JPH06132575A - 超電導デバイス - Google Patents

超電導デバイス

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Publication number
JPH06132575A
JPH06132575A JP4304873A JP30487392A JPH06132575A JP H06132575 A JPH06132575 A JP H06132575A JP 4304873 A JP4304873 A JP 4304873A JP 30487392 A JP30487392 A JP 30487392A JP H06132575 A JPH06132575 A JP H06132575A
Authority
JP
Japan
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orientation
film
superconducting
thin film
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4304873A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Shimaoka
一博 島岡
Kazuhiko Takahashi
和彦 高橋
Masanobu Yoshisato
順信 善里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
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Publication of JPH06132575A publication Critical patent/JPH06132575A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、準粒子の注入特性を改善すると
共に作製が容易にして、且つ素子の集積度を向上させる
ことが可能な超電導デバイスを提供することをその目的
とする。 【構成】 この発明の超電導体デバイスは、STO基板
1の(110)面上に(117)配向させたBSCCO
酸化物超電導体2を設け、この(117)配向面上に絶
縁層3を介してエミッタ電極4を設けてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マイクロ波ミキサ、
超電導トランジスタ等に用いられるトンネル型接合構造
の超電導デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、我が国における超電導エレクトロ
ニクスの進歩は目覚ましく、これに伴って転移温度Tc
の高いビスマス(Bi)系酸化物超電導物質やイットリ
ウム(Y)系酸化物超電導物質が提案されている。
【0003】ところで、上記酸化物超電導物質を用いて
超電導デバイスを作成する場合には、例えば、一定の作
動電圧を有し回路動作の安定性に優れたトンネル型接合
が用いられる。このトンネル型接合は、SIS又はSI
N(ここで、Sは超電導薄膜、Iは絶縁層、Nは常電導
体)からなる積層構造となっている。
【0004】ところで、Bi系酸化物超電導体(Bi2
Sr2CaCu2Ox,Bi2Sr2Ca2Cu3Ox,et
c…)は、超電導性を有するCuO2面が層状に積み重
なった結晶構造となっている。この結果、この材料の電
気伝導特性は、Cu2O面(a−b面)に平行か垂直に
よって大きく異なる。
【0005】このBi系酸化物超電導体を、安定で劈開
が容易なa−b面において使用する場合、一般にその表
面には超電導性の劣るBi−O層が現れることが知られ
ている。このため、この材料の持つ超電導特性を積極的
に利用するために、材料のa−b面と垂直な断面方向を
利用した超電導デバイスが提案されている。
【0006】特に、超電導ベーストランジスタにこの材
料を応用する場合、ベース層の内部を伝導する電子はa
−b面と平行な方向、すなわち、CuO2面に沿って伝
導することが望ましい。従来の素子においては、この条
件を満たすために、作製が比較的容易なc軸配向膜上に
適当なエッチングプロセスを用いて作製した断面を利用
している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法で
は、基板の水平方向にエミッタ、ベース、コレクタを形
成するため素子1個あたりの面積が大きくなり、しかも
ベースの水平方向の長さを0.1μm程度まで短くする
必要があるので、実際の素子作製において極めて困難で
ある等の問題があった。
【0008】この発明は、上述した従来の問題点を解消
するためになされたものにして、準粒子の注入特性を改
善すると共に作製が容易にして、且つ素子の集積度を向
上させることが可能な超電導デバイスを提供することを
その目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、基板上に
(11n)(ここで、n=0,1,2,…)配向させた
層状構造酸化物超電導体を設け、この(11n)配向面
上に絶縁層を介して超電導体または常電導体を設けてな
る超電導体デバイス。
【0010】
【作用】基板上に(11n)配向させた層状構造酸化物
超電導体を設けることで、超電導特性を有する層が厚さ
方向にも伸びるので、注入された電子は超電導特性を有
する層に沿って厚さ方向に伝導する。このため、c軸配
向膜を使用してc軸方向に電子を注入する場合に比べ
て、素子特性が大きく改善される。
【0011】更に、この発明によれば、基板に対して垂
直方向にエミッタ、ベース、コレクタを形成することが
可能となる。
【0012】また、基板として半導体材料を用い、この
上この発明による超電導ベース層を形成した上にエミッ
タとなるトンネル接合を形成するだけでトランジスタ構
造とすることができ、素子作製プロセスを大幅に短縮で
きる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。この実施例は、層状酸化物超電導体として、B
