは1〜3mmが良く、
広すぎれば液面差を損じ、狭すぎれば紙層をつなげてし
まう。このようにして抄き上げられ十分乾かされた分割
ウエブ10bを、既、分離方法及び巻き取り方法にて製
品とする。波形切れ目33の縁をワイヤーの切断面のま
まにせず、20図に示すように縁処理すれば繊維がそこ
に引っ掛かり難い。ワイヤー27も同様にすると良い
が、一体成型の場合は、始めからこの形にする。
【0027】また、波形切れ目33の代わりとして、波
形突起物28aを設けても目的を達成する事ができる。
【0028】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を秦する。本
発明は、従来品が持つそれぞれの用途における機能を満
たした上で、一定の原材料から従来品よりも波の凹部の
面積だけ余分に製品を製造できる。例えば、隣り合わせ
た波形の切断部は、こちらの凹部がそちらの凸部とな
り、それが原紙幅、あるいは、抄幅いっぱいに繰り返さ
れるため、波の高さを整品幅の15%とすると、15%
以上の製品が余分に生産できる。従来は、その15%を
製品に付けて出しており、その15%を国内における衛
生用紙年間生産高に当てはめると、約20万t、385
億円にも及ぶ。本発明によってその莫大な量の紙を直接
的に節約できる。さらに、適用範囲を海外に広げれば、
地球環境まで影響を与える量になるから重要である。ま
た、他の紙製品とは違い、衛生用紙は汚れを移し取る事
が主で、使用後の紙はリサイクルできないのであるか
ら、本発明は、その分野で非常に効果的である。
【0029】本発明を、トイレットペーパーとして使用
すると、波の凹部が紙の最小幅となるため、そこから目
的物がはみ出す恐れが指摘されるが、使用状態を調べた
結果では、ほぼ、図21に示す破線34の内側の部分が
使用されており、この部分で使用を満たしている。さら
に、使用時には、強度を増すために多数折り畳んで使用
されており、折り畳まれる事によって特殊な波の打ち消
し合い効果が現れて、従来の幅を機能的に確保する。破
線外の縁の部分は、圧力が掛かる場所ではないので、万
一はみ出た場合でも最低そこに紙一枚あれば良く、従来
の製品同様に扱っても問題はない。
【0030】婦人服などに見られるフリルは、服の形を
より美しく見せるため手間を懸けて付けているが、これ
は、物体の縁がいかにそのものの形において重要かを、
物語る一例である。波形衛生用ロール紙の波形1も同じ
効果をもたらし、従来製品の持つ原材料的イメージを大
きく変えられ、外観が良くなり、ロール紙として卓上で
の使用が可能になる。卓上での衛生用紙市場は約150
0億円あると言われ、本発明のもたらす意義は大きい。
【0031】従来、ロール状のペーパータオルは、使用
目的の70%以上が揚げ物の油きりに使用されている
が、それをそのまま食卓に上げると、切断部などが目立
ち食卓の美感を損ねた。本発明は、図22に示すように
波形1が非常にうまく位置し、美感を損ねずに使用でき
る。
【0032】本発明は、ロール状なため、従来の箱入り
ティッシュペーパーのように大きなスペースを必要とせ
ず、その底面積をティッシュ箱の40%にできる。さら
に、ロール状であるということは、底面積当たりの紙収
容能力が高く、例えば通常のティッシュペーパーより約
30%多く紙を取り込める。
【0033】レストラン,ファーストフード店,などに
あるペーパーナプキンは、しばしば大量に持ち出され、
店員の見回りが必要であったが、それは、一度に大量に
取り出せるようになっているからで、図4に示す、化粧
箱9に入った状態では、そのような事は起こらない。ま
た、小型であるため、卓上に一つずつ置くことが可能
で、客のニーズに合った供給ができ、使いもしないナプ
キンを添える手間と無駄を省き、紙を60mも巻いてお
けば3〜4日のニーズをまかなえるので、取替えに要す
る人手も減らすことができる。
【0034】本発明で、波形1の高さを製品幅の30%
以上にすると、図23に示すようなウエブ35が得られ
るが、このウエブ35を図中の破線36で示す位置で切
断すれば生理用ナプキンの原紙がむだなく製造できる。
【0035】日常茶飯事に使われる衛生用紙に、本発明
を見出だすことにより、紙をよりいっそう大切に使う心
が培われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】波形衛生用ロール紙の全体斜視図。
【図2】従来の自動巻取装置の斜視図。
【図3】従来の回転ナイフ断面図。
【図4】化断箱9の構造を示す全体斜視図。
【図5】波形衛生用ロール紙の製造工程を示す図。
【図6】波形衛生用ロール紙の製造改良工程を示す図。
【図7】波形衛生用ロール紙の製造工程を示す図。
【図8】波形衛生用ロール紙の製造改良工程を示す図。
【図9】波形ロータリーダイシリンダーの部分断面図
【図10】波形ロータリーダイシリンダーの全体斜視
図。
【図11】長網ヤンキー式抄紙機の全体図。
【図12】フォードリニアーテーブル上での波形突起物
の配置図。
【図13】波形突起物の部分拡大図。
【図14】繊維の向きを示す部分拡大図。
【図15】ワイヤーの波形切れ目部分拡大図。
【図16】図15のV−V断面図。
【図17】円網ヤンキー抄紙機のウエットパート外略
図。
【図18】円網の波形切れ目配置図。
【図19】ワイヤーの波形切れ目部分拡大図。
【図20】ワイヤーの波形切れ目縁処理拡大図。
【図21】本発明の使用例を示す図。
【図22】本発明の使用例を示す図。
【図23】本発明の応用例を示す図。
【符号の説明】
1 衛生用紙 2 波形 5 カバー 6 蓋 7 中心棒 8 取付底 9 化粧箱 10a ウエブ 10b 分割ウエブ 12 波形ロータリーダイシリンダー 13a 湾曲バー 13b 湾曲バー 14a 巻き取りドラム 14b 巻き取りドラム 15 ライディングロール 16 芯供給キックレバー 17 横カッター 18 スロープ 19 溝付コンベア 20 横振れ防止ブラケット 22 円鋸 23 ロール紙 24a エアブローチューブ 24b エアブローチューブ 25a 変針ドラム 25b 変針ドラム 26 フォードリニアーテーブル 27 ワイヤー 28a 波形突起物 28b 波形切れ目 29 円網 30 抄槽 31 紙料液 32 ワイヤー 33 波形切れ目 A 芯

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両縁を波形(1)にした衛生用紙(2)
    を、波形の並ぶ方向に巻き取ったことを特徴とする波形
    衛生用ロール紙。
  2. 【請求項2】 ウエブ(10a)に横方向へ複数回一定
    の間隔を置いて縦方向に連続する波形の切断を波形ロー
    タリーダイシリンダー(12)で施して得られた分割ウ
    エブ(10b)を、縦方向に巻き取った事を含む波形衛
    生用ロール紙の製造方法。
  3. 【請求項3】 ワイヤー(27、32)上の波形突起物
    (28a)によって、横方向へ複数回一定の間隔を置い
    て縦方向に連続する波形の分割を湿紙の層に施して抄き
    上げられた分割ウエブ(10b)を、縦方向に巻き取っ
    た事を含む波形衛生用ロール紙の製造方法。
  4. 【請求項4】 ワイヤー(27、32)上の波形切れ目
    (28b、33)によって、横方向へ複数回一定の間隔
    を置いて縦方向に連続する波形の分割を湿紙の層に施し
    て抄き上げられた分割ウエブ(10b)を、縦方向に巻
    き取った事を含む波形衛生用ロール紙の製造方法。
JP4329843A 1992-10-27 1992-10-27 波形衛生用ロール紙及びその製造方法 Pending JPH06133894A (ja)

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Cited By (5)

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