2Sr2CaCu2Ox,Bi2Sr2Ca2Cu3Oxの
(11n)(n=0,1,2…)配向膜を用いた。
【0014】コレクタ層としてNbを0.02〜0.0
5wt%ドープしたSrTiO3(以下、STOとい
う。)(110)基板1を用いる。このSTO基板1の
(110)面上にRFマグネトロンスパッタリング法に
よりベース層となるBi系超電導薄膜2を形成する。タ
ーゲットとしてBi2Sr2Ca2Cu3Ox焼結体シング
ルターゲットを使用し、基板温度を660℃に設定して
スパッタガスとして100%酸素(O2)を300mT
orr流して、スパッタリングすることにより、Bi2
Sr2CaCu2Oxの(117)配向薄膜又はBi2
2CaCu2Ox/Bi2Sr2Ca2Cu3Oxの(11
8)配向薄膜が得られる。この超電導薄膜の転移温度は
45Kである。
【0015】図4にSTO(110)基板1と、この基
板1上に形成されるBi2Sr2CaCu2Ox,Bi2
2Ca2Cu3Ox等のBi系酸化物超電導等薄膜との
配向の関係を示す。更に、図3にBi2Sr2CaCu2
Ox(117)配向膜のCuO2面の位置関係を示す。
また、図2は(117)面の配向面の各軸に対する位置
関係を示す。
【0016】図3において、点線が超電導特性を有する
CuO2面の方向を表わす。そして、この実施例におい
ては、(117)面が基板1の表面と平行に成長する。
従って、ベース層を形成する超電導体特性を有するCu
2面がベースの厚さ方向に伴びて成長する。図3およ
び図4に示すようにCuO2面が基板1表面と平行な面
に現れる。
【0017】上記Bi系酸化物超電導薄膜2上にMgO
等の絶縁膜3をスパッタリング法により形成する。そし
て、絶縁膜3上にAuからなるエミッタ電極4、及びB
i系超電導薄膜2上に同じくAuからなるベース電極3
を夫々設けることにより、基板1に対して、垂直方向に
エミッタ、ベース、コレクタを形成した。超電導ベース
トランジスタが得られる。
【0018】前述したようにベース層を形成する超電導
体のCuO2面がベースの厚さ方向にも伸びているの
で、ベースに注入された電子はCuO2面に沿って伝導
することができる。このためc軸配向膜を使用してc軸
方向に電子を注入する場合に比べて、素子特性を大きく
改善することができる。
【0019】また、c軸配向膜を使用する場合と異な
り、基板1に対して垂直方法にエミッタ、ベース、コレ
クタを形成することができる。従って、基板に対して水
平方向に素子を形成した場合に比べて素子1個当たりの
面積を大幅に小さくでき、高集積化に有利である。
【0020】特に、(11n)配向膜を用いた事によ
り、コレクタ層として酸化物導電性基板としてNbドー
プのSrTiO3の(110)面を使用して、この上に
超電導ベース層を極めて容易に形成できる。さらに、こ
の上にエミッタとなるトンネル接合を形成するだけでト
ランジスタ構造とすることができ、基板に対して水平方
向に素子を形成した場合に比べて素子作製プロセスを大
幅に短縮することができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、基板上に(11n)配向させた層状構造酸化物超電
導体を設けることで、超電導特性を有する層が厚さ方向
にも伸びるので、注入された電子は超電導特性を有する
層に沿って厚さ方向に伝導する。このため、c軸配向膜
を使用してc軸方向に電子を注入する場合に比べて、素
子特性が大きく改善される。
【0021】更に、この発明によれば、基板に対して垂
直方向にエミッタ、ベース、コレクタを形成することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる超電導デバイスの一実施例を
示す斜視図である。
【図2】この発明の層状構造酸化物超電導体の配向面を
説明するための模式図である。
【図3】この発明のBi2Sr2CaCu2Ox(11
7)配向のCuO2面の位置関係を示す模式図である。
【図4】STO(110)基板1に形成されるBi2
2CaCu2Ox,Bi2Sr2Ca2Cu3Ox等のBi
系酸化物超電導等薄膜との配向の関係を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
1 STO(110)基板 2 Bi2Sr2CaCu2Ox(117)(ベース層) 3 絶縁膜 4 エミッタ電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に(11n)(ここで、n=0,
    1,2,…)配向させた層状構造酸化物超電導体を設
    け、この(11n)配向面上に絶縁層を介して超電導体
    または常電導体を設けてなる超電導体デバイス。
JP4304873A 1992-10-16 1992-10-16 超電導デバイス Pending JPH06132575A (ja)

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JP4304873A JPH06132575A (ja) 1992-10-16 1992-10-16 超電導デバイス

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ID=17938309

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016222467A (ja) * 2015-05-27 2016-12-28 国立研究開発法人物質・材料研究機構 Bi系酸化物超伝導薄膜の製造方法とBi系酸化物超伝導薄膜構造体

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JP2016222467A (ja) * 2015-05-27 2016-12-28 国立研究開発法人物質・材料研究機構 Bi系酸化物超伝導薄膜の製造方法とBi系酸化物超伝導薄膜構造体

